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JP4304164B2 - 半田再生装置 - Google Patents
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Description

本発明は、半田ドロスから再利用できる半田を再生する半田再生装置に関する。
プリント配線基板等に半田付けを行う作業工程に於て、半田槽に収容された半田が空気に触れると、酸化されて半田クズ(半田ドロス)が発生する。半田クズが含まれたまま使用すると、半田付けの品質低下の原因となるため、半田クズは取り除かれ廃棄されていた。
しかし、半田クズには使用できる半田も多く含まれており、特に、スズ・銀・銅等から成る半田は価格も高いため、半田クズから使用可能な半田を取り出して再利用することが望まれており、これを実現するために、半田クズを溶融槽に投入後、ヒータで溶融槽内の半田クズをを加熱して攪拌し、半田と酸化物(クズ)に分離する半田再生装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−234259号公報
従来の半田再生装置は、溶融槽が本体フレーム(ケーシング)に一体状に固着されているため、複数種類の半田クズを再生する場合は、異なる種類の半田クズを投入する前に溶融槽を清掃しなければならず、その清掃作業も困難であった。
そこで、本発明は、プリント配線基板等の半田付けをする作業に於て発生する半田クズを効率良く再生し、かつ、容易に清掃を行うことのできる半田再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る半田再生装置は、ヒータと、該ヒータを下部に設けた上方開口状の収納空間を有する加熱用ケーシングと、半田クズを投入する内釜と、を備え、この内釜を上記ケーシングの上記収納空間内に取出可能に挿入し、上記内釜は、その上端開口部の内周面に下方凹溝を有する一対の突部を 180°対称位置に有し、かつ、上記内釜の一対の上記下方凹溝に係合可能な係止部を有する吊り上げ具を備え、さらに、上記内釜の上端開口部を施蓋する蓋部材と、この蓋部材に挿通状に取り付けられると共に上記内釜に投入された半田クズを攪拌する攪拌羽根を下端に有しかつ手動ハンドルを上端に有する攪拌ユニットと、を備え、上記蓋部材と攪拌ユニットとを共に上記内釜から取り外し可能となるように構成し、上記蓋部材は、円盤状の上面部と、上面部の縁に下方突出状に設けられる周縁部と、から成り、施蓋した状態で、周縁部は内釜の上端縁の外側に配設されているものである。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る半田再生装置によれば、複数種類の半田クズを効率良く溶融させて再利用することができる。即ち、複数種類の半田クズを再生する場合、内釜を半田クズの各種類毎に備えておけば、ケーシングに内釜を入れ換えるだけでよく、異なる種類の半田クズを投入する前に内釜を清掃する必要はない。
また、内釜はケーシングに着脱可能なので、内釜及びケーシングの清掃も容易である。 さらに、内釜を持ち運びできるので、ケーシングを排気し易い場所に設置でき、作業環境の悪化を防止できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1と図2に於て、1は上方開口状の収納空間3を有する加熱用ケーシングであり、ケーシング1の下部には棒状のヒータ11が設けられている。ケーシング1の上端部には円形の挿入口14が形成され、その挿入口14から収納空間3内に半田クズHを投入する内釜2が取り出し可能に挿入されている。
ケーシング1は、底部を有する円筒状の収納部16と、収納部16の外周面に付設されたヒータ11等を制御する制御部17と、から成っている。収納部16は収納空間3を有し、収納空間3の下部には金属製の加熱盤15が配設され、加熱盤15に形成された4個の孔部18には、それぞれ棒状のヒータ11が水平状に挿入されている。そして、加熱盤15の上には内釜2が載置されている。なお、加熱盤15は平面視にて略正方形に形成されている(図2参照)。 また、収納部16の外周面の下部には、収納空間3へと貫通するヒータ11交換用の取換孔33が形成されている(図3参照)。収納部16の底面には4個の脚部材32が下方へ突設されている。また、制御部17は、ヒータ11の温度調節装置や、タイマー、ブザー等を有している(図示省略)。
内釜2の上端開口部8は蓋部材10にて施蓋されており、蓋部材10には攪拌ユニット9が挿通状に取り付けられている。この蓋部材10と攪拌ユニット9は共に、内釜2から取り外し可能となっている。また、攪拌ユニット9は、その下端に内釜2に投入された半田クズHを攪拌する攪拌羽根12を有し、上端には手動ハンドル13を有している。
図2と図3に示すように、蓋部材10の上面中央には挿通孔22を有する保持部材21が付設され、攪拌ユニット9は、この挿通孔22に回転可能に挿入される軸部19を有している。軸部19には、保持部材21の上端に当接する位置保持用のリング状部材20が止めネジ等で取着されている。また、軸部19の下端には、3枚の攪拌羽根12が等間隔に配設された取付部23が付設され、上端には、クランク状の手動ハンドル13が着脱自在に取り付けられている。また、それぞれの攪拌羽根12は、その羽根12の回転面に対し同じ向きに傾斜して設けられている。
図3に於て、内釜2の上端縁と蓋部材10は、ケーシング1の挿入口14より上方に配置されている。蓋部材10は、円盤状の上面部24と、上面部24の縁に下方突出状に設けられる周縁部25と、から成り、施蓋した状態で、周縁部25は内釜2の上端縁の外側に配設されている。つまり、半田クズHの攪拌中に、攪拌ユニット9の回転振動が蓋部材10に伝わっても蓋部材10が内釜2から外れないようになっている。なお、内釜2は平面視円形に形成されている(図2参照)。
蓋部材10の上面部24には、一対の取手26,26が突設され、取手26は内釜2と蓋部材10が加熱されても熱くならないように木製の把持部27を有する。また、取手26,26をそれぞれ一本の金属製の線材を折り曲げて形成し、さらに、その金属線材を中間部にてコイル状(螺旋状)に巻いて把持部27を形成するようにしてもよい。
また、蓋部材10の上面部24には、内釜2に投入された半田クズHの温度等を測定するためのセンサーを挿入するガイドパイプ28が貫通状に設けられている。
図5と図6に於て、内釜2の上端開口部8の内周面には、下方凹溝5を有する一対の突部4,4を 180°対称位置に有している。6は、内釜2をケーシング1から取り出すための金属製の吊り上げ具であり、この吊り上げ具6の左右下端部には、下方凹溝5と係合可能な係止部7を有している。吊り上げ具6は、1本の線材をコの字状に折曲げて形成した持ち手部30と、持ち手部30の両端に付設された直線状の支持部31と、から成っている。持ち手部30と支持部31は、横断面円形であり、支持部31の両端に係止部7,7を有する。
また、下方凹溝5の上端部は弧状又は円弧状に形成されている(図3参照)。
また、内釜2の内周面には、投入された半田クズHの量を量るための目盛が設けられている(図示省略)。
なお、再利用する半田クズHの種類に応じて内釜2を複数個備えていてもよい。
上述した本発明である半田再生装置の使用方法(作用)について説明する。
図1に於て、まず、手動ハンドル13を攪拌ユニット9の軸部19から取り外し、次に、取手26を持って蓋部材10と(手動ハンドル13を除いた)攪拌ユニット9とを共に内釜2から取り外す。そして、内釜2に半田クズHを投入し、内釜2に蓋部材10と攪拌ユニット9とを共に被せて上端開口部8を施蓋する。制御部17を操作してヒータ11を発熱させて、半田クズHを約300 °に加熱する。加熱した半田クズHが溶融したら、攪拌ユニット9の軸部19に手動ハンドル13を取り付け、ハンドル13を手で回して、溶融した半田クズHを攪拌する。半田クズHを溶融状態で攪拌することにより、半田クズHから半田と酸化物(クズ)が分離する。
半田クズHを半田と酸化物に分離後、図4に示すように、手動ハンドル13を攪拌ユニット9の軸部19から取り外し、内釜2から蓋部材10と(手動ハンドル13を除いた)攪拌ユニット9とを共に取り外す。そして、図5と図6に示すように、吊り上げ具6を上端開口部8から内釜2内へ挿入し、吊り上げ具6の係止部7,7を突部4,4の下方から下方凹溝5,5へ嵌め込んで係止する。係止部7を下方凹溝5へ係止した後、吊り上げ具6を引き上げてケーシング1から内釜2を取り出す。内釜2で分離した酸化物は半田の上に浮くので、杓等で浮いている酸化物だけ掬って取り除き、再利用できる半田のみ半田付けする装置(場所)へ内釜2を運んで使用する。
また、異なる種類の半田クズHを再利用したい場合は、別の内釜2をケーシング1内に挿入し、その内釜2に半田クズHを投入して、上記説明と同様にして半田クズHを加熱・溶融・攪拌すればよい。
以上のように、本発明の半田再生装置は、ヒータ11と、ヒータ11を下部に設けた上方開口状の収納空間3を有する加熱用ケーシング1と、半田クズHを投入する内釜2と、を備え、この内釜2をケーシング1の収納空間3内に取出可能に挿入したので、複数種類の半田クズHを効率良く溶融させて再利用することができる。即ち、複数種類の半田クズHを再生する場合、内釜2を半田クズHの各種類毎に備えておけば、ケーシング1に内釜2を入れ換えるだけでよく、異なる種類の半田クズHを投入する前に内釜2を清掃する必要はない。
また、内釜2はケーシング1に着脱可能なので、内釜2及びケーシング1の清掃も容易である。
さらに、内釜2を持ち運びできるので、ケーシング1を半田を使用する場所の近くに設置する必要はなく、排気し易い場所に設置でき、作業環境の悪化を防止できる。
また、内釜2は、その上端開口部8の内周面に下方凹溝5を有する一対の突部4,4を 180°対称位置に有し、さらに、下方凹溝5に係合可能な係止部7,7を有する吊り上げ具6を備えたので、内釜2をケーシング1内に簡単にかつスムースに挿入・取り出しすることができると共に、内釜2を楽に持ち運びすることができる。
また、内釜2の上端開口部8を施蓋する蓋部材10と、この蓋部材10に挿通状に取り付けられると共に内釜2に投入された半田クズHを攪拌する攪拌羽根12を下端に有しかつ手動ハンドル13を上端に有する攪拌ユニット9と、を備え、蓋部材10と攪拌ユニット9とを共に内釜2から取り外し可能となるように構成したので、蓋部材10と攪拌ユニット9の内釜2への取り付け・取り外しが容易にかつ迅速に行うことができ、作業時間を短縮することができる。さらに、半田クズHの攪拌中に、攪拌ユニット9の回転振動が蓋部材10に伝わっても蓋部材10が内釜2から外れない。
本発明の実施の形態を示す側面図である。 平面図である。 正面図である。 説明用の斜視図である。 内釜を取り出した状態を示す正面図である。 内釜を取り出した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 内釜
3 収納空間
4 突部
5 下方凹溝
6 吊り上げ具
7 係止部
8 上端開口部
9 攪拌ユニット
10 蓋部材
11 ヒータ
12 攪拌羽根
13 手動ハンドル
H 半田クズ

Claims (1)

  1. ヒータ(11)と、該ヒータ(11)を下部に設けた上方開口状の収納空間(3)を有する加熱用ケーシング(1)と、半田クズ(H)を投入する内釜(2)と、を備え、この内釜(2)を上記ケーシング(1)の上記収納空間(3)内に取出可能に挿入し
    上記内釜(2)は、その上端開口部(8)の内周面に下方凹溝(5)を有する一対の突部(4)(4)を 180°対称位置に有し、
    かつ、上記内釜(2)の一対の上記下方凹溝(5)(5)に係合可能な係止部(7)(7)を有する吊り上げ具(6)を備え、
    さらに、上記内釜(2)の上端開口部(8)を施蓋する蓋部材(10)と、この蓋部材(10)に挿通状に取り付けられると共に上記内釜(2)に投入された半田クズ(H)を攪拌する攪拌羽根(12)を下端に有しかつ手動ハンドル(13)を上端に有する攪拌ユニット(9)と、を備え、上記蓋部材(10)と攪拌ユニット(9)とを共に上記内釜(2)から取り外し可能となるように構成し、
    上記蓋部材(10)は、円盤状の上面部(24)と、上面部(24)の縁に下方突出状に設けられる周縁部(25)と、から成り、施蓋した状態で、周縁部(25)は内釜(2)の上端縁の外側に配設されていることを特徴とする半田再生装置。
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