JP4306386B2 - ポリエステル樹脂組成物およびそのフィルム - Google Patents
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Description
(1)ジカルボン酸成分とジオール成分との反応であるエステル化反応
(2)ジカルボン酸のエステル形成性誘導体成分とジオール成分との反応であるエステル交換反応
(3)実質的にエステル反応またはエステル交換反応が終了し、得られたポリエチレンテレフタレート低重合体を脱ジオール反応にて高重合度化せしめる重縮合反応
は得られるポリマーに対してチタン原子換算で0.5〜50ppm含有されていることが必要である。ポリマーの熱安定性や色調の観点から好ましくは1〜30ppm、より好ましくは3〜10ppmである。
(1)ポリエステル組成物中のチタン元素、リン元素、アンチモン元素、マグネシウム元素等の金属含有量
蛍光X線元素分析装置(堀場製作所社製、MESA−500W型)により求めた。
(2)ポリエステル組成物の固有粘度IV
オルトクロロフェノールを溶媒として25℃で測定した。
(3)球状無機粒子の平均粒径
大塚電子社製PAR−IIIを用いて動的光散乱法により測定した。
(4)球状無機粒子中の平均粒径2倍以上の粗大粒子の存在確率
A.スラリーでの測定
球状無機粒子の水またはEGスラリーを1000倍以上に純水で希釈し、Sysmex社製FPIA−2100を用いて平均粒径2倍以上の粗大粒子個数を測定した。測定に用いたサンプル量から粒子総重量を計算し、平均粒子径と粒子比重から総粒子個数を求め、前述の粗大粒子個数を総粒子個数で除することで球状無機粒子中の平均粒径2倍以上の粗大粒子の存在確率とした。
球状無機粒子を含有するポリマー0.1gに、オルトクロロフェノールを10ml加え、100℃で30分以上撹拌溶解した後、常温となるまで室温で放置した。その後、ジクロロメタンで5倍以上に希釈し、Sysmex社製FPIA−2100を用いて平均粒径の2倍以上の粗大粒子個数を測定した。測定に用いたサンプル量から粒子総重量を計算し、平均粒子径と粒子比重から総粒子個数を求め、前述の粗大粒子個数を総粒子個数で除することで球状無機粒子中の平均粒径2倍以上の粗大粒子の存在確率とした。
(5)粒径比
ポリエステル樹脂組成物またはフィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、粒子を観察する。TEMの切片厚さは約200nmとし、少なくとも100個の粒子について観察を行い、下記式に従い、長径と短径の比から粒径比を求めた。
(6)フィルムの表面粗大突起の数
測定面100cm2同士を2枚重ね合わせて静電気力(印加電圧5.4kV)で密着させた後、2枚のフィルム間で粗大突起の光の干渉によって生じるニュートン環から粗大突起の高さを判定した。突起高さ0.1〜0.5μmに相当するものをH1、0.5〜1.0μmに相当するものをH2として判定し、その数を数えた。尚、光源はハロゲンランプに564nmのバンドパスフィルターをかけて用いた。
(7)フィルム表面傷
実際に製膜を行い、48時間後の二軸延伸フィルムを採取し、それぞれ透過光にてフィルムを観察する。このとき、テンターにて横延伸・熱処理を行った幅165cmの二軸延伸フィルムの20m長を採り、目視で確認できた表面傷の個数を計測した。表面傷の個数が、それぞれ10個以上で、使用に耐えられない場合を「×」、3〜9個でかなり表面は悪化しているが使用可能な場合を「△」、1〜2個とほとんど傷がなく表面性が良好な場合を「○」、傷がまったく認められない場合を「◎」として評価した。
撹拌機、凝縮器及び温度計を備えた3Lのフラスコ中に温水(371g)にクエン酸・一水和物(532g、2.52モル)を溶解させた。この撹拌されている溶液に滴下漏斗からチタンテトライソプロポキシド(288g、1.00モル)をゆっくり加えた。この混合物を1時間加熱、還流させて曇った溶液を生成させ、これよりイソプロパノール/水混合物を真空下で蒸留した。その生成物を70℃より低い温度まで冷却し、そしてその撹拌されている溶液にNaOH(380g、3.04モル)の32重量/重量%水溶液を滴下漏斗によりゆっくり加えた。得られた生成物をろ過し、次いでエチレングリコール(504g、80モル)と混合し、そして真空下で加熱してイソプロパノール/水を除去し、わずかに曇った淡黄色の生成物(Ti含有量3.85重量%)を得た。
撹拌機、凝縮器及び温度計を備えた2Lのフラスコ中に撹拌されているチタンテトライソプロポキシド(285g、1.00モル)に滴下漏斗からエチレングリコール(218g、3.51モル)を加えた。添加速度は、反応熱がフラスコ内容物を約50℃に加温するように調節された。その反応混合物を15分間撹拌し、そしてその反応フラスコに乳酸アンモニウム(252g、2.00モル)の85重量/重量%水溶液を加えると、透明な淡黄色の生成物(Ti含有量6.54重量%)を得た。
ナトリウム水ガラスと水とを投入して珪酸ナトリウム水溶液をを調製し、還流下硫酸水溶液を加え、引き続還流下熟成することによりシリカゾルを得た。このシリカゾルを限外濾過膜を使用して濃縮後、エチレングリコールを加えロータリーエバポレーターにて100℃で溶媒置換を行いシリカゾルを得た。
80℃に加温した水酸化カリウム水溶液中に珪酸ナトリウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液とを同時に5時間かけて添加した。添加終了後、反応液を1時間撹拌した後、室温まで冷却し、複合酸化物コロイド水溶液を限外濾過膜にて水洗し、酸化物として20重量%のコロイド水溶液とした。続いて該コロイド水溶液にエチレングリコールを加えロータリーエバポレーターにて100℃で溶媒置換を行い複合酸化物ゾルを得た。得られた粒子のAl/(Al+Si)のモル比は0.24、Na/Alのモル比は0.1、K/Alのモル比は1.0で非晶質の複合酸化物粒子であった。
ジメチルテレフタレート100重量部とエチレングリコール70重量部とに、エステル交換反応触媒として、酢酸マグネシウム4水塩をマグネシウム原子換算として40ppmとなるように添加し、150℃から225℃に徐々に昇温しながら反応させ、その後、ジエチルホスホノ酢酸エチルをリン原子換算で10ppm添加した。そして、5分後に平均粒径が0.06μmで、あらかじめ粒子のEG溶液をプレフィルターとして絶対濾過精度3.0μm、メインフィルターとして絶対濾過精度1.0μmのフィルターで濾過した平均粒径の2倍以上の粗大粒子の存在確率が0.000006%の球状シリカ粒子EGスラリーをポリエステル樹脂組成物に対して1.0重量%となるように15分かけて添加した。更に、5分後にクエン酸キレートチタン化合物(触媒A)の2重量%エチレングリコール溶液を得られるポリマーに対してチタン原子換算で5ppmとなるように添加し、その後、重縮合反応容器に移し、290℃まで昇温し最終的に25Paの高真空下にて重縮合反応を行い、IV0.61のポリエステル樹脂組成物を得た。
0.20μmの珪酸アルミニウム粒子、そのポリエステル樹脂組成物への添加量2.0重量%、フィルター構成を絶対濾過精度5.0μm、3.0μm、粗大粒子の存在確率0.0004%に変更する以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂組成物およびフィルムを得た。結果を表1〜3に示す。
リン元素量15ppm、粒径比1.1、平均粒径0.55μm、フィルター構成を絶対濾過精度8.0μm、5.0μm、粗大粒子の存在確率0.001%に変更する以外は、実施例2と同様にポリエステル樹脂組成物およびフィルムを得た。結果を表1〜3に示す。
リン化合物をリン酸に変更する以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂組成物およびフィルムを得た。結果を表1〜3に示す。
リン化合物をリン酸トリメチルに変更する以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂組成物およびフィルムを得た。結果を表1〜3に示す。
粒子スラリーをフィルターにかけない以外は、実施例2と同様にポリエステル樹脂組成物およびフィルムを得た。しかし、粗大粒子の存在確率が0.005%と非常に高く、フィルムの表面粗大突起H1、H2もそれぞれ200、20個/100cm2と激増した。結果を表1〜3に示す。
アンチモン元素量として80ppm添加する以外は、実施例1と同様にポリエステル樹脂組成物およびフィルムを得た。しかし、アンチモン化合物に由来する異物のためフィルムのキズが非常に多く、また、表面粗大突起H1、H2もそれぞれ150、5個/100cm2と多かった。結果を表1〜3に示す。
リン元素量を80ppmとする以外は、実施例2と同様にしたが、重縮合反応途中でトルクが上昇せず頭打ち現象を生じ、目的のIVのポリエステル樹脂組成物を得ることができなかった。結果を表1〜3に示す。
Claims (7)
- クエン酸キレートチタン化合物および/または乳酸キレートチタン化合物をポリエステルに対するチタン原子換算で0.5〜50ppm、リン化合物をポリエステルに対するリン原子換算で0.1〜50ppm、アンチモン化合物を含まないかあるいはポリエステルに対するアンチモン原子換算で30ppm以下含有し、かつ、動的光散乱法による平均粒径が0.02〜1μm、全粒子個数に対する平均粒径の2倍以上の粗大粒子の存在確率が0.001%以下である粒径比1.0〜1.2の球状無機粒子を0.1〜5重量%含有することを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
- チタン原子とリン原子のモル比率としてTi/P=0.1〜20であることを特徴とする請求項1記載のポリエステル樹脂組成物。
- リン化合物が、リン酸系、亜リン酸系、ホスホン酸系、ホスフィン酸系、ホスフィンオキサイド系、亜ホスホン酸系、亜ホスフィン酸系、ホスフィン系から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル樹脂組成物。
- リン酸系リン化合物が、リン酸及び/またはリン酸エステル化合物であることを特徴とする請求項3記載のポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物を製造するに際し、球状無機粒子をエチレングリコールスラリーに調製し、該スラリーを最終的に絶対濾過精度5μm以下のフィルターで少なくとも1回以上濾過することを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物からなる層が少なくとも一層積層されてなる磁気記録媒体用ポリエステルフィルム。
- フィルム表面の粗大突起H1(突起高さ0.1〜0.5μm)及びH2(突起高さ0.5〜1.0μm)が下記の関係を満たすことを特徴とする請求項6記載の磁気記録媒体用ポリエステルフィルム。
0≦H1(個/100cm2)≦100
0≦H2(個/100cm2)≦10
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