JP4347348B2 - メークアップ化粧料 - Google Patents
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Description
そこで、彩度の低下を補うために、雲母チタンなどの強い光沢を有するパール顔料を適量配合し、つやを付与する方法がとられてきた。しかしながら、その仕上がりはパール顔料独特の正反射方向の強い光沢のため、外観上てかてかしたり、肌の実際の光沢とは異質な不自然な仕上がりを呈する傾向が見られる。
パール顔料自体の彩度を高めた化粧料としては、中空構造の金属酸化物板状粉体を含有させた化粧料(特許文献3参照)や、雲母母材を酸化チタン、酸化ケイ素、酸化チタンで順次被覆した高彩度粉体と光散乱性粉体を含有させた化粧料(特許文献4参照)が知られている。確かに、特許文献1及び2で用いられている複合顔料は、従来のパール顔料と比較すると、顔料自体の彩度が高い。しかしながら、メイクアップ化粧料には一般的に雲母、タルク等の表面光沢の非常に大きい粉体が配合されているため、それらの複合顔料を配合すると発色を打ち消しあい、色相感覚を変化させる効果を十分に発揮できないという問題があった。
すなわち、本発明は、下記の(A)複合化板状粒子及び(B)薄片状複合粉体を含有するメークアップ化粧料を提供するものである。
(A)雲母チタンとポリメタクリル酸メチル微粒子とからなり、次の(1)〜(4)の条件を満たす複合化板状粒子
(1)複合化板状粒子が、臨界温度以上かつ4MPa以上の圧力の二酸化炭素の存在下、ポリメタクリル酸メチル微粒子が平均粒径5〜100μmの雲母チタンの表面に固着したもの
(2)ポリメタクリル酸メチル微粒子の平均粒径が0.01〜30μm
(3)ポリメタクリル酸メチル微粒子の平均粒径(a)と雲母チタンの平均粒径(b)の比(a/b)が1/2000〜1/5
(4)ポリメタクリル酸メチル微粒子の雲母チタンに対する質量比が0.001〜0.2
(B)母材に微粒子を被覆した薄片状複合粉体であって、該母材の平均粒径が0.1〜1000μm、該微粒子の平均粒径が該母材の平均粒径に対して1/5以下であり、かつ該母材の含有量が50〜95質量%である薄片状複合粉体
本発明で用いられる(A)複合化板状粒子は、雲母チタンと有機高分子微粒子からなる複合化板状粒子である。ここで、雲母チタンは、微粉末にした雲母(板状粒子)の表面に酸化チタンを被覆したものであって、真珠光沢、干渉色を与える光学的に特徴のあるパール顔料である。雲母チタンの基材である雲母は、白雲母、鱗雲母、金雲母、黒雲母、人造雲母、セリサイト(絹雲母)等を使用することができる。これらの中では、特に白雲母、鱗雲母、金雲母が好ましい。
雲母表面を被覆する酸化チタンとしては、ルチル型、アナターゼ型、ブルーカイト型があるが、このうちルチル型、アナターゼ型が好ましい。これらの雲母チタンは市販のものを使用することができる。また、雲母チタンにさらに酸化鉄を被覆したもの、雲母に酸化チタンと酸化鉄又は酸化スズとの混合物を被覆したものも使用することができる。
上記の雲母チタンは、一種単独で又は二種以上を混合して使用することができる。
前記高分子化合物としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、フッ素系高分子化合物、シリコーン系高分子化合物等を挙げることができる。
熱可塑性樹脂としては、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のアクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等が挙げられる。これらの中では、アクリル樹脂が好ましく、特にポリメタクリル酸メチル(PMMA)が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。
これらのフッ素系高分子化合物、シリコーン系高分子化合物の詳細については、特開2002−210356号公報の段落〔0035〕〜〔0046〕に記載されている。
上記の有機高分子微粒子は、一種単独で又は二種以上を混合して使用することができる。
有機高分子微粒子の平均粒径は、好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.05〜20μm、さらに好ましくは0.1〜3μmである。
有機高分子微粒子の平均粒径(a)と雲母チタンの平均粒径(b)との関係は、雲母チタンへの付着性の観点から、その平均粒径の比(a/b)が1/2000〜1/5であり、好ましくは1/800〜1/10、より好ましく1/400〜1/20である。ここで、平均粒径とは、レーザー回折/散乱式粒度分布計(例えば、株式会社堀場製作所、LA−920)を用いて、レーザー回折/散乱法で測定された体積基準粒度分布から算出されるメジアン径を意味する。
(A)複合化板状粒子は、撹拌機構を有するオートクレーブ、耐圧セル等の容器内で、臨界温度以上かつ4MPa以上の圧力の二酸化炭素の存在下、有機高分子微粒子を可塑化し、雲母チタンの表面上に固着させて複合化することによって得ることができる。このような操作に用いる装置としては、特に制限はなく、例えば、特開平11−47681号公報、特開2000−210356号公報等に記載の装置を使用することができる。
ドライブレンドを行う際に、有機高分子微粒子同士及び得られる複合化板状粒子同士の凝集を防止するために、本発明の目的を阻害しない範囲で、無機微粒子を共存させることができる。用いることのできる無機微粒子としては、例えば、シリカ、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン等が挙げられる。
これらの無機微粒子の平均粒径は、有機高分子微粒子の平均粒径よりも小さいことが好ましく、通常0.3μm以下、好ましくは0.1μm以下である。
また、可塑化における圧力も有機高分子微粒子の可塑性に依存するが、4MPa以上とする。好ましい圧力は臨界圧力(7.37MPa)以上であり、より好ましくは10MPa以上である。高圧になるほど二酸化炭素の密度が高くなるため、雲母チタン及び複合化板状粒子の流動性が良好となり、粒子の凝集性が改善される。従って、圧力は高い方が好ましいが、設備のコストや二酸化炭素の除去や減圧を効率的に行う観点から、50MPa以下が好ましく、40MPa以下がより好ましい。特に好ましい圧力は、10〜35MPaである。
有機高分子微粒子を雲母チタンの表面に固着させる時間は、有機高分子微粒子の可塑性に依存するが、通常1分〜20時間、好ましくは5分〜5時間の範囲である。
また、この間に容器内を撹拌すれば、雲母チタン及び複合化板状粒子の流動性が良好となり、粒子の凝集性を改善することができる。
通常のスプレードライ法やドライブレンド法では、図4に示すように、有機高分子微粒子が真球であった場合、ほぼ真球のままで雲母チタン表面上に付着しているだけである。これに対して、本発明で用いる複合化板状粒子は上記構造上の特徴を有するため、本発明の特有の効果を発現する。
用いることのできる可塑剤としては、例えば、p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、フタル酸エステル、リン酸エステル、脂肪族一塩基酸エステル、脂肪族二塩基酸エステル、二価アルコールエステル、オキシ酸エステル等が挙げられる。
また、有機高分子微粒子が、二酸化炭素による可塑化を受けにくい物質の場合には、エントレーナとして助溶媒を加えて可塑化の促進を行ってもよい。助溶媒としては、極性溶媒が好ましく、例えば、アルコール、アセトン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、水等が挙げられる。前記アルコールは、エタノール及び1−プロパノールが好ましく、エタノールがより好ましい。
他の方法としては、容器内の混合物を容器外に排出し、排出時に該混合物から二酸化炭素を分離除去するとともに、凝集のない複合化板状粒子を得ることができる。排出条件は特に限定がないが、ノズルの流入部での温度が臨界温度以上、圧力が臨界圧力以上であることが超臨界流体である観点から望ましい。
この(A)複合化板状粒子は、その塗布面に十分なカバー力がありながらも透明感を付与できるので、種々のメークアップ化粧料用粉体として有用である。
また、より使用感を向上させるために、特開平11−49634号公報に記載のスフィンゴシン類縁体、ステロール類及び脂肪酸による表面処理を施すことにより、透明感や肌が滑らかに見える効果を引き出し、滑らかでのびがよくモイスチャー効果に優れ、しかも皮膚刺激性のない化粧料を得ることができる。
(B)薄片状複合粉体は、母材となる粉体の表面を微粒子(以下、被覆粒子という)で被覆したものであって、母材の平均粒径が0.1〜1000μm、被覆粒子の平均粒径が該母材の平均粒径に対して1/5以下であり、かつ該母材の含有量が50〜95質量%である。(B)薄片状複合粉体の被覆形態としては、母材表面に被覆粒子が層状又は点在するように存在するか、母材に被覆粒子の一部が埋め込まれている形態がある。このような形態で母材表面を被覆することにより、(B)薄片状複合粉体の表面反射光量をコントロールすることができる。
ここで「薄片状」とは、いわゆる粒状であるものを除く観点から使用した用語であり、通常、アスペクト比(粉体の長径と厚さの比)が5〜100、特に10〜70の範囲であるものをいう。アスペクト比がこの範囲にあれば、粉体相互の摩擦が小さくなり使用感が向上する点から好ましい。
母材の平均粒径(板状粉体の長径)は0.1〜1000μmであり、好ましくは0.5〜500μm、特に好ましくは5〜50μmである。また、母材の厚みは0.05〜1μmであることが好ましい。
薄片状複合粉体中における母材の含有量は50〜95質量%であり、好ましくは60〜80質量%である。
また、被覆粒子の平均粒径は、上記母材の平均粒径に対して1/5以下あり、好ましくは1/10以下である。ここで、平均粒径は前記と同様で、レーザー回折/散乱法によるメジアン径を意味する。
ポリウレタン製の黒色人工皮革(オカモト株式会社、OK−7)10cm×5cmに、薄片状複合粉体5mg/50cm2を均一に塗布し、2次元変角分光測色計(株式会社村上色彩技術研究所、GCMS−3)を用いて、表面反射光量を測定する。測定は、C光による2°視野の受光条件において、入射光角10°、受光角10°の条件下での測定(x)、及び入射光角−40°、受光角60°の条件下での測定(y)を行う。ここで、表面反射光量としては、2°視野XYZ表色系における三刺激値のY値を用いる。表面反射光とは、人工皮革に塗布した試料に入射光を当てたときに反射する光である。入射光角とは、反射面の法線と入射光線のなす角度のことであり、受光角とは、反射面の法線と反射光線のなす角度のことである。
(B)薄片状複合粉体は、上記の条件下で測定されたそれぞれの表面反射光量の差(x−y)が、12以下であることが好ましい。表面反射光量の差(x−y)は、より好ましくは11以下、さらに好ましくは10以下である。
(B)薄片状複合粉体は、例えば、被覆粒子として前記金属酸化物の中から屈折率の異なる1〜3種類を選択し、屈折率の高い方から順に母材表面に被覆することにより、製造することができる。当該金属酸化物の選択は、薄片状複合粉体を化粧料に配合するときに必要とされるカバー力を指標として行われる。例えば、薄片状複合粉体のカバー力を高くする場合には、第1層に屈折率の高い金属酸化物、例えば酸化チタン等を用いるのが好ましい。一方、カバー力を低めに設定したい場合には、第1層に中程度の屈折率を持つ金属酸化物、例えば酸化アルミニウム等を用いるのが好ましい。次いで、第2層以降の層を被覆していくが、光の反射を抑制し透明感を出すために、第2層以降の層としては、第1層の屈折率よりも屈折率が小さい金属酸化物を用いることが望ましい。
超臨界二酸化炭素の存在下で複合化する方法(i)は、複合化板状粒子(A)の製造例と同様な操作により、超臨界二酸化炭素の存在下で、母材と被覆粒子である金属酸化物と高分子化合物とを接触させて複合化する方法である。この方法では、薄片状複合粉体は、通常、高分子化合物で覆われている構造となる。より具体的には、母材及び被覆粒子のいずれもが高分子化合物で被覆された状態で、母材上に被覆粒子が存在する複合形態が挙げられる。または、母材表面上に被覆粒子が存在しており、その全体が高分子化合物で被覆されていてもよい。
用いられる高分子化合物は、分子間力が小さく、超臨界二酸化炭素中に溶解又は分散しやすい性質を有することが好ましい。具体的には、フッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物を用いることができる。これらのフッ素系高分子化合物、シリコーン系高分子化合物としては、前記したものを用いることができる。
この場合、例えば母材を水中に分散させ、これに所定量の硫酸チタニル等の金属塩を添加し、アルカリ雰囲気で加水分解した後、母材表面に金属塩加水分解物を析出させることにより、所定厚の酸化チタン等の金属酸化物被覆層を形成することができる。また、最外層としてシリカを被覆する場合は、シリカより高屈折率の被覆層が形成された母材の分散液に、所定量のアルカリ金属珪酸塩水溶液又は有機珪素化合物等を添加し、必要に応じて酸又はアルカリを加えて、被覆された母材表面にさらに珪酸の重合物(加水分解縮重合物)を付着させる等の方法を採用することができる。
また、母材に、酸化チタン、酸化アルミニウム、及びシリカを順次被覆する場合は、酸化チタンと酸化アルミニウムの被覆量が、TiO2/Al2O3の重量比で0.62以下、特に0.42以下であり、合計の被覆量が1〜50質量%、特に5〜40%質量であることが好ましい。 さらに、使用感(きしみ感低減)の点から、該粉体に対するシリカの被覆量が0.1〜30質量%、特に0.2〜20質量%であることが好ましい。
本発明の(B)薄片状複合粉体は、メークアップ化粧料に配合する前に、予め撥水及び/又は撥油化処理を施すことができる。撥水及び/又は撥油化処理の条件等は、前記した、複合化板状粒子の撥水及び/又は撥油化処理の条件等と同様である。
これらのメークアップ化粧料中の(A)複合化板状粒子の含有量は、含有効果を十分に発揮させる一方で、強い光沢感による不自然さを回避する観点から、1〜50質量%、好ましくは2〜30質量%の範囲である。
より具体的には、粉白粉、固形白粉及びフェイスパウダーの場合は0.1〜30質量%、特に0/5〜30質量%、固形粉末状ファンデーション及び油性ファンデーションの場合は0.1〜30質量%、特に0.5〜30質量%、クリーム状ファンデーション、リキッドファンデーション及びコンシーラーの場合は0.1〜30質量%、特に0.5〜25質量%、頬紅及びアイシャドウの場合は0.1〜30質量%、特に0.5〜25質量%含有させるのが好ましい。
これらのうち、特に顔料を用いる場合には、予め撥水及び/又は撥油化処理を施すことが、化粧持続性の点から好ましい。撥水及び/又は撥油化処理剤としては、複合化板状粒子の撥水及び/又は撥油化処理剤の際に用いるのと同様の化合物を使用することができる。
本発明のメークアップ化粧料は、常法により、前記各成分を均一に混合することにより製造することができる。
例えば、粉白粉、固形白粉、フェイスパウダー、固形粉末状ファンデーション、頬紅、アイシャドウ等を製造する場合は、ヘンシェルミキサー、レトロミキサー、ホバートミキサー、プラネタリーミキサー、ニーダー等を用いて常法に従って製造することができる。
雲母チタン(平均粒径:45μm、ECKART Gmbh & Co. KG)21.90gと、球状のPMMA(平均粒径0.3μm、綜研化学株式会社)1.10gを高速流動型混合機スーパーミキサー(商品名:ピッコロSMP-2 、内容量0.3L、株式会社カワタ)に充填し、3000rpmで5分間混合し、予備混合粉体を得た。得られた予備混合粉体の走査型電子顕微鏡写真を図4(倍率:30,000倍)に示す。
次にオートクレーブ(内容量500mL:株式会社AKIKO)に、前記予備混合粉体23.00gを充填した後、二酸化炭素ガス又は液化二酸化炭素を供給し、−5℃の冷媒が通液されているコンデンサーでこの二酸化炭素を凝縮し、昇圧ポンプで昇圧した。
撹拌機を回し、二酸化炭素を予熱してオートクレーブに導入し、温度296K 及び圧力6.2MPa に調節した。その後、温度を353K 及び圧力を25.0MPa に調節し、この条件下で0.5時間保持した後、排気し、10分間で減圧した。この際、容器内温度が313K以下にならないように調節し、減圧終了時の容器内温度は326Kであった。オートクレーブの内圧を大気圧まで減圧して複合化板状粒子を得た。この複合化板状粒子は、PMMA粒子の平均粒径が0.3〜0.5μmであり、PMMA微粒子/雲母チタンの平均粒径の比が1/150であり、PMMA微粒子が雲母チタン1質量部に対して0.05質量部の量で固着したものである。
得られた複合化板状粒子の走査型電子顕微鏡写真を図1(倍率:1,000倍)、図2(倍率:10,000倍)及び図3(倍率:30,000倍)に示す。図1〜図3から、PMMA粒子が膨潤し可塑化し、雲母チタンとの接触面が扁平化し、雲母チタン表面上に広範囲に分散して固着していることがわかる。また、一部のPMMA粒子については、隣接した粒子同士が融着していることがわかる。
製造例1において、雲母チタンの量を20.90gに、PMMAの量を2.10gに変更した以外は、製造例1と同様にして複合化板状粒子を得た。得られた複合化板状粒子は、PMMA粒子の平均粒径が0.3〜0.5μmであり、PMMA微粒子/雲母チタンの平均粒径の比が1/150であり、PMMA微粒子が雲母チタン1質量部に対して0.1質量部の量で固着したものである。この複合化板状粒子は、製造例1で得られた複合化板状粒子に比べ、雲母チタン表面上により広い面積で固着していたが、固着状態は同様であった。
タルク340gを純水3160gに添加して十分に分散し、これに二酸化チタンとして濃度20%の硫酸チタニル水溶液200gを加え、攪拌しながら加熱し5時間沸騰させた。これを室温まで冷却し、濾過、水洗後、110℃で乾燥させて、二酸化チタンの水和物が被覆されたタルクを得た。このうち320gを2680gの純水中でよく分散させ、これに酸化アルミニウムとして濃度10%の塩化アルミニウム水溶液800g及び尿素500gを水1800gに溶かした溶液を加えてよく混合し、90℃で10時間加熱した後、室温まで冷却した。これを濾過、水洗し、110℃で乾燥後、600℃で5時間焼成し、酸化チタン、酸化アルミニウムで順次被覆されたタルクを得た。更にこれを100g計量し、エタノールと水の混合溶剤(7:3の体積比)1Lに加えて、よく分散させた。これにシリカとして濃度4%のケイ酸エチルエタノール溶液278gを加え、撹拌しながら50℃に加熱し、約10時間保持した。次にこれを冷却後濾過し、エタノール及び純水で十分洗浄した後、110℃で乾燥し、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカで順次被覆されたタルクを得た。得られた薄片状複合粉体の前記表面反射光量の差(x−y)は10、平均粒子粒径は20μmであった。
製造例1と同様にして、雲母チタンと、球状のPMMAを混合し、予備混合粉体を得た。得られた複合化板状粒子の走査型電子顕微鏡写真を図4(倍率:30,000倍)に示す。図4から、ほぼ真球状であったPMMA粒子が、ほぼ真球状のまま、雲母チタン表面上に付着しているだけであることがわかる。
表1に示す成分(1)〜(13)(本発明の(A)複合化板状粒子、(B)球状粉体、顔料、増粘剤等)を混合粉砕する。これを高速ブレンダーに移し、更に成分(14)及び(15)を80℃に混合溶解したものを加えて均一に混合する。この混合物に成分(16)を加え、混合した後、再び粉砕し、ふるいを通す。これを金皿(固形粉末ファンデーション容器)に圧縮して、成型した。
(評価方法)
表1に示す本発明品及び比較品の各々を、化粧品専門パネル20名が使用し、下記の評価基準により「透明感のある仕上がり」、「明るい仕上がり」、「自然な肌色」、「ギラツキ感のなさ」、「肌色の補正効果」、「カバー力」を評価した。その評価結果の平均値を、表1に示す。
評価基準
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
下記成分(11)〜(14)(本発明の(A)複合化板状粒子、(B)薄片状複合粉体、顔料)を混合粉砕する。別に水相成分(7)〜(10)を混合した溶液を調製し、粉砕した顔料を加えて分散した後、75℃に加熱する。油相成分(1)〜(6)を80℃に加熱溶解したものを、先に調製した水相に撹拌しながら加え、乳化する。これを撹拌しながら冷却し、50℃で成分(15)を加え撹拌しながら冷却し、クリーム状ファンデーションを得た。
得られたクリーム状ファンデーションは、透明感が高く明るく自然で、不自然なギラツキ感のなく、かつ肌色補正効果が高く、カバー力の高いものであった。
(成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 5.5
(2)モノステアリン酸グリセリン 2.5
(3)セトステアリルアルコール 1
(4)モノラウリルプロピリングリコール 3
(5)スクワラン 7
(6)オリーブ油 8
(7)精製水 バランス
(8)防腐剤 適量
(9)トリエタノールアミン 1.2
(10)ソルビット 3
(11)酸化チタン 10
(12)製造例3の薄片状複合粉体 6
(13)着色顔料(ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄) 適量
(14)製造例1の複合化板状粒子 5
(15)香料 微量
合 計 100
下記全成分(本発明の(A)複合化板状粒子、(B)薄片状複合粉体、顔料等)を混合し、粉砕機を通して粉砕し、ふるいを通して、粉白粉を調製した。
得られた粉白粉は、透明感が高く明るく自然で、不自然なギラツキ感のなく、かつ肌色補正効果が高く、カバー力の高いものであった。
(成分) (質量%)
(1)マイカ バランス
(2)製造例2の複合化板状粒子 15
(3)製造例3の薄片状複合粉体 20
(4)球状ナイロン 15
(東レ株式会社 SP-500、平均粒径:6μm)
(5)酸化チタン 0.5
(6)ベンガラ 0.3
(7)黄酸化鉄 0.1
(8)黒酸化鉄 0.01
(9)ステアリン酸マグネシウム 10
(10)防腐剤 適量
(11)香料 微量
合 計 100
下記成分(1)〜(7)(本発明の(A)複合化板状粒子、(B)薄片状複合粉体、顔料)を混合粉砕し、高速ブレンダーに移して、更に成分(8)〜(10)を80℃に混合溶解したものを加えて均一に混合する。この混合物に成分(11)を加え混合した後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿(白粉容器)に圧縮して成型した。
得られた固形白粉は、透明感が高く明るく自然で、不自然なギラツキ感のなく、かつ肌色補正効果が高く、カバー力の高いものであった。
(成分) (質量%)
(1)マイカ バランス
(2)製造例1の複合化板状粒子(ジメチルポリシロキサン処理物) 15
(3)製造例2の複合化板状粒子(ジメチルポリシロキサン処理物) 10
(4)製造例3の薄片状複合粉体 20
(5)酸化亜鉛 5
(6)酸化チタン 0.5
(7)黒酸化鉄 0.01
(8)流動パラフィン 8
(9)ミツロウ 2
(10)防腐剤 適量
(11)香料 微量
合 計 100
下記成分(1)〜(7)(本発明の(A)複合化板状粒子、(B)薄片状複合粉体、顔料、柔軟剤等)を混合して粉砕した。次に、混合機中で成分(8)〜(10)を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後、プレス機を用いて金皿(頬紅容器)に圧縮して固化した。
得られた頬紅は、透明感が高く明るく自然で、不自然なギラツキ感のなく、かつ肌色補正効果が高く、カバー力の高いものであった。
(成分) (質量%)
(1)マイカ バランス
(2)製造例2の複合化板状粒子 20
(3)製造例3の薄片状複合粉体 15
(4)酸化チタン 4
(5)ステアリン酸亜鉛 5
(6)コメデンプン 5
(7)色材 3
(8)流動パラフィン 3
(9)防腐剤 適量
(10)香料 微量
合 計 100
下記成分(4)〜(6)を室温にて溶解した後、成分(1)〜(3)(本発明の(A)複合化板状粒子、(B)薄片状複合粉体、顔料等)を添加し、ディスパーで分散させ、成分(7)と(8)を撹拌しながら添加し、乳化してリキッドファンデーションを調製した。
得られたリキッドファンデーションは、透明感が高く明るく自然で、不自然なギラツキ感のなく、かつ肌色補正効果が高く、カバー力の高いものであった。
(成分) (質量%)
(1)疎水化処理顔料
酸化チタン(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理物) 1.0
酸化鉄(赤、黄、黒) 適量
(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理物)
(2)製造例3の薄片状複合粉体 6.0
(3)製造例1の複合化板状粒子 5.0
(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理)
(4)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(5)ジメチルポリシロキサン 10.0
(KF−96A、信越化学工業株式会社)
(6)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体 1.0
(「SH3775C」、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)
(7)グリセリン 2.0
(8)精製水 バランス
合 計 100
Claims (7)
- 下記の(A)複合化板状粒子及び(B)薄片状複合粉体を含有するメークアップ化粧料。
(A)雲母チタンとポリメタクリル酸メチル微粒子とからなり、次の(1)〜(4)の条件を満たす複合化板状粒子
(1)複合化板状粒子が、臨界温度以上かつ4MPa以上の圧力の二酸化炭素の存在下、ポリメタクリル酸メチル微粒子が平均粒径5〜100μmの雲母チタンの表面に固着したもの
(2)ポリメタクリル酸メチル微粒子の平均粒径が0.01〜30μm
(3)ポリメタクリル酸メチル微粒子の平均粒径(a)と雲母チタンの平均粒径(b)の比(a/b)が1/2000〜1/5
(4)ポリメタクリル酸メチル微粒子の雲母チタンに対する質量比が0.001〜0.2
(B)母材に微粒子を被覆した薄片状複合粉体であって、該母材の平均粒径が0.1〜1000μm、該微粒子の平均粒径が該母材の平均粒径に対して1/5以下であり、かつ該母材の含有量が50〜95質量%である薄片状複合粉体 - ポリメタクリル酸メチル微粒子の平均粒径(a)と雲母チタンの平均粒径(b)の比(a/b)が1/800〜1/10である請求項1に記載のメークアップ化粧料。
- (B)薄片状複合粉体が、タルクを母材とするものである請求項1又は2に記載のメークアップ化粧料。
- (B)薄片状複合粉体が、母材に、酸化チタン、酸化アルミニウム、及びシリカから選ばれる少なくとも一種を被覆したものである請求項1〜3のいずれかに記載のメークアップ化粧料。
- (B)薄片状複合粉体が、母材に、酸化チタン及び酸化アルミニウムを順次被覆したものである請求項1〜4のいずれかに記載のメークアップ化粧料。
- (B)薄片状複合粉体が、母材に、酸化チタン、酸化アルミニウム、及びシリカを順次被覆したものである請求項1〜5のいずれかに記載のメークアップ化粧料。
- (A)複合化板状粒子を1〜50質量%、及び(B)薄片状複合粉体を1〜90質量%含有する請求項1〜6のいずれかに記載のメークアップ化粧料。
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