JP4339566B2 - クランプセンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、常閉方向への付勢と、操作レバーを介しての強制開口とが自在となって開閉自在に配設される一対のクランプ部に対し、その閉止状態を維持させるためのロック機構を具備させて強制開口を阻止できるようにしたクランプセンサに関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−102229号公報
【0003】
特許文献1には、被測定導体をクランプすることができる設置型のクランプが開示されており、電流測定時におけるクランプ状態を確実なものとするために連結金具を介してその閉止状態を確実にロックすることができるようになっている。
【0004】
一方、図6は、特許文献1に開示されているような複雑な構造を備えた設置型クランプセンサとは異なり、樹脂成形品として一体的に形成されたケース内にセンサ部を収納した比較的簡単な構造からなる設置型のクランプセンサの一例を示す斜視図である。
【0005】
同図によれば、設置型のクランプセンサ1は、一側クランプ部2と、該一側クランプ部2に対し樹脂材からなる蝶番部7を介して開閉自在に連結された他側クランプ部5とで形成されている。
【0006】
また、被測定導体をクランプした電流測定時には、一側クランプ部2側に一体形成されている掛止片3に他側クランプ部5が備える樹脂製のフック片6を掛合させてその閉止状態をロックしておくことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の設置型のクランプセンサを含む比較的大型で複雑な構造を備えるクランプセンサは、閉止時におけるロック状態を完全なものとすることができるものの、連結金具を操作してロックとその解除とを行ったり、別途用意される工具を用いてロックとその解除とを行ったりしなければならず、ロック関連操作が煩雑になる不都合があった。
【0008】
一方、図6に示す設置型のクランプセンサ1は、ロック機構が簡素化されていることもあって、比較的簡単にロック解除が行える点で確実なロック状態の維持に万全を期し難い不具合があった。
【0009】
本発明は、従来タイプの設置型を含むクランプセンサにみられた上記課題に鑑み、操作が簡単なロック機構のもとで開閉自在な一対のクランプ部に対しその閉止状態を安定的に維持させることができるようにしたクランプセンサを提供することに目的がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、開閉自在な一対のクランプ部を常閉方向への付勢と、操作レバーを介しての強制開口とを自在に配設される本体部は、相互に対面合致する一対の外ケース部を少なくとも備え、これら外ケース部における一方のケース部には、各クランプ部の基端部相互間方向での進退を自在にその外面側に配設された操作片と、該操作片に連結されてその内面側にて従動する従動片と、該従動片に付設され、かつ、その閉止時に各クランプ部の前記基端部相互間に形成される空隙内に導入される開口阻止片とからなるロック機構を具備させ、前記従動片は、少なくともその最進出時の所定位置の維持と解除とを制御して閉止時における前記空隙内からの前記開口阻止片の強制的な押し戻しを規制する位置決め部を備えてなるクランプセンサにおいて、前記開口阻止片は、前記従動片に配設された水平片部と、該水平片部の両開放端に各クランプ部の閉止時における前記空隙内への入り込みを可能とした平行な離間幅が付与されて弾性変形を自在に付設された一対の支腕部とで形成され、これら支腕部を弾性変形させることで各クランプ部の空隙幅の寸法誤差を吸収して前記空隙内に入り込ませるようにしたことに構成上の特徴がある。
【0011】
【0012】
この場合、これら支腕部相互間には、その過変形を抑止する過変形抑止片を介在させておくのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一例を示す説明図であり、図2は、図1につきその一部をを切り欠いて示す説明図である。
【0014】
これらの図によれば、クランプセンサ11の全体は、開閉自在な一対のクランプ部42,43を常閉方向への付勢と、操作レバー32,32を介しての強制開口とを自在に本体部12に配設して形成されている。
【0015】
しかも、本体部12は、閉止時の強制開口を阻止すべく、その閉止時に各クランプ部42,43の基端部44,45相互間に形成される空隙50内への人為的な送り込みを自在に形成された開口阻止片29を有するロック機構19を備えて形成されている。
【0016】
すなわち、本体部12は、相互に対面合致する形状を備えて形成された絶縁性樹脂材からなる一対の外ケース部13,14と、組み合わされた外ケース部13,14相互間に形成される空間部18に例えば図5に示されている回路基板61などの必要部材を内蔵させることにより形成されている。
【0017】
また、図2において上側に位置している一方の外ケース部13には、各クランプ部42,43の基端部44,45相互間方向での進退を自在にその外面15側に配設された操作片20と、該操作片20に連結されてその内面16側にて従動する従動片23と、該従動片23に付設され、かつ、その閉止時に各クランプ部42,43の基端部44,45相互間に形成される空隙50内に導入される開口阻止片29とで少なくとも構成されるロック機構19が配設されている。なお、操作片20は、その先端側に立設されたストッパー21と、滑り止めのために基端寄りの表面に隆設された隆条部22とを備えて形成されている。
【0018】
この場合、ロック機構19は、外ケース部13の外面15側の凹部15a内に位置して摺動する操作片20と、内面16側に配置されてネジ28により操作片20側に固定された従動片23と、該従動片23の先端24側に配設された水平片部29aの両開放端に突設するように付設された一対の支腕部30,30を備えて略U字形を呈する開口阻止片29と、支腕部30,30相互間に水平部31aが位置するようにして一体的に介在させた略T字状を呈する過変形抑止片31とを備えて形成されている。
【0019】
しかも、一対の支腕部30,30は、閉止時に各クランプ部42,43の基端部44,45相互間に形成される空隙50内に容易に入り込むことができる平行な離間幅が付与され、かつ、操作レバー32,32の開操作時に基端部44,45相互が接近方向に動く際の押圧力を受けた際にある程度弾性変形することができる可撓性が付与されて突設されている。しかも、一対の支腕部30,30は、このように弾性変形させることができるようにしておくことで、空隙50の幅にばらつきがあっても、その寸法誤差を吸収して容易に空隙50内に入り込ませることができることになる。
【0020】
また、過変形抑止片31は、一対の支腕部30,30の撓み変形時に当接してその変形限度を一定の範囲内に納める水平部31aを有しており、これにより支腕部30の過変形を抑止することができるようになっている。
【0021】
さらに、従動片23は、外ケース13の内面16に配設されている係合部27との関係で位置決めされる位置決め部25を進退方向での両側部に備えて形成されている。これを図示例に従って説明すれば、従動片23の両側部には、弾性が付与されて設けられた突起部26を備えており、これらの各突起部26は、係合部27に設けられている基端側凹部27aと先端側凹部27bとの各別の係合が自在な配置関係となっている。このため、ロック操作を行わない場合の従動片23(操作片20)は、各突起部26が基端側凹部27aと係合して位置決めされ、ロック操作時の従動片23(操作片20)は、各突起部26が先端側凹部27bと係合して位置決めされることになる。
【0022】
操作レバー32,32は、それぞれの基端部33が支軸34を介して揺動自在に軸支され、先端当接部35がクランプ部42,43の基端部44,45と各別に外側から当接する配置関係のもとで、下側に位置する外ケース部14の内面17側の左右に各別に配設されている。
【0023】
一方、一対のクランプ部42,43は、基端部44,45を支軸48,49を介して軸支させるとともに、基端部44,45相互間に介在配置させた圧縮用コイルスプリング51により常閉方向へと付勢した状態のもとで本体部12に配設されている。
【0024】
この場合、それぞれの基端部44,45は、その閉止時に所定幅の空隙50が形成される配置関係のもとで配設されており、閉止時に空隙50内へと開口阻止片29(支腕部30,30)を円滑に導入できるように下端対向面44a,45b相互の間隔がやや拡径するように形成されたガイド斜面46,47を有して形成されている。
【0025】
次に、上記構成からなる本発明の作用・効果を説明すれば、図1に示すように不使用時のクランプセンサ11は、圧縮コイルスプリング51の付勢力によりクランプ部42,43相互が常閉状態となっており、図2に示すようにロック機構19もロックが解除された状態となっている。
【0026】
クランプセンサ11を用いて図示しない被測定導体をクランプしようとするときは、図3に示すように操作レバー32,32を手指で押圧し、それぞれの先端当接部35をクランプ部42,43の基端部44,45に当接させながら各別に内方へと押し込むことにより、圧縮コイルスプリング51の付勢力に抗してクランプ部42,43を押し開き、確保された自由空間を介してその内方へと被測定導体を導入する。
【0027】
被測定導体に対するクランプ作業を終了した後は、操作レバー32,32に対する手指による押圧力を解除すれば、圧縮コイルスプリング51の付勢力によりクランプ部42,43は自動的に閉止される。
【0028】
しかる後、ロック機構19を構成している操作片20をその隆条部22に指を当てながらクランプ部42,43方向へと押し上げるようにスライドさせることにより、従動片23も同方向へと移動する。
【0029】
従動片23は、その先端24側に配設された水平片部29aの両開放端に突設するように付設された一対の支腕部30,30を備えて略U字形を呈する開口阻止片29を備えているので、操作片20の動きに追随してクランプ部42,43の基端部44,45相互間に形成されている空隙50内に一対の支腕部30,30がガイド斜面46,47に案内されながら開口阻止片29も円滑に導入される。
【0030】
開口阻止片29が空隙50内の所定位置にまで導入された際には、従動片23の位置決め部25が備える突起部26が係合部27に設けられている先端側凹部27bと係合してその移動が困難となり、図4と図5とに示すように閉止状態がロックされた状態となる。
【0031】
このため、この状態のもとで操作レバー32,32が強く押されたとしても、開口阻止片29を構成する一対の支腕部30,30は、過変形抑止片31の水平部31aと当接して必要以上の変形が阻止されて空隙50内からの強制的な押し戻しが規制される結果、閉止時のロック状態をより確実なものとすることができるほか、ロック時における支腕部30の側の変形破壊も確実に回避させることができる。
【0032】
被測定導体に対する測定作業を終えた後のロック解除は、ロック機構19を構成している操作片20を反対方向に引き下げるようにスライドさせることで、従動片23も位置決め部25の突起部26と係合部27の先端側凹部27bとの係合状態を解除しながら移動させて開口阻止片29を空隙50内から引き離すことにより簡単に行うことができる。
【0033】
操作片20を当初の位置まで引き下げることにより、従動片23の位置決め部25の突起部26は、係合部27の基端側凹部27aと係合するので、ロックの解除状態を安定的に維持させることができる。
【0034】
しかる後、操作レバー32,32を押圧することにより、圧縮コイルスプリング51の付勢力に抗してクランプ部42,43を押し開くことができ、これにより確保される自由空間を介して外方へと被測定導体を導出し、測定作業を終えることができる。
【0035】
以上は、本発明の実施形態を図示例に即して説明したものであり、その具体的な実施の形態例はこれに限定されるものではない。例えば、ロック機構19は、閉止時の強制開口を阻止すべく、その閉止時に各クランプ部42,43の基端部44,45相互間に形成される空隙50内への人為的な送り込みを自在に形成された適宜形状の開口阻止片を備えるものでさえあればよく、例えば本体部12の側に起伏自在に配設された図示しないレバーの先端側に開口阻止片を付設し、レバーを本体部側に押し込んだ際には開口阻止片が浮き上がり、レバーを引き上げた際に基端部44,45相互間の空隙50内に開口阻止片が入り込むようにしてもよい。
【0036】
また、従動片23は、少なくともその最進出時(閉止時)の所定位置の維持とその解除とが自在な位置決め部を備えるものであればよく、したがって、係合部27に基端側凹部27aを設けずに先端側凹部27bのみを設けておくこともできる。さらに、位置決め部25の構造は、図示例に限定されるものではなく、操作部20の側に設けるなど、適宜の公知構造からなるものを選択的に採用することができる。さらに、一対のクランプ部42,43に対するを常閉方向への付勢力は、圧縮コイルスプリング51以外のバネ材により付与するものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、手指による簡単なスライド操作だけでロックとその解除とを確実に行うことができるので、設置型のみならず持ち歩きできる携帯用のあるクランプセンサとしても有効に活用することができる。
【0038】
また、ワンタッチで閉止状態のロックとその解除ができるので、異なる被測定導体に対しても迅速に測定作業に入ることができ、現場作業の効率化に役立たせることができる。
【0039】
しかも、開口阻止片を構成している一対の支腕部は、閉止時に各クランプ部の基端部相互間に形成される空隙内に容易に入り込むことができる平行な離間幅が付与され、かつ、操作レバーの開操作時に基端部相互が接近方向に動く際の押圧力を受けた際にある程度弾性変形することができる可撓性が付与されて突設されているので、空隙の幅にばらつきがあっても、その寸法誤差を吸収して容易に空隙内に入り込ませることができる。また、ロック機構が過変形抑止片を備えている場合には、ロック時に操作レバーが押されることがあっても、該過変形抑止片と当接して必要以上の変形が阻止される結果、空隙内からの強制的な押し戻しを阻止して閉止時のロック状態をより確実なものとすることができ、さらには、一対の支腕部の変形破壊を確実に抑止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示す外観平面図。
【図2】 図1の例を一部を切り欠いて示す説明図。
【図3】 図1の例につきその開状態を一部を切り欠いて示す説明図。
【図4】 図1の例につきその閉止時におけるロック状態を要部拡大図とともに示す説明図。
【図5】 図4におけるA−A線矢視方向での縦断面図。
【図6】 従来からある設置型のクランプセンサの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
11 クランプセンサ
12 本体部
13,14 外ケース部
15 外面
15 凹部a
16,17 内面
18 空間部
19 ロック機構
20 操作片
21 ストッパー
22 隆条部
23 従動片
24 先端
25 位置決め部
26 突起部
27 係合部
27a 基端側凹部
27b 先端側凹部
28 ねじ
29 開口阻止片
29a 水平片部
30 支腕部
31 過変形抑止片
31a 水平部
32 操作レバー
33 基端部
34 支軸
35 先端当接部
42,43 クランプ部
44,45 基端部
44a,45a 下端対向面
46,47 ガイド斜面
48,49 支軸
50 空隙
51 圧縮用コイルスプリング
61 回路基板
Claims (2)
- 開閉自在な一対のクランプ部を常閉方向への付勢と、操作レバーを介しての強制開口とを自在に配設される本体部は、相互に対面合致する一対の外ケース部を少なくとも備え、これら外ケース部における一方のケース部には、各クランプ部の基端部相互間方向での進退を自在にその外面側に配設された操作片と、該操作片に連結されてその内面側にて従動する従動片と、該従動片に付設され、かつ、その閉止時に各クランプ部の前記基端部相互間に形成される空隙内に導入される開口阻止片とからなるロック機構を具備させ、前記従動片は、少なくともその最進出時の所定位置の維持と解除とを制御して閉止時における前記空隙内からの前記開口阻止片の強制的な押し戻しを規制する位置決め部を備えてなるクランプセンサにおいて、
前記開口阻止片は、前記従動片に配設された水平片部と、該水平片部の両開放端に各クランプ部の閉止時における前記空隙内への入り込みを可能とした平行な離間幅が付与されて弾性変形を自在に付設された一対の支腕部とで形成され、これら支腕部を弾性変形させることで各クランプ部の空隙幅の寸法誤差を吸収して前記空隙内に入り込ませるようにしたことを特徴とするクランプセンサ。 - 一対の前記支腕部相互間には、これら支腕部の過変形を抑止する過変形抑止片を介在させた請求項1に記載のクランプセンサ。
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