JP4329295B2 - Mixed gas storage tank - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の成分を含有する混合ガスを貯蔵する混合ガス貯蔵タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
天然ガスを貯蔵する方法としては、液化天然ガス(LNG)や圧縮天然ガス(CNG)として貯蔵する方法、あるいは、活性炭などの吸着剤を用いて吸着・貯蔵する方法が知られている。吸着剤を用いる方法は、LNGを用いる場合のような低温条件を必要とせず、CNGを用いる場合に比べて低い圧力で天然ガスを貯蔵することができるという利点を有している。
【0003】
天然ガスは、主成分であるメタンを始めとして、分子量の異なる種々の炭化水素を含有している。このような天然ガスを、吸着剤を用いて貯蔵する方法としては、予め低分子量のガスを吸着剤に吸着させた後に、天然ガスを吸着させる方法が提案されている(例えば、特開2000−104896号公報など)。一般に吸着剤は、分子量の大きな分子ほど吸着し易く、また解離し難いという性質を有している。上記公報に公開された構成とすることによって、天然ガスを吸着貯蔵する際に生じる種々の不都合を軽減することができる。例えば、吸着剤からガスを取り出す際に、吸着剤から解離され難い性質を有する分子量の大きな分子が、吸着剤から解離するのを促すことができる。また、これによって、より分子量の大きな分子が吸着剤の細孔を塞いでしまうのを防止できるため、吸着剤全体の吸着量が低下してしまうのを抑えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように吸着剤に予め低分子量のガスを吸着させた場合にも、天然ガスの吸着と放出とを繰り返したときには、高分子量の分子が吸着剤に徐々に蓄積されて、吸着剤全体の吸着量が次第に低下してしまうおそれがあった。このような課題は、天然ガスに限らず、複数の成分を含有する混合ガスを吸着剤に吸着貯蔵する際に共通する課題であった。
【0005】
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、複数の成分を含有する混合ガスの吸着貯蔵および放出を、繰り返し安定して行なうことができる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の成分を含有する混合ガスを貯蔵する混合ガス貯蔵タンクであって、
前記混合ガスの導入口と、
前記導入口を介して供給された前期混合ガスのうち、より分子量の大きな重質成分を主として吸着するための第1の吸着部と、
前記導入口と前記第1の吸着部とを通過したより分子量の小さな軽質成分を主として吸着するための第2の吸着部と、
前記第1の吸着部と前記第2の吸着部との間に配設され、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを隔てると共に、前記第2の吸着部で貯蔵される前記軽質成分を通過させる隔離部と
を備えることを要旨とする。
【0007】
以上のように構成された本発明の混合ガス貯蔵タンクでは、混合ガスを構成する成分のうち、より分子量の大きな重質成分は、主として第1の吸着部に吸着される。また、より分子量の小さな軽質成分は、主として第2の吸着部に吸着される。第1の吸着部と第2の吸着部との間には、両者を隔てる隔離部が設けられるため、第1の吸着部に吸着された重質成分は、タンク内に貯蔵されている間に第2の吸着部に移動して、第2の吸着部に吸着されてしまうことがない。したがって、貯蔵タンクからガスの取り出しを行なう際には、第1の吸着部からは重質成分が、第2の吸着部からは軽質成分が、支障なく放出される。そのため、このような貯蔵タンクを用いることで、混合ガスの吸着と放出とを、繰り返し良好に行なうことができる。
【0008】
本発明の混合ガス貯蔵タンクにおいて、
前記第1の吸着部は、第1の吸着剤を備え、
前記第2の吸着部は、第2の吸着剤を備え、
前記第1の吸着剤は、前記第2の吸着剤に比べて、より分子量の大きなガス分子を優先的に吸着することとしても良い。
【0009】
このような貯蔵タンクを用いれば、第1の吸着部側から混合ガスを供給すると、重質成分は、第1の吸着剤に優先的に吸着される。残りのガス成分である主として軽質成分は、隔離部を通過して、第2の吸着剤に吸着される。
【0010】
このような本発明の混合ガス貯蔵タンクにおいて、
前記混合ガスは天然ガスであり、
前記第1の吸着剤は、メタンよりも分子量の大きな分子を優先的に吸着することとしても良い。
【0011】
また、このような本発明の混合ガス貯蔵タンクにおいて、
前記第1および第2の吸着剤は、該吸着剤が有する細孔径の大きさおよび/または前記吸着剤がその表面に有する官能基の種類が、互いに異なることとしても良い。
【0012】
本発明の混合ガス貯蔵タンクにおいて、
前記隔離部は、少なくとも前記軽質成分を通過させる多孔質部材によって形成されていることとしても良い。
【0013】
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、混合ガス貯蔵タンクを備えるガス貯蔵・供給装置や、混合ガス貯蔵タンクから供給されるガスを燃料として用いる内燃機関を備える移動体などの形態で実現することが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.装置の全体構成:
B.貯蔵タンク10の構成:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.第4実施例:
F.第5実施例:
G.第6実施例:
H.第7実施例:
I.第8実施例:
J.第9実施例:
K.変形例:
【0015】
A.装置の全体構成:
図1は、本発明の第1実施例である貯蔵タンク10を備える車両20の要部の構成を表わすブロック図である。車両20は、エンジン22と、外部から供給される天然ガスを貯蔵タンク22に貯蔵する際に用いるコネクタ27と、天然ガスの流路と31〜33、熱媒の流路34〜39と、制御部23とを備えている。貯蔵タンク10は、吸着剤に天然ガスを吸着することによって天然ガスの貯蔵を行なうタンクである。貯蔵タンク10の詳しい構造については後に説明する。エンジン22は、貯蔵タンク22に貯蔵した天然ガスを燃料として供給されて、車両の駆動力を発生する。
【0016】
上記天然ガスの流路31〜33は、貯蔵タンク10、エンジン22、コネクタ27のそれぞれと連通している。また、これら3つの天然ガスの流路31〜33の接続部においては、天然ガスの流れを切り替えるためのバルブ24(三方弁)が設けられている。
【0017】
上記熱媒の流路34〜39は、貯蔵タンク10に対して熱媒の給排を行なう流路である。吸着剤に天然ガスを吸着させる際には、吸着に伴って吸着熱が発生する。そのため、吸着効率を向上させる目的で、貯蔵タンク10内に冷却水を供給して貯蔵タンク10内の冷却を行なう。また、吸着させた天然ガスを効率よく取り出すためには、貯蔵タンク10内を所定の温度に加熱する必要がある。そのため、貯蔵タンク10から天然ガスを取り出す際には、貯蔵タンク10内に高温の温水を供給して内部の加熱を行なう。このような冷却や加熱に用いる冷却水および温水を、ここでは熱媒と呼ぶ。
【0018】
コネクタ27と貯蔵タンク10との間には、第1の熱媒流路34が設けられている。第2の熱媒流路35は、エンジン22から排出されたエンジン冷却水を上記第1の熱媒流路34に導くための流路である。第3の熱媒流路36は、第1の熱媒流路34を介して貯蔵タンク10内に供給された熱媒が、貯蔵タンク10から排出される際に通過する流路である。この第3の熱媒流路36は、2つの熱媒排出路37、38に分岐する。このように、第3の熱媒流路36が分岐する分岐部には、熱媒の流れを切り替えるためのバルブ25が設けられている。熱媒排出路37は、コネクタ27に連通している。また、第2の熱媒流路35から分岐して、熱媒分岐路39が設けられている。この分岐部には、エンジン冷却水の流れを切り替えるためのバルブ26が設けられている。熱媒分岐路39は、エンジン22から排出されるエンジン冷却水を、第1の熱媒流路34に導くことなく熱媒排出路38に導く。
【0019】
コネクタ27には、外部から天然ガスを供給する天然ガス供給装置に設けられたコネクタ28を接続することができる。このコネクタ28は、天然ガスを吐出可能な接続流路30の端部構造である。天然ガス供給装置は、例えば、車両に燃料としての天然ガスを供給するために設置されたガススタンドとすることができる。なお、天然ガス供給装置が備える接続流路30は、天然ガスを供給する流路と共に冷却水を給排する流路(図示せず)を備えている。そのため、コネクタ28をコネクタ27に接続することによって、天然ガス供給装置から車両20の熱媒流路に対して、天然ガスに加えて冷却水が給排可能となる。コネクタ28をコネクタ27に接続すると、接続流路30が備える天然ガスを供給する流路とガス流路31との間が接続され、また、接続流路30が備える冷却水を供給する流路と第1の熱媒流路34との間と、接続流路30が備える冷却水を外部に導く流路と熱媒排出路37との間も、それぞれ接続される。
【0020】
制御部23は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPUと、制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROMと、各種データが一時的に読み書きされるRAMと、各種センサからの検出信号を入力すると共にCPUでの演算結果に応じて信号を出力する入出力ポート等を備える。この制御部23は、コネクタ27が備える所定のセンサ(図示せず)からの信号を受け取って、コネクタ27とコネクタ28との結合状態を検知する。また、バルブ24に対して、天然ガスの流路を切り替えるための駆動信号を出力し、バルブ25に対して、熱媒の流路を切り替えるための駆動信号を出力し、バルブ26に対して、エンジン冷却水の流路を切り替えるための駆動信号を出力する。なお、車両20では、ガス充填の動作の開始を、上記のようにコネクタ27のセンサによって、コネクタ27、28の結合状態として検出することとしたが、使用者により制御部に対してガス充填の動作の開始を外部から入力することとしても良い。
【0021】
貯蔵タンク10に天然ガスを貯蔵する際に、コネクタ27とコネクタ28との接続が制御部23によって検知されると、制御部23は、バルブ24の開閉状態を調節する駆動信号をバルブ24に対して出力する。これによって、ガス流路31とガス流路32とが連通すると共にガス流路33側へのガスの流通が遮断され、天然ガス供給装置から供給される天然ガスを、貯蔵タンク10に供給することが可能となる。また、このとき、制御部23によってバルブ25の開閉状態が制御される。これによって、第3の熱媒流路36と熱媒排出路37とが連通すると共に、熱媒排出路38側への冷却水の流通が遮断される。貯蔵タンク10に天然ガスを貯蔵する動作を行なう際には、コネクタ27および第1の熱媒流路34を介して貯蔵タンク10に供給された冷却水は、貯蔵タンク10の内部で熱交換を行なうことによって昇温し、第3の熱媒流路36に排出される。排出された高温の冷却水は、熱媒排出路37およびコネクタ27を介して天然ガス供給装置側に排出される。
【0022】
貯蔵タンク10に天然ガスを貯蔵した後、コネクタ27と32とを解離させると、これが制御部23によって検知され、制御部23は、バルブ24の開閉状態を調節する駆動信号を出力する。これによって、ガス流路32とガス流路33とが連通すると共にガス流路31側へのガスの流通が遮断され、貯蔵タンク10から取り出した天然ガスを、エンジン22に供給することが可能となる。また、このとき、第2の熱媒流路35を流れるエンジン冷却水が、熱媒分岐路39側ではなく、第1の熱媒流路34側に流れるように、制御部によってバルブ26の開閉状態が制御される。これによって、熱媒流路35、34を介してエンジン22から排出される高温のエンジン冷却水が、貯蔵タンク10内を加熱するようになる。さらに、このとき、第3の熱媒流路36と熱媒排出路38とが連通し、熱媒排出路37側には熱媒が流れないように、制御部23によってバルブ25の開閉状態が制御される。高温のエンジン冷却水は、貯蔵タンク10内で熱交換して、貯蔵タンク10内を加熱することによって降温し、第3の熱媒流路36に排出される。第3の熱媒流路36に排出されたエンジン冷却水は、上記のようにバルブ25を制御することによって、熱媒排出路38に排出される。熱媒排出路38に排出されたエンジン冷却水は、所定のラジエータ(図示せず)でさらに冷却された後、再びエンジン22を冷却するために用いられる。あるいは、この熱媒排出路38に排出されたエンジン冷却水は、車両20を暖房するために用いることとしても良い。
【0023】
B.貯蔵タンク10の構成:
図2は、貯蔵タンク10の縦断面の様子を表わす説明図である。貯蔵タンク10は、第1の吸着部40と第2の吸着部42と、さらに、これら2つの吸着部間に配設された隔離部44と、熱媒が流通する熱交換部46とを備えている。
【0024】
第1の吸着部40および第2の吸着部42は、天然ガスの成分を吸着可能な吸着剤の粒子を内部に充填している。第1の吸着部40および第2の吸着部42内に充填する吸着剤としては、活性炭やゼオライト、あるいはシリカゲル等を用いることができる。これらの吸着剤は、粒子状、粉末状、ペレット状など、種々の形状とすることができ、ガスを吸着するために充分な表面積が確保できればよい。また、これらの吸着剤は、所定の大きさの細孔を有する多孔質体であり、細孔の大きさ(細孔径)によって、吸着しやすい、あるいは放出しやすい分子の大きさが定まる。一般に、細孔径が大きいほど、分子量の大きな分子を吸着しやすく放出しやすい。また、吸着剤がその表面に有する官能基の種類によっても、吸着あるいは放出しやすい分子の大きさが変わる。本実施例では、第1の吸着部40が備える吸着剤としては、天然ガスの成分のうち、メタンよりも分子量の大きな分子(例えば、天然ガスが13Aガスであればエタン、プロパン、ブタン。以下、重質成分と言う)を優先的に吸着および放出するものを選択している。また、第2の吸着部42が備える吸着剤としては、第1の吸着部40が備える吸着剤よりも細孔径が小さく、メタンの吸着量が充分に大きいものを選択している。
【0025】
隔離部44は、第1の吸着部40が備える吸着剤と第2の吸着部42が備える吸着剤とを隔てるための部材である。本実施例では、隔離部44は、ポリプロピレン製のメッシュによって形成した。
【0026】
隔離部44によって間を隔てられた第1の吸着部40および第2の吸着部42は、層状の形状を有する複数の吸着層45を形成している。この複数の吸着層45は、扁平な複数の流路として形成される熱交換部46と交互に積層されている。天然ガス供給装置からガス流路32を介して天然ガスが供給されると、供給された天然ガスは各吸着層45に分配される。各吸着層45に分配された天然ガスは、まず第1の吸着部40内を通過する。このとき、天然ガスを構成する成分のうち、メタンよりも分子量の大きな分子の大部分は、第1の吸着部40が備える吸着剤に吸着される。第1の吸着部40内を通過したガスは、隔離部44を経由して第2の吸着部42内に流入する。この第2の吸着部42内を通過しつつ、天然ガスの残りの成分(主としてメタン)は、第2の吸着部42が備える吸着剤に吸着される。
【0027】
このように天然ガスの吸着を行なう際には、天然ガス供給装置側から第1の熱媒流路34を介して供給された冷却水が、各熱交換部46に分配される。各熱交換部46では、冷却水は、第1の吸着部40と接する側から第2の吸着部42と接する側に向かって流れる。このように熱交換部46内を流れる間に、冷却水は、第1の吸着部40および第2の吸着部42と熱交換してこれらを冷却する。第2の吸着部42と接する側の端部に到達して各熱交換部46から排出された冷却水は、合流して第3の熱媒流路36に排出される。
【0028】
貯蔵タンク10から天然ガスを取り出す際には、エンジン22側から第2の熱媒流路35を介して供給されたエンジン冷却水が、各熱交換部46に分配される。エンジン冷却水も、上記既述した冷却水と同じ方向に流れ、合流して第3の熱媒流路36に排出される。このように熱交換部46内を流れる間に、エンジン冷却水は、第1の吸着部40および第2の吸着部42と熱交換してこれらを加熱し、吸着剤からガスが解離するのを促す。第2の吸着部42が備える吸着剤から解離したガス(主としてメタン)は、隔離部44を経由して第1の吸着部40側に移動し、第1の吸着部40が備える吸着剤から解離したガス(主としてエタン、プロパン、ブタン)と合流する。これらのガスは、ガス流路32、35を介してエンジン22に供給される。なお、貯蔵タンク10から取り出す天然ガスの量は、各熱交換部46内を通過するエンジン冷却水の流量を調節して、加熱の程度を調節することによって制御可能である。
【0029】
以上のように構成された第1実施例の貯蔵タンク10によれば、より分子量の大きな成分(重質成分)を吸着する第1の吸着部40と、分子量の小さなメタンを吸着する第2の吸着部42との間に隔離部44を設けているため、種々の分子量の分子を含む混合ガスである天然ガスの吸着および放出の動作を、良好に繰り返すことができる。上記のように第1の吸着部40と第2の吸着部42とを物理的に隔離すると、貯蔵タンク10内に天然ガスを貯蔵した状態で放置しても、第1の吸着部40と第2の吸着部42のそれぞれが備える吸着剤において、メタンと重質成分とが混じり合うのを防止することができる。両方の吸着部が備える吸着剤同士が接触していると、吸着されるガス成分の混合が起こり、第2の吸着部42が備える吸着剤に重質成分が吸着されるようになるおそれがある。このようなことが起こると、その後ガスの放出を行なう際に、第2の吸着部42に吸着される重質成分が放出され難くなり、ガスの放出量が不十分とるおそれがある。さらに、このように重質成分が充分に放出されないと、再びガスの吸着を行なう際に、第2の吸着部42において、メタンの吸着量が不十分となってしまう。本実施例のように隔離部44を設けて、吸着された重質成分とメタンとが混じり合うのを防止することで、それぞれの吸着部において、主として重質成分あるいは主としてメタンを、吸着し放出する動作を良好に行なうことができる。
【0030】
さらに、本実施例の貯蔵タンク10では、熱交換部46において、第1の吸着部40と接する側から第2の吸着部42と接する側に向かって熱媒を流すため、天然ガスを吸着あるいは放出する動作の効率を、より向上させることができる。すなわち、吸着剤にガスを吸着させる際の発熱量や、吸着剤からガスを解離させる際の吸熱量は、重質成分を吸着する第1の吸着部40の方が大きくなる。そのため、天然ガスの吸着時には、供給された冷却水が、発熱量の大きな第1の吸着部40を先に冷却するため、重質成分の吸着を充分に促進することができ、貯蔵タンク10全体の吸着の効率を向上させることができる。また、天然ガスの放出時には、供給された高温のエンジン冷却水が、吸熱量の大きな第1の吸着部40を先に加熱するため、重質成分の放出を充分に促進することができ、貯蔵タンク10全体のガス放出の効率を向上させることができる。
【0031】
なお、本実施例の貯蔵タンク10のように、吸着剤に吸着させることによってガスを貯蔵する場合には、ガスの取り出しを開始する際に、特別に加熱を行なうことなくある程度の量のガスを取り出すことが可能である。すなわち、充分量のガスが吸着されている場合には、貯蔵タンク10内の圧力が高くなっており、熱交換部46に対して高温のエンジン冷却水を供給することなくガスの取り出しを行なうことができる。加熱を行なわない場合には、バルブ26を切り替えて、エンジン22から排出されるエンジン冷却水を、熱媒分岐路39を介して熱媒排出路38に導けばよい(図1参照)。このような構成とすれば、熱媒排出路38に導かれたエンジン冷却水を用いて車両の暖房を行なう場合には、暖房効率を向上させることができる。また、このときエンジンの暖機が不十分であれば、エンジン冷却水を循環させるためのポンプを駆動することで消費するエネルギを削減することができる。なお、ガスの取り出しの開始時に貯蔵タンク10の加熱を行なわない場合には、貯蔵タンク10内の圧力を検出するための圧力センサを設けておき、検出される圧力が所定の値以下になったときに、熱交換部46に対するエンジン冷却水の供給を開始すればよい。
【0032】
C.第2実施例:
図3は、第2実施例の貯蔵タンク110の構成の概略を表わす説明図である。貯蔵タンク110は、図1に示した車両20と同様の車両において、貯蔵タンク10に代えて用いられるものであり、以下の説明では、第1実施例と共通する部分には同じ参照番号を付した。
【0033】
貯蔵タンク110は、貯蔵タンク10と同様に、主として重質成分を吸着する第1の吸着部40と、主としてメタンを吸着する第2の吸着部42と、これらの間に配設される隔離部44とを備える。貯蔵タンク110が備える第1の吸着部40および第2の吸着部42は、いずれも、所定の空間内に第1実施例と同様の吸着剤がそれぞれ均一に充填されている。天然ガスの吸着および放出を行なう動作は第1実施例と同様であり、第1の吸着部40が備える吸着剤には主として重質成分が吸着され、第2の吸着部42が備える吸着剤には主としてメタンが吸着される。なお、図3では、天然ガスの給排に関わる流路については記載を省略したが、第1実施例と同様に、第1の吸着部40側の端部より天然ガスの給排が行なわれる。
【0034】
また、貯蔵タンク110は、熱媒の流路である熱交換部146を備えている。熱交換部146は、第1実施例の熱交換部46と同様に、第1の熱媒流路34から熱媒の供給を受け、第1の吸着部40側から第2の吸着部42側に向かって熱媒を通過させ、第3の熱媒流路36に熱媒を排出する。この熱交換部146は、螺旋状に形成されており、螺旋形状の巻き状態は、第1の吸着部40内に設けられた部分の方が、第2の吸着部42内に設けられた部分よりも密度が高くなるように形成されている。
【0035】
以上のように構成された第2実施例の貯蔵タンク110によれば、主として重質成分を吸着する第1の吸着部40と、主としてメタンを吸着する第2の吸着部42との間に、隔離部44を備えることにより、第1実施例の貯蔵タンク10と同様の効果を得ることができる。さらに、熱交換部146の螺旋形状の巻き状態を、第1の吸着部40側の密度がより高くなるように形成することで、貯蔵タンク110に天然ガスを吸着あるいは放出させる動作の効率を向上させることができる。すなわち、天然ガスの吸着時には、吸着時の発熱量がより大きい第1の吸着部40を効果的に冷却するため、貯蔵タンク10全体の吸着の効率を向上させることができる。また、天然ガスの放出時には、放出時の吸熱量がより大きい第1の吸着部40を効果的に加熱するため、貯蔵タンク10全体のガス放出の効率を向上させることができる。
【0036】
また、第2実施例の貯蔵タンク110では、第1の吸着部40と第2の吸着部42において、共通する熱交換部146を用いて加熱および冷却を行なっている。したがって、貯蔵タンク110全体の構成をより簡素化することができる。
【0037】
D.第3実施例:
図4は、第3実施例の貯蔵タンク210の構成の概略を表わす説明図である。貯蔵タンク210は、図1に示した車両20と同様の車両において、貯蔵タンク10に代えて用いられるものであり、以下の説明では、第1実施例と共通する部分には同じ参照番号を付した。
【0038】
貯蔵タンク210は、第2実施例の貯蔵タンク110と同様の、第1の吸着部40と第2の吸着部42と隔離部44とを備える。さらに、貯蔵タンク210は、既述した熱媒の流路である熱交換部246および247を備えている。熱交換部246および247は、いずれも螺旋形状を有しており、熱交換部246は第1の吸着部40内に、熱交換部247は第2の吸着部42内に配設されている。熱交換部246および247は、いずれも、第1の熱媒流路34から熱媒の供給を受け、第3の熱媒流路36に熱媒を放出する。また、熱交換部246にはバルブ52が、熱交換部247にはバルブ54が設けられている。これらのバルブ52、54は、制御部23からの駆動信号によって開度が調節され、これによって、熱交換部246、247のそれぞれを流れる熱媒の流量が制御される。
【0039】
さらに、貯蔵タンク210は、ガス流路32から第1の吸着部40に天然ガスを給排する入口部付近に、ガス成分センサ50を有している。また、第1の吸着部40は、その内部温度を検出する温度センサ56を、第2の吸着部42は、その内部温度を検出する温度センサ58を備えている。これらのガス成分センサ50および温度センサ56、58の検出信号は、制御部23に入力される。
【0040】
図5は、貯蔵タンク210から天然ガスを取り出す際に制御部23で実行される放出時熱媒制御処理ルーチンを表わすフローチャートである。本ルーチンは、車両20において、コネクタ27とコネクタ28との接続が検出され、バルブ24およびバルブ25の切り替えが行なわれると実行される。なお、このとき、各バルブが切り替えられることで、天然ガスの貯蔵タンク210への供給が開始されると共に、高温のエンジン冷却水の熱交換部246、247への供給が開始される。
【0041】
本ルーチンが実行されると、まず、ガス成分センサ50による検出信号を読み込む(ステップS100)。次に、この検出信号に基づいて、ガス流路32側に取り出されるガスの成分を判断する(ステップS110)。すなわち、取り出されるガスの成分を、天然ガスの組成と比較する。
【0042】
取り出されるガスの組成が、天然ガスに比べてメタンリッチである場合には、バルブ52の開度が増加すると共に、バルブ54の開度が減少するように、各バルブに駆動信号を出力して、本ルーチンを終了する(ステップ120)。バルブ52の開度を増加させると、熱交換部246を流れる熱媒の流量が増加することによって第1の吸着部40の加熱が促進されて、第1の吸着部40からの重質成分の放出が促される。また、バルブ54の開度を減少させると、熱交換部247を流れる熱媒の流量が減少することによって第2の吸着部42の加熱が抑えられて、第2の吸着部42からのメタンの放出が抑制される。したがって、放出されるガスが、より重質成分リッチとなる。
【0043】
取り出されるガスの組成が、天然ガスに比べて重質成分リッチである場合には、バルブ52の開度が減少すると共に、バルブ54の開度が増加するように、各バルブに駆動信号を出力して、本ルーチンを終了する(ステップ130)。バルブ52、54をこのように制御することで、第1の吸着部40の加熱が抑えられて第1の吸着部40からの重質成分の放出が抑制されると共に、第2の吸着部42の加熱が促進されて、第2の吸着部42からのメタンの放出が促される。したがって、放出されるガスが、よりメタンリッチとなる。
【0044】
取り出されるガスの組成が、天然ガスの組成に充分に充分に近い組成として、予め定めた値(の範囲)にある場合には、バルブ52および54の開度をそのまま維持して、本ルーチンを終了する(ステップ140)。
【0045】
以上のように構成された第3実施例の貯蔵タンク210によれば、主として重質成分を吸着する第1の吸着部40と、主としてメタンを吸着する第2の吸着部42との間に、隔離部44を備えることにより、既述した実施例と同様の効果を得ることができる。さらに、第1の吸着部40と第2の吸着部42とのそれぞれに、別個に熱交換部を設けることにより、ガスを取り出す際に、重質成分の放出量とエタンの放出量とを別々に制御することが可能となる。したがって、貯蔵タンク210から取り出すガスの組成を、一定の天然ガスの組成により近づけることができ、取り出したガスを燃料とするエンジンの動作を安定化することができる。また、貯蔵した天然ガスの組成に近い組成のガスを取り出すことで、特定の成分が貯蔵タンク210に残留するのを抑え、天然ガスの貯蔵と放出の動作を効率よく繰り返すことが可能となる。
【0046】
また、第3実施例の貯蔵タンク210によれば、吸着部ごとに熱交換部を備えているため、天然ガスを吸着する際にも、各吸着部の内部温度が、重質成分あるいはメタンのそれぞれが吸着を行なうのに望ましい温度となるように制御することができる。すなわち、温度センサ56の検出する第1の吸着部40の温度に基づいてバルブ52の開度を制御し、温度センサ58の検出する第2の吸着部42の温度に基づいてバルブ54の開度を制御することができる。したがって、貯蔵タンク210全体で、吸着の効率を向上させることが可能となる。
【0047】
なお、図4に示した貯蔵タンク210において、ガス成分センサ50に代えて圧力センサを設けることとしても、貯蔵タンクから取り出すガスの組成を同様に制御することができる。各吸着剤から解離するガスの量は、吸着部内の温度と圧力とによって定まる。そのため、第1の吸着部40と第2の吸着部42のそれぞれについて、温度および圧力と、放出されるガス量との関係を予めマップとして記憶しておけばよい。ガスを取り出す際には、上記圧力センサの検出結果と温度センサ56、58の検出結果とに基づいて、上記マップを参照して各吸着部から放出されるガス量、および取り出されるガス全体の組成を求める。これを用いて、図5に示したステップS110以下の処理を行なえばよい。
【0048】
E.第4実施例:
図6は、第4実施例の貯蔵タンク310の構成の概略を表わす説明図である。貯蔵タンク310は、図1に示した車両20と同様の車両において、貯蔵タンク10に代えて用いられるものであり、以下の説明では、既述した実施例と共通する部分には同じ参照番号を付した。
【0049】
貯蔵タンク310は、第3実施例の貯蔵タンク210と同様の、第1の吸着部40と第2の吸着部42と隔離部44とを備える。さらに、貯蔵タンク310は、第3実施例と同様の熱交換部246および247を備えており、熱交換部246にはバルブ52が、熱交換部247にはバルブ54が設けられている。
【0050】
また、貯蔵タンク310は、第1の吸着部40において、その内部温度を検出する温度センサ56と内部圧力を検出する圧力センサ64を、第2の吸着部42において、温度センサ58と圧力センサ66を備えている。これらの温度センサ56、58および圧力センサ64、66の検出信号は、制御部23に入力される。
【0051】
さらに貯蔵タンク310は、ガス流路32から分岐するガス分岐路332を備えている。ガス流路32は、既述した実施例の貯蔵タンクが備えるガス流路32と同様に、第1の吸着部40において、ガスが出入りする側の端部付近で開口する。これに対して、ガス分岐路332は、第2の吸着部42において、ガスが出入りする側の端部付近で開口する。したがって、貯蔵タンク310からガスの取り出しを行なう際には、第1の吸着部40から放出される主として重質成分からなるガスは、上記ガス流路32の開口部を介して貯蔵タンク310から排出される。また、第2の吸着部42から放出される主としてメタンからなるガスは、主として上記ガス分岐路332の開口部を介して貯蔵タンク310から排出され、ガス流路32に合流する。
【0052】
図7は、貯蔵タンク310から天然ガスを取り出す際に制御部23で実行される放出時熱媒制御処理ルーチンを表わすフローチャートである。本ルーチンは、図5に示した放出時熱媒制御処理ルーチンと同様に、車両20において、コネクタ27とコネクタ28との接続が検出され、バルブ24およびバルブ25の切り替えが行なわれると実行される。
【0053】
本ルーチンが実行されると、まず、温度センサ56、58および圧力センサ64、66の検出信号を読み込む(ステップS200)。次に、この検出信号に基づいて、第1の吸着部40から取り出されるガス量と、第2の吸着部42から取り出されるガス量とを求める(ステップS205)。
【0054】
各吸着部から放出されるガス量は、各放出部における温度と圧力によって定まる。図8は、吸着部内の温度と圧力と放出されるガス量との関係を表わす説明図である。図8中、T1 と示した曲線は、温度T1 における圧力と放出ガス量との関係を表わし、T2 と示した曲線は、温度T2 における圧力と放出ガス量との関係を表わす。なお、温度T1 は温度T2 よりも高い温度である。図8に示すように、放出ガス量は、吸着部の内部圧力が高いほど、また、内部温度が高いほど多くなる。このような吸着部内の温度と圧力と放出されるガス量との関係が、マップとして制御部23内に記憶されている。ステップS205では、このマップを参照することで、第1の吸着部40から放出されるガス量と第2の吸着部42から放出されるガス量とが求められる。
【0055】
次に、ステップS205で求めた放出ガス量に基づいて、ガス流路32側に取り出されるガスの成分を判断する(ステップS210)。すなわち、第1の吸着部40から放出されるのは重質成分ガス、第2の吸着部42から放出されるのはメタンガスとして、これらの合計として取り出されるガスの成分を、天然ガスの組成と比較する。
【0056】
その後、ステップS210以下の処理として、図5におけるステップS110以下と同様の処理を行なって、本ルーチンを終了する。これによって、貯蔵タンク310から取り出されるガスの成分を、天然ガス成分に近づける。例えば、ガス成分がメタンリッチであると判断されてステップS220でバルブ52の開度を増加させたときに、第1の吸着部40内の圧力がP1 であって、内部温度がT2 からT1 に上昇すると、放出される重量成分ガス量はΔQだけ増加する(図8参照)。このとき、同様にバルブ54の開度が減少されて第2の吸着部42の内部温度が低下することで、放出されるメタンガス量が、温度低下分に対応する量だけ減少する。これによって、取り出されるガス成分は、より重質成分リッチになるように変化する。
【0057】
以上のように構成された第4実施例の貯蔵タンク310によれば、主として重質成分を吸着する第1の吸着部40と、主としてメタンを吸着する第2の吸着部42との間に、隔離部44を備えることにより、既述した実施例と同様の効果を得ることができる。また、第1の吸着部40と第2の吸着部42とのそれぞれに、別個に熱交換部を設けることにより、第3実施例と同様の効果を得ることができる。さらに、第1の吸着部40と第2の吸着部42とのそれぞれにガスの取り出し口を設けたことにより、ガスの取り出し時に重質成分ガスとメタンガスとが混じり合うことがなく、取り出すガスの組成を天然ガスに近づける動作を、より精度良く行なうことができる。
【0058】
また、第4実施例の貯蔵タンク310では、ガス流路32において、ガス分岐路332との分岐部よりも貯蔵タンク310側にバルブ60が設けられており、ガス分岐路332にはバルブ62が設けられている。これらのバルブ60、62の開度を調節することによって、第1の吸着部40から放出されるガス量と第2の吸着部42から放出されるガス量とを、調節することができる。また、これらのバルブの開度を調節することによって、第1および第2の吸着部の内部の圧力を調節することもできる。したがって、バルブ60、62の開度の調節を組み合わせることで、所望の組成のガスを、所望の流量で得る制御の精度を向上させることができる。
【0059】
なお、貯蔵タンク310に天然ガスを貯蔵する際には、バルブ62を閉じる。これによって、貯蔵タンク310への天然ガスの供給は、ガス流路32の端部開口部だけから行なわれる。
【0060】
また、貯蔵タンク310において、第3実施例と同様にガス成分センサを設け、その検出結果に基づいて、バルブ52、54の開度を調節することとしても良い。このような場合にも、第1の吸着部40と第2の吸着部42とで、別々にガスの取り出し口を設けたことによる既述した効果を得ることができる。
【0061】
F.第5実施例:
図9は、第5実施例の貯蔵タンク410の構成の概略を表わす説明図である。貯蔵タンク410は、図1に示した車両20と同様の車両において、貯蔵タンク10に代えて用いられるものであり、以下の説明では、既述した実施例と共通する部分には同じ参照番号を付した。
【0062】
図9(a)は貯蔵タンク410の縦断面、図9(b)は貯蔵タンク410の横断面の様子を表わす。図9(b)におけるa−a断面が、図9(a)に相当する。図9に示すように、貯蔵タンク410は、略円筒形状を有している。この貯蔵タンク410は、既述した実施例と同様の、第1の吸着部40と第2の吸着部42と隔離部44とを備える。さらに、貯蔵タンク410は、上記各吸着部を加熱あるいは冷却するための熱交換部446を備えている。
【0063】
貯蔵タンク410は、ガス流路32に連続して貯蔵タンク410内に形成される流路であるガス流路441を備えている。ガス流路441は、貯蔵タンク410内において、その中心部をガスの流れ方向に貫通して設けられている。このガス流路441の外周を覆って、略円筒形状の第1の吸着部40が配設されている。また、この第1の吸着部40の外周を覆って、同じく略円筒形状の第2の吸着部42が配設されている。さらに、上記第1の吸着部40と第2の吸着部42とが接する面において、隔離部44が配設されている。図9(b)に示す貯蔵タンク410の横断面では、ガス流路441、第1の吸着部40、第2の吸着部42、隔離部44それぞれの外周は、略同心円を形成している。
【0064】
図10は、天然ガス充填時の貯蔵タンク410におけるガスの流れの様子を表わす説明図である。図10では、ガスが流れる様子を、白い矢印で示した。なお、図10においては、冷媒流路である熱交換部446の記載は省略した。ガス流路32を介してガス流路441内に供給された天然ガスは、ガス流路441の壁面全体から、第1の吸着部40内に流入する。第1の吸着部40では、その内部を天然ガスが通過する間に、第1の吸着部40が備える吸着剤への主として重質成分の吸着が進行する。残りのガス(主としてメタン)は、隔離部44を介して第2の吸着部42内に導かれ、第2の吸着部42が備える吸着剤に吸着される。なお、貯蔵タンクからガスの取り出しを行なう際には、第2の吸着部42から放出されたガスが第1の吸着部40に流れ、第1の吸着部40から放出されたガスと混合されて、ガス流路441を介してガス流路32に排出される。
【0065】
熱交換部446は、扁平な管状構造を有しており、貯蔵タンク410がガス流路32と接続する側とは反対側の端部に屈曲部を有するU字形の形状を有している。本実施例の貯蔵タンク410は、このような扁平U字管状の熱交換部446を、8個備えている。8個の熱交換部446は、ガス流路441を中心として、略均等な間隔で放射状に配設されている(図9(b)参照)。各熱交換部446において、U字の端部の中心部側(ガス流路441と隣接する側)は、第1の熱媒流路34と連通しており、U字の端部の外周側は、第3の熱媒流路36と連通している。第1の熱媒流路34から供給された熱媒は、熱交換部446と隣接する第1の吸着部40との間で熱交換を行ない、上記屈曲部で流れの向きを変える。その後、熱媒は、熱交換部446と隣接する第2の吸着部42との間で熱交換を行なって、第3の熱媒流路36に排出される。なお、図9(a)は、熱交換部446を通過する断面の様子を表わしており、熱媒の流れの様子を、図中に矢印で示した。
【0066】
以上のように構成された第5実施例の貯蔵タンク410によれば、第1の吸着部40と第2の吸着部42との間に隔離部44を備えることにより、既述した実施例と同様の効果を得ることができる。また、熱交換部446において、第1の吸着部40と接する側から第2の吸着部42と接する側に向かって熱媒を流すことにより、第1および第2実施例と同様の効果を得ることができる。さらに、貯蔵タンク410を略円筒形状に形成して、円筒の中心部からガスが放射状に流れる形状としたことにより、ガスの拡散効率が向上し、天然ガスの充填に要する時間をより短縮することができる。
【0067】
また、貯蔵タンク410では、熱交換部446を扁平U字管状に形成することにより、隣接する吸着部との接触面積がより広く確保され、熱交換効率を向上させている。このような扁平U字管状の熱交換部446は、例えばアルミニウムを材料として、押し出し成形により製造することができる。なお、熱交換部446をU字形状とすることで、貯蔵タンク410において、ガス流路32と接続する側とは反対の端部側では、配管の接続構造を設ける必要がなくなる。したがって、この反対の端部側の面を構成する部材を、容易に着脱可能とすることができる。これによって、各吸着部が備える吸着剤が劣化したときには、吸着剤の交換を容易に行なうことが可能となる。
【0068】
G.第6実施例:
図11は、第6実施例の貯蔵タンク510の構成の概略を表わす説明図である。貯蔵タンク510は、図1に示した車両20と同様の車両において、貯蔵タンク10に代えて用いられる。また、略円筒形状に形成された貯蔵タンク510は、各吸着部の配置の順序以外は、第5実施例の貯蔵タンク410と同様の構成を有するため、熱交換部に関する記載は省略する。
【0069】
貯蔵タンク510は、貯蔵タンク410と同様に、外周が略円筒形状を成す第1の吸着部40および第2の吸着部42を備えるが、それらの積層の順序が異なっている。すなわち、貯蔵タンク510では、中心部に第2の吸着部42が、その外周を覆って第1の吸着部40が、さらにその外周を覆ってガス流路541が形成されている。貯蔵タンク510に天然ガスを充填する際には、ガス流路32から供給される天然ガスは、貯蔵タンク510の外壁内側に形成されるガス流路541に流入する。この天然ガスは、ガス流路541から第1の吸着部40へ、さらに、隔離部44を経由して第2の吸着部42へと流れる。図11では、このようなガスの流れの様子を矢印で示した。貯蔵タンク510からガスを取り出す際には、これとは逆の方向にガスが流れる。
【0070】
以上のように構成された第6実施例の貯蔵タンク510によれば、第5実施例の貯蔵タンク410と同様の効果に加えて、さらに天然ガスの充填時間を短縮可能となる効果を得ることができる。これは、第1の吸着部40を第2の吸着部42の外側に配設することにより、ガス流路541から第1の吸着部40にガスが流入可能となる面積がより広く確保されることによる。さらに、ガス吸着時の発熱量がより多い第1の吸着部40を、第2の吸着部42よりも外側に配設することで、ガス吸着時における放熱をより促進し、ガスの吸着を促すことができる。
【0071】
なお、貯蔵タンク510が、貯蔵タンク410と同様のU字管形状を有する熱交換部を備えるときには、熱媒が流れる向きを、貯蔵タンク410の場合とは逆向きにすることが望ましい。すなわち、ガス吸着時の発熱量およびガス放出時の吸熱量がより多い第1の吸着部40を、熱媒が先に通過する構成とするのが望ましい。
【0072】
H.第7実施例:
図12は、第7実施例の貯蔵タンク610の構成の概略を表わす説明図である。貯蔵タンク610は、図1に示した車両20と同様の車両において、貯蔵タンク10に代えて用いられる。また、貯蔵タンク610は、第5実施例の貯蔵タンク410と同様に略円筒形状に形成されると共に、同様の熱交換部を備えており、図12においては、その記載を省略している。
【0073】
貯蔵タンク610は、内側に第1の吸着部40を、外側に第2の吸着部42を配設している。天然ガスの充填時には、ガス流路32から供給される天然ガスは、第1の吸着部40の一方の端部側から第1の吸着部40内に流入する。この第1の吸着部40の他方の端部には、隔離部44が配設されている。第1の吸着部40に導かれた天然ガスは、上記一方の端部側から上記他方の端部側に向かって流れるが、その際、主として重質成分が、第1の吸着部40の備える吸着剤に吸着される。第1の吸着部40における上記他方の端部に到達した残りのガス(主としてメタン)は、この端部に配設される隔離部44を経由して第2の吸着部42内に流入する。第2の吸着部42では、上記残りのガスは、隔離部44が配設される他方の端部側から、上記一方の端部側に向かって流れつつ、第2の吸着部42が備える吸着部に吸着される。貯蔵タンク610からガスを取り出す際には、各吸着部から放出されるガスが、上記説明とは逆方向に流れ、ガス流路32に排出される。
【0074】
以上のように構成された第7実施例の貯蔵タンク610によれば、第5実施例の貯蔵タンク410と同様の効果に加えて、さらに、第2の吸着部42に吸着されるガスにおけるメタンの純度が向上するという効果が得られる。これは、貯蔵タンク610では、第1の吸着部40内をガスが通過する際の流路長が長くなるため、第1の吸着部40を通過する間に、より充分に、重質成分の吸着を行なうことができことによる。したがって、第2の吸着部42において、残存する重質成分が吸着することによる不都合が生じるのを抑えることができる。
【0075】
なお、第5ないし第7実施例のように、略円筒状の貯蔵タンクを用いる際には、熱交換部は、第5実施例のように放射状に形成された扁平U字管状とするほか、種々の形状が可能である、例えば、実施例3、4のように、第1の吸着部40と熱交換する熱交換部と、第2の吸着部42と熱交換する熱交換部とを、別々に設けることとしても良い。
【0076】
I.第8実施例:
図13は、第8実施例のガス貯蔵・供給装置12の構成を表わす説明図である。ガス貯蔵・供給装置12は、第1実施例と同様の車両20に搭載されている。図13では、ガス貯蔵・供給装置12は、第1実施例と同様の貯蔵タンク10を備えることとしたが、既述した実施例に示したいずれの貯蔵タンクを備えることとしても良い。以下の説明では、既述した実施例と共通する部分には同じ参照番号を付した。なお、ガス貯蔵・供給装置12は、図1における貯蔵タンク10とガス流路32とを含み、これらの間に設けられた構造を指す。
【0077】
ガス貯蔵・供給装置12では、第1実施例とは異なり、貯蔵タンク10とバルブ24とを接続するガス流路32において、ガスの流路を切り替える装置であるサブタンク切り替え部72を備えている。サブタンク切り替え部72には、サブタンク70およびサブタンク71が接続可能となっている。サブタンク切り替え部72によって、貯蔵タンク10とサブタンク71とが連通すると共にサブタンク70とガス流路32とが連通する第1の状態と、貯蔵タンク10とサブタンク70とが連通すると共にサブタンク71とガス流路32とが連通する第2の状態とを切り替えることができる。図13は、第1の状態を表わす。また、図中矢印で示した向きにサブタンク切り替え部72を回転させることで、第2の状態とすることができる。制御部23がサブタンク切り替え部72に対して駆動信号を出力することにより、上記第1および第2の状態の切り替えが行なわれる。
【0078】
貯蔵タンク10とサブタンク切り替え部72とを接続する流路には、制御部23によって駆動される流量調整バルブ75が設けられている。また、貯蔵タンク10と流量調整バルブ75とを接続する流路には、貯蔵タンク10の内部圧力を検出するための圧力センサ76が設けられており、圧力センサ76の検出信号は制御部23に送られる。
【0079】
サブタンク70、71は、貯蔵タンク10から取り出されたガスを、気体の状態で一旦貯蔵するタンクである。図13に示した第1の状態では、貯蔵タンク10から取り出されたガスは、サブタンク71に一旦貯蔵され、エンジン22に対しては、サブタンク70がガスを供給する。これに対して第2の状態では、貯蔵タンク10から取り出されたガスは、サブタンク70に一旦貯蔵され、エンジン22に対しては、サブタンク71がガスを供給する。なお、サブタンク70は圧力センサ73を、サブタンク71は圧力センサ74をそれぞれ備えており、検出された内部圧力に関する情報は、制御部23に送られる。
【0080】
サブタンク切り替え部72の切り替えの動作は、サブタンク70および71の内部圧力に基づいて行なわれる。エンジン22に対してガスを供給しているサブタンクの内部の圧力が所定値を下回って、サブタンク内の残留ガス量が所定量を下回ったと判断されると、サブタンク切り替え部72の切り替えが行なわれる。
【0081】
また、いずれかのサブタンクに貯蔵タンク10から取り出したガスを貯蔵する際には、そのサブタンクが備える圧力センサの検出値と、圧力センサ76の検出値とに基づいて、流量調整バルブ75の開度の調節が行なわれる。すなわち、貯蔵タンク10の内部圧力と、貯蔵タンク10からガスの供給を受けるサブタンクの内部圧力との差が、充分に確保されるように流量調整バルブ75が制御される。
【0082】
以上のように構成された第8実施例のガス貯蔵・供給装置12によれば、貯蔵タンク10から取り出したガスを一旦サブタンクに蓄えることにより、ガスの取り出しの際に圧力差を利用することが可能となる。そのため、貯蔵タンク10とサブタンクとの間で充分な圧力差を確保して、吸着剤から解離しにくい重質成分の放出を促すことが可能となるという効果が得られる。このように、重質成分の放出を促進できることにより、重質成分とメタンとを異なる吸着部に吸着させる貯蔵タンクから取り出すガスの組成を、天然ガスの組成に近づける制御を、より容易に行なうことが可能となる。このように、貯蔵タンクと外部との圧力差を利用したガスの取り出しの動作は、複数のサブタンクを設けることで可能となる。
【0083】
J.第9実施例:
図14は、第9実施例のガス貯蔵・供給装置14の構成を表わす説明図である。ガス貯蔵・供給装置14は、第1実施例と同様の車両20に搭載されている。図14では、ガス貯蔵・供給装置14は、第1実施例と同様の貯蔵タンク10を備えることとしたが、既述した実施例に示したいずれの貯蔵タンクを備えることとしても良い。以下の説明では、既述した実施例と共通する部分には同じ参照番号を付した。なお、ガス貯蔵・供給装置14は、図1における貯蔵タンク10とガス流路31とガス流路33とを含み、これらの間に設けられた構造を指す。
【0084】
ガス貯蔵・供給装置14は、ガス流路32において、付臭剤除去部68およびバルブ67を備えている。付臭剤除去部68は、天然ガスに配合される付臭剤(t−ブチルメルカプタンやメチルサルファイド等の硫黄系付臭剤)を除去するための吸着剤が充填されている。付臭剤は、貯蔵タンク10が備える吸着剤に吸着しやすく、また放出され難いため、貯蔵タンク10のガス吸着能を確保する目的で、付臭剤除去部68を設けている。バルブ67は、ガス流路32に設けられており、ガス流路32は、バルブ67においてガス分岐路69に分岐している。バルブ67は、制御部23からの信号によって駆動され、貯蔵タンク10と付臭剤除去部68とが連通する状態と、貯蔵タンク10とガス分岐路69とが連通する状態とを切り替える。ガス分岐路69は、エンジン22にガスを供給するためのガス流路33と合流する。
【0085】
ガス貯蔵・供給装置14において、天然ガスの充填を行なう際には、付臭剤除去部68と貯蔵タンク10とが連通するようにバルブ67が駆動される。これによって、外部からガス流路31を介して供給される天然ガスは、付臭剤除去部68において付臭剤が除去された後に、貯蔵タンク10内に貯蔵される。
【0086】
ガス貯蔵・供給装置14からエンジン22にガスの供給を行なう際には、ガス流路32とガス分岐路69とが連通すると共に、ガス流路32から付臭剤除去部68へのガスの流通が遮断されるように、バルブ67が制御される。これによって、貯蔵タンク10から取り出されたガスは、付臭剤除去部68を経由することなく、エンジン22に供給される。また、このとき、付臭剤除去部68とガス流路33とが連通すると共に、付臭剤除去部68とガス流路31との間のガスの流通が遮断されるように、バルブ24が制御される。バルブ67、24がこのような状態となり、エンジン22でガスが消費されることによって、付臭剤除去部68内は負圧となる。付臭剤除去部68内が負圧になると、付臭剤除去部68が備える吸着剤から、吸着していた付臭剤が解離する。解離した付臭剤は、ガス流路33を介してエンジン22に供給され、エンジン22において燃料として利用される。
【0087】
以上のように構成された第9実施例のガス貯蔵・供給装置14によれば、既述した実施例の貯蔵タンクに貯蔵する天然ガスに付臭剤が添加されているときに、付臭剤が貯蔵タンク内の吸着剤に吸着するのを防止することができる。また、貯蔵タンクからエンジン22にガスを供給する際に、付臭剤除去部68内の吸着剤の再生を行なうことができる。
【0088】
K.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0089】
K1.変形例1:
既述した実施例では、第1の吸着部40は主としてメタンよりも分子量の大きな成分を吸着し、第2の吸着部42は主としてメタンを吸着することとしたが、異なる構成とすることも可能である。主として分子量のより大きなガス成分(重質成分)を吸着する吸着部と、主として分子量のより小さなガス成分(軽質成分)を吸着する吸着部とを備えていれば、同様の効果を得ることができる。
【0090】
K2.変形例2:
また、既述した実施例では、貯蔵タンク内に吸着部を2つ設けることとしたが、3つ以上としても良い。主として吸着するガス成分の分子量が異なる吸着部を複数個設けることとすればよい。
【0091】
K3.変形例3:
また、実施例では、隔離部44は、ポリプロピレン製のメッシュとしたが、異なる部材によって形成しても良く、他種の樹脂や、金属によって形成することとしても良い。形状は、多孔質体など、メッシュ形状とは異なる形状としても良く、第1の吸着部40側から第2の吸着部42側に、ガスを充分に通過させることができればよい。隔離部44を構成する部材は、天然ガスを構成する分子の吸着が許容できる程度に充分に小さく、それぞれの吸着部が備える吸着剤間を、物理的に隔離できれば良い。
【0092】
なお、隔離部44は、上記のようにメッシュなどのガスを透過する部材によって構成する他に、吸着剤間に設けた所定の空間として構成することとしても良い。隣接する吸着剤間を、物理的に隔離できればよい。
【0093】
また、隔離部44が、分子量がより小さいガス成分を選択的に透過する性質を有する構成も好適である。これによって、第2の吸着部42側に重質成分が流入するのを抑え、第2の吸着部42が備える吸着剤に重質成分が吸着することによる不都合が生じるのを防止することができる。
【0094】
K4.変形例4:
より分子量の大きな重質成分を吸着する吸着部と、より分子量の小さな軽質成分を吸着する吸着部とは、それぞれ別体として設けることとしても良い。図15は、変形例としての貯蔵タンク710の構成を表わす説明図である。貯蔵タンク710は、重質成分を吸着するための第1の吸着部740と、軽質成分を吸着するための第2の吸着部742とを、それぞれ独立して備えている。図15では、ガスを貯蔵する際のガスの流れの方向を矢印で示している。第1の吸着部740に対しては、ガス流路32を介して天然ガスが供給される。第1の吸着部740で重質成分の吸着が行なわれた残りのガスは、接続部744を介して第2の吸着部742に供給される。このような貯蔵タンク710において、第1の吸着部740と第2の吸着部742との間(例えば接続部744)に、既述した隔離部44を設けることで、実施例と同様の効果が得られる。
【0095】
なお、貯蔵タンク710では、第1の吸着部740および第2の吸着部742は、いずれも、略円筒形状に形成されている。これら2つの吸着部は、その長手方向の長さはほぼ等しくなっているが、略円形である横断面の直径は、第1の吸着部740の方が、第2の吸着部742よりも小さく形成されている。また、これら第1の吸着部740および第2の吸着部742は、互いに隣接するように配設されている。略円筒形状の部材は、車両20内に配設する際に、周囲にデッドスペースが生じてしまうが、横断面の直径の大きな円筒形状部材に隣接して、横断面の直径の小さな円筒形状部材を配設することで、このようなデッドスペースを有効に利用することが可能となる。したがって、貯蔵タンクを搭載するために実質的に必要な容積を大きくすることなく、吸着部全体の容積を大きくすることができ、貯蔵可能なガス量を増加させることができる。また、複数の吸着部を別体とすることで、ガスの吸着および放出の際に、それぞれの吸着部の温度を最適化する制御がより容易になる。
【0096】
なお、図15に示した貯蔵タンク710では、重質成分を吸着する第1の吸着部740を、第2の吸着部742に比べて小さく形成したが、異なる構成としても良い。貯蔵したいガス成分と用いる吸着剤の種類によって、一方の吸着部を大きく、他方を小さく形成すれば、同様の配置を行なうことで、同様の効果を得ることができる。
【0097】
K5.変形例5:
また、既述した実施例では、ガス充填時の冷却およびガス放出時の加熱のために、貯蔵タンク内に熱媒流路を設けたが、異なる構成としてもよく、必要に応じて適切な加熱および冷却を行なうことができればよい
【0098】
K6.変形例6:
また、天然ガス以外の混合ガスを貯蔵することとしても良い。複数の成分を備える混合ガスを吸着剤に吸着させて貯蔵する際に、本発明を適用することで、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である貯蔵タンク10を備える車両20の要部の構成を表わすブロック図である。
【図2】第1実施例の貯蔵タンク10の構成の概略を表わす説明図である。
【図3】第2実施例の貯蔵タンク110の構成の概略を表わす説明図である。
【図4】第3実施例の貯蔵タンク210の構成の概略を表わす説明図である。
【図5】放出時熱媒制御処理ルーチンを表わすフローチャートである。
【図6】第4実施例の貯蔵タンク310の構成の概略を表わす説明図である。
【図7】放出時熱媒制御処理ルーチンを表わすフローチャートである。
【図8】吸着部内の温度と圧力と放出されるガス量との関係を表わす図である。
【図9】第5実施例の貯蔵タンク410の構成の概略を表わす説明図である。
【図10】貯蔵タンク410におけるガスの流れの様子を表わす説明図である。
【図11】第6実施例の貯蔵タンク510の構成の概略を表わす説明図である。
【図12】第7実施例の貯蔵タンク610の構成の概略を表わす説明図である。
【図13】第8実施例のガス貯蔵・供給装置12の構成を表わす説明図である。
【図14】第9実施例のガス貯蔵・供給装置14の構成を表わす説明図である。
【図15】変形例としての貯蔵タンク710の構成を表わす説明図である。
【符号の説明】
10,110,210…貯蔵タンク
12,14…供給装置
20…車両
22…エンジン
22…貯蔵タンク
23…制御部
24,25,26…バルブ
27,28…コネクタ
30…接続流路
31,32,33…ガス流路
34,35,36…熱媒流路
37,38…熱媒排出路
39…熱媒分岐路
40,740…第1の吸着部
42,742…第2の吸着部
44…隔離部
45…吸着層
46,146,446…熱交換部
50…ガス成分センサ
52,54…バルブ
56,58…温度センサ
60,62…バルブ
64,66…圧力センサ
67…バルブ
68…付臭剤除去部
69…ガス分岐路
70,71…サブタンク
72…サブタンク切り替え部
73,74…圧力センサ
75…流量調整バルブ
76…圧力センサ
246,247…熱交換部
310,410,510,610,710…貯蔵タンク
332…ガス分岐路
441,541…ガス流路
744…接続部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mixed gas storage tank that stores a mixed gas containing a plurality of components.
[0002]
[Prior art]
As a method of storing natural gas, a method of storing as liquefied natural gas (LNG) or compressed natural gas (CNG), or a method of adsorbing and storing using an adsorbent such as activated carbon is known. The method using an adsorbent does not require a low temperature condition as in the case of using LNG, and has an advantage that natural gas can be stored at a lower pressure than in the case of using CNG.
[0003]
Natural gas contains various hydrocarbons having different molecular weights including methane, which is the main component. As a method of storing such natural gas using an adsorbent, a method of adsorbing natural gas after adsorbing a low molecular weight gas on the adsorbent in advance has been proposed (for example, JP-A-2000-2000). No. 104896 publication). In general, an adsorbent has a property that a molecule having a higher molecular weight is more likely to be adsorbed and hardly dissociated. By adopting the configuration disclosed in the above publication, it is possible to reduce various inconveniences that occur when natural gas is adsorbed and stored. For example, when a gas is taken out from the adsorbent, it is possible to promote dissociation of a large molecule having a property that is difficult to dissociate from the adsorbent from the adsorbent. In addition, this can prevent a molecule having a higher molecular weight from blocking the pores of the adsorbent, thereby suppressing a decrease in the adsorption amount of the entire adsorbent.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, even when the low molecular weight gas is adsorbed in advance on the adsorbent as described above, when the adsorption and release of natural gas are repeated, the high molecular weight molecules are gradually accumulated in the adsorbent, and the adsorbent There was a possibility that the entire adsorption amount would gradually decrease. Such a problem is not limited to natural gas, but is a common problem when adsorbing and storing a mixed gas containing a plurality of components in an adsorbent.
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described conventional problems, and an object thereof is to provide a technique capable of repeatedly and stably performing adsorption storage and release of a mixed gas containing a plurality of components. And
[0006]
[Means for solving the problems and their functions and effects]
To achieve the above object, the present invention provides a mixed gas storage tank for storing a mixed gas containing a plurality of components,
An inlet for the mixed gas;
A first adsorbing part for mainly adsorbing a heavy component having a larger molecular weight among the mixed gas supplied through the inlet;
A second adsorbing part for mainly adsorbing light components having a smaller molecular weight that have passed through the inlet and the first adsorbing part;
The first adsorption unit and the second adsorption unit are disposed between the first adsorption unit and the second adsorption unit, separate the first adsorption unit and the second adsorption unit, and are stored in the second adsorption unit. An isolator that allows light components to pass through;
It is a summary to provide.
[0007]
In the mixed gas storage tank of the present invention configured as described above, a heavy component having a higher molecular weight among components constituting the mixed gas is mainly adsorbed by the first adsorption unit. In addition, the light component having a smaller molecular weight is mainly adsorbed by the second adsorption part. Since a separating part is provided between the first adsorbing part and the second adsorbing part, the heavy component adsorbed on the first adsorbing part is stored in the tank. It does not move to the second adsorption unit and is adsorbed by the second adsorption unit. Therefore, when the gas is taken out from the storage tank, the heavy component is released from the first adsorption unit and the light component is released from the second adsorption unit without any trouble. Therefore, by using such a storage tank, the mixed gas can be adsorbed and released repeatedly and satisfactorily.
[0008]
In the mixed gas storage tank of the present invention,
The first adsorbing unit includes a first adsorbent,
The second adsorbing portion includes a second adsorbent,
The first adsorbent may preferentially adsorb gas molecules having a higher molecular weight than the second adsorbent.
[0009]
If such a storage tank is used, when the mixed gas is supplied from the first adsorption section side, the heavy component is preferentially adsorbed by the first adsorbent. The remaining light components, mainly light components, pass through the isolation part and are adsorbed by the second adsorbent.
[0010]
In such a mixed gas storage tank of the present invention,
The mixed gas is natural gas,
The first adsorbent may preferentially adsorb molecules having a molecular weight larger than that of methane.
[0011]
Moreover, in such a mixed gas storage tank of the present invention,
The first and second adsorbents may have different pore sizes and / or different types of functional groups on the surface of the adsorbent.
[0012]
In the mixed gas storage tank of the present invention,
The isolation part may be formed of a porous member that allows at least the light component to pass therethrough.
[0013]
The present invention can be realized in various forms other than the above, for example, a gas storage / supply device including a mixed gas storage tank, or a moving body including an internal combustion engine using a gas supplied from the mixed gas storage tank as fuel. Or the like.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in the following order based on examples.
A. Overall configuration of the device:
B. Configuration of storage tank 10:
C. Second embodiment:
D. Third embodiment:
E. Fourth embodiment:
F. Example 5:
G. Example 6:
H. Seventh embodiment:
I. Example 8:
J. et al. Ninth embodiment:
K. Variations:
[0015]
A. Overall configuration of the device:
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration of a main part of a
[0016]
The natural
[0017]
The
[0018]
A first
[0019]
A
[0020]
The
[0021]
When storing the natural gas in the
[0022]
When the
[0023]
B. Configuration of storage tank 10:
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a state of a longitudinal section of the
[0024]
The first adsorbing
[0025]
The
[0026]
The first adsorbing
[0027]
When the natural gas is adsorbed in this way, the cooling water supplied from the natural gas supply device side via the first heat
[0028]
When the natural gas is taken out from the
[0029]
According to the
[0030]
Furthermore, in the
[0031]
In addition, when storing gas by making it adsorb | suck to adsorption agent like the
[0032]
C. Second embodiment:
FIG. 3 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
[0033]
Similar to the
[0034]
Moreover, the
[0035]
According to the
[0036]
In the
[0037]
D. Third embodiment:
FIG. 4 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
[0038]
The
[0039]
Further, the
[0040]
FIG. 5 is a flowchart showing a discharge-time heat medium control processing routine executed by the
[0041]
When this routine is executed, first, a detection signal from the
[0042]
When the composition of the extracted gas is methane rich compared to natural gas, a drive signal is output to each valve so that the opening of the
[0043]
When the composition of the extracted gas is richer in heavy components than natural gas, a drive signal is output to each valve so that the opening of the
[0044]
If the composition of the extracted gas is sufficiently close to the composition of the natural gas and is within a predetermined value (range), the opening of the
[0045]
According to the
[0046]
In addition, according to the
[0047]
Note that, in the
[0048]
E. Fourth embodiment:
FIG. 6 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
Further, the
[0052]
FIG. 7 is a flowchart showing a discharge-time heat medium control processing routine executed by the
[0053]
When this routine is executed, first, the detection signals of the
[0054]
The amount of gas released from each adsorption part is determined by the temperature and pressure in each emission part. FIG. 8 is an explanatory diagram showing the relationship among the temperature and pressure in the adsorption section and the amount of gas released. In FIG. 8, the curve indicated as T1 represents the relationship between the pressure at the temperature T1 and the amount of released gas, and the curve indicated as T2 represents the relationship between the pressure at the temperature T2 and the amount of discharged gas. The temperature T1 is higher than the temperature T2. As shown in FIG. 8, the amount of released gas increases as the internal pressure of the adsorption unit increases and as the internal temperature increases. Such a relationship between the temperature and pressure in the adsorption unit and the amount of released gas is stored in the
[0055]
Next, the component of the gas taken out to the
[0056]
After that, as the processing after step S210, the same processing as the processing after step S110 in FIG. 5 is performed, and this routine is finished. Thereby, the component of the gas taken out from the
[0057]
According to the
[0058]
Further, in the
[0059]
Note that when the natural gas is stored in the
[0060]
The
[0061]
F. Example 5:
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
[0062]
FIG. 9A shows a vertical cross section of the
[0063]
The
[0064]
FIG. 10 is an explanatory diagram showing the state of gas flow in the
[0065]
The
[0066]
According to the
[0067]
Moreover, in the
[0068]
G. Example 6:
FIG. 11 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
[0069]
Similar to the
[0070]
According to the
[0071]
Note that when the
[0072]
H. Seventh embodiment:
FIG. 12 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
[0073]
The
[0074]
According to the
[0075]
In addition, when using a substantially cylindrical storage tank as in the fifth to seventh embodiments, the heat exchanging portion is a flat U-shaped tube formed radially as in the fifth embodiment, Various shapes are possible, for example, as in Examples 3 and 4, a heat exchange part that exchanges heat with the
[0076]
I. Example 8:
FIG. 13 is an explanatory diagram showing the configuration of the gas storage /
[0077]
Unlike the first embodiment, the gas storage /
[0078]
A flow
[0079]
The
[0080]
The switching operation of the sub
[0081]
Further, when the gas taken out from the
[0082]
According to the gas storage /
[0083]
J. et al. Ninth embodiment:
FIG. 14 is an explanatory diagram showing the configuration of the gas storage /
[0084]
The gas storage /
[0085]
In the gas storage /
[0086]
When the gas is supplied from the gas storage /
[0087]
According to the gas storage /
[0088]
K. Variations:
The present invention is not limited to the above-described examples and embodiments, and can be implemented in various modes without departing from the gist thereof. For example, the following modifications are possible.
[0089]
K1. Modification 1:
In the embodiment described above, the
[0090]
K2. Modification 2:
Further, in the embodiment described above, the two adsorption portions are provided in the storage tank, but three or more adsorption portions may be provided. A plurality of adsorbing portions having different molecular weights of mainly adsorbed gas components may be provided.
[0091]
K3. Modification 3:
In the embodiment, the
[0092]
In addition, the isolation |
[0093]
A configuration in which the separating
[0094]
K4. Modification 4:
The adsorbing part that adsorbs a heavy component having a larger molecular weight and the adsorbing part that adsorbs a light component having a smaller molecular weight may be provided separately. FIG. 15 is an explanatory diagram showing a configuration of a
[0095]
In the
[0096]
In the
[0097]
K5. Modification 5:
In the above-described embodiments, the heat medium flow path is provided in the storage tank for cooling at the time of gas filling and heating at the time of gas release. However, a different configuration may be used, and appropriate heating may be performed as necessary. And just be able to cool
[0098]
K6. Modification 6:
Moreover, it is good also as storing mixed gas other than natural gas. The same effect can be obtained by applying the present invention when a mixed gas comprising a plurality of components is adsorbed and stored in an adsorbent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration of a main part of a
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an outline of the configuration of the
FIG. 3 is an explanatory diagram illustrating an outline of a configuration of a
FIG. 4 is an explanatory diagram illustrating an outline of a configuration of a
FIG. 5 is a flowchart showing a discharge-time heat medium control processing routine.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing an outline of a configuration of a
FIG. 7 is a flowchart showing a discharge-time heat medium control processing routine.
FIG. 8 is a diagram illustrating the relationship among the temperature, pressure, and amount of gas released in the adsorption section.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an outline of a configuration of a
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a state of gas flow in the
FIG. 11 is an explanatory diagram showing an outline of a configuration of a
FIG. 12 is an explanatory diagram showing an outline of a configuration of a
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a configuration of a gas storage /
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a configuration of a gas storage /
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a configuration of a
[Explanation of symbols]
10, 110, 210 ... storage tank
12, 14 ... supply device
20 ... Vehicle
22 ... Engine
22 ... Storage tank
23. Control unit
24, 25, 26 ... Valve
27, 28 ... Connector
30 ... Connection flow path
31, 32, 33 ... gas flow path
34, 35, 36 ... Heat medium flow path
37, 38 ... Heat medium discharge passage
39 ... Heat medium branch
40, 740 ... 1st adsorption part
42, 742 ... second suction part
44 ... Isolation part
45 ... Adsorption layer
46,146,446 ... heat exchange part
50. Gas component sensor
52, 54 ... Valve
56, 58 ... temperature sensor
60, 62 ... Valve
64, 66 ... Pressure sensor
67 ... Valve
68 ... Odorant removal part
69 ... Gas branch
70, 71 ... Sub tank
72 ... Sub tank switching part
73, 74 ... Pressure sensor
75 ... Flow adjustment valve
76 ... Pressure sensor
246, 247 ... Heat exchange section
310, 410, 510, 610, 710 ... storage tank
332 ... Gas branch
441, 541 ... gas flow path
744 ... Connection part
Claims (11)
前記混合ガスの導入口と、
前記導入口を介して供給された前期混合ガスのうち、より分子量の大きな重質成分を主として吸着するための第1の吸着部と、
前記導入口と前記第1の吸着部とを通過したより分子量の小さな軽質成分を主として吸着するための第2の吸着部と、
前記第1の吸着部と前記第2の吸着部との間に配設され、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを隔てると共に、前記第2の吸着部で貯蔵される前記軽質成分を通過させる隔離部と
を備え、
前記第1および第2の吸着部は、各々が略円筒形に形成されており、横断面が略同心円を形成するように、前記第1の吸着部の外側に、前記第2の吸着部が配設されている
混合ガス貯蔵タンク。 A mixed gas storage tank for storing a mixed gas containing a plurality of components,
An inlet for the mixed gas;
A first adsorbing part for mainly adsorbing a heavy component having a larger molecular weight among the mixed gas supplied through the inlet;
A second adsorbing part for mainly adsorbing light components having a smaller molecular weight that have passed through the inlet and the first adsorbing part;
The first adsorption unit and the second adsorption unit are disposed between the first adsorption unit and the second adsorption unit, separate the first adsorption unit and the second adsorption unit, and are stored in the second adsorption unit. An isolator that allows light components to pass through;
With
Each of the first and second suction portions is formed in a substantially cylindrical shape, and the second suction portion is disposed outside the first suction portion so that a cross section forms a substantially concentric circle. A mixed gas storage tank.
前記隔離部は、前記第1の吸着部の側面全体を覆って形成されている
混合ガス貯蔵タンク。The mixed gas storage tank according to claim 1 ,
The isolation part is a mixed gas storage tank formed so as to cover the entire side surface of the first adsorption part.
前記第1の吸着部は、その一方の底面側より、前記混合ガスの供給を受け、
前記隔離部は、前記第1の吸着部の他方の底面に形成されている
混合ガス貯蔵タンク。The mixed gas storage tank according to claim 1 ,
The first adsorbing portion receives the supply of the mixed gas from one bottom surface side thereof,
The isolation part is a mixed gas storage tank formed on the other bottom surface of the first adsorption part.
前記第1の吸着部および前記第2の吸着部を加熱あるいは冷却するための熱媒が流通する熱媒流路をさらに備え、
前記熱媒流路は、扁平な管状構造として形成され、内部を通過する前記熱媒の流れの方向が略逆向きとなる折れ曲がり部を有し、前記折れ曲がり部よりも上流側は、前記第1の吸着部と隣接し、前記折れ曲がり部よりも下流側は、前記第2の吸着部と隣接するように配設されている
混合ガス貯蔵タンク。A mixed gas storage tank according to any one of claims 1 to 3 ,
A heat medium flow path through which a heat medium for heating or cooling the first adsorption unit and the second adsorption unit is further provided;
The heat medium flow path is formed as a flat tubular structure, and has a bent portion in which the direction of the flow of the heat medium passing through the inside is substantially opposite, and the upstream side of the bent portion is the first The mixed gas storage tank is disposed adjacent to the second adsorbing portion and disposed downstream of the bent portion so as to be adjacent to the second adsorbing portion.
前記混合ガスの導入口と、
前記導入口を介して供給された前期混合ガスのうち、より分子量の大きな重質成分を主として吸着するための第1の吸着部と、
前記導入口と前記第1の吸着部とを通過したより分子量の小さな軽質成分を主として吸着するための第2の吸着部と、
前記第1の吸着部と前記第2の吸着部との間に配設され、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを隔てると共に、前記第2の吸着部で貯蔵される前記軽質成分を通過させる隔離部と、
前記第1の吸着部および前記第2の吸着部内に配設されて、前記第1の吸着部および前記第2の吸着部を加熱あるいは冷却するための熱媒を、前記第1の吸着部から前記第2の吸着部へと導く熱媒流路と
を備え、
前記熱媒流路は、前記第1の吸着部内に設けられた第1の螺旋形状部と、前記第2の吸着部内に設けられた第2の螺旋形状部と、を有しており、
前記第1の螺旋形状部は、前記第2の螺旋形状部に比べて巻き状態の密度が高くなるように形成されている
混合ガス貯蔵タンク。 A mixed gas storage tank for storing a mixed gas containing a plurality of components,
An inlet for the mixed gas;
A first adsorbing part for mainly adsorbing a heavy component having a larger molecular weight among the mixed gas supplied through the inlet;
A second adsorbing part for mainly adsorbing light components having a smaller molecular weight that have passed through the inlet and the first adsorbing part;
The first adsorption unit and the second adsorption unit are disposed between the first adsorption unit and the second adsorption unit, separate the first adsorption unit and the second adsorption unit, and are stored in the second adsorption unit. An isolator that allows light components to pass through;
A heating medium disposed in the first adsorption unit and the second adsorption unit for heating or cooling the first adsorption unit and the second adsorption unit is supplied from the first adsorption unit. A heat medium flow path leading to the second adsorption section;
With
The heat medium flow path has a first spiral shape portion provided in the first adsorption portion and a second spiral shape portion provided in the second adsorption portion,
The mixed gas storage tank, wherein the first spiral shape portion is formed so as to have a higher density in a wound state than the second spiral shape portion.
前記混合ガスの導入口と、
前記導入口を介して供給された前期混合ガスのうち、より分子量の大きな重質成分を主として吸着するための第1の吸着部と、
前記導入口と前記第1の吸着部とを通過したより分子量の小さな軽質成分を主として吸着するための第2の吸着部と、
前記第1の吸着部と前記第2の吸着部との間に配設され、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを隔てると共に、前記第2の吸着部で貯蔵される前記軽質成分を通過させる隔離部と、
前記第1の吸着部を加熱あるいは冷却するための第1の熱媒が流通する第1の熱媒流路と、
前記第1の熱媒流路とは別個に設けられ、前記第2の吸着部を加熱あるいは冷却するための第2の熱媒が流通する第2の熱媒流路と、
前記混合ガス貯蔵タンクからガスを取り出す際に、前記第1と第2の熱媒の流量を制御することによって、取り出されるガスの組成を、前記混合ガス貯蔵タンクに貯蔵した前記混合ガスの組成に近づける熱媒制御部と
を備える混合ガス貯蔵タンク。 A mixed gas storage tank for storing a mixed gas containing a plurality of components,
An inlet for the mixed gas;
A first adsorbing part for mainly adsorbing a heavy component having a larger molecular weight among the mixed gas supplied through the inlet;
A second adsorbing part for mainly adsorbing light components having a smaller molecular weight that have passed through the inlet and the first adsorbing part;
The first adsorption unit and the second adsorption unit are disposed between the first adsorption unit and the second adsorption unit, separate the first adsorption unit and the second adsorption unit, and are stored in the second adsorption unit. An isolator that allows light components to pass through;
A first heat medium flow path through which a first heat medium for heating or cooling the first adsorption unit flows;
A second heat medium flow path provided separately from the first heat medium flow path, through which a second heat medium for heating or cooling the second adsorbing section flows;
When the gas is extracted from the mixed gas storage tank, the composition of the extracted gas is changed to the composition of the mixed gas stored in the mixed gas storage tank by controlling the flow rates of the first and second heating media. A mixed gas storage tank comprising a heating medium control unit to be brought closer.
前記混合ガスの導入口と、
前記導入口を介して供給された前期混合ガスのうち、より分子量の大きな重質成分を主として吸着するための第1の吸着部と、
前記導入口と前記第1の吸着部とを通過したより分子量の小さな軽質成分を主として吸着するための第2の吸着部と、
前記第1の吸着部と前記第2の吸着部との間に配設され、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを隔てると共に、前記第2の吸着部で貯蔵される前記軽質成分を通過させる隔離部と、
前記第1の吸着部から放出されるガスを外部に導く第1のガス放出流路と、
前記第2の吸着部から放出されるガスを外部に導く第2のガス放出流路と、
前記第1のガス放出路から放出されるガス量を調節する第1のバルブと、
前記第2のガス放出路から放出されるガス量を調節する第2のバルブと、
前記第1および第2のバルブの開度を制御することによって、前記混合ガス貯蔵タンクから取り出されるガス全体の組成を、前記混合ガス貯蔵タンクに貯蔵した前記混合ガスの組成に近づけるバルブ制御部と
を備える混合ガス貯蔵タンク。 A mixed gas storage tank for storing a mixed gas containing a plurality of components,
An inlet for the mixed gas;
A first adsorbing part for mainly adsorbing a heavy component having a larger molecular weight among the mixed gas supplied through the inlet;
A second adsorbing part for mainly adsorbing light components having a smaller molecular weight that have passed through the inlet and the first adsorbing part;
The first adsorption unit and the second adsorption unit are disposed between the first adsorption unit and the second adsorption unit, separate the first adsorption unit and the second adsorption unit, and are stored in the second adsorption unit. An isolator that allows light components to pass through;
A first gas discharge channel for guiding the gas released from the first adsorption unit to the outside;
A second gas discharge channel for guiding the gas released from the second adsorption part to the outside;
A first valve for adjusting the amount of gas discharged from the first gas discharge path;
A second valve for adjusting the amount of gas discharged from the second gas discharge path;
A valve controller for controlling the opening degree of the first and second valves to bring the composition of the whole gas taken out from the mixed gas storage tank closer to the composition of the mixed gas stored in the mixed gas storage tank;
Bei obtain mixed gas storage tank.
前記熱媒制御部は、前記第1および第2の吸着部のそれぞれにおける温度および/または圧力に基づいて、前記制御を行なう
混合ガス貯蔵タンク。A mixed gas storage tank according to claim 6 Symbol mounting,
The said heat-medium control part is a mixed gas storage tank which performs the said control based on the temperature and / or pressure in each of the said 1st and 2nd adsorption | suction part.
前記バルブ制御部は、前記第1および第2の吸着部のそれぞれにおける温度および/または圧力に基づいて、前記制御を行なう
混合ガス貯蔵タンク。A mixed gas storage tank according to claim 7 Symbol mounting,
Before Kiba Lube controller, the first and on the basis of the temperature and / or pressure in each of the second adsorption unit, the gas mixture storage tank for performing said control.
請求項1ないし6いずれか記載の混合ガス貯蔵タンクと、
該混合ガス貯蔵タンクから取り出したガスを、前記ガス消費装置に供給するのに先立って一旦貯蔵する複数のサブタンクと、
前記混合ガス貯蔵タンクと前記複数のサブタンクとを接続する第1のガス流路と、
前記複数のサブタンクから取り出されるガスを前記ガス消費装置側に導くための第2のガス流路と、
前記複数のサブタンクと前記第1および第2のガス流路との接続状態を切り替えることによって、前記混合ガス貯蔵タンクから取り出したガスの貯蔵を行なうサブタンクと、貯蔵したガスを前記ガス消費装置に供給するサブタンクとを選択する切り替え部と
を備えるガス貯蔵・供給装置。A gas storage / supply device that stores a mixed gas containing a plurality of components, takes out the stored gas, and supplies the gas to a predetermined gas consuming device,
A mixed gas storage tank according to any one of claims 1 to 6 ,
A plurality of sub-tanks for temporarily storing the gas taken out from the mixed gas storage tank prior to supply to the gas consuming device;
A first gas flow path connecting the mixed gas storage tank and the plurality of sub tanks;
A second gas flow path for guiding the gas taken out from the plurality of sub-tanks to the gas consuming device side;
By switching the connection state between the plurality of sub-tanks and the first and second gas flow paths, the sub-tank for storing the gas taken out from the mixed gas storage tank and the stored gas are supplied to the gas consuming device. A gas storage / supply device comprising: a switching unit that selects a sub tank to be operated.
請求項1ないし9いずれか記載の混合ガス貯蔵タンクと、
前記混合ガス貯蔵タンクに貯蔵するための前記混合ガスが流れるガス導入路と、
前記ガス導入路に接続して、前記混合ガスを前記混合ガス貯蔵タンクに貯蔵するのに先立って、前記混合ガス中に存在する所定の成分を、吸着によって除去する除去部と、
前記除去部と前記混合ガス貯蔵タンクとを接続する接続流路と、
前記混合ガス貯蔵タンクから取り出したガスを、前記除去部を経由することなく前記ガス消費装置に導く第1のガス供給路と、
前記ガス導入路から分岐して設けられ、前記除去部と前記ガス消費装置とを連通させる第2のガス供給路と、
前記貯蔵タンクから取り出したガスを前記ガス消費装置に供給する際には、前記混合ガス貯蔵タンクと前記除去部との間のガスの流通を、前記接続流路において遮断する遮断部と
を備えるガス貯蔵・供給装置。A gas storage / supply device that stores a mixed gas containing a plurality of components, takes out the stored gas, and supplies the gas to a predetermined gas consuming device,
A mixed gas storage tank according to any one of claims 1 to 9 ,
A gas introduction path through which the mixed gas for storing in the mixed gas storage tank flows;
Prior to storing the mixed gas in the mixed gas storage tank, connected to the gas introduction path, a removing unit that removes a predetermined component present in the mixed gas by adsorption;
A connection flow path connecting the removal unit and the mixed gas storage tank;
A first gas supply path for guiding the gas taken out from the mixed gas storage tank to the gas consuming device without going through the removal unit;
A second gas supply path that is branched from the gas introduction path and communicates the removal unit and the gas consuming device;
A gas shutoff unit that shuts off a gas flow between the mixed gas storage tank and the removal unit in the connection flow path when supplying the gas taken out from the storage tank to the gas consuming device; Storage and supply equipment.
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