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JP4350082B2 - ドラムユニット - Google Patents
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JP4350082B2 - ドラムユニット - Google Patents

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Description

本発明は感光体ドラムユニットに関する。
電子写真方式による複写機やプリンタ等では、円筒状の感光体ドラムを回転してその走行する表面に静電潜像を形成し、現像によりトナーを付着させてトナー像とし、このトナー像を転写材上に転写、定着して画像を得るようにしている。
かかる画像形成装置においては、何らかの影響でこの回転する感光体ドラムに速度の変動が生じると出力された画像にジッタや画像ムラが生じる。このことは、感光体ドラム表面への書き込みを半導体レーザの走査によって行わせるデジタル方式の電子写真技術においては特に顕著に現れ、感光体ドラムの回転の速度変動が書き込み系の副走査方向の速度変動となり書き込みラインの間隔に微妙なずれを生じさせて画像品質を著しく低下させる原因となっていた。
感光体ドラムの駆動精度を劣化させている要因として、種々のものをあげることができる。感光体の駆動そのものを担っている感光体駆動系に関してはメインモータの駆動ムラ、モータ軸のフレ、モータ固有の構造的な問題で持っている特有の周波数成分などがあげられる。駆動系を構成するギア列に関しては、ギアの精度、とりわけ、歯形精度、歯筋精度、ギアのフレ精度(偏心など)によるギア一歯ないし、一回転の変動があげられる。また、モータ、ギアなどから駆動系を構成する場合においても、モータ軸、ギア軸の位置関係、とくに軸間距離はギアのバックラッシュ量に直接影響を与え、軸のアライメントの誤差はギアどうしの噛み合わせの部分で振動を発生する要因になっている。
また、感光体ドラムの駆動精度は、感光体ドラムの駆動系だけでなく、周辺にあるユニットが作動する際の影響を受ける。すなわち、現像ユニット、クリーニング・ユニットや転写ユニットと搬送ユニット、或いはそれらを一体化した転写・搬送ユニットも可動部を備えているため、かならず振動を発生する。これらの振動は、近接する感光体ドラムユニット或いは感光体ドラムの架台、さらには本体骨格を通じて感光体ドラムに伝わり各々の振動がもっている周波数の変動を感光体ドラム或いは感光体ドラムの駆動系に対して与え、感光体ドラムの駆動精度を劣化させる。
そこで、このような画像品質の低下を防止するため、特許文献1には、図10に示すように、感光体ドラム10及び感光体ドラム10を収容するケーシング30と、前記感光体ドラム10に駆動力を伝達する駆動部(図示せず)とを有し、前記感光体ドラム10の側面のフランジ101に、粘弾性層142と該粘弾性層142を保護する表面層141の2層から形成されるリング状の摺動部材140が、前記感光体ドラム10の駆動により前記摺動部材140が対向する前記ケーシング30の内面に摺擦されるようすることが開示されている。
これによると、感光体ドラム10の回転に対して摺動部材140の摩擦による負荷が発生してトルク値が上昇し、感光体ドラム10の回転の速度変動に対する感度が鈍くなる結果として、速度変動が解消し、安定した速度で回転され、良質な画像が得られることとなる。
特開2002−357987号公報(要約、第9図)
しかしながら、上記従来の構成では、高トルク(例えば、2kgf・cm以上)を得るために粘弾性層142の硬度や厚みを増すと、感光体ドラム10の長さとケーシング30の幅の個体差により圧縮率が変化し、トルク値が安定しない。また、表面層141には、厚み10〜100μmの摩擦係数の小さい樹脂シートを使用しており、ケーシング30内面で滑りやすいため、粘弾性層142の厚みを少々厚くしても期待したほどトルク値が上がらずトルク値の制御が困難であった。
そこで、本発明者は、このような問題を改善する策として、本出願以前に、図11及び図12に示すように、感光体ドラム10の側面のフランジ101,102にリング状の摺動部材153をそれぞれ設けるとともに、感光体ドラム10の側面に対向する前記ケーシング30内面に粘弾性層152と該粘弾性層152を保護する表面層151の2層から形成される静止部材150を設け、前記摺動部材153が起毛状態の表面を有するとともに、前記静止部材150の表面層151よりも摩擦係数の大きい材料(人工皮革等)から成り、前記感光体ドラム10の駆動により前記摺動部材153と前記静止部材150の表面層151とが摺擦されるようにすることを提案している(特願2004−155433号)。
これによると、粘弾性層152の硬度や厚みを増すことなく、摺動部材153と静止部材150の表面層151との摺擦によって安定した高トルク値が得られるため、感光体ドラム10は常に一定した周速度をもって駆動回転されることとなり、より一層良質な画像が得られるようになる。
上記のような静止部材150はケーシング30の両側の内面にそれぞれ設けられることになる。また、圧縮された粘弾性層152の反発によってトルクを得る構造であるため、図13に示すように、感光体ドラム10の全体の長さ寸法は、両静止部材150,150間の間隔の寸法よりも大きくなるように設定されている。
そうすると、サービスマンや組立作業者が感光体ドラム10をケーシング30に取り付ける際、図13の矢印Hのように感光体ドラム10を水平に持って平行に入れようとしても両静止部材150,150が邪魔になって入らないので、図14に示すように、感光体ドラム10を斜めに持ち、矢印Sのように該感光体ドラム10の一方の側面を一方の静止部材150に圧接しながら矢印Tのように他方の側面側を徐々に押し込んでいくことになる。
その際、感光体ドラム10に加える圧接力が不十分であると、感光体ドラム10の他方の側面のエッジ部が他方の静止部材150の周囲面上部に当接し、無理な力が加わり、粘弾性層152とケーシング30との貼り付けや表面層151と粘弾性層152との貼り付けが剥がれたりするおそれがあり、取り付けの作業性が極めて悪かった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、感光体ドラムの取り付けを容易に行うことができ、かつ、感光体ドラムの速度変動を効率良く低減し、それによって感光体ドラムを常に安定した回転速度をもって駆動することのできるドラムユニットの提供を目的としたものである。
上記目的を達成するために本発明のドラムユニットは、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを収納するケーシングを有するドラムユニットであって、前記感光体ドラムは、円筒体と、前記円筒体の一端に取り付けられた第1のフランジと他端に取り付けられた第2のフランジを有し、前記第1のフランジは軸方向に貫通する孔部を有するとともに外側面には第1の部材を固定し、前記第2のフランジの端面部には凹所を形成するとともに軸部を設け、前記凹所の奥面に第2の部材を固定し、第3の部材が固定されるとともに軸方向に貫通する空洞が形成されたホルダーを、前記第3の部材の固定された面が内側になるように前記凹所に嵌合し、前記ホルダーの前記空洞には前記第2のフランジの前記軸部を挿入し、前記ケーシングは、一方の側壁に回転軸挿入部を有するとともに内側に第4の部材を固定し、他方の側壁に筒体を貫通して取り付け、前記感光体ドラムを前記ケーシングに挿入し、前記第1のフランジに固定された前記第1の部材を、前記ケーシングの一方の側壁面に固定された前記第4の部材に当接させるとともに、前記第2のフランジの前記凹所に嵌合した前記ホルダーと前記筒体とを当接させて前記感光体ドラムを圧入し、前記ケーシングの外側から前記感光体ドラムの前記第1のフランジの前記孔部と前記第2のフランジの前記軸部に回転軸を軸方向に挿通し、前記第1の部材と前記第4の部材のいずれか一方が第1の粘弾性層を備え、前記第2の部材と前記第3の部材のいずれか一方が第2の粘弾性層を備えたことを特徴とする。
また、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを収納するケーシングを有するドラムユニットであって、前記感光体ドラムは、円筒体と、前記円筒体の一端に取り付けられた第1のフランジと他端に取り付けられた第2のフランジを有し、前記第1のフランジの端面部には第1の凹所を形成するとともに第1の軸部を設け、前記第1の凹所の奥面に第1の部材を固定し、第2の部材が固定されるとともに軸方向に貫通する第1の空洞が形成された第1のホルダーを、前記第2の部材の固定された面が内側になるように前記第1の凹所に嵌合し、前記第1のホルダーの前記第1の空洞には前記第1のフランジの前記第1の軸部を挿入し、前記第2のフランジの端面部には第2の凹所を形成するとともに第2の軸部を設け、前記第2の凹所の奥面に第3の部材を固定し、第4の部材が固定されるとともに軸方向に貫通する第2の空洞が形成された第2のホルダーを、前記第4の部材の固定された面が内側になるように前記第2の凹所に嵌合し、前記第2のホルダーの前記第2の空洞には前記第2のフランジの前記第2の軸部を挿入し、前記ケーシングは、一方の側壁に第1の筒体を貫通して取り付けるとともに、他方の側壁に第2の筒体を貫通して取り付け、前記感光体ドラムを前記ケーシングに挿入し、前記第1のフランジの前記第1の凹所に嵌合した前記第1のホルダーと前記第1の筒体とを当接させるとともに、前記第2のフランジの前記第2の凹所に嵌合した前記第2のホルダーと前記第2の筒体とを当接させて前記感光体ドラムを圧入し、前記ケーシングの外側から前記感光体ドラムの前記第1のフランジの前記第1の軸部と前記第2のフランジの前記第2の軸部に回転軸を軸方向に挿通し、前記第1の部材が第1の粘弾性層を備えるとともに前記第3の部材が第2の粘弾性層を備えるか、前記第2の部材が第1の粘弾性層を備えるとともに前記第4の部材が第2の粘弾性層を備えることを特徴とする。
また、当接部位にテーパー部を設けたことを特徴とすることにより、感光体ドラムの圧入をより容易に行うことができる。
本発明によると、感光体ドラムのケーシングへの装着時に、感光体ドラムを容易に圧入することができる。また、感光体ドラムは速度変動が解消し、安定した速度で回転される。従って、感光体ドラムは駆動系固有の振動や画像形成時の負荷の変動を受けても常に一定した周速度をもって駆動回転されることとなり、その結果特に書き込み系の副走査方向に発生する画像の濃度ムラや色ムラが著しく改善されて高品位の画像を記録することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明の画像形成装置の構成とその作用を図1及び図2によって説明する。図1は、本発明の画像形成装置の断面構成図であり、図2は、ドラムユニットにおける感光体ドラムの駆動形成を示す斜視図である。
図1において、10は像担持体である感光体ドラムで、OPC感光体をドラム上に塗布したもので接地されて時計方向に駆動回転される。図1において、12はスコロトロン帯電器で、感光体ドラム10周面に対しVHの一様な帯電をVGに電位保持されたグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電によって与えられる。このスコロトロン帯電器12による帯電に先だって、前プリントまでの感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いたPCL11による露光を行って感光体周面の除電をしておく。
図2に示すように、感光体ドラム10は前記の帯電器12、転写ローラ18、更にクリーニング装置22と共にケーシング30内に収めて一体化されたドラムユニットとして装置本体に対し着脱される。感光体ドラム10は一体とする回転軸103を前記ケーシング30の両側壁に軸受け31(図4参照)によって支持されていて、ドラムユニット装着時には図2に示すモータmを動力源とするヘリカルギアGに接続して軸方向に推力を受けつつ時計方向に所定の速度をもって駆動回転される。
感光体への一様帯電ののち像露光手段13により画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手段13は図示しないレーザダイオードを発光光源とし回転するポリゴンミラー131、fθレンズ等を経て反射ミラー132により光路を曲げられ走査がなされるもので、感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が形成される。本実施例では文字部に対して露光を行ない、文字部の方が低電位VLとなるような反転潜像を形成する。
感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナーとキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器14が設けられていて、先ず1色目の現像がマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ141によって行われる。続いて、2色目、3色目、4色目についても1色目と同様の画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。このとき1色目の画像形成行程で行われたPCL11による除電は、1色目の画像部に付着したトナーがまわりの電位の急激な低下により飛び散るため行わない。
一方給紙カセット(図示せず)より搬出された記録紙Pは一旦停止し、転写のタイミングの整った時点で給紙ローラ17の回転作動により転写域へと給紙される。
転写域においては転写のタイミングに同期して感光体ドラム10の周面に転写ローラ18が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が一括して転写される。
次いで記録紙Pはほぼ同時に圧接状態とされた分離ブラシ19によって除電され感光体ドラム10の周面により分離して定着装置20に搬送され、熱ローラ201と圧着ローラ202の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ローラ21を介して装置外部に排出される。なお、前記の転写ローラ18および分離ブラシ19は記録紙Pの通過後感光体ドラム10の周面より退避離間して次なるトナー像の形成に備える。
一方記録紙Pを分離した感光体ドラム10は、クリーニング装置22のブレード221の圧接により残留トナーを除去・清掃し、再びPCL11による除電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。なお前記のブレード221は感光体面のクリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の周面より退避する。
本発明に係るドラムユニットについて幾つかの実施形態を挙げて説明する。
まず、本発明に係るドラムユニットの第1の実施形態について説明する。図3は感光体ドラム10の駆動側の側面の支持構造を示す斜視図であり、図4は感光体ドラム10の両側面の支持構造を図2のA方向から見た断面図であり、図5は、図4のy−y線断面図である。
感光体ドラム10は、円筒体100と、該円筒体100の両端に取り付けられた一対のフランジ101,102と、該フランジ101,102に固定された回転軸103とから構成される。
円筒体100の一側端を支持するフランジ101の外側面にリング状の摺動部材43を固定し、ケーシング30の相対する面にリング状の静止部材40を固定している。円筒対100の他側端を支持するフランジ102の端面部にはドーナツ形状の凹所102aが形成することにより、その中心部にフランジ102と一体形成された円筒形の軸部102bを設けている。凹所102aの奥面は、フランジ102の端面と平行であり、ここにリング状の摺動部材50を固定している。また、フランジ102の端部は感光体ドラム10に挿入される部分より一段高くなっており、その周囲に前記ヘリカルギアGが一体的に形成されている。
54は、凹所102aに嵌合されるホルダーである。ホルダー54は、ドーナツ形状の円板部54aと、該円板部54aの一端面に一体形成された筒部54bと、該筒部54bの側面部に一体形成された一対の平行な平板部54c,54cとから構成されている。平板部54cは、その先端部が筒部54bの端面から延出されて互いに対向するように軸方向寸法が筒部54bよりも長く設定されている。そして、円板部54aの他端面に、リング状の静止部材53を固定している。このように構成されたホルダー54は、静止部材53の固定された面が内側になるように凹所102aに嵌合される。このとき、ホルダー54の円板部54aと筒部54bの中心部を軸方向に貫通する空洞にフランジ102の軸部102bが挿入されることにより、ホルダー54は静止部材53と摺動部材50とが対向した状態で凹所102a内を軸方向にスライド可能となる。
56は、ケーシング30の側壁を貫通して取り付けられた筒体である。筒体56は、ケーシング30に固定される大径部56aと、ケーシング30の内側に突出する小径部56bとから構成されている。大径部56a内には、回転軸103を回転自在に支持する軸受け31が固定されている。小径部56bは、図5に示すように、側面に一対の平行な平面部56c,56cを有するように、断面小判型に形成されている。ここで、筒体56の一対の平面部56c,56c間の距離Lは、ホルダー54の一対の平板部54c,54c間の間隔と略等しくなるように設定されており、感光体ドラム10をケーシング30に装着すると、図3及び図5に示すように、ホルダー54の各平板部54cが筒体56の各平面部56cとそれぞれ係合し、ホルダー54の回転方向の動きが規制されるようになっている。
次に、本実施形態のドラムユニットにおける感光体ドラム10のケーシング30への装着手順について図6を参照して説明する。図6は、感光体ドラム10のケーシング30への装着前の感光体ドラム10の断面図(a)、装着途中(b)及び装着後(c)の感光体ドラム10及びケーシング30の装着方向に対して側方から見た平面図である。
まず、図6(a)に矢示するように、ホルダー54を、静止部材53の固定された面が内側になるように凹所102aに嵌合する。このとき、ホルダー54の円板部54aと筒部54bの中心部を軸方向に貫通する空洞にフランジ102の軸部102bが挿入されるようにする。これにより、ホルダー54は静止部材53と摺動部材50とが対向した状態で凹所102a内を軸方向にスライド可能となる。
次に、図6(b)に示すように、フランジ101側の一端が低く、フランジ102側の他端が高くなるように傾けて持った感光体ドラム10をケーシング30内に挿入し、フランジ101に固定された摺動部材43の上部がケーシング30の一方の側壁の内面に固定された静止部材40の表面層41の上部に当接するようにして感光体ドラム10の一端側を押し当てながら、感光体ドラム10の他端側を押し下げていく。このとき、ホルダー54の各平板部54cが筒体56の各平面部56cとそれぞれ係合できるように、ホルダー54の回転方向の位置を合わせておくことが必要である。これにより、ホルダー54と筒体56とを当接させて摺動部材50の粘弾性層52を圧縮しながら感光体ドラム10を容易に圧入することができる(図6(c)参照)。
なお、同図に破線円で囲んで示すように、ホルダー54と筒体56のそれぞれの当接部位(ホルダー54の筒部54bの先端下部と筒体56の小径部56bの先端上部、又はホルダー54の平板部54cの先端下部と筒体56の大径部56aの先端上部)に、テーパー部54d及び56dを設けておくと、感光体ドラム10の圧入をより容易にすることができてよい。
最後に、ケーシング30の外側から軸受け31及び感光体ドラム10のフランジ101,102の中心に回転軸103(図2参照)を軸方向に挿通し、回転軸103をフランジ101,102に固定することにより(図3参照)、感光体ドラム10の装着が完了する。なお、回転軸103をフランジ101,102に固定せずに、フランジ102と一体化されたヘリカルギアGの回転を回転軸103に伝えることなく、感光体ドラム10を回転軸103周りに回転させる構成としても構わない。
この結果、ホルダー54の各平板部54cが筒体56の各平面部56cとそれぞれ係合し、ホルダー54の回転方向の動きを規制することができる。さらに、静止部材40の表面層41と摺動部材43とが圧接するとともに、摺動部材50の表面層51と静止部材53とが圧接し、感光体ドラム10の回転駆動に負荷を与えることができる。
この構成で、前述したヘリカルギアGの駆動に伴う図2の矢示方向の推力により、フランジ101に固定された摺動部材43の表面を相対する前記ケーシング30側の静止部材40の摺動面に圧接するとともに、フランジ102に固定された摺動部材50の表面をホルダー54に固定された静止部材53の摺動面に圧接することにより、感光体ドラム10の回転に伴って摺擦させている。
前記の静止部材40は、摺動部材43に接する表面層41とケーシング30側に固定される粘弾性層42とから成るものが使用される。また、前記の摺動部材50も同様の積層構造であり、静止部材53に接する表面層51とフランジ102側に固定される粘弾性層52とから成るものが使用される。
前記の表面層41,51は粘弾性層42,52を保護すると共に表面の滑り性を確保するためのもので、摺動部材43又は静止部材53の表面を摺擦する場合に部材自体の制動性と感光体ドラム10の円滑な駆動のために適度の硬度と摩擦係数を有するものが用いられる。
また、前記の粘弾性層42,52は感光体ドラム10の駆動時に発生する速度変動を粘弾性により吸収し、速度変動の絶対値を低減するためのもので、粘性と弾性を兼ね備える高分子部材が使用される。粘弾性層42の厚みを大きくすると、感光体ドラム10のフランジ101を押圧する力が大きくなり、他方、粘弾性層52の厚みを大きくすると、ホルダー54を介してケーシング30の側壁を押圧する力が大きくなり、感光体ドラム10の駆動に大きなトルクを必要として前記のモータmに負担がかかり、一方粘弾性層42の厚みが小さく押圧する力が小さい場合には前述した速度変動の低減は小さく効果が期待できない。このため、これらを比較考量した上で粘弾性層42,52は厚さが決定される。
また、フランジ102の内部は比較的自由にスペースを確保できるため、図7に示すように、凹所102aの奥行き寸法の異なる複数種類のフランジ102を用意することで、表面層51の軸方向位置を変更することなく粘弾性層52の厚みを大きくすることができ、感光体ドラム10の回転駆動のトルク調整を容易に行うことができるようになる。また、このように摺動部材50を凹所102aに設けることにより、ホルダー54によって摺動部材50が圧縮されても、粘弾性層52と表面層51とを貼り付けている接着剤等の粘着成分がはみ出てフランジ102や感光体ドラム10を汚すことがない。
具体的に、前記の表面層41,51の材料としては、摩擦係数の小さい耐摩耗性の樹脂シート、例えば、テフロン(登録商標)フェルト、PETフィルム等が挙げられ、接着剤を介して粘弾性層42,52に固定される。特にテフロン(登録商標)フェルトは、粘弾性層42,52に対する接着強度が高く優れている。
また、前記の粘弾性層42,52の材料としては、ウレタン、シリコン等の発泡樹脂材が挙げられ、両面テープ或いは接着剤を介してケーシング30又はフランジ102に固定される。
また、前記の摺動部材43又は静止部材53の材料としては、起毛状態の表面を有するとともに、前記の静止部材40の表面層41又は前記の摺動部材50の表面層51よりも摩擦係数の大きい材料(例えば、起毛状態の表面を有する不織布(フェルト)や起毛状態の表面を有する合成皮革等)が挙げられ、両面テープ或いは接着剤を介してフランジ101又はホルダー54に固定される。起毛状態の表面を有する不織布と起毛状態の表面を有する合成皮革とを比較すると、前者は摩擦による織り込んだ繊維の消耗が激しいため、後者の方が好ましいことが確認された。また、高摩擦性材料の代表であるゴムはフランジ101に対する接着強度が弱いため、摺動部材43又は静止部材53の材料として不適当であることが確認された。
前記の静止部材40,53及び摺動部材43,50の使用により感光体ドラム10は速度変動が解消し、安定した速度で回転される。従って、感光体ドラム10は駆動系固有の振動や画像形成時の負荷の変動を受けても常に一定した周速度をもって駆動回転されることとなり、その結果特に書き込み系の副走査方向に発生する画像の濃度ムラや色ムラが著しく改善されて高品位の画像を記録することができる。
また、前記の静止部材40と同一構成のリング状の摺動部材44をフランジ101の外面側に固定するとともに、前記の摺動部材43と同一部材のリング状の静止部材45をケーシング30の相対する面に固定し、前記の表面層41がケーシング30の内側面の静止部材45を摺動面として摺擦するように構成しても同様の効果を得ることができる。
次に、本発明に係るドラムユニットの第2の実施形態について説明する。図8は感光体ドラム10の両側面の支持構造を図2のA方向から見た断面図である。この図において、上記第1の実施形態におけるドラムユニットと同一の部分には同一の符号を附し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、感光体ドラム10の一側端のフランジ101にも、上記第1の実施形態における感光体ドラム10の他側端のフランジ102と同様に、凹所101a及び軸部101bを形成し、凹所101aの奥面に摺動部材50を固定するとともに、凹所101aに静止部材53を固定したホルダー54を嵌合している。このとき、ホルダー54の円板部54aと筒部54bの中心部を軸方向に貫通する空洞にフランジ101の軸部101bが挿入されることにより、ホルダー54は静止部材53と摺動部材50とが対向した状態で凹所102a内を軸方向にスライド可能となる。
また、ケーシング30の一方の側壁にも、上記第1の実施形態におけるケーシング30の他方の側壁と同様の筒体56を貫通して取り付けられている。
次に、本実施形態のドラムユニットにおける感光体ドラム10のケーシング30への装着手順について図9を参照して説明する。図9は、感光体ドラム10のケーシング30への装着前の感光体ドラム10の断面図(a)、装着途中(b)及び装着後(c)の感光体ドラム10及びケーシング30の装着方向に対して側方から見た平面図である。
まず、図9(a)に矢示するように、各ホルダー54,54を、静止部材53の固定された面が内側になるように各凹所101a,102aに嵌合する。このとき、各ホルダー54の円板部54aと筒部54bの中心部を軸方向に貫通する空洞に各フランジ,102の軸部101b、102bが挿入されるようにする。これにより、ホルダー54は静止部材53と摺動部材50とが対向した状態で凹所102a内を軸方向にスライド可能となる。
次に、図9(b)に示すように、略水平に持った感光体ドラム10をケーシング30内に挿入し、平行に押し下げていく。このとき、各ホルダー54の各平板部54cが各筒体56の各平面部56cとそれぞれ係合できるように、ホルダー54の回転方向の位置を合わせておくことが必要である。これにより、各ホルダー54と各筒体56とを当接させて各摺動部材50の粘弾性層52を圧縮しながら感光体ドラム10を容易に圧入することができる(図9(c)参照)。
なお、同図に破線円で囲んで示すように、各ホルダー54と各筒体56のそれぞれの当接部位(各ホルダー54の筒部54bの先端下部と各筒体56の小径部56bの先端上部、又は各ホルダー54の平板部54cの先端下部と各筒体56の大径部56aの先端上部)に、テーパー部54d及び56dを設けておくと、感光体ドラム10の圧入をより容易にすることができてよい。
最後に、ケーシング30の外側から軸受け31及び感光体ドラム10のフランジ101,102の中心に回転軸103(図2参照)を軸方向に挿通し、回転軸103をフランジ101,102に固定することにより(図3参照)、感光体ドラム10の装着が完了する。なお、回転軸103をフランジ101,102に固定せずに、フランジ102と一体化されたヘリカルギアGの回転を回転軸103に伝えることなく、感光体ドラム10を回転軸103周りに回転させる構成としても構わない。
この結果、各ホルダー54の各平板部54cが各筒体56の各平面部56cとそれぞれ係合し、各ホルダー54の回転方向の動きを規制することができる。さらに、各静止部材40の表面層41と各摺動部材43とが圧接するとともに、各摺動部材50の表面層51と各静止部材53とが圧接し、感光体ドラム10の回転駆動に負荷を与えることができる。
この構成で、前述したヘリカルギアGの駆動に伴う図2の矢示方向の推力により、フランジ101,102に固定された各摺動部材50,50の表面を各ホルダー54,54に固定された静止部材53,53の摺動面に圧接することにより、感光体ドラム10の回転に伴って摺擦させている。
前記の静止部材53,53及び摺動部材50,50の使用により感光体ドラム10は速度変動が解消し、安定した速度で回転される。従って、感光体ドラム10は駆動系固有の振動や画像形成時の負荷の変動を受けても常に一定した周速度をもって駆動回転されることとなり、その結果特に書き込み系の副走査方向に発生する画像の濃度ムラや色ムラが著しく改善されて高品位の画像を記録することができる。
また、図示はしないが、前記の静止部材53と同一構成のリング状の摺動部材をフランジ101,102の凹所101a,102aの奥面に固定するとともに、前記の摺動部材50と同一部材のリング状の摺動部材をホルダー54の相対する面に固定しても同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては感光体ドラム10を使用する画像形成装置について説明したが、本発明は一対の回動ローラの間に張架して循環搬送されるベルト状の感光体を使用する画像形成装置に対しても適用されるもので、その場合には前記の静止部材40及び摺動部材43は摺動側のローラ例えば回動ローラの側端に設けられる。
本発明は、電子写真方式によりデジタル方式で画像形成を行う画像形成装置の感光体ドラムの駆動に係わり、特に感光体ドラムの周囲に複数の現像器を配置して現像した単色のトナー像を重ね合わせることによってカラーのトナー像を形成する画像形成装置に利用することができる。
は、本発明の画像形成装置の断面構成図である。 は、ドラムユニットにおける感光体ドラムの駆動構成を示す斜視図である。 は、第1の実施形態のドラムユニットにおける感光体ドラムの駆動側の側面の支持構造を示す斜視図である。 は、上記感光体ドラムの両側面の支持構造を図2のA方向から見た断面図である。 は、図4のy−y線断面図である。 は、上記感光体ドラムのケーシングへの装着前の感光体ドラムの断面図(a)、装着途中(b)及び装着後(c)の感光体ドラム及びケーシングの装着方向に対して側方から見た平面図である。 は、上記の感光体ドラムのフランジの凹所の奥行き寸法と粘弾性層の厚みの関係を示す要部断面図である。 は、第2の実施形態のドラムユニットにおける感光体ドラムの駆動側の側面の支持構造を示す斜視図である。 は、上記感光体ドラムのケーシングへの装着前の感光体ドラムの断面図(a)、装着途中(b)及び装着後(c)の感光体ドラム及びケーシングの装着方向に対して側方から見た平面図である。 は、従来のドラムユニットの一例の要部断面図である。 は、従来のドラムユニットの他の例の要部断面図である。 は、上記従来のドラムユニットの平面図である。 は、上記従来のドラムユニットにおける感光体ドラムのケーシングへの装着前の感光体ドラム及びケーシングの断面図である。 は、上記感光体ドラムの装着途中の感光体ドラム及びケーシングを装着方向に対して側方から見た平面図である。
符号の説明
10 感光体ドラム
12 帯電器
13 像露光手段
14 現像器
17 給紙ローラ
18 転写ローラ
19 分離ブラシ
20 定着装置
21 排紙ローラ
22 クリーニング装置
30 ケーシング
40,45,53 静止部材
41,51 表面層
42,52 粘弾性層
43,50 摺動部材
44 摺動部材
54 ホルダー
54a 円板部
54b 筒部
54c 平板部
54d テーパー部
56 筒体
56a 大径部
56b 小径部
56c 平面部
101,102 フランジ
101a,102a 凹所
101b,102b 軸部
103 回転軸
131 ポリゴンミラー
132 反射ミラー
140 摺動部材
141 表面層
141 現像スリーブ
142 粘弾性層
150 静止部材
151 表面層
152 粘弾性層
153 摺動部材
201 熱ローラ
202 圧着ローラ
221 ブレード
G ヘリカルギア
m モータ
P 記録紙

Claims (3)

  1. 感光体ドラムと、前記感光体ドラムを収納するケーシングを有するドラムユニットであって、
    前記感光体ドラムは、円筒体と、前記円筒体の一端に取り付けられた第1のフランジと他端に取り付けられた第2のフランジを有し、
    前記第1のフランジは軸方向に貫通する孔部を有するとともに外側面には第1の部材を固定し、
    前記第2のフランジの端面部には凹所を形成するとともに軸部を設け、
    前記凹所の奥面に第2の部材を固定し、
    第3の部材が固定されるとともに軸方向に貫通する空洞が形成されたホルダーを、
    前記第3の部材の固定された面が内側になるように前記凹所に嵌合し、前記ホルダーの前記空洞には前記第2のフランジの前記軸部を挿入し、
    前記ケーシングは、一方の側壁に回転軸挿入部を有するとともに内側に第4の部材を固定し、他方の側壁に筒体を貫通して取り付け、
    前記感光体ドラムを前記ケーシングに挿入し、前記第1のフランジに固定された前記第1の部材を、前記ケーシングの一方の側壁面に固定された前記第4の部材に当接させるとともに、前記第2のフランジの前記凹所に嵌合した前記ホルダーと前記筒体とを当接させて前記感光体ドラムを圧入し、
    前記ケーシングの外側から前記感光体ドラムの前記第1のフランジの前記孔部と前記第2のフランジの前記軸部に回転軸を軸方向に挿通し、
    前記第1の部材と前記第4の部材のいずれか一方が第1の粘弾性層を備え、
    前記第2の部材と前記第3の部材のいずれか一方が第2の粘弾性層を備えた
    ことを特徴とするドラムユニット。
  2. 感光体ドラムと、前記感光体ドラムを収納するケーシングを有するドラムユニットであって、
    前記感光体ドラムは、円筒体と、前記円筒体の一端に取り付けられた第1のフランジと他端に取り付けられた第2のフランジを有し、
    前記第1のフランジの端面部には第1の凹所を形成するとともに第1の軸部を設け、
    前記第1の凹所の奥面に第1の部材を固定し、
    第2の部材が固定されるとともに軸方向に貫通する第1の空洞が形成された第1のホルダーを、前記第2の部材の固定された面が内側になるように前記第1の凹所に嵌合し、前記第1のホルダーの前記第1の空洞には前記第1のフランジの前記第1の軸部を挿入し、
    前記第2のフランジの端面部には第2の凹所を形成するとともに第2の軸部を設け、
    前記第2の凹所の奥面に第3の部材を固定し、
    第4の部材が固定されるとともに軸方向に貫通する第2の空洞が形成された第2のホルダーを、前記第4の部材の固定された面が内側になるように前記第2の凹所に嵌合し、前記第2のホルダーの前記第2の空洞には前記第2のフランジの前記第2の軸部を挿入し、
    前記ケーシングは、一方の側壁に第1の筒体を貫通して取り付けるとともに、他方の側壁に第2の筒体を貫通して取り付け、
    前記感光体ドラムを前記ケーシングに挿入し、前記第1のフランジの前記第1の凹所に嵌合した前記第1のホルダーと前記第1の筒体とを当接させるとともに、前記第2のフランジの前記第2の凹所に嵌合した前記第2のホルダーと前記第2の筒体とを当接させて前記感光体ドラムを圧入し、
    前記ケーシングの外側から前記感光体ドラムの前記第1のフランジの前記第1の軸部と前記第2のフランジの前記第2の軸部に回転軸を軸方向に挿通し、
    前記第1の部材が第1の粘弾性層を備えるとともに前記第3の部材が第2の粘弾性層を備えるか、前記第2の部材が第1の粘弾性層を備えるとともに前記第4の部材が第2の粘弾性層を備える
    ことを特徴とするドラムユニット。
  3. 当接部位にテーパー部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドラムユニット。
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