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JP4300263B2 - 遊技機の払出コマンド送受信装置 - Google Patents
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JP4300263B2 - 遊技機の払出コマンド送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技制御を総括的に行うメイン制御装置と、遊技価値媒体を払い出す遊技価値媒体排出装置と、メイン制御装置から指令される払出数データに従った払出数の遊技価値媒体を払い出すように遊技価値媒体排出装置を制御するサブ制御装置とを備えた遊技機の払出コマンド送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技制御を総括的に行うメイン制御装置と、遊技価値媒体を払い出す遊技価値媒体排出装置と、メイン制御装置から指令される払出数データに従った払出数の遊技価値媒体を払い出すように遊技価値媒体排出装置を制御するサブ制御装置(払出制御装置)とを備えた遊技機は周知である。
【0003】
図12は、従来のメイン制御装置と払出制御装置とのデータ通信に関わる制御系(払出コマンド送受信装置)の一形態を示すブロック図である。メイン制御装置2から払出制御装置3への指令信号線は、払出数データを指令するための8ビットで構成されたD0〜D7の信号線と、払出制御装置3へ送信データを認識させるためのチップセレクト信号線(CE信号)と、払出制御装置3に送信データの読み込みタイミングであることを認識させるためのWR信号線とにより構成される。
【0004】
また、図13は、従来のメイン制御装置から払出制御装置への指令信号送信を示すタイムチャートである。まず、CE信号がハイレベルにされ、引き続いてD0信号〜D7信号による払出数データ(払出数コマンド)が送信され、D0信号〜D7信号と同期してWR信号(ストローブ信号)がハイレベルにされる。
【0005】
払出制御装置は、CE信号のハイレベルによりINT割込が発生して払出数データを受け付ける状態となり、WR信号の立上りタイミングでD0信号〜D7信号による払出数データを読み込み、INT割込による処理ルーチンから抜ける。この後、WR信号がローレベルにされ、さらに、所定タイミング後に、CE信号がローレベルにされる。
【0006】
図14は、メイン制御装置から払出制御装置へ送信される従来の払出数データ(払出数コマンド)の内容を表形式で示す図である。払出数データは、1コマンド1バイトで構成される。払出数データで指定される払出数は、賞球1個払出し〜賞球15個払出しまでの15種類である。なお、図14では、D0信号〜D7信号に対応するビット0〜ビット7の内容と、これらを16進数表現したものを示している。なお、払出数データにおいて、実際に払出数の指定に関わっているのは下位4ビット(ビット0〜ビット3)であり、上位4ビット(ビット4〜ビット7)は全て「0」に固定である。
【0007】
ところで、メイン制御装置から払出制御装置に対して指令される実際の払出数よりも多い数の賞球の払い出しを得ようと企てる不正行為が行われる可能性がある。上記従来の払出コマンド送受信装置に対しては、例えば、メイン制御装置と払出制御装置とを接続する信号線のうち払出数に関わるD0〜D4の信号線を中途において、不正にあるビットに対応する信号線(例えば、D3信号線)をハイレベルにプルアップして固定された場合、図14から明らかなように、常に、最低でも9個以上の賞球払い出しが払出制御装置に指令されてしまうことになる(賞球1個払出しから賞球7個払出しまでの払出数データが不正の影響を受ける結果)。一例として、払出制御装置に対して指令された払出数データが賞球4個払出し(「00000100」)である場合、不正によりD3信号(3ビット目)がハイレベルに固定されている結果、賞球12個払出し(「00001100」)が払出制御装置に指令されてしまうことになる。従って、通常よりも多くの賞球の払出しを行ってしまう虞がある。よって、払出コマンド送受信装置においては、遊技価値媒体の払い出し制御に直接関わるため、このような不正行為を防止する対策が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、メイン制御装置からサブ制御装置に対して払出数データを指令するための複数の信号線に対して、その一部又は全てをハイレベルに固定、又はローレベルに固定して払出数データを改ざんする不正を異常として検出することができる遊技機の払出コマンド送受信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る遊技機の払出コマンド送受信装置は、遊技制御を総括的に行うメイン制御装置と、遊技価値媒体を払い出す遊技価値媒体排出装置と、前記メイン制御装置から指令される払出数データに従った払出数の遊技価値媒体を払い出すように前記遊技価値媒体排出装置を制御するサブ制御装置とを備え、前記メイン制御装置は、1つの払出に対して、払出数データと該払出数データと特定の相関関係にある確認データとを送信し、前記サブ制御装置は、前記払出数データと前記確認データとを受信すると、前記相関関係に基いて前記払出数データと前記確認データとの整合性を確認し、整合性が確認された場合に前記払出数データを払出数コマンドとして記憶するものであって、前記メイン制御装置は、前記確認データの送信時および検査コマンドの送信時から予め定めた監視期間に前記サブ制御装置からACK信号が返信されない場合、前記サブ制御装置に対して前記検査コマンドを送信する検査コマンド送信手段を備え、前記サブ制御装置は、前記整合性の確認により前記払出コマンドを記憶した場合および前記検査コマンドを記憶した場合に、前記メイン制御装置に対して前記ACK信号を送信するACK信号送信手段と、前記メイン制御装置から送信された前記検査コマンドを連続して受信すると異常と判定して異常報知するACK信号線異常報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に関わる遊技機に配備されたメイン制御装置と払出制御装置とのデータ通信に関わる制御系統(払出コマンド送受信装置1)の要部ブロック図である。メイン制御装置2は、遊技制御を総括的に行うもので、また、払出制御装置(請求項1に記載のサブ制御装置に相当する)3は、メイン制御装置2から指令される払出数データに従った払出数の遊技価値媒体(例えば、賞球或いはメダル)を払い出すように遊技価値媒体排出装置4を制御するものである。
【0012】
メイン制御装置2は、図示しないメイン制御基板に配備される。メイン制御装置2は、遊技(例えば、パチンコ遊技)に関わる総括的な制御を行うための処理実行手段としてのメインCPUと、メインCPUが実行するための遊技全体に関わる制御プログラムが格納されているROMと、随時読み出しおよび書き込みが可能なRAMと、メインCPUが周辺機器との間でデータ通信を行うための通信インタフェース等を含んで構成されている。なお、メイン制御装置14の具体的な構成については図示を省略する。メイン制御装置14は、入賞態様(例えば、各入賞領域に配備された各入賞検出スイッチによる検出信号)に対応する遊技価値媒体の払出数コマンド(払出数データ)を払出制御装置3に指令送信する。
【0013】
払出制御装置3は、制御処理実行手段としてのサブCPUと、サブCPUが行う各制御プログラムを格納したROMと、随時データの読み出し並びに書き込みが可能なRAMと、メイン制御装置2とデータ通信を行うための通信インタフェースと、入力インタフェース回路と、出力インタフェース回路により構成されている。なお、払出制御装置3の具体的な内部構成については図示を省略する。
【0014】
払出制御装置3は、前述のメイン制御装置2に対して通信接続されている他、賞品球の払出しを行う遊技価値媒体排出装置(例えば、モータ等により駆動される賞球排出装置)4、遊技価値媒体排出装置4から排出された遊技価値媒体を検出するための排出遊技価値媒体センサ(例えば、排出球センサ)5に接続されている。
【0015】
メイン制御装置2から払出制御装置3への指令信号線は、払出数データを指令するための8ビットで構成されたD0〜D7の信号線と、払出制御装置3へ送信データの1バイト目か2バイト目かを認識させるためのセレクト信号線(SEL信号)と、払出制御装置3に送信データの読み込みタイミングであることを認識させるためのWR信号線とにより構成される。また、本実施形態では、払出制御装置3からメイン制御装置2への応答のためのACK信号線を設けてあり、払出制御装置3が払出数データを読み込んだ場合に、メイン制御装置2に対してACK信号(承認信号)が送信される。
【0016】
また、本実施形態においては、メイン制御装置2から払出制御装置3へ送信される払出数データ(払出数コマンド)を2バイトで構成してあり、メイン制御装置2は、1回目に送信する1バイト目のデータを払出数とし、2回目に送信する2バイト目のデータは1バイト目のデータをビット反転したデータとしている。
【0017】
図2は、メイン制御装置2から払出制御装置3へ送信される払出数データ(払出数コマンド)の内容を表形式で示す図である。払出数データは、1コマンド2バイトで構成される。払出数データで指定される払出数は、賞球1個払出し〜賞球15個払出しまでの15種類である。なお、図2では、D0信号〜D7信号に対応するビット0〜ビット7の内容と、これらを16進数表現したものを示している。なお、払出数データの1バイト目において、実際に払出数の指定に関わっているのは下位4ビット(ビット0〜ビット3)であり、上位4ビット(ビット4〜ビット7)は全て「0」に固定である。
【0018】
また、図3は、払出コマンド送受信装置1におけるメイン制御装置2から払出制御装置3への指令信号送信を示すタイムチャートである。メイン制御装置2から払出制御装置3への払出数データの送信手順は、次の通りである。まず、D0信号〜D7信号による払出数データの1バイト目(払出数コマンド)が送信され、D0信号〜D7信号による払出数データの1バイト目と同期してWR信号(ストローブ信号)がハイレベルにされる。なお、払出数データの1バイト目及びWR信号の送信時間は、3.9msとしてある。
【0019】
払出数データの1バイト目及びWR信号の送信時から3.9ms経過時に、払出数データの1バイト目の送信が完了し、払出数データの1バイト目の送信完了と同期してWR信号(ストローブ信号)がローレベルにされる。なお、WR信号の送信停止時間は、3.9msとしてある。
【0020】
払出数データの1バイト目の送信完了及びWR信号の送信停止時から3.9ms経過時に、SEL信号がハイレベルにされ、D0信号〜D7信号による払出数データの2バイト目が送信され、SEL信号及びD0信号〜D7信号と同期してWR信号(ストローブ信号)がハイレベルにされる。なお、払出数データの2バイト目、SEL信号及びWR信号の送信時間は、3.9msとしてある。
【0021】
払出数データの2バイト目、SEL信号及びWR信号の送信時から3.9ms経過時に、払出数データの2バイト目の送信が完了し、払出数データの2バイト目の送信完了と同期してSEL信号及びWR信号がローレベルにされる。なお、WR信号の送信停止時間は、1ms〜13msとしてある。
【0022】
払出制御装置3は、所定周期毎(実施形態では2ms毎)に発生するタイマ割込により、WR信号、SEL信号及び払出数データ(D0〜D7)の状態を監視している。なお、払出制御装置3が行う払出数データの読み込みについては後述する。払出制御装置3は、払出数データの読み込みを行うと、メイン制御装置2に対してACK信号を送信する。なお、ACK信号の送信時間は、12msとしてある。メイン制御装置2は、ACK信号を受けると指令信号送信が正常であると判定し、次の払出制御装置3への払出数データの送信を行う。
【0023】
以上のように構成された実施形態の遊技機の払出コマンド送受信装置における払出制御装置3のサブCPUが実行するコマンド受信処理、コマンド異常判定&読込処理、コマンド受信完了処理について順次説明する。以下に説明するコマンド受信処理、コマンド異常判定&読込処理、コマンド受信完了処理の各処理は、2ms毎に発生するタイマ割込によって順次実行される処理である。
【0024】
図4乃至図5は、サブCPUが実行するコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。メイン制御装置2から1バイト単位で送信される全2バイト構成の払出数データ(コマンドデータ)の取得について概略で説明すると、1バイト目のコマンドデータは、WR信号をタイマ割込周期でサンプリングした結果が、「0・0・1」、さらに「0・0・1・1」となったときの2つのタイミングで、その時のSEL信号が何れも「0(オフ)」であるときに読み込み、2つの読み込んだ値が同じならば取得する。また、2バイト目のコマンドデータは、WR信号をタイマ割込周期でサンプリングした結果が、「0・0・1」、さらに「0・0・1・1」となったときの2つのタイミングで、その時のSEL信号が何れも「1(オン)」であるときに読み込み、2つの読み込んだ値が同じならば取得する。
【0025】
サブCPUは、コマンド受信処理を開始すると、サブCPUは、まず、SEL信号及びWR信号についてのサンプリング履歴を記憶する処理を行う。まず、サブCPUは、8ビットで構成されるSEL判定レジスタSELH(以下、単にSELHという)の内容を1ビット右にシフトする(ステップA01)。次いで、サブCPUは、SEL信号がオフであるか否かを判別する(ステップA02)。SEL信号は、メイン制御装置2から1バイト単位で送信される全2バイト構成の払出数データの1バイト目であるか2バイト目であるかをサブ制御装置3に識別させるための識別信号である。
【0026】
サブCPUは、SEL信号がオフである場合には、SELHの0ビット目に0をセットし(ステップA03)、ステップA05に進む。一方、SEL信号がオフでない場合には、即ち、SEL信号がオンである場合には、SELHの0ビット目に1をセットし(ステップA04)、ステップA05に進む。
【0027】
ステップA05に進むと、サブCPUは、次に、8ビットで構成されるWR判定レジスタWRH(以下、単にWRHという)の内容を1ビット右にシフトする(ステップA05)。次いで、サブCPUは、WR信号がオフであるか否かを判別する(ステップA06)。WR信号は、メイン制御装置2から1バイト単位で送信される全2バイト構成の払出数データの1バイト目のデータ或いは2バイト目のデータの読込タイミングをサブ制御装置3に認識させるための読込信号である。
【0028】
サブCPUは、WR信号がオフである場合には、WRHの0ビット目に0をセットし(ステップA07)、ステップA09に進む。一方、WR信号がオフでない場合には、即ち、WR信号がオンである場合には、WRLHの0ビット目に1をセットし(ステップA08)、ステップA09に進む。
【0029】
以上のようにして、SEL信号及びWR信号についてのサンプリング履歴を記憶する。ステップA09に進むと、サブCPUは、WRHの下位4ビットをXレジスタ(演算等に用いる汎用レジスタで8ビット構成)にコピーする(ステップA09)。なお、Xレジスタの内容は、WRHの下位4ビットの内容を「****」で表すとすると、「0000****」となる。
【0030】
サブCPUは、ステップA10に進み、Xレジスタの内容(ここで問題とするのはXレジスタの下位4ビットであるので図4では単に「0001」として表している)が、「0001」であるか否かを判別する(ステップA10)。Xレジスタの内容が、「0001」である場合、図3のタイムチャートのWR信号の立上りを検出したことになる。この場合、サブCPUは、次に、SEL信号がオフであるか否かを判別することによって(ステップA11)、メイン制御装置2から送信される払出数データの1バイト目のデータか2バイト目のデータかを判別する。
【0031】
ステップA11においてSEL信号がオフである場合は(図3参照)、メイン制御装置2から送信される払出数データの1バイト目のデータであることになり、サブCPUは、8ビット(1バイト)で構成されたD0信号〜D7信号を1回目コマンド取得エリアに記憶し(ステップA12)、今回のコマンド受信処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
【0032】
一方、ステップA11においてSEL信号がオフでない場合は、即ち、SEL信号がオンである場合は(図3参照)、メイン制御装置2から送信される払出数データの2バイト目のデータであることになり、サブCPUは、8ビット(1バイト)で構成されたD0信号〜D7信号を1回目コマンド取得エリアに記憶し(ステップA13)、今回のコマンド受信処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
【0033】
サブCPUは、1回目の払出数データの1バイト分のデータの取得を終えると、次のタイマ割込発生で2回目の払出数データの1バイト分のデータの取得を行うことになる。即ち、次のタイマ割込発生で、WR信号が前回タイマ割込に続けてオンである場合、ステップA08にてその履歴がWRHに記憶される。その結果、サブCPUは、ステップA10においては、Xレジスタの内容が「0001」ではなく、偽と判別する。次いで、ステップA14に進み、Xレジスタの内容が「0011」であるか否かを判別する(ステップA14)。Xレジスタの内容が、「0011」である場合、図3のタイムチャートのWR信号の立上りに続くオン状態を検出したことになる。この場合、サブCPUは、次に、SEL信号がオフであるか否かを判別することによって(ステップA15)、メイン制御装置2から送信される払出数データの1バイト目のデータか2バイト目のデータかを判別する。
【0034】
ステップA15においてSEL信号がオフである場合は(図3参照)、メイン制御装置2から送信される払出数データの1バイト目のデータであることになり、サブCPUは、8ビット(1バイト)で構成されたD0信号〜D7信号を2回目コマンド取得エリアに記憶し(ステップA16)、ステップA17に進む。ステップA17に進むと、サブCPUは、1回目に取得した払出数データの1バイト目のデータの内容と、2回目に取得した払出数データの1バイト目のデータの内容とが同じであるか否かを判別する(ステップA17)。サブCPUは、1回目と2回目とが同じ内容である場合、読取ミスなしと判定し、取得した払出数データの1バイト目のデータを1バイト目コマンド取得エリアに記憶し(ステップA18)、今回のコマンド受信処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
【0035】
一方、ステップA15においてSEL信号がオフでない場合は、即ち、SEL信号がオンである場合は(図3参照)、メイン制御装置2から送信される払出数データの2バイト目のデータであることになり、サブCPUは、8ビット(1バイト)で構成されたD0信号〜D7信号を2回目コマンド取得エリアに記憶し(ステップA19)、ステップA20に進む。サブCPUは、ステップA20に進むと、1回目に取得した払出数データの2バイト目のデータの内容と、2回目に取得した払出数データの2バイト目のデータの内容とが同じであるか否かを判別する(ステップA20)。サブCPUは、1回目と2回目とが同じ内容である場合、読取ミスなしと判定し、取得した払出数データの2バイト目のデータを2バイト目コマンド取得エリアに記憶し(ステップA21)、取得済フラグに「1(データ取得済)」をセットし(ステップA22)、今回のコマンド受信処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
【0036】
なお、ステップA17及びステップA20において、判定結果が偽の場合には、即ち、1回目に取得した払出数データの1バイト目分のデータの内容と、2回目に取得した払出数データの1バイト分のデータの内容とが同じでない場合には、データ取り込み時にノイズ等により読取ミスが発生したと判定し、記憶した1バイト分のデータの正規の取得は行わず、今回のコマンド受信処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。また、WR信号の履歴が、言い換えれば、Xレジスタの内容が「0001」でなく、「0011」でもない場合には、ステップA10を偽、ステップA14を偽と判別し、コマンドデータの取得は行わず、今回のコマンド受信処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
【0037】
以上に説明したコマンド受信処理において、取得済フラグに「1」がセットされた場合に、メイン制御装置2から1バイト単位で送信される全2バイト構成の払出数データがサブ制御装置3に取得されたことになる。
【0038】
次に、コマンド異常判定&読込処理について説明する。図6は、サブCPUが実行するコマンド異常判定&読込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。払出数データ(コマンドデータ)の読込について概略で説明すると、コマンドバッファは1バイトとしてある。コマンドのバッファリングは、SEL信号をタイマ割込でサンプリングした結果が、「0・0・1・1」となったとき、かつコマンドデータを2バイト分取得していて、さらに整合性が確認されたとき行い、1バイト目のコマンドを格納する。また、整合性の確認は、1バイト目のデータと2バイト目のデータのビット毎の排他的論理和をとった値が、16進数表現で「FFH」であるか否かで行い、結果が「FFH」であれば正常と判定する。
【0039】
サブCPUは、コマンド異常判定&読込処理を開始すると、まず、SELHの下位4ビットをXレジスタ(演算等に用いる汎用レジスタで8ビット構成)にコピーする(ステップA31)。なお、Xレジスタの内容は、SELHの下位4ビットの内容を「****」で表すとすると、「0000****」となる。
【0040】
サブCPUは、ステップA32に進み、Xレジスタの内容(ここで問題とするのはXレジスタの下位4ビットであるので図6では単に「1100」として表している)が、「1100」であるか否かを判別する(ステップA32)。Xレジスタの内容が、「1100」でない場合、サブCPUは、ステップA32を偽と判別し、この場合には、実質的なコマンド異常判定&読込処理は行われない。
【0041】
一方、ステップA32において、Xレジスタの内容が、「1100」である場合、図3のタイムチャートのSEL信号の履歴が「オン、オン、オフ、オフ」であることを検出したことになる。この場合、サブCPUは、次に、取得済フラグに1(データ取得済を表す)がセットされているか否かを判別する(ステップA33)。なお、取得済フラグの初期値は「0」であり、前述のコマンド受信処理において、1バイト目のコマンドデータ及び2バイト目のコマンドデータが取得された場合にのみ、「1」がセットされるフラグである。取得済フラグに1がセットされていない場合、即ち、取得済フラグの値が0の場合には、サブCPUは、ステップA33を偽と判別し、今回のコマンド異常判定&読込処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。この場合も、実質的なコマンド異常判定&読込処理は行われない。
【0042】
一方、ステップA33にて、取得済フラグに1(データ取得済)がセットされている場合、サブCPUは、ステップA34に進み、1バイト目コマンド取得エリアの内容(1バイト目のコマンドデータ)をAレジスタ(演算等に用いる汎用レジスタで8ビット構成)にセットし(ステップA34)、次いで、2バイト目コマンド取得エリアの内容(2バイト目のコマンドデータ)をBレジスタ(演算等に用いる汎用レジスタで8ビット構成)にセットし(ステップA35)、Aレジスタの内容とBレジスタの内容との排他的論理和をとり、排他的論理和の結果をYレジスタ(演算等に用いる汎用レジスタで8ビット構成)に格納する(ステップA36)。
【0043】
1回目に送信された1バイト目のコマンドデータは払出数であり、2回目に送信する2バイト目のコマンドデータは1バイト目のデータをビット反転したデータである。このため、送信されたコマンドデータが正常であれば、1バイト目と2バイト目との排他的論理和は、ビット表現で「11111111」、16進数表現では「FFH」となる。サブCPUは、ステップA37に進み、Yレジスタの内容が「FFH」であるか否か、即ち、取得したコマンドデータが正常であるか否かを判別する(ステップA37)。
【0044】
ステップA37にて、取得したコマンドデータが正常であれば、サブCPUは、1バイト目コマンド取得エリアの内容(1バイト目のコマンドデータ)を払出数コマンド記憶エリアに記憶し(ステップA38)、取得済フラグを0クリアし(ステップA39)、記憶済フラグに1(払出数コマンドの記憶済を表す)をセットし(ステップA40)、今回のコマンド異常判定&読込処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。なお、取得済フラグが0クリアされた結果、次回以降周期には実質的なコマンド異常判定&読込処理は行われない。
【0045】
一方、ステップA37にて、1バイト目と2バイト目との排他的論理和をとった結果が「FFH」とならない場合には、取得したコマンドデータが異常であることになる。一例として、払出制御装置3に対して指令された払出数データが賞球4個払出し「00000100」である場合、メイン制御装置2から1バイト目のコマンドデータとして「00000100」が送信されるが、不正によりD3信号(3ビット目)がハイレベルに固定されている結果、賞球12個払出し「00001100」が払出制御装置3に受信されてしまうことになる。従って、1バイト目のコマンドデータとして「00001100」が記憶される。次に、2バイト目のコマンドデータは1バイト目のデータをビット反転したデータであるから、メイン制御装置2からは「11111011」が送信されるが、不正によりD3信号(3ビット目)がハイレベルに固定されている結果、「11111011」が払出制御装置3に受信される。従って、2バイト目のコマンドデータとして「11111011」が記憶される。1バイト目のコマンドデータ「00001100」と2バイト目のコマンドデータ「11111011」との排他的論理和の結果は、ビット表現で「11110111」となり、正常な結果、ビット表現で「11111111」、即ち、16進数表現で「FFH」とはならない。
【0046】
このように、払出数データを2バイトとし、かつ1回目に送信する1バイト目のデータを払出数とし、2回目に送信する2バイト目のデータは1バイト目のデータをビット反転したデータとしているので、1つのビットで1回目と2回目とが同じ値となることは本来あり得ず、メイン制御装置2から払出制御装置3に対して払出数データを指令するための複数の信号線に対して、その一部又は全てをハイレベルに固定、又はローレベルに固定して払出数データを改ざんする不正を直ちに異常として検出することができる。
【0047】
サブCPUは、取得したコマンドデータが異常であると判定した場合、ステップA41に進み、1バイト目コマンド記憶エリアを0クリアし(ステップA41)、2バイト目コマンド記憶エリアを0クリアして取得したコマンドデータを破棄し(ステップA42)、取得済フラグを0クリアし(ステップA43)、今回のコマンド異常判定&読込処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。なお、取得済フラグが0クリアされた結果、次回以降周期には実質的なコマンド異常判定&読込処理は行われない。
【0048】
次に、コマンド受信完了処理について説明する。図7は、サブCPUが実行するコマンド受信完了処理のサブルーチンを示すフローチャートである。コマンド受信完了処理を開始すると、サブCPUは、まず、記憶済フラグに1がセットされているか否かを判別する(ステップA51)。なお、記憶済フラグの初期値は「0」であり、前述のコマンド異常判定&読込処理にて取得したコマンドデータの整合性が確認されて払出数コマンドとして記憶された場合にのみ、「1」がセットされるフラグである。サブCPUは、記憶済フラグに1がセットされていない場合には、ステップA51を偽と判別し、コマンド受信完了処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。従って、この場合は、実質的なコマンド受信完了処理は行われない。
【0049】
一方、記憶済フラグに1がセットされている場合には、サブCPUは、ステップA51を真と判別してステップA52に進み、送信中フラグに「1(送信中を表す)」がセットされいるか否かを判別する(ステップA52)。なお、送信中フラグは、ACK信号を送信中であるか否かを識別するためのフラグであり、初期値は送信なしを表す「0」であり、「1」でACK信号の送信中を表す。コマンド受信完了処理の開始時、送信中フラグは初期値「0」である結果、サブCPUはステップA52を偽と判別してステップA53に進む。
【0050】
ステップA53に進むと、サブCPUは、ACK信号出力フラグをセットし(ステップA53)、送信タイマにACK信号の送信時間12msをセットし(ステップA54)、送信中フラグに1をセットし(ステップA55)、今回のコマンド受信完了処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。なお、ACK信号出力フラグがセットされた結果、図示しない出力処理にて、メイン制御装置2に対してACK信号が出力される。
【0051】
次周期以降のコマンド受信完了処理では、送信中フラグに1がセットされている結果、サブCPUは、ステップA51を真、ステップA52を真と判別し、ステップA56に進み、送信タイマのタイマ値が0であるか否か、即ち、送信時間12msが経過したか否かを判別する(ステップA56)。サブCPUは、送信タイマのタイマ値が0でなければ、ステップA56を偽と判別し、今回のコマンド受信完了処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。以下、サブCPUは、送信時間12msが経過するまで、ステップA51を真、ステップA52を真、ステップA56を偽と判別する処理ルーチンを繰り返す。なお、送信タイマにセットされたタイマ値の減算は、図示しないタイマ減算処理にて行われる。
【0052】
送信時間12msが経過すると、送信タイマのタイマ値が0となり、サブCPUは、ステップA56を真と判別し、ACK信号出力フラグをクリアし(ステップA57)、送信中フラグを0クリアし(ステップA58)、記憶済フラグを0クリアし(ステップA59)、今回のコマンド受信完了処理を終えてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。なお、記憶済フラグが0クリアされた結果、次回以降周期には実質的なコマンド受信完了処理は行われない。また、ACK信号出力フラグがクリアされた結果、図示しない出力処理にて、メイン制御装置2に対してACK信号の出力が停止される。
【0053】
なお、上述の実施形態では、払出数データと特定の相関関係にある確認データとして、払出数データをビット反転して確認データとしているが、確認データは払出数データをビット反転するものに限られるものではなく、特定の相関関係にあるデータ同士によって整合性の確認ができればどのような関係であってもよい。例えば、払出数データをローテーションして確認データとしてもよい。具体的な一例を示すと、払出数データが「00001111」である場合、払出数データを1ビット右にローテーション・シフトし(0ビット目を7ビット目にするように1ビット右にシフトする)、即ち、「10000111」を確認データとする。そして、メイン制御装置2は払出制御装置3に、払出数データ「00001111」及び確認データ「10000111」を送信する。払出制御装置3は、確認データ「10000111」を1ビット左にローテーション・シフトし(7ビット目を0ビット目にするように1ビット左にシフトし)、ローテーション・シフトしたデータと払出数データとが一致するかを判定して整合性を確認する。
【0054】
一方、ACK信号に異常がある場合、例えば、ACK信号線が切断していたり断線している場合が考えられるが、この場合には、払出制御装置3から送信されたACK信号はメイン制御装置2に伝達されない。メイン制御装置2は、確認データの送信時から予め定めた監視期間(例えば、この実施形態では100msとしている)にACK信号が返信されない場合、払出制御装置3に対して検査コマンド(2バイト)を送信し、再度、予め定めた監視期間にACK信号が返信されるか否かを監視する。なお、ACK信号線が完全に切断していたり断線している場合には、払出制御装置3から送信されたACK信号はメイン制御装置2に伝達されないため、メイン制御装置2は、払出制御装置3に対して再度検査コマンド(2バイト)を送信する。払出制御装置3は、検査コマンドを連続して受信すると異常と判定し、7セグメント形式等のLED表示器(正常時の表示は「−」)により「異常(数字0)」を表示して異常報知する。
【0055】
図8は、払出コマンド送受信装置におけるACK信号に関わるメイン制御装置2から払出制御装置3への指令信号送信を示すタイムチャートである。図8に示す実施形態では、メイン制御装置2は、確認データの送信時から予め定めた監視期間(例えば、この実施形態では100msとしている)にACK信号(承認信号)が返信されるか否かを監視する。メイン制御装置2は、ACK信号が確認されれば、払出数データが正しく払出制御装置3に取得されていると判定して次の払出コマンドを払出制御装置3に送信する。
【0056】
また、上述の実施形態では、払出制御装置3が、整合性の確認により払出コマンドを記憶した場合に、メイン制御装置2に対してACK信号(承認信号)を送信する構成としている。この構成によれば、払出数データが正しく払出制御装置3に取得されていることをメイン制御装置2が確認することができる。
【0057】
以上に説明したACK信号に関わるメイン制御装置2の処理を説明する。図9は、メイン制御装置2のCPU(以下、メインCPUという)が実行する払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理は、所定周期毎(図3のタイミングでは、3.9ms毎)のタイマ割込が入ると実行される図示しないタイマ割込処理ルーチンにて実行される。
【0058】
払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理を開始すると、メインCPUは、検査コマンド用送信バッファに検査コマンドがセットされているか否かを判別する(ステップS301)。なお、検査コマンド用送信バッファは、電源投入時に行われる図示しない初期化処理にて0クリアされている。メインCPUは、検査コマンド用送信バッファに検査コマンドがセットされていなければ、払出コマンド送信処理を行い(ステップS302)、ステップS304に進む。なお、払出コマンド送信処理は、払出コマンド用の送信バッファに図2に示す払出数コマンド(1バイト目のみ)がセット(蓄積形式)されている場合に、最上位にセットされている払出数コマンドについて先に述べた2バイト構成(図2参照)とし、図3に示すタイミングで払出数コマンドを払出制御装置3に対して送信する。
【0059】
一方、検査コマンド用送信バッファに検査コマンドがセットされている場合には、検査コマンド送信処理を行い(ステップS303)、ステップS304に進む。なお、検査コマンド用送信バッファにセットされる検査コマンドは、16進数表示で「30H」(1バイト)である。検査コマンド送信処理は、検査コマンド(1バイト)について先に述べた2バイト構成とし、即ち、2バイト目を1バイト目の「30H」をビット反転させたデータとし、図3にタイミングで検査コマンド(2バイト)を払出制御装置3に対して送信する。
【0060】
ステップS304に進むと、メインCPUは、ACK信号の返信を監視中であることを識別する監視フラグに「1(監視中)」をセットし(ステップS304)、監視タイマに予め定めた監視時間(例えば、100ms)に相当するタイマ値をセットし(ステップS305)、払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理を抜けて図示しないタイマ割込処理ルーチンに戻る。なお、監視タイマにセットされたタイマ値は、図示しないタイマ割込処理ルーチンのタイマ減算処理にて減算される。
【0061】
図9のフローチャートから明らかなように、検査コマンドが検査コマンド用送信バッファにセットされている場合には、払出数コマンドの蓄積記憶があっても、払出制御装置3に対する払出数コマンドの送信は実行されず、実質的に払出制御装置3に対する払出数コマンドの送信は中断される。但し、遊技盤面で発生する打球の入賞に対する入賞検出情報の記憶は続けて行われる。
【0062】
図10は、メインCPUが実行するACK信号監視処理のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、ACK信号監視処理は図示しないタイマ割込処理ルーチンにて実行される。ACK信号監視処理を開始すると、メインCPUは、監視フラグに「1(監視中)」がセットされているか否かを判別する(ステップS11)。監視フラグに「1」がセットされていない場合、メインCPUは、ACK信号監視処理を抜けて図示しないタイマ割込処理ルーチンに戻る。
【0063】
一方、払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理において、払出数コマンド或いは検査コマンドが送信された場合には、監視フラグに「1」がセットされる。監視フラグに「1」がセットされている場合、メインCPUは、ACK信号の返信ありか否かを判別する(ステップS12)。メインCPUは、ACK信号の返信ありの場合、検査コマンド用送信バッファを0クリアし(ステップS13)、監視フラグを0クリアし(ステップS16)、ACK信号監視処理を抜けて図示しないタイマ割込処理ルーチンに戻る。従って、ACK信号の返信ありの場合、検査コマンド用送信バッファが0クリアされる結果、払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理で、ステップS301が偽となり、蓄積記憶された入賞検出情報がある場合、払出制御装置3に対する払出数コマンドの送信が実行される。また、監視フラグが0クリアされる結果、次周期以降のACK信号監視処理は実質的に実行されない。
【0064】
一方、ステップS12においてACK信号の返信なしの場合、メインCPUはステップS14に進み、監視タイマの値が0か否か、即ち、ACK信号の監視時間が経過したか否かを判別する(ステップS14)。メインCPUは、監視タイマの値が0でなければ、ステップS14を偽と判別し、ACK信号監視処理を抜けて図示しないタイマ割込処理ルーチンに戻る。以下、メインCPUは、ACK信号の返信がなければ、ACK信号の監視時間が経過するまで、ステップS11を真、ステップS12を偽、ステップS14を偽と判別する処理ルーチンを繰り返す。
【0065】
予め定めた監視期間にACK信号の返信がない場合、ACK信号の監視時間が経過して監視タイマの値が0となる。メインCPUは、ステップS14を真と判別し、検査コマンド用送信バッファに検査コマンドをセットし(ステップS15)、監視フラグを0クリアし(ステップS16)、ACK信号監視処理を抜けて図示しないタイマ割込処理ルーチンに戻る。
【0066】
従って、払出制御装置3に対する払出数コマンドの送信時から予め定めた監視期間にACK信号の返信がない場合、検査コマンド用送信バッファに検査コマンドがセットされる。また、次周期の払出制御装置3に対するコマンド伝送出力処理において、検査コマンド用送信バッファにセットされた検査コマンドが払出制御装置3に送信される。また、監視フラグに「1」がセットされ、監視タイマに監視時間がセットされ、再度、ACK信号監視処理において予め定めた監視時間にACK信号の返信があるか否かを監視する。
【0067】
払出制御装置3に送信された検査コマンドは、先に説明したコマンド受信処理(図4〜図5参照)で受信され、コマンド異常判定&読込処理(図6参照)で異常がない場合に記憶され、コマンド受信完了処理(図7参照)でACK信号の送信が行われる。そして、コマンド受信完了処理に続いて実行される検査コマンドチェック処理にて受信したコマンドが検査コマンドであるか否かがチェックされる。
【0068】
図11は、サブCPUが実行する検査コマンドチェック処理のサブルーチンを示すフローチャートである。検査コマンドチェック処理を開始すると、サブCPUは、記憶済フラグに1がセットされているか否かを判別する(ステップA71)。
【0069】
前述のコマンド異常判定&読込処理にて取得したコマンドデータの整合性が確認されて検査コマンドとして記憶された場合には、記憶済フラグに「1」がセットされる。サブCPUは、記憶済フラグに1がセットされていない場合には、ステップA71を偽と判別し、検査コマンドチェック処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。従って、この場合は、実質的な検査コマンドチェック処理は行われない。
【0070】
一方、記憶済フラグに1がセットされている場合には、サブCPUは、ステップA71を真と判別してステップA72に進み、ステップA38(図6参照)において払出数コマンド記憶エリアに記憶したコマンドが検査コマンド「30H」であるか否かを判別する(ステップA72)。サブCPUは、払出数コマンド記憶エリアに記憶したコマンドが検査コマンドであれば、ステップA72を真と判別してステップA73に進み、払出数コマンド記憶エリアに記憶したコマンドが払出数コマンドでない理由から払出数コマンド記憶エリアを0クリアし(ステップA73)、連続回数カウンタの値を+1し(ステップA74)、払出中止フラグに「1(中止)」をセットし(ステップA75)、ステップA76に進み、連続回数カウンタの値が「2」であるか否かを判別する(ステップA76)。なお、連続回数カウンタは、検査コマンドを連続して記憶した回数をカウントするカウンタであり、その初期値は「0」である。また、払出中止フラグに「1(中断)」がセットされた場合には、図示しない賞球払出処理において賞球の払出動作が中断される。
【0071】
ステップA76において、連続回数カウンタの値が「2」でない場合、サブCPUは、ステップA76を偽と判別して検査コマンドチェック処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
【0072】
一方、サブCPUは、払出数コマンド記憶エリアに記憶したコマンドが検査コマンドでなければ、ステップA72を偽と判別してステップA77に進み、連続回数カウンタの値を0クリアし(ステップA77)、払出中止フラグを0クリア(中断解除)し(ステップA78)、検査コマンドチェック処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。検査コマンドを1回受信記憶した後、次に受信記憶したコマンドが正規の払出数コマンドである場合、連続回数カウンタが0クリアされ、払出中止フラグを0クリアされる。従って、図示しない賞球払出処理において中断されていた賞球の払出動作が再開される。
【0073】
ACK信号線が完全に断線している場合には、払出制御装置3から送信されたACK信号はメイン制御装置2に伝達されないため、監視時間の間にACK信号の返信なしとなる状態が2回続けて発生する。従って、メインCPUは、払出制御装置3に対して2回続けて検査コマンド(2バイト)を送信することになる。
【0074】
検査コマンドチェック処理では、検査コマンドが2回続けて判別される結果、ステップA74で+1加算された連続カウンタの値が2に達する。サブCPUは、ステップA76を真と判別し、異常報知フラグに「1(異常報知)」をセットし(ステップA79)、検査コマンドチェック処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。なお、異常報知フラグに「1(異常報知)」がセットされる結果、図示しない出力処理にて、7セグメントLED式の報知表示器により「異常(数字0)」を表示して異常報知する。従って、係員が呼出ランプ等により遊技台に出向いた場合、賞球の払出等が中断している状態の遊技機の異常状態を遊技機裏面の報知表示器を見ただけで払出制御部分の異常と認識することができる。
【0075】
なお、ACK信号線が接触不良状態にある場合には、ACK信号が正しく出力されない場合があると考えられる。つまり、検査コマンドが連続ではなく、断続的に払出制御装置において受信されると考えられる。このような場合においては、所定期間内に受信する検査コマンドの回数や、受信する間隔に応じて異常判定する構成とする。この構成とすることで、断線時のみならず、接触不良の異常も検知することができる。
【0076】
また、遊技開始後に異常判定するようにしたが、電源投入時にも検査コマンドを送信するようにしてもよい。このようにすると、遊技中のみならず、遊技を開始する前に異常を判定することができ、遊技開始前に断線しているような場合には、遊技者に迷惑をかけずに済む。
【0077】
【発明の効果】
請求項1に記載の構成によれば、メイン制御装置が確認データの送信時および検査コマンドの送信時から予め定めた監視期間にACK信号が返信されない場合、サブ制御装置に対して検査コマンドを送信し、サブ制御装置が検査コマンドを連続して受信すると異常と判定して異常報知するので、通信線異常を的確に特定でき、ホールでのメンテナンス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関わる遊技機に配備されたメイン制御装置と払出制御装置とのデータ通信に関わる制御系統(払出コマンド送受信装置)の要部ブロック図
【図2】メイン制御装置から払出制御装置へ送信される払出数データ(払出数コマンド)の内容を表形式で示す図
【図3】払出コマンド送受信装置におけるメイン制御装置から払出制御装置への指令信号送信を示すタイムチャート
【図4】実施形態の払出制御装置に配備されたサブCPUが実行するコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図5】図4のフローチャートのつづき
【図6】同上のサブCPUが実行するコマンド異常判定&読込処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図7】同上のサブCPUが実行するコマンド受信完了処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図8】払出コマンド送受信装置におけるACK信号に関わるメイン制御装置から払出制御装置への指令信号送信を示すタイムチャート
【図9】メイン制御装置のメインCPUが実行する払出制御装置に対するコマンド伝送出力処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図10】メインCPUが実行するACK信号監視処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図11】サブCPUが実行する検査コマンドチェック処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図12】従来のメイン制御装置と払出制御装置とのデータ通信に関わる制御系(払出コマンド送受信装置)の一形態を示すブロック図
【図13】従来のメイン制御装置から払出制御装置への指令信号送信を示すタイムチャート
【図14】メイン制御装置から払出制御装置へ送信される従来の払出数データ(払出数コマンド)の内容を表形式で示す図
【符号の説明】
1 払出コマンド送受信装置
2 メイン制御装置
3 払出制御装置(サブ制御装置)
4 遊技価値媒体排出装置
5 排出遊技価値媒体センサ

Claims (1)

  1. 遊技制御を総括的に行うメイン制御装置と、
    遊技価値媒体を払い出す遊技価値媒体排出装置と、
    前記メイン制御装置から指令される払出数データに従った払出数の遊技価値媒体を払い出すように前記遊技価値媒体排出装置を制御するサブ制御装置とを備え
    記メイン制御装置は、1つの払出に対して、払出数データと該払出数データと特定の相関関係にある確認データとを送信し、
    前記サブ制御装置は、前記払出数データと前記確認データとを受信すると、前記相関関係に基いて前記払出数データと前記確認データとの整合性を確認し、整合性が確認された場合に前記払出数データを払出数コマンドとして記憶する遊技機の払出コマンド送受信装置において、
    前記メイン制御装置は、前記確認データの送信時および検査コマンドの送信時から予め定めた監視期間に前記サブ制御装置からACK信号が返信されない場合、前記サブ制御装置に対して前記検査コマンドを送信する検査コマンド送信手段を備え、
    前記サブ制御装置は、
    前記整合性の確認により前記払出コマンドを記憶した場合および前記検査コマンドを記憶した場合に、前記メイン制御装置に対して前記ACK信号を送信するACK信号送信手段と、
    前記メイン制御装置から送信された前記検査コマンドを連続して受信すると異常と判定して異常報知するACK信号線異常報知手段と、を備えた、
    ことを特徴とする遊技機の払出コマンド送受信装置。
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