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JP4304591B2 - 感光材料の搬送構造 - Google Patents
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Description

本発明は、プリントサイズに切断された感光材料を単列で送る前搬送機構と、この前搬送機構からの感光材料を複数の振り分け経路に振り分ける振分機構と、この振分機構からの感光材料を前記複数の振り分け経路に沿って搬送する後搬送機構とを備えている感光材料の搬送構造に関し、詳しくは、振り分けられた感光材料を、振り分け経路毎に独立した圧着型のローラで搬送する技術に関する。
上記のように構成された感光材料の搬送構造として、以下の特許文献1に示す技術が存在する。この技術では、プリントサイズに切断された印画紙(本発明の感光材料)に対して焼き付け処理を行った後に、その印画紙を搬入側搬送手段(本発明の前搬送機構)から振分部(本発明の振分機構)に送って2列の経路に振り分ける処理を行い、この処理で振り分けられた印画紙を揃え手段(本発明の後搬送機構)に送ることにより先端位置を搬送方向と直交する方向の一線に揃えた後に送り出すよう構成されている。この技術では、振分部が、印画紙の搬送方向に対して直交する方向に移動自在、かつ、内部に印画紙の通過を許す複数のローラ対を有する振分ボックスを備えて構成されている。また、この振分ボックスで振り分けを行う際には、単列で送られる印画紙を、ホーム位置の振分ボックスの内部に送り込み、振分ボックスをシフトさせる作動を行うものとなっている。更に、前記揃え手段は、導入側に振り分け幅の全幅に亘って配置された圧着型の搬送ローラと、圧着ローラとで成るローラ対を備えると共に、この下流側に振り分け幅の全幅に亘って配置され、かつ、駆動軸にワンウエイクラッチを備えた送りローラと、振り分け経路に対応して配置された一対の圧着ローラとで成る2組のローラ対とを備えている。
そして、揃え手段は、一方の側に振り分けられた印画紙を搬送ローラと圧着ローラを介して下流側に送ることにより、ワンウエイクラッチが送りローラの回転を許す形態で、この送りローラと一方の圧着ローラとの間に印画紙を受け入れるものとなっており、これと同じ作動を他方の側に振り分けた印画紙においても行うことにより、先端が揃った状態で印画紙を保持するものとなっている。このように印画紙を保持した後には、送りローラを回転させることにより印画紙を並列した位置関係で送り出せるものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7‐120904号公報 (段落番号〔0021〕〜〔0034〕、図2〜図5)
特許文献1にも記載されているように、露光後の感光材料を複数の振り分け経路に振り分けた後に現像処理を行うものは、現像処理部における処理効率を向上させるために有効である。また、振り分け後の感光材料を圧着型のローラによって搬送することを考えるに、その圧着型のローラは、感光材料の全幅を確実に圧着した状態となることが確実に感光材料を搬送する点において重要である。この点について、特許文献1では、単一の送りローラに対して、振り分け経路に対応して配置した一対の圧着ローラをバネによって圧着させる構造を採用しているので、振り分けられた感光材料は幅方向に平均した圧着力を受けて確実に搬送されるものとなっている。
振り分け経路の数に対応した数の圧着型のローラを備える点を考えるに、夫々のローラは、対向する駆動側のローラに対して軸芯方向で等しく圧着する必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されるもののようにローラの両端部にバネを備えるものでは、夫々のバネの個体差や、取り付け精度等によって軸芯方向の一方の圧着力が他方より強くなることもあり、適正な圧着状態で搬送する観点において改善の余地がある。また、駆動側のローラと圧着側のローラとの配置を考えるに、夫々のローラは互いに平行する関係に配置される必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されているもののように、駆動側のローラを、複数の搬送経路を横断する単一のもので構成し、この駆動型のローラに圧着するローラを振り分け経路毎に備えた場合には、この圧着側のローラが駆動側のローラより短い寸法となるので軸芯姿勢の設定が困難な面もある。尚、夫々のローラの軸芯が互いに平行に設定出来ない場合には、感光材料を圧着する力が偏り確実な搬送を行えないばかりか、感光材料を所定の振り分け経路から外れる方向に感光材料を搬送することや、感光材料を蛇行させる不都合に繋がることもあり改善の余地があった。
本発明の目的は、振り分けられた感光材料を振り分け経路に対して確実に搬送する感光材料の搬送構造を得る点にある。
本発明の特徴は、プリントサイズに切断された感光材料を単列で送る前搬送機構と、この前搬送機構からの感光材料を複数の振り分け経路に振り分ける振分機構と、この振分機構からの感光材料を前記複数の振り分け経路に沿って搬送する後搬送機構とを備えている感光材料の搬送構造において、前記後搬送機構が、前記複数の振り分け経路を横断する位置に配置された単一の駆動ローラと、前記振り分け経路と対応する位置夫々に配置された圧着ローラとを備えると共に、前記圧着ローラは可動フレームに遊転支承され、この可動フレームは、前記圧着ローラの軸芯方向での中央部において、この駆動ローラの駆動軸芯と直交する姿勢の支持軸芯上に配置された軸体により当該支持軸芯周りで揺動自在に支持され、かつ、付勢手段により前記駆動ローラの側に付勢されており、前記振分機構は、前記感光材料を前記複数の振り分け経路に振り分ける振り分けモードと、前記感光材料を前搬送機構における搬送経路の延長上に送る単一搬送モードとの何れかのモードで作動するよう構成され、前記後搬送機構は、振り分けモードで送られる感光材料を対応する圧着ローラで圧着し、かつ、単一搬送モードで送られる感光材料を隣り合う圧着ローラで圧着可能に構成されている点にある。
この構成により、圧着ローラは可動フレームに作用する付勢手段からの付勢力により、駆動ローラに圧着するので、この圧着ローラの両端部夫々にバネを備えたものと比較して、振り分けられた感光材料に対して圧着ローラの軸芯方向で(感光材料の幅方向で)均衡した圧力で圧着させ得るものとなる。また、可動フレームが支持軸芯周りで揺動自在に支持されているので、この可動フレームの揺動によってキャスタと同様に、この可動フレームに支持された圧着ローラの軸芯を駆動ローラの駆動軸芯と平行する位置関係に保持することが可能となる。その結果、駆動ローラと圧着ローラとで感光材料を均一に圧着して感光材料を振り分け経路に沿って適正に搬送できるものとなった。また、振り分けモードでは、前搬送機構から送り出される感光材料を後搬送機構に対して振り分ける形態で受け渡した場合には、対応する圧着ローラと駆動ローラとで感光材料を圧着して搬送できるものとなる。また、単一搬送モードでは、前搬送機構の搬送経路の延長上に感光材料を送る形態で、その感光材料を後搬送機構に対して受け渡した場合には、その感光材料を隣り合う圧着ローラと駆動ローラとで圧着して搬送することも可能となる。特に、この単一搬送モードでは、大きいサイズの感光材料でも、夫々の圧着ローラと駆動ローラとで感光材料を圧着した状態で確実に搬送できるものとなる。
本発明は、前記可動フレームが、前記軸体に対して変位自在に支持され、前記付勢手段が、前記軸体に外嵌する位置に配置された圧縮コイルバネで構成されても良い。
この構成により、軸体の部位から可動フレームに対して圧縮コイルバネからの付勢力を作用させると共に、感光材料の厚さに応じて可動フレームを軸体の軸芯方向に変位させるので、簡単な構造でありながら可動フレームに付勢力を作用させ得るものとなった。
本発明は、前記複数の可動フレームに対して一対の前記圧着ローラを平行姿勢で遊転支承し、前記付勢手段の付勢力によって一対の圧着ローラを前記駆動ローラに対して圧着させることにより、この一対の圧着ローラの圧着力によって感光材料を駆動ローラの外周に沿って湾曲させて送り、感光材料の搬送方向を変更するよう構成しても良い。
この構成により、振り分けられた感光材料は、一対の圧着ローラが配置された領域において駆動ローラの外周に沿って送られることにより、搬送方向が湾曲する方向に変更されものとなり、感光材料を一対の圧着ローラで確実に搬送しながら搬送方向を変更できるものとなった。
本発明は、前記振り分け経路を横断する支持体を前記後搬送機構のフレームに対して分離自在に備え、前記軸体の一端前記支持体に取り付け、この軸体の他端を前記可動フレームに取り付けることにより前記可動フレームを保持しても良い。
この構成により、この支持体と可動フレームと圧着ローラとを一体的に後搬送機構のフレームから分離して、駆動ローラと圧着ローラとの圧着面を開放することが可能となり、例えば、感光材料の詰まりが発生した場合の感光材料の除去や、メンテナンスを簡便に行えるものとなった。
本発明は、前記振分機構が、前記前搬送機構から送り出される感光材料を挟持して前記後搬送機構に受け渡す作動を行う複数のチャッカーを備えると共に、この振り分け機構は、前記振り分けモードと、前記単一搬送モードとの何れかのモードで前記チャッカーを作動させるよう構成しても良い。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、感光材料としての銀塩印画紙P(以下、印画紙Pと称する)に対して露光を行う露光ブロックExと、この露光ブロックExで露光された印画紙Pの現像処理を行う現像ブロックDeと、現像処理後の印画紙Pを乾燥する乾燥ブロックDrとを筐体10に収納すると共に、筐体10の外部に処理の後に筐体10の上部から水平方向に送り出される印画紙Pをベルト搬送機構11からソータ(図示せず)に送り、オーダ単位で仕分けて集積する写真プリント装置が構成されている。この写真プリント装置はデジタルミニラボと称せられるものであり、図面には示していないが、写真フィルムのコマ画像をフィルムスキャナによって光電変換することにより取り込んだ画像情報、あるいは、デジタルカメラで撮影した画像情報を該写真プリント装置に伝送することにより、その画像情報に基づき露光ブロックExにおいて印画紙Pに露光を行い、自動的な現像処理を行えるよう構成されたものである。
前記露光ブロックExは、2つの印画紙マガジンM、Mの一方に収納したロール状の印画紙Pを供給ユニットU1でプリントサイズに切断して上方に搬送し、この供給ユニットU1からの印画紙Pを露光ユニットU2において鉛直姿勢となる搬送経路を下方から上方に搬送しながら画像情報の露光を行い、この露光ユニットU2から上方に送られる印画紙Pを前部ローラユニットU3(前搬送機構の一例)において搬送方向を水平方向に変換した後、振分ユニットU4(振分機構の一例)で水平方向に送り、この後、後部ローラユニットU5(後搬送機構の一例)から前記現像ブロックDeに受け渡すよう印画紙Pの搬送系が構成されている。
〔供給ユニット〕前記供給ユニットU1は、2つの印画紙マガジンM、Mの一方に収納したロール状の印画紙Pを複数の供給ローラ16によって引き出し、カッター17でプリントサイズに切断し、このように切断された印画紙Pの裏面側にドットインパクト型の印字ヘッド18によって必要な情報をプリントし、この後、印画紙Pを挟持搬送するフィーダ19によって単列で前記露光ユニットU2に送り込むよう構成されている。図面には示していないが、前記フィーダ19は印画紙Pを圧着する状態と、離間する状態とに切り換え自在なチャック部を備えている。そして、この供給ユニットU1では、前記印字ヘッド18で裏面側に情報が印字された印画紙Pを前記チャック部で挟持し、フィーダ19の作動によって略上方に搬送し、その印画紙Pを露光ユニットU2に受け渡した後にチャック部を開放し、この後、フィーダ19を下方に移動し、前述と同様に印字ヘッド18で裏面側に情報がプリントされた印画紙Pをチャック部で挟持するよう作動する。
〔露光ユニット〕前記露光ユニットU2には、図1及び図2に示すように、前記フィーダ19からの印画紙Pを受け取る開放状態と、印画紙Pを搬送する圧着状態とに切り換え自在なローラ対で成る受取ローラ20を備えると共に、金属製の駆動ローラ21と、この駆動ローラ21に対して圧着する圧着状態及び離間する開放状態に切り換え自在な従動ローラ22とで成る露光搬送ローラを、露光位置を挟む上下位置に配置し、この露光搬送ローラで上方(副走査方向)に搬送される印画紙Pに対して主走査方向(水平方向)に画像情報の露光を行うレーザ走査型の露光エンジン23を備えて構成されている。
前記露光エンジン23は、ケーシングの内部に収納したR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色のレーザ光源からの光線を音響光学式の変調手段によって光量を調節した後、縦軸芯で回転するポリゴンミラーのミラー面で反射させることにより主走査方向に走査する状態で前記露光位置に送り出す構造のものが使用されている。尚、この露光エンジン23として液晶シャッター方式やDMD方式の使用が可能である。
図面には示していないが、この露光ユニットU2には前記駆動ローラ21を設定速度で回転駆動するステッピングモータを備え、従動ローラ22を駆動ローラ21の側に圧着させる圧着状態と、この従動ローラ22を駆動ローラ21から離間させる開放状態とに切り換える回転カム式の操作機構を備えている。そして、前記露光搬送ローラのうち、搬送方向で上流側(図面では下側)に配置されたものは、前記受取ローラ20からの印画紙Pを搬送する際には、開放状態に設定して印画紙Pの先端を受け入れ、この受け入れの後に圧着状態に切り換えて搬送力を作用させ、また、露光搬送ローラのうち搬送方向で下流側(図面では上側)に配置されたものは、上流側の露光搬送ローラからの印画紙Pを搬送する際には、開放状態に設定して印画紙Pの先端を受け入れ、この受け入れの後に圧着状態に切り換えて搬送力を作用させるように作動する。
〔前部ローラユニット〕前部ローラユニットU3は、前記露光ユニットU2から送り出される印画紙Pを湾曲搬送経路に送ることにより搬送方向を水平方向に変換するよう機能するものである。つまり、この前部ローラユニットU3は、湾曲搬送経路を挟んで下側に配置される固定ガイド30と、前記湾曲搬送経路を挟んで上側において、支軸31A周りでの揺動によって固定ガイド30に接近するガイド位置及び固定ガイド30から離間する開放位置に切り換え自在な可動ガイド31とを備えている。また、この湾曲搬送経路に沿って、固定ガイド30の側に配置される複数の駆動ローラ32と、夫々の駆動ローラ32に圧着する圧着位置(印画紙Pに圧着する状態)及び駆動ローラ32から離間する(印画紙Pから離間する)開放位置に切り換え自在な複数の従動ローラ33とを備えている。図面には示していないが、この前部ローラユニットU3には、前記可動ガイド31と従動ローラ33とを一体的に開閉作動させる開閉作動系と、駆動ローラ32を駆動回転する回転駆動系とを備えている。
〔振分ユニット〕感光材料搬送ユニットとしての前記振分ユニットU4は、図2〜図4に示すように、前部ローラユニットU3の供給経路Fの供給位置に達した印画紙Pを2つのチャッカーCH、CHの作動によって前記後部ローラユニットU5に形成された2つの振り分け経路G、Gの受け渡し部に振り分けるよう構成されている。因みに、受け渡し部は振り分け経路G、Gの搬送始端位置において印画紙Pを受け取る部位を指すものであり、この受け渡し部は、後部ローラユニットU5の導入ローラ部U5a(詳細は後述する)で構成されている。
つまり、この振分ユニットU4は、印画紙Pの搬送方向に案内方向を設定した一対の搬送レール40と、夫々の搬送レール40に対して往復移動自在に支持した搬送フレーム41と、夫々の搬送フレーム41において印画紙Pの搬送方向と直交する方向に案内方向を設定して備えたシフトレール42と、このシフトレール42に対して、往復移動自在に支持したシフト部材43とを備えると共に、このシフト部材43において印画紙Pを挟持する状態と、印画紙Pの通過を許す離間状態とに切り換え自在となるよう前記チャッカーCHを備えている。
前記搬送フレーム41は、ステッピングモータ型の搬送モータ45からの駆動力で作動する無端ベルト46からの駆動力によって往復作動し、前記シフト部材43はステッピングモータ型のシフトモータ47からの駆動力で作動する無端ベルト48からの駆動力で往復作動する。また、前記チャッカーCHは、前記シフト部材43に対して位置固定状態で支持された駆動型の第1チャックローラ49と、この第1チャックローラ49に対して上方から圧着する状態(印画紙Pを圧着する状態)及び上方に離間する状態夫々に切り換え自在な第2チャックローラ50とを備えると共に、前記シフト部材43に対して第2チャックローラ50を圧着状態と離間状態に切り換えるよう電磁ソレノイドや電動モータで成るチャック作動部(図示せず)及び第1チャックローラ49を駆動回転するモータ51を備えている。
この振分ユニットU4では、印画紙Pが小さいサイズの場合には、前部ローラユニットU3の単一の供給経路Fの終端位置の供給位置に送られた印画紙Pを一方のチャッカーCHで挟持して前記後部ローラユニットU5に形成された2列の振り分け経路G、Gのうちの一方の受け渡し位置に送り込み、次の印画紙Pを他方のチャッカーCHで挟持して2列の振り分け経路G、Gのうちの他方の受け渡し値に送り込む振り分けモードでの作動を行い、また、印画紙Pが大きいサイズの場合には、前部ローラユニットU3の単一の供給経路Fから送り出された印画紙Pの先端位置の両側部を一対のチャッカーCH、CHで挟持して、前部ローラユニットU3での搬送速度と等しい速度で一対のチャッカーCH、CHを作動させることにより、その印画紙Pを前記供給経路Fの延長上に位置する後部ローラユニットU5に搬送する単一搬送モードでの作動を行うよう構成されている。尚、この振分ユニットU4で印画紙Pを振り分ける際には、振り分け経路G、Gに対して印画紙Pの先端を揃えた並列状態で、その印画紙Pを同時に受け渡す形態と、先に振り分けた印画紙Pを先に送り、後に振り分けた印画紙Pを後に送る千鳥状態で、夫々の印画紙Pを受け渡す形態との何れの形態であっても良い。
〔後部ローラユニット〕後部ローラユニットU5は、図4〜図9に示すように、前記チャッカーCHからの印画紙Pが受け渡される導入ローラ部U5aと、この導入ローラ部U5aから送られる印画紙Pを斜め下方に搬送して、前記現像ブロックDeの現像処理槽15に備えた導入ローラ28に受け渡す搬送ローラ部U5bとで構成されている。
前記導入ローラ部U5aは、ステッピングモータ型の導入モータ54で駆動される駆動ローラ55と、この駆動ローラ55に対して圧着する4つの圧着ローラ56と、印画紙Pを斜め下方に案内するガイド板57とを備えて構成されている。前記駆動ローラ55は金属製の支軸55Aに対して、ゴムや樹脂によって形成されたものであり、前記圧着ローラ56は金属製の支軸56Aに対して、ゴムや樹脂によって形成されたものであり、支軸56Aの軸芯に沿う方向での寸法(全長)が152mm程度に設定されている。
前記駆動ローラ55は両側部の側板35に支承され、この側板35に対して前記導入モータ54を支持し、この導入モータ54から駆動ローラ55の支軸55Aに対して動力を伝える伝動系を形成している。また、前記側板35の上端部に対して分離自在に連結する連結フレーム58に対して、前記振り分け経路G、Gの幅方向での略中央位置で、前記駆動ローラ55の駆動軸芯Xに対して直交する姿勢となる支持軸芯Y上に軸体59を配置し、夫々の軸体59を介して連結フレーム58(支持体の一例)に支持される可動フレーム60を備え、更に、この可動フレーム60に対して一対の前記圧着ローラ56を平行姿勢で遊転支承し、夫々の可動フレーム60には駆動ローラ55の外周部に対して突出側の端部が近接する樹脂製の案内体62を備えている。
尚、夫々の可動フレーム60に支承された圧着ローラ56が印画紙Pの搬送経路を横断する形態で並列配置され、前述したように圧着ローラ56の全長が152mmに設定されているので、導入ローラ部U5aでは、並列配置された圧着ローラ56、56と、駆動ローラ55とによって300mmを超える幅の印画紙Pを圧着して搬送することも可能となっており、この導入ローラ部U5aからの印画紙Pが送られる搬送ローラ部U5bにおいても300mmを超える幅の印画紙Pを圧着して搬送できるようローラの幅が設定されている。
前記軸体59は、一方の端部を可動フレームの60の側に固定し、他方の端部を前記連結フレーム58の孔部に挿通する状態で配置され、この軸体59に外嵌する状態で圧縮コイルバネ61(付勢手段の一例)を備えることにより、連結フレーム58に対して可動フレーム60が前記支持軸芯Y周りで揺動自在、かつ、支持軸芯Yに沿う方向で変位自在に支持されている。また、この圧縮コイルバネ61の付勢力によって圧着ローラ56の外周を前記駆動ローラ55の側に圧着させ、更に、連結フレーム58に突設した規制片63を可動フレーム60の孔部60Aに挿通させることにより、連結フレーム58に対する支持軸芯Y周りでの可動フレーム60の過大な揺動を規制している。
前記軸体59は、前記可動フレーム60における長手方向(圧着ローラ56の軸芯Wに沿う方向)の中央位置で、かつ、この可動フレーム60の幅方向の中央位置に固設されている。図8に示す如く駆動ローラ55に対して、一対の圧着ローラ56、56が圧着した状態で、前記チャッカーCHから水平方向に送り出された印画紙Pを上流側の圧着ローラ56と駆動ローラ55とで圧着する形態で受け取り、この印画紙Pを圧着ローラ56の圧着力と、案内体62の案内とにより駆動ローラ55の外周に沿って印画紙Pを湾曲させ、搬送方向を斜め下方に変更し、この印画紙Pを下流側の圧着ローラ56から斜め下方に送り出すよう搬送経路が形成されている。
図4及び図5に示すように、前記連結フレーム58は一方の端部に係合突起58Aを形成し、他方の端部に被係合片58Bを形成している。前記側板35の一方には連結フレーム58の係合突起58Aが係入する係入孔65を形成してあり、側板35の他方には連結フレーム58の被係合片58Bに係合するループ状の係合ロッド66Aと切換アーム66Bとで成るバックル66を備えている。これにより、バックル66による連結を解除することにより連結フレーム58と一体的に圧着ローラ56を取り外せるものにしている。
前記搬送ローラ部U5bは、印画紙Pの搬送経路の上下位置にガイド板80、80を配置し、印画紙Pの搬送方向の上流位置と中間位置に駆動ローラ81と従動ローラ82で成る2組の搬送ローラを配置し、搬送方向の下流位置に駆動ローラ83と従動ローラ84とで成る搬送ローラを配置している。駆動ローラ81、81、83は、駆動軸81A、81A、83Aと、ゴムや樹脂等の可撓性素材で成るローラ81B、81B、83Bとで構成され、従動ローラ82は、夫々とも支軸82Aに対してゴムや樹脂等の可撓性素材で成るローラ82Bを備えて構成されている。また、前記従動ローラ84は、支軸84Aに対してアルミニウム等の金属材料製のローラ84Bを備えている。
上流位置の駆動ローラ81の駆動軸81Aの一方の端部に入力ギヤ86を備え、この入力ギヤ86に対して前記導入ローラ部U5aの駆動ローラ55からの回転駆動力が伝えられるようギヤ式の伝動機構87が形成されている。更に、この駆動軸81Aの他方の端部にプーリ88を備え、これに隣接する中間位置の駆動ローラ81の駆動軸81Aにプーリ89を備え、下流位置の駆動ローラ83の駆動軸83Aにギヤ90を備え、このギヤ90に咬合するギヤ91と一体回転するプーリ92を備え、これらのプーリ88、89、92に無端ベルト93を巻回することにより、全ての駆動ローラ81、81、83を等速で同期駆動できるよう構成している。
上流位置の駆動ローラ81を構成する駆動軸81Aと、ローラ81Bとの間に一方向クラッチ95を備え、中間位置の駆動ローラ81を構成する駆動軸81Aと、前記プーリ89との間に一方向クラッチ95を備えている。夫々の一方向クラッチ95とも、印画紙Pの搬送速度より高速で印画紙Pが送り込まれた際に、その印画紙Pの導入を許容するよう回転許容方向を設定してある。そして、この後部ローラユニットU5では、印画紙Pに対して適度な圧着力を作用させた状態での搬送を行い、また、最下流の搬送ローラから印画紙Pに作用させる圧着搬送力を、これ以外のローラにおける圧着搬送力より弱く設定し、かつ、現像ブロックDeの導入ローラ28から印画紙Pに作用させる圧着搬送力より弱く設定してある。
この搬送ローラ部U5bでは、印画紙Pのベース側が上側に向かう姿勢(感光面が下側に向かう姿勢)で送り込まれるので、上流位置と中間位置との2つの駆動ローラ83に印画紙Pのベース側が接触し、最下流位置の搬送ローラの従動ローラ84に印画紙Pの感光面が接触するものとなる。特に、前述のように後部ローラユニットU5における印画紙Pの搬送速度より現像ブロックDeの導入ローラ28の搬送速度が高速であり、しかも、前述のよう圧着搬送力を設定してあるので、この後部ローラユニットU5からの印画紙Pが現像ブロックDeの側に受け渡される場合には、駆動ローラ83の可撓性材料製の圧着面に対して印画紙Pのベース側がスリップする状態となるものの、印画紙Pの感光面は従動ローラ84の金属材料製の平滑な圧着面に接触し、しかも、この従動ローラ84が印画紙の移動速度に対応した速度で回転し得るので、この従動ローラ84と印画紙との相対速度を非常に小さいものにして、この印画紙Pの感光面を傷めることがない。
このように前部ローラユニットU3、振分ユニットU4、後部ローラユニットU5を組み合わせたものが本発明の感光材料の搬送構造に対応するものであり、本発明では、後部ローラユニットU5の搬送ローラ部U5bに対して、前記チャッカーCHによって印画紙Pを振り分ける形態(振り分けモードで)で受け渡された場合には、一方の側に配置された一対の圧着ローラ56のうち上流側のものと、駆動ローラ55との間に、その印画紙Pを導入する形態で受け取り、駆動ローラ55の回転により下流側の圧着ローラ56の側に搬送するものとなる。このように印画紙Pの搬送を行う際には、可動フレーム60に対して圧縮コイルバネ61から作用する付勢力によって、駆動ローラ55と圧着ローラ56との間に印画紙Pを挟み込む形態となり、この挟み込み時には、可動フレーム60が連結フレーム58の側に印画紙Pの厚みに対応する量だけ変位して振り分けられた印画紙Pに対して幅方向で均一の圧力を作用させるのである。
また、1つの可動フレーム60に対して一対の圧着ローラ56、56を平行姿勢で遊転支承し、この可動フレーム60が支持軸芯Y周りで揺動自在に支持されているので、夫々の圧着ローラ56、56が駆動ローラ55に対して圧着する際には、駆動ローラ55の駆動軸芯Xと、圧着ローラ56、56の軸芯Wとが平行する姿勢に達して安定するものとなり、駆動ローラ55の駆動軸芯Xと圧着ローラの軸芯Wとを平行姿勢に設定する調節を行わないで済むばかりか、蛇行させることなく印画紙Pを振り分け経路G上を直線的に搬送し得るものとなっている。更に、この搬送ローラ部U5bに対して振り分けを行わない状態で(単一搬送モードで)印画紙Pが受け渡された場合には、2つの可動フレーム60、60に遊転支承された圧着ローラ56によって印画紙Pの幅方向の中心に対称となる位置を圧着することになるので、印画紙Pに対して幅方向で均衡した圧力を作用させた状態で、印画紙Pを圧着して搬送できるものとなっている。
更に、一対の圧着ローラ56、56を備えたことにより印画紙Pを駆動ローラ55の外周に沿わせて湾曲させる形態で送り、印画紙Pの搬送方向を変更できるものにしており、また、バックル66による連結を解除する操作により、連結フレーム58と一体的に圧着ローラ56を取り外し、駆動ローラ55の部位を大きく露出させるばかりでなく、圧着ローラ56や可動フレーム60の部位を開放して紙詰まりの除去やメンテナンスを容易に行えるものにしている。
〔別実施の形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に、振り分けユニットにおいて3列以上の振り分け経路の感光材料(印画紙P)を振り分けるよう振分機構を構成し、振り分け経路の数に等しい数の可動フレーム60と圧着ローラ56とを備えるよう後搬送機構を構成しても良い。また、前搬送機構と、振分機構と、後搬送機構とを搬送方向で露光手段より上流側に配置して、振り分けた感光材料(印画紙P)を同時に露光するよう構成しても良い。
写真プリント装置の縦断側面図 露光ユニットで露光された印画紙を搬送する経路を示す側面図 振分ユニットの平面図 後部ローラユニットのローラ配置を示す後面図 導入ローラ部の分解斜視図 可動フレームの支持構造を示す図 可動フレームに支持された圧着ローラを示す底面図 後部ローラユニットのローラ配置を示す断面図 後部ローラユニットの斜視図
符号の説明
55 駆動ローラ
56 圧着ローラ
58 支持体
59 軸体
60 可動フレーム
61 付勢手段・圧縮コイルバネ
P 感光材料
X 駆動軸芯
Y 支持軸芯
CH チャッカー
U2 振分機構
U3 前搬送機構
U4 後搬送機構

Claims (5)

  1. プリントサイズに切断された感光材料を単列で送る前搬送機構と、この前搬送機構からの感光材料を複数の振り分け経路に振り分ける振分機構と、この振分機構からの感光材料を前記複数の振り分け経路に沿って搬送する後搬送機構とを備えている感光材料の搬送構造であって、
    前記後搬送機構が、前記複数の振り分け経路を横断する位置に配置された単一の駆動ローラと、前記振り分け経路と対応する位置夫々に配置された圧着ローラとを備えると共に、前記圧着ローラは可動フレームに遊転支承され、この可動フレームは、前記圧着ローラの軸芯方向での中央部において、この駆動ローラの駆動軸芯と直交する姿勢の支持軸芯上に配置された軸体により当該支持軸芯周りで揺動自在に支持され、かつ、付勢手段により前記駆動ローラの側に付勢されており、
    前記振分機構は、前記感光材料を前記複数の振り分け経路に振り分ける振り分けモードと、前記感光材料を前搬送機構における搬送経路の延長上に送る単一搬送モードとの何れかのモードで作動するよう構成され、前記後搬送機構は、振り分けモードで送られる感光材料を対応する圧着ローラで圧着し、かつ、単一搬送モードで送られる感光材料を隣り合う圧着ローラで圧着可能に構成されている感光材料の搬送構造。
  2. 前記可動フレームは、前記軸体に対して変位自在に支持され、前記付勢手段は、前記軸体に外嵌する位置に配置された圧縮コイルバネで構成されている請求項1記載の感光材料の搬送構造。
  3. 前記複数の可動フレームに対して一対の前記圧着ローラを平行姿勢で遊転支承し、前記付勢手段の付勢力によって一対の圧着ローラを前記駆動ローラに対して圧着させることにより、この一対の圧着ローラの圧着力によって感光材料を駆動ローラの外周に沿って湾曲させて送り、感光材料の搬送方向を変更するよう構成されている請求項1又は2記載の感光材料の搬送構造。
  4. 前記振り分け経路を横断する支持体を前記後搬送機構のフレームに対して分離自在に備え、前記軸体の一端前記支持体に取り付け、この軸体の他端を前記可動フレームに取り付けることにより前記可動フレームを保持している請求項2又は3記載の感光材料の搬送構造。
  5. 前記振分機構は、前記前搬送機構から送り出される感光材料を挟持して前記後搬送機構に受け渡す作動を行う複数のチャッカーを備えると共に、この振り分け機構は、前記振り分けモードと、前記単一搬送モードとの何れかのモードで前記チャッカーを作動させるよう構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の感光材料の搬送構造。
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