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JP4329933B2 - 2次計画法求解装置 - Google Patents
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JP4329933B2 - 2次計画法求解装置 - Google Patents

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Description

本発明は、最適な計画を立案する場合、あるいは、最適な制御を行う場合に解く必要が生じる2次計画問題(評価関数が2次式で与えられ、制約式が1次式で与えられる最適化問題)を解くための2次計画法求解装置に関するものである。
等式制約を持つ2次計画問題は、下記のように表現される。
[等式制約付2次計画問題]
Min f(x)
Subject to:
Hx=b ただし、f(x)=px+0.5xQx
Q:対称行列
この問題に対する従来の解法において、最適解に近づくための変数の修正量dは、下式(1)の修正方程式を解くことにより与えられる(例えば、非特許文献1参照)。なお、最適化に関する一般的な表現と合わせるため、非特許文献1とは、μの符号を逆に定義している。
Figure 0004329933
ところで、一般の2次計画問題は、下記のように、不等式制約を含んでいる。
[一般の2次計画問題]
Min f(x)
Subject to:
x=b
2min≦Hx≦b2max
min≦x≦xmax
上記の一般の2次計画問題は、スラック変数sを導入することにより、等式制約、及び変数に対する上下限制約のみを持つ下記の形に変換できる。
Min f(x)
Subject to:
x=b
x−s=0
min≦x≦xmax
2min≦s≦b2max
以上より、本来の変数xと導入したスラック変数sとを合わせ改めて全体をxと表現し、本来の等式制約と、スラック変数の導入によって不等式制約から作られた等式制約とを合わせ、改めて全体をHx=bと表現することにより、一般の2次計画問題は、下記の形に変換される。
Min f(x)
Subject to:
Hx=b
min≦x≦xmax
上記の変換された形の2次計画問題に対して、先述の[等式制約付2次計画問題]の解法を適用するためには、変数xの中で、最適解において上下限制約の境界上にあると仮定される変数xkに対する不等式制約を、x=fという等式制約に変換し、その他の上下限制約は無いものとする必要がある。
この変換により、最適解に近づくための変数の修正量dを与える修正方程式は、下式(2)となり、この方程式を解くことにより、最適解に近づくための変数の修正量dから修正方向が求まる。下式(2)において、修正量dは、大きさとともに方向を有するデータである。また、太字で表された「1」は、k番目の変数xkに対する不等式制約を、x=fという等式制約に変換することにより、k番目の要素だけが1となっている行列を示している。
Figure 0004329933
「最適化ハンドブック」(朝倉書店)174ページ(2.7)式
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。従来の2次計画問題の解法においては、上述の通り、「変数の次元+等式制約の数+上下限制約の境界上にあると仮定する変数の数」で定まる次元の修正方程式を解き、さらに、最適解に近づくための変数の修正量dから修正方向を求める必要があり、処理時間が長くなる問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、高速に2次計画問題を解く2次計画法求解装置を得ることを目的とする。
本発明に係る2次計画法求解装置は、関数型不等式制約を含む2次計画問題の方程式を設定する入力手段と、関数型不等式制約を関数型等式制約に変換して生成される修正方程式を記憶する修正方程式記憶ファイル、変数の値の履歴を記憶する変数履歴データ記憶ファイル、及び変数の上下限制約の値を記憶する上下限制約値記憶ファイルを有する記憶部と、関数型不等式制約を含む2次計画問題の方程式に対してスラック変数を導入して、関数型等式制約を含む2次計画問題の方程式及び新たな変数の上下限制約に変換し、上下限制約の値を上下限制約値記憶ファイルに記憶させる変換手段と、上下限制約を有する新たな変数について、上下限制約内の初期値を設定するとともに、2次計画問題の最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数を特定し、特定した変数の等式制約及び上下限制約に対するラグランジュ乗数を用いて修正方程式を生成し、設定した初期値を変数履歴データ記憶ファイルに記憶させ、生成した修正方程式を修正方程式記憶ファイルに記憶させる修正方程式生成手段と、変数履歴データ記憶ファイルの最新データに基づいて修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式を解くことにより、最適解に近づくための変数の修正量を算出する修正量算出手段と、修正量算出手段によって算出された修正量及び上下限制約値記憶ファイルに記憶された上下限制約の値に基づいて、上下限制約の範囲内に収まる修正後の新たな変数を求めて記憶部の変数履歴データ記憶ファイルを更新する変数変更手段と、変数履歴データ記憶ファイルに記憶された変数の履歴データ及びあらかじめ決められた収束判定値に基づいて変数の収束状態を判定し、変数が収束していないと判定したときは、修正量算出手段に対して、更新された変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータに基づいて修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式を解くことを再び実行させ、変数が収束したと判定したときは、処理を終了すると判定する繰返し処理判定手段と、繰返し処理判定手段により処理が終了したと判定された場合に、記憶部の変数履歴データ記憶ファイルから最新の変数を最適解として取り出して出力する最適解出力手段とを備え、記憶部は、修正方程式よりも次元の小さい縮小修正方程式を記憶する縮小修正方程式記憶ファイルをさらに有し、修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式から、上下限制約の境界上にあると仮定された変数、及び上下限制約に対するラグランジュ乗数を消去した次元の小さい縮小修正方程式を生成し、生成した縮小修正方程式を記憶部の縮小修正方程式記憶ファイルに記憶させる縮小修正方程式生成手段をさらに備え、修正量算出手段は、記憶部の変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータに基づいて縮小修正方程式記憶ファイルに記憶された縮小修正方程式を解くことにより、最適解に近づくための変数の修正量を算出し、繰返し処理判定手段は、変数履歴データ記憶ファイルに記憶された変数の履歴データ及びあらかじめ決められた収束判定値に基づいて変数の収束状態を判定し、変数が収束していないと判定したときは、縮小修正方程式生成手段に対して、更新された変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させるものである。
本発明によれば、本来の修正方程式より次元の小さい縮小修正方程式を生成し、生成した縮小修正方程式を解くことにより最適解に近づくための変数の修正量を得ることが可能となり、2次計画問題を高速に解く2次計画法求解装置を得ることができる。
以下、本発明の2次計画法求解装置の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。本発明の2次計画法求解装置は、変数の修正を繰返すことにより2次計画問題の最適解を求める際に、縮小修正方程式を導入することにより演算処理に要する時間を短縮して高速化を図ることを特徴とする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における2次計画法求解装置の構成図である。2次計画法求解装置10は、入力手段11、変換手段12、修正方程式生成手段13、記憶部14、縮小修正方程式生成手段15、修正量算出手段16、変数変更手段17、繰返し処理判定手段18、及び最適解出力手段19で構成される。
入力手段11は、関数型不等式制約を含む2次計画問題の方程式を2次計画法求解装置10に読み込むための入力手段である。変換手段12は、関数型不等式制約にスラック変数を導入することにより、入力手段で設定された2次計画問題の方程式を、関数型等式制約及び新たな変数の上下限制約に変換するための変換手段である。ここで、新たな変数とは、本来の変数とスラック変数とを合わせた変数である。
修正方程式生成手段13は、上下限制約を有する新たな変数について、最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数を設定するとともに、2次計画問題の最適解に近づくための変数の修正量を求めるための修正方程式を生成する生成手段である。
記憶部14は、修正方程式を記憶する修正方程式記憶ファイル、縮小修正方程式を記憶する縮小修正方程式記憶ファイル、変数の値を記憶する変数履歴データ記憶ファイル、及び上下限制約の値を記憶する上下限制約値記憶ファイルを有する記憶部である。
縮小修正方程式生成手段15は、修正方程式生成手段13で生成された修正方程式に基づいて、最適解において上下限制約の境界上にあると仮定された変数ならびに該変数に対応するラグランジュ乗数を消去することにより、次元の小さい縮小修正方程式を生成する生成手段である。修正量算出手段16は、縮小修正方程式を解くことにより、最適解に近づくための変数の修正量を求める算出手段である。
変数変更手段17は、修正量算出手段16によって算出された修正量及び上下限制約値記憶ファイルに記憶された上下限制約の値に基づいて、変数の修正及び2次計画問題の最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する新たな変数の特定を行い、記憶部14の変数履歴データ記憶ファイルを更新する手段である。
繰返し処理判定手段18は、変数履歴データ記憶ファイルに記憶された変数の履歴データに基づいて変数の収束状態を判定し、最適解を算出するための繰返し処理を実行すべきか否かを判定する判定手段である。繰返し処理が必要な場合には、繰返し処理判定手段18は、縮小修正方程式生成手段15に対して、更新された変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させることとなる。
さらに、最適解出力手段19は、繰返し処理判定手段18により繰返し処理が必要でないと判定された場合に、記憶部14の変数履歴データ記憶ファイルから更新された最新の変数を最適解として取り出して出力する手段である。このようにして、繰返し処理判定手段18により繰返し処理が必要でないと判定されるまで一連の処理を繰り返すことにより、最適解を算出する。
次に、上述した縮小修正方程式に基づく最適解の算出処理について、フローチャートを用いて詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1の2次計画法求解装置10における求解処理のフローチャートである。まず始めに、2次計画法求解装置10の入力手段11は、最適解を求めるべき問題として、関数型不等式制約を含む2次計画問題の方程式を読み込む(ステップS201)。
変換手段12は、読み込んだ2次計画問題の方程式に含まれている関数型不等式制約に対してスラック変数を導入することにより、関数型不等式制約を関数型等式制約に変換するとともに、本来の変数とスラック変数とを合わせた新たな変数に関する上下限制約を設定し、その上下限制約の値を記憶部14内の上下限制約値記憶ファイルに記憶させる(ステップS202)。
続いて、修正方程式生成手段13は、[一般の2次計画問題]において、最適解に近づくための変数の修正量dを得るための修正方程式として先に示した式(2)の左上の部分行列J(Q、H、Hから成る行列)を生成する(ステップS203)。
さらに、修正方程式生成手段13は、変数の上下限制約を逸脱しない形で変数xを初期設定する。この変数の設定において、上下限制約の上限値または下限値に等しい値を設定することにより、「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」として特定することができる(ステップS204)。なお、対象問題に近い2次計画問題の最適解が既知である等、適切に「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」を設定することが可能な場合を除いては、変数の初期値としては、変数の上下限制約の中間値を設定する。このようにステップS203、204の処理により、修正方程式生成手段13は、式(2)で示した修正方程式の左上の部分行列を生成し、生成した部分行列を修正方程式記憶ファイルに記憶させる。
次に、縮小修正方程式生成手段15は、式(2)の修正方程式の右辺、すなわち評価関数のグラディエントg及び関数型等式制約の誤差cを計算する(ステップS205)。続いて、縮小修正方程式生成手段15は、算出された部分行列J、グラディエントg及び関数型等式制約の誤差cを用いて、縮小修正方程式を生成し、その縮小修正方程式を記憶部14内の縮小修正方程式記憶ファイルに記憶させる(ステップS206)。
ここで、縮小修正方程式の生成及びラグランジュ乗数λの算出について詳細に説明する。本来の修正方程式は、先に示した式(2)である。この修正方程式の未知数である修正量dの中で、変数上下限制約の境界上にあると仮定されている変数xkに対応する要素は0である(すなわち、修正量が0である)ことが自明であることから消去する。さらに、このxkの上下限制約に対するラグランジュ乗数λを後から求めることとし、λに影響される行も消去する。これらの消去により、式(2)の修正方程式は、下記の縮小修正方程式(3)となる。
Figure 0004329933
この縮小修正方程式(3)の左辺の行列は、変数の上下限制約の境界上にあると仮定されている変数に対応する列kの要素(破線で示す)、ならびに、λに影響されるため消去したい行kの要素(破線で示す)を0としている。ただし、対角項は、非0要素があるとみなす。また、縮小修正方程式(3)の右辺のk番目の要素(破線で示す)も0とする。このように0を割り付けた縮小修正方程式(3)は、行と列を消去した場合と同じ解を得る縮小修正方程式となっている。なお、消去対象とする列・行のペアは複数あってもよい。
式(3)を解くことにより、d及びμが求まる。さらに、式(2)より、右辺のgに関して下式(4)の関係が得られる。
Figure 0004329933
したがって、λは、次式(5)から求めることができる。
Figure 0004329933
上述の処理により、縮小修正方程式の生成及びラグランジュ乗数λの算出を行うことができる。そこで、ステップS207以降の説明に戻る。修正量算出手段16は、縮小修正方程式(3)を解くに先立ち、縮小修正方程式左辺の行列を三角分解する(ステップS207)。続いて、修正量算出手段16は、縮小修正方程式(3)を解き、変数の修正量d及び関数型等式制約に対するラグランジュ乗数μを得る(ステップS208)。
続いて、変数変更手段17は、全ての変数xに対してdの修正を行った場合に、変数が上下限制約を超えて逸脱が発生するか否かを判定する(ステップS209)。逸脱が発生しないと判定した場合には、変数変更手段17は、上述の方法で変数上下限制約に対するラグランジュ乗数λを求める(ステップS210)。さらに、変数変更手段17は、全ての変数xに対し算出された修正量dの修正を行う(ステップS211)。
続いて、変数変更手段17は、ステップS210で算出されたラグランジュ乗数λの結果を用いて、上下限制約の境界上にある変数の中で制約を外す(すなわち、上限値あるいは下限値が設定されている変数の値を、あらかじめ決められた値で修正することにより上限値あるいは下限値でない上下限制約内の値に変更する)ことにより評価関数値が改善する変数があるかないかを調べる(ステップS212)。そのような変数がある場合には、変数変更手段17は、そのような変数を「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」から削除し(ステップS213)、変数履歴データ記憶ファイルのデータを更新にする。
ステップS213において、変数変更手段17によって変数履歴データ記憶ファイルのデータが更新された場合には、繰返し処理判定手段18は、修正量の算出を繰返し行うことが必要であると判断し、縮小修正方程式生成手段15に対して、更新された変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させる。その結果、ステップS205以降の処理を繰返し、最適解の算出を継続することとなる。
一方、ステップS212において、変数変更手段17によって上下限制約の境界上にある変数の中で制約を外すことにより評価関数値が改善する変数が無いと判定された場合には、繰返し処理判定手段18は、最適解が求まったと判断する。その後、最適解出力手段19は、更新された変数履歴データ記憶ファイルから最新の変数値を最適解として取り出し、処理を終了する(ステップS214)。
なお、繰返し処理判定手段18は、ステップS212において、変数変更手段17によって上下限制約の境界上にある変数の中で制約を外すことにより評価関数値が改善する変数が無いと判定された後に、あらかじめ決められた収束判定値及び変数履歴データ記憶ファイルに記憶された変数の履歴データに基づいて収束判定を行い、変数が収束していない場合には再びステップS205以降の処理を繰り返すような処理を付加することも可能である。
上下限制約の境界上にある変数の中で、制約を外すことにより評価関数値が改善する変数があるかないかを調べるには、次のようにして行うことができる。
上限制約の境界上にある変数(すなわち上限値が設定されている変数)に対応するラグランジュ乗数λの要素が負の値を持つ場合、あるいは、下限制約の境界上にある変数(すなわち下限値が設定されている変数)に対応するラグランジュ乗数λの要素が正の値を持つ場合には、これらの変数の制約を外すことにより、評価関数値を改善することが可能となる。したがって、これらの変数を「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」から外す対象と判定することとなる。変数の制約を外すためには、あらかじめ決められた量を修正することにより、上限値あるいは下限値でない上下限制約内の値とすることができる。
一方、先のステップS209において、全ての変数xに対してdの修正を行った場合に、変数が上下限制約を超えて逸脱が発生すると判定した場合には、変数変更手段17は、新たに上下限制約の境界上にある変数が現れるまで、変数xのd方向への修正を行い、新たに上下限制約の境界上の値となった変数を「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」に追加する(ステップS215)。
このステップS215における変数の修正は、具体的には次のように行う。算出された修正量dは、変数の要素分のデータを備えたベクトルと見ることができる。このベクトルに対して1未満の係数を掛け合わせることにより新たな修正補正量を求めた場合に、その修正補正量により補正した変数が、どれも上下限制約の範囲内になるようにする最大の係数を求めることにより、修正後の全ての変数が上下限制約以内となり、かつ、少なくとも1つの変数が上下限制約の境界上にある状態を創り出すことができる。
続いて、変数変更手段17は、「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」の中で、上下限制約の境界上にあるという仮定を外す、すなわち上限値あるいは下限値の制約から離れるよう変数を動かすことにより、関数型等式制約の誤差(各関数型等式制約式の誤差の絶対値の総和)が減少する変数があるかないかを調べる(ステップS216)。
該当する変数が無い場合には、変数変更手段17は、可能解(制約を満たす解)は無いと判断して変数履歴データ記憶ファイルのデータの更新を行わず、繰返し処理判定手段18は、繰返し処理を行わないと判断し、処理を終了する(ステップS217)。この場合には、最適解出力手段19は、可能解がないことを出力することとなる。
一方、該当する変数がある場合には、変数変更手段17は、そのような変数を「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」から削除し(ステップS218)、変数履歴データ記憶ファイルのデータを更新にする。
そして、繰返し処理判定手段18は、修正量の算出を繰返し行うことが必要であると判定し、縮小修正方程式生成手段15に対して、更新された変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させる。その結果、ステップS205以降の処理を繰返し、最適解の算出を継続することとなる。
実施の形態1によれば、修正方程式及び変数の値に基づいて次元の小さい縮小修正方程式を生成し、生成された縮小修正方程式をもとに最適解に近づくための変数の修正量を求めて変数を修正することを繰返すことにより、演算量の少ない高速処理で2次計画問題の最適解を求めることが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2では、関数型等式制約の誤差の計算結果に基づいて、上下限制約の境界上にあると仮定する変数を特定し、より次元の小さな縮小修正方程式を求める方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態2における2次計画法求解装置の構成図である。この実施の形態2における2次計画法求解装置は、図1で示した実施の形態1における2次計画法求解装置と比較すると、記憶部14内に関数型等式制約記憶ファイルをさらに有している。
図4は、本発明の実施の形態2の2次計画法求解装置における求解処理のフローチャートである。実施の形態2は、図2で示した実施の形態1のステップS216〜S218の処理を、新たな処理に置き換えたものであり、その置き換えた処理のフローチャートのみが図4に示されている。
なお、本実施の形態2において、変換手段12は、2次計画問題を関数型等式制約に変換した際に、その関数型等式制約を関数型等式制約記憶ファイルにあらかじめ記憶させておくものとする。この処理は、図4には記載されておらず、実施の形態1の図2のフローチャートにおけるステップS202でこの処理が行われることとなる。
変数変更手段17は、先に説明した図2のステップS215の処理において定められた新たに上下限制約の境界上にあると仮定された変数に対して、その変数に対応するdの要素を0とする(ステップS401)。続いて、変数変更手段17は、ステップS401で設定された変数を用いて、関数型等式制約記憶ファイルから取り出した関数型等式制約の誤差eを求める(ステップS402)。ここで、誤差eは、各関数型等式制約式の誤差の絶対値の総和である。
続いて、変数変更手段17は、新たに上下限制約の境界上にあると仮定する変数が現れるまで、変数xのd方向への修正を行ったと仮定した場合の仮定修正後の新たな変数を用いて関数型等式制約の誤差e’を求める(ステップS403)。なお、この仮定修正後の新たな変数の算出は、実施の形態1のステップS215で説明した処理と同様にして行うことができる。
さらに、変数変更手段17は、ステップS402で求めた誤差eとステップS403で求めた誤差e’について、e’<eの判定を行う(ステップS404)。e’<eの関係が成立すると判定した場合には、変数変更手段17は、上述のステップS403で求めた仮定修正後の新たな変数を実際に採用し、「最適解において上下限制約の境界上にあると仮定する変数」を追加する(ステップS405)。そして、変数変更手段17は、さらなる変数xの修正を試みるため、ステップS401に戻り、それ以降の処理を再び行う。
一方、ステップS404において、e’<eの関係が成立しないと判定した場合には、変数変更手段17は、上述のステップS403で求めた仮定修正後の新たな変数を採用せずに処理を終了する。そして、繰返し処理判定手段18は、修正量の算出を繰返し行うことが必要であると判断し、縮小修正方程式生成手段15に対して、更新された変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させる。その結果、ステップS205以降の処理を繰返し、最適解の算出を継続することとなる。
実施の形態2によれば、上下限制約の境界上にあると仮定する変数を関数型等式制約の誤差の計算結果に基づいて複数設定することができ、より次元の小さな縮小修正方程式に基づく最適解の算出が可能となる。さらに、処理時間のかかる修正量dを求める処理1回あたりの変数xの修正量を大きくとることが可能となり、2次計画問題を解く全体の処理時間を短縮することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3では、縮小修正方程式の解法に当たって、大きな処理時間を要する三角分解の処理を毎回行わないことにより、処理時間の短縮を実現する2次計画法求解装置について説明する。図5は、本発明の実施の形態3における2次計画法求解装置の構成図である。この実施の形態3における2次計画法求解装置は、図1で示した実施の形態1における2次計画法求解装置と比較すると、記憶部14内に三角分解履歴データ記憶ファイルをさらに有している。
図6は、本発明の実施の形態3の2次計画法求解装置における求解処理のフローチャートである。実施の形態3は、図2で示した実施の形態1のステップS207、S208の処理を、新たな処理に置き換えたものであり、その置き換えた処理のフローチャートのみが図6に示されている。
先に説明したように、図2のステップS206において縮小修正方程式生成手段15により縮小修正方程式が生成された後に、修正量算出手段16は、縮小修正方程式左辺の三角分解が過去に行われたか否かの判定を行う(ステップS601)。ここで、三角分解履歴データは、後述するステップS605において、三角分解を行う毎に、修正量算出手段16によって記憶部14の三角分解履歴データ記憶ファイルに記憶される。
この三角分解履歴データは、三角分解の元となった縮小修正方程式、その縮小修正方程式に対する三角分解結果及び縮小修正方程式の解法に当たって上下限制約の境界上にあると仮定した変数に関するデータを備えている。修正量算出手段16は、この三角分解履歴データに基づいて、過去の三角分解の情報を判断することができる。
ステップS601において、三角分解履歴データに基づいて三角分解が過去に行われていたと判断した場合には、修正量算出手段16は、さらに、縮小修正方程式記憶ファイルに記憶された縮小修正方程式と、三角分解履歴データ内の前回の縮小修正方程式を比較することにより、縮小修正方程式記憶ファイルに記憶された縮小修正方程式左辺の三角分解が過去に行われたか否かの判定を行う(ステップS602)。
そして、ステップS602において、今回解くべき縮小修正方程式(すなわち、縮小修正方程式記憶ファイルに記憶された縮小修正方程式)の三角分解がすでに前回の処理で行われていたと判断した場合には、修正量算出手段16は、今回の縮小修正方程式の解法に当たって上下限制約の境界上にあると仮定した変数と、三角分解履歴データ記憶ファイルに記憶された前回の三角分解履歴データにおける上下限制約の境界上にあると仮定した変数とを比較する。そして、修正量算出手段16は、上下限制約の境界上にあると仮定した変数の違いが1つのみであるか否かの判定を行う(ステップS603)。
そして、ステップS603において、履歴データに基づいて変数の違いが1要素のみであると判断した場合には、修正量算出手段16は、三角分解をあらためて行うことなしに、前回の三角分解結果を流用して縮小修正方程式を解き、変数の修正量d,関数型等式制約に対するラグランジュ乗数μを求め、その後、図2のステップS209に移行する(ステップS604)。この具体的な解法については、後述する。
一方、ステップS601において過去に三角分解が行われていないと判断した場合、ステップS602において三角分解が行われていないと判断した場合、あるいはステップS603において変数の違いが1要素のみでないと判断した場合には、修正量算出手段16は、今回の縮小修正方程式の左辺に対する三角分解を行う(ステップS605)。
そして、このステップS605において、修正量算出手段16は、三角分解を行う毎に、三角分解履歴データを記憶部14の三角分解履歴データ記憶ファイルに記憶させる。
さらに、修正量算出手段16は、三角分解結果を用いて縮小修正方程式を解き、変数の修正量d,関数型等式制約に対するラグランジュ乗数μを求め(ステップS606)、その後、図2のステップS209に移行し、その後の処理を継続して行う。
このように今回の縮小修正方程式の三角分解を必要とせず、前回の縮小修正方程式の三角分解の結果を流用できると判断した場合には、あらためて三角分解を行わずに今回の縮小修正方程式を解くため、大きな処理時間を必要とする三角分解の回数が減り、2次計画問題を解く全体の時間を短縮することが可能となる。
ここで、上述のステップS604における三角分解を用いない解法について、次に説明する。前回の縮小修正方程式の作成時点と今回の縮小修正方程式の作成時点において、上下限制約の境界上にあると仮定する変数の違いが1要素のみの場合には、修正量算出手段16は、以下の処理により、三角分解を行うことなく縮小修正方程式を解くことができる。
上下限制約の境界上にあると仮定する変数の違いが1要素のみの場合には、縮小修正方程式左辺の行列は、1行・1列のみ変化することとなる。このため、行列の1行が変化した場合の逆行列の変化を表す公式、及び行列の1列が変化した場合の逆行列の変化を表す公式を用いることにより、新たな三角分解を行うことなく、縮小修正方程式を解くことが可能となる。
行列の1列が変化した場合の逆行列の変化を示す公式は、次式(6)のように表される。
−1=Z−1−αZ−1 (6)
ただし、Z −1:行列Zの列kが変化した後の逆行列
−1 :行列Zの逆行列
:行列Zに対する列kの変化量を表すベクトル
:Z−1のk行目
α:1/(1+r
上述のr は、縮小修正方程式のように行列の形が対称行列の場合には、次の方程式(7)を解くことにより求めることができる。
Zr=e (7)
ただし、eはk番目の要素が1であり、その他の要素はすべて0であるベクトルである。
同様に、行列の1行が変化した場合の逆行列の変化を示す公式は、次式(8)のように表される。
−1=Z−1−βs −1 (8)
ただし、Z −1:行列Zの行kが変化した後の逆行列
−1:行列Zの逆行列
:行列Zに対する行kの変化量を表すベクトル
:Z−1のk列目
α:1/(1+v
上述のsは、縮小修正方程式のように行列の形が対称行列の場合には、次の方程式(9)を解くことにより求めることができる。
Zs=e (9)
ただし、eはk番目の要素が1であり、その他の要素はすべて0であるベクトルである。
以上の式(6)〜(9)の関係から、1行・1列を変更した場合の逆行列は、次式(10)のようになる。
Figure 0004329933
ただし、ZCR −1:行列Zの列k・行kが変化した後の逆行列
:[Z−1−αZ−1 ]のk列目
:行列Zに対する列kの変化量を表すベクトル
:Z−1のk行目
α:1/(1+r
上述のsは、次の方程式(11)を解くことにより求めることができる。
Zs=e−αu (11)
このように、ZCR −1は、Z−1で表現することができる。したがって、ZCRに関する一次方程式は、Zに関する一次方程式を解くことにより、次の手順で解くことが可能となる。
解くべき方程式を次式(12)とする。
CRy=w (12)
これをyについて解くと、次式(13)となる。
Figure 0004329933
ここで、y’を次式(14)とする。
Figure 0004329933
この場合、y’は、Zに関する次の方程式(15)の解として得られる。
Figure 0004329933
この結果、yは、下式(16)により計算される。
Figure 0004329933
実施の形態3によれば、修正量算出手段は、三角分解履歴データに基づいて縮小修正方程式の解法に当たって三角分解を必要としない場合を判断し、前回の三角分解結果を流用して三角分解を行わずに縮小修正方程式を解くことができる。これにより、繰返し計算により最適解を求める際に、大きな処理時間を必要とする三角分解の回数を減らすことができ、2次計画問題を解く全体の時間を短縮することが可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4では、本発明の2次計画法求解装置を適用する具体的な対象として、複数の発電機を備えた電力系統を取り上げ、この電力系統における最適解の算出処理について説明する。図7は、本発明の実施の形態4における電力系統に2次計画法求解を適用する場合の説明図である。
この電力系統は、発電機1〜発電機3の3台の発電機を有し、2本の送電線を介して負荷に電力を供給するものである。発電機1は、2MWから10MWまでの電力を出力でき、発電機2は、5MWから20MWまでの電力を出力でき、さらに、発電機3は、10MWから30MWまでの電力を出力できる発電機である。
また、負荷に対しては、2本の送電線を介して50MWの電力を供給するものとする。なお、図7において、発電機と負荷とを結ぶ2本の送電線は、発電機1と発電機2の出力の総和を送電する設備容量25MWの送電線と、発電機3の出力を送電する設備容量30MWの送電線とで構成されている。
また、発電機1〜発電機3の発電コストC1〜C3は、それぞれの発電機の出力をx〜xとすると、下式(17)〜(19)で示すような2次式で与えられることを想定する。
C1=10+110x+0.1x (17)
C2=20+120x+0.2x (18)
C3=30+130x+0.3x (19)
上述のような種々の制約条件に基づいて、発電コストを最小化するために、本発明の2次計画求解装置を適用する。本発明の2次計画法求解装置で扱うことのできる最適化問題は、すでに説明したように下式で表す必要がある。
Min f(x)
Subject to:
x=b
2min≦Hx≦b2max
min≦x≦xmax
ただし、f(x)=px+0.5xQx
図7で示した電力系統に関する最適化問題を、上式の形f(x)で表現すると、次式(20)のようになる。
Figure 0004329933
なお、上式(20)の右辺には、0次項がない。これは、0次項は、変数の変化によっては変わらないため、最適解を求めるにあたって0次項を考慮する必要がないためである。
x=bは、需給バランスを表す等式制約として、次式(21)となる。
Figure 0004329933
また、b2min≦Hx≦b2maxは、送電線の設備容量の関係から、次式(22)となる。
Figure 0004329933
さらに、xmin≦x≦xmaxは、発電機1〜発電機3のそれぞれの出力から、次式(23)となる。
Figure 0004329933
このように式(20)〜(23)で数式化された電力系統の発電コストの最小化問題に対しては、実施の形態1〜3で説明した本発明における2次計画法求解装置を適用して、最適解を求めることが可能となる。
実施の形態4によれば、電力系統の総合発電コストを各種の制約を守って最小化する問題を、本発明の2次計画求解装置が要求する入力データの形で表現することにより、本発明の2次計画求解装置を用いて最適解を求めることができる。
本発明の実施の形態1における2次計画法求解装置の構成図である。 本発明の実施の形態1の2次計画法求解装置における求解処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態2における2次計画法求解装置の構成図である。 本発明の実施の形態2の2次計画法求解装置における求解処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態3における2次計画法求解装置の構成図である。 本発明の実施の形態3の2次計画法求解装置における求解処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態4における電力系統に2次計画法求解を適用する場合の説明図である。
符号の説明
10 2次計画法求解装置、11 入力手段、12 変換手段、13 修正方程式生成手段、14 記憶部、15 縮小修正方程式生成手段、16 修正量算出手段、17 変数変更手段、18 繰返し処理判定手段、19 最適解出力手段。

Claims (5)

  1. 関数型不等式制約を含む2次計画問題の方程式を設定する入力手段と、
    前記関数型不等式制約を関数型等式制約に変換して生成される修正方程式を記憶する修正方程式記憶ファイル、変数の値の履歴を記憶する変数履歴データ記憶ファイル、及び前記変数の上下限制約の値を記憶する上下限制約値記憶ファイルを有する記憶部と、
    前記関数型不等式制約を含む2次計画問題の方程式に対してスラック変数を導入して、関数型等式制約を含む2次計画問題の方程式及び新たな変数の上下限制約に変換し、前記上下限制約の値を前記上下限制約値記憶ファイルに記憶させる変換手段と、
    上下限制約を有する前記新たな変数について、前記上下限制約内の初期値を設定するとともに、前記2次計画問題の最適解において前記上下限制約の境界上にあると仮定する変数を特定し、特定した前記変数の等式制約及び前記上下限制約に対するラグランジュ乗数を用いて修正方程式を生成し、設定した前記初期値を前記変数履歴データ記憶ファイルに記憶させ、生成した前記修正方程式を前記修正方程式記憶ファイルに記憶させる修正方程式生成手段と、
    前記変数履歴データ記憶ファイルの最新データに基づいて前記修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式を解くことにより、前記最適解に近づくための変数の修正量を算出する修正量算出手段と、
    前記修正量算出手段によって算出された修正量及び前記上下限制約値記憶ファイルに記憶された上下限制約の値に基づいて、前記上下限制約の範囲内に収まる修正後の新たな変数を求めて前記記憶部の前記変数履歴データ記憶ファイルを更新する変数変更手段と、
    前記変数履歴データ記憶ファイルに記憶された変数の履歴データ及びあらかじめ決められた収束判定値に基づいて変数の収束状態を判定し、前記変数が収束していないと判定したときは、前記修正量算出手段に対して、更新された前記変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータに基づいて前記修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式を解くことを再び実行させ、前記変数が収束したと判定したときは、処理を終了すると判定する繰返し処理判定手段と、
    前記繰返し処理判定手段により処理が終了したと判定された場合に、前記記憶部の前記変数履歴データ記憶ファイルから最新の変数を最適解として取り出して出力する最適解出力手段と
    を備えた2次計画法求解装置において、
    前記記憶部は、前記修正方程式よりも次元の小さい縮小修正方程式を記憶する縮小修正方程式記憶ファイルをさらに有し、
    前記修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式から、前記上下限制約の境界上にあると仮定された変数、及び前記上下限制約に対する前記ラグランジュ乗数を消去した次元の小さい縮小修正方程式を生成し、生成した前記縮小修正方程式を前記記憶部の前記縮小修正方程式記憶ファイルに記憶させる縮小修正方程式生成手段をさらに備え、
    前記修正量算出手段は、前記記憶部の変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータに基づいて前記縮小修正方程式記憶ファイルに記憶された縮小修正方程式を解くことにより、前記最適解に近づくための変数の修正量を算出し、
    前記繰返し処理判定手段は、前記変数履歴データ記憶ファイルに記憶された変数の履歴データ及びあらかじめ決められた収束判定値に基づいて変数の収束状態を判定し、前記変数が収束していないと判定したときは、前記縮小修正方程式生成手段に対して、更新された前記変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び前記修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させる
    ことを特徴とする2次計画法求解装置。
  2. 請求項1に記載の2次計画法求解装置において、
    前記変数変更手段は、前記修正量算出手段によって算出された前記修正量の全量の修正をそれぞれの変数に対して行った場合に、修正後の全ての変数が上下限制約以内であるときは前記修正後の変数を新たな変数の値として変数履歴データ記憶ファイルを更新し、修正後の変数の少なくともいずれか1つが上下限制約を超えるときは、全ての修正量に対して等しい1未満の係数を掛け合わせて求まる修正補正量を用いてそれぞれの変数を修正した後の全ての変数が上下限制約を超えない最大の前記係数を求めることにより修正後の新たな変数を求めて変数履歴データ記憶ファイルを更新することを特徴とする2次計画法求解装置。
  3. 請求項2に記載の2次計画法求解装置において、
    前記記憶部は、関数型等式制約を記憶する関数型等式制約記憶ファイルをさらに有し、
    前記変換手段は、変換した前記関数型等式制約を前記関数型等式制約記憶ファイルに記憶させ、
    前記変数変更手段は、前記修正量算出手段によって算出された前記修正量の全量の修正をそれぞれの変数に対して行った場合に、修正後の変数の少なくともいずれか1つが上下限制約を超えるときは、全ての修正量に対して等しい1未満の係数を掛け合わせて求まる修正補正量を用いてそれぞれの変数を修正した後の全ての変数が上下限制約を超えない最大の前記係数を求めることにより修正後の新たな変数を求めて変数履歴データ記憶ファイルを更新した後に、前記変数履歴データ記憶ファイルの変数及び前記関数型等式制約記憶ファイルの関数型等式制約を用いて前記関数型等式制約の誤差を第1の誤差として算出し、さらに、上下限制約の境界上にない変数に対して等しい1未満の係数を掛け合わせて求まる仮定修正補正量によりそれぞれの変数を修正した後の変数が上下限制約を超えない最大の前記係数を求めることにより仮定修正後の新たな変数を求め、前記仮定修正後の新たな変数及び前記関数型等式制約記憶ファイルの関数型等式制約を用いて前記関数型等式制約の誤差を第2の誤差として算出し、前記第1の誤差が前記第2の誤差よりも大きい場合には、仮定修正後の新たな変数により前記変数履歴データ記憶ファイルを更新することを特徴とする2次計画法求解装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の2次計画法求解装置において、
    前記記憶部は、縮小修正方程式の解法で用いた三角分解結果及び前記縮小修正方程式の解法に当たって上下限制約の境界上にあると仮定した変数を三角分解履歴データとして記憶する三角分解履歴データ記憶ファイルをさらに有し、
    前記修正量算出手段は、縮小修正方程式の解法に当たって三角分解を実施する毎に、前記三角分解履歴データを前記三角分解履歴データ記憶ファイルに記憶させ、今回の縮小修正方程式の解法に当たって上下限制約の境界上にあると仮定した変数と、前記三角分解履歴データ記憶ファイルに記憶された前回の三角分解履歴データにおける上下限制約の境界上にあると仮定した変数とを比較し、前記上下限制約の境界上にあると仮定した変数の違いが1つのみであると判断したときは、今回の縮小修正方程式の解法に当たって前記三角分解履歴データ記憶ファイルに記憶された前回の三角分解履歴データにおける三角分解結果を用いて修正量を算出することを特徴とする2次計画法求解装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の2次計画法求解装置において、
    前記変数変更手段は、前記修正量算出手段によって算出された前記修正量の全量の修正をそれぞれの変数に対して行った場合に、修正後の全ての変数が上下限制約以内であるときは前記修正後の変数を新たな変数の値として変数履歴データ記憶ファイルを更新し、前記修正後の変数を用いて上下限制約に対するラグランジュ乗数を求め、前記ラグランジュ乗数の中に負の値を持ち対応する変数が上下限制約の上限値であると仮定されているものがある場合、あるいは、前記ラグランジュ乗数の中に正の値を持ち対応する変数が上下限制約の下限値であると仮定されているものがある場合には、これらの変数を上下限制約の境界上にあると仮定した変数から除外して前記変数の値を変更して前記記憶部の変数履歴データ記憶ファイルを更新し、
    前記繰返し処理判定手段は、前記変数変更手段により除外される変数がある場合には繰返し処理を行うと判定し、前記縮小修正方程式生成手段に対して、更新された前記変数履歴データ記憶ファイルの最新のデータ及び前記修正方程式記憶ファイルに記憶された修正方程式に基づいて縮小修正方程式を再び生成させ、前記変数変更手段により除外される変数がない場合には最適解が求まったとして繰返し処理を行わないと判定する
    ことを特徴とする2次計画法求解装置。
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