JP4341882B2 - 定電圧回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、定電圧回路に係り、特に、定常的な消費電流を抑制した定電圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種半導体回路では、安定した電圧を生成する定電圧回路が必要とされる。
【0003】
図4は、従来の定電圧回路の構成を示す回路図である。
【0004】
図4に示す定電圧回路は、差動増幅回路1b、P型の出力トランジスタQ6、抵抗Rからなり、さらに差動増幅回路1bは入力手段を構成するN型のトランジスタQ3、トランジスタQ4、その負荷部分を構成するP型のトランジスタQ1、トランジスタQ2、差動増幅回路1bでの電流源となるN型のトランジスタQ5から構成される。
【0005】
トランジスタQ3、トランジスタQ4のゲートは夫々反転入力端子、非反転入力端子となり、各ソースはトランジスタQ5のドレインに、ドレインは夫々トランジスタQ1、トランジスタQ2のドレインに接続されると共に、トランジスタQ1、トランジスタQ3の接続点は差動増幅回路1bの出力端子を形成する。
【0006】
また、トランジスタQ1、トランジスタQ2はソースを電源へ、ゲートを共通接続してトランジスタQ2のドレインへ接続されて能動負荷を形成し、トランジスタQ5は定電流源としてトランジスタQ3、トランジスタQ4のソース−グランド間に接続され、ゲートには外部からバイアス電圧が入力される。
【0007】
一方、出力トランジスタQ6のゲートは差動増幅回路1bの出力端子に、ソースは電源へ、ドレインは出力端子として抵抗負荷Rを介してグランドに接地されると共に差動増幅回路1bの非反転入力端子へ接続される。
【0008】
以上のような構成で差動増幅回路1bの反転入力端子へ外部より基準電圧が入力されると、出力電圧が非反転入力端子に帰還され、基準電圧との誤差増幅により、トランジスタQ6のゲート電圧を上下して、出力電圧が基準電圧と等しい値に制御される。
【0009】
図5は、従来の定電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【0010】
本図5の定電圧発生回路は、特許公報1に記載のものである。尚、図4の定電圧回路と同機能の素子は同じ記号を付与している。これによるとチップの選択時にはNチャネルトランジスタN2をオンして定電流源を増すと同時にPチャネルトランジスタP4をオフさせて位相補償容量を切り離して過渡応答性を確保し、チップの非選択時にはN2をオフして消費電流を小さくすると同時にP4をオンして回路の安定性を確保している。
【0011】
図6は、従来の差動増幅器の構成を示す回路図である。
【0012】
本図6の差動増幅器路は、特許公報2に記載のものである。この差動増幅器によると、第1の差動増幅回路600と並列に第2の差動増幅回路系500を設け、第1の差動増幅回路600に入力電圧差が生じた際に、その出力と定常状態の出力レベルを第2の差動増幅回路500で比較し、第2の差動増幅回路500の出力でもって第1の差動増幅回路600の駆動電流を増化させている。
【0013】
このことにより、高速セットリングを実現するために定常的な消費電流が増加することを防いでいる。
【0014】
【特許文献1】
特開平11−041041号公報
【0015】
【特許文献2】
特開平11−136044号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、以下のとおりである。
【0017】
図4で示した定電圧回路では、差動増幅回路のトランジスタQ5に対し、外部よりある一定のバイアス電圧がゲートに与えられ定電流源として差動増幅回路を駆動するが、この駆動電流が、増幅回路の応答速度を左右し、電源立ち上げ時の起動時間や過渡応答性を維持するためには、適度に大きな値を選択する必要があった。このため、出力電圧が想定電圧に達した後も定常的に差動増幅回路に電流が流れ続けることになり、消費電流の大きさが問題となっていた。
【0018】
また、図5に示した定電圧発生回路では、全体の消費電流の低減が要求されるチップ非選択時と、速やかなセットリングが要求されるチップ選択時とで、駆動電流と位相補償容量の接続状態を切り替える技術が提案されているが、その切替には外部からの入力を必要としている。
【0019】
また、図6に示した例では、差動増幅器において、入力状態により駆動電流が自動的に切り替わる様に構成されているが、差動増幅回路が余分に必要なだけでなく構成が複雑で多くの電流パスを内包している。
【0020】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、比較的簡単な構成でもって、定電圧回路の差動増幅回路に流す電流量を、電源投入時など出力電圧が基準電圧と大きく異なる状態の時には増加させ、出力電圧が想定電圧に近い状態では絞る様に自動制御して、応答性能を確保しながら全体での消費電流が少ない定電圧回路を提供することである。また、従来の定電圧回路では困難な、出力がオーバーシュートを起こした際の出力電圧の迅速な収束性を図ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の定電圧回路は、出力電圧Voutの帰還成分と基準電圧Vrefを差動増幅器1に入力し、差動増幅器1の出力信号に応じて出力手段(PMOSトランジスタQ6)を制御することにより定電圧を発生する定電圧回路であって、出力電圧Voutの帰還成分と基準電圧Vrefとの差を検出する検出手段(PMOSトランジスタQ7,Q8,Q12、NMOSトランジスタQ9,Q10,Q13)と、検出手段の検出値に応じて差動増幅器1を駆動する電流を自動制御する駆動制御手段(NMOSトランジスタQ5,Q11)とを有することを特徴とする。検出手段は、PMOSトランジスタQ12とNMOSトランジスタQ13により、出力電圧Voutのオーバーシュートを収束する。また、検出手段は、ソースを帰還配線もしくは帰還配線と同電位に制御されたノード点に接続し、ゲートを基準電圧に接続したMOSトランジスタ(NOSトランジスタQ9、POSトランジスタQ12)からなる。また、検出手段は、出力電圧Voutの帰還成分が基準電圧Vrefより低下するとオンして低下量に比例した電流を流す第1の検出用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ9,Q10、PMOSトランジスタQ7,Q8)と、出力電圧Voutの帰還成分が基準電圧Vrefより上昇するとオンして上昇量に比例した電流を流す第2の検出用トランジスタ回路(PMOSトランジスタQ12、NMOSトランジスタQ13)からなり、駆動制御手段は、第1の検出用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ9,Q10、PMOSトランジスタQ7,Q8)からの電流量に比例して差動増幅器1を駆動する電流を制御し出力電圧Voutを高くする第1の駆動用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ5)と、第2の検出用トランジスタ回路(PMOSトランジスタQ12、NMOSトランジスタQ13)からの電流量に比例して差動増幅器1を駆動する電流を制御し出力電圧Voutを低くする第2の駆動用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ11)からなる。例えば、第1の検出用トランジスタ回路は、ソースを帰還配線もしくは帰還配線と同電位に制御されたノード点に接続し、ゲートを基準電圧に接続したNMOSトランジスタQ9と、ソースを電源に、ドレインおよびゲートを上記NMOSトランジスタQ9のドレインに接続したPMOSトランジスタQ7と、ソースを電源に、ゲートをPMOSトランジスタQ7のドレインおよびNMOSトランジスタQ9のドレインに接続したPMOSトランジスタQ8と、ドレインとゲートをPMOSトランジスタQ8のドレインに、ソースをグラウンドに接続したNMOSトランジスタQ10からなり、第2の検出用トランジスタ回路は、ソースを帰還配線に接続し、ゲートを基準電圧に接続したPMOSトランジスタQ12と、ソースをグラウンドに、ドレインおよびゲートをPMOSトランジスタQ12のドレインに接続したNMOSトランジスタQ13からなり、第1の駆動用トランジスタ回路は、ソースをグラウンドに、ゲートをNMOSトランジスタQ10のゲートに接続し、ドレインを、各々差動増幅回路1の反転入力端子と非反転入力端子をゲートで構成するNMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続したNMOSトランジスタQ5からなり、第2の駆動用トランジスタ回路は、ソースをグラウンドに、ゲートをNMOSトランジスタQ13のゲートに接続し、ドレインを、NMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続したNMOSトランジスタQ11からなる。尚、NMOSトランジスタQ10,Q13の代わりにそれぞれ抵抗を設けた構成としても良い。また、帰還配線と同電位に制御されたノード点を得る手段として、MOSトランジスタ(NMOSトランジスタQ14)によるソースフォロア回路を用いる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に係わる定電圧回路の第1の構成例を示すブロック図であり、図2は、図1の定電圧回路における電源投入時の出力電圧の立ちあがり特性と駆動電流を示す説明図である。
【0024】
本例の定電圧回路は、図4に示す従来の定電圧回路に対して、特に、その差動増幅回路に関して改良を行ったものである。
【0025】
すなわち、本例の定電圧回路も、差動増幅回路1、P型の出力トランジスタQ6、抵抗Rからなり、さらに差動増幅回路1は入力手段を構成するN型のトランジスタQ3、トランジスタQ4、その負荷部分を構成するP型のトランジスタQ1、トランジスタQ2、差動増幅回路1での電流源となるN型のトランジスタQ5を有する構成となっている。
【0026】
そして、トランジスタQ3、トランジスタQ4のゲートは夫々反転入力端子、非反転入力端子となり、各ソースはトランジスタQ5のドレインに、ドレインは夫々トランジスタQ1、トランジスタQ2のドレインに接続されると共に、トランジスタQ1、トランジスタQ3の接続点は差動増幅回路1の出力端子を形成する。
【0027】
また、トランジスタQ1、トランジスタQ2はソースを電源へ、ゲートを共通接続してトランジスタQ2のドレインへ接続されて能動負荷を形成し、トランジスタQ5は、定電流源としてトランジスタQ3、トランジスタQ4のソース−グランド間に接続されている。しかし、トランジスタQ5のゲートには、従来技術のような外部からのバイアス電圧は入力されない構成となっている。
【0028】
また、出力トランジスタQ6のゲートは差動増幅回路1の出力端子に、ソースは電源へ、ドレインは出力端子として抵抗負荷Rを介してグランドに接地されると共に差動増幅回路1の非反転入力端子へ接続される。
【0029】
以上の従来技術の構成では、差動増幅回路1の反転入力端子へ外部より基準電圧が入力されると、出力電圧が非反転入力端子に帰還され、基準電圧との誤差増幅により、トランジスタQ6のゲート電圧を上下して、出力電圧が基準電圧と等しい値に制御される。
【0030】
ここまでの構成の従来の定電圧回路では、その差動増幅回路において、電流を流していないと立ち上がるまでに時間を要するので、電流を常時流すようにしており、低消費電力化することができない。
【0031】
これに対して、本例の定電圧回路においては、さらに、トランジスタQ7〜Q13を設け、トランジスタQ9,Q12により出力電圧Voutを監視し、出力電圧Voutが基準電圧Vrefと異なる場合に、差動増幅回路1内のトランジスタQ11またはトランジスタQ5に電流を流す構成となっている。
【0032】
このような比較的に簡素な構成でも、本例では、定電圧回路内で電流を流す時期か否かを判定して必要なときに電流を流すことができ、低消費電力化を図ることができる。
【0033】
より詳細には、、本例の定電圧回路においては、まず、電源Vdd−出力端子Vout間に、N型のトランジスタ望ましくはディプレッションタイプのトランジスタQ9、及び抵抗望ましくはダイオード結線されたP型のトランジスタQ7が直列に接続され、各ドレイン及びトランジスタQ7のゲートは共通接続され、さらに、トランジスタQ7とカレントミラーを構成する様に結線されたP型のトランジスタQ8のゲートに接続されている。
【0034】
このトランジスタQ8のドレインは、抵抗望ましくはダイオード結線されたN型のトランジスタQ10のドレインに接続され、さらに、差動増幅回路1のトランジスタQ3、トランジスタQ4のソース−グランド間に接続されたN型のトランジスタQ5のゲートに接続されている。
【0035】
一方、出力端子Vout−グランドVss間にはP型のトランジスタQ12、及び抵抗望ましくはダイオード結線されたN型のトランジスタQ13が直列に接続され、各ドレイン及びトランジスタQ13のゲートは共通接続され、さらに、トランジスタQ5と並列に設けられたN型のトランジスタQ11のゲートに接続されている。
【0036】
以上の構成において、本例の定電圧回路では、例えば、電源投入時や負荷接続時に出力電圧Voutが基準電圧Vrefより低下すると、トランジスタQ9が強くオンしてトランジスタQ7,Q8に電流が流れ、その電流量に比例した駆動電流がトランジスタQ5によって差動増幅回路1に与えられる。
【0037】
一方、出力電圧Voutが基準電圧Vrefより上昇した場合は、トランジスタQ12が強くオンしてトランジスタQ13に電流が流れ、その電流量に比例した駆動電流がトランジスタQ11によって与えられる。
【0038】
尚、この時、出力電圧が予め定められた電圧より過度に乖離した場合、乖離した出力電圧を制御できる。すなわち、過渡的に出力がオーバーシュートを起こした場合にも、トランジスタQ12、トランジスタQ13を通して出力配線の余分な電荷を放電し、効果的に出力電圧のオーバーシュートを収束させることが可能である。
【0039】
また、出力電圧Voutが基準電圧Vrefに等しい状態では、トランジスタQ9、トランジスタQ12がカットオフ状態になるため、差動増幅回路1での駆動電流が絞られて系全体での無効電流を低減させる。
【0040】
尚、トランジスタQ9のVthと組み合わせる負荷抵抗Rの値から、トランジスタQ5により与えられる駆動電流が定常状態で安定に動作する程度に、また、この状態で位相余裕が確保出来る様に、補償容量C、素子の設計値を決定する。
【0041】
図2においては、本例の定電圧回路と図4で示す従来の定電圧回路のそれぞにおける電源投入時の出力電圧の立ちあがり特性と駆動電流を示しており、本例の定電圧回路では、図2の○印付きの線で示すように、電源投入時のオーバーシュートの発生レベル、及び、収束性が大幅に改善されているのと同時に、駆動電流が自動制御されながら定常状態に移行してからの電流量が低く抑えられている。
【0042】
図3は、本発明に係わる定電圧回路の第2の構成例を示すブロック図である。
【0043】
図3における本例の定電圧回路は、図1における定電圧回路に、さらに、N型のトランジスタQ14によるソースフォロア回路を設け、このソースフォロア回路により、帰還配線と同電位に制御されたノード点を得る構成としている。
【0044】
この構成によると、ソースフォロアの追加による電流パスが増えるが、図1における定電圧回路と同様の効果を得ながら、基準電圧の「(抵抗R1+抵抗R2)/抵抗R2」で決定される出力電圧を得ることができ、出力電圧Voutを基準電圧Vrefの抵抗比で決定することが可能である。
【0045】
以上、図1〜図3を用いて説明したように、本例の定電圧回路では、出力電圧Voutの帰還成分と基準電圧Vrefを差動増幅器1に入力し、差動増幅器1の出力信号に応じて出力手段(PMOSトランジスタQ6)を制御することにより定電圧を発生する定電圧回路であって、出力電圧Voutの帰還成分と基準電圧Vrefとの差を検出する検出手段(PMOSトランジスタQ7,Q8,Q12、NMOSトランジスタQ9,Q10,Q13)と、検出手段の検出値に応じて差動増幅器1を駆動する電流を自動制御する駆動制御手段(NMOSトランジスタQ5,Q11)とを設けた構成としている。
【0046】
これにより、電源投入時の起動時間や過渡応答特性を犠牲にせず定常的な消費電流を低減できる。
【0047】
検出手段は、PMOSトランジスタQ12とNMOSトランジスタQ13により、出力電圧Voutのオーバーシュートを収束するので、従来の定電圧回路では困難であった出力のオーバーシュートに対する収束性を非常に簡単な構成で実現可能である。
【0048】
また、検出手段は、ソースを帰還配線もしくは帰還配線と同電位に制御されたノード点に接続し、ゲートを基準電圧に接続したMOSトランジスタNOS(トランジスタQ9、POSトランジスタQ12)により構成する。これにより、出力電圧Voutの帰還成分と基準電圧Vrefとの差の検出手段を非常に簡単な構成で実現可能である。
【0049】
また、検出手段は、出力電圧Voutの帰還成分が基準電圧Vrefより低下するとオンして低下量に比例した電流を流す第1の検出用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ9,Q10、PMOSトランジスタQ7,Q8)と、出力電圧Voutの帰還成分が基準電圧Vrefより上昇するとオンして上昇量に比例した電流を流す第2の検出用トランジスタ回路(PMOSトランジスタQ12、NMOSトランジスタQ13)により構成し、駆動制御手段は、第1の検出用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ9,Q10、PMOSトランジスタQ7,Q8)からの電流量に比例して差動増幅器1を駆動する電流を制御し出力電圧Voutを高くする第1の駆動用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ5)と、第2の検出用トランジスタ回路(PMOSトランジスタQ12、NMOSトランジスタQ13)からの電流量に比例して差動増幅器1を駆動する電流を制御し出力電圧Voutを低くする第2の駆動用トランジスタ回路(NMOSトランジスタQ11)により構成する。
【0050】
すなわち、第1の検出用トランジスタ回路は、ソースを帰還配線もしくは帰還配線と同電位に制御されたノード点に接続し、ゲートを基準電圧に接続したNMOSトランジスタQ9と、ソースを電源に、ドレインおよびゲートを上記NMOSトランジスタQ9のドレインに接続したPMOSトランジスタQ7と、ソースを電源に、ゲートをPMOSトランジスタQ7のドレインおよびNMOSトランジスタQ9のドレインに接続したPMOSトランジスタQ8と、ドレインとゲートをPMOSトランジスタQ8のドレインに、ソースをグラウンドに接続したNMOSトランジスタQ10からなり、第2の検出用トランジスタ回路は、ソースを帰還配線に接続し、ゲートを基準電圧に接続したPMOSトランジスタQ12と、ソースをグラウンドに、ドレインおよびゲートをPMOSトランジスタQ12のドレインに接続したNMOSトランジスタQ13からなり、第1の駆動用トランジスタ回路は、ソースをグラウンドに、ゲートをNMOSトランジスタQ10のゲートに接続し、ドレインを、各々差動増幅回路1の反転入力端子と非反転入力端子をゲートで構成するNMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続したNMOSトランジスタQ5からなり、第2の駆動用トランジスタ回路は、ソースをグラウンドに、ゲートをNMOSトランジスタQ13のゲートに接続し、ドレインを、NMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続したNMOSトランジスタQ11からなる。
【0051】
尚、帰還配線と同電位に制御されたノード点を得る手段として、MOSトランジスタ(NMOSトランジスタQ14)によるソースフォロア回路を用いる。これにより、出力電圧Voutの帰還成分と基準電圧Vrefとの差の検出手段を非常に簡単な構成で実現可能な上に、出力電圧Voutを基準電圧Vrefの抵抗比で決定することが可能である。
【0052】
尚、本発明は、図1〜図3を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、差動増幅器1,1aのNMOSトランジスタQ5,Q11の駆動電流を制御する手段として、NMOSトランジスタQ10,Q13を用いた構成を示しているが、これらのNMOSトランジスタQ10,Q13のそれぞれの代わりに抵抗を用いる構成としても良い。
【0053】
このように、抵抗を併用することにより、比較的簡単な構成とすることができる。しかし、NMOSトランジスタQ10,Q13を用いた構成では、特性変動の少ない駆動電流の制御を実現することが可能である。
【0054】
また、本例では、これらのNMOSトランジスタQ10,Q13およびPMOSトランジスタQ7,Q8を検出手段を構成するものとして説明しているが、これらは、差動増幅器1,1aのNMOSトランジスタQ5,Q11の駆動電流を制御する手段の構成要素としても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、定電圧回路において、電源投入時の起動時間や過渡応答特性を犠牲にせず定常的な消費電流を低減できる。また、従来の定電圧回路では困難であった出力のオーバーシュートに対する収束性を非常に簡単な構成で実現することが可能である。また、出力電圧の帰還成分と基準電圧との差の検出手段を非常に簡単な構成で実現することが可能であると共に、この検出手段の検出結果に基づき差動増幅回路の駆動電流を制御する手段を比較的簡単な構成で実現することが可能である。また、特性変動の少ない駆動電流の制御手段を実現することも可能である。
【0056】
このように、比較的簡単な構成でもって、定電圧回路の差動増幅回路に流す電流量を、電源投入時など出力電圧が基準電圧と大きく異なる状態の時には増加させ、出力電圧が想定電圧に近い状態では絞る様に自動制御して、応答性能を確保しながら全体での消費電流が少ない定電圧回路を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる定電圧回路の第1の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の定電圧回路における電源投入時の出力電圧の立ちあがり特性と駆動電流を示す説明図である。
【図3】本発明に係わる定電圧回路の第2の構成例を示すブロック図である。
【図4】従来の定電圧回路の構成を示す回路図である。
【図5】従来の定電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図6】従来の差動増幅器の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b:差動増幅回路、C:容量(コンデンサ)、Q1,Q2,Q6〜Q8,Q12:PMOSトランジスタ、Q3〜Q5,Q9〜Q11,Q13,Q14:NMOSトランジスタ、R,R1〜R3:抵抗、Vdd:電源、Vout:出力電圧、Vref:基準電圧、500,600:差動増幅回路。
Claims (6)
- 出力電圧の帰還成分と基準電圧を差動増幅器に入力し、該差動増幅器の出力信号に応じて出力手段を制御することにより定電圧を発生する定電圧回路であって、
上記出力電圧の帰還成分と上記基準電圧との差を検出する検出手段と、
該検出手段の検出値に応じて上記差動増幅器を駆動する電流を自動制御する駆動制御手段とを有し、
上記検出手段は、上記出力電圧のオーバーシュートを収束する機能を有することを特徴とする定電圧発生回路。 - 請求項1に記載の定電圧回路であって、上記検出手段は、ソースを帰還配線もしくは該帰還配線と同電位に制御されたノード点に接続し、ゲートを基準電圧に接続したMOSトランジスタからなることを特徴とする定電圧回路。
- 請求項1、もしくは、請求項2のいずれかに記載の定電圧回路であって、
上記検出手段は、上記出力電圧の帰還成分が上記基準電圧より低下するとオンして低下量に比例した電流を流す第1の検出用トランジスタ回路と、上記出力電圧の帰還成分が上記基準電圧より上昇するとオンして上昇量に比例した電流を流す第2の検出用トランジスタ回路からなり、
上記駆動制御手段は、上記第1の検出用トランジスタ回路からの電流量に比例して上記差動増幅器を駆動する電流を制御し上記出力電圧を高くする第1の駆動用トランジスタ回路と、上記第2の検出用トランジスタ回路からの電流量に比例して上記差動増幅器を駆動する電流を制御し上記出力電圧を低くする第2の駆動用トランジスタ回路からなることを特徴とする定電圧回路。 - 請求項3に記載の定電圧回路であって、
上記第1の検出用トランジスタ回路は、
ソースを帰還配線もしくは該帰還配線と同電位に制御されたノード点に接続し、ゲートを基準電圧に接続したNMOSトランジスタQ9と、ソースを電源に、ドレインおよびゲートを上記NMOSトランジスタQ9のドレインに接続したPMOSトランジスタQ7と、ソースを電源に、ゲートを上記PMOSトランジスタQ7のドレインおよび上記NMOSトランジスタQ9のドレインに接続したPMOSトランジスタQ8と、ドレインとゲートを上記PMOSトランジスタQ8のドレインに、ソースをグラウンドに接続したNMOSトランジスタQ10からなり、
上記第2の検出用トランジスタ回路は、
ソースを上記帰還配線に接続し、ゲートを基準電圧に接続したPMOSトランジスタQ12と、ソースをグラウンドに、ドレインおよびゲートを上記PMOSトランジスタQ12のドレインに接続したNMOSトランジスタQ13からなり、上記第1の駆動用トランジスタ回路は、
ソースをグラウンドに、ゲートを上記NMOSトランジスタQ10のゲートに接続し、ドレインを、各々上記差動増幅回路の反転入力端子と非反転入力端子をゲートとするNMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続したNMOSトランジスタQ5からなり、
上記第2の駆動用トランジスタ回路は、
ソースをグラウンドに、ゲートを上記NMOSトランジスタQ13のゲートに接続し、ドレインを、上記NMOSトランジスタQ3,Q4のソースに接続したNMOSトランジスタQ11からなる
ことを特徴とする定電圧回路。 - 請求項4に記載の定電圧回路であって、上記NMOSトランジスタQ10および上記NMOSトランジスタQ13の各々の代わりに抵抗を設けたことを特徴とする定電圧回路。
- 請求項2,4,5のいずれかに記載の定電圧回路であって、上記帰還配線と同電位に制御されたノード点を得る手段として、MOSトランジスタによるソースフォロア回路を用いたことを特徴とする定電圧回路。
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