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JP4318554B2 - フレキシブル配線回路基板 - Google Patents
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Description

本発明は、フレキシブル配線回路基板に関し、詳しくは、携帯電話などのヒンジ部に用いられるフレキシブル配線回路基板に関する。
折畳式携帯電話の筐体は、通常、表示部を備える受話部と、キーパッド部を備える送話部と、これらを回動自在に支持するヒンジ部とを備えており、受話部と送話部とがヒンジ部を介して開閉自在に連結されている。
また、筐体の内部には、受話部と送話部との間において、電気信号を送信し、または、電源を供給するためのフレキシブル配線回路基板が、受話部からヒンジ部を通過して送話部に至るように設置されている。
このように設置されるフレキシブル配線回路基板としては、例えば、送話部に位置する下部と、ヒンジ部に位置する中央部と、受話部に位置する上部とを備え、クランク形状に形成されてなるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−300247号公報(図6)
しかし、上記したクランク形状のフレキシブル配線回路基板は、下部および中央部の間と、上部および中央部の間とに、それぞれ直角方向に屈曲する屈曲部があり、受話部および送話部のヒンジ部を介する開閉動作の繰り返しによって、それら屈曲部に大きな曲げ応力が断続的に加わって、それら屈曲部において、フレキシブル配線回路基板の内部に配置されている信号線や電源線などの導体パターンが、疲労断線するという不具合を生じる。
本発明の目的は、屈曲動作の繰り返しによっても、疲労断線などの損傷を低減することができ、屈曲寿命を大幅に延ばすことのできるフレキシブル配線回路基板を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のフレキシブル配線回路基板は、帯状の中央部と、前記中央部の両端部から前記中央部の長手方向と実質的に直交する方向であって、かつ、前記中央部に対して互いに反対方向に延びる帯状の接続部とを一体的に備えるフレキシブル配線回路基板であって、前記中央部と各前記接続部とが連続する各屈曲部のうち、少なくともいずれかの屈曲部には、前記中央部の幅方向端部と前記接続部の幅方向端部とが、前記中央部の長手方向に対して前記接続部が延びる方向に向かって傾斜する方向において対向する内側において、前記中央部の幅方向端部と前記接続部の幅方向端部とが連続するように膨出する補強部が設けられており、前記補強部は、平面視において、実質的に二等辺三角形に形成されており、前記補強部における、実質的に等しい辺の長さを、前記中央部の幅方向長さで割り算した値の百分率が、20〜90%であることを特徴としている。
また、本発明のフレキシブル配線回路基板では、前記補強部における、実質的に等しい辺の長さを、前記中央部の幅方向長さで割り算した値の百分率が、45〜70%である
ことが好適である。
また、本発明のフレキシブル配線回路基板では、前記補強部は、各前記屈曲部の両方に設けられていることが好適である。
本発明のフレキシブル配線回路基板によれば、屈曲部の内側に、中央部の幅方向端部と接続部の幅方向端部とが連続するように膨出する補強部が設けられている。そのため、屈曲動作により屈曲部に生じる曲げ応力を、補強部によって減少させることができる。その結果、屈曲動作の繰り返しによっても、疲労断線などの損傷を低減することができ、屈曲寿命を大幅に延ばすことができる。
図1は、本発明のフレキシブル配線回路基板の一実施形態を示す平面図である。
図1において、このフレキシブル配線回路基板は、例えば、折畳式携帯電話など、ヒンジ部を介して回動自在に支持される2部材の間を電気的に接続するために用いられる。
このフレキシブル配線回路基板は、可撓性を有する平板帯状をなし、直角方向に屈曲する屈曲部を2箇所有する平面視クランク形状に形成されている。
より具体的には、このフレキシブル配線回路基板は、帯状の中央部1と、中央部1の長手方向一端部から、中央部1の長手方向と直交する方向に延びる帯状の第1接続部2と、中央部1の長手方向他端部から、中央部1の長手方向と直交する方向であって、第1接続部2が延びる方向と反対側の方向に延びる帯状の第2接続部3とを一体的に備えている。
中央部1は、平面視略矩形状をなし、その長手方向長さL1が、例えば、5〜30mm、好ましくは、10〜25mmに形成され、その幅方向(長手方向に直交する方向、以下同じ。)長さW1が、2〜15mm、好ましくは、5〜10mmに形成されている。
第1接続部2は、平面視略矩形状をなし、中央部1の長手方向一端部から連続して、中央部1の長手方向に対して直角方向に延び、その長手方向長さL2が、例えば、10〜50mm、好ましくは、20〜30mmに形成され、その幅方向長さW2が、2〜15mm、好ましくは、5〜10mmに形成されている。
第2接続部3は、平面視略矩形状をなし、中央部1の長手方向他端部から連続して、中央部1の長手方向に対して第1接続部2が延びる方向と反対側の直角方向に延び、その長手方向長さL3が、例えば、10〜50mm、好ましくは、20〜30mmに形成され、その幅方向長さW3が、2〜15mm、好ましくは、5〜10mmに形成されている。
なお、第1接続部2の幅方向長さW2と、第2接続部3の幅方向長さW3とは、実質的に等しく、また、中央部1の幅方向長さW1は、第1接続部2の幅方向長さW2および第2接続部3の幅方向長さW3と、実質的に等しいか、あるいは、それよりやや短く形成されていることが好適である。
そして、このフレキシブル配線回路基板には、中央部1と第1接続部2とが連続する第1屈曲部4に、第1補強部5が形成されており、中央部1と第2接続部3とが連続する第2屈曲部6に、第2補強部7が形成されている。
第1補強部5は、第1屈曲部4の内側10、つまり、中央部1の幅方向一端部の側面8と第1接続部2の幅方向一端部の側面9とが、中央部1の長手方向に対して第1接続部2が延びる方向に向かって傾斜する傾斜方向D1において対向する内側10(なお、図1においては、第1屈曲部4の外側11も示されている。)に設けられている。
この第1補強部5は、中央部1の幅方向一端部の側面8と第1接続部2の幅方向一端部の側面9とが連続するように、第1屈曲部4から膨出形成されており、平面視において、実質的に二等辺三角形に形成されている。
より具体的には、第1補強部5が連続する中央部1の幅方向一端部の側面8の長さL4と、第1補強部5が連続する第1接続部2の幅方向一端部の側面9の長さL5とは、実質的に等しく、つまり、第1補強部5は、平面視において、長さL4およびL5が実質的に等しい二等辺三角形、すなわち、直角二等辺三角形に形成されている。
第1補強部5を、平面視において、二等辺三角形状として形成すれば、確実な補強を図りつつ、フレキシブル配線回路基板を効率よく製造することができる。
なお、長さL4およびL5が、実質的に等しいとは、例えば、L4とL5との差を、L4またはL5で割り算した値の百分率が20%以内、つまり、(L4−L5)/L4(またはL5)×100=±20%の差を含んでいる。
また、長さL4は、中央部1の幅方向長さW1で割り算した値の百分率が20〜90%、好ましくは、45〜70%の範囲、つまり、L4/W1×100=20〜90%、または、45〜70%であることが好適である。20%未満または90%超過の場合には、十分な屈曲寿命の延命を図れない場合がある。
また、長さL5も、上記と同様に、第1接続部2の幅方向長さW2で割り算した値の百分率が20〜90%、好ましくは、45〜70%の範囲、つまり、L5/W2×100=20〜90%、または、45〜70%であることが好適である。20%未満または90%超過の場合には、上記と同様に、十分な屈曲寿命の延命を図れない場合がある。
また、この第1補強部5は、第1屈曲部4と反対側の端面12が、平面視において直線状に形成されている。第1補強部5の端面12を、平面視において直線状に形成することにより、生産効率の向上および補強性の向上を図ることができる。
第2補強部7は、第2屈曲部6の内側15、つまり、中央部1の幅方向他端部の側面13と第2接続部3の幅方向他端部の側面14とが、中央部1の長手方向に対して第2接続部3が延びる方向に向かって傾斜する傾斜方向D2において対向する内側15(なお、図1においては、第2屈曲部6の外側16も示されている。)に設けられている。
この第2補強部7は、中央部1の幅方向他端部の側面13と第2接続部3の幅方向他端部の側面14とが連続するように、第2屈曲部6から膨出形成されており、平面視において、実質的に二等辺三角形に形成されている。
より具体的には、第2補強部7が連続する中央部1の幅方向他端部の側面13の長さL6と、第2補強部7が連続する第2接続部3の幅方向他端部の側面14の長さL7とは、実質的に等しく、つまり、第2補強部7は、平面視において、長さL6およびL7が実質的に等しい二等辺三角形、すなわち、直角二等辺三角形に形成されている。
第2補強部7を、平面視において、二等辺三角形状として形成すれば、確実な補強を図りつつ、フレキシブル配線回路基板を効率よく製造することができる。
なお、長さL6およびL7が、実質的に等しいとは、例えば、L6とL7との差を、L6またはL7で割り算した値の百分率が20%以内、つまり、(L6−L7)/L6(またはL7)×100=±20%の差を含んでいる。
また、長さL6は、中央部1の幅方向長さW1で割り算した値の百分率が20〜90%、好ましくは、45〜70%の範囲、つまり、L6/W1×100=20〜90%、または、45〜70%であることが好適である。20%未満または90%超過の場合には、十分な屈曲寿命の延命を図れない場合がある。
また、長さL7も、上記と同様に、第2接続部3の幅方向長さW3で割り算した値の百分率が20〜90%、好ましくは、45〜70%の範囲、つまり、L7/W3×100=20〜90%、または、45〜70%であることが好適である。20%未満または90%超過の場合には、上記と同様に、十分な屈曲寿命の延命を図れない場合がある。
また、この第2補強部7は、第2屈曲部6と反対側の端面17が、平面視において直線状に形成されている。第2補強部7の端面17を、平面視において直線状に形成することにより、生産効率の向上および補強性の向上を図ることができる。
次に、このようなフレキシブル配線回路基板の製造方法について、図2を参照して、簡単に説明する。
図2において、この方法では、まず、図2(a)に示すように、ベース絶縁層21を用意する。ベース絶縁層21は、絶縁性および可撓性を有するものであれば、特に制限されないが、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの樹脂フィルムなどからなる。好ましくは、ポリイミド樹脂フィルムからなる。また、ベース絶縁層21の厚みは、例えば、5〜30μmである。
次いで、この方法では、図2(b)に示すように、ベース絶縁層21の上に、導体層22を配線回路パターンとして形成する。導体層22は、導電性を有するものであれば、特に制限されないが、例えば、銅、クロム、ニッケル、アルミニウム、ステンレス、銅−ベリリウム、リン青銅、鉄−ニッケル、および、それらの合金などの金属箔から形成される。好ましくは、銅箔から形成される。また、導体層22の厚みは、例えば、3〜25μmである。
また、導体層22を配線回路パターンとして形成するには、アディティブ法、サブトラクティブ法などの公知のパターンニング法が用いられる。
次いで、この方法では、図2(c)に示すように、配線回路パターンとして形成された導体層22を被覆するように、ベース絶縁層21の上に、カバー絶縁層23を形成する。カバー絶縁層23は、上記と同様の樹脂フィルムからなり、好ましくは、ポリイミド樹脂フィルムからなる。カバー絶縁層23の形成は、例えば、樹脂溶液を塗布または印刷して、乾燥および硬化させるか、あるいは、樹脂フィルムを貼着する。さらには、感光性樹脂溶液を塗布した後、露光および現像により、パターンニングと同時に形成することもできる。また、カバー絶縁層23の厚みは、例えば、2〜15μmである。
なお、このカバー絶縁層23の形成においては、フレキシブル配線回路基板における第1接続部2の遊端部および第2接続部3の遊端部において、配線回路パターンとして形成された導体層22を露出させて、接続端子部24および25を、それぞれ形成するようにする(図1参照)。接続端子部24および25の形成は、例えば、樹脂溶液の印刷や感光性樹脂のパターンニングによる場合には、カバー絶縁層23の形成と同時に形成すればよく、また、樹脂溶液を全面塗布する場合や樹脂フィルムを貼着する場合には、例えば、ドリル加工、パンチング加工、レーザ加工、エッチングなどの公知の方法によって、開口形成する。
そして、この方法では、図2(d)に示すように、上記したような、平面視クランク形状に形成する。平面視クランク形状に形成するには、特に制限されないが、例えば、打ち抜き加工などの公知の加工方法が用いられる。
このようにして形成されたフレキシブル配線回路基板は、第1屈曲部4の内側に、中央部1の幅方向一端部の側面8と第1接続部2の幅方向一端部の側面9とが連続するように膨出する第1補強部5が形成されており、また、第2屈曲部6の内側15に、中央部1の幅方向他端部の側面13と第2接続部3の幅方向他端部の側面14とが連続するように膨出する第2補強部7が形成されている。そのため、屈曲動作により第1屈曲部4および第2屈曲部6に生じる曲げ応力を、これら第1補強部5および第2補強部7によって減少させることができる。その結果、屈曲動作の繰り返しによっても、配線回路パターンとして形成される導体層22の疲労断線などの損傷を低減することができ、屈曲寿命を大幅に延ばすことができる。
従って、このフレキシブル配線回路基板は、例えば、折畳式携帯電話のヒンジ部など、屈曲動作が繰り返される部材に配置しても、疲労断線などの損傷が低減され、長期にわたって良好な接続信頼性を維持することができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されることはない。
フレキシブル配線回路基板の作製
厚み13μmのポリイミドからなるベース絶縁層を用意して(図2(a)参照)、そのベース絶縁層の上に、厚み10μmの銅箔からなる導体層を、アディティブ法によって、配線回路パターンとして形成した(図2(b)参照)。
その後、配線回路パターンとして形成された導体層を被覆するように、ベース絶縁層の上に、厚み13μmのポリイミドからなるカバー絶縁層を形成した。なお、カバー絶縁層の形成においては、打ち抜き後のフレキシブル配線回路基板における第1接続部の遊端部および第2接続部の遊端部に対応する位置には、カバー絶縁層を形成しないようにし、配線回路パターンとして形成された導体層を露出させて、接続端子部を形成した(図2(c)参照)。
その後、図1に示す平面視クランク形状と実質的に同一形状であって、中央部、第1接続部および第2接続部の幅方向長さW1、W2、W3をすべて5mmとし、かつ、
1)第1補強部が連続する中央部の幅方向一端部の側面の長さL4、
2)第1補強部が連続する第1接続部の幅方向一端部の側面の長さL5、
3)第2補強部が連続する中央部の幅方向他端部の側面の長さL6、
4)第2補強部が連続する第2接続部の幅方向他端部の側面の長さL7
を、表1に示す各種の長さに設定して、打ち抜くことにより、実施例1〜5および比較例2のフレキシブル配線回路基板を得た(図2(d)参照)。
なお、比較例1のフレキシブル配線回路基板は、この打ち抜きにおいて、第1補強部および第2補強部が形成されないようにした。
評価(屈曲特性)
有限要素法により、180°屈曲時に発生する第1屈曲部内および第2屈曲部内に配置されている導体層にかかる応力を計算した。
第1補強部および第2補強部が形成されていない比較例を、100としたときの相対的な応力の大きさ(%)を求め、評価の基準とした。その結果を表1に示す。
Figure 0004318554
図1は、本発明のフレキシブル配線回路基板の一実施形態を示す平面図である。 図1に示すフレキシブル配線回路基板の製造方法を示す製造工程図であって、(a)は、ベース絶縁層を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層の上に、導体層を配線回路パターンとして形成する工程、(c)は、配線回路パターンとして形成された導体層を被覆するように、ベース絶縁層の上に、カバー絶縁層を形成する工程、(d)は、平面視クランク形状に形成する工程を示す。
符号の説明
1 中央部
2 第1接続部
3 第2接続部
4 第1屈曲部
5 第1補強部
6 第2屈曲部
7 第2補強部
10 第1屈曲部の内側
15 第2屈曲部の内側

Claims (3)

  1. 帯状の中央部と、前記中央部の両端部から前記中央部の長手方向と実質的に直交する方向であって、かつ、前記中央部に対して互いに反対方向に延びる帯状の接続部とを一体的に備えるフレキシブル配線回路基板であって、
    前記中央部と各前記接続部とが連続する各屈曲部のうち、少なくともいずれかの屈曲部には、前記中央部の幅方向端部と前記接続部の幅方向端部とが、前記中央部の長手方向に対して前記接続部が延びる方向に向かって傾斜する方向において対向する内側において、前記中央部の幅方向端部と前記接続部の幅方向端部とが連続するように膨出する補強部が設けられており、
    前記補強部は、平面視において、実質的に二等辺三角形に形成されており、
    前記補強部における、実質的に等しい辺の長さを、前記中央部の幅方向長さで割り算した値の百分率が、20〜90%である
    ことを特徴とする、フレキシブル配線回路基板。
  2. 前記補強部における、実質的に等しい辺の長さを、前記中央部の幅方向長さで割り算した値の百分率が、45〜70%である
    ことを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブル配線回路基板。
  3. 前記補強部は、各前記屈曲部の両方に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のフレキシブル配線回路基板。
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