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JP4346830B2 - 流体計測装置及び流体計測方法 - Google Patents
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JP4346830B2 - 流体計測装置及び流体計測方法 - Google Patents

流体計測装置及び流体計測方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体計測装置及び流体計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、流体の流れの流速と圧力を計測する技術として、図11に開示したプローブ100が知られている。この技術は流体の流れに略直角に載置されたプローブ100をその軸心100aを中心として所定角度回動して圧力センサ2の受圧面2aが受ける圧力P〔Pa〕を測定し、(b)に示すように回動角度θに対して圧力センサ2が受ける圧力Pの圧力分布曲線Sを求めることができる。また、予め、前記流体計測用プローブを柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θをパラメータとして、圧力分布特性を用意し、静圧Ps〔Pa〕を測定し、圧力分布曲線Sのピーク値を全圧Pzとし、全圧Pz−静圧Ps=動圧Pdを算出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の流体計測用プローブは全圧を測定するには、流体の流れに正対する面の淀み圧を測定する必要性から圧力センサ2の長さlを流体の流れ方向に対して平行に配置して測定するように構成されているので、流体計測用プローブを挿入する空隙が狭い場合は図示のようにプローブを屈曲して挿入する必要があり、プローブの支柱を軸心を中心として回動させるために狭い計測空間では測定が困難になるという問題があった。
【0004】
よって、図12に示すようにプローブを筒状に形成することが考えられる。この技術は、プローブ300を流体の流れ方向に対して直角に配置し、細路301から通路303を通って流体圧力を検出するものである。よって、細路301が僅かに傾斜しても細路301に印加される流体の圧力は影響し、正確な圧力を測定するのに高度な技術を必要とする。
【0005】
すなわち、プローブ300の中心軸300aのまわりを任意の基準角度に対してθの角度で、プローブ300の垂直方向である矢印A方向に流体が流れている場合、プローブ300を回動させてプローブ300のまわりの圧力分布を計測すると、(c)に示すように角度θで最大圧力となり、その角度に対して対称な圧力分布である曲線Sが描ける。この曲線Sに予め求めた静圧Psと、最大圧力である全圧Pzとの差から動圧を、そして最大圧力の方向から流れ角を求めることができ、流れの速さと方向を知ることができる。
【0006】
しかしながら、(a)に示すように、流体が上下方向にβの角度で流れる場合にも、矢印Aの場合の圧力分布と相似な圧力分布となり、AとBを区別できないという問題がある。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑み、流速や流れの方向が非定常的に変化する流れ場においても、狭い計測空間でも容易に流体の圧力を測定することができる流体計測装置及び方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、流体の流れ方向が水平方向に対して上下方向に傾斜しても、流体の流れ方向が容易に計測される、流体計測装置及び方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、正確な圧力を測定可能な流体計測装置及び方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本装置発明は、柱状体に形成され、流体流通通路内に該柱状体の延設方向が流体流通方向と交差する方向に配置して流体を測定する流体計測装置において、
前記柱状体は柱状軸心を中心として所定角度回動可能に配置され、前記柱状体の外周に流体の流れ方向と対面して流体を取り込む流体取込開口と、奥側に該流体取込開口に対向した奥側壁面とを有した凹部を設け、前記奥側壁面は流体の流れ方向に対して正対した状態で、流体の流れに対向した最突出部と該最突出部から左右両側に分かれて流体を流れ方向下流側へ流出させる傾斜面を有し、前記左右両側に分かれて流出するところの前記凹部内に流体が充満する淀み空間を形成し、
該淀み空間の前記流体取込開口と前記奥側壁面との間の流体圧力を測定するように圧力センサの受圧面が前記凹部の上下壁面のうち、少なくとも一方の壁面に存在するようにまたは近接して存在するように配設したことを特徴とする。
【0009】
ここにおいて、「奥側壁面」とは、奥側に前記流体取込開口に対向して配置された壁面及び壁面と同じ作用を有する面状体を意味し、例えば、図2における湾曲面1Ac、図3(a)における面1Bd、1Bc、(b)、(c)、及び(d)の面1Cc、1Dc、1Ec、図4(b)の縁10Ad、図6(a)の10Ad、図7の縁11b、12b、図10(c)の面10Fd、(d)の10Gdなどを含む概念である。
【0010】
本発明は、奥側壁面が流体の流れ方向に対して正対した状態で、流体の流れに対向した最突出部と該最突出部から両側に傾斜面が流体の流れ方向に沿って対称に形成しているので、該奥側壁面によって衝突した流体は前記凹部内で淀み空間を形成し、後続する流体によって押される淀み空間の流体は、円柱に対して左右に分かれて流出する。
そして、流体圧力の測定に用いられる部分は淀み空間が形成され、前記淀み空間の前記流体取込開口と前記奥側壁面との間の流体圧力を測定するように圧力センサの受圧面が前記凹部の上下壁面のうち、少なくとも一方の壁面に存在するようにまたは近接して存在するように配設する。
【0011】
よって、本発明によれば、流体の流れ方向に対向して柱状体に前記凹部が形成されるので、流体流通通路内に該柱状体の延設方向が流体流通方向と交差する方向に配置して、該凹部の淀み空間によって流体を測定するために、狭い計測空間でも容易に、かつ正確に流体の圧力を測定することができる。
また、前記淀み空間により流体圧力測定面が流体の流れ方向から僅かに傾斜しても、正確な圧力を測定することができる。
【0012】
また、前記流体取込開口から前記奥側壁面に延設された上下壁面のうち、少なくとも前記流体取込開口から前記奥側壁面側に延設された一方壁面に開口部を設けるとともに、受圧面を前記一方の壁面に有した柱状の圧力センサを、前記開口部を介して前記柱状体内に配設することも本発明の有効な手段である。
【0013】
かかる技術手段によると、柱状に形成された圧力センサの前記一方の壁面に受圧面を有し、該受圧面を前記淀み空間に対面させ、柱状体に形成した流体計測装置内に前記センサの長手方向を流体計測装置に軸心に平行に起立して配置できるので、流体計測装置の柱状体内部の外周面の内側壁に前記センサの外周を近接、もしくは接触させて配置することが可能であり、狭い計測空間でも計測可能な小型な流体計測装置を提供することが可能である。
【0014】
また、前記流体取込開口から前記奥側壁面に延設された前記上下壁面に開口部を設けるとともに、受圧面を前記流体取込開口から前記奥側壁面側に延設された前記一方の壁面に有した柱状の圧力センサを、前記開口部を介してそれぞれ前記柱状体内の前記上壁面側及び下壁面側に配設することも本発明の有効な手段である。
【0015】
かかる技術手段によると、前記淀み空間に前記受圧面を対面させた状態で圧力センサをそれぞれ前記柱状体内の前記上壁面側及び下壁面側に配設しているので、流体計測装置を形成する柱状体の軸心方向に対して直交する方向からの流体圧力は前記上壁面側及び下壁面側に同じ圧力が作用するが、この直交方向から角度を有して流体が流れ込むと流体が流れ込む方向と対面する面側の圧力が上昇し、他方面側の圧力は低下する。よって、その関係を予め装置内にデータとして記憶しておくことによって、前記する流体が流れ込む方向と対面する面側の圧力とそのときの他方面側の圧力を得ることで、そのときの流体の流れる方向を計測することができる。
【0016】
また、流体計測方法に関する発明は、前記流体測定装置を用いて流体を測定する流体計測方法において、予め、前記柱状体の柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θに対する圧力分布特性を用意し、前記柱状軸心を中心として所定角度回動しつつ前記淀み空間の流体圧力を測定し、該流体圧力のピーク値に基づいて流体の全圧、静圧及び流速を計測することを特徴とする。
【0017】
本発明は、前記流体計測用プローブに設けられた、流体取込開口と、柱状に形成した流体計測用プローブに対して左右に分かれて流出するところの凹部内に流体を充満して淀み空間を形成しているので、前記奥側壁面を正確に流体の流れ方向に対向して直角に配置しなくても前記淀み空間が存在しているので、淀み空間内の流体圧力を正確に測定することができる。
【0018】
また、他の方法発明は、前記流体測定装置を用いて流体を測定する流体計測方法において、予め、前記柱状体の柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θをパラメータとして、前記流体取込開口に対する流体の流れ方向を軸心方向に角度β変化させた前記上壁面側及び下壁面側に配設した一対の流体圧力測定手段による圧力分布特性を用意し、 前記柱状体の柱状軸心を中心として前記角度θ時の淀み空間の前記一対の前記流体圧力測定手段による流体圧力を測定し、該流体圧力値に基づいて流体の全圧、静圧、流れ角θの他、前記角度βを計測することを特徴とする。
【0019】
本発明は、前記流体計測用プローブは、淀み空間を形成する前記凹部の前記流体取込開口から前記奥側壁面側に延設された一方側壁面と、該一方側壁面に対面して設けられた他方側壁面それぞれに流体圧力測定手段を一対配設して構成し、
予め、前記流体計測用プローブを用いて、柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θをパラメータとして、前記流体取込開口に対する流体の流れ方向を、前記柱状軸心と直交する流体の流れ方向を0としたときに、軸心方向に角度β変化させた前記一対の流体圧力測定手段による圧力分布特性を用意しておき、
前記流体計測用プローブを柱状軸心を中心として前記角度θ時の淀み空間の前記一対の前記流体圧力測定手段による流体圧力を測定して、該流体圧力値に基づいて流体の全圧、静圧の他、前記角度βを計測することによって流体の流れ角度θを計測することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0021】
図1(a)は、本発明の第1実施の形態にかかる流体計測装置の概略図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。図11と同じ部材は同じ符号を用いる。
図1において、円柱状に形成されたプローブ1Aには凹部1Aaが設けられている。この凹部1Aaは、(b)に示すように、中心線20の上下方向に対称に三日月状に形成されている。
【0022】
図2に示すように、凹部1Aaの上面に圧力センサ2の受圧面2aが対面して配置されている。尚、受圧面2aは、面すべてが凹部1Aaに対面せずに一部欠けているが、前記圧力センサ2の受圧性能により、受圧面2a前面が対面していても、一部欠けていてもよい。そして、該圧力センサ2の筒面は支柱4Aの外周面4Abに出来る限り近接させるのがよい。そのように構成することにより、支柱4Aの外周4Abを小径に形成することができ、コンパクトになって狭い計測空間での測定に有利となるとともに、支柱4Aの外周面4Abと凹部1Aaの奥側の壁面1Acとの間の距離が短くなり、流体により発生するプローブ1Aの凹部1Aa内の上下壁面の固有振動数により発生する振動によって受圧面2aが受ける圧力変動による誤差を小さく押さえることができる。
【0023】
さて、本実施の形態による前記凹部1Aaの奥側の壁面1Acは、その存在により凹部1Aa内に流体の淀みを生じさせる。壁面1Acが存在しないと流体は矢印方向に流れ圧力センサ2は静圧を測定するが、この淀みにより該圧力センサ2は全圧を測定することができる。
【0024】
そして、この淀みにより、図2(a)において、矢印方向が上下に若干変動しても、また、(b)において、回動方向に若干変動しても、それらの変動量に対する流体圧力の変動率は小さい。よって、図2(a)に示すような状態にプローブ1Aを配置した状態で流れ方向に対して直角に配置されているかどうかは、支柱4を時計方向もしくは反時計方向に回動傾斜させて流体圧力を測定しそのピーク値を得ることにより知ることができる。
【0025】
また、図2(b)に示すように凹部1Aaの奥側壁面1Acは、中心線20に対して対称に流体の流れ方向に向かって湾曲している。よって、流体は該壁面1Acで反流れ方向に流体が反射されることはなく、該凹部1Aa内での流体の淀みが乱れることはなく、凹部1Aaの上面に存在する受圧面2aによって全圧の測定が可能である。
【0026】
図3に支柱4の他の形状(4B、4C、4D、4E)の形状を示す。図3(a)は、円筒状の支柱を有し、中心線20に直交して流体の流れ方向に対して対面する壁面1Bdと、中心線20に対して対称に流体の流れ方向に向かって湾曲している1Bc、1Bcを有している。そして、壁面1Bdは面積が少なく、該壁面1Bdで反流れ方向に反射される流体量は少ないので、凹部1Aa内での流体の淀みが乱れることはなく、全圧の測定が可能である。
【0027】
図3(b)の支柱は、流体の流れ方向と直角方向に肉薄に、流れ方向に肉厚に形成されているので、流体内に配置した場合は、流体によって支柱自体が流体の流れ方向に傾斜もしくは湾曲してセンサ受圧面の位置がずれることはなく、正確な圧力を測定することができる。
【0028】
図3(c)の支柱は、断面四角形状に形成され、(d)の支柱は断面三角形状に形成されている。これらの凹部奥側壁面1Dc、1Ecは中心線20に対して対称に流体の流れ方向に向かって湾曲している。そして、壁面1Dc、壁面1Ecで反流れ方向に反射される流体量は少ないので、凹部1Aa内での流体の淀みが乱れることはなく、全圧の測定が可能である。
【0029】
次に、このように構成された第1実施の形態の動作を図2を用いて説明する。図2において、流体の流れに略直角に配置されたプローブ1Aをその軸心4Aaを中心として所定角度回動して圧力センサ2の受圧面2aが受ける圧力P〔Pa〕を測定し、(c)に示すように回動角度θに対して圧力センサ2が受ける圧力Pの圧力分布曲線Sを求めることができる。その際に、予め用意した前記流体計測用プローブを柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θの圧力分布特性から、静圧Ps〔Pa〕を測定し、圧力分布曲線Sのピーク値を全圧Pzとし、全圧Pz−静圧Ps=動圧Pdを算出することができる。
【0030】
本第1実施の形態は上述のように構成されているので、圧力を測定するセンサ2を小型に筒状に形成し、その中心軸2bが支柱4Aに平行に設けることができるので、支柱径を小径に形成でき、狭い空間に挿入することができる。
【0031】
また、円柱状のセンサ2を支柱4A内に該支柱4A内の軸心に沿って挿入配置できるので、センサ2の表面を支柱4Aの外周面4Abの内周面に接触もしくは近接して配置できるので、センサ2の受圧面2aを支柱4Aの外周面に隣接して配置でき、支柱外周面発生する圧力分布を測定できるので、予め支柱4Aと同じ径を有する圧力測定器に同じ性能のセンサ2を配置して外周支柱の外周面に相当する位置の静圧を測定しておくことによって、支柱まわりの圧力分布曲線Sに近い圧力分布を測定することが可能である。
【0032】
次に、第2実施の形態を説明する。図4(a)は、本発明の第2実施の形態にかかる流体計測装置の概略図であり、(b)は凹部10Aa部分の側面図、(c)は凹部10Aa部分の正面図である。第1実施の形態との相違点は、第1実施の形態は、凹部に対面して受圧面を配置したセンサを凹部の上方側に配置したのに対して、第2実施の形態は、センサを凹部の上側及び下側に配置し、上下方向からの流体圧力の影響を加味して圧力測定を行う点である。
【0033】
図4において、プローブ10AはV溝状に形成した凹部10Aaを設け、その上側面10Abに開口部13を、下側面10Acに開口部14を開設し、これらの開口部にセンサ2の受圧面が対向するように配置される。そして、上側面10Abと下側面10Acとの境界線10Adの形状は第1実施の形態において説明した図2の奥側の壁面1Ac、図3(a)の1Bd、1Bc、図3(b)の1Cc、図3(c)の1Dc、図3(d)の1Ecと同じ形状を用いることができる。
【0034】
次に、図5及び図6を用いて第2実施の形態の動作を説明する。図5(a)に示すように流体が、流れる方向が角度βで矢印方向に流れている状態で、かつ図6(a)に示すように角度θで矢印方向に流れている場合は、開口部13側のセンサ圧Pは開口部14側のセンサ圧Pより小さいので、図6(b)に示すように角度θ=0°から時計方向にプローブ10Aを回動すると、(b)に示すように開口部13側のセンサによって測定される流体圧力を用いて圧力変動曲線201が描かれ、開口部14側のセンサによって測定される流体圧力を用いて圧力変動曲線202が描かれる。
【0035】
一方、角度βが0°で流体の流れ方向が中心線30方向に向かうとすれば、開口部13側のセンサの検出圧力と開口部14側のセンサの検出圧力は等しいPを取る。このβ=0°を出発点として、流体の流れ方向角度βが時計方向に変わると、開口部14側のセンサの検出圧力による圧力変動曲線204は、圧力P点から上昇し、開口部14が流体の流れる方向と正対するあたりの角度をピークとして下降する。また、開口部13側のセンサの検出圧力による圧力変動曲線203は、圧力P点から下降する。
【0036】
そして、所定β角度において、圧力変動曲線204においては圧力P2xが、圧力変動曲線203においては圧力P1xが測定される。この流体の流れ方向における上下方向のβ角度の関係、すなわちβ角度に対する一対のセンサ2a、2Bの検出する値を予め測定しておくことによって流体の流れ角度を計測することができる。そして、流れ角度β=0°における圧力=Pをそのピーク値として計測され、全圧Pとして求めることができ、予め測定しておいた静圧Pと全圧Pとから動圧を求めることができる。
【0037】
また、流れ角度βからプローブ10Aの挿入角度を調整してセンサ2Aとセンサ2Bの測定圧力を等しい角度βに調整した後に、全圧、動圧、流体速度などを測定することもできる。
【0038】
図7及び図8は、本発明の第3実施の形態にかかる流体計測装置の概略図であり、図7(a)は側面図、(b)は正面図、図8(a)は図7(a)のI−I断面図であり、図8(b)は図7(b)のII−II断面図である。第2実施の形態との相違点は、第2実施の形態のV溝による淀み空間が支柱の外周に沿って軸心に直角に流体の流れる方向に平行に形成して、淀み空間の流体逃げ部を流体の流れる方向に平行に形成したのに対して、第3実施の形態は2本の溝部を支柱外周に軸心に対して角度を有して削設形成し、該2本の溝部が接触させてV溝による淀み空間を形成し、該淀み空間の逃げ部を2本の溝部に沿って流体の流れる方向に対して上下に角度を有して流体の逃げ部を形成した点である。
【0039】
本第3実施の形態を図7及び図8を用いて説明すると、上側溝部を形成する傾斜面11の上側縁11aはプローブ10Bの外周表面にあり、その上側縁11aから下側縁11bに向かって該傾斜面11が形成される。同じように、下側溝部を形成する傾斜面12の下側縁12aはプローブ10Bの外周表面にあり、その下側縁12aから下側縁12bに向かって該傾斜面12が形成される。これらの傾斜面11、及び12は、所定傾斜面角度を刃先端に有したフライス刃にて削設することができる。
【0040】
淀み空間10Baの流体圧力は参考例としての図8(b)に示すように通路16、17が連通する場所に設けられた図示しない圧力センサによって測定される。尚、圧力センサは図9に示すように、淀み空間10Caと近接してセンサ2A、2Bを配置してプローブ10Cとして構成してもよい。
【0041】
また、図10は、図4に示す第2実施の形態に適用可能は各種淀み空間形状を示す断面図である。図10(a)、(b)はV溝の代りに図2に示した第1実施の形態における角形凹部10Da、10Eaを用いたものである。また、(c)、(d)は前記角形凹部の上側面10Db、10Eb、下側面10Dc、10Ecを、上側面10Fb、10Gb、下側面10Fc、10Gcのように湾曲形状としたものである。尚、(b)、(d)は参考例であり通路16、17は図示しない圧力センサに連通している。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明は、柱状体に流体の流れ方向に対向して開口部と奥側壁面を有する凹部が設けられ、該凹部内に流体の淀み空間が形成されるので、流体流通通路内に該柱状体の延設方向が流体流通方向と交差する方向に配置して、該凹部の淀み空間によって流体を測定するために、狭い計測空間でも容易に、かつ正確に流体の圧力を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態にかかる流体計測装置の概略図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】 第1実施の形態の動作説明図である。
【図3】 他の流体計測用プローブの断面形状を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2実施の形態にかかる流体計測装置の概略図である。
【図5】 第2実施の形態の動作説明図1である。
【図6】 第2実施の形態の動作説明図2である。
【図7】 本発明の第3実施の形態にかかる流体計測装置の概略図である。
【図8】 (a)は図7のI−I断面図、(b)は図7のII−II断面図である。
【図9】 本発明の第3実施の形態の変形例にかかる概略断面構成図である。
【図10】 他の実施の形態にかかる概略断面構成図である。
【図11】 従来例にかかる流体計測用プローブ概略構成図である。
【図12】 開発先行例にかかる流体計測用プローブ概略構成図である。
【符号の説明】
1A 流体計測用プローブ(流体計測装置)
1Aa 凹部
1Ac 奥側壁面
1Ah 最突出部
2 圧力センサ(A、B)

Claims (5)

  1. 柱状体に形成され、流体流通通路内に該柱状体の延設方向が流体流通方向と交差する方向に配置して流体を測定する流体計測装置において、
    前記柱状体は柱状軸心を中心として所定角度回動可能に配置され、前記柱状体の外周に流体の流れ方向と対面して流体を取り込む流体取込開口と、奥側に該流体取込開口に対向した奥側壁面とを有した凹部を設け、前記奥側壁面は流体の流れ方向に対して正対した状態で、流体の流れに対向した最突出部と該最突出部から左右両側に分かれて流体を流れ方向下流側へ流出させる傾斜面を有し、前記左右両側に分かれて流出するところの前記凹部内に流体が充満する淀み空間を形成し、
    該淀み空間の前記流体取込開口と前記奥側壁面との間の流体圧力を測定するように圧力センサの受圧面が前記凹部の上下壁面のうち、少なくとも一方の壁面に存在するようにまたは近接して存在するように配設したことを特徴とする流体計測装置。
  2. 前記上下壁面のうち、少なくとも前記流体取込開口から前記奥側壁面側に延設された一方壁面に開口部を設けるとともに、受圧面を前記一方の壁面に有した柱状の圧力センサを、前記開口部を介して前記柱状体内に配設したことを特徴とする請求項1記載の流体計測装置。
  3. 前記上下壁面に開口部を設けるとともに、受圧面を前記流体取込開口から前記奥側壁面側に延設された前記一方の壁面に有した柱状の圧力センサを、前記開口部を介してそれぞれ前記柱状体内の前記上壁面側及び下壁面側に配設したことを特徴とする請求項1記載の流体計測装置。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれか1項に記載の流体計測装置を用いて流体を測定する流体計測方法において、
    予め、前記柱状体の柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θに対する圧力分布特性を用意し、
    前記柱状軸心を中心として所定角度回動しつつ前記淀み空間の流体圧力を測定し、該流体圧力のピーク値に基づいて流体の全圧、静圧及び流速を計測することを特徴とする流体計測方法。
  5. 前記請求項1または3のいずれか1項に記載の流体計測装置を用いて流体を測定する流体計測方法において、
    予め、前記柱状体の柱状軸心を中心として所定角度回動した際の角度θをパラメータとして、前記流体取込開口に対する流体の流れ方向を軸心方向に角度β変化させた前記上壁面側及び下壁面側に配設した一対の流体圧力測定手段による圧力分布特性を用意し、
    前記柱状体の柱状軸心を中心として前記角度θ時の淀み空間の前記一対の前記流体圧力測定手段による流体圧力を測定し、
    該流体圧力値に基づいて流体の全圧、静圧、流れ角θの他、前記角度βを計測することを特徴とする流体計測方法。
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