JP4312401B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、表面が無端移動可能な像担持体と、像担持体に対向して設けられ電界の力によって表面に担持しているトナーを像担持体側に供給するためのトナー担持体と、像担持体上のトナー像を転写材搬送ベルトに担持搬送される転写材上に直接又は間接的に転写する転写手段と、転写材搬送ベルト表面に付着したトナーを除去するためのバイアスクリーニング方式の搬送ベルトクリーニング手段とを有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置において、転写紙を担持搬送する転写搬送ベルトに付着したトナーを除去するためのクリーニング手段として、バイアスクリーニング方式のクリーニング手段を用いたものが知られている(例えば、特開2001−75331号等)。
【0003】
バイアスクリーニング方式のクリーニング手段は、被クリーニング部に付着したトナーを静電気力によって除去するものである。これは、従来から知られているブレードクリーニング方式のクリーニング手段に比して以下のようなメリットがある。
【0004】
第一に、ブレードクリーニング方式では、クリーニングブレードの当接によりトナーを除去するので、クリーニングブレードと転写搬送ベルトとの間に磨耗により発生したブレード屑や紙粉などが挟まってブレードエッジが破損することがあり、クリーニングユニット自体の寿命が短くなりがちである。それに比べて、バイアスクリーニング方式では、静電気力によるトナーの移動でクリーニングを行うため、クリーニング部材にかかる機械的ストレスが小さく、クリーニングユニット自体の寿命が長いというメリットがある。
第二に、ブレードクリーニング方式では、クリーニングブレードの当接により転写搬送ベルトに大きな機械的ストレスを加えるため、転写搬送ベルトの回転速度が不安定になりやすい。それに比べて、バイアスクリーニング方式では、例えば回転するバイアスクリーニングローラを対向させるなど、少なくともブレードを当接させる場合に比して転写搬送ベルトの搬送速度を阻害する力を比較的一定にできる構成を用いるので、その搬送速度を安定させることができるというメリットがある。
第三に、ブレードクリーニング方式では、ゴムブレードなどの部材を被クリーニング部に直接当接させるものであるが、クリーニング対象となる転写搬送ベルトに例えばゴム素材など摩擦係数の高い材質のものを使用していると、ゴムブレードの巻き込みなどの不具合が発生する恐れがある。それに比べ、バイアスクリーニング方式では、ブレードによる機械的な除去を行わないため、このような不具合が発生しないというメリットがある。また、転写搬送ベルトが磨耗しにくくなるため、転写搬送ベルトの寿命を長くすることもできる。
【0005】
バイアスクリーニング方式のクリーニング手段には上記のような種々のメリットがあるが、次のようなデメリットも有する。
バイアスクリーニング方式では、クリーニングのためのトナーの移動を静電気力に頼っているため、除去できるトナーが任意の極性に帯電したものに限られることになる。これは、トナーの極性やトナーの帯電強度によってはクリーニングできないものがあるということになり、この場合は除去できないトナーが残留してしまうというものである。
【0006】
ところで、上記画像形成装置において、像担持体の周辺には一般的に、像担持体表面移動方向上流から下流にかけて、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、像担持体クリーニング手段が配置されている。これによって、像担持体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を転写手段で転写材側に転写し、像担持体上の転写残トナーを像担持体クリーニング手段で除去し、次のトナー像形成に備えるというものである。そして、上記現像手段は、像担持体上の潜像にトナーを供給するためのトナー担持体を有し、像担持体表面に対向するよう設けられている。
【0007】
ここで、従来像担持体上に形成したトナー像を転写材としての転写紙とのニップ(以下、転写ニップという)で転写紙に転写し、転写紙後端が転写ニップ通過し終わって次の転写紙が供給されない場合(以下、通紙ジョブエンド時という)、各部を一時停止させて待機状態にする駆動制御が行われていた。
【0008】
図5は、従来の画像形成動作開始から転写後の待機状態にかけてのタイミング制御の一例を示したタイミングチャートである。像担持体としての感光体駆動ONと同時に帯電手段としての帯電AC及びDC,トナー担持体としての現像スリーブ駆動、現像バイアスAC及びDCをそれぞれONする。像担持体上へのトナー像形成が最後まで終了すると、帯電DC、現像スリーブ駆動、現像バイアスAC及びDCをそれぞれOFFする。一方、感光体は更に駆動してトナー画像を転写ニップに担持搬送し、転写紙への転写を行う。また、帯電ACを作動させたままにしておき、感光体上の現像履歴を解消する。そして、転写が終了し通紙ジョブエンドとなった時に、感光体と帯電ACとの駆動を共にOFFする。そして、次の画像形成が入力されるまで待機状態となる。
【0009】
上記図5に示したような駆動タイミングにおいて、通紙ジョブエンド時に感光体の駆動が停止状態となると、現像スリーブ表面にはある程度のトナーが付着した状態で感光体と接触したまま停止することになる(図6参照)。すると、現像ニップ近傍にトナーTが滞留した状態で次の駆動開始まで放置されることになる。これらのトナーTのうち、放置されている間や次の駆動が開始される時に感光体表面に機械的に転移するものが発生する。従来より、通紙ジョブエンド時に感光体を逆回転制御する構成の装置があるが、このような逆回転制御によっても現像ニップから少しずれた位置の感光体側にトナーTが転移付着した状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、感光体側に機械的に転移付着したトナーTは、次の画像形成動作が開始されると感光体の駆動に伴なって転写ニップに搬送され、転写紙を担持していない転写搬送ベルト表面に付着してしまう。この後、通常の画像形成工程が開始され、感光体上に形成したトナー画像を転写するタイミングで転写搬送ベルト上に転写紙が担持搬送されるが、転写搬送ベルトは通常無端状ベルトのため、感光体から転移付着したトナーが存在している部分に次の転写紙が担持されると、転写紙裏面にトナーが付着して転写紙裏汚れとなってしまうことがあった。
【0011】
ここで、転写搬送ベルトには既に述べたようにベルト表面をクリーニングするためのクリーニング手段を設けていれば、たとえベルト表面にトナーが付着してもクリーニングすることによって除去できるはずである。
【0012】
しかしながら、一旦駆動が停止された感光体表面に機械的に転移付着したり現像ニップに滞留したりして、次の画像形成動作開始までそのまま放置されたトナーは、放置放電し所謂無極性又は弱帯電のトナーとなっている。このため、転写搬送ベルトのクリーニング手段としてバイアスクリーニング方式のクリーニング手段を用いている場合、除去されずに転写搬送ベルト表面に残留するトナーがあり、これがクリーニングニップを通過して次の転写紙を担持搬送するベルト表面領域に存在すると、担持される転写紙の裏面に付着して転写紙裏汚れの原因となってしまうのであった。
【0013】
バイアスクリーニング手段で除去できない無極性又は弱帯電のトナーの発生原因となるトナーの放置放電の程度は、感光体が停止した状態で放置されている時間が長くなる程上昇する。即ち、前の通紙ジョブと次の通紙ジョブとの間の待機時間である通紙ジョブ間隔が長い程、放置放電による無極性又は弱帯電のトナーが増加するのである。
【0014】
尚、上記転写紙裏汚れの不具合は、転写搬送ベルトにブレードクリーニング方式等クリーニング性能がトナーの極性や帯電強度に左右されないクリーニング手段を用いれば発生しない。しかしながら、前記バイアスクリーニング方式のメリットを考えると、バイアスクリーニング方式のクリーニング手段を用いた画像形成装置でかつ転写紙裏汚れを防止できるようにすることが望まれるところである。
【0015】
以上の転写紙裏汚れは、像担持体から転写紙へのトナー画像の転写に至る間に中間転写体を介する、所謂中間転写方式の画像形成装置にも起こり得ることである。なぜなら、像担持体と中間転写体との間の1次転写ニップで像担持体から中間転写体表面に転移した上記無極性又は弱帯電のトナーが、中間転写体と転写紙との間の2次転写ニップに転写紙が介在していない間に中間転写体から転写搬送部材表面に転移し、その転移した領域に転写紙が担持されて転写紙裏汚れを生じる恐れがあるからである。
【0016】
尚、特開2000−75670号公報において、転写材の裏汚れ及び画像不良を防ぐことができるカラー画像形成装置についての発明が提案されている。この発明は、感光体ドラムと転写ローラとを当接させるタイミングを、間に転写紙が介在したときのみとなるよう制御するものである。この公報においては、転写紙裏汚れの原因となるトナーの発生原因が本件とは異なるものの、本件の課題としている転写紙裏汚れを防止することが可能である。
しかし、この発明は1ドラムのカラー画像形成装置に適用させたものであり、4連タンデムのような4つの感光体を用いた画像形成装置に適用させようとすると感光体と転写部材との接離機構が複雑となりコスト高となってしまう。
【0017】
本発明は上記背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、バイアスクリーニング方式のクリーニング手段を用いた画像形成装置において、像担持体と転写部材との接離機構を複雑化せずに転写紙裏汚れの発生を防止することができる画像形成装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の画像形成装置は、表面にトナー像を担持しかつ該表面が無端移動可能な像担持体と、該像担持体に対向して設けられた、トナーとキャリアとからなる現像剤を表面に担持して該像担持体との間に現像ニップを形成する現像剤担持体と、該現像剤担持体上のトナーを該現像剤担持体から該像担持体側に移動させる向きの電界を該現像ニップに形成する現像電界形成手段と、該像担持体上のトナー像を転写材搬送ベルトに担持搬送される転写材上に直接又は間接的に転写する転写手段と、該転写材搬送ベルト表面に付着したトナーを除去するためのバイアスクリーニング方式の搬送ベルトクリーニング手段とを有し、前記現像剤担持体は一つの前記像担持体に対して一つだけ設けられており、前記現像剤担持体上の現像剤を像担持体表面に接触させながら現像を行う画像形成装置において、上記像担持体表面が無端移動している状態にあるときの上記現像ニップに存在するトナー量よりも上記像担持体表面の無端移動が停止状態にあるときの上記現像ニップに存在するトナー量を低減させる、停止現像ニップトナー量低減手段を設け、該停止現像ニップトナー量低減手段を、上記像担持体表面の無端移動の停止に先立って上記現像剤担持体表面の移動を停止させ、且つ該像担持体表面を無端移動させた状態で上記現像電界形成手段による電界形成を行うよう構成したことを特徴とするものである。
ここで、像担持体上のトナー像を転写材搬送ベルトに担持搬送される転写材上に間接的に転写するとは、無端移動する表面が像担持体及び転写搬送ベルトに接触するよう配置された中間転写体を有し、像担持体から中間転写体上に一次転写されたトナー像が中間転写体から転写搬送ベルトに担持搬送される転写材上に二次転写されるという所謂中間転写方式の構成をいうものとする。
【0019】
請求項1の画像形成装置においては、停止現像ニップトナー量低減手段によって、上記像担持体表面が無端移動している状態にあるときの上記現像ニップに存在するトナー量よりも像担持体表面の無端移動が停止状態にあるときに現像ニップに存在しているトナー量を低減させる。詳しくは、停止状態にあるトナー担持体表面に対向している像担持体表面を無端移動させると共に、現像電界形成手段によって現像電界を形成し像担持体に対向するトナー担持体表面領域に残留しているトナーを像担持体表面に転移させる。そして、像担持体表面の無端移動を停止する場合は、現像電界の形成も停止する。これによって、像担持体表面の無端移動を停止するときには、像担持体とトナー担持体とが対向する現像ニップに存在するトナー量を低減させる。以上より、像担持体とトナー担持体とを停止させているときに現像ニップに存在するトナーが無極性又は弱帯電トナーとなって、転写材担持ベルトに付着することを防止することができる。そして、次に像担持体表面の無端移動を開始したとき、現像ニップから機械的な力によって像担持体表面に付着する無極性又は弱帯電トナーの量を低減させる。これによって、像担持体と転写材搬送ベルトとの接離機構を複雑にすることなく、像担持体から転写材搬送ベルトに転移付着したり、中間転写体を介して転写搬送ベルトに転移付着したりする無極性又は弱帯電トナーを減らし、バイアスクリーニング方式のクリーニング手段で除去できずに残留するトナーを減少させる。
【0022】
また、請求項2の画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、上記像担持体表面の無端移動の停止に先立って行う上記現像電界形成手段による電界形成動作を、該像担持体表面の無端移動を1周以上行う間継続することを特徴とするものである。
【0023】
請求項2の画像形成装置においては、像担持体表面のトナー担持体に対向し得る全領域を少なくとも1回以上現像ニップ部にあるトナー量減少のために利用する。
【0024】
請求項3の画像形成装置は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記像担持体表面の無端移動を停止する直前と、停止状態にある該像担持体表面の無端移動を開始する直後との2つのタイミングの無端移動動作のうち少なくとも1つの無端移動動作の移動方向を、通常の無端移動方向に対して逆方向としたことを特徴とするものである。
ここで、像担持体表面における通常の無端移動方向とは、画像形成動作時における像担持体表面の移動方向である。
【0025】
請求項3の画像形成装置においては、像担持体表面の無端移動を停止する直前や無担移動を開始した直後に像担持体表面を通常の移動方向に対して逆方向に移動させ、その後停止させる。これによって、像担持体表面に当接されているブレード等の当接部材と像担持体表面との間のニップ部に堰止められるように滞留しているトナーや紙粉等をそのニップ部からずらしたり払い落としたりする。そして、ニップ部で当接部材や像担持体表面に機械的なストレスがかかった状態が長時間続いたり、ストレスがかかったまま画像形成動作が行われたりすることを防止する。
【0026】
請求項4の画像形成装置は、請求項1,2又は3の画像形成装置において、上記画像形成装置が、上記像担持体を複数有し、複数の像担持体上のトナー像が順次転写されてなる重ね合わせトナー像を上記転写材上に形成可能としたタンデム型で、かつ、該像担持体のうち1つは常に転写材搬送ベルト又は該像担持体と転写搬送ベルトとの間に介在し該像担持体表面に当接する中間転写部材に当接した転写ニップ常接状態である画像形成装置であって、少なくとも上記転写ニップ常設状態の像担持体に対して前記停止現像ニップトナー量低減手段を設け、該転写ニップ常接状態でない残りの像担持体について、該像担持体表面の無端移動開始直前に上記現像ニップに対向している像担持体表面領域を最終現像ニップ領域とし、該像担持体表面の無端移動を開始するとき、該最終現像ニップ領域が該像担持体上のトナー像が転写される転写搬送ベルトとのニップ位置、又は該像担持体と中間転写部材とのニップ位置を通過し終えるまでは該転写搬送ベルト又は該中間転写部材を像担持体から離間させておくことを特徴とするものである。
【0027】
請求項4の画像形成装置においては、少なくとも転写ニップに常に接触している転写ニップ常接状態の像担持体において、現像ニップに存在するトナー量を低減させる。これによって、像担持体の無端移動を行っても、像担持体表面に無極性又は弱帯電トナーが転写ニップから転写材搬送ベルト又は中間転写ベルトを介して転写材搬送ベルト表面に付着しないようにする。また、転写ニップ常接状態でない残りの像担持体については、無極性又は弱帯電トナーが現像ニップに滞留しており像担持体表面の無端移動開始によって像担持体表面に機械的に転移付着する恐れがる。しかし、もともと設けられている転写材搬送ベルト又は中間転写ベルトに対する接離機構を利用して像担持体とトナーが付着している恐れのある像担持体表面の最終現像ニップ位置に対して転写搬送ベルト又は中間転写部材が接触しないよう、像担持体から離間させておく。中間転写部材への無極性又は弱帯電トナーの付着を防げば、中間転写部材から転写搬送ベルトに無極性又は弱帯電トナーが転移することもない。
これによって、複数の像担持体を有するタンデム型の画像形成装置において、新たな接離機構を設けることなく、転写紙裏汚れの発生を防止する。
【0028】
請求項5の画像形成装置は、請求項4の画像形成装置において、上記像担持体上のトナー像を転写材上に直接転写する、直接転写方式のタンデム型画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0029】
請求項5の画像形成装置においては、タンデム型の画像形成装置のうち、直接転写方式であるため、像担持体から転写材搬送ベルトに無極性又は弱帯電トナーが付着する恐れが間接転写方式に比して高く、転写材裏汚れが発生しやすい。このような転写紙裏汚れが発生しやすいタンデム型直接転写方式の画像形成装置に請求項4の構成を適用させることによって、転写紙裏汚れの防止効果を有効に発揮させる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である湿式電子写真複写機に適用した一実施形態について説明する。
【0031】
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下「レーザプリンタ」という)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、黒(BK)の各色の画像を形成するための4組の作像手段1M、1C、1Y、1BK(以下、各符号の添字M、C、Y、BKは、それぞれマゼンダ、シアン、イエロー、黒用の部材であることを示す)が、転写材としての転写紙100の移動方向(図中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。この作像手段1M、1C、1Y、1BKはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKを有する感光体ユニットと、現像ユニットとを備えている。また、各作像手段1M、1C、1Y、1BKの配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
【0032】
また、本レーザプリンタは、上記作像手段1M、1C、1Y、1BKのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3,4、上記各感光体ドラム11に対向する転写部に向けて転写材を搬送する転写材搬送ベルトとしての転写ベルト60を有する転写ユニット6、該転写ベルト60に転写材としての転写紙100を供給する一対のローラからなるレジストローラ5、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、本レーザプリンタは、図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボトル、電源ユニットなども備えている。
【0033】
上記光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
【0034】
また、図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3,4から給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドによってガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ5が設けられている一時停止位置に送られる。転写紙100は、レジストローラ5により所定のタイミングで転写ベルト60に供給され、各感光体ドラム11に対向する各転写部を通過するように搬送される。これにより、各作像手段1M、1C、1Y、1BKによって形成された感光体ドラム11M、11C、11Y、11BK上のトナー像が、該転写紙上に順次重ね合わされて転写され、該転写材上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でトナー像が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
【0035】
図2は、上記作像手段1M、1C、1Y、1BKのうち、マゼンタの作像手段1Mの概略構成を示す拡大図である。他の作像手段1C、1Y、1BKについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。
図2において、作像手段1Mは、前述したように、感光体ユニット10M及び現像ユニット20Mを備えている。感光体ユニット10Mは、感光体ドラム11Mのほか、該感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なクリーニングブレード13M、該感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ15M等を備えている。また、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するとともに、感光体ドラム表面を除電する機能を有する潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Mも備えている。この潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Mは、ブラシ部が導電性繊維で構成され、その芯金部には除電バイアスを印加するための図示しない除電用電源が接続されている。
【0036】
上記構成の感光体ユニット10Mにおいて、感光体ドラム11Mの表面は、電圧が印加された帯電ローラ15Mにより一様帯電される。この感光体ドラム11Mの表面に、上記光書込ユニット2で変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射されると、該感光体ドラム11Mの表面に静電潜像が形成される。この感光体ドラム11M上の静電潜像は、後述の現像ユニット20Mで現像されてマゼンタのトナー像となる。転写ベルト60上の転写紙100が通過する転写部Ptでは、感光体ドラム11M上のトナー像が転写紙100に転写される。トナー像が転写された後の感光体ドラム11Mの表面は、潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Mで所定量の潤滑剤が塗布されるとともに除電された後、感光体クリーニング手段としてのクリーニングブレード13Mでクリーニングされ、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0037】
上記現像ユニット20Mは、上記静電潜像を現像するための現像剤として、磁性キャリア及び負帯電のトナーTを含む二成分現像剤を使用している。また、この現像ユニット20Mは、現像ケース21Mの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像剤担持体としての現像スリーブ22Mや、搬送スクリュウ23M,24M、現像ドクタ25M、トナー濃度センサ(Tセンサ)26M、粉体ポンプ27M等を備えている。現像スリーブ22Mには現像電界形成手段としての図示を省略した現像バイアス電源により負の直流電圧DC(直流成分)に交流電圧AC(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印可され、各現像スリーブ22Mが感光体ドラムの金属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。
【0038】
図2において、現像ケース21M内に収容された現像剤は、搬送スクリュウ23M,24Mで撹拌搬送されることにより摩擦帯電される。そして、該現像剤の一部が現像スリーブ22Mの表面に担持され、現像ドクタ25Mで層厚が規制された後、感光体ドラム11Mと対向する現像位置に搬送される。現像位置では、現像スリーブ22M上の現像剤中の帯電トナーTにより、感光体ドラム11M上の静電潜像が現像される。現像ケース21M内の現像剤のトナー濃度は、上記トナー濃度センサ26Mで検知され、必要に応じて粉体ポンプ27Mによりトナーが補給される。
【0039】
図3は、上記転写ユニット6の概略構成図である。この転写ユニット6の転写ベルト60の材質としては、例えばPVDF(ポリふっ化ビニリデン)を用いることができる。この転写ベルト60は、4つの接地された支持ローラ61、62、63、64により回転自在に張架されている。転写紙移動方向下流側の出口ローラ62は、転写ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。この出口ローラ62により転写ベルト60が矢印方向に回転することによって、各作像手段の感光対ドラム11M、11C、11Y、11BKに対向する各転写部に向けて、転写紙100が担持搬送される。
【0040】
また、上記転写ベルト60の支持ローラ63,64により張架されている部位には、転写ベルト60の表面に付着した付着トナーを除去する搬送ベルトクリーニング手段としてのバイアスクリーニング方式のバイアスクリーナー70が配設されている。このバイアスクリーナー70は、転写ベルト60の表面に対向配置された導電性のクリーニングローラ71と、クリーニングローラ71と転写ベルト60との間に、負極性の帯電トナーをクリーニングローラ71側に吸引するためのクリーニング電界を形成するクリーニング電界形成手段とが設けられている。
【0041】
本実施形態におけるクリーニング電界形成手段としては、クリーニングローラ71と、該クリーニングローラ71に電圧を印加するクリーニングバイアス電源75と、付勢された対向ローラ73とを用いている。そして、クリーニングローラ71に、該電源75からクリーニング電圧として、例えば、15μAに定電流制御された正電圧が印加される。これにより、転写ベルト60の表面とクリーニングローラ71との間に、負帯電トナーをクリーニングローラ71側に吸引するクリーニング電界が形成される。このクリーニング電界により、転写ベルト60の表面に付着している負帯電トナーが、静電気力でクリーニングローラ71に転移されて、転写ベルト60表面がクリーニングされる。なお、クリーニングローラ71に転移したトナーTは、クリーニングブレード72によって掻き取られて、クリーニングローラ71表面から除去される。
【0042】
また、各転写部において転写電界を形成する転写電界形成手段として、転写バイアス印加部材67M、67C、67Y、67BKが設けられている。これらの転写バイアス印加部材67M、67C、67Y、67BKは、転写ベルト60の裏面に接触するように各感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKに対向して、各色のトナー像を転写するための転写ニップを形成している。本実施形態で用いている転写バイアス印加部材67M、67C、67Y、67BKは、マイラ製の固定ブラシからなり、各転写バイアス電源9M、9C、9Y、9BKから、転写バイアスとして上記トナーTの帯電極性とは逆極性の正電圧が印加されるように構成されている。この転写バイアス印加部材67を介して印加された転写バイアスにより、転写ベルト60に転写電荷が付与され、各転写部において該転写ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0043】
更に、上記転写ユニット6の支持ローラ61との対向部には、転写材吸着用電極部材として、転写ベルト60に接触対向するように、静電吸着ローラ65が設けられている。この静電吸着ローラ65は、芯金上に導電性発泡弾性体層が形成されたものである。
この静電吸着ローラ65には、電圧印加手段として、転写紙吸着用の電源65a及び逆極性用の電源65bから選択的に電圧が印加されるようになっている。転写紙吸着用の電源65aは、定電流制御方式の電源であり、トナーTの正規極性とは逆のプラス極性の電荷を転写紙100に付与する。
【0044】
本実施形態では、支持ローラ61に流れる電流が、例えば、プラス15μAになるように制御される。この転写紙吸着用の電源65aから電源が供給されている状態の静電吸着65と上記入り口ローラ61との間を通過した転写紙100は、転写ベルト60上に静電吸着される。
一方、逆極性用の電源65bは、トナーTの正規極性と同じマイナス極性の電荷を転写紙100に付与する。
また、4つの感光体ドラム11M,11C,11Y,11BKのうち、最下流側にあるBK感光体11BKのみ転写ベルトに常に接触している転写ニップ常接状態であり、残りの感光体ドラム11M,11C,11Yは転写ベルトに対して接離可能となっている。
【0045】
以下、本実施形態に係るレーザプリンタの画像形成について説明する。
まず、上記転写紙上にカラー画像を形成する多色画像形成モードについて説明する。4つの感光体ドラム11M,11C,11Y,11BKはそれぞれ転写ベルト60に当接する。静電吸着ローラ65にて、転写紙100に対して、トナーTの極性と同極性の電荷を付与して、転写ベルト60に転写紙100を吸着させる。これにより、前述したように、転写材のチャージアップによるトナー像の転写不良を解消することができるようになる。
【0046】
転写紙100は、転写ベルト60に吸着されたまま搬送され、上流のカラードラム11M、11C,11Y上に形成されたマゼンタ,シアンイ,エローの各色のカラートナー像が順に重ねて転写され、最後にBKドラム11BK上に形成されたブラックのトナー像が重ね転写される。このとき、転写紙100は、各色のトナー像を転写するための各転写部に印加される転写電流により、転写紙搬送方向の下流にいくに従って、転写ベルト60上により強く吸着されることになる。
【0047】
ここで、例えば、転写ベルト60の表面の速度を125mm/secとした場合、各感光体ドラムの表面の速度を127mm/secとする。この転写ベルト60の表面と感光体ドラムの表面との速度差は、特に、2色以上が重なる部分のトナー像の転写紙100への転写性を上げるのに効果的である。
なお、この際に、転写ベルト60の表面と感光体ドラム11の表面との速度差が、転写紙100の搬送速度を不安定にする懸念があるが、各色の転写電流値および転写紙100の吸着電流値を適切にすることで、転写ベルト60と転写紙100の吸着力を強くすることができ、転写紙100の搬送速度が不安定になることはない。
【0048】
次に、転写紙100上に単色画像を形成する単色画像形成モードについて説明する。
ここでは、単色画像としてブラック画像を形成する場合について説明する。この単色画像形成モードにおいては、図3に示すように、各カラードラム11Y、11C、11Mを転写ベルト60から離間させ、ブラックトナーTによるトナー像が形成されるBKドラム11BKのみを転写ベルト60と当接するようにする。
【0049】
ここで、上記転写紙100は、そのままBKドラム11BKの転写ニップに搬送されるが、多色画像形成モード時と比べて、各カラードラムに対して転写電流が印加されていない分だけ、転写紙100と転写ベルト60との吸着力が弱くなっている。
そこで、転写ベルト60の表面の速度を125mm/secとした場合、ドラム11BKの表面速度を125mm/secとなるようにBKドラム駆動モータを切り替える。これにより、単色画像形成モード時において、転写紙100の搬送速度が不安定となることがなくなった。つまり、この単色画像形成モードでは、上記多色画像形成モード時のように2色以上のトナー像を重ね転写することもないので、転写ベルト60の表面と感光体ドラムの表面とに速度差を設ける必要性が低い。
【0050】
ところで、本実施形態に係るレーザプリンタにおいては、上記転写ベルト60のクリーニング手段として、上記バイアスクリーナー70を用いている。このバイアスクリーニング方式のクリーニング手段を用いることによって、該転写材担持体としての転写ベルト60の回転速度の安定化や、該転写ベルト60の長寿命化を図ることが可能になる。転写ベルト60のクリーニング手段として、バイアスクリーナー70を用いると、ブレードなどのように直接転写ベルト60に当てるクリーニング手段に比べ、転写ベルト60の走行を阻害する機械的な力を比較的一定に管理でき、転写ベルト60の搬送を一定速度で行えるようになる。これは、上記バイアスクリーナー70のクリーニングローラ71が回転することによるものである。
つまり、転写ベルト60に直接ブレードを当接させる方式では、ブレードと転写ベルト60との間の摩擦力の変化(この摩擦力の変化はブレードへの入力トナー量に依存する)に伴い、転写ベルト60の走行を不安定にさせる力が発生する。これに対し、上記バイアスクリーナー70のクリーニングローラ71を用いた場合には、転写ベルト60の搬送速度を比較的一定にすることができ、色ズレや副走査方向の濃度ムラのない高画質の画像を得ることができる。
【0051】
ところで、上記構成のように転写ベルト60のクリーニングをバイアスクリーナー70を用いて行う場合、転写紙裏面の汚れが発生し易くなる場合があった。それは、感光体11の駆動が停止状態となると、現像スリーブ22表面にはある程度のトナーTが付着した状態で感光体と接触したまま停止することになる。すると、図6に示すように、現像ニップ近傍にトナーTが滞留したまま放置されるトナーTが放置放電し無極性又は弱帯電トナーTとなる場合がある。そして、次に感光体の駆動が開始されるときに感光体表面に機械的に転移付着して感光体上を担持搬送され、転写ニップで転写ベルト側に付着すると、このトナーTは無極性又は弱帯電トナーTのため、バイアスクリーニング方式のクリーニング装置では良好に除去することができない場合がある。そして、転写ベルト60上に転写紙100が供給されると転写紙裏面にトナーTが付着して転写紙裏面汚れとなってしまう場合があった。
【0052】
そこで、本実施形態のプリンタは、4つの感光体11BK,11Y、11C、11Mのうち、常に転写ベルトに接触しているBK感光体11BKについて、その感光体11BKが停止状態にあるときに現像スリーブ22BKとの間の現像ニップ近傍に滞留するトナーTの量を減少させるための停止現像ニップトナー量低減手段として、現像バイアスを印加し、感光体側に転移付着させて除去できるようにしている。このため、現像バイアス印加のタイミング等を従来のタイミング制御とは異なる異なるタイミングにしている。ここで、他の作像手段1M,1C,1Yに関しては、図5で示した従来のタイミング制御をそのまま行っている。
【0053】
〔実施例1〕
図4は、本実施形態の特徴部としての実施例1にかかる画像形成動作開始から転写後の待機状態にかけてのタイミング制御の一例を示したタイミングチャートである。先ず、4つの作像手段のうち、ブラックの作像手段1BKついて説明する。
図4において、像担持体としての感光体無端移動の駆動ONと同時に帯電手段としての帯電AC及びDC,トナー担持体としての現像スリーブ駆動、現像バイアスAC及びDCをそれぞれONする。これは、従来と同様である。感光体上へのトナー像形成が最後まで終了すると、帯電DC、現像スリーブ駆動をOFFするところまでは従来と同様である。そして、現像バイアスAC及びDCはON状態にして図中mの期間現像電界を形成する。これが停止現像ニップトナー量低減手段である。ここで、感光体表面電位は0Vであるため、過剰のDCバイアス印加はキャリア付着などの弊害をもたらす為、印加するDCバイアスは、0〜400V、望ましくは、+50〜100V程度が適切である。本実施形態においてはDCバイアスは+50Vとした。このようなDCバイアスの印加によって、現像ニップで回転が停止している現像スリーブ22BK表面に担持され感光体11BKに接している現像剤中のトナーTが静電的な力により感光体側へと移動する。更に、ACバイアスの印加によって、現像ニップで回転が停止している現像スリーブ22BK表面に担持され感光体11BKに接している現像剤中のトナーTのみならず、感光体11BKから多少離れた位置にある現像剤中のトナーTも感光体側へと移動する。
この状態で感光体11BKを1周回転させた後、現像バイアスAD及びDCをOFFする。更に、現像バイアスAD及びDCをOFFした後も感光体駆動と帯電ACをONし続け、感光体表面の現像履歴を解消し、両者の駆動をOFFして待機状態に入る。
【0054】
上記のようなタイミング制御を行うことによって、感光体11BKの回転駆動をOFFしたときに現像ニップ及びその近傍に存在しているトナー量を低減させることができる。また、本実施形態においては、現像バイアスAD及びDCを印加することによって現像ニップのトナー量を低減させている。これは、現像バイアスADのみ、現像バイアスDCのみの印加でも効果はある。本実施形態のようにADバイアスとDCバイアスとを共に印加すると、最も効果的に感光体11BKに接している現像ニップ部のトナー量を低減させることができる。
【0055】
以上のように駆動タイミングを制御したことによって、感光体11BKの駆動が停止状態にあるときに現像ニップに存在するトナーTの量を低減させることができる。そして、停止状態にある感光体11BK表面に機械的に付着している無極性又は弱帯電トナーTや、次に画像形成動作が開始されるときに現像ニップから機械的な力によって感光体11BK表面に付着する無極性又は弱帯電トナーTの量を減少させることができる。したがって、感光体11BKと転写ベルト60との接触位置から転写ベルト60側に転移する無極性又は弱帯電トナーTの量を減少させることができる。よって、バイアスクリーニング方式のバイアスクリーナー70を設けているプリンタにおいても、転写ベルト60に搬送されてなる転写紙裏面の汚れを防止することができる。
【0056】
次に、残りの他の作像手段1C,1Y,1BKについて説明する。ブラック作像手段1BKより上流側にある残りの作像手段1M,1C,1Yはともと待機状態にあるとき転写ベルト60に対して感光体11M,11C,11Yを離間させるための転写接離モータを有している。これは、ブラック単色の画像を形成できるようにするためである。そして、本実施例においては、この接離機構を利用する。
【0057】
感光体駆動開始前に現像ニップ位置にある感光体11M,11C,11Y表面の領域(以下、最終現像ニップ領域という)が転写ベルト60との対向部を通過するまでの間、転写接離モータによって転写ベルト60を感光体に対して離間させておく。
これによって、感光体11M,11C,11Yの駆動開始によって現像ニップ部に滞留しているトナーTが感光体表面に機械的に転移付着したとしても、そのトナーTが付着している恐れのある最終現像ニップ領域を転写ベルト60に接触させないようにし、クリーニングブレード13M,13C,13Yで感光体表面から除去するようにしている。したがって、これらの感光体11M,11C,11Yは、停止状態にあるときに現像バイアスを印加することによって現像ニップ部の滞留トナー量を低減しなくても、転写ベルトにその無極性又は弱帯電トナーTが転写ベルトに付着して転写紙裏汚れを発生させることがない。また、感光体と転写ベルトとの接離機構はもともと装置に設けられている転写接離モータを利用するので、新たな機構を設けるコストがかからない。
【0058】
上記実施例1によれば、常時転写ベルトに当接させている感光体11BKについては、感光体11BKから転写ベルト60側に転移する無極性又は弱帯電トナーTの量を減少させることができる。また、残りの3つの感光体11M,11C,11Yに付いては、もともともともと装置に設けられている転写接離モータを利用して無極性又は弱帯電トナーTが転写ベルト60に付着しないようにすることができる。
これによって、バイアスクリーナー70とのクリーニングニップである程度のトナー層を低減することで、転写紙裏汚れとしては認識できないレベルのトナー付着量とすることができた。したがって、転写ベルト60のクリーニング方式としてバイアスクリーニング方式のバイアスクリーナー70を用いても、転写紙裏汚れを防止することができる。
【0059】
以上の構成によって、ブレードなどを直接転写ベルト60に当てるクリーニング方式に比べ、転写ベルト60の走行を阻害する機械的な力を比較的一定に管理でき、転写ベルト60の搬送を一定速度で行うことがより確実にできる。これはバイアスクリーニングローラが転写ベルト60に当接しながら回転するためである。これに対して、転写ベルト60に直接ブレードを当接させる方式では、ブレードと転写ベルト60の間の摩擦力の変化に伴い転写ベルト60の走行を不安定にさせる力が発生する。
したがって、バイアスクリーニングローラを用いた場合、転写ベルト60の搬送速度を比較的一定にする事ができ、色ズレや副走査方向の濃度ムラのない高画質の画像を得ることができる。
またバイアスクリーニングローラ71を用いた際には、紙紛などによるブレードエッジ破損などの不具合がないため、ブレード方式に比べ比較的寿命が長くなるというメリットがある。更に、ブレード方式の場合、転写ベルト60がゴム素材の場合にゴムブレードを転写ベルト60に当接させると摩擦係数が高くなり、巻き込みなどの不具合が発生する恐れがあるが、バイアスクリーニングローラ71は転写ベルト60の素材に関係なく使用できるというクリーニング方式としての利点がある。
【0060】
また、転写紙裏汚れを回避するために、感光体の回転を開始して最終現像ニップに付着しているトナーを転写ベルトに転移させ、かつそのトナーが付着した転写ベルトのトナー付着部分で転写紙を担持しないようタイミングを見計らって転写紙の給紙を行うようにすることも考えられる。しかし、この方法では、モータ駆動から転写ニップへの給紙を開始するまでの時間であるファースト印刷時間が長くなってしまい、印刷物の生産性が低下してしまう。
これに対して本実施形態においては、感光体の最終現像ニップが転写ニップを通過してしまえば、感光体を転写ベルトに当接させ、即給紙することができる。従って、ファースト印刷時間を短縮することができると共に、印刷物の生産性の低下を防止することもできる。
【0061】
尚、上記実施例1の変形例として、ブラック感光体11BKの現像ニップ部のトナー量を低減させるために現像バイアスを印加するときに、転写ニップ部に転写バイアスを印加するよう構成しても良い。これによって、転写ニップで正常に帯電しているトナーを選択的に転写ベルト側に転移させることが可能となる。よって、現像ニップに滞留しているトナーのうち、現像バイアスで感光11BKに付着したトナーTのうち、転写ベルト60との対向部である転写ニップでは正常に帯電しているトナーのみを転写ベルトに転移させ、無極性又は弱帯電トナーを感光体表面に付着したまま下流側に搬送してクリーニングブレード13BKによって除去することができる。
【0062】
また、実施例1では、転写ベルトに常時接触しているブラック感光体11BKのみについて、停止時の現像ニップトナー量を低減させるようにしたが、残りの感光体11M,11C,11Yにも同様の制御を行ってもよい。そうすることによって、より確実に転写紙裏汚れを防止することができる。
【0063】
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2においては、感光体の駆動を停止する直前と、停止状態にある感光体の駆動を開始した直後の2つのタイミングで、感光体11BK,11Y、11C、11Mを通常の画像形成時における回転方向とは逆方向に少々回転させる。
【0064】
感光体の駆動停止直前に行う逆回転によって、感光体表面に当接されているクリーニングブレード13BK,13Y、13C、13Mにかかる機械的なストレスを解除し、また、感光体11BK,11Y、11C、11Mとその表面に当接しているクリーニングブレード13BK,13Y、13C、13M、現像スリーブ22BK,22Y、22C、22M等の当接部材との間にせき止められるようにして滞留しているトナーTや紙粉等をそのニップ部からずらしたり払い落としたりする。その後、感光体11BK,11Y、11C、11Mの駆動を停止させる。
また、感光体駆動開始直後に行う逆回転によって、感光体11BK,11Y、11C、11Mに当接している部材にかかる機械的ストレスを解除すると共に、ニップ部に滞留しているトナーTや紙粉等をそのニップ部からずらしたり払い落としたりする。その後、画像形成動作を開始する。
【0065】
本実施例3のように、感光体11BK,11Y、11C、11Mの駆動停止直前と駆動開始直後に感光体の逆回転を行うようにすれば、像担持体及び当接部材の寿命を延ばすことができると共に、それぞれの当接部材の機能を良好に発揮させることができる。また、感光体11BK,11Y、11C、11Mと当接部材との間に滞留しているトナーTや紙粉等によって発生する恐れのある不具合を未然に防止することができる。
【0066】
尚、上述した実施形態においては、感光体11M,C,Y,BK上に形成したトナーTを転写紙100に直接転写する直接転写方式のタンデム型画像形成装置を例に説明したものである。これに変えて、感光体上のトナー像を中間転写体上に1次転写し、中間転写体上に1次転写された画像を転写紙に2次転写する中間転写方式のプリンタにも本発明を適用させることができるものである。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の画像形成装置によれば、バイアスクリーニング方式のクリーニング手段で除去できずに転写搬送ベルト表面に残留するトナーを減少させるので、バイアスクリーニング方式のクリーニング手段を用いた画像形成装置において、転写紙裏汚れの原因となる像担持体上の無極性又は弱帯電トナーを減らすことができ、感光体と転写部材との接離機構を複雑化せずに転写紙裏汚れをの発生を確実に防止することができるという優れた効果がある。さらに、現像を行うために設けられている現像電界形成手段を、停止現像ニップトナー量低減手段に利用することによって、像担持体と転写部材との複雑な接離機構を設けなくても転写紙裏汚れを防止することができるという優れた効果がある。
【0069】
請求項2の画像形成装置によれば、転写紙裏汚れをより効果的に防止できるとができるという優れた効果がある。
【0070】
請求項3の画像形成装置によれば、像担持体と像担持体表面に当接されているブレードなどの当接部材とのニップ部で当接部材や像担持体表面に機械的なストレスがかかった状態が長時間続くことを防止できるので、像担持体及び当接部材の寿命を延ばすことができるという優れた効果がある。また、画像形成動作を行うときに、像担持体体に対する当接部材の機能を良好に発揮させることができるという優れた効果もある。
【0071】
請求項4の画像形成装置によれば、複数の像担持体を有するタンデム型の画像形成装置において、新たな接離機構を設けることなく転写紙裏汚れの発生を防止することができるので、像担持体と転写部材との接離機構を複雑化せずに転写紙裏汚れの発生を防止することができるという優れた効果がある。
尚、転写ニップ常接状態でない残りの像担持体についても停止現像ニップトナー量低減手段によって現像ニップに存在するトナー量を低減させれば、更に転写紙裏汚れの防止効果をアップさせることができる。
【0072】
請求項5の画像形成装置によれば、転写紙裏汚れが発生しやすいタンデム型直接転写方式の画像形成装置において、転写紙裏汚れの防止効果を有効に発揮させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーザプリンタの概略構成図。
【図2】本実施形態にかかるプリンタにおけるマゼンタ作像手段の概略構成を示す拡大図。
【図3】本実施形態にかかるプリンタにおける転写ユニットの概略構成図。
【図4】実施例1にかかる画像形成動作開始から転写後の待機状態にかけてのタイミング制御の一例を示したタイミングチャート。
【図5】従来の画像形成動作開始から転写後の待機状態にかけてのタイミング制御の一例を示したタイミングチャート。
【図6】感光体の駆動が停止されたときの現像ニップにおけるトナーの滞留状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 作像手段
5 レジストローラ対
6 転写ユニット(転写搬送装置)
9 転写バイアス電源
10 感光体ユニット
11 感光体ドラム
12 潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ
13 クリーニングブレード
15 帯電ローラ
20 現像ユニット
60 転写ベルト
61、62、63、64 支持ローラ
65 静電吸着ローラ(転写材吸着用電極部材)
65a 定電流制御方式の電源
65b 定電圧制御方式の電源
67 転写バイアス印加部材
70 バイアスクリーナー
71 クリーニングローラ
72 クリーニングブレード
75 クリーニングバイアス電源
100 転写紙
T トナー
Claims (5)
- 表面にトナー像を担持しかつ該表面が無端移動可能な像担持体と、
該像担持体に対向して設けられた、トナーとキャリアとからなる現像剤を表面に担持して該像担持体との間に現像ニップを形成する現像剤担持体と、
該現像剤担持体上のトナーを該現像剤担持体から該像担持体側に移動させる向きの電界を該現像ニップに形成する現像電界形成手段と、
該像担持体上のトナー像を転写材搬送ベルトに担持搬送される転写材上に直接又は間接的に転写する転写手段と、
該転写材搬送ベルト表面に付着したトナーを除去するためのバイアスクリーニング方式の搬送ベルトクリーニング手段とを有し、
前記現像剤担持体は一つの前記像担持体に対して一つだけ設けられており、
前記現像剤担持体上の現像剤を像担持体表面に接触させながら現像を行う画像形成装置において、
上記像担持体表面が無端移動している状態にあるときの上記現像ニップに存在するトナー量よりも上記像担持体表面の無端移動が停止状態にあるときの上記現像ニップに存在するトナー量を低減させる、停止現像ニップトナー量低減手段を設け、該停止現像ニップトナー量低減手段を、上記像担持体表面の無端移動の停止に先立って上記現像剤担持体表面の移動を停止させ、且つ該像担持体表面を無端移動させた状態で上記現像電界形成手段による電界形成を行うよう構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記像担持体表面の無端移動の停止に先立って行う上記現像電界形成手段による電界形成動作を、該像担持体表面の無端移動を1周以上行う間継続することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の画像形成装置において、
上記像担持体表面の無端移動を停止する直前と、停止状態にある該像担持体表面の無端移動を開始する直後との2つのタイミングの無端移動動作のうち少なくとも1つの無端移動動作の移動方向を、通常の無端移動方向に対して逆方向としたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2又は3の画像形成装置において、
上記画像形成装置が、上記像担持体を複数有し、複数の像担持体上のトナー像が順次転写されてなる重ね合わせトナー像を上記転写材上に形成可能としたタンデム型で、かつ、該像担持体のうち1つは常に転写材搬送ベルト又は該像担持体と転写搬送ベルトとの間に介在し該像担持体表面に当接する中間転写部材に当接した転写ニップ常接状態である画像形成装置であって、
少なくとも上記転写ニップ常設状態の像担持体に対して前記停止現像ニップトナー量低減手段を設け、
該転写ニップ常接状態でない残りの像担持体について、
該像担持体表面の無端移動開始直前に上記現像ニップに対向している像担持体表面領域を最終現像ニップ領域とし、
該像担持体表面の無端移動を開始するとき、該最終現像ニップ領域が該像担持体上のトナー像が転写される転写搬送ベルトとのニップ位置、又は該像担持体と中間転写部材とのニップ位置を通過し終えるまでは該転写搬送ベルト又は該中間転写部材を像担持体から離間させておくことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記像担持体上のトナー像を転写材上に直接転写する、直接転写方式のタンデム型画像形成装置であることを特徴とする画像形成層装置。
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