JP4301049B2 - 最適化方法、最適化装置および最適化プログラム - Google Patents
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Description
図3は、従来の機械システムの同定装置の構成を示すブロック図である。
図3において、機械システムの同定装置は、第1前処理器19と、第2前処理器20と、実応答保存器21と、模擬回路22と、評価関数器23と、トータル調整装置24とから構成され、実観測器16と、指令発生器17と、実制御器18とにより制御される機械システム15の近似モデルを同定する。
実観測器16は、機械システム15の状態量の少なくとも一部を観測し、実応答信号θM(t)を生成する。指令発生器17は、実指令信号θref(t)を生成する。実制御器18は、指令発生器17からの実指令信号θref(t)と、実観測器16からの実応答信号θM(t)とに基づいて、実トルク信号τM(t)を動力変換装置14に提供する。
第2前処理器20は、連続信号である実応答信号θM(t)を一定のサンプル間隔Tごとに離散信号である実応答信号θm(k)に変換し、ωm(k)を算出する。そして、θm(k)とωm(k)とを2つのデータ行列として実応答保存器21に保存する。
評価関数器23は、θm^(k)とωm^(k)とを模擬回路22から読み込むとともに、θm(k)とωm(k)とを実応答保存器21から読み込むことで、評価値Jiを計算し、トータル調整装置24に提供する。
図4において、模擬回路22は、係数器22b、22f、22gと、積分器22c、22d、22h、22iと、比較器22a、22eと、模擬観測器22jとから構成されている。そして、模擬回路22は、与えられた模擬パラメータPiを用いることで、係数器22b、22f、22gの係数Jmi、JLi、Kciを更新し、実応答保存器21に保存されたτM(k)のデータに対してθm^(k)とωm^(k)とを計算し、評価関数器23に提供する。
そこで、本発明の目的は、制御対象の数学モデルの構造が未知であっても、制御対象の同定に適用することが可能な最適化方法、最適化装置および最適化プログラムを提供することである。
これにより、伝達関数で表される目的関数が最適化されるように、制御対象のシステムモデルを構築することが可能となり、制御対象のシステムモデルの構造が未知であっても、最適制御を行うことが可能となる。
また、次のステップにおける探索点を計算する段階で各探索点を最良評価の探索点に近づける計算を行う際に、目的関数を最良評価の探索点に近づけることが可能となる。
前記伝達関数の変数の全ての組み合わせをパーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションのエージェントとして評価することにより、前記目的関数の構造を最適化するステップとを備えることを特徴とする。
これにより、概念が簡単なアルゴリズムを用いることで、次のステップにおける探索点を計算する段階で各探索点を最良評価の探索点に近づける計算を行う際に、目的関数を最良評価の構造に近づけることが可能となる。
このため、無駄な探索の削減を可能としつつ、連続型の変数のままで目的関数の構造の最適化を図ることが可能となり、目的関数が可変かつ連続的な空間をとる場合においても、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
これにより、電動機機械システムの数学モデルの構造が未知であっても、電動機機械システムの最適制御を行うことが可能となる。
これにより、伝達関数で表される目的関数の探索点を変化させながら、目的関数について評価することが可能となる。このため、目的関数が最適化されるように、制御対象システムのシステムモデルを構築することが可能となり、制御対象のシステムモデルの構造が未知であっても、最適制御を行うことが可能となる。
また、次のステップにおける探索点を計算する段階で各探索点を最良評価の探索点に近づける計算を行う際に、目的関数を最良評価の探索点に近づけることが可能となる。
これにより、電動機機械システムのシステムモデルの構造が未知であっても、電動機機械システムの最適制御を行うことが可能となる。
これにより、コンピュータに処理を行わせることで、伝達関数で表される目的関数が最適化されるように、制御対象のシステムモデルを構築することが可能となり、制御対象のシステムモデルの構造が未知であっても、最適制御を行うことが可能となる。
また、次のステップにおける探索点を計算する段階で各探索点を最良評価の探索点に近づける計算を行う際に、目的関数を最良評価の探索点に近づけることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御システムの概略構成を示すブロック図である。
図1において、制御システムには、機械システム1、状態観測部2および最適化システム6が設けられ、最適化システム6には、機械システムモデル3、評価部4および最適化部5が設けられている。
ここで、機械システム1には、機械システム1に所定の動作を指示する指令信号が入力され、機械システム1が電動機機械システムの場合、例えば、電動機と、電動機へ電力を供給し、電動機のトルクを制御する電力変換器と、電動機により駆動される機械とで構成することができる。
機械システムモデル3は、機械システム1の特性を数値モデル化することにより、機械システム1を模擬し、指令信号に対する応答として模擬状態量を評価部4に出力する。
ここで、機械システム1の特性を数値モデル化する場合、可変構造を有する目的関数で表現することができ、可変構造を有する目的関数としては、以下の式で示す分数多項式で表現された伝達関数を用いることができる。
最適化部5は、評価部4による評価結果に基づいて、機械システムモデル3に設定された目的関数の構造を最適化する。
ここで、最適化システム6は、(1)式の伝達関数の変数の全ての組み合わせについて、指令信号に対する機械システムモデル3の応答を評価し、その評価結果の中から最適な評価結果となる変数の組み合わせを抽出することができる。すなわち、(1)式のK、L、anおよびbnを同定することにより、目的関数の構造を可変とすることができる。そして、最適化されるanおよびbnの個数は、Lによって決定することができ、(1)式の分母および分子の次数を決定することができる。
パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションは、簡単化した社会モデルのシミュレーションを通して開発されたモダンヒューリスティック(Modern Heuristic:MH)手法の1つであり、鳥の群れの動きを連続変数の2次元空間で表現することを通して開発された。
図2において、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにおける各エージェント(探索点)iの状態変数siおよび速度viの初期値をセットする(ステップS1)。なお、各エージェントiの状態変数siおよび速度viは、設定された範囲でランダムに初期値を決定することができる。また、エージェントiの状態変数siは、機械システムモデル3の目的関数として(1)式の伝達関数を用いた場合、以下の(2)式のように設定することができる。
次に、エージェントiの状態変数siの値を(1)式に代入し、(1)式の全ての変数の組み合わせについて指令信号に対する機械システムモデル3の応答を求める。そして、評価部4にて、機械システムモデル3の模擬状態量と機械システム1の実状態量とを比較することにより、機械システムモデル3の評価を行う(ステップS2)。
なお、エージェントiの変数anおよびbnは、Lが最大値でない限り、分子、分母を考慮し、(Lmax・CL)2個の組み合わせを持つことができる。また、機械システムモデル3の評価を行う評価式としては、以下の(3)式に示すように、機械システム1の実状態量と機械システムモデル3の模擬状態量との差分の平方和とすることができる。
Xr(n):状態観測部2で観測された機械システム1の実状態量データ
Xe(n):機械システムモデル3の模擬状態量データ
W(n) :データ点に対する重み関数
F :評価結果
である。
次に、全ての変数の組み合わせについてのエージェントiの状態変数siの評価結果のうち、最も評価の良い組み合わせを抽出行列hiとする(ステップS3)。
例えば、Lmax=2とした場合、エージェントiの変数の組み合わせは、以下の(4)式で示すことができる。
vi m+1=w×vi m+c1×rand()×kpi(pbesti−si m)
+c2×rand()×kg(gbest−si m) ・・・(6)
ただし、
vi m :エージェントiの速度
rand() :0〜1までの一様乱数
si mは :エージェントiの探索m回目の位置(探索点)
pbesti :エージェントiの探索における目的関数のそれまでの最も良い評価の変数
gbest :pbestiのうち集団の中で最良のもの
w :エージェント速度に対する重み関数
c1、c2 :各項に対する重み係数
kpi :pbestiの抽出行列h
kg :gbestの抽出行列h
である。
そして、(6)式によりエージェントiの速度vi m+1が求まると、次のステップのための新しいエージェントiの状態変数si m+1を以下の(7)式により求める(ステップS5)。
si m+1=si m+vi m+1 ・・・(7)
これにより、概念が簡単なアルゴリズムを用いることで、次のステップにおける探索点を計算する段階で各探索点を最良評価の探索点に近づける計算を行う際に、目的関数を最良評価の構造に近づけることが可能となる。
このため、無駄な探索の削減を可能としつつ、連続型の変数のままで目的関数の構造の最適化を図ることが可能となり、機械システムモデル3の目的関数が可変かつ連続的な空間をとる場合においても、機械システム1を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでは、これまでの速度を維持しようとする大域探索((2)式の右辺第1項)と、最良値pbest、gbestとを用いてこれらに近づこうとする局所探索((2)式の右辺第2、3項)とをバランスよく行うことができる。
また、上述した実施形態において、エージェントを評価する(3)式は、目的に応じて自由に設定することができ、例えば、理想的な応答に対する偏差を評価するようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、機械システムモデル3、評価部4および最適化部5は、複数のコンピュータと通信手段で実現してもよく、例えば、ネットワークに接続されたコンピュータ間でデータの送受信を行ないながら、機械システムモデル3、評価部4および最適化部5の動作を実現するようにしてもよい。
2 状態観測部
3 機械システムモデル
4 評価部
5 最適化部
6 最適化システム
Claims (6)
- 制御対象を模擬した分数多項式で表現された伝達関数で表される目的関数を設定するステップと、
前記伝達関数の変数の全ての組み合わせについて評価するステップと、
前記評価結果に基づいて、前記目的関数の複数の探索点における最良値及び集団の最良値を用いて当該探索点を変更する処理を繰り返して得られる集団の最良値を前記目的関数の最適化結果とするステップとを備えることを特徴とする最適化方法。 - 制御対象を模擬した分数多項式で表現された伝達関数で表される目的関数を設定するステップと、
前記伝達関数の変数の全ての組み合わせをパーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションのエージェントとして評価することにより、前記目的関数の構造を最適化するステップとを備えることを特徴とする最適化方法。 - 前記制御対象が電動機機械システムであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の最適化方法。
- 制御対象システムの指令信号に基づく実状態量を少なくとも1つ観測する状態観測手段と、
前記制御対象システムを模擬した分数多項式で表現された伝達関数で表される目的関数を設定し、前記伝達関数の変数の全ての組み合わせについて、前記指令信号に基づく模擬状態量を出力するシステムモデルと、
前記実状態量および前記模擬状態量に基づいて、前記指令信号に対する前記システムモデルの応答を評価する評価手段と、
前記評価手段による評価結果に基づいて、前記システムモデルに設定された目的関数の複数の探索点における最良値及び集団の最良値を用いて当該探索点を変更する処理を繰り返して得られる集団の最良値を前記目的関数の最適化結果とする最適化手段とを備えることを特徴とする最適化装置。 - 前記制御対象が電動機機械システムであることを特徴とする請求項4記載の最適化装置。
- 制御対象を模擬した分数多項式で表現された伝達関数で表される目的関数を設定するステップと、
前記伝達関数の変数の全ての組み合わせについて評価するステップと、
前記評価結果に基づいて、前記目的関数の複数の探索点における最良値及び集団の最良値を用いて当該探索点を変更する処理を繰り返して得られる集団の最良値を前記目的関数の最適化結果とするステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする最適化プログラム。
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