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JP4337751B2 - 部品交換時期検知装置、部品交換時期検知方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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JP4337751B2 - 部品交換時期検知装置、部品交換時期検知方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

部品交換時期検知装置、部品交換時期検知方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、旋盤、マシニングセンタ等の工作機械の部品の寿命を検知する部品交換時期検知装置、部品交換時期検知方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に機器の動作の状態に応じて適切な判断指標を提供することができる部品交換時期検知装置、部品交換時期検知方法、及びコンピュータプログラムに関する。
例えば旋盤、マシニングセンタ等の工作機械を制御するための数値制御(Numerical Control)装置は、加工プログラムに従って工作機械の動作を制御し、工作物に対して加工を行う。加工プログラムは、準備機能(G機能、Gコード)、補助機能(M機能、Mコード)、主軸機能(Sコード)、送り機能(Fコード)、工具機能(T機能)等により、座標系の設定、工具又は工作物の移動指令、主軸の回転等を制御し、工作物に対して加工を行うためのプログラムであり、コンピュータで実行することにより、工作機械の動作を制御する。
加工プログラムにより動作を制御する場合、サーボモータ等の駆動系、動力を伝達する機構系等に負荷がかかり、磨耗、振動、衝撃等により部品の種類によって交換が必要となる。したがって、部品の交換時期を特定するための適切な指標が必要となる。
例えば特許文献1では、工作機械の移動体を移動させる移動軸毎の移動体の移動距離を算出し、移動軸毎の累積移動距離を算出し、累積移動距離が累積移動距離の限界値である限界移動距離以上となった場合に警告信号を出力する移動軸監視装置が開示されている。
特開2003−271213号公報
上述の特許文献1に開示した従来の移動軸監視装置では、工具、工作物等の移動距離の累積値が所定値に到達したか否かに基づいて部品の交換が必要か否かを判断していることから、磨耗に起因する部品交換の必要性の判断指標としては適切であると考えられる。しかし、部品の耐用度に影響を及ぼすのは磨耗だけではなく、振動、衝撃等により長時間磨耗した場合と同様に耐用度を損ねる場合も想定されるのに対し、振動、衝撃等による影響を勘案して部品交換の必要性を判断することができないという問題点があった。
また、部品の種類により、磨耗の程度に基づいて部品交換の必要性を判断する方が適している部品と、振動、衝撃等の頻度に基づいて部品交換の必要性を判断する方が適している部品とが存在する。したがって、振動、衝撃等の頻度に基づいて部品交換の必要性を判断する方が適している部品に対して、移動距離の累積値に基づいて交換時期を判断した場合、既に交換が必要な状態であるにもかかわらず、交換時期を不用意に遅らせるおそれがある、又は逆にまだ交換の必要性がないにもかかわらず交換時期であると判断され過剰に部品交換がなされるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、磨耗の程度だけでなく、振動、衝撃等を考慮して部品の交換時期を検知することができる部品交換時期検知装置、部品交換時期検知方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る部品交換時期検知装置は、加工プログラムに従って動作を数値制御される機器を構成する部品の交換時期を検知する部品交換時期検知装置において、機器を構成する部品ごとの動作速度を検出する複数の速度検出手段と、該速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度に基づいて部品ごとに交換時期であるか否かを演算する演算処理装置とを備え、該演算処理装置は、前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出する微分値算出手段と、算出した微分値を積算する微分値積算手段と、部品ごとに積算した微分値が所定値に到達したか否かを判断する第1の判断手段と、該第1の判断手段で、所定の部品の積算した微分値が所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係る部品交換時期検知装置は、第1発明において、前記演算処理装置は、カウンタと、前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出する二次微分値算出手段と、算出した二次微分値が所定値を超えたか否かを判断する第2の判断手段と、該第2の判断手段で、二次微分値が所定値を超えたと判断した場合、前記カウンタを計数する計数手段と、前記カウンタのカウンタ値が所定値に到達したか否かを判断する第3の判断手段と、該第3の判断手段で所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、第3発明に係る部品交換時期検知方法は、加工プログラムに従って動作を数値制御される機器を構成する部品の交換時期を検知する部品交換時期検知方法において、機器を構成する部品ごとの動作速度を検出する複数の速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出し、算出した微分値を積算し、部品ごとに積算した微分値が所定値に到達したか否かを判断し、所定の部品の積算した微分値が所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力することを特徴とする。
また、第4発明に係る部品交換時期検知方法は、第3発明において、カウンタを備え、前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出し、算出した二次微分値が所定値を超えたか否かを判断し、二次微分値が所定値を超えたと判断した場合、前記カウンタを計数し、前記カウンタのカウンタ値が所定値に到達したか否かを判断し、所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力することを特徴とする。
また、第5発明に係るコンピュータプログラムは、加工プログラムに従って動作を数値制御される機器を構成する部品の交換時期を検知する部品交換時期検知装置で実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記部品交換時期検知装置を、前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出する微分値算出手段、算出した微分値を積算する微分値積算手段、部品ごとに積算した微分値が所定値に到達したか否かを判断する第1の判断手段、及び該第1の判断手段で、所定の部品の積算した微分値が所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段として機能させることを特徴とする。
また、第6発明に係るコンピュータプログラムは、第5発明において、前記部品交換時期検知装置を、前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出する二次微分値算出手段、算出した二次微分値が所定値を超えたか否かを判断する第2の判断手段、該第2の判断手段で、二次微分値が所定値を超えたと判断した場合、前記カウンタを計数する計数手段、前記カウンタのカウンタ値が所定値に到達したか否かを判断する第3の判断手段、及び該第3の判断手段で所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段として機能させることを特徴とする。
第1発明、第3発明、及び第5発明では、機器を構成する部品ごとの動作速度を検出し、検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出し、算出した微分値を積算する。部品ごとに積算した微分値が所定値に到達した場合、該部品の交換時期である旨を出力する。これにより、速度の微分値として、一定時間間隔の加速度を求めることができ、加速度は該部品に加わる負荷(力、トルク)に比例する物理量であることから、加速度の累計値が一定の上限値に到達した場合に該部品の交換時期であると判断することにより、振動、衝撃等の頻度に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。したがって、部品の交換時期が遅れること、又は過剰に部品交換を行うことを防止することが可能となる。
第2発明、第4発明、及び第6発明では、速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出し、算出した二次微分値が所定値を超えた場合、二次微分値が所定値を超えた回数を計数し、二次微分値が所定値を超えた回数が所定値に到達したときに該部品の交換時期である旨を出力する。これにより、速度の二次微分値として、一定時間間隔の加々速度を求めることができ、加々速度は該部品の振動要因の1つであることから、求めた加々速度が一定値以上である回数が上限値を超えた場合に該部品の交換時期であると判断することにより、振動等の程度に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。したがって、部品の交換時期が遅れること、又は過剰に部品交換を行うことを防止することが可能となる。なお、等加速度区間が存在しない場合、二次微分値はインパルス値となることから、該部品に衝撃が加わった回数も計数することができ、衝撃等の回数に基づいて部品交換の必要性を判断することも可能となる。
本発明によれば、速度の微分値として、一定時間間隔の加速度を求めることができ、加速度は該部品に加わる負荷(力、トルク)に比例する物理量であることから、加速度の累計値が一定の上限値に到達した場合に該部品の交換時期であると判断することにより、振動、衝撃等の頻度に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。したがって、部品の交換時期が遅れること、又は過剰に部品交換を行うことを防止することが可能となる。
また、速度の二次微分値として、一定時間間隔の加々速度を求めることができ、加々速度は該部品の振動要因の1つであることから、求めた加々速度が一定値以上である回数が上限値を超えた場合に該部品の交換時期であると判断することにより、振動等の程度に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。したがって、部品の交換時期が遅れること、又は過剰に部品交換を行うことを防止することが可能となる。なお、等加速度区間が存在しない場合であっても、二次微分値はインパルス値となることから、該部品に衝撃が加わった回数も計数することができ、衝撃等の回数に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置1は、工作機械(機器)を構成する部品ごとの動作速度を検出する複数の速度検出装置(速度検出手段)2、2、・・・と、速度検出装置2、2、・・・で検出した部品ごとの動作速度に基づいて部品ごとに交換時期であるか否かを演算する演算処理装置3とを備えている。
なお、本実施の形態において、機器の構成を特に限定するものではなく、例えば工具を装着した主軸を支持するコラムを備えた工作機械であっても良いし、テーブルが移動可能なXY移動機構を備えた工作機械、工具を交換する工具交換装置等であっても良い。また、機器を構成する部品は、例えばコラム、テーブル等をX軸方向及びY軸方向に移動させるためのボールネジ、ナット、ベアリング、ガイドレール、これらを覆うテレスコピックカバー、工具交換装置の工具把持アーム等を意味する。
演算処理装置3は、少なくともCPU(中央制御装置)30を中心として、CPU30に内部バス37を介して接続したROM31、RAM32、表示装置33、入力装置34、外部に備えた速度検出装置2、2、・・・、と通信可能に接続してある外部インタフェース35、補助記憶装置36等で構成されている。
CPU30は、内部バス37を介して数値制御装置の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM31に記憶されている処理プログラム、例えば工作機械の動作速度を取得して加速度及び/又は加々速度を算出するプログラム、部品の交換時期に到達したか否かを判断するプログラム等を実行する。
ROM31は、不揮発性の記憶媒体であり、例えば工作機械の動作速度を取得して加速度及び/又は加々速度を算出するプログラム、部品の交換時期に到達したか否かを判断するプログラム等を記憶している。RAM32は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体であり、工作機械の動作速度を取得して加速度及び/又は加々速度を算出するプログラム、部品の交換時期に到達したか否かを判断するプログラム等の実行中に発生する一時的なデータを記憶する。これらのプログラムは、通信手段(図示せず)を介して外部のコンピュータから、又はDVD、CD−ROM等の可搬型記憶媒体から補助記憶装置36を介して取得することが可能である。
表示装置33は、ユーザへ画像を表示出力する液晶表示装置(LCD)、表示ディスプレイ(CRT)等の表示装置であり、検出した部品ごとの動作速度の微分値、微分値の積算値、部品ごとに交換時期に到達したか否かを示すインジケータ等を表示する。
入力装置34は、工作機械の動作速度を取得して加速度及び/又は加々速度を算出するプログラム、部品の交換時期に到達したか否かを判断するプログラム等の実行に必要な条件等の情報を入力するキーボード、タッチパネル等である。外部インタフェース35は、工作機械に備えている複数の稼動部品に設置している速度検出装置2と通信可能に接続し、検出値を受付ける。
補助記憶装置36は、CD、DVD等の可搬型記憶媒体4を用い、RAM32へ、CPU30が処理するプログラム、データ等をダウンロードする。また、CPU30が処理したデータをバックアップすべく書き込むことも可能である。
速度検出装置2は、工作機械の稼動可能な部品ごとに、移動速度を検出することができる速度センサである。もちろん、外部装置である速度センサに限定されるものではなく、工作機械を動作させる加工プログラムにより指定されている動作速度を抽出して取得するものであっても良い。
以下、上述した構成の部品交換時期検知装置1に備える演算処理装置3により、稼動可能な部品ごとに交換時期であるか否かを検知する方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置1に備える演算処理装置3のCPU30の交換時期検知処理の一の手順を示すフローチャートである。なお、図2の処理は、一定時間間隔、例えば1msecごとに起動される割込み処理である。
また、本実施の形態では、説明を簡単にするために、工作機械に備える一の稼動工具のX軸方向の速度について説明する。例えば工具を装着した主軸を支持するコラムがX軸方向に移動する場合を想定している。図3は、工作機械に備える一の稼動工具のX軸方向の速度の変化の一例を時系列に示す図である。図3(a)は、工具の移動速度がS字カーブ状に変化する状態を示している。
演算処理装置3のCPU30は、一の稼動工具のX軸方向の移動速度を示す信号を、速度検出装置2からの信号として、外部インタフェース35を介して取得する(ステップS201)。CPU30は、取得した速度を示す信号に基づいて微分値を算出し(ステップS202)、算出した微分値を累計値Lに加算する(ステップS203)。なお、ステップS202は、微分値算出手段として、ステップS203は、微分値積算手段として、それぞれ機能する。
算出した微分値は、稼動工具の加速度であることから、工具に加わるトルク、外力等と等価の関係にある。図3(b)は、算出した微分値の時間変化を示しており、稼動工具に、このような時間変化をするトルク、外力等が加わることを示している。したがって、微分値を累計値Lは、稼動工具に加わったトルク、外力等の総計と等価であり、稼動工具を構成する部品の耐久性を計る指標の1つとなる。なお、微分値の累計値Lの初期化は、最初の起動時、又は部品交換時に実行すれば足りる。
CPU30は、累計値Lが所定値を超えたか否かを判断し(ステップS204)、CPU30が、累計値Lが所定値以内であると判断した場合(ステップS204:NO)、CPU30は、該工具に用いている部品の交換時期ではないものと判断し、上述した割込み処理を終了し、次のタイミングでの割込み処理起動の待機状態となる。なお、ステップS204は、第1の判断手段として機能する。
図4は、加速度の累計値Lの上限値を示すテーブルの一例を示す図である。機器を構成する部品ごとに図4に示す上限値を累計値Lが超えたか否かに応じて、部品の交換時期であるか否かを判断する。
CPU30が、累計値Lが所定値を超えたと判断した場合(ステップS204:YES)、CPU30は、該工具に用いている部品の交換時期であるものと判断し、その旨を示す警告信号を表示装置33へ出力する(ステップS205)。警告信号を受付けた表示装置33は、該部品が交換時期である旨を、輝度反転表示、赤色表示等により作業者へ通知する。なお、ステップS205は、出力手段として機能する。
また、稼動工具を構成する部品の耐久性を計る指標として、加速度をさらに微分(二次微分)した加々速度を用いても良い。加々速度は、稼動工具に対する衝撃力と等価であり、一定値以上の衝撃力が加わった回数を計数することにより、衝撃に基づく部品の交換時期を判断することが可能となる。図3(c)は、算出した二次微分値の時間変化を示しており、稼動工具に、このような衝撃力が加わることを示している。
図5は、本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置1に備える演算処理装置3のCPU30の交換時期検知処理の他の手順を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、一定時間間隔、例えば1msecごとに起動される割込み処理である。
演算処理装置3のCPU30は、一の稼動工具のX軸方向の移動速度を示す信号を、速度検出装置2からの信号として、外部インタフェース35を介して取得する(ステップS501)。CPU30は、取得した速度を示す信号に基づいて二次微分値を算出し(ステップS502)、算出した二次微分値が所定値を超えているか否かを判断する(ステップS503)。なお、ステップS502は、二次微分値算出手段として、ステップS503は、第2の判断手段として、それぞれ機能する。
CPU30が、二次微分値が所定値以内であると判断した場合(ステップS503:NO)、CPU30は、カウンタを計数することなく、上述した割込み処理を終了し、次のタイミングでの割込み処理起動の待機状態となる。
CPU30が、二次微分値が所定値を超えたと判断した場合(ステップS503:YES)、CPU30は、カウンタを計数、例えばカウンタの累計値Mを1インクリメントし(ステップS504)、カウンタの累計値Mが所定値を超えたか否かを判断する(ステップS505)。CPU30が、カウンタの累計値Mが所定値以下であると判断した場合(ステップS505:NO)、CPU30は、上述した割込み処理を終了し、次のタイミングでの割込み処理起動の待機状態となる。なお、ステップS504は、計数手段として、ステップS505は、第3の判断手段として、それぞれ機能する。
図6は、加々速度(二次微分値)が所定の上限値を超えた累計回数の上限値を示すテーブルの一例を示す図である。機器を構成する部品ごとに図6に示す回数をカウンタの累計値Mが超えたか否かに応じて、部品の交換時期であるか否かを判断する。
CPU30が、カウンタ値が所定値を超えたと判断した場合(ステップS505:YES)、CPU30は、該工具に用いている部品の交換時期に到達したものと判断し、その旨を示す警告信号を表示装置33へ出力する(ステップS506)。警告信号を受付けた表示装置33は、該部品が交換時期に到達した旨を、輝度反転表示、赤色表示等により作業者へ通知する。なお、ステップS506は、出力手段として機能する。
上述した処理とすることにより、例えば図6に示すような速度変化をする場合であっても、部品の交換時期を確実に検出することができる。図7は、工作機械に備える一の稼動工具のX軸方向の速度の変化の他の例を時系列に示す図である。
図7(a)は、工具の移動速度が台形状に変化する状態を示している。この場合、図7(b)に示すように稼動工具の加速度(一次微分値)は一定値となり、図7(c)に示すように稼動工具の加々速度(二次微分値)はインパルス値となる。したがって、加々速度がインパルス値であっても、所定値を超えた回数はカウンタで容易に計数することができ、衝撃荷重に応じた交換時期を検出することが可能となる。
なお、カウンタの計数は、0から1ずつインクリメントするものに限定されるものではなく、初期化する場合に累計値Mの上限値を設定し、1ずつデクリメントするものであっても良い。また、カウンタの累計値Mの初期化は、最初の起動時、又は部品交換時に実行すれば足りる。
上述した処理を、Y軸方向、及びZ軸方向に行うことにより、該稼動工具の部品について、適切な交換時期を検出することができる。したがって、速度検出装置2を設置してある稼動工具について、適切な交換時期を検出することが可能となる。
なお、本実施の形態のように、X軸、Y軸、Z軸それぞれについて加速度、加々速度を算出することに限定されるものではなく、例えば3軸方向の速度を合成した速度について、加速度、加々速度を算出しても良い。部品の配置によっては、Z軸方向のみに衝撃荷重が加わる場合もあれば、3軸それぞれの方向から衝撃荷重が加わる場合もあるからである。
以上のように本実施の形態によれば、速度の微分値として、一定時間間隔の加速度を求めることができ、加速度は該部品に加わる負荷(力、トルク)に比例する物理量であることから、加速度の累計値が一定の上限値に到達した場合に該部品の交換時期であると判断することにより、振動、衝撃等の頻度に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。したがって、部品の交換時期が遅れること、又は過剰に部品交換を行うことを防止することが可能となる。
また、速度の二次微分値として、一定時間間隔の加々速度を求めることができ、加々速度は該部品の振動要因の1つであることから、求めた加々速度が一定値以上である回数が上限値を超えた場合に該部品の交換時期であると判断することにより、振動等の程度に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。したがって、部品の交換時期が遅れること、又は過剰に部品交換を行うことを防止することが可能となる。なお、等加速度区間が存在しない場合であっても、二次微分値はインパルス値となることから、該部品に衝撃が加わった回数も計数することができ、衝撃等の回数に基づいて部品交換の必要性を判断することが可能となる。
なお、本発明は、上述した加速度の累計値Lに基づく部品交換時期の判断方法と、加々速度のカウント値に基づく部品交換時期の判断方法とを独立して用いても良いし、両者を併用して、交換時期に早く到達した場合に、交換時期である旨を示す信号を出力しても良い。また、本発明は上述した実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置に備える演算処理装置のCPUの交換時期検知処理の一の手順を示すフローチャートである。 工作機械に備える一の稼動工具のX軸方向の速度の変化の一例を時系列に示す図である。 加速度の累計値Lの上限値を示すテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る部品交換時期検知装置に備える演算処理装置のCPUの交換時期検知処理の他の手順を示すフローチャートである。 加々速度(二次微分値)が所定の上限値を超えた累計回数の上限値を示すテーブルの一例を示す図である。 工作機械に備える一の稼動工具のX軸方向の速度の変化の他の例を時系列に示す図である。
符号の説明
1 部品交換時期検知装置
2 速度検出装置
3 演算処理装置
4 可搬型記憶媒体
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 表示装置
34 入力装置
35 外部インタフェース
36 補助記憶装置

Claims (6)

  1. 加工プログラムに従って動作を数値制御される機器を構成する部品の交換時期を検知する部品交換時期検知装置において、
    機器を構成する部品ごとの動作速度を検出する複数の速度検出手段と、
    該速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度に基づいて部品ごとに交換時期であるか否かを演算する演算処理装置とを備え、
    該演算処理装置は、
    前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出する微分値算出手段と、
    算出した微分値を積算する微分値積算手段と、
    部品ごとに積算した微分値が所定値に到達したか否かを判断する第1の判断手段と、
    該第1の判断手段で、所定の部品の積算した微分値が所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする部品交換時期検知装置。
  2. 前記演算処理装置は、
    カウンタと、
    前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出する二次微分値算出手段と、
    算出した二次微分値が所定値を超えたか否かを判断する第2の判断手段と、
    該第2の判断手段で、二次微分値が所定値を超えたと判断した場合、前記カウンタを計数する計数手段と、
    前記カウンタのカウンタ値が所定値に到達したか否かを判断する第3の判断手段と、
    該第3の判断手段で所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の部品交換時期検知装置。
  3. 加工プログラムに従って動作を数値制御される機器を構成する部品の交換時期を検知する部品交換時期検知方法において、
    機器を構成する部品ごとの動作速度を検出する複数の速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出し、
    算出した微分値を積算し、
    部品ごとに積算した微分値が所定値に到達したか否かを判断し、
    所定の部品の積算した微分値が所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力することを特徴とする部品交換時期検知方法。
  4. カウンタを備え、
    前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出し、
    算出した二次微分値が所定値を超えたか否かを判断し、
    二次微分値が所定値を超えたと判断した場合、前記カウンタを計数し、
    前記カウンタのカウンタ値が所定値に到達したか否かを判断し、
    所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力することを特徴とする請求項3記載の部品交換時期検知方法。
  5. 加工プログラムに従って動作を数値制御される機器を構成する部品の交換時期を検知する部品交換時期検知装置で実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、
    前記部品交換時期検知装置を、
    前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の微分値を一定時間間隔で算出する微分値算出手段、
    算出した微分値を積算する微分値積算手段、
    部品ごとに積算した微分値が所定値に到達したか否かを判断する第1の判断手段、及び
    該第1の判断手段で、所定の部品の積算した微分値が所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 前記部品交換時期検知装置を、
    前記速度検出手段で検出した部品ごとの動作速度の二次微分値を一定時間間隔で算出する二次微分値算出手段、
    算出した二次微分値が所定値を超えたか否かを判断する第2の判断手段、
    該第2の判断手段で、二次微分値が所定値を超えたと判断した場合、前記カウンタを計数する計数手段、
    前記カウンタのカウンタ値が所定値に到達したか否かを判断する第3の判断手段、及び
    該第3の判断手段で所定値に到達したと判断した場合、該部品の交換時期である旨を出力する出力手段
    として機能させることを特徴とする請求項5記載のコンピュータプログラム。
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