JP4324009B2 - 電子写真装置用の現像ローラおよびその製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Description
該被覆層は、ポリウレタンを含み、該ポリウレタンは、ネオペンチレンオキサイド構造単位とテトラメチレンオキサイド構造単位とからなる共重合グリコールとイソシアネート化合物とを反応させて得たプレポリマータイプポリオールを、硬化剤としてのイソシアネート化合物を用いて硬化させたものであることを特徴とする現像ローラである。
また、本発明は、その現像ローラの製造方法であって、軸芯体の外周に形成された導電性の弾性層の外周に、プレポリマータイプポリオールと硬化剤としてのイソシアネート化合物とを含む原料液をコーティングし、該コーティングを硬化させて前記被覆層を形成する工程を有し、該プレポリマータイプポリオールが、ネオペンチレンオキサイド構造単位とテトラメチレンオキサイド構造単位とからなる共重合グリコールとイソシアネート化合物とを反応させて得たプレポリマータイプポリオールであることを特徴とする現像ローラの製造方法である。
(実施例1)
軸芯体をSUM製(外径φ6mm)の軸芯金とし、ローラ層として、導電性を付与した弾性体層のみを形成した導電ローラを作製した。なお、導電剤として、イオン導電剤(LiTFSI(商品名):森田化学工業社製)およびカーボンブラック(MA−100(商品名):三菱化学社製)を適宜添加し、この導電ローラを当接した際の電気抵抗が106Ω、かつ、弾性体層のAsker−C硬度が90°になるように、導電剤の添加量を調整した。
実施例1においてウレタンプレポリマーの形成時に使用した共重合グリコール100質量部の代わりに、その共重合グリコールを50質量部と、分子量2000、水酸基価55のポリテトラメチレンエーテルグリコール(L−2000(商品名):保土谷化学工業株式会社製、ネオペンチレンオキシド構造単位含まず)を50質量部とを秤量したものを用いる以外は実施例1と同様の手法により、NCO%が6.1%のウレタンプレポリマーを得た。
実施例1においてウレタンプレポリマーの形成時に使用した共重合グリコール100質量部の代わりに、その共重合グリコールを50質量部と、分子量2000、水酸基価55のポリプロピレングリコール(ED56(商品名):三井武田ケミカル株式会社製、ネオペンチレンオキシド構造単位含まず)を50質量部とを秤量したものを用いる以外は実施例1と同様の手法により、NCO%が6.1%のウレタンプレポリマーを得た。
実施例1においてウレタンプレポリマーの形成時に使用した共重合グリコールの代わりに、分子量2000、水酸基価55のポリテトラメチレンエーテルグリコール(L−2000(商品名):保土谷化学工業株式会社製を用いる以外は実施例1と同様の手法により、NCO%が6.3%のウレタンプレポリマーを得た。
実施例1においてウレタンプレポリマーの形成時に使用した共重合グリコールの代わりに、分子量2000、水酸基価55のポリプロピレングリコール(ED56(商品名):三井武田ケミカル株式会社製を用いる以外は実施例1と同様の手法により、NCO%が6.3%のウレタンプレポリマーを得た。
(実施例4)
ローラ層として、それぞれ導電性を付与した弾性体層及び被覆層を形成した導電ローラを作製した。なお、導電剤として、カーボンブラック(MA−100(商品名):三菱化学社製)を適宜添加し、導電ローラを当接した際の電気抵抗が105〜106Ωとなるように、導電剤の添加量を調整した。
実施例4においてプレポリマータイプポリオールの形成時に使用した共重合グリコール100質量部の代わりに、その共重合グリコール50質量部とテトラメチレングリコール(PTG1000SN(商品名):分子量1000:保土谷化学株式会社製、ネオペンチレンオキシド構造単位含まず)50質量部との混合物を用いた以外は、実施例4と同様の手法で導電ローラを得た。
実施例4においてプレポリマータイプポリオールの形成時に使用した共重合グリコール100質量部の代わりに、その共重合グリコール50質量部とポリプロピレングリコール(Diol−1000(商品名):分子量1000:三井武田ケミカル株式会社製、ネオペンチレンオキシド構造単位含まず)50質量部との混合物を用いた以外は、実施例4と同様の手法で導電ローラを得た。
実施例4においてプレポリマータイプポリオールの形成時に使用した共重合グリコールの代わりに、テトラメチレングリコール(PTG1000SN(商品名):分子量1000:保土谷化学株式会社製)を用いたこと以外は、実施例4と同様の手法で導電ローラを得た。
実施例4においてプレポリマータイプポリオールの形成時に使用した共重合グリコールの代わりに、ポリプロピレングリコール(Diol−1000(商品名):分子量1000:三井武田ケミカル株式会社製)を用いたこと以外は、実施例4と同様の手法で導電ローラを得た。
実施例4においてプレポリマータイプポリオールの形成時に使用した共重合グリコールの代わりに、ポリエステルポリオール(ニッポラン4002(商品名):分子量1000:日本ポリウレタン工業株式会社製、ネオペンチレンオキシド構造単位含まず)を用いたこと以外は、実施例4と同様の手法で導電ローラを得た。
実施例1〜3ならびに比較例1及び2で作製された導電ローラを帯電ローラとして、図3に示すような帯電ローラ22、クリーニングブレード30、廃トナー容器31および感光体21を具備するプロセスカートリッジに組み込み、また、そのカートリッジを図3に示すような電子写真装置に組み込み、以下の通り評価した。表1に、その評価結果を示す。
高温/高湿環境(30℃、80%RH、略号:H/H)、低温/低湿環境(15℃、10%RH、略号:L/L)の各環境下において連続12000枚の画像出し耐久試験ののちの、画像評価をおこなった。画像は、書き出しから感光体1回転目の部分に25mm角の正方形のベタ黒部分を並べ、感光体2回転目以降に1ドットをケイマパターンで印字したハーフトーン画像として、ゴーストの有無を評価した。また、ハーフトーン部において、ポチ及びスジ状の画像欠陥の有無により帯電均一性を評価した。また、この時、感光体の表面電位VDは、−400Vとなるように各環境において印加電圧を調節して画像を出力した。
◎:画像欠陥またはゴーストがみられないもの
○:画像欠陥またはゴーストがごくわずかにみられるが影響のないもの
△:画像欠陥またはゴーストが薄くみられ画像に影響するもの
×:画像欠陥またはゴーストが明瞭にみられ画像に影響するもの
実施例1〜3、比較例1は高温/高湿環境下、低温/低湿環境下においての帯電均一性評価において問題の無いレベルであった。比較例2は高温/高湿環境において画像上にスジが発生し画像欠陥として現れた。また、実施例1〜3は両環境下においてゴーストは発生しなかったが、比較例1、2は低温/低湿環境下においてゴーストがみられた。
カートリッジの状態で、過酷高温/高湿環境下(40℃、95%RH、略号:過酷H/H)および過酷低温環境下(−20℃、略号:過酷L)で30日間放置した後、J/J環境下(常温、常湿)に移動し、1日放置後プリンター本体にカートリッジを組み込み、画像の評価をおこなった。
◎:圧接跡が画像上にみられないもの
○:圧接跡がごく薄くみられるが画像に影響のないもの
△:圧接跡が薄くみられ、画像に影響するもの
×:圧接跡が明瞭にみられ、画像に影響するもの
(過酷高温/高湿環境)
実施例1で作製した導電ローラ上の圧接跡は画像上ほとんど見られず良好な結果が得られた。実施例2、3、比較例1、2で作製した導電ローラでは画像上圧接跡が薄く確認されたが実用上問題の無いレベルであった。
実施例1で作製した弾性ローラ上の圧接跡は画像上ほとんど見られず良好な結果が得られた。実施例2、3で作製した弾性ローラでは圧接跡が画像上薄く確認されたが実用上問題の無いレベルであった。比較例1、2では圧接跡が画像上に見受けられ問題となるレベルにあった。結果から、過酷の低温環境下においても、本発明における実施例の良好さが現れるかたちとなった。
上記の評価結果に基づき、総合的な性能評価を行い、下記する4区分に評価した。
◎:極めて良好
○:良好
△:やや難点を有し、実用上問題となる
×:明らかな問題があり、実用できるレベルにはない
総合的に評価すると、実施例1〜3で作製された導電ローラは、過酷環境化におけるセット性能、高温/高湿から低温/低湿環境下における画像特性、いずれの項目ともに、実用上問題となる難点はなく、良好以上と評価された。その中でも、実施例1で作製された導電ローラは、極めて良好と評価された。
<特性の評価:多層(2層)導電ローラ>
実施例4〜6ならびに比較例3〜5で作製された導電ローラを現像ローラとして、図3に示すような現像ローラ25、現像材供給ローラ26、現像材規制部材27、現像材28および現像容器34を具備するプロセスカートリッジに組み込み、また、そのカートリッジを図3に示すような電子写真装置に組み込み、以下の通り評価した。表2にその評価結果を示す。
カートリッジの状態で、過酷高温/高湿環境下(40℃、95%RH、略号:過酷H/H)および過酷低温環境下(−20℃、略号:過酷L)で30日間放置した後、J/J環境下(常温、常湿)に移動し、1日放置後プリンター本体にカートリッジを組み込み、画像の評価をおこなった。
◎:圧接跡が画像上にみられないもの
○:圧接跡がごく薄くみられるが画像に影響のないもの
△:圧接跡が薄くみられ、画像に影響するもの
×:圧接跡が明瞭にみられ、画像に影響するもの
(過酷高温/高湿環境)
実施例4〜6、比較例3、4で作製した導電ローラでは画像上圧接跡が薄く確認されたが実用上問題の無いレベルであった。比較例5では圧接跡が見られ画像上問題となるレベルにあった。
実施例4で作製した導電ローラ上の圧接跡は画像上ほとんど見られず良好な結果が得られた。実施例5、6で作製した導電ローラでは圧接跡が画像上薄く確認されたが実用上問題の無いレベルであった。比較例3、4では圧接跡が画像上に見受けられ問題となるレベルにあった。比較例5では特に悪い結果となった。結果から、過酷の低温環境下においては、本発明の実施例における機械的弾性の良好さが現れるかたちとなった。
高温/高湿環境下(30℃、80%RH、略号:H/H)および低温/低湿環境下(15℃、10%RH、略号:L/L)で連続画像形成を行い、12k後の画像における問題の有無を判断した。
◎:画像上問題がなく良好なもの
○:濃淡やかぶりがわずかに見られるが、画像上問題とならないもの
△:濃淡やかぶりが確認され、問題となるもの
×:濃淡やかぶりが明らかに確認されるもの
実施例4〜6、比較例3〜5で作製した導電ローラは、12k後の画像評価においては、H/H環境下で実施例と比較例で顕著な差が見受けられた。実施例4及び5では画像上良好であったが、それ以外では濃淡むらが発生し、比較例4、5ではかぶりが悪化し問題となるものであった。特に比較例5ではかなり状態の悪いものであった。
上記の評価結果に基づき、総合的な性能評価を行い、下記する4区分に評価した。
◎:極めて良好
○:良好
△:やや難点を有し、実用上問題となる
×:明らかな問題があり、実用できるレベルにはない
総合的に評価すると、実施例4〜6で作製された導電ローラは、過酷環境化における圧接跡、高温/高湿から低温/低湿環境下における画像(初期、耐久後)、いずれの項目ともに、実用上問題となる難点はなく、良好以上と評価された。その中でも、実施例4で作製された弾性ローラは、総合的には、極めて良好と評価された。
なお、本発明は、上述した具体例に示す条件に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲内において、種々の用途に応じて、実施の形態を変更の上、実施することができる。
11:軸芯金(軸芯体)
12:弾性体層(基層)
13:被覆層(表層)
21:感光体
22:帯電ローラ
23:レーザー光
24:現像装置
25:現像ローラ
26:現像材供給ローラ
27:現像材規制部材
28:現像材
29:転写ローラ
30:クリーニングブレード
31:廃トナー容器
32:定着ローラ
33:紙
34:現像容器
Claims (7)
- 軸芯体と、該軸芯体の外周に形成された導電性の弾性体層と、該弾性層の外周に形成された被覆層とを有する電子写真装置用の現像ローラであって、
該被覆層は、ポリウレタンを含み、該ポリウレタンは、ネオペンチレンオキサイド構造単位とテトラメチレンオキサイド構造単位とからなる共重合グリコールとイソシアネート化合物とを反応させて得たプレポリマータイプポリオールを、硬化剤としてのイソシアネート化合物を用いて硬化させたものであることを特徴とする現像ローラ。 - 前記弾性層の厚さが、1.0〜5.0mmの範囲にあり、前記被覆層の厚さが、1μm以上、100μm以下である請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記弾性層が、シリコーンゴムを含む請求項1または2に記載の現像ローラ。
- 前記プレポリマータイプポリオールが、前記共重合グリコールとTDIとの反応物であり、前記硬化剤としてのイソシアネート化合物が、ウレタン変性MDIである請求項1〜3のいずれかに記載の現像ローラ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の現像ローラを備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の現像ローラを備えていることを特徴とする電子写真装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の現像ローラの製造方法であって、
軸芯体の外周に形成された導電性の弾性層の外周に、プレポリマータイプポリオールと硬化剤としてのイソシアネート化合物とを含む原料液をコーティングし、該コーティングを硬化させて前記被覆層を形成する工程を有し、
該プレポリマータイプポリオールが、ネオペンチレンオキサイド構造単位とテトラメチレンオキサイド構造単位とからなる共重合グリコールとイソシアネート化合物とを反応させて得たプレポリマータイプポリオールであることを特徴とする現像ローラの製造方法。
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