図1に示すように、スロットマシン2は、収納箱4と、この収納箱4の前面に設けられた前面扉5とからなる筐体3の内部に、第1リール10、第2リール11、第3リール12、ホッパー装置35(図2参照)、電源装置36(図2参照)等が配設された構成となっている。
前面扉5は、上部扉6と下部扉7との2枚の扉から構成される。上部扉6には表示窓8が設けられている。表示窓8の奥には第1リール10、第2リール11、第3リール12が配設されている。周知のように、第1リール10、第2リール11、第3リール12の外周には例えば複数種類の図柄が一定間隔で複数個配列されている。これらリールが停止すると、1リール当たり3個の図柄が表示窓8を通して表示され、第1リール10、第2リール11、第3リール12の全てのリールが停止した場合には、計9個の図柄が表示窓8を介して表示される。
この表示窓8の側方には、液晶表示装置15が設けられている。この液晶表示装置15は、遊技が実行されている場合にアニメーション表示を用いた演出が行われ、遊技が行われていない場合にデモ表示を行う。
下部扉7の上部には、遊技の開始時に操作される1枚ベットボタン20、MAXベットボタン21、ペイアウトボタン22などの各種の操作ボタンが設けられている。また、これらボタンの近傍には、メダルが投入された後に操作されるスタートレバー23や、回転するリールを停止させる第1ストップボタン25、第2ストップボタン26、第3ストップボタン27が設けられている。なお、これらのボタン等の機能はいずれも周知であるので、その詳細については省略する。
下部扉7の上部には、上述したボタンやレバーの他に、メダル39(図2参照)を投入するメダル投入口28が設けられている。また、下部扉7の下部には、入賞を得た場合に、メダル39が払い出される払い出し口29や、該払い出し口29から払い出されたメダル39を貯留するメダル受け皿30が設けられる。
図2に示すように、下部扉7を開けると、収納箱4の下部に設けられたホッパー装置35、電源装置36等が露呈される。ホッパー装置35は、スロットマシン2における遊技で入賞した場合に入賞に応じた払い出し枚数のメダル39を払い出す。また、ホッパー装置35は、メダル39がクレジットされた状態でペイアウトボタン22が押圧操作されたときに作動し、クレジットされたメダル39を、そのクレジット枚数分払い出す。このホッパー装置35の上部には、メダル39を貯留する貯留タンク37が設けられ、後述するメダルセレクタ40を通過したメダル39がこの貯留タンク37に貯留される。
一方、開けられた下部扉7の後面には、メダルセレクタ40や、メダルセレクタ40によって不正規であると判断されたメダル39や、ホッパー装置35から排出されたメダル39が案内される排出シュート41が設けられる。
図3に示すように、メダルセレクタ(不正行為防止装置)40は、本体基部45、通過メダルセンサ(メダル通過センサ)46、振分装置47、シャッタ(遮蔽部材)48の他に、図4及び図5に示すメダルセンサ(カウントセンサ)49を備えている。本体基部45は樹脂で形成されている。本体基部45の上面には、メダル入り口45aが設けられている。メダルセレクタ40が下部扉7に組み付けられると、このメダル入り口45aはメダル投入口28に連通し、メダル投入口28から投入されたメダル39が、メダル入り口45aから後述するメダル通路51に向けて送り込まれる。
この本体基部45に設けられるメダル入り口45aの長手方向の一端部には、センサ組付部45bが設けられている。このセンサ組付部45bは、本体基部45の厚みよりも幅が広く、且つ上面が開口された空間から形成されており、この空間に通過メダルセンサ46が組み付けられる。
この本体基部45にはメダル通路51が設けられており、このメダル通路51は上述したメダル入り口45aを上流側端として略L字状に屈曲するように設けられている。これにより、メダル入口45aからメダル通路51に送り込まれたメダル39は、メダル通路51の屈曲した部分まで落下した後に、その進行方向を、落下方向(図3中A方向)と略直交した方向(図3中B方向)に変化させ、メダル通路51を案内される。
本体基部45のメダル通路51を形成する一方の壁面で、メダル入口45aから見てメダル通路51の屈曲した部分よりも下流側のメダル通路51の上方には、振分装置取付部45cが設けられている。振分装置取付部45cは、本体基部45の外周面よりも内側に凹んだ空間から構成されている。この振分装置取付部45cには、メダル通路51に臨むように振分装置47が設けられる。
また、本体基部45に設けられるメダル通路51の下流側端部の側壁面45dであって、メダル通路51の上部には、メダル39の転動方向に沿って導通孔52,53が間隔を空けて設けられている(図4参照)。これら導通孔52,53は、後述する第1検知センサ49、第2検知センサ50の検知光を通過させるために設けられている。なお、上述した間隔とは、1枚のメダル39がメダル通路51に送り込まれたときに、第1検知センサ49、第2検知センサ50が同時にオフとなる期間が設けられるように、また、連続してメダル39が投入されたときには、先行するメダル39が第2検知センサ54によって、後続するメダル39が第1検知センサ55によって同時にオフとならない間隔である。
通過メダルセンサ46は、上述した本体基部45に設けられたセンサ組付部45aに組み付けられる。この通過メダルセンサ46は、第1通過検知センサ54(図7参照)、第2通過検知センサ55(図7参照)とから構成されている。第1通過検知センサ54、第2通過検知センサ55は、詳細は記載しないが、発光部と受光部とから構成される光センサがそれぞれ用いられ、これらセンサによる検知位置は、メダル通路51の図3中左方側端部となる。これらセンサは、スロットマシン2に給電が行われることによって、発光部から検知光が受光部に向けて照射され、受光部によってその検知光が受光されるとオンとなる。一方、メダル39がメダル通路51に送り込まれた場合に、メダル39の径方向に沿った面(メダル39の両面のうち、メダル通路51の側壁面と対峙する面)によって発光部からの検知光が遮断されると、受光部は発光部からの検知光を受光することができなくなるのでオフとなる。なお、以下では、メダル39の通過によって第1通過検知センサ54、第2通過検知センサ55が順次オフとなった後に、第1通過検知センサ54、第2通過検知センサ55が順次オンとなる場合に、通過メダルセンサ46によってメダル39が検知されるものとして説明する。
これら第1通過検知センサ54と第2通過検知センサ55はメダル39の送り込み方向に間隔を空けて配置されている。なお、第1通過検知センサ54と第2通過検知センサ55との間隔は、1枚のメダル39がメダル通路51に送り込まれたときに、第1通過検知センサ54、第2通過検知センサ55の順でオフとなるが、第1通過検知センサ54と第2通過センサ55とのそれぞれが同時にオフとなる期間が設けられるように、また、連続してメダル39が投入されたときには、先行するメダル39が第2通過検知センサ54によって、後続するメダル39が第1通過検知センサ55によって同時にオフとならない間隔である。
振分装置47は、上述したように、本体基部45に設けられた振分装置取付部45cに取り付けられる。この振分装置47は、振分装置取付部45cの壁面に取り付けられる取り付け板56、取り付け板52に図3中C方向、或いはD方向に回動自在に取り付けられる回動板57、この回動板57励磁作用を与えて回動させるソレノイド96(図7参照)及び回動板57を付勢するバネ(図示せず)から構成されている。
取り付け板56及び回動板57は、金属製の薄板で形成されている。取り付け板56は矩形状に形成されており、本体基部45の振分装置取付部45cの壁面と直交して突出するように取り付けられている。回動板57は、その下端部の幅が、取り付け板56と連結される端部の幅よりも広い略T字状に形成されており、取り付け板56の突出方向の先端を回動軸にして取り付け板56に取り付けられている。
回動板57は、前述したソレノイド96の励磁作用とバネの復元力によって、取り付け板56の突出方向の先端を回動軸にして、メダル39の通過を可能にする通過位置(図3中の実線で示す位置)と、メダル通路51からメダル39を図3中E方向に落下させる排出位置(図3中の二点鎖線で示す位置)との間で回動される。例えば、ソレノイド96によって回動板57が通過位置に保持されると、回動板57の幅が広い部分であるメダル振り分け部57aとメダル通路51を構成する壁面45dとが略平行に対峙し、1枚のメダル39が通過可能な隙間を形成する。また、通過位置に回動板57が保持されると、メダル振り分け部57aの下端縁と、メダル39の接触面となるメダル通路51の底面との距離が正規のメダル39の直径よりも狭くなるので、メダル39の上縁部が支持される。これにより、回動板57のメダル振り分け部57aがメダル通路51を構成する壁面45dと略平行となる通過位置に保持されると、メダル39の上縁部がメダル振り分け部57aに支持されながらメダル通路51を転動する。そして、メダルセレクタ40のメダル通路51を転動したメダル39は、メダルセレクタ40からメダル案内部材60へと送り出され、最終的にメダル案内部材60を転動したメダル39は、ホッパー装置35の貯留タンク37に貯留される。
また、回動板57が通過位置に保持されているときに、メダル投入口28から投入されたメダル39が正規の大きさのメダルよりも小さいメダルが投入された場合、正規の大きさのメダルと同様に、メダル入り口45aからメダル通路51に送り込まれることになるが、メダル振り分け部57aによってメダル39の上縁部が支持されないので、メダル通路51から図3中E方向へと逸脱し、排出シュート41へと落下する。なお、排出シュート41には、メダル通路51から逸脱したメダル39を検知する排出メダルセンサ67(図7参照)が設けられており、この排出メダルセンサ67によってメダル39が検知されると、制御部120(図7参照)にその検知信号が出力される。
一方、回動板57が排出位置に保持されている場合、メダル振り分け部57aと、メダル通路51を構成する壁面45dとの略平行状態が解除されている。これにより、メダル振り分け部57aの下端縁と、メダル通路の底面との距離が正規のメダル39の直径よりも広くなるので、メダル39の上端部がメダル振り分け部57aに支持されなくなる。これにより、メダル通路51を転動するメダル39は、メダル通路51から図3中E方向へと逸脱し、排出シュート41へと落下する。
例えば、この回動板57は、スロットマシン2の電源がオンされた場合に通過位置にセットされ、また、メダル39がクレジットされている枚数が貯留数上限(例えば、50枚)に達している場合や、遊技を行っている(スタートレバー23を操作することによって第1、第2、第3リール10,11,12が回転してから、全てのリール10,11,12が停止されるまでの状態)場合に、排出位置にセットされる。
図4〜図6に示すように、シャッタ48は、メダル通路51の下流側端部であって、メダル通路51の上方に設けられている。このシャッタ48は、上述した導光孔52,53を遮蔽する遮蔽位置(図4参照)と、導光孔52,53を露呈する露呈位置(図5参照)との間で移動可能となるように、本体基部45に組み付けられる。このシャッタ48には、シャッタ用ソレノイド(駆動手段)130(図7参照)が連結されている。なお、シャッタ48と、シャッタ用ソレノイド130との連結方法については、その詳細を記載しないが、シャッタ用ソレノイド130が、給電が行われることによって駆動鉄芯が移動するソレノイドの場合には、駆動鉄芯をシャッタと直接連結させる、或いはカム機構や、リンク機構等の連結機構を介して連結させる等、適宜の方法を用いることが可能である。
このシャッタ48は遮蔽位置に保持されており、シャッタ用ソレノイド130への給電が行われると遮蔽位置から露呈位置へと移動し、シャッタ用ソレノイド130への給電が停止されると、露呈位置から遮蔽位置へと移動する。なお、シャッタ用ソレノイド130への給電が停止されたときに、シャッタ48を露呈位置から遮蔽位置へと移動させる方法としては、シャッタ48の自重を用いて、或いはシャッタ48を遮蔽位置へと付勢するバネ等の付勢手段を用いることによって遮蔽位置へと移動させることが考えられる。
シャッタ48は、その下面が開口された溝部61を備えた形状から形成されている。このシャッタ48は、本体基部45の開口64の下方に設けられた導光孔52,53を、メダル通路51を構成する壁面45d側から覆う第1遮蔽部62、及び本体基部45の裏側から遮蔽する第2遮蔽部63を備えており、第1遮蔽部62と、第2遮蔽部63との間に前記溝部61が設けられている。この溝部61は、シャッタ48が露呈位置から遮蔽位置へと移動した場合に、本体基部45の開口64に連なる本体基部45の壁面が挿通され、溝部61を構成する壁面61aが、開口64の内壁面のうちの下壁面64aに当接されることにより、シャッタ48が遮蔽位置で保持される。
第2遮蔽部63の両側面にはガイド片63a,63bが設けられており、このガイド片63a,63bは、メダル通路51を構成する壁面とは反対側となる壁面、つまり本体基部45の裏側の壁面に設けられたガイドレール65,66の溝部65a,66aにそれぞれ挿通される。これにより、シャッタ48が移動した場合に、シャッタ48の移動方向が規制される。
メダルセンサ49は、第1検知センサ68、第2検知センサ69から構成され、通過位置にあるメダル振り分け部57aによってメダル通路51の下流端部まで転動したメダル39を検知するために設けられている。第1検知センサ68は、メダルセレクタ40の本体基部45のメダル通路51側、つまり本体基部45の表面側に配置され検知光を照射する発光部68aと、本体基部45の裏面側に配置され発光部68aからの検知光を受光する受光部68bとから構成されている。なお、これら発光部68a及び受光部68bは、検知光の光軸が、導光孔52の中心軸と一致するように配置されている。例えば、シャッタ48が遮蔽位置にあるとき(図4参照)や、メダル39の通過時には、導光孔52は遮蔽されるから、発光部68aからの検知光を受光部68bにおいて受光することができない。これにより、第1検知センサ68がオフとなる。一方、図5に示すように、シャッタ48が露呈位置にあるときには、導光孔52が露呈されるから、発光部68aから照射された検知光は、導光孔52を通過して受光部68bで受光されることになる。これにより、第1検知センサ68がオンとなる。
第2検知センサ69は、第1検知センサ68と同様に、発光部69aと受光部69bとから構成されている。この第2検知センサ69における検知方法は、第1検知センサ68と同一のため、その説明を省略する。この第2検知センサ69によるメダル39の検知は、導光孔53を利用して行われる。例えば、メダル39の通過時によって、第1検知センサ68、第2検知センサ69の順でオフとなった後に、第1検知センサ68、第2検知センサ69の順でオンとなる場合に、メダルセンサ49によってメダル39が検知されるものとして説明する。
図7は、スロットマシン2の電気的構成を示す機能ブロック図である。スロットマシン2の遊技制御は、制御装置(不正行為防止装置)90によって行われる。この制御装置90は、CPU91、ROM92及びRAM93を備えた構成となっている。CPU91は、ROM92に記憶された遊技制御プログラム95に基づいて、遊技における処理を行う。これを受けて、メダルセレクタ40に設けられたソレノイド96に給電が行われ、回動板57が通過位置に保持される。
スタートスイッチセンサ97は、スタートレバー23の内部に設けられ、スタートレバー23が操作されることによってオンとなり、そのオン信号(遊技開始信号)をCPU91に向けて出力する。これを受けて、CPU91は第1リール10、第2リール11、第3リール12の回転制御を行う。
第1リール10、第2リール11、第3リール12の各リールの基準位置には、インデックス10a,11a,12aがそれぞれ設けられ、その一回転ごとにフォトセンサ100,101,102によって、それぞれのインデックス10a,11a,12aの通過が光電検出される。フォトセンサ100,101,102による検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU91に出力される。なお、第1リール10、第2リール11、第3リール12には、ステッピングモータ105,106,107の駆動軸がそれぞれ圧入されており、ステッピングモータ105,106,107の作動によって、これら第1リール10、第2リール11、第3リール12が回転する。図7では、便宜上、第1リール10とステッピングモータ105、第2リール11とステッピングモータ106、第3リール13とステッピングモータ107とをそれぞれ実線で囲って示してある。なお、符号108,109,110は、ステッピングモータ105,106,107をそれぞれ駆動させるドライバである。
なお、CPU91には、ステッピングモータごとにパルスカウンタ(図示せず)が設けられ、各々のステッピングモータに供給された駆動パルスの個数を計数する。これにより、フォトセンサ100,101,102からのリセット信号が入力されるたびにクリアされ、再びアップカウントされる。CPU91は、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの図柄が移動してきているのかを識別することができ、また、どの程度リールを回転させれば目的の図柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。
第1ストップボタン25、第2ストップボタン26、第3ストップボタン27の内部にはストップスイッチセンサがそれぞれ設けられており、各ストップスイッチセンサからのオン信号がCPU91に入力されると、CPU91はROM92に記憶された図柄テーブル(図示せず)を参照して、目的の図柄が表示窓8から停止されるように、或いは、目的の図柄が表示窓から表示できない場合には他の図柄を表示させるように、対応するステッピングモータへ駆動パルスを供給した後に、駆動パルスの供給を停止する。そして、入賞が得られたときに、CPU91はホッパー装置35を作動させ、入賞に対する枚数のメダル39を払い出す。なお、符号112は液晶コントローラであり、液晶表示装置15の表示画面に画像を表示させるために設けられている。
CPU91は、制御部(駆動制御手段、駆動制御変更手段)120、タイマ(計時手段)121、通過メダルカウンタ(第2計数手段)122、メダルカウンタ(第1計数手段)123、計数値判定部(計数値判定手段)124及び時間判定部(時間判定手段)125を備えている。制御部120は、通過メダルセンサ46からのメダル39の検知信号を受けて、シャッタ用ソレノイド130に給電を開始する。シャッタ用ソレノイド130への給電が開始されると、シャッタ48が遮蔽位置から露呈位置へと移動される。また、制御部120は、メダルセンサ49からのメダル39の検知信号を受けて、シャッタ用ソレノイド130への給電を停止する。シャッタ用ソレノイド130への給電を停止すると、シャッタ48が露呈位置から遮蔽位置へと移動される。
タイマ121は、通過センサ46からのメダル39の検知信号が制御部120に入力されたことを契機にして計時を開始する。そして、メダルセンサ49からのメダル39の検知信号が制御部120に入力されたことを契機にして計時を停止する。タイマ121による経過時間Tは制御部120によって監視されており、この経過時間Tが予め設定された基準時間Uに到達しても、第1検知センサ68、第2検知センサ69からの出力信号がない場合には、制御部120はシャッタ用ソレノイド130への給電を停止する。さらに、排出メダルセンサ67によってメダル通路51から逸脱したメダル39の検知信号が制御部120に出力された場合に、タイマ121における計時が停止される。
通過メダルカウンタ122は、通過メダルセンサ46からのメダル39の検知信号が制御部120に入力されたときに、そのカウント値Mが1加算される。一方、排出メダルセンサ67からのメダル39の検出信号が制御部120に入力されたときには、通過メダルカウンタ122のカウント値Mは1減算される。
メダルカウンタ123は、メダルセンサ49からのメダル39の検知信号が制御部120に入力されたときに、そのカウント値Nが1加算される。
時間判定部124は、タイマ121による経過時間Tが予め設定された許容時間の最小時間V1、最大時間V2(V1<V2<U)の範囲内(V1≦T≦V2)となるか否かを判定するために設けられる。例えば、正規のメダル39が投入された場合には、タイマ121によって得られた経過時間Tが許容時間の範囲内、つまりV1≦T≦V2となる。一方、径が同一であっても材質が異なるメダル39が投入された場合や、不正にメダル39の投入を行おうとする場合にメダル投入口28から挿入されるゴト器具145(図14参照)の場合には、タイマ121によって得られる経過時間Tが、許容時間の範囲外、つまり、T<V1、或いはV2<Tとなる。これにより、許容時間の範囲外となる場合には、制御部120は、ROM92に記憶されたエラー処理プログラム131を読み出して、例えば液晶表示装置15に警告表示を行う他に、図示しないスピーカによる警報音の再生を行う、或いはスロットマシン2に設けられたLED等の電飾を、遊技における点灯・消灯制御とは異なる警報時の点灯・消灯制御を行う。また、遊技場に配設されたスロットマシン2の管理を行うホールコンピュータ(図示せず)へ警告信号を出力する。なお、許容時間の最小時間V1、最大時間V2は、例えば実験等によって求められるものである。
計数値判定部125は、通過メダルカウンタ122のカウント値Mと、メダルカウンタ123のカウント値Nとが一致しているか否かを判定するために設けられる。なお、これらカウンタのカウント値が一致しない、つまりM≠Nとなる場合には、制御部120はROM92に記憶されたエラー処理プログラム131を読み出して、例えば液晶表示装置15に警告表示を行う他に、図示しないスピーカによる警報音の再生を行う、或いはスロットマシン2に設けられたLED等の電飾を、遊技における点灯・消灯制御とは異なる警報時の点灯・消灯制御を行う。また、遊技場に配設されたスロットマシン2の管理を行うホールコンピュータ(図示せず)へ警告信号を出力する。
次に、本実施形態の作用について、図8に示すフローチャート、図9に示すタイミングチャートに基づいて説明する。スロットマシン2の電源がオンされると、制御装置90のCPU91は、ROM92に記憶された遊技制御プログラム95を実行する。制御部120は、メダルセレクタ40のソレノイド96への給電を行う。スロットマシン2の電源がオフのときには、振分装置47の回動板57は、バネの復帰力によって排出位置にあるので、ソレノイド96への給電が行われるとソレノイド96の励磁作用により、回動板57が排出位置から通過位置へと回動し、通過位置に保持される。また、スロットマシン2の電源がオンとなっても、すぐにはシャッタ用ソレノイド130への給電は行われないので、シャッタ48は導光孔52,53を遮蔽する遮蔽位置に保持される。
スロットマシン2の電源がオンされると、通過検メダルセンサ46は、第1通過検知センサ54、第2通過検知センサ55とも、それぞれの発光部から照射された検知光が対応する受光部において受光されているので、それぞれオンとなる。また、第1検知センサ68、第2検知センサ69の発光部68a,69aから受光部68b,69bに向けて検知光が発光される。このとき、シャッタ48によって導光孔52,53がそれぞれ遮蔽されているので、検知光を受光部68b,69bで受光することができない。これにより、第1検知センサ68、第2検知センサ69はオフになっている。
図10、図11に示すように、メダル39がメダル投入口28から投入されると、メダル39は、メダルセレクタ40に設けられたメダル入り口45aからメダル通路51へと送り込まれる。このとき、通過メダルセンサ46の第1通過検知センサ54、第2通過検知センサ55はそれぞれオンとなっており、メダル通路51にメダル39が送り込まれることによって、まず、第1通過検知センサ54の発光部からの検知光が遮断され、受光部における検知光の受光ができなくなる。これにより、第1通過検知センサ54がオフとなる。第1通過検知センサ54がオフとなっている間も、メダル39はメダル通路51を図10中A方向に落下しているから、第1通過検知センサ54に引き続き、第2通過検知センサ55もオフとなる。
そして、メダル39がメダル通路51を落下することによって、第1通過検知センサ54における検知光の光軸からメダル39の径方向に沿う面が退避していくから、第1通過検知センサ54の発光部からの検査光が受光部で受光される。これにより、第1通過検知センサ54がオフからオンとなる。同様にして、第2通過検知センサ55がオフからオンとなる。これにより、通過メダルセンサ46から制御部120に向けてメダル39の検知信号が出力される。これを受けて、制御部120は、通過メダルカウンタ122のカウント値Mを1加算する。
同時に、制御部120はタイマ121を作動させ、通過メダルセンサ46においてメダル39が検出されてからの経過時間Tを計時させるとともに、シャッタ用ソレノイド130に給電を開始する。シャッタ用ソレノイド130に給電が行われると、シャッタ48が遮蔽位置から退避位置まで(図11中F方向に)移動する。シャッタ48が退避位置まで移動すると、導光孔52,53が露呈されることになるので、第1検知センサ68の発光部68aからの検知光が導光孔52を介して受光部68bで受光されることになる。これにより、第1検知センサ49がオンとなる。同様にして、第2検知センサ69がオンとなる。
図12,図13に示すように、メダルセレクタ40のメダル通路51に送り込まれたメダル39は、屈曲した部分まで落下する。そして、メダル通路51の屈曲した部分に到達したメダル39は、屈曲した部分よりも下流側のメダル通路51を図12中B方向に転動する。図12中B方向に転動するメダル39は、その下端縁を本体基部45に設けられたガイド(図示せず)によって、その上端縁部を回動板57のメダル振り分け部57aによって、それぞれ支持されながら、メダル通路51の下流側に向けて転動していく。
メダル通路51の下流側端部であって、メダル通路51の上部には導光孔52,53が設けられており、転動するメダル39は、まず導光孔52を遮蔽することになる。メダル39によって導光孔52が遮蔽されると、第1検知センサ68の受光部68bは、発光部68aからの検知光を受光することができなくなるので、第1検知センサ68がオフとなる。なお、転動するメダル39は、導光孔52を遮蔽した状態で、導光孔53も遮蔽することになるので、第2検知センサ69の受光部69bは、発光部69aからの検知光を受光することができなくなる。これにより、第2検知センサ69もオフとなる。メダル39はメダル通路51を図12中B方向に転動しているから、導光孔52からメダル39が退避されることになり、第1検知センサ68がオンとなる。その後、導光孔53からメダル39が退避することにより、第2検知センサ69もオンとなる。これにより、メダルセンサ49によるメダル39の検知信号が制御部120に出力される。
制御部120は、メダルセンサ49からのメダル39の検知信号を受けて、メダルカウンタ122のカウント値Nを1加算する。同時に、制御部120はシャッタ用ソレノイド130への給電を停止させる。これを受けて、シャッタ48が露呈位置から遮蔽位置へと移動する。さらに、制御部120は、タイマ121における経過時間Tの計時を終了させ、時間判定部125を作動させる。
時間判定部125は、タイマ121における経過時間Tが許容時間の範囲内(V1≦T≦V2)であるか否かを判定する。時間判定部125における判定でV1≦T≦V2となる場合には、制御部120は、正規のメダル39が投入されたものと判定し、計数値判定部124を作動させる。一方、T<V1、或いはV2<Tとなる場合には、制御部120は正規の大きさのメダル39が投入されていないと判定し、制御部120はROM92からエラー処理プログラム131を読み出して、例えば液晶表示装置15にエラー表示を行う、図示しないスピーカによるエラー音の再生を行う、或いはLED等の電飾を点灯・消灯制御させる。また、制御部120は、遊技場に配設されたスロットマシン2を管理するホールコンピュータへエラー信号を出力する。
計数値判定部125が作動されると、通過メダルカウンタ122のカウント値Mとメダルカウンタ123のカウント値Nとが比較される。そして、M=Nとなる場合には、遊技者の操作に基づいた遊技処理が行われる。一方、M≠Nとなる場合には、正規のメダル39が投入されていないことになるので、制御部120はROM92からエラー処理プログラム131を読み出して、例えば液晶表示装置15にエラー表示を行う、図示しないスピーカによるエラー音の再生を行う、或いはLED等の電飾を点灯・消灯制御させる。また、制御部120は、遊技場に配設されたスロットマシン2を管理するホールコンピュータへエラー信号を出力する。
例えば、正規のメダル39をメダル投入口28から1枚投入すると、通過メダルセンサ46からメダル39の検知信号が出力され、その所定時間が経過したときに、つまり、許容時間の範囲内(V1≦T≦V2)となる経過時間Tが経過した後に、メダルセンサ49からメダル39の検知信号が出力されることになる。この場合、通過メダルカウンタ122のカウント値MがM=1となり、またメダルカウンタ123のカウント値NがN=1となる。また、この場合、上述したように、通過メダルセンサ46におけるメダル39の検知から、メダルセンサ49におけるメダル39の検知までの経過時間Tは、V1≦T≦V2となるので、この場合は、制御部120は、メダル39が投入されたことに対する処理を行う。そして、複数枚のメダル39が投入された場合には、上述した処理が投入されたメダル39の枚数分行われることになる。
例えばメダル投入口28から投入されたメダル39が、正規の大きさのメダルよりも小さいメダルの場合がある。図示は省略するが、この場合、正規の大きさのメダルと同様に、メダルセレクタ40のメダル通路51の内部に送り込まれるが、回動板57のメダル振り分け部57aによって、メダル39の上端縁部が支持されないので、メダル通路51から図3中E方向に逸脱し、排出シュート41に向けて落下する。排出シュート41には排出メダルセンサ67が設けられており、この排出メダルセンサ67によって、排出シュート41に落下したメダル39が検出されることになる。そして、その検出信号が制御部120に入力されると、制御部120は、通過メダルカウンタ122のカウント値Mを1減算する。同時に、制御部120は、タイマ121による経過時間Tの計時を停止させるとともに、シャッタ用ソレノイド130への給電を停止する。これを受けて、シャッタ48が露呈位置から遮蔽位置へと移動する。これにより、正規の大きさのメダルよりも小さいメダルが投入された後に、正規の大きさのメダルが投入されたときに、通過メダルカウンタ122のカウント値Mと、メダルカウンタ123のカウント値Nとの整合性をとることができる。
また、通過メダルセンサ46からのメダル39の検知信号が制御部120に出力されたにも関わらず、メダルセンサ49からのメダル39の検知信号が制御部120に出力されない場合がある。この場合、制御部120は、タイマ121における経過時間Tを監視しているから、経過時間Tが予め設定された基準時間Uに到達しても、メダルセンサ49からのメダル39の検知信号が出力されない場合は、例えばメダル詰まり等のエラーであると判断し、ROM92からエラー処理プログラム131を読み出して、例えば液晶表示装置15にエラー表示を行う、図示しないスピーカによるエラー音の再生を行う、或いはLED等の電飾を点灯・消灯制御させる。また、制御部120は、遊技場に配設されたスロットマシン2を管理するホールコンピュータへエラー信号を出力する。
遊技者の中には、上述した正規のメダル39を投入して遊技を行う遊技者の他に、正規のメダル39を用いずに、メダル39の投入を不正に行う道具、所謂ゴト器具140を用いて不正なメダル39の投入処理を行おうとする遊技者がいる。
図14に示すように、例えば、通過メダルセンサ46が配設されていることを知らずに、ゴト器具140を用いた場合、例えば、導光孔52,53の位置にゴト器具140の先端部に設けられたLED141,142を対面させた後にこれらLED141,142を点滅させたとしても、通過メダルセンサ46から検知信号が制御部120に出力されていないので、シャッタ48は遮蔽位置に保持されたままである。これにより、あたかもメダル39が通過しているように、ゴト器具140の先端部に設けられたLED141,142を点滅させたとしても、シャッタ48が遮蔽位置にあるから、LED141,142からの照射光は、シャッタ48によって遮断されることになる。よって、ゴト器具140を用いてメダルが通過したことを誤って検知させようとする不正行為を防止することができる。
また、図15に示すように、ゴト器具145によってシャッタ48を退避位置まで移動させ、ゴト器具145の先端部に設けられたLED146,147を点滅させることによって、メダル39の検知を誤って行わせようとする不正行為を行ったとしても、通過メダルセンサ46からの検知信号が出力されていないので、計数値判定部124において、通過メダルカウンタ122のカウント値Mと、メダルカウンタ123のカウント値NとがM≠Nとなる。これにより、制御部120では不正行為が行われていることがわかるので、結果的にエラー処理が行われることになる。これにより、ゴト器具145を用いてシャッタ48を退避位置まで移動させてあたかもメダルの通過を誤って検知させた場合と、正規のメダルが投入された場合とを差別化することができ、このような不正にメダル投入を行う行為を防止することができる。
また、ゴト器具をメダル投入口28から挿入したときに、通過メダルセンサ46にメダルの通過を誤って検知させ、さらにメダルセンサ49にメダルの通過を誤って検知させることが考えられるが、通過メダルセンサ46における検知から、メダルセンサ49における検知までの経過時間Tが、実際に正規のメダルが投入されたときの経過時間Tとは異なり、確実に許容時間の範囲外となるから、結果的に制御部120によってエラー処理が行われることになる。これにより、ゴト器具を用いて不正にメダル投入を行う場合と、正規のメダルを投入する場合とを差別化することができ、このような不正にメダル投入を行う行為を防止することができる。
さらに、例えば先端にLEDが配設されたゴト器具に、通過メダルセンサ46の位置に合わせてLEDを配設することが考えられるが、それぞれのLEDを通過メダルセンサ46に合わせた位置にLEDを配置する必要があり、また、各LEDの点灯・消灯タイミングが難しいため、このようなゴト器具に改造したとしても、実際にそのようなゴト器具を用いて操作を行うことは難しい。これにより、本発明の構成にすることで、ゴト器具を用いて不正にメダルの投入を行わせる行為を防止することができる。
本実施形態では、第1通過検知センサ、第2通過検知センサが順次オフとなった後に、第1通過検知センサ第2通過検知センサそれぞれオンとなった場合に通過メダルセンサによってメダルが検知されるとしたが、これに限定する必要はなく、メダルが通過することによって、第1通過検知センサ及び第2通過検知センサがそれぞれオフとなったときにメダルが検知されたものとしてもよい。なお、メダルセンサにおいてメダルが検知されることについても同様である。
本実施形態では、メダルの通過によって第1通過検知センサ、第2通過検知センサが順次オフとなった後に、第1検知センサ、第2検知センサが順次オンとなる場合に、タイマにおける経過時間Tの計時を開始させるようにしたが、これに限定する必要はなく、第1検知センサがオフとなる場合に、タイマにおける経過時間Tの計時を終了させるようにしてもよい。また、この他に、第1検知センサ、第2検知センサが順次オフとなる場合にタイマにおける経過時間Tの計時を終了させるようにしてもよい。
同様にして、タイマにおける経過時間Tの計時を終了させる条件は、本実施形態に限定する必要はなく、メダルの通過によって第1検知センサがオフとなる場合に、タイマにおける経過時間Tの計時を終了させるようにしてもよい。また、この他に、第1検知センサ、第2検知センサが順次オフとなる場合にタイマにおける経過時間Tの計時を終了させるようにしてもよい。
本実施形態では、許容時間の最小時間V1と最大時間V2とを設け、タイマにおける経過時間Tがこれら時間V1,V2の範囲内にあるか否かを判定したが、これに限定する必要はなく、例えば、基準時間Xと、この基準時間に対する誤差αとを設け、許容時間をX±αとして、経過時間Tが、X−α≦T≦X+αの範囲にあるか、T<X−α、X+α<Tの範囲にあるかを判定してもよい。
本実施形態では、シャッタの上流側に通過メダルセンサを設け、この通過メダルセンサによってメダルが検知されたことによって、シャッタを遮蔽位置から露呈位置まで移動させたが、これに限定する必要はなく、通過メダルセンサの代わりに、例えば、メダル通路を構成する壁面のうち、メダルの径方向に沿う面と対峙する面からメダル通路の内部に突出し、メダル通路に送り込まれたメダルによってメダル通路から退避する突出片と、メダル通路から退避した突出片を検知する検知センサとをメダルセレクタに設け、この検知センサによって突出片が検知された場合に、シャッタ用ソレノイドに給電を行うようにしてもよい。
また、この他に、メダル通路内に突出する押圧片を複数、所定の角度ピッチで配設した回転体と、回転体の押圧片を検知する複数の検知センサとをメダルセレクタに設け、回転体に設けられた押圧片のいずれかをメダル通路に突出させることが考えられる。この場合、メダル通路に突出する押圧片がメダル通路に送り込まれたメダルによって押圧されることによって、回転体が所定方向に回転したときに、上記複数の検知センサが、他の押圧片を検知する。これにより、回転体の回転方向がわかるので、正規のメダルが投入された場合には、所定方向にメダルが回転する。この場合に、シャッタを露呈位置まで移動させる。一方、ゴト器具をメダル投入口から投入した場合には、回転体が回転しない、或いは、回転体が回転したとしても、正規のメダルが投入された場合の回転方向とは異なる方向、又は、回転体が揺動することになり、正規のメダルが投入された場合との差別化を図ることができる。
本実施形態では、メダル通路から排出シュートに落下したメダルを排出メダルセンサによって検知し、その検知信号を受けたときに、通過メダルセンサのカウント値を1減算したが、これに限定する必要はなく、例えば、メダルセンサのカウント値を1加算してもよい。