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JP4331957B2 - 圧電振動子収納用パッケージ - Google Patents
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JP4331957B2 - 圧電振動子収納用パッケージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に水晶振動子等の圧電振動子を収容するための圧電振動子収納用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水晶振動子等の圧電振動子を収容するための圧電振動子収納用パッケージは、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・ガラスセラミックス焼結体等のセラミックス材料から成り、その上面中央部に圧電振動子を収容するための収納部を有するとともに、この収納部を取り囲むように被着された四角枠状の封止用メタライズ層を有する絶縁基体と、この絶縁基体の封止用メタライズ層に収納部を取り囲むようにして銀ろう等のろう材を介してろう付けされた鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る略四角枠状の封止用の金属枠体とから構成されている。
【0003】
この圧電振動子収納用パッケージの絶縁基体は、一般に、平板状の基板と、この基板の上面に順次取着された第1の枠部および第2の枠部とから成り、基板と第1の枠部と第2の枠部とにより圧電振動子を収容するための収納部が形成される。なお、第1の枠部および第2の枠部は、ほぼ同じ寸法の開口を有し、この開口の内側に形成される収納部の容積を極力大きくするようにされている。
【0004】
また、第1の枠部の内周部分の一部は収納部内に露出するように張り出していて、この露出した第1の枠部の内周部分の上面に、圧電振動子の電極を接続するための配線導体が形成されている。
【0005】
この配線導体は、第1の枠部の露出した上面から絶縁基体の側面や下面等の外表面に導出されており、この外表面に導出された部分を半田等を介して外部の電気回路に接続することにより、圧電振動子の電極が外部の電気回路と電気的に接続される。
【0006】
そして、絶縁基体の収納部に圧電振動子を収容するとともに、この圧電振動子の電極を配線導体に、例えば半田バンプ等の電気的接続手段を介して電気的に接続し、しかる後、第2の枠部の上面に金属蓋体等の蓋体を、例えば、あらかじめ第2の枠部の上面に枠状の封止用メタライズ層を形成しておき、この枠状の封止用メタライズ層に金属蓋体をシームウエルド法で溶接する等の方法で接合することによって、絶縁基体と蓋体とから成る容器の内部に圧電振動子が気密に封止され、それにより製品としての電子装置となる。
【0007】
なお、このような圧電振動子収納用パッケージは、一般に、酸化アルミニウム等の原料粉末をシート状に成形したグリーンシートを複数準備し、このグリーンシートのうち第1および第2の枠部となるものについて打抜き加工を施して開口を設けるとともに、それらの表面にタングステン等の金属粉末のペーストを所定の配線導体のパターンに印刷し、その後、これらのグリーンシートを、打抜き加工を施していない基板となるもの、開口を設けて枠状とした第1の枠部となるものおよび第2の枠部となるものの順に積層し、焼成することにより製作される。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−24080号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような圧電振動子収納用パッケージにおいては、近時の電子装置の小型化の要求に伴い、その大きさが数mm程度の極めて小さなものとなり、これに応じて、絶縁基体を形成する第1の枠部および第2の枠部の幅も狭くなってきている。
【0010】
このように第1の枠部の幅が狭くなり、基板との接合面積が減少することに伴い、第1の枠部と基板との接合部分およびその周辺で、例えば、第2の枠部の上面に金属蓋体をシームウエルド法等により溶接する際に発生する熱応力等によりクラックが発生してしまい、圧電振動子を収容する収納部の気密信頼性が著しく低下するという問題点が発生するようになってきた。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、圧電振動子を気密に収容するための圧電振動子収納用パッケージにおいて、パッケージの小型化が進み、圧電振動子を気密に封止するための収納部を形成する第1および第2の枠部と基板との接合部分の幅が狭くなってきたとしても、第1および第2の枠部と基板との接合部分にクラックが発生することがなく、内部に収容する圧電振動子を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させることを可能とした気密信頼性の高い電子装置を得るための圧電振動子収納用パッケージを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電振動子収納用パッケージは、平板状のセラミックス材料から成る基板の上面にセラミックス材料から成る第1の枠部が積層されて取着されるとともにこの第1の枠部の上面に前記第1の枠部よりも大きな開口を有するセラミックス材料から成る第2の枠部が積層されて取着され、前記第1の枠部の内側面の全面が前記基板の上面から前記第1の枠部の上面に向けて外側に広がるように傾斜しており、前記第1の枠部の内周部分が全周にわたって露出してこの露出した前記内周部分の上面に圧電振動子の電極が接続される配線導体が形成されており、前記第2の枠部の内側に前記圧電振動子が前記配線導体に導電性接続材を介して接続されて収容されることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージは、上記構成において、前記配線導体は一対が隣接して形成されており、この一対の配線導体の間の前記内周部分の上面に凹部が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、平板状のセラミックス材料から成る基板の上面にセラミックス材料から成る第1の枠部を積層して取着するとともに、この第1の枠部の上面に第1の枠部よりも大きな開口を有するセラミックス材料から成る第2の枠部を積層して取着するようにしたことから、第2の枠部の幅を狭くしてパッケージの小型化を図りながら収納部の容積を大きくすることができるとともに、第1の枠部の幅を第2の枠部の幅より大きくして第1の枠部と基板との接合面積を大きくとることができ、パッケージを小型化したとしても、第1の枠部を基板に対して強固に取着させることができる。
【0016】
このため、パッケージを小型化したとしても、例えば、金属蓋体を第2の枠部の上面にシームウエルド法等により溶接する際に熱応力が作用したような場合でも、この熱応力により第1の枠部と基板との接合部分およびその周辺等にクラックが発生することを効果的に防止することができる。その結果、この圧電振動子収納用パッケージの基板と第1の枠部と第2の枠部とにより形成される収納部内に圧電振動子を気密に収容し封止して得られる電子装置の気密封止を完全として、内部に収容する圧電振動子を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させることができる気密信頼性の高い電子装置を得ることが可能となる。
【0017】
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、第1の枠部の内側面の全面を、基板の上面から第1の枠部の上面に向けて外側に広がるように傾斜させたことから、第2の枠の内側に圧電振動子が収容される空間を確保しながら、また圧電振動子の振動特性に影響を与えずに、第1の枠部と基板1との接合面積を増やすことができるので、第1の枠部と基板との接合部分およびその周辺等におけるクラックの発生を効果的に防止することができ、気密信頼性の高い電子装置を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の圧電振動子収納用パッケージを添付の図面を基に説明する。
【0019】
図1(a)は本発明の圧電振動子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す上面図、また図1(b)はその上面に蓋体を付けた状態の断面図であり、これらの図において、1は基板、2は第1の枠部、3は第2の枠部である。主にこれらにより本発明の圧電振動子収納用パッケージが構成されている。
【0020】
基板1・第1の枠部2・第2の枠部3は、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・ガラスセラミックス焼結体等のセラミックス材料から成り、通常、それぞれ一辺の長さが2〜20mm程度で厚みが0.5〜3mm程度の略四角形状の外形を有している。これら基板1・第1の枠部2・第2の枠部3により圧電振動子5を収容するための収納部4が形成されている。
【0021】
これら基板1・第1の枠部2・第2の枠部3は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウム・ガラス等の原料粉末を有機溶剤・バインダとともにシート状に成形して複数のグリーンシートを得て、これらのグリーンシートのうち第1の枠部2および第2の枠部3となるものに打抜き加工を施して枠状となるように開口を形成した後、所定の順に上下に積層し、その積層体を焼成することにより形成される。
【0022】
本発明の圧電振動子収納用パッケージにおいては、第2の枠部3の開口を第1の枠部2の開口よりも大きくするとともに、第1の枠部2の内周部分が全周にわたって収納部4内に露出するようにしておくことが重要である。
【0023】
このように第2の枠部3の開口を第1の枠部2の開口よりも大きくするとともに、第1の枠部2の内周部分が全周にわたってその上面が第2の枠部3の下側から見えるようにして露出するようにしておくことにより、基板1に取着される第1の枠部2の幅を第2の枠部3の幅より大きくとることが可能となり、圧電振動子収納用パッケージの小型化および収納部の大型化のために第2の枠部3の幅を狭くしたとしても、第1の枠部2と基板1との接合面を十分に大きくとることができ、基板1に第1の枠部2を強固に接合させることができる。
【0024】
これにより、例えば、後述するように金属蓋体等の蓋体8を第2の枠部3の上面にシームウエルド法等による溶接等の手段で接合する際に、第2の枠部3を介して第2の枠部3と第1の枠部2との接合部分に、および第1の枠部2と基板1との接合部分に大きな熱応力が働いたとしても、この熱応力により第1の枠部2と基板1との接合部分およびその周辺等にクラックが発生することを効果的に防止することができる。
【0025】
なお、第2の枠部3の開口を第1の枠部2の開口よりも大きくするには、グリーンシートに開口を形成する際の打抜き寸法を調整し、第2の枠部3となるグリーンシートの開口が、第1の枠部2となるグリーンシートの開口よりも大きくなるようにすればよい。
【0026】
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージにおいては、図2に図1(b)と同様の断面図で示すように、第1の枠部2’は、その内側面の全面が基板1の上面から第1の枠部2’の上面に向けて外側に広がるように傾斜している。なお、図2において、図1(b)と同じ部位には同じ符号を付している。
【0027】
このように第1の枠部2’の内側面の全面を傾斜させておくことにより、第1の枠部2’の露出した上面の面積を大きくすることなく、第1の枠部2’と基板1との接合面積を増やすことができるので、この第1の枠部2’の上面と収納部4内の第2の枠部3の内側に大きな空間を占めて収容される圧電振動子5とが近くなりすぎて、圧電振動子5の振動特性に影響を与えて振動特性が所定の数値からずれてしまうという不具合を誘発させることなく、効果的に、第1の枠部2’と基板1との接合部分およびその周辺等にクラックが発生することを防止することができる。
【0028】
なお、第1の枠部2’は、その内側面と基板1の上面とのなす角度Bが95度〜120度となるようにして傾斜しているものとすることが好ましい。この角度Bが95度未満では、第1の枠部2’と基板1との接合面積を効果的に大きくして接合強度を向上させる効果が低く、120度を超えると、この傾斜した内側面が圧電振動子5に近くなりすぎることとなって圧電振動子5の実装や振動の妨げとなるおそれがある。
【0029】
このように第1の枠部2’の内側面を、基板1の上面から第1の枠部2’の上面に向けて外側に広がるように傾斜しているものとするには、第1の枠部2’となるグリーンシートに打抜き加工を施して枠状とする際に、打抜き用の金型の切断刃の角度を調整して第1の枠部2’の内側面となる切断面が傾斜するようにしておくこと等の方法を用いることができる。
【0030】
本発明の圧電振動子収納用パッケージにおいては、近年の小型化の要求に応えつつ気密信頼性に優れたパッケージとする上では、第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の幅は、第2の枠部3の幅が0.3〜1.0mm程度とされるのに対して、30μm以上100μm以下とすることが望ましい。
【0031】
この露出した内周部分12の幅が30μm未満では、一辺の長さが2〜20mm程度の一般的な圧電振動子収納用パッケージにおいて、第1の枠部2・2’と基板1との接合面積を効果的に大きなものとすることが難しく、基板1に対する第1の枠部2・2’の接合の強度を十分に高められなくなる傾向がある。また、第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の幅が100μmを超えると、この第1の枠部2・2’の露出した内周部分12と、収納部4内の第2の枠部3の内側に大きな空間を占めて収容される圧電振動子5とが近くなりすぎて、圧電振動子5の振動特性に影響を与えてしまい、振動特性が所定の数値からずれてしまうおそれがある。
【0032】
また、この第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面には配線導体6が形成されており、この配線導体6には、圧電振動子5の下面に形成されている電極が、半田や導電性接着材等の導電性接続材7を介して接続される。
【0033】
この配線導体6は、第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面から、例えば第1の枠部2・2’と第2の枠部3との取着界面等を経て、第1の枠部2や基板1の側面・下面等に導出されており、収納部4に収容される圧電振動子5の電極を接続するためのパッドとして機能するとともに、圧電振動子5の各電極を外部の電気回路に電気的に接続するための導電路として機能する。この配線導体6のうち基板1の下面等に導出された部分9を外部の電気回路に半田等を介して接続することにより、圧電振動子収納用パッケージの収納部4に収容された圧電振動子5が外部の電気回路と電気的に接続される。
【0034】
この場合、配線導体6を、第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面に形成しておくことにより、この配線導体6に電極が導電性接続材7を介して接続された圧電振動子5は、配線導体6の厚み(通常10〜30μm程度)および配線導体6と圧電振動子5の電極との間に介在する導電性接続材7の厚み(通常数十μm)により、その下面と第1の枠部2・2’の内周部分12の上面との間に一定の空間が確保されることになる。このため、第1の枠部2・2’の内周部分12を収納部4内に露出させたとしても、圧電振動子5が第1の枠部2・2’の露出した内周部分12に接触することは効果的に防止され、圧電振動子5を確実、かつ正常に振動させて作動させることができる。従って、配線導体6は、第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面に形成する必要がある。
【0035】
このような配線導体6は、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズから成り、例えばタングステン粉末のペーストを基板1や第1の枠部2・2’となるグリーンシートの表面にスクリーン印刷法で印刷しておくことにより所定パターンに形成される。
【0036】
なお、配線導体6の露出表面には、配線導体6の酸化腐食を防止するとともに配線導体6と圧電振動子5の電極との接続および外部電気回路基板との接続を強固なものとするために、ニッケル・金等のめっき層、例えば、順次被着された1〜10μm程度の厚みのニッケルめっき層と0.1〜3μm程度の厚みの金めっき層とから成るめっき層を被着させておくことが好ましい。
【0037】
このような本発明の圧電振動子収納用パッケージにおいては、図1(a)に示すように、配線導体6は、一対が隣接して形成されているとともに、この一対の配線導体6の間の第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面に凹部Aが形成されていることが好ましい。
【0038】
これは、配線導体6に接続される圧電振動子5の電極が、一般に長方形状の圧電振動子5の1辺側に一対に形成されているためであり、このような圧電振動子5の一対の電極を容易かつ確実に配線導体6に接続するためである。
【0039】
また、この一対の配線導体6の間の第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面に凹部Aを形成しておくと、一対の配線導体6に圧電振動子5の一対の電極をそれぞれ導電性接続材7を介して接続する際に、導電性接続材7が必要以上に広がることにより一対の配線導体6の間で電気絶縁性の低下や電気的短絡等の不具合が発生することを効果的に防止することができるためである。
【0040】
このような凹部Aは、第1の枠部2・2’の上面から下面にかけて露出した内周部分12を完全に切り欠くようにして形成してもよく、また、圧電振動子5を接続する際に使用しようとする導電性接続材7の量に応じて、この導電性接続材7が凹部Aを越えない程度の深さで、第1の枠部2・2’の露出した内周部分12の上面にザグリ部を形成するようにして形成してもよい。また、凹部Aの幅すなわち一対の配線導体6間の凹部Aにより隔てられた間隔は、圧電振動子5を導電性接続材7により配線導体6に接合する際に、隣り合う配線導体6間を導電性接続材7が越えないように、0.3mm以上離間させることが望ましい。
【0041】
また、第2の枠部3の上面には蓋体8が収納部4を塞ぐようにして接合され、これにより収納部4内に収容された圧電振動子5が気密封止される。
【0042】
蓋体8と第2の枠部3との接合は、例えば、収納部4を取り囲むようにしてタングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズから成る略四角枠状の封止用メタライズ層10を第2の枠部3の上面に形成しておくとともに、この封止用メタライズ層10に鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る金属枠体11をろう付けし、金属枠体11に鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る蓋体8をシームウエルド法で溶接すること等により行なうことができる。
【0043】
この封止用メタライズ層10は、通常、厚みが10〜30μm程度であり、第2の枠部3の外周から内側に0.05〜0.2mm程度離間して設けられる。この封止用メタライズ層10の厚みが10μm未満では金属枠体11をろう付けしたときにろう付け強度が低くなるおそれがあり、他方、30μmを超えると内部応力により第2の枠部3に対する被着強度が低下するおそれがある。また、第2の枠部3の外周から内側に0.05〜0.2mm程度離間して設けるのは、金属枠体11を封止用メタライズ層10にろう付けしたときにろう材に良好なメニスカスを形成させてろう付け強度を確保するとともに、ろう材が第2の枠部3の側面にまではみ出すことを防止するためである。この場合、金属枠体11は、その外周が封止用メタライズ層10の外周よりも例えば0.08〜0.2mm程度内側に位置するような大きさとしておき、金属枠体11の外周面と封止用メタライズ層10の外周部の上面との間でろう材の良好なメニスカスが形成されるようにしておくとよい。
【0044】
なお、封止用の金属枠体11は、通常、厚みが0.1〜0.5mm程度、各辺の幅が0.15〜0.45mm程度である。
【0045】
そして、収納部4内に圧電振動子5を収容した後、封止用の金属枠体11上に蓋体8を載置するとともに、封止用の金属枠体11と蓋体8とをシームウエルド法等により溶接することによって、基板1と第1の枠部2・2’と第2の枠部3と金属枠体11と蓋体8とから成る容器内に圧電振動子5が気密に封止されて製品としての電子装置となる。
【0046】
この場合、シーム溶接時の熱による熱応力が第2の枠体3を介して第1の枠体2・2’と基板1との接合面に作用したとしても、上述のように、第1の枠部2・2’と基板1との間の接合面積を広く確保しているため、この熱応力により第2の枠部3と第1の枠部2・2’との接合面、および第1の枠部2・2’と基板1との接合面やその周辺にクラックが発生することを効果的に防止することができる。
【0047】
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更・改良を施すことは何ら差し支えない。例えば、上述した実施の形態の一例では、基板1・第1の枠部2・2’および第2の枠部3は、それぞれ1枚のグリーンシートにより形成した例を示したが、基板1・第1の枠部2・2’および第2の枠部3のいずれかまたは全部を複数枚のグリーンシートを積層することにより形成してもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、基板の上面に第1の枠部を取着するとともに、この第1の枠部の上面に第1の枠部よりも大きな開口を有する第2の枠部を取着するようにしたことから、第2の枠部の幅を狭くしてパッケージの小型化を図りながら収納部の容積を大きくすることができるとともに、第1の枠部の幅を第2の枠部の幅より大きくして第1の枠部と基板との接合面積を大きくとることができ、パッケージを小型化したとしても、第1の枠部を基板に対して強固に取着させることができる。
【0049】
このため、パッケージを小型化したとしても、例えば、金属蓋体を第2の枠部の上面にシームウエルド法等により溶接する際に熱応力が作用したような場合でも、この熱応力により第2の枠部と第1の枠部との接合部分、および第1の枠部と基板との接合部分ならびにその周辺等にクラックが発生することを効果的に防止することができる。その結果、この圧電振動子収納用パッケージの基板と第1の枠部と第2の枠部とにより形成される収納部内に圧電振動子を収容するとともに蓋体で封止して得られる電子装置の気密封止を完全とし、内部に収容する圧電振動子を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させることができる気密信頼性の高い電子装置を得ることが可能となる。
【0050】
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、配線導体は、一対が隣接して形成されているとともに、この一対の配線導体の間の第1の枠部の露出した内周部分の上面に凹部が形成されているときには、一対の配線導体に圧電振動子の一対の電極をそれぞれ導電性接続材を介して接続する際に、導電性接続材が必要以上に広がることにより一対の配線導体の間で電気絶縁性の低下や電気的短絡等の不具合が発生することを効果的に防止することができる。
【0051】
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、第1の枠部の内側面の全面を、基板の上面から第1の枠部の上面に向けて外側に広がるように傾斜させたことから、第2の枠の内側に圧電振動子が収容される空間を確保しながら、また圧電振動子の振動特性に影響を与えずに、第1の枠部と基板1との接合面積を増やすことができるので、第1の枠部と基板との接合部分およびその周辺等におけるクラックの発生を効果的に防止することができ、気密信頼性の高い電子装置を得ることができる。
【0052】
以上により、本発明によれば、第1および第2の枠部と基板との接合部分にクラックが発生することがなく、内部に収容する圧電振動子を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させることを可能とした気密信頼性の高い電子装置を得るための圧電振動子収納用パッケージを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の圧電振動子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す上面図であり、(b)はその上面に蓋体を付けた状態の断面図である。
【図2】本発明の圧電振動子収納用パッケージの実施の形態の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・基板
2、2’・・・・・第1の枠部
3・・・・・第2の枠部
5・・・・・圧電振動子
6・・・・・配線導体
12・・・・・第1の枠部の露出した内周部分
A・・・・・凹部
B・・・・・第1の枠部の内側面と基板の上面とのなす角度

Claims (2)

  1. 平板状のセラミックス材料から成る基板の上面にセラミックス材料から成る第1の枠部が積層されて取着されるとともに該第1の枠部の上面に前記第1の枠部よりも大きな開口を有するセラミックス材料から成る第2の枠部が積層されて取着され、前記第1の枠部の内側面の全面が前記基板の上面から前記第1の枠部の上面に向けて外側に広がるように傾斜しており、前記第1の枠部の内周部分が全周にわたって露出してこの露出した前記内周部分の上面に圧電振動子の電極が接続される配線導体が形成されており、前記第2の枠部の内側に前記圧電振動子が前記配線導体に導電性接続材を介して接続されて収容されることを特徴とする圧電振動子収納用パッケージ。
  2. 前記配線導体は一対が隣接して形成されており、該一対の配線導体の間の前記内周部分の上面に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧電振動子収納用パッケージ。
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