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JP4319656B2 - 受信機、無線フレームのチャネル判定方法、及び無線フレームのチャネル判定プログラム - Google Patents
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JP4319656B2 - 受信機、無線フレームのチャネル判定方法、及び無線フレームのチャネル判定プログラム - Google Patents

受信機、無線フレームのチャネル判定方法、及び無線フレームのチャネル判定プログラム Download PDF

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本発明は、受信機、無線フレームのチャネル判定方法、及び無線フレームのチャネル判定プログラムに関し、特に異なる周波数帯域をもつ複数の無線フレームを受信する受信機、無線フレームのチャネル判定方法、及び無線フレームのチャネル判定プログラムに関する。
従来より無線LAN規格として「IEEE802.11a無線通信システム」や「IEEE802.11g無線通信システム」が使用されている。これらの無線通信システムでは、ある一定の周波数帯域幅を持つ複数のチャネルを使用し通信を行っている。以下、この一定の周波数帯域幅を第1周波数帯域幅、複数のチャネルを第1チャネル1〜nと呼び、この第1チャネル1〜nのうちの1つのチャネルを使用して通信を行うモードを第1通信モードと呼ぶこととする。即ち、「IEEE802.11a無線通信システム」や「IEEE802.11g無線通信システム」では、第1通信モードで通信を行っていると言える。
しかしながら、今後の無線LANの更なる普及や通信データの情報量の増加に伴い通信トラヒックが増加するため、第1通信モードで通信を行う無線通信システム(以下、無線通信システムAと称する。)の実効スループットより高い実効スループットが求められる。
そこで、第1通信モードの実効スループットより高い実効スループットが実現できる第2通信モードを新たに設け、その第1通信モードと第2通信モードとを併用して通信を行う無線通信システム(以下、無線通信システムBと称する)が考えられている。この無線通信システムBで使用される第2通信モードとは、第1周波数帯域幅の2倍の周波数帯域幅(以下、第2周波数帯域幅と称する。)を持つ複数のチャネル(以下、第2チャネルと称する。)を使用して通信を行う通信モードのことを言う。
このように、無線通信システムBでは、第1チャネル1〜nの2倍の周波数帯域幅を持つ第2チャネルも併用して通信を行うことで、実効スループットの高い通信の実現を図っている。
ところが、この第2通信モードと第1通信モードを併用した無線通信システムBでは、異なる周波数帯域を持った無線フレームが任意に通信に用いられる。そのため、この新たな無線通信システムを用いた受信機は、受信した無線フレームが第1通信モードまたは第2通信モードのどちらであるか、さらに各通信モードのどのチャネルで送信されてきたかを識別し、識別した通信モード及びチャネルに適した復調方法で無線フレームを復調しなければならない。
このような場合、従来の受信機では無線フレームへ挿入された通信モード識別子を復調し、受信した無線フレームの通信モードを識別していた。従って、通信モード識別子を復調するまでは、どちらの通信モードが用いられているか識別することができない。そのため、従来の受信機では、第1及び第2通信モードに対応した受信回路をそれぞれ用意し、各受信回路で通信モード識別子を復調する必要があった。したがって、従来の受信機では、通信モード毎に受信回路を持たなければならず、受信機全体の回路規模が肥大化してしまう問題があった。
そこで、特許文献1に示す受信機では、受信信号にマッチドフィルタの係数をサンプル毎に乗算した後、位相回転演算を行うことにより第1チャネル1〜n毎にタイミング検出を行い、ピーク検出による判定を行うことで、第1チャネル1〜nを識別している。また、第1通信モードと第2通信モードが併用された場合にも、タイミング検出部において、受信信号レベルを参考にして信号の識別を行うことで、第1通信モードあるいは第2通信モードのどちらであるか、さらに各通信モードのどのチャネルで送信されてきたかを識別している。これにより受信機は、通信モード毎に受信回路を持つ必要がなく回路規模を縮小することができる。
特開2005−72872公報(8頁,9頁、図2)
しかしながら、特許文献1の発明のように、通信モード及びチャネルの識別を行う場合、単純に受信無線フレームの信号レベルを判定したのでは、干渉信号が到来する環境下などでは精度よくチャネルを識別することが難しい。したがって、通信モード及びチャネルを識別する精度が悪い問題があった。
そこで本発明では、受信した無線フレームが第1通信モードまたは第2通信モードのどちらであるか、さらに第1通信モードであった場合に第1チャネル1〜nのどのチャネルで送信されてきたかを、精度よく識別できる受信機、無線フレームのチャネル判定方法、及び無線フレームのチャネル判定プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の受信機は、第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームを受信するアンテナと、前記アンテナで受信した無線フレームの周波数を変換する周波数変換部と、前記周波数変換部から出力される無線フレームをアナログ信号からディジタル信号へ変換するA/D変換部と、前記A/D変換部から出力されるディジタル信号をもとに、前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルを検出する検出部と、前記検出部が検出した前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルをもとに、前記無線フレームを復調する復調部とを備え、前記検出部は、前記受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値を出力する第1のマッチドフィルタと、前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値を出力する第2のマッチドフィルタと、前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算する加算器と、前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算する減算器と、前記加算器が出力する加算信号に含まれるピーク値のタイミング及び前記無線フレームの先頭位置を検出するタイミング検出手段と、前記加算器からの前記加算信号と前記減算器からの減算信号の電力比を算出する除算器と、前記ピーク値のタイミング、前記減算信号及び前記電力比をもとに、前記受信した無線フレームが前記チャネルa、前記チャネルb、又は前記チャネルcのいずれで送信されたかを検出する通信チャネル検出手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信機は、第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームを受信するアンテナと、前記アンテナで受信した無線フレームの周波数を変換する周波数変換部と、前記周波数変換部から出力される無線フレームをアナログ信号からディジタル信号へ変換するA/D変換部と、前記A/D変換部から出力されるディジタル信号をもとに、前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルを検出する検出部と、前記検出部が検出した前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルをもとに、前記無線フレームを復調する復調部とを備え、前記検出部は、前記受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値及び第1の位相値を算出する第1のマッチドフィルタと、前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値及び第2の位相値を算出する第2のマッチドフィルタと、前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算する加算器と、前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算する減算器と、前記加算器からの前記加算信号と前記減算器から減算信号の電力比を算出する除算器と、前記第1の位相値と前記第2の位相値の位相差を算出する位相値用減算器と、前記加算器が出力する加算信号に含まれるピーク値のタイミング及び前記無線フレームの先頭位置を検出するタイミング検出手段と、前記ピーク値のタイミング及び前記電力比及び前記位相差をもとに、前記受信した無線フレームが前記チャネルa、前記チャネルb、又は前記チャネルcのいずれで送信されたかを検出する前記通信モード検出手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線フレームのチャネル判定方法は、第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの前記チャネルを判定する方法であって、第1のマッチドフィルタによって受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値を算出し、第2のマッチドフィルタによって前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値を算出し、前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出し、前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出し、前記加算信号と減算信号の電力比を算出し、前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて前記電力比が一定値以上である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断することを特徴とする。
また、本発明の無線フレームのチャネル判定方法は、第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの前記チャネルを判定する方法であって、第1のマッチドフィルタによって受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値及び第1の位相値を算出し、第2のマッチドフィルタによって前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値及び第2の位相値を算出し、前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出し、前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出し、前記加算信号と減算信号の電力比を算出し、前記第1の位相値と前記第2の位相値の位相差を算出し、前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて前記電力比が一定値以上であり、かつ前記位相差が一定値である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断することを特徴とする。
また、本発明の無線フレームのチャネル判定プログラムは、第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの既知信号情報から第1のマッチドフィルタ及び第2のマッチドフィルタが算出する第1の相関電力値及び第2の相関電力値をもとに、前記チャネルを判定するプログラムであって、前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出する機能と、前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出する機能と、前記加算信号と減算信号の電力比を算出する機能と、前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて前記電力比が一定値以上である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する機能を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線フレームのチャネル判定プログラムは、第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの既知信号情報から第1のマッチドフィルタ及び第2のマッチドフィルタが算出する第1の相関電力値、第1の位相値、第2の相関電力値、及び第2の位相値をもとに、前記チャネルを判定するプログラムであって、前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出する機能と、前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出する機能と、前記加算信号と減算信号の電力比を算出する機能と、前記第1の位相値と前記第2の位相値の位相差を算出する機能と、前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて、前記電力比が一定値以上であり、かつ前記位相差が一定値である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する機能を備えることを特徴とする。
本発明の受信機は、受信した無線フレームが第1通信モードまたは第2通信モードのどちらであるか、さらに第1通信モードであった場合に第1チャネル1〜nのどのチャネルで送信されてきたかを、精度よく識別することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて第1通信モードで送受信される無線フレームについて説明する。第1通信モードの無線フレームは、第1チャネル1〜nを使用して送受信される。図1には、第1チャネル1及び第1チャネル2を使用して送受信される無線フレームを示しているが、第1チャネル1〜nの無線フレーム構成は同じであるため、ここでは、第1チャネル1を用いた無線フレームの構成について説明する。なお、ここでは、第1チャネル1,2のうち、周波数が低い方を第1チャネル1とし、周波数が高い方を第1チャネル2とする。
図1に示す第1チャネル1で送受信される無線フレームは、先頭から順に「第1チャネル1用既知シンボル」フレーム111、「第1チャネル1用制御情報」フレーム112、「第1チャネル1用データ」フレーム113の3つのサブフレームで構成される。このうち、「第1チャネル1用既知シンボル」フレーム111は、フレーム同期検出、ゲイン調整、周波数オフセット補償及び伝搬路推定に用いられるフレームである。続く、「第1チャネル1用制御情報」フレーム112にはデータの変調方式や符号化率、データフレーム長などの制御情報が含まれており、通信モード識別子もこのフレームに含まれている。最後の、「第1チャネル1用データ」フレーム113は、伝送するデータ列で構成されている。
次に、図2を用いて第2通信モードで送受信される無線フレームについて説明する。第2通信モードでは、第1チャネル1〜nのうち、周波数が隣接する2つのチャネルを組み合わせたものを第2チャネルとして送受信を行う。第1チャネル1〜nの2つのどのチャネルを組み合わせても、第2通信モードの無線フレーム構成は同じであるため、ここでは、第1チャネル1と第1チャネル2を組み合わせたチャネルを第2チャネルAとし、この第2チャネルAを用いた無線フレームの構成について説明する。
図2に示す無線フレームは、先頭に第1チャネル1で送信される「第1チャネル1用既知シンボル」フレーム111と、これと並列に第1チャネル2で送信される「第1チャネル2用既知シンボル」フレーム121を持つ。これらの「第1チャネル1,2用既知シンボル」フレーム111,121の後ろには、それぞれのチャネルで送信される「第1チャネル1用制御情報」フレーム112及び「第1チャネル2用制御情報」フレーム122が続き、その後、第2チャネルAで送信される「第2チャネル用既知シンボル」フレーム211及び「第2チャネル用データ」フレーム212が続く。
まず、「第1チャネル1,2用既知シンボル」フレーム111,121及び「第1チャネル1,2用制御情報」フレーム112,121は、第1通信モードで送受信される無線フレームで使用されるものと同じ構成のサブフレームである。このように第2チャネルAの無線フレームには、第1チャネル用の既知シンボルフレーム及び第1チャネル用の制御情報フレームが存在するため、第1通信モードしか受信できない受信回路であっても、これらのサブフレームを復調することで、第2チャネルAの無線フレームを干渉信号と判定せず認識することができる。
次に、「第2チャネル用既知シンボル」フレーム211は、第2通信モードで送受信される無線フレームのゲイン調整、周波数オフセット補償及び伝搬路推定に用いられるフレームである。つづく「第2チャネル用制御情報」フレーム212には、第2チャネル用データの変調方式や符号化率、データフレーム長などの制御情報が含まれている。そして最後の、「第2チャネル用データ」フレーム213は、伝送するデータ列で構成されている。
本発明は、第1通信モードと第2通信モード及び第1通信モードのチャネルを識別する受信機に関するものであり、以下の各実施例では、第1チャネル1を使用した第1通信モード(以下、第1通信モード1と称する。)、第1チャネル2を使用した第1通信モード(以下、第1通信モード2と称する。)、及び第2チャネルAを使用した第2通信モードの3つの通信モードの中から、受信した無線フレームに使用された通信モードを検出する受信機について説明する。
次に、図3乃至図10を用いて、本発明の第1の実施例に係る受信機について説明する。図3は、第1の実施例に係る受信機の概略構成を示している。
図3に示す受信機は、高周波の無線信号を受信するアンテナ10、このアンテナ10で受信した信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部20、この周波数変換部20から出力される信号をアナログ信号からディジタル信号へ変換するA/D変換部30、このA/D変換部30から出力されるディジタル信号のタイミング及び通信モードを検出する検出部40、及び検出部40の検出結果とA/D変換部30から出力されるディジタル信号をもとに受信データを復調する復調部50を備えている。本発明は、上述した受信機の検出部40において実行される通信モード検出に関する。そこで、以下、検出部40を中心にその構成及び動作について詳細に説明する。
図4は、第1の実施例に係る検出部40の構成を示している。この検出部40は、第1チャネル1用マッチドフィルタ1、第1チャネル2用マッチドフィルタ2、これら第1チャネル1、2用マッチドフィルタ1,2から出力される相関電力値SIG1,SIG2を加算する加算器3及び減算する減算器4、この加算器3の加算結果から受信フレームのタイミングを検出する時間同期回路5、及び時間同期回路5から出力されるタイミングと加減算結果をもとに通信モードの識別を行う通信モード検出部6を備えている。また、通信モード検出部6は、後述する除算器61及び通信モードを判定する通信モード判定回路62を有している。そして、時間同期回路5から出力されるタイミング及び通信モード検出部6の検出結果を、後段の復調部50へ出力する。
次に、図4乃至図6を用いて検出部40の構成を詳細に説明する。まず、図4に示す第1チャネル1用マッチドフィルタ1は、「第1チャネル1用既知シンボル」フレーム111の中に含まれる時間同期用シンボル又は伝搬路推定用シンボルの複素振幅値を係数に持ち、前段のA/D変換部30から入力される信号との相関処理を行い、相関電力値SIG1を出力する。また、第1チャネル2用マッチドフィルタ2も、第1チャネル1用マッチドフィルタ1と同様に、「第1チャネル2用既知シンボル」フレーム121の中に含まれる時間同期用シンボル又は伝搬路推定用シンボルの複素振幅値を係数に持ち、前段のA/D変換部30から入力される信号との相関処理を行い、結果として相関電力値SIG2を出力する。
以下では特に時間同期用シンボルの複素振幅値を係数に持ったマッチドフィルタを用いたフレーム同期タイミング検出方法について説明する。「第1チャネル1用既知シンボル」フレーム111には、例えば図5に示すような周波数成分を持つ時間同期用シンボルが10回周期的に挿入されている。一方、「第1チャネル2用既知シンボル」フレーム121には、例えば図6に示すような周波数成分を持つ時間同期用シンボルが10回周期的に挿入されている。そのため、第1通信モード1で送信された無線フレームは、図5に示す周波数成分を持つ時間同期用シンボルを周期的に10個もち、第1通信モード2で送信された無線フレームは、図6に示す周波数成分を持つ時間同期用シンボルを周期的に10個もつ。
従って、第1通信モード1で送信された無線フレームを受信した場合は、第1チャネル1用マッチドフィルタ1の出力である相関電力値SIG1のみに周期的に10回ピーク値が含まれる。また、第1通信モード2で送信された無線フレームを受信した場合は、第1チャネル2用マッチドフィルタ2の出力である相関電力値SIG2のみに周期的に10回ピーク値が含まれる。
また、第2通信モードで送信された無線フレームは、図7に示すように第1チャネル1及び第1チャネル2の周波数成分をもつ時間同期用シンボルを周期的に10個もつことになる。従って、第2通信モードで送信された無線フレームを受信すると、第1チャネル1用及び第1チャンネル2用のマッチドフィルタ1,2の出力である相関電力値SIG1,SIG2には、ともに周期的に10回ピーク値が含まれる。
次に加算器3は、相関電力値SIG1,SIG2を加算し、この加算信号SIG3を時間同期回路5と通信モード検出部6へ出力する。減算器4は、相関電力値SIG1からSIG2を減算し、この減算信号SIG4を通信モード検出部6へ出力する。
加算信号SIG3が入力された時間同期回路5は、この加算信号SIG3をもとに、無線フレームの先頭位置(以下、フレーム同期タイミングと称する。)及びピーク値のタイミング(以下、ピークタイミングと称する。)を検出し、フレーム同期タイミングを復調部50へ、ピークタイミングを通信モード検出部6へそれぞれ通知する。
この時間同期回路5は、フレーム同期タイミングを検出するために、まず時間同期用シンボルが挿入される1周期内で最大となる電力値(ピーク値)を検出し、これをもとに閾値TH1を算出する。この閾値TH1はピーク値の8割程度としてもよく、また数周期分の電力の平均値の8割としてもよい。次に、加算信号SIG3の電力値とこの閾値TH1を比較し、加算信号SIG3の電力値が閾値TH1以上となるタイミングを検出する。このタイミングがピークタイミングとなる。時間同期用シンボルは、上記既知シンボル111,121内に10回周期的に挿入されるため、このピークタイミングは10回検出される。時間同期回路5は、このピークタイミングと時間同期用シンボルが挿入される周期をもとにフレーム同期タイミングを検出する。なおここでは、時間同期用シンボルの複素振幅値を係数に持ったマッチドフィルタの出力のピークタイミングを検出してフレーム同期タイミングを検出しているが、第1チャネル1、2用マッチドフィルタ1,2の出力を用いる方法であれば、例えば伝搬路推定用シンボルの複素振幅値を係数に持ったマッチドフィルタを用いるなど、上述した以外の方法を用いてもよい。また、時間同期回路5は、通信モード検出部6にピークタイミングを通知するとしているが、その代わりにフレーム同期タイミングを通知してもよい。
続いて、通信モード検出部6について説明する。通信モード検出部6は、除算器61及び通信モードを判定する通信モード判定回路62を有している。まず除算器61には、加算器3から加算信号SIG3が入力され、減算器4から減算信号SIG4が入力される。除算器61は、加算信号SIG3と減算信号SIG4の電力比である除算信号SIG5を算出し、通信モード判定回路62へ出力する。この通信モード判定回路62には、除算器61から除算信号SIG5が入力されるとともに、減算器4から減算信号SIG4が入力され、また時間同期回路5からピークタイミングが入力される。通信モード判定回路62は、あらかじめ実験結果等から設定した閾値TH2を保持しており、ピークタイミング時に除算信号SIG5とこの閾値TH2を比較する。また、減算信号SIG4の正負判定も行い、これらの比較結果及び正負判定結果をもとに通信モードを判定する。この通信モードの詳細な判定手順は後述する。
次に、図4及び図8乃至図10を用いて検出部40の動作を説明する。
まず、図4を用いて検出部40の動作について説明する。A/D変換部30にてディジタル信号に変換された無線フレームが、第1チャネル1用マッチドフィルタ1及び第1チャネル2用マッチドフィルタ2に入力されると、各第1チャネル1、2用マッチドフィルタ1,2は、入力された無線フレームに対し相関処理を行い、相関電力値SIG1,SIG2を加算器3及び減算器4へ出力する。相関電力値SIG1,SIG2が入力された加算器3は、これらの信号を加算し、加算信号SIG3を時間同期回路5及び通信モード検出部6へ出力する。また、相関電力値SIG1,SIG2が入力された減算器4は、SIG1からSIG2を減算し、減算信号SIG4を通信モード検出部6へ出力する。
次に、加算信号SIG3が入力された時間同期回路5は、閾値判定に基づきフレーム同期タイミング及びピークタイミングを検出し、フレーム同期タイミングを復調部50へ出力し、ピークタイミングを通信モード検出部6へ出力する。通信モード検出部6に加算信号SIG3、減算信号SIG4及びピークタイミングが入力されると、まず通信モード検出部6内の除算器61において、減算信号SIG4から加算信号SIG3が除算され、結果の除算信号SIG5が通信モード判定回路62へ入力される。通信モード判定回路62には、この除算信号SIG5とともに、減算信号SIG4及びピークタイミングが入力され、通信モード判定回路62は、除算信号SIG5と閾値TH2の比較結果及び減算信号SIG4の正負判定をもとに通信モードを判定する。
以下、図8乃至図10を用いてこの通信モードの判定について説明する。図8は、第2通信モードの無線フレームを受信した場合に、加算器3、減算器4及び除算器61の入出力信号の波形を示した図である。図9は、第1通信モード1の無線フレームを受信した場合に、加算器3、減算器4及び除算器61の入出力信号の波形を示した図である。ここでは、まず図8を用いて第2通信モードの無線フレームを受信した場合の信号波形について説明した後、図9を用いて第1通信モード1の無線フレームを受信した場合の信号波形について説明し、最後に、これらの信号波形をもとに通信モードを判定する手順について説明する。
まず、図8を用いて第2通信モードの無線フレームを受信した場合について説明する。検出部40に第2通信モードの無線フレームが入力されると、第1チャネル1の時間同期用シンボルを複素振幅値に持つマッチドフィルタ1及び第1チャネル2の時間同期用シンボルを複素振幅値に持つマッチドフィルタ2は、入力された無線フレームに対し相関処理を行い、相関電力値SIG1,SIG2を出力する。このとき、これら相関電力値SIG1,SIG2は、ともに周期的に10回ピーク値を持つ。
加算器3は、これらの相関電力値SIG1,SIG2を加算し、結果の加算信号SIG3を除算器61へ出力する。この場合、加算信号SIG3は、相関電力値SIG1のピーク値と相関電力値SIG2のピーク値とを加算した値をピーク値として持ち、このピーク値が周期的に10回挿入された信号となる。また減算器4は、相関電力値SIG1からSIG2を減算し、結果の減算信号SIG4を通信モード検出部6の除算器61へ出力する。この場合、相関電力値SIG1と相関電力値SIG2は、ほぼ同じピークタイミング時にほぼ同じピーク値を持つため、減算信号SIG4は、ピーク値を持たないほぼ平坦な信号をなる。
次に、除算器61は、入力された加算信号SIG3と減算信号SIG4の電力比である除算信号SIG5を算出し、通信モード判定回路62に出力する。この場合、加算信号SIG3は周期的に10回のピーク値を持ち、減算信号SIG4はほぼ平坦な信号のため、算出される除算信号SIG5は、加算信号SIG3と同じ周期ごとに10回のピーク値を持つ信号となる。
次に、図9を用いて第1通信モード1の無線フレームを受信した場合について説明する。第1チャネル1用マッチドフィルタ1及び第1チャネル2用マッチドフィルタ2は、第1通信モード1の無線フレームが入力されると、相関電力値SIG1,SIG2を出力する。このとき、第1チャネル1用マッチドフィルタ1から出力される相関電力値SIG1は、周期的に10回ピーク値を持つが、第1チャネル2用マッチドフィルタ2から出力される相関電力値SIG2は、ほぼ平坦な信号となる。
加算器3は、これらの相関電力値SIG1,SIG2を加算し、結果の加算信号SIG3を除算器61へ出力する。この場合、加算器3では周期的に10回ピーク値を持つ相関電力値SIG1とほぼ平坦な相関電力値SIG2の加算を行っているため、この加算信号SIG3は、相関電力値SIG1とほぼ同じ波形を持つ信号となる。また減算器4は、相関電力値SIG1からSIG2を減算し、結果の減算信号SIG4を通信モード検出部6の除算器61へ出力する。この場合、減算器4では周期的に10回ピーク値を持つ相関電力値SIG1からほぼ平坦な相関電力値SIG2を減算しているため、この減算信号SIG4も、相関電力値SIG1とほぼ同じ波形を持つ信号となる。
次に、除算器61は、入力された加算信号SIG3と減算信号SIG4の電力比である除算信号SIG5を算出し、比較器に出力する。この場合、加算信号SIG3、減算信号SIG4ともに相関電力値SIG1とほぼ同じ波形信号であるため、算出される除算信号SIG5は、ほぼ平坦な信号となる。
次に、図10のフローチャートを用いて通信モードを判定する手順について説明する。通信モード判定回路62は、除算器61から除算信号SIG5が、減算器4から減算信号SIG4が、及び時間同期回路5からピークタイミングが入力されると通信モードの判定を開始する。
まず通信モード判定回路62は、ピークタイミング時に除算信号SIG5と閾値TH2を比較する(ステップ101)。上述したように、第1通信モード1,2の無線フレームを受信した場合、除算信号SIG5はほぼ平坦な信号(図9を参照)となり、第2通信モードの無線フレームを受信した場合、除算信号SIG5は10回のピーク値を持つ信号(図8を参照)となる。従って、除算信号SIG5と閾値TH2との比較結果、除算信号SIG5が閾値TH2より大きい場合、通信モード判定回路62は無線フレームが第2通信モードで送信されたと判断し、復調部50へ通知する。
一方、除算信号SIG5が閾値TH2より小さい場合、通信モード判定回路62は無線フレームが第1通信モードで送信されたと判断し、更に、第1通信モード1で送信されたかまたは第1通信モード2で送信されたかを判断する。そこで、ピークタイミング時に減算信号SIG4の正負判定を行う(ステップ102)。第1通信モード1の無線フレームを受信した場合、減算信号SIG4は正のピーク値を持つ(図9参照)。一方、第1通信モード2の無線フレームを受信した場合、減算器4にて減算される順序が第1通信モード1の無線フレームを受信した場合と逆になるため、減算信号SIG4は負のピーク値を持つ。したがって、通信モード判定回路62は、減算信号SIG4が正のピーク値を持つならば無線フレームは第1通信モード1で送信されたと判断し、負のピーク値を持つならば第1通信モード2で送信されたと判断する。通信モード検出部6は、上述した手順に従って受信した無線フレームの通信モードを検出し、その結果を復調部50へ通知する。
以上のように第1の実施例によれば、加算信号SIG3と減算信号SIG4の電力比である除算信号SIG5の閾値判定を、ピークタイミング時に行うことで、干渉信号が到来する環境下などでも高精度に通信モードを検出することができる。また、通信モード識別子を含む制御フレームを復調することなしに通信モードを検出することができるため、通信モード毎に復調回路を複数持つことが無く、回路規模を低減し消費電力を抑えることができる。さらに無線フレーム先頭の「第1チャネル1,2用既知シンボル」フレーム111,121を通信モード検出に使用しているため、迅速に通信モードを識別することができる。
次に、図11及び図12を用いて、本発明の第2の実施例を説明する。
無線信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減するため、第2通信モードで送受信される無線フレームの「第1チャネル1用既知シンボル」フレーム111と「第1チャネル2用既知シンボル」フレーム121の間に、任意の位相差が与えられている場合がある。本実施例では、このように「第1チャネル1、2既知シンボル」フレーム111,121間に任意の位相差が与えられている第2通信モードで無線フレームを送受信する無線通信システムにおける受信機について説明する。なお、以下では説明の簡単化のため、各「第1チャネル1、2既知シンボル」フレーム111,121間の位相差を90度としている。
本実施例に係る受信機は、検出部40において「第1チャネル1、2既知シンボル」フレーム111,121間の位相差を使用して通信モードを検出している点をのぞき、第1の実施例と同じであるため、同じ構成要素には同一符号をつけて説明は省略する。
図11に、第2の実施例に係る検出部40の構成を示す。この検出部40は、各第1チャネル1、2用マッチドフィルタ1,2が入力信号の位相値を出力する点、各位相値を減算する位相値用減算器7を新たに備えている点、通信モード判定回路62が位相値も使用して通信モードを判定する点が異なるが、それ以外の構成は図4に示す検出部40と同じである。
図11に示す第1チャネル1用マッチドフィルタ1及び第1チャネル2用マッチドフィルタ2は、図4に示すマッチドフィルタとほぼ同じ構成であるが、無線フレームが入力されると電力値SIG1、SIG2を加算器3、減算器4に出力するとともに、位相値SIG6、SIG7を後述する位相値減算器4へ出力する点が異なる。
次に、検出部40に備えられた位相値用減算器7は、第1チャネル1用マッチドフィルタ1から入力される位相値SIG6から、第1チャネル2用マッチドフィルタ2から出力される位相値SIG7を減算し、得られる位相差の絶対値を減算結果の位相減算値SIG8として通信モード判定回路62へ出力する。
通信モード判定回路62は、除算器61から入力される除算信号SIG5の閾値判定、及び減算器4から入力される減算信号SIG4の正負判定を行うとともに、この位相減算値SIG8をあらかじめ実験等に基づき決定しておいた閾値TH3、TH4(閾値TH3<閾値TH4)と比較することで、位相値SIG6と位相値SIG7の位相差が90度であるか否かを判定する。以下、この判定を位相90度判定と称する。
この位相90度判定を行うために、通信モード判定回路62は、まず位相減算値SIG8から90度を減算する。なお、ここでは、「第1チャネル1、2既知シンボル」フレーム111,121間の位相差を90度としているため、位相減算値SIG8から90度を減算しているが、位相差がN度である場合には、その位相差のN度を減算する。
次に、通信モード判定回路62は、この位相減算値SIG8から90度減算した値を閾値TH3及び閾値TH4と比較し、この値が閾値TH3及び閾値TH4の範囲内であるか否かを判断する。位相減算値SIG8から90度減算した値が上記範囲内である場合は、通信モード判定回路62は、位相値SIG6と位相値SIG7の位相差つまり位相減算値SIG8が90度であると判定し、上記範囲外である場合は、位相減算値SIG8が90度ではないと判定する。通信モード判定回路62は、この位相90度判定結果、除算信号SIG5の閾値判定、及び減算信号SIG4の正負判定をもとに、無線フレームの送信に使用された通信モードを判定し、その結果を復調部50へ出力する。
次に、図11及び図12を用いて本実施例に係る検出部40の動作を説明する。
まず、図11を用いて検出部40の動作について説明する。A/D変換部30にてディジタル信号に変換された無線フレームが、第1チャネル1用マッチドフィルタ1及び第1チャネル2用マッチドフィルタ2に入力されると、各第1チャネル1、2用マッチドフィルタ1,2は、入力された無線フレームに対し相関処理を行い、相関電力値SIG1,SIG2を加算器3及び減算器4へ出力するとともに、位相値SIG6,SIG7を位相用減算器4へ出力する。
相関電力値SIG1,SIG2が入力された加算器3は、これらの信号を加算し、加算信号SIG3を時間同期回路5及び通信モード検出部6へ出力する。一方、相関電力値SIG1,SIG2が入力された減算器4は、SIG1からSIG2を減算し、減算信号SIG4を通信モード検出部6へ出力する。また位相値SIG6,SIG7が入力された位相用減算器4は、SIG6からSIG7を減算し、得られる位相差の絶対値である位相減算値SIG8を通信モード検出部6へ出力する。
加算信号SIG3が入力された時間同期回路5は、閾値判定に基づきフレーム同期タイミング及びピークタイミングを検出し、フレーム同期タイミングを復調部50へ出力し、ピークタイミングを通信モード検出部6へ出力する。
加算信号SIG3、減算信号SIG4、位相減算値SIG8、及びピークタイミングが通信モード検出部6に入力されると、まず通信モード検出部6内の除算器61において、加算信号SIG3と減算信号SIG4が除算され、結果の除算信号SIG5が通信モード判定回路62へ入力される。この除算信号SIG5とともに、減算信号SIG4、位相減算値SIG8及びピークタイミングが入力される通信モード判定回路62は、除算信号SIG5の閾値判定、減算信号SIG4の正負判定、及び位相90度判定をもとに通信モードを判定する。
次に、図12のフローチャートを用いて通信モードを判定する手順について説明する。
まず、通信モード判定回路62は、ピークタイミング時に除算信号SIG5と閾値TH2を比較する(ステップ101)。この比較結果、除算信号SIG5が閾値TH2より大きい場合、次のステップへと進み、上述したように閾値TH3,TH4を用いて位相減算値SIG8が90度であるか否か位相90度判定を行う(ステップ103)。そして、位相減算値SIG8が閾値TH3及び閾値TH4の範囲内(即ち、90度である)と判断した場合(ステップS103のYes)、無線フレームは第2通信モードで送信されたと判断し、復調部50へ通知する。
また、除算信号SIG5が閾値TH2より小さい場合(ステップS101のNo)、または位相減算値SIG8が90度でない場合(ステップS103のNo)は、通信モード判定回路62は無線フレームが第1通信モードで送信されたと判断し、更に第1通信モード1で送信されたかまたは第1通信モード2で送信されたかを判断する。そして、ピークタイミング時の減算信号SIG4の正負判定を行う(ステップ102)。減算信号SIG4が正のピーク値を持つならば無線フレームは第1通信モード1で送信されたと判断し、負のピーク値を持つならば第1通信モード2で送信されたと判断する。通信モード検出部6は、この手順に従って受信した無線フレームの通信モードを検出し、その結果を復調部50へ通知する。
以上のように第2の実施例によれば、電力値だけでなく位相値も利用して通信モードを検出しているため、電力値だけを利用した通信モード検出と比較してより誤検出が少ない高精度な通信モード検出を行うことができる。また、通信モード識別子を含む制御フレームを復調することなしに通信モードを検出することができるため、通信モード毎に復調回路を複数持つことが無く、回路規模を低減し消費電力を抑えることができる。さらに無線フレーム先頭の「第1チャネル1,2用既知シンボル」フレーム111,121を通信モード検出に使用しているため、迅速に通信モードを識別することができる。
なお、本発明は上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1通信モードで送受信される無線フレームの構成を示す図。 第2通信モードで送受信される無線フレームの構成を示す図。 本発明の第1の実施例に係る受信機の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る検出部の構成を示すブロック図。 第1チャネル1用既知シンボルに含まれる時間同期用シンボルSPの周波数成分を示す図。 第1チャネル2用既知シンボルに含まれる時間同期用シンボルSPの周波数成分を示す図。 第2チャネルAの無線フレームに含まれる時間同期用シンボルSPの周波数成分を示す図。 第2通信モードの無線フレームを受信した場合に、加算器3、減算器4及び除算器61で入出力される信号の波形を示した図。 第1通信モード1の無線フレームを受信した場合に、加算器3、減算器4及び除算器61で入出力される信号の波形を示した図。 本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例に係る検出部の構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施例の動作を示すフローチャート。
符号の説明
1,2・・・マッチドフィルタ
3・・・加算器
4・・・減算器
5・・・時間同期回路
6・・・通信モード検出部
61・・・除算器
62・・・通信モード判定回路
7・・・位相値用減算器
10・・・アンテナ
20・・・周波数変換部
30・・・A/D変換部
40・・・検出部
50・・・復調部
111,121,211・・・既知シンボルフレーム
112,122・・・制御情報フレーム
113,123,213・・・データフレーム
SP・・・時間同期用シンボル
SIG1,SIG2・・・相関電力値
SIG3・・・加算信号
SIG4・・・減算信号
SIG5・・・除算信号
SIG6,SIG7・・・位相値
SIG8・・・位相減算値

Claims (9)

  1. 第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームを受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した無線フレームの周波数を変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部から出力される無線フレームをアナログ信号からディジタル信号へ変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部から出力されるディジタル信号をもとに、前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルをもとに、前記無線フレームを復調する復調部とを備え、
    前記検出部は、
    前記受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値を出力する第1のマッチドフィルタと、
    前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値を出力する第2のマッチドフィルタと、
    前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算する加算器と、
    前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算する減算器と、
    前記加算器が出力する加算信号に含まれるピーク値のタイミング及び前記無線フレームの先頭位置を検出するタイミング検出手段と、
    前記加算器からの前記加算信号と前記減算器からの減算信号の電力比を算出する除算器と、
    前記ピーク値のタイミング、前記減算信号及び前記電力比をもとに、前記受信した無線フレームが前記チャネルa、前記チャネルb、又は前記チャネルcのいずれで送信されたかを検出する通信チャネル検出手段とを備える
    ことを特徴とする受信機。
  2. 前記通信チャネル検出手段は、前記ピーク値のタイミングにおいて
    前記除算器からの前記電力比が一定値以上であることを検出した場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以上であることを検出した場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以下であることを検出した場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームを受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した無線フレームの周波数を変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部から出力される無線フレームをアナログ信号からディジタル信号へ変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部から出力されるディジタル信号をもとに、前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記無線フレームの先頭位置及び前記無線フレームの送信に使用したチャネルをもとに、前記無線フレームを復調する復調部とを備え、
    前記検出部は、
    前記受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値及び第1の位相値を算出する第1のマッチドフィルタと、
    前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値及び第2の位相値を算出する第2のマッチドフィルタと、
    前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算する加算器と、
    前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算する減算器と、
    前記加算器からの前記加算信号と前記減算器から減算信号の電力比を算出する除算器と、
    前記第1の位相値と前記第2の位相値の位相差を算出する位相値用減算器と、
    前記加算器が出力する加算信号に含まれるピーク値のタイミング及び前記無線フレームの先頭位置を検出するタイミング検出手段と、
    前記ピーク値のタイミング及び前記電力比及び前記位相差をもとに、前記受信した無線フレームが前記チャネルa、前記チャネルb、又は前記チャネルcのいずれで送信されたかを検出する前記通信モード検出手段とを備える
    ことを特徴とする受信機。
  4. 前記通信モード検出手段は、前記ピーク値のタイミングにおいて
    前記除算器からの前記電力比が一定値以上であり、かつ前記位相差が一定値であることを検出した場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以上であることを検出した場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以下であることを検出した場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載の受信機。
  5. 前記第1及び第2のマッチドフィルタは、
    前記既知信号情報に含まれる時間同期用シンボル又は伝搬路推定用シンボルの複素振幅値を係数に持ち、前記A/D変換部から入力される信号との相関処理を行い前記第1及び第2の相関電力値を出力することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の受信機。
  6. 第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの前記チャネルを判定する方法であって、
    第1のマッチドフィルタによって受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値を算出し、
    第2のマッチドフィルタによって前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値を算出し、
    前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出し、
    前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出し、
    前記加算信号と減算信号の電力比を算出し、
    前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて
    前記電力比が一定値以上である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する
    ことを特徴とする無線フレームのチャネル判定方法。
  7. 第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの前記チャネルを判定する方法であって、
    第1のマッチドフィルタによって受信した無線フレームの既知信号情報から第1の相関電力値及び第1の位相値を算出し、
    第2のマッチドフィルタによって前記受信した無線フレームの既知信号情報から第2の相関電力値及び第2の位相値を算出し、
    前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出し、
    前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出し、
    前記加算信号と減算信号の電力比を算出し、
    前記第1の位相値と前記第2の位相値の位相差を算出し、
    前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて
    前記電力比が一定値以上であり、かつ前記位相差が一定値である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、
    前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する
    ことを特徴とする無線フレームのチャネル判定方法。
  8. 第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの既知信号情報から第1のマッチドフィルタ及び第2のマッチドフィルタが算出する第1の相関電力値及び第2の相関電力値をもとに、前記チャネルを判定するプログラムであって、
    前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出する機能と、
    前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出する機能と、
    前記加算信号と減算信号の電力比を算出する機能と、
    前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて
    前記電力比が一定値以上である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であり、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する機能と
    を備えることを特徴とする無線フレームのチャネル判定プログラム。
  9. 第1周波数帯域幅を持つチャネルa、前記第1周波数帯域幅を持ち前記チャネルaと周波数帯域が隣接しているチャネルb、または前記チャネルaと前記チャネルbの周波数帯域幅を合わせた第2周波数帯域幅を持つチャネルcのいずれかで送信された無線フレームの既知信号情報から第1のマッチドフィルタ及び第2のマッチドフィルタが算出する第1の相関電力値、第1の位相値、第2の相関電力値、及び第2の位相値をもとに、前記チャネルを判定するプログラムであって、
    前記第1の相関電力値と前記第2の相関電力値を加算して加算信号を算出する機能と、
    前記第1の相関電力値から前記第2の相関電力値を減算して減算信号を算出する機能と、
    前記加算信号と減算信号の電力比を算出する機能と、
    前記第1の位相値と前記第2の位相値の位相差を算出する機能と、
    前記加算信号から検出したピーク値のタイミングにおいて
    前記電力比が一定値以上であり、かつ前記位相差が一定値である場合、前記チャネルcの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以上である場合、前記チャネルaの無線フレームであると判断し、前記電力比が一定値以下であるかまたは前記位相差が一定値でなく、かつ前記減算信号が一定値以下である場合、前記チャネルbの無線フレームであると判断する機能と
    を備えることを特徴とする無線フレームのチャネル判定プログラム。
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