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JP4345404B2 - バックアップ電源装置 - Google Patents
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JP4345404B2 - バックアップ電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は電源装置の瞬時停電時に負荷に直流電源を供給してバックアップするバックアップ電源装置に係り、特に放電電流の検出を電力損失が少なく、安定して検出することができるバックアップ電源装置に関する。
商用電源(50Hz/60Hz、100Vの交流電源)から直流電源を発生し、負荷に供給する電源装置は、落雷や誘導雷などのサージ電圧の影響を受け、瞬時停電などの一時的な電圧低下を発生する場合がある。
一般に、瞬時停電の時間は、70ms〜300msがほとんどで、短い時間ではあるが、負荷となる装置(例えば、生産ライン装置)の一時的なダウンやメモリの異常が発生し、製品の不良、生産ラインの停止を招く場合がある。
このような電源装置の瞬時停電をバックアップして負荷となる装置の動作を保証するためにバックアップ電源装置が採用されている。
従来のバックアップ電源装置は、負荷に直流電源を供給する電源装置と並列に接続し、電源装置が正常時(瞬時停電を発生しない状態)に、電源装置から充電電流を取り込んで充電する充電回路と、充電回路によって昇圧された電気エネルギーを蓄積する電解コンデンサと、電解コンデンサに蓄積した電気エネルギーを放電エネルギーとして蓄積し、放電する放電回路とを備え、電源装置に瞬時停電が発生した場合、蓄積した放電エネルギーを放電して負荷に供給し、負荷への電源供給をバックアップするように構成されている。
図5に従来のバックアップ電源装置の一実施例ブロック構成図を示す。図5において、バックアップ電源装置50は、充電回路51、電解コンデンサC、放電回路52、電圧検出部53、スイッチ駆動部54、MOSFET−Qを備え、電源装置55(電源電圧VCC)から供給される電源電流IPから充電電流ICを充電回路51で取り込んで昇圧し、昇圧した電気エネルギーを電解コンデンサCに蓄積し、蓄積した電気エネルギーを放電回路52で降圧して放電電圧VDを発生する。
一方、電源装置55(電源電圧VCC)から供給される負荷電流IL(=電源電流IP−充電電流IC)により、負荷56が駆動される。
落雷や誘導雷などのサージ電圧の影響により、商用電源ラインの交流電源VACに瞬時停電が発生すると、電源装置55も瞬時停電によって直流電源の供給が瞬断して電源電圧VCCが低下する。
電圧検出部53は、電源電圧VCCの低下を監視し、電源電圧VCCが所定電圧ΔV低下を検出すると、停止信号STを充電回路51に供給して充電回路51の動作を停止(充電電流ICの流入を阻止)するとともに、スイッチ駆動部54から駆動信号SDをMOSFET−Qに提供してMOSFET−Qをオン駆動する。
MOSFET−Qがオンすると、放電回路52から放電電流であるバックアップ電流IBが流れる。放電回路52から出力される放電電圧VDは、MOSFET−Qのオン抵抗の電圧降下でバックアップ電圧VBとなる。なお、バックアップ電圧VBは、電圧検出部53の検出電圧(=電源電圧VCC−所定電圧ΔV)以下に設定し、電源装置55が瞬時停電中は電圧検出部53を動作状態にしてバックアップ電流IBが供給されるようにする。
また、電源装置55の瞬時停電中は、電圧検出部53から停止信号STを供給して充電回路51の動作を停止するので、放電回路52から供給されるバックアップ電流IBは全て負荷56に供給されることになる(バックアップ電流IB=負荷電流IL)。
一方、電源装置55の瞬時停電が復旧して電源電圧VCCが発生すると、電圧検出部53の動作が停止し、MOSFET−Qがオフ状態となってバックアップ動作が停止するとともに、充電回路51が動作して電源電流IPの中から充電電流ICを取り込んで、再度充電を開始する。
図7に図5の電源電圧からバックアップ電圧への切替え特性図を示す。図7において瞬時停電が発生すると、電源電圧VCCが低下して時間t1で電圧検出部53が電源電圧VCCの電圧降下から瞬時停電を検出するが、スイッチ駆動部54が動作してMOSFET−Qがオンするまで時間(=t2−t1)を要する。
また、時間t2では電源電圧VCCが更に低下しており、MOSFET−Qがオンしてから、時間(=t3−t2)でバックアップ電圧VBに達してバックアップを開始する。
このように、バックアップ電源装置50は、瞬時低電時に電源電圧VCCの低下を検出して充電回路51の動作を停止し、MOSFET−Qをオンにしてバックアップ電圧VBで負荷56にバックアップ電流IB(=負荷電流IL)を供給してバックアップするので、充電した有限の電気エネルギーを有効に利用することができる。
図6に従来のバックアップ電源装置の別実施例ブロック構成図を示す。図6において、バックアップ電源装置57は、図5に示す電圧検出部53、スイッチ駆動部54およびMOSFET−Qに代えて電圧比較部58および抵抗器Rを備えた点が異なる。
バックアップ電源装置57が充電されている状態で、電源装置55に瞬時停電が発生し、電源電圧VCCが低下して放電電圧VDを下回ると、放電回路52から抵抗器Rを介してバックアップ電流IBが流れる。
バックアップ電流IBが流れ、抵抗器R両端に放電電圧VDおよび電源電圧VCC(VCC>VD)から放電電圧VDおよびバックアップ電圧VB(VD>VB)に変化するが、この放電電圧VDとバックアップ電圧VBを電圧比較部58で比較し、放電電圧VDがバックアップ電圧VBを超える場合(VD>VB)に停止信号STを充電回路51に供給し、充電回路51の動作を停止して充電電流ICの流入を停止させる。
この動作により、バックアップ電圧VBで負荷56を駆動し、バックアップ電流IBを負荷56に供給する。
放電回路52と電源装置55を抵抗器Rを介して接続することにより、電源電圧VCCが放電電圧VDよりも低下すると、自然にバックアップ電源装置57からバックアップ電流IBが負荷56に流れる、いわゆるフリーバランス方式が形成される。
図8に図6の電源電圧からバックアップ電圧への切替え特性図を示す。図8において、瞬時停電が発生すると、時間t0で電源電圧VCCが低下して時間taでバックアップ電圧VBに達し、自然にフリーバランスでバックアップ電流IBを流し、バックアップを開始する。
バックアップ電流IBが流れると、電圧比較部58が抵抗器R両端の放電電圧VDとバックアップ電圧VBを比較して停止信号STを放電回路51に供給し、放電回路51を停止して充電電流ICの流入を停止する。
このように、バックアップ電源装置57は、瞬時低電時に電源電圧VCCの低下が起きると、抵抗器Rを介して自然にバックアップ電流IBが流れ、放電回路51の動作を停止して充電電流ICの流入を停止し、バックアップ電圧VBで負荷56にバックアップ電流IB(=負荷電流IL)を供給してバックアップするので、充電した有限の電気エネルギーを有効に利用することができる。
また、従来の電源装置は、「特許文献1」に開示されているように、通常状態ではDC/DCコンバータの出力を直流電源出力とするとともに、充電手段で電池に充電しておき、交流電源の瞬断を検出すると、迅速に電池を直流電源出力に切替えるものが知られている。なお、バックアップ電源装置に関連する文献を検索したが、該当する文献が見当たらない状況にあるので、「特許文献1」を参考に記載する。
特開平10−42488号公報
図5に示す従来のバックアップ電源装置は、電源電圧VCCの低下の設定を、バックアップ電圧VBよりも低い値に設定すると、バックアップが開始されバックアップ電圧VBが発生すると瞬時停電が復旧したと判断してバックアップを停止し、バックアップ電圧VBが低下するとバックアップを開始することの繰り返しで、バックアップ電圧VBにチャタリングを発生する課題があり、高精度の電圧検出部が要求される。
また、図7に示すように、電圧検出部が電源電圧VCCの低下を検出してからMOSFET−Qをオンさせるために時間を要し、バックアップ時に直流電圧の落ち込みが発生する課題がある。
図6に示す従来のバックアップ電源装置は、抵抗器を介してフリーバランス方式でバックアップをする構成のため、バックアップ時に直流電圧の落ち込みの課題、電源電圧VCCの低下を検出する設定の課題は解消されるが、バックアップ電流IBが抵抗値Rを流れる構成のため、バックアップ電流IBが大きな場合には抵抗器の電圧降下が大きくなり、抵抗器による電力損失が大きくなるとともに、バックアップ電圧VBが低下する課題がある。
また、抵抗器の値を小さくして電圧降下を抑え、バックアップ電圧VBの低下を解消しようとすると、バックアップ電流IBが小さい場合には、放電電圧VDとバックアップ電圧VBの差が少なく、電圧比較部でバックアップ状態を判定できないため、充電回路を停止できなくなって充電電流ICを停止することができず、バックアップ電流IBが大きくなって負荷に必要なバック時間を確保できない課題がある。
この現象を説明すると、瞬時停電発生→フリーバランスでバックアップ電流IBが流れる→バックアップ状態が検出できない→充電回路が動作→充電電流ICを含めた大きなバックアップ電流IBが発生→バックアップ状態を検出→充電回路が停止→バックアップ電流IBが減少→バックアップ状態が検出できなく、充電回路が動作→充電電流ICを含めた大きなバックアップ電流IBが発生する現象を繰り返してバックアップ電源装置の電気エネルギーが急速に放電してバックアップ時間が確保できなくなる。
さらに、電源装置が正常時(瞬時停電が発生しない状態)には、電源電圧VCCが抵抗器を介して放電回路に現れており、放電回路が電源電圧VCCを監視して電解コンデンサに蓄積された電気エネルギーを放電電圧VDに降圧する発振をしている場合には、放電回路の出力が電源電圧VCCになっているので、放電回路が発振を停止しており、この時点で瞬時停電が発生すると、発振から放電電圧VDが発生するまでにタイムラグが生じ、バックアップが遅れる課題がある。
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は電源装置に瞬時停電が発生した場合、充電回路への放電電流(バックアップ電流)を防止して負荷に必要な放電電流だけを供給することができ、放電電流(バックアップ電流)を必要最小限にして負荷のバックアップ時間を最大限確保することができるバックアップ電源装置を提供することにある。
前記課題を解決するためこの発明に係るバックアップ電源装置は、商用電源から直流電源を発生し、負荷に直流電源を供給する電源装置と並列に接続し、電源装置から充電電流を充電する充電回路と、充電回路に充電された電気エネルギーに基づいて放電エネルギーを蓄積する放電回路とを備え、電源装置に瞬時停電が発生した場合に、負荷に放電電流を供給してバックアップするバックアップ電源装置であって、電源装置から放電回路への逆流阻止をするとともに、フリーバランス方式で放電電流を流し、放電電流に基づいて放電状態を低電力損失で検出して充電回路に放電電流が充電されることを防止する放電検出手段を備え、かつ、放電検出手段が、放電回路の出力から順方向に接続したダイオードと、ダイオードのアノード電圧とカソード電圧とを比較するコンパレータと、コンパレータでアノード電圧がカソード電圧よりも大きいと判定した場合には、充電回路の動作を停止する充電停止手段と、を備えて構成しており、さらに、ダイオードが、電源装置から放電回路に流れる電流を阻止する電流阻止ダイオードとして動作することを特徴とする。
この発明に係るバックアップ電源装置は、電源装置から放電回路への逆流阻止をするとともに、フリーバランス方式で放電電流(バックアップ電流)を流し、放電電流に基づいて放電状態を低電力損失で検出して充電回路に放電電流が充電されることを防止する放電検出手段を備えたので、電源装置に瞬時停電が発生しても、負荷への電源供給を途切れることなく継続して供給するとともに、充電回路への放電電流を防止して負荷に必要な放電電流だけを供給することができる。
また、この発明に係るバックアップ電源装置は、放電検出手段が放電回路の出力から順方向に接続したダイオードと、ダイオードのアノード電圧とカソード電圧とを比較するコンパレータと、コンパレータでアノード電圧がカソード電圧よりも大きいと判定した場合には、充電回路の動作を停止する充電停止手段とを備えているので、電源装置に瞬時停電が発生してダイオードのカソード電圧がアノード電圧よりも低くなると、直ちに放電電流(バックアップ電流)を流して負荷のバックアップを開始し、充電回路の動作を停止するので、最小の放電電流でバックアップ時間を確保することができる。
さらに、この発明に係るバックアップ電源装置は、ダイオードが電源装置から放電回路に流れる電流を阻止する電流阻止ダイオードとして動作するので、単純な構成で逆流阻止及び放電電流の検出を兼用することができる。
また、本発明充電回路が、DC/DCコンバータの昇圧回路で構成し、電源電圧を昇圧し、コンデンサに充電し、かつ、前記放電回路は降圧回路及び放電制御回路で構成し、電解コンデンサに蓄電したエネルギーを降圧したことを徴とする。
この発明に係るバックアップ電源装置は、電源装置から放電回路への逆流阻止をするとともに、フリーバランス方式で放電電流を流し、放電電流に基づいて放電状態を低電力損失で検出して充電回路に放電電流が充電されることを防止する放電検出手段を備えたので、電源装置に瞬時停電が発生しても、負荷への電源供給を途切れることなく継続して供給するとともに、充電回路への放電電流を防止して負荷に必要な放電電流だけを供給することができ、放電電流を必要最小限にして負荷のバックアップ時間を最大限確保することができる。
また、この発明に係る放電検出手段は、放電回路の出力から順方向に接続したダイオードと、ダイオードのアノード電圧とカソード電圧とを比較するコンパレータと、コンパレータでアノード電圧がカソード電圧よりも大きいと判定した場合には、充電回路の動作を停止する充電停止手段とを備えたので、電源装置に瞬時停電が発生してダイオードのカソード電圧がアノード電圧よりも低くなると、直ちに放電電流を流して負荷のバックアップを開始し、充電回路の動作を停止するので、最小の放電電流でバックアップ時間を確保することができ、効率的なバックアップを実現することができる。
さらに、この発明に係るダイオードは、電源装置から放電回路に流れる電流を阻止する電流阻止ダイオードとして動作するので、単純な構成で逆流阻止および放電電流の検出を兼用することができ、バックアップ電源装置をフリーバランス方式で構成することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るバックアップ電源装置の実施の形態基本ブロック構成図である。図1において、バックアップ電源装置1は、充電回路2、電解コンデンサC、放電回路3および放電検出手段4を備える。
バックアップ電源装置1は、電源装置5と並列に接続し、電源装置5から電源電流IPの一部である充電電流ICの供給を受けて電気エネルギーを充電し、充電された電気エネルギーに基づいて放電エネルギーを蓄積する。
また、バックアップ電源装置1は、電源回路5に瞬時停電が発生した場合に、負荷6に放電電流(バックアップ電流IB)を供給してバックアップする。
充電回路2は、DC/DCコンバータ等の昇圧回路で構成し、電源装置5から供給される充電電流ICを取り込み、電源電圧VCCを昇圧して高周波のパルスを電解コンデンサCに供給する。
また、充電回路2は、電源装置5から供給される充電電流ICを取り込むか、または取り込みを停止するスイッチング素子や制御回路を備え、放電検出手段4から供給される制御信号SCに基づいて充電電流ICの取り込み、または充電電流ICの取り込み停止の動作を実行する。
電解コンデンサCは、充電回路2から供給される高周波のパルスを平滑して充電電圧VCの電気エネルギーを蓄積(充電)し、蓄積した電気エネルギーを放電回路3に供給する。なお、電解コンデンサCに充電した電気エネルギーをバックアップ用の放電エネルギーとする。
放電回路3は、降圧回路、放電制御回路等で構成し、電解コンデンサCに蓄積(充電)した充電電圧VCの電気エネルギーを降圧し、放電電圧VDの放電エネルギーを発生する。
また、放電回路3は、放電検出手段4の出力端に現れる電源電圧VCCを監視し、放電電圧VDが電源電圧VCCよりも低い値(VCC>VD)になるように調整し、瞬時停電が発生しない場合にも、常に放電電圧VDを発生して待機状態にある。
放電検出手段4は、電源装置5から放電回路3への電流の逆流阻止をするとともに、瞬時停電時に、電源電圧VCCが低下すると、自然にフリーバランス方式でバックアップ電流IB(放電電流)を流し、バックアップ電流IB(放電電流)に基づいて放電状態を低電力損失で検出して充電回路2にバックアップ電流IB(放電電流)が充電されることを防止することにより、負荷6に必要とされる負荷電流ILに等しいバックアップ電流IB(=IL)を供給し、負荷6の駆動をバックアップする。なお、バックアップ電圧VBは、放電電圧VDよりも放電検出手段4の電圧降下分だけ低い値となる。
このように、この発明に係るバックアップ電源装置1は、電源装置5から放電回路3への逆流阻止をするとともに、フリーバランス方式で放電電流(バックアップ電流IB)を流し、放電電流に基づいて放電状態を低電力損失で検出して充電回路2に放電電流(バックアップ電流IB)が充電されることを防止する放電検出手段4を備えたので、電源装置5に瞬時停電が発生しても、負荷6への電源供給を途切れることなく継続して供給するとともに、充電回路2への放電電流(バックアップ電流IB)を防止して負荷6に必要な放電電流IB(=負荷電流IL)だけを供給することができ、放電電流(バックアップ電流IB)を必要最小限にして負荷6のバックアップ時間を最大限確保することができる。
図2はこの発明に係る放電検出手段の一実施の形態要部ブロック構成図である。図2において、放電検出手段4は、ダイオードD、コンパレータ7およびバッファ8を備える。なお、バッファ8は、充電停止手段を構成する。
ダイオードDは、シリコンダイオードで構成し、アノードを放電回路3の出力に接続し、カソードを充電回路2の正極性(+側)に接続する。つまり、ダイオードDは、放電回路3の出力から順方向に接続する。
電源装置5に瞬時停電が発生しない場合には、ダイオードDのアノード側に放電電圧VDが印加され、カソード側に電源電圧VCCが印加される。電源電圧VCCが放電電圧VDよりも高い電圧(VCC>VD)に設定されるので、ダイオードDは電源装置5から放電回路3への電流を阻止する逆流阻止用ダイオードとして動作する。
電源装置5に瞬時停電が発生した場合には、電源電圧VCCが低下していき、放電電圧VDよりもダイオードDの順方向電圧VF(≒0.6V)分だけ低下したバックアップ電圧VBになるにしたがって、フリーバランスにより、自然にバックアップ電流IBが流れる。
ダイオードDの順方向電圧VF(≒0.6V)は、流れるバックアップ電流IBの値による変動が少ないため、バックアップ電圧VBはほぼ一定に保たれる(VB=VD−VF)。
ダイオードDの消費電力は、順方向電圧VF(≒0.6V)とバックアップ電流IBの積(=VF×IB)なので、比較的少ない電力損失に抑えることができる。例えば、バックアップ電流IBを2A(アンペア)流す場合、ダイオードDの電力損失は、1.2W(ワット)となり、図6に示す抵抗器Rを1Ω(オーム)とした場合の電力損失4W(ワット)に比較しても小さくなる。
また、バックアップ電流IBが10mA(ミリアンペア)程度の小さい場合、ダイオードD間の電位差は、ダイオードの種類にもよるが数百mVとなり、電位差の検出が容易であるが、図6に示す抵抗器Rを1Ω(オーム)とした場合の抵抗器R間の電位差は、10mV(ミリボルト)と小さくなり、電位差の検出が困難で、誤検出する虞があり、高精度の検出器が必要となる。
なお、ダイオードDは、ショットキーバリアダイオードを採用して順方向電圧VFを約0.6Vよりも低く設定することもできる。
図3はこの発明に係る電源電圧(VCC)からバックアップ電圧(VB)への切替え特性図である。図3において、時間t0で瞬時停電が発生すると、電源電圧VCCが低下して時間tbでバックアップ電圧VB(=放電電圧VD−順方向電圧VF)に到達して一定値を保ち、フリーバランスでバックアップ電流IBを流す。
コンパレータ7は、ダイオードDのアノード側を一方の入力(例えば、+側)に接続し、ダイオードDのカソード側を他方の入力(例えば、−側)に接続することにより、アノード側の放電電圧VDと、カソード側の電源電圧VCCまたはバックアップ電圧VBとを比較し、比較結果に対応した比較信号HOをバッファ8(充電停止手段)に供給する。
電源装置5に瞬時停電がなく、正常な場合には、電源電圧VCCと放電電圧VDを比較することになり、電源電圧VCCが放電電圧VDよりも高く(VCC>VD)設定されるので、コンパレータ7は、Lレベルの判定信号HOを出力する。
電源装置5に瞬時停電が発生した場合には、放電電圧VDとバックアップ電圧VBを比較することになり、放電電圧VDがバックアップ電圧VBよりも順方向電圧VF(≒0.6V)分だけ電圧が高くなり、コンパレータ7は、Hレベルの判定信号HOを出力する。
バッファ8(充電停止手段)は、コンパレータ7から供給される判定信号HOをそのままのレベル(HレベルまたはLレベル)で、電流容量を増加した制御信号SCを充電回路2に提供することにより、充電回路2の動作を停止し、バックアップ時に充電回路2に流入するバックアップ電流IB(充電電流ICに相当)を停止させる。
図4はこの発明に係る充電回路停止の一実施の形態説明図である。図4において、充電回路2は、トランスTと、トランスTの一次巻線に直列にMOSFET−Q1および抵抗器R1を接続した一次側と、トランスTの二次巻線の二次側でDC/DCコンバータを構成する。
充電回路2に流れる充電電流ICの経路Lは、P1→一次巻線→MOSFET−Q1→抵抗器R1→P2で形成する。MOSFET−Q1のゲートPに図示しない制御回路から高周波パルスの駆動信号で駆動することにより、高周波が発振して経路Lに充電電流ICが流れる。
図2に示す放電検出手段4の制御信号SCで充電回路2の充電電流ICを停止するには、経路Lを図示しないスイッチング素子でオフするか、図示しない制御回路からゲートPをオフ駆動することで実現することができる。
なお、充電回路2を停止してバックアップ電流IB(充電電流IC)を流さない理由は、バックアップ時に蓄積された電気エネルギーを有効に活用するため、バックアップ電流IBは、負荷6に必要とされる負荷電流ILだけを流す(負荷電流IL=バックアップ電流IB)ことにある。これにより、負荷6のバックアップ時間を最大限に確保することができる。
このように、この発明に係る放電検出手段4は、放電回路3の出力から順方向に接続したダイオードDと、ダイオードDのアノード電圧とカソード電圧とを比較するコンパレータ7と、コンパレータ7でアノード電圧がカソード電圧よりも大きいと判定した場合には、充電回路2の動作を停止する充電停止手段8とを備えたので、電源装置5に瞬時停電が発生してダイオードDのカソード電圧(バックアップ電圧VB)がアノード電圧(放電電圧VD)よりも低くなると、直ちに放電電流(バックアップ電流IB)を流して負荷6のバックアップを開始し、充電回路2の動作を停止するので、最小の放電電流(バックアップ電流IB)でバックアップ時間を確保することができ、効率的なバックアップを実現することができる。
また、この発明に係るダイオードDは、電源装置5から放電回路3に流れる電流を阻止する電流阻止ダイオードとして動作するので、単純な構成で逆流阻止および放電電流(バックアップ電流IB)の検出を兼用することができ、バックアップ電源装置1をフリーバランス方式で構成することができる。
本発明に係るバックアップ電源装置は、電源装置の瞬時停電時に、負荷に必要なバックアップ電流だけを供給し、バックアップ電流IBを必要最小限にして負荷のバックアップ時間を最大限確保することができ、一瞬の瞬断も許されず、バックアップ時間を長く要求される負荷の電源等に適用することができる。
この発明に係るバックアップ電源装置の実施の形態基本ブロック構成図 この発明に係る放電検出手段の一実施の形態要部ブロック構成図 この発明に係る電源電圧(VCC)からバックアップ電圧(VB)への切替え特性図 この発明に係る充電回路停止の一実施の形態説明図 従来のバックアップ電源装置の一実施例ブロック構成図 従来のバックアップ電源装置の別実施例ブロック構成図 図5の電源電圧からバックアップ電圧への切替え特性図 図6の電源電圧からバックアップ電圧への切替え特性図
符号の説明
1 バックアップ電源装置
2 充電回路
3 放電回路
4 放電検出手段
5 電源装置
6 負荷
7 コンパレータ
8 バッファ(充電停止手段)
C 電解コンデンサ
D ダイオード
Q1 MOSFET
T トランス
R1 抵抗器
VAC 交流電源
VCC 電源電圧
VC 充電電圧
VD 放電電圧
VB バックアップ電圧
VF 順方向電圧(≒0.6V)
IP 電源電流
IL 負荷電流
IC 充電電流
IB バックアップ電流(放電電流)
SC 制御信号
HO 判定信号

Claims (2)

  1. 商用電源から直流電源を発生し、負荷に直流電源を供給する電源装置と並列に接続し、前記電源装置から充電電流を充電する充電回路と、前記充電回路に充電された電気エネルギーに基づいて放電エネルギーを蓄積する放電回路と、を備え、前記電源装置に瞬時停電が発生した場合に、前記負荷に放電電流を供給してバックアップするバックアップ電源装置であって、
    前記電源装置から前記放電回路への逆流阻止をするとともに、フリーバランス方式で放電電流を流し、放電電流に基づいて放電状態を低電力損失で検出して前記充電回路に放電電流が充電されることを防止する放電検出手段を備え
    かつ、前記放電検出手段が、前記放電回路の出力から順方向に接続したダイオードと、前記ダイオードのアノード電圧とカソード電圧とを比較するコンパレータと、前記コンパレータでアノード電圧がカソード電圧よりも大きいと判定した場合には、前記充電回路の動作を停止する充電停止手段と、を備えて構成しており、
    さらに、前記ダイオードが、前記電源装置から前記放電回路に流れる電流を阻止する電流阻止ダイオードとして動作することを特徴とするバックアップ電源装置。
  2. 前記充電回路は、DC/DCコンバータの昇圧回路で構成し、電源電圧を昇圧し、コンデンサに充電し、かつ、前記放電回路は降圧回路及び放電制御回路で構成し、電解コンデンサに蓄電したエネルギーを降圧したことを特徴とする請求項1に記載のバックアップ電源装置。
JP2003297797A 2003-08-21 2003-08-21 バックアップ電源装置 Expired - Lifetime JP4345404B2 (ja)

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