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JP4350065B2 - 分散エネルギーシステム運転制御方法、運転制御装置、およびプログラム - Google Patents
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分散エネルギーシステム運転制御方法、運転制御装置、およびプログラム Download PDF

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本発明は、エネルギー発生装置および/またはエネルギー蓄積装置から構成される分散型エネルギーシステムを有し、電力系統に接続された複数の需要家からなるエネルギーコミュニティーにおける分散型エネルギーシステム運転制御方法および装置に関する。
近年、エネルギーの有効利用といった観点から需要化の近傍(オンサイト)に発電装置を設置し、そこから発生する電気および熱エネルギーを有効に利用するコジェネレーションシステムに注目が集まっている。とくに最近ではマイクロガスタービンや小型エンジンを用いた小規模なコジェネレーションシステムが実用化され、導入事例も増加している。また、次世代のコジェネレーションシステムとして期待されている固体高分子型燃料電池(PEFC)や固体酸化物型燃料電池(SOFC)の実用化も目前に迫ってきている。このようなコジェネレーションシステムはそれ単独で運用することによっても、需要家のエネルギー効率向上に貢献するが、蓄電設備を併用することでよりさらに大きなメリットが発生するものと考えられる。以下ではこのような需要化近傍に分散設置されるコジェネレーションシステムや蓄電設備を総称して分散型エネルギーシステムと呼ぶことにする。
複数の分散型エネルギーシステムのエネルギーを有効に利用し、低コストの運転制御を実現する方法として、特許文献1に記載されている「分散型エネルギーシステムの制御装置とその制御方法」がある。これは制御センタが分散型エネルギーシステムの制御装置から通信線を介して燃料電池の発電量と蓄電池のエネルギー貯蔵量と負荷の電力消費量のデータを受信するとともに、各分散電源システムに発電電力値および受送信電力値を指令することにより、電力需要の日負荷特性が異なる複数の分散型エネルギーシステム間において電力線を介しての電力需給を補完制御するシステムである。以下では上記のような分散型エネルギーシステムが多数設置されると共に、それらをエネルギーと情報のネットワークで接続し統合的に制御しているようなコミュニティーを「分散型エネルギーコミュニティー」と呼ぶこととする。
一般的に上記のような分散型エネルギーコミュニティーに用いられる分散型エネルギーシステムにおいては、各分散型エネルギーシステムが連系している系統電圧が規定値を逸脱しそうになった場合に無効電力出力量の調整(交流連系時)や有効電力出力量の調整(交流連系、直流連系時)を行い、連系点における系統電圧が規定値を逸脱しないように制御するとともに、出力調整によって電圧が調整できない場合には、分散型エネルギーシステムそのものを系統から解列してしまう機能が組み込まれている(非特許文献1)。
特開2005−86953号公報 石川 他、「太陽光発電システム複数代連系時における運転特性評価 −電圧上昇抑制機能の検討−」、日本太陽エネルギー学会 講演論文、平成12年
しかしながら上記従来の制御方法では、連系点電圧の電圧規定値逸脱条件のみを考慮し、分散型エネルギーシステムの種別によらず出力抑制や解列−再連系を行っていたため、分散型エネルギーシステムの特性によってはシステムに過度の負担がかかってしまっていた。
本発明の目的は、各々の分散型エネルギーシステムに対する急激な出力変動や解列−再連系といった負担を低減しつつ、分散型エネルギーシステムおよび分散型エネルギーコミュニティー全体の安全性を維持する分散型エネルギーシステム運転制御方法、制御装置、およびプログラムを提供することにある。
本発明の分散型エネルギーシステム運転制御方法は、
通信手段によって、各分散型エネルギーシステムの特性およびエネルギーコミュニティー内におけるそれらの構成に関する情報を収集するステップと、
記憶手段によって、前記の収集された情報を記憶装置に格納するステップと、
設定値演算手段によって、前記の収集、格納された情報をもとに、各分散型エネルギーシステムにおける連系点電圧上昇抑制機能が働く電圧値である動作電圧設定値を算出するステップと、
通信手段によって、前記の算出された動作電圧設定値を各分散型エネルギーシステムに通知するステップと
を有する。
本発明は、分散型エネルギーコミュニティー内に存在する分散型エネルギーシステムの特性や構成に関する情報を収集し、それらの情報に基づいて各々の分散型エネルギーシステムにおける電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を定期的に算出、更新し、分散型エネルギーシステムに送信することによって、各々の分散型エネルギーシステムに対する急激な出力変動や解列−再連系の頻度の低減を図るものである。
この場合、各分散型エネルギーシステム内に保持されている、電圧上昇抑制動作の容易さに関する情報をもとに、各分散型エネルギーシステムにおける連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出するか、各分散型エネルギーシステムから収集した、電圧上昇抑制動作の容易さを算出するための特性情報から電圧上昇抑制動作の容易さを算出し、該電圧上昇抑制動作の容易さをもとに、各分散型エネルギーシステムにおける連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出する。
本発明によれば、分散型エネルギーシステムや分散型エネルギーコミュニティーの安全性を低下させること無く、急激な出力変動や解列−再連系によって分散型エネルギーシステムにかかる負担の低減を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の分散型エネルギーコミュニティーのシステム構成および分散型エネルギーシステム運転制御装置の構成を示す図である。
同図に示すように、本分散型エネルギーシステム運転制御装置2Aは、分散型エネルギーシステム11Aと需要家負荷装置12を具備するものを含む複数の需要家(図1では3つの熱電需要家11,12,13のみを示す)からなり、これら需要家間の熱電融通および電力会社との間の売買電が可能な分散型エネルギーコミュニティー1Aの各需要家に設置された分散型エネルギーシステム11Aを制御するものである。分散型エネルギーシステム11Aと需要家負荷装置12は電力線4によって商用電源3に接続され、分散型エネルギーシステム11Aは熱配管5に接続されている。分散型エネルギーシステム11Aと需要家負荷装置12はさらに通信線6によって分散型エネルギーシステム運転制御装置2Aに接続されている。図2は分散型エネルギーシステム11Aの構成を示している。分散型エネルギーシステム11Aはエネルギー発生装置13とエネルギー蓄積装置14と設定値・特性データ保持部15Aとデータ受送信部16を有している。ここで、各需要家に設置されるエネルギー発生装置13、エネルギー蓄積装置14、需要家負荷装置12は任意であり、例えば熱電供給が可能なエネルギー発生装置13、蓄電装置、蓄熱装置を組み合わせて所有する需要家や、エネルギー発生装置13のみを所有する需要家、電力負荷および熱負荷のみを所有する需要家など、様々な形態をなす需要家の存在が許される。エネルギー発生装置13の例としては、例えばマイクロガスタービン、燃料電池、ガスエンジン、ディーゼルエンジンなどのコジェネレーションシステムを用いてもよいし、太陽光発電システムのようなモノジェネレーションシステムでもよい。また、熱エネルギー(温水)を発生する装置として太陽熱温水システムやヒートポンプ式給湯器を用いることも可能である。蓄電装置としてはシール鉛電池、NiMH電池、Liイオン電池といった二次電池を用いてもよいし、近年大容量化が進んでいる電気二重層コンデンサを用いてもよい。また、現状では大規模システムの事例しかないものの、ナトリウム硫黄電池やレドックスフロー電池を用いることも可能である。蓄熱装置としては一般的な貯湯槽(追い炊き機能付を含む)を用いてもよいし、業務用ビル等で利用される氷蓄熱システムを用いることも可能である。
分散型エネルギーシステム11Aが停止している状態における各需要家11,12,13の連系点(点a、点b、点c)の電圧が図3のようになっているとする。ただし、簡略化のため需要家11,12,13のそれぞれから見た系統インピーダンス、エネルギー消費量、需要家負荷装置12は同じであるとするが、各需要家に設置される分散型エネルギーシステム11Aの種別は異なるものとする。
例えば分散型エネルギーシステム11Aの種別ごとに出力変動や解列−再連系動作の容易さをまとめると表1のようになっているとする。表1における「電圧上昇抑制動作の容易さ」は出力変動動作の容易さと解列−再連系動作の容易さから総合的に判断した結果であり、本実施形態では各々の分散型エネルギーシステム11Aの設定値・特性データ保持部15に固有の情報としてあらかじめ保持されている。
Figure 0004350065
一般的にはマイクロガスタービンは一定出力(定格出力、力率1)で運転することが前提であり、細かな出力変動には対応できない。また、燃料電池の場合には出力変化は可能であるものの、高速な出力変化は燃料電池セル本体に対して負荷をかけることになりセル特性劣化の原因となるため、高速かつ頻繁な出力変化はできるだけ行わないことが望ましい。それに対し、太陽光発電システムの場合は出力変化に対する自由度が高く、高速な制御が可能となっている。このように分散型エネルギーシステムの種別によって出力変動動作の容易さに対する特性はある程度決まっている。しかしながら実際にはそれぞれの分散型エネルギーシステムのシステム構成によって特性は大きく異なる。例えば風力発電システムの場合であれば、誘導発電機による連系、同期発電機による連系、直流リンクを解したインバータによる連系、無効電力調整装置(SVC:Static VAR Compensatorなど)の有無、フライホール等の出力変動抑制装置の有無などによって出力変動特性や解列−再連系動作の容易さは大きく異なる。したがってシステム構成ごとに「電圧上昇抑制動作の容易さ」を決定しておく必要がある。
表1の例では「出力変動動作の容易さ」は出力変動のスピードで、「解列−再連系動作の容易さ」は解列から再連系までの時間で評価することが可能である。ただし、システム特性上それらの動作ができない(させたくない)場合にはその旨を考慮する必要がある(図中の×印)。
各需要家に設置された分散型エネルギーシステム11Aが稼働することにより、各連系点の電圧は例えば図4の実線のように上昇する。図中の矢印は各分散型エネルギーシステム11Aからの逆潮流電力による影響を模式的に示している。この場合、需要家11の分散型エネルギーシステム11Aが最も多く発電し、需要家13ではほとんど発電していない。今、配電電圧の規定値が図4中の実線であるとすると、点bは規定の上限を逸脱していることになる。このような場合、従来の制御方法では需要家12に設置された分散型エネルギーシステム11Aの出力電力を調整することによって、連系点bの電圧を規定値内に復帰させていた(図5。図中の矢印は電圧適正化に対する出力調整の影響を模式的に表している)。
ところが例えば各需要家における分散型エネルギーシステムの構成が表2のようになっているとすると、需要家12に設置された分散型エネルギーシステム11Aがもっとも出力電力調整動作に不向きであることがわかる。このような分散型エネルギーシステムに対して出力調整を強いることにより、システムの特性劣化、寿命劣化等を引き起こす可能性がある。
Figure 0004350065
しかしながら、各分散型エネルギーシステム11Aにおける出力抑制動作を開始する電圧を図6に示すようにそれぞれの種別毎に設定することにより、この問題は回避される。つまり図6の場合には出力変動抑制をもっとも行いやすい需要家11に設置された分散型エネルギーシステム11Aからまず出力変動抑制が行われることになる。
このような制御を実現するためには、配電網内に設置されている分散型エネルギーシステム11Aの特性やその構成をもとに各々の分散型エネルギーシステム11Aにおける連系点電圧上昇抑制動作における動作電圧設定値を算出し、その結果を各分散型エネルギーシステム11Aに通知することで実現できる。ただし、連系点電圧上昇抑制動作における動作電圧設定値の算出に際しては、各分散型エネルギーシステム11Aの「電圧上昇抑制動作の容易さ」を知る必要がある。この「電圧上昇抑制動作の容易さ」に関する情報は、前述したように各分散型エネルギーシステム11A内の設定値・特性データ保持部15Aにあらかじめ格納されている。
次に、分散型エネルギーシステム運転制御装置2Aの動作を図7に示すフローチャートを参照して説明する。
図1において配電網内に設置され、かつ連系運転を行っている分散型エネルギーシステム11Aの設定値・特性データ保持部15Aに保持されている情報(連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出するための情報を含む)はデータ受送信部16、通信線6を介して分散型エネルギーシステム運転制御装置2のデータ受信部21で受信される(ステップ101)。受信された情報はデータ分離部22にて各需要家11〜13におけるエネルギー消費や分散型エネルギーシステム11Aの稼働状況といったエネルギー需給制御に用いる情報と、「電圧上昇抑制動作の容易さ」といった連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出するための情報に分離される(ステップ102)。エネルギー需給制御に用いる情報はエネルギー需給制御部23に送られ、動作電圧設定値の計算に用いられるデータは一旦、分散型エネルギーシステム情報DB24に蓄積される(ステップ103)。設定値演算部25はあらかじめ決められた時間間隔で分散型エネルギーシステム情報DB24からデータを読み出し、そのデータをもとに各分散型エネルギーシステム11Aに対する設定値(連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値)を算出し、算出された設定値を一旦、設定値情報DB26に格納する(ステップ104)。その後、各々の分散型エネルギーシステム11Aにおける設定値データはデータ結合部27にてエネルギー需給制御部23にて生成されたデータ(分散型エネルギーシステム11Aを運用するための情報で、具体的には時系列の発電量、貯湯量といった運転パターン情報)と結合され(一つながりのデータにされ)(ステップ106)、データ送出部28を経て一定時間間隔で各分散型エネルギーシステム11Aに通知される(ステップ107)。各分散型エネルギーシステム11Aでは通知された設定値をデータ受送信部16で受信し、設定値・特性データ保持部15Aに格納しておき、その値を参照しながら必要に応じて出力電力抑制動作を行う。各分散型エネルギーシステム11Aから送出されるデータの内容としては表3に示すような可制御性を示す指標となる。
Figure 0004350065
可制御性を示す指標としては表3のように抽象化された指標でもよいし、表4のように数値化された指標であってもよい。
Figure 0004350065
表4の例では数字が大きいほど可制御性が高くなっており、特別にゼロの場合は制御できないことを示している。表4のように数値化された指標の算出は、表1に示すような出力変動の容易さや解列−再連系動作の容易さについて例えば10段階評価を用いた数値化を行うことで可能となる。
ここで、設定値演算部25において電圧上昇抑制動作の容易さの情報から連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出する手順の例を図8に示す。電圧上昇抑制動作の容易さの情報を容易さの順に並べ変え(ステップ111)、これに設定値(設定基準値からの差分)を割り振り(ステップ112)、連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を決定する(ステップ113)。「容易さ」が例えば10段階評価で、電圧上昇抑制動作の容易さの情報が表5に示すようなものであった場合、これを容易さの順に並べ替えると、表6のようになる。
Figure 0004350065
Figure 0004350065
これに設定電圧値を割り振ると、表7のようになり、中心値を105Vとすると、各分散型エネルギーシステム11Aの連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値は表8のようになる。
Figure 0004350065
Figure 0004350065
[第2の実施形態]
図9は本発明の第2の実施形態の分散型エネルギーコミュニティーのシステム構成および分散型エネルギーシステム運転制御装置の構成を示す図、図10は分散型エネルギーシステム11Bの構成図、図11は分散型エネルギーシステム運転制御装置2Bの動作を示すフローチャートである。
本実施形態はエネルギーコミュニティー1B内の各分散型エネルギーシステム11Bの設定値・特性データ保持部15Bから出力変動動作や系列−再連系動作に係わる特性情報を収集し、分散型エネルギーシステム運転制御装置2Bにて「電圧上昇抑制動作の容易さ」を算出し、これをもとに連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出する場合の例である。
次に、分散型エネルギーシステム運転制御装置2Bの動作を図11に示すフローチャートを参照して説明する。
図9において、配電網内に設置され、かつ連系運転を行っている分散型エネルギーシステム11Bの設定値・特性データ保持部15Bに保持されている情報(連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出するための情報を算出するための特性情報含む)はデータ送受信部16、通信線6を介して分散型エネルギーシステム運転制御装置2Bのデータ受信部31で受信される(ステップ201)。受信された情報はデータ分離部32にて各需要家11〜13におけるエネルギー消費や分散型エネルギーシステムの稼働状況といったエネルギー需給制御に用いる情報と、「電圧上昇抑制動作の容易さ」を算出するための各分散型エネルギーシステムの特性情報に分離される(ステップ202)。エネルギー需給制御に用いる情報はエネルギー需給制御部33に送られ、各分散型エネルギーシステム11Bの特性情報は一旦、分散型エネルギーシステム情報DB34に蓄積される(ステップ203)。特性演算部39はあらかじめ決められた時間間隔で分散型エネルギーシステム情報DB34から各分散型エネルギーシステム11Bの特性情報を読み出し、各分散型エネルギーシステム11Bに対する「電圧上昇抑制動作の容易さ」を計算し、計算された「電圧上昇抑制動作の容易さ」に関するデータを分散型エネルギーシステム情報DB34に保存する(ステップ204)。ここで、「特性情報」とは、出力変化スピードや解列から再連系までのスピードといったそれぞれの装置に固有の特性である。実際にこれらを各分散型エネルギーシステム11Bの特性情報として用いる場合には、前述の特性値をそのまま用いても、あるいはある値で規格化(例えば10段階評価など)にしてもよい。本明細書では特性値の逆数について10段階に表示している(0〜10の範囲で規格化して整数値とした値を用いている)。逆数を取ることで変化スピードの速い装置ほど高評価(それを行いやすい)装置であるとみなされる。設定値演算部35は特性演算部39のデータ読取り時間間隔と干渉しないようにあらかじめ設定された時間間隔で分散型エネルギーシステム情報DB34から「電圧上昇抑制動作の容易さ」に関するデータを読み出し、そのデータをもとに各分散型エネルギーシステム11Bに対する設定値を算出、算出された設定値を一旦、設定値情報DB36に格納する(ステップ205)。その後、各々の分散型エネルギーシステム11Bにおける設定値データはデータ結合部37にてエネルギー需給制御部装置33にて生成されたデータと結合され(ステップ206,207)、データ送出部38を経て一定時間間隔で各分散型エネルギーシステム11Bに通知される(ステップ208)。各分散型エネルギーシステム11Bでは通知された設定値をデータ受送信部16で受信し設定値・特性データ保持部15Bに格納しておき、その値を参照しながら必要に応じて出力電力抑制動作を行う。
各分散型エネルギーシステム11Bから送出されるデータの内容としては表9に示すような各分散型エネルギーシステム11Bの特性を表す指標となる。
Figure 0004350065
特性を表す指標としては表9のように抽象化された指標でもよいし、表10のように数値化された指標であってもよい。
Figure 0004350065
表10の例では数字が大きいほど出力変更や解列−再連系動作が行いやすいことを示している。ただしゼロの場合は当該操作ができないことを示している。表10の例では出力変動の容易さや解列−再連系動作の容易さについて10段階評価を用いて数値化している。出力変動動作や解列−再連系動作の行いやすさを示す指標として、各々の分散型エネルギーシステムがそれらの動作にかかる時間またはその逆数を用いることも可能である。ただし、その場合にはそれらの動作が分散型エネルギーシステムに与える影響に関する項目を、別途追加する必要がある。
ここで、特性演算部39において各分散型エネルギーシステム11Bの特性情報から電圧上昇抑制動作の容易さの情報を算出する手順を図12に示す。分散型エネルギーシステム情報DB34に保存されている各分散型エネルギーシステム11Bの特性情報、ここでは出力変動動作の容易さと解列―再連系動作の容易さの情報を乗算し、電圧上昇抑制動作の容易さを表す情報を算出する(ステップ211)。表11は特性データの例、表12は電圧上昇抑制動作の容易さを表す情報である。
Figure 0004350065
Figure 0004350065
本発明を現在一般に利用されている交流低圧電力系統(100V)に適用した場合の電圧範囲について、図13を用いて説明する。現状の低圧配電網では需要家端における電圧を101±6Vに維持しなければならない。したがって本発明における電圧上限値、下限値もそれぞれ107V、95Vということになる。しかしながら実際には柱上トランス2次側の電圧は101〜105V程度になるように運用されており、下限値まで低下することはほとんどない。また上限値についても安全を見込んで105V程度にしておくことが望ましい。
なお、分散型エネルギーシステム運転制御装置2A、2Bの機能は、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行するものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、インターネットを介してプログラムを送信する場合のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、その場合のサーバとなるコンピュータ内の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものを含む。
本発明の第1の実施形態による分散型エネルギーシステム運転制御装置の構成を、分散型エネルギーコミュニティーのシステム構成と共に示す図である。 図1中の分散型エネルギーシステムの構成を示す図である。 需要家連系点の電圧分布例を示す図である。 分散型エネルギーシステムが逆潮流を行っている際の需要家連系点の電圧分布例を示す図である。 従来制御法を用いて分散型エネルギーシステムの出力調整を行い、連系点電圧の適正化を行った例を示す図である。 提案制御法を用いて連系点電圧の適正化を行った例を示す図である。 第1の実施形態による分散型エネルギーシステム運転制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。 設定値演算部において電圧上昇抑制動作の容易さの情報から連系点電圧上昇抑制機能の動作電圧設定値を算出する手順の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による分散型エネルギーシステム運転制御装置の構成を、分散型エネルギーコミュニティーのシステム構成と共に示す図である。 図9中の分散型エネルギーシステムの構成を示す図である。 第2の実施形態による分散型エネルギーシステム運転制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。 特性演算部において各分散型エネルギーシステム11Bの特性情報から電圧上昇抑制動作の容易さの情報を算出する手順を示す図である。 本発明を交流低圧電力系統(100V)に適用した場合の電圧上限・下限値の例を説明する図である。
符号の説明
1A、1B エネルギーコミュニティー
1,12,13 需要家
2A,2B 分散型エネルギーシステム運転制御装置
3 商用電源
4 電力線
5 熱配管
6 通信線
11A、11B 分散型エネルギーシステム
12 需要家負荷装置
13 エネルギー発生装置
14 エネルギー蓄積装置
15A、15B 設定値・特性データ保持部
16 データ送受信部
21、31 データ受送信部
22、32 データ分離部
23、33 エネルギー需給制御部
24、34 分散型エネルギーシステム情報DB
25、35 設定値演算部
26、36 設定値情報DB
27、37 データ結合部
28、38 データ送信部
39 特性演算部
101〜107、111〜113、201〜208、211 ステップ

Claims (3)

  1. エネルギー発生装置および/またはエネルギー蓄積装置から構成される分散型エネルギーシステムを有し、電力系統に接続された複数の需要家からなるエネルギーコミュニティーにおける分散型エネルギーシステムの運転制御方法において、
    通信手段によって、各分散型エネルギーシステムの特性およびエネルギーコミュニティー内におけるそれらの構成に関する情報を収集するステップと、
    記憶手段によって、前記の収集された情報を記憶装置に格納するステップと、
    設定値演算手段によって、前記の収集、格納された情報をもとに、各分散型エネルギーシステムにおける連系点電圧上昇抑制機能が働く電圧値である動作電圧設定値を算出するステップと、
    通信手段によって、前記の算出された動作電圧設定値を各分散型エネルギーシステムに通知するステップと
    を有し、
    前記動作電圧設定値を算出するステップは、
    前記各分散型エネルギーシステムに固有に決定された電圧上昇抑制動作の容易さを示す数値指標をその大小関係に基づいて順位付けるステップと、
    前記順位付けられた数値指標の中央指標に予め設定された基準電圧を割り当てるとともに、前記順位付けられた数値指標の大小関係に基づいて前記基準電圧が中心電圧となるように前記基準電圧からの差分電圧を前記数値指標に割り当てることによって前記各分散型エネルギーシステムの動作電圧設定値を算出するステップと、
    を有する
    ことを特徴とする分散型エネルギーシステム運転制御方法。
  2. エネルギー発生装置および/またはエネルギー蓄積装置から構成される分散型エネルギーシステムを有し、電力系統に接続された複数の需要家からなるエネルギーコミュニティーの分散型エネルギーシステムの運転制御装置において、
    各分散型エネルギーシステムの特性およびエネルギーコミュニティー内におけるそれら構成に関する情報を収集する手段と、
    前記の収集された情報を記憶する手段と、
    前記の収集、記憶された情報をもとに、各分散型エネルギーシステムにおける連系点電圧上昇抑制機能が働く電圧値である動作電圧設定値を算出する手段と、
    前記の算出された動作電圧設定値を各分散型エネルギーシステムに通知する手段と
    を有し、
    前記動作電圧設定値を算出する手段は、
    前記各分散型エネルギーシステムに固有に決定された電圧上昇抑制動作の容易さを示す数値指標をその大小関係に基づいて順位付ける手段と、
    前記順位付けられた数値指標の中央指標に予め設定された基準電圧を割り当てるとともに、前記順位付けられた数値指標の大小関係に基づいて前記基準電圧が中心電圧となるように前記基準電圧からの差分電圧を前記数値指標に割り当てることによって前記各分散型エネルギーシステムの動作電圧設定値を算出する手段と、
    を有する
    ことを特徴とする分散型エネルギーシステム運転制御装置。
  3. 請求項1に記載の各ステップをコンピュータ上で動作させるためのプログラム。
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