JP4349482B2 - 壁紙糊付機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は壁紙糊付機に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、運搬性や、洗浄性を向上させた壁紙糊付機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られている自動壁紙糊付機の概略構成を図7に示す。自動壁紙糊付機1にはクロス(壁紙)を挿入する側から、検尺ローラー5と送り出しローラー11、ハイテンションローラー4、ドクタ−ローラー10、糊付ローラー8、押えローラー6、ナラシローラー7が配置されている。そして糊付機1から着脱可能な糊箱12内には糊上ローラー9が洗浄のために着脱自在に設けられている。糊付される壁紙Aは、検尺ローラー5と送り出しローラー11の2本のゴムローラーによって挟まれて、糊付機本体内に送り込まれる。
【0003】
検尺ローラー5は両端で軸受部材で支持されており、自由に回転することができる。また、このローラーはバネによってクロス表面側に押し付けられており、壁紙Aの送りに追従して一方向に回転する。
【0004】
この検尺ローラー5の外径を一定値にしておくことにより、ローラーの回転量を何らかの手段(円周を等分割したスリット板をセンサ−で検出する等)で測定して、ローラーの外周の1点が円周上で移動した距離、即ち送り込まれた(糊付した)壁紙Aの長さを測定することができる。この情報は、常時糊付機操作部に表示されており、作業者は状況を見ながら作業することができる。あらかじめ設定しておいた長さに到達すると、糊付機1は自動で停止する。
【0005】
糊付機停止後、作業者はカッタ−ガイドに沿ってカッタ−ナイフの刃を走らせて、壁紙Aを切断し、目的の所定長さ糊付けされた壁紙Aを得る。
【0006】
ドクタ−ローラー10と糊付ローラー8の隙間を調整することにより、糊付ローラー8の外周に付着する糊の厚みを調整し、すなわち、壁紙Aへの糊付量を調整する。厚みを調整された糊の層が壁紙Aの裏面に接触して、壁紙Aの裏面に糊を転写する。
【0007】
糊付けされた壁紙Aはナラシローラー7によって転写された糊を均され、本体前面より排出されて折りたたまれ貼付まで糊面が合わされた状態で折りたたんだ状態で保管される。ハイテンションローラー4、押えローラー6は糊付ローラー8へのクロスの巻付け角を一定とし、糊付を均一にし、壁紙Aの搬送をスム−ズに行う働きをしているのである。
【0008】
糊3は糊付機本体下部に、前後方向に着脱自在に底面のほぼ4隅付近を支持された糊箱12に貯えられている。糊箱12の断面形状は図7に示す様に糊箱12の底面は、箱の前後から傾斜して糊上ローラー9の位置付近で最も深くなっている。壁紙Aに糊3を転写する糊付ローラー8に糊箱内の糊3を効率良く転写するために糊上ローラー9が取り付けられている。糊付ローラー8と糊上ローラー9がそれぞれの端部に設けられた歯車(図示せず)によって回転が伝達され互いに反対方向に回転するように構成されている。
【0009】
上記のような構成をした糊付機1が脚部に設置され、施工現場に搬入されて使用されている。施工現場に搬入・搬出するために、壁紙糊付機の付属品である原反芯棒、そしてテンションバーをバラバラにせず、壁紙糊付機と一緒に運搬できるようにする提案が特開平10−156246号でなされている。
【0010】
また、糊付ローラーを洗浄するにあたっては、特開平9−276764号のような糊付機の駆動源を利用する洗浄装置や、特開平10−216614号のような洗浄用シートを使用する洗浄方法が既に提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
施工現場に壁紙糊付機等を搬入する際、原反芯棒やテンションバーがバラバラになった状態であると非常に運搬しにくいものであった。そのため、内装施工業者は、自分で袋を製作してその中に収納をしたり、壁紙原反の中心に入っている紙管を使って、原反芯棒やテンションバーを一つにまとめたりもしていた。しかし、原反芯棒やテンションバーはそう重量のあるものではないため、糊付機のどこかに一体に簡単に固定して運搬するものの点数を減らしておきたいという要望があった。
【0012】
そして、特開平10−156246号の構成では、鍵穴状の係止穴を設けることにより原反芯棒等を係止するものであるが、穴に通したり抜いたりすることがやりにくく、また、テンションバーは糊付機の脚部を折りたたんだ状態か完全に開いた状態でしか保持することができず、車等から下ろして脚部を組み立てる際には、原反芯棒やテンションバーを一度外さなければならないため組立する際に手間がかかっていた。
【0013】
上記のことから、運搬の際に、一体にしっかりと固定でき、脚部の組立等の際に外さなくてもいいような保持の構造が望まれていた。
【0014】
また、特に洗浄用の装置やシート等を使用しない場合は、糊箱内の糊をバケツ等に移し、糊上ローラーを外した状態で再度壁紙糊付機にセットし、駆動をかけてローラーを回転させながら水を含ませたスポンジ等で洗浄をしている。しかし、最近では室内の環境問題が特に大きく取り上げられ、エコ壁紙と称される壁紙の普及により、施工する際の糊の粘度も濃い糊を使用するようになってきており、そのためスポンジ等で洗浄するにも付着した糊を簡単には落とせず時間がかかってしまうようになっていた。
【0015】
特開平9−276764号のような糊付機の駆動源を利用する洗浄装置は、洗浄装置を運搬する必要があり、洗浄装置があれば便利ではあるが、施工現場への搬入物を少なく、手軽にしたいという施工業者にとってはあまり好ましいというものではなかった。
【0016】
特開平10−216614号のような洗浄用シートを使用する方法は、薄い糊であれば効果はあるが、濃い糊では洗浄に時間がかかってしまっていた。以上のことから濃い糊でも短時間に糊付ローラーに付着した糊を落とすことができる洗浄方法が望まれていた。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、壁紙の裏面に糊付ローラーによって糊を塗布する壁紙糊付機において、原反芯棒及びテンションバーを保持する収納ホルダを壁紙スリッターの上刃固定ステーに2箇所設けており、上記2箇所の収納ホルダに保持されて上記原反芯棒及びテンションバーが側面視において上記上刃固定ステーと略平行となる状態で保持されていることを特徴とする壁紙糊付機である。
【0018】
収納ホルダを設けることにより原反芯棒及びテンションバーを確実に保持して、運搬性を向上させることができる。
【0019】
本発明の請求項2は、収納ホルダが着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機である。
【0020】
収納ホルダが着脱自在に構成されているので、原反芯棒及びテンションバーをまとめて運搬することができる。また、保管の際にもバラバラにならずに一体とまとめて保管しておくことが可能である。
【0021】
本発明の請求項3は収納ホルダのホルダ部に調整ホルダを着脱自在に設け、ホルダ部に保持する原反芯棒及びテンションバーの径を変更可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の壁紙糊付機である。
【0022】
収納ホルダのホルダ部に、調整ホルダを取り付けることにより、ホルダ部で保持できる径を調整可能としたものでり、原反芯棒やテンションバーの径が異なるものが存在していても調整ホルダで保持できるように調整ができる。ホルダ部が種々の収納ホルダを製作する必要がなくなり、製造のための金型費等を安価に抑えることができる。
【0023】
本発明の請求項4は、壁紙の裏面に糊付ローラーによって糊を塗布する壁紙糊付機において、糊箱に糊除去部材を設け、糊箱を移動させて上記糊除去部材を糊付ローラーに当接させることにより糊付ローラーに付着している糊を除去することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁紙糊付機である。
【0024】
糊箱を移動させて糊除去部材を糊付ローラーに当接させた状態で糊付ローラーを回転させると短時間で効率的に糊付ローラーに付着した糊を除去することができる。また、糊除去部材を糊箱に設けているため、除去した糊が糊箱内に落ちることとなり、糊付作業で残った糊をバケツに移すための前作業として糊付ローラーの糊除去を行えばよく、効率的である。
【0025】
本発明の請求項5は、糊箱の底面に保持ガイドを設け、糊除去部材が糊付ローラーに当接した状態で保持できることを特徴とした請求項4記載の壁紙糊付機である。
【0026】
糊箱の底面に保持ガイドを設けて、糊除去部材が糊付ローラーに当接した状態で保持できるように構成したので、作業者が糊除去部材が常に糊付ローラーに当接しているかどうかを気にしなくてもよく、作業性を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。まず運搬性を向上させるために、原反芯棒21及びテンションバー22の収納について説明する。図1には収納の一実施の形態として、壁紙スリッター23に収納する構成を示している。
【0028】
図1に示すように、着脱自在の収納ホルダ24を壁紙スリッター23の上刃固定ステー23aに取り付けるという構成のものである。収納ホルダ24には原反芯棒21を保持するホルダ24a、テンションバー22を保持するホルダ24b、24cを設けている。
【0029】
収納ホルダ24の材質は、原反芯棒21やテンションバー22を保持でき、上刃固定ステー23aに対して着脱できる弾力性があればどのような素材を使用してもかまわないが、好ましくは、弾力性に富み、割れにくく、成形で製造することができる樹脂、ゴム等の素材が望ましい。
【0030】
図2は、壁紙スリッター23を取り付けた壁紙糊付機1に収納ホルダ24を使用した状態を示している。上刃固定ステー23aに収納ホルダ24を取り付けて原反芯棒21やテンションバー22を保持すると、脚部の組立に邪魔にならず、また糊付機1と脚部の組立や壁紙スリッター23の取付け時においてもなんら邪魔にならずに収納が可能である。もちろん、収納ホルダ24を着脱自在としたので、原反芯棒21とテンションバー22を保持して一体として運搬することも可能である。また、収納ホルダ24を着脱自在とせず、ネジ等の適宜な手段で上刃固定ステー23aに固定してもよいことはいうまでもない。
【0031】
また、さらに本実施の形態では上刃固定ステー23aに収納ホルダ24を取り付けるようにしているが、本発明はこれに限定するわけではない。収納ホルダ24は、糊付機1のステーに取り付けたり、引っかけるような構造でもよいし、その他の場所に適宜設けてもかまわないのである。
【0032】
また、図3のように原反芯棒21を保持するホルダ24aに調整ホルダ25を着脱自在とすることで、原反芯棒21の太さが異なる糊付機1に対しても調整可能に構成させることができる。もちろん、24a、24b、24cのホルダの寸法を変えたものを複数種類製作してもよいのであるが、そうすると成型用の金型費がかかってしまうため太さが違う原反芯棒21やテンションステー22があったとしても簡単に調整ホルダ25を使用することによって対応できるようにしておくと、金型費を安価でき、かつ以前に販売した糊付機等へでも対応させることが可能とできるのである。
【0033】
次に糊付機の洗浄について説明する。ローラーの構成、配置は従来と同様である。図4(a)は通常の糊付作業状態を示している。図に示すように糊箱12の壁紙原反設置側の糊箱上部付近に、糊付ローラー8に平行となるように糊除去部材13を糊付ローラー8の長さより長く設けている。糊付作業中においては糊箱12は糊箱受け2等によって支持されている。
【0034】
糊付作業が完了すると図4(b)のように糊箱12を糊付機1から引き出す。ある程度引き出すと、糊除去部材13が糊付ローラー8に当接した状態となる。糊除去部材13が軽く当接した状態で壁紙糊付機1のインチングスイッチ(押しているときだけローラーを回転させるという従来から設けられているスイッチ)を押して糊付ローラー8等を回転させる。そうすると、糊付ローラー8の表面に付着している糊3が糊除去部材13によってかき落とされて糊箱12内に落ちる。糊付ローラー8を数回転させると糊付ローラー8に付着していた糊はほぼきれいに糊箱12内に落ちる。このとき、ドクターローラー10と糊付ローラー8の間隔を狭くしておくとドクターローラー10に付着していた糊も糊付ローラー8に移ってほぼ除去することができる。
【0035】
糊箱12を糊付機1から取りはずし、糊箱12内の糊をバケツ等に移してから、もう一度糊箱12を設置して、従来と同様に水を含ませたスポンジで軽く洗浄してやると完全に洗浄できる。糊除去部材13により糊をほぼ除去できるため、その後に少しスポンジ等で洗浄するだけで糊を除去することができるのである。
【0036】
糊除去部材13は、糊付ローラー8を傷つけず、弾性があり、糊付ローラー8に付着している糊をかき落とせるものであれば、材質等は特に制限をする必要はない。かき落としした後の糊箱12の洗浄を考慮すると、発泡系のゴムや、PVC、熱可塑性エラストマ、樹脂等が好ましい。また、糊除去部材13の断面形状もかき落とすための形状は種々採用することができる。糊除去部材13の別の実施形態例を2例ほど図5に例示しておく。
【0037】
図5(a)の糊除去部材13は糊箱12の端面を覆う形状のもので、糊箱の側壁上部付近にかぶせて取り付けする形状のものである。この形状にしておくと糊除去部材13だけを取り外して洗浄することができる。図5(b)は、糊箱12の側壁上部付近に糊除去部材13を溶着させた構成としたものである。糊除去部材13をはめ込んだり、かぶせるように取り付けたりして着脱可能に構成させたり、溶着して固定したりと種々な取付け方が可能である。
【0038】
また、図6に示すように、糊付ローラー8の糊を除去するように糊箱12を引き出した状態で保持できるような構成としてもよい。糊箱12の底面に保持ガイド14を設けておく。そうすると糊箱12を引き出した時に、糊除去部材13が糊付ローラー8に当接し、弾性を有する糊除去部材13が少したわんだ状態で糊箱12が戻ろうとするのを、保持ガイド14により抑え、ある程度の押圧力を加えた状態で糊除去部材13を糊付ローラー8に当接させた状態に保持できる。この状態で糊付機1を駆動させ糊付ローラー8(ドクターローラー10も共に回転する)を回転させると、糊除去部材13によって糊付ローラー8に付着した糊が1〜2回転で効果的に除去することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上に詳述したように、原反芯棒やテンションバーを簡単に収納でき、糊付機の組立、糊付機の運搬に支障なく効率的に保持が可能となる。また、糊除去部材を糊箱に設けることにより糊付ローラーに付着した糊を短時間で効率的に除去でき、洗浄性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原反芯棒及びテンションバーを保持する構成の一例を示した斜視図
【図2】収納ホルダを取り付けた状態を例示した側面図
【図3】収納ホルダにおいて調整ホルダの使用を説明する側面図
【図4】糊の除去について説明する側面図
【図5】糊除去部材の別実施形態を説明する側面図
【図6】糊除去の別実施の形態を説明する側面図
【図7】従来の糊付機の構成を説明する側面図
【符号の説明】
A 壁紙
1 壁紙糊付機
2 糊箱受け
3 糊
4 ハイテンションローラー
5 検尺ローラー
6 押えローラー
7 ナラシローラー
8 糊付ローラー
9 糊上ローラー
10 ドクタ−ローラー
11 送り出しローラー
12 糊箱
13 糊除去部材
14 保持ガイド
21 原反芯棒
22 テンションバー
23 壁紙スリッター
24 収納ホルダ
25 調整ホルダ
Claims (5)
- 壁紙の裏面に糊付ローラーによって糊を塗布する壁紙糊付機において、原反芯棒及びテンションバーを保持する収納ホルダを壁紙スリッターの上刃固定ステーに2箇所設けており、上記2箇所の収納ホルダに保持されて上記原反芯棒及びテンションバーが側面視において上記上刃固定ステーと略平行となる状態で保持されていることを特徴とする壁紙糊付機。
- 収納ホルダが着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機。
- 収納ホルダのホルダ部に調整ホルダを着脱自在に設け、ホルダ部に保持する原反芯棒及びテンションバーの径を変更可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の壁紙糊付機。
- 壁紙の裏面に糊付ローラーによって糊を塗布する壁紙糊付機において、糊箱に糊除去部材を設け、糊箱を移動させて上記糊除去部材を糊付ローラーに当接させることにより糊付ローラーに付着している糊を除去することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁紙糊付機。
- 糊箱の底面に保持ガイドを設け、糊除去部材が糊付ローラーに当接した状態で保持できることを特徴とした請求項4記載の壁紙糊付機。
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