JP4350661B2 - ペン入力装置 - Google Patents
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Description
一方、特許文献2には画面入力装置において、タッチパネルを表示画面に沿った面内の二方向(横方向及び縦方向)に変位(振動)させることができるようにした構成が記載されており、操作者がタッチパネルに触れている時にタッチパネルを種々のパターンで振動させることによって種々の情報を操作者の触覚を通じて伝達することができるものとなっている。さらに、タッチパネルを振動させることにより、タッチパネルに触れている操作者の指先を移動させ、所定の(適切な)入力位置まで誘導することができるものとなっている。
しかしながら、この特許文献2に記載されている構成ではタッチパネル全体を駆動して振動させるものであるため、駆動機構の大型化は避けられず、その分、画面入力装置も大型となって小型化が阻害されるといった問題があり、また電力消費量も大きいといった問題がある。
この発明の目的はこのような問題に鑑み、例えば次に操作すべき入力位置等、所定の位置へのペン先の誘導を可能としたペン入力装置を提供することにある。
請求項2の発明では請求項1の発明において、ブラシ部は上記入力面と対向される植設面にブラシが同一方向に傾斜して植設されているものとされ、ブラシ操作手段はブラシ部をペン軸回りに回転駆動するものとされる。
請求項4の発明では請求項1の発明において、ブラシ部はブラシの植設面がペン軸回りに回転対称な凸状をなす曲面とされると共に、ペン軸回りの方位に応じて複数の領域に分割され、ブラシ操作手段はブラシ部をペン軸回りに回転駆動して、上記複数の領域のうちの一つの領域のブラシを選択的に上記入力面に接触させるものとされ、上記入力面に接触するブラシの方向は上記領域毎に互いに異なる方向とされる。
図1はこの発明によるペン入力装置の一実施例を示したものであり、この例ではペン入力装置10はペン先にブラシ部11を具備するものとなっている。ブラシ部11は小径の円板状をなす植設板12にブラシ13が植設されてなるもので、ブラシ13はこの例では同一方向に揃って植設され、かつ植設板12の植設面(先端面)に対して傾斜して、つまりペン軸14に対して傾斜して植設されている。
ペン本体15内にはこの例では振動発生手段として多層構造とされ、円柱形状をなす圧電素子16が内蔵され、さらにブラシ操作手段としてモータ17が内蔵されている。モータ17は圧電素子16のペン先側の端面に配置固定されており、モータ17の回転軸と直結された(回転軸そのものでもよい)軸18の先端にブラシ部11の植設板12が連結固定されている。
上記のような構成を有するペン入力装置10ではブラシ13がペン軸14に対して傾斜して植設されているため、画面入力装置の入力面(タッチパネル面)に植設板12の植設面を対向させてブラシ13を入力面に当接させると、ブラシ13と入力面との間の摩擦係数は向き(ペン先を移動させる方向)によって異なるものとなる。従って、ブラシ13をペン軸方向に振動させると、向きによる摩擦係数の差により、ブラシ13が入力面に押し付けられる時と入力面から引き離される時とで入力面に対し互いに逆向きに作用する摩擦力が大きく異なることになり、これによりペン先はブラシ13の向きに従い、摩擦の小さい方向に向かう力を受けることになる。
このように、この例ではブラシ13を振動させることにより、ブラシ13の向きに従ってペン先が誘導されるものとなっており、ブラシ部11をペン軸回りに回転させて入力面に対するブラシ13の向きを変えることにより、任意の方向にペン先を誘導することができるものとなっている。
図3に実線で示したようにペン入力装置10のペン先が選択すべき位置ではない位置に位置されると、ペン駆動回路25は画面入力装置の表示駆動回路・ペン位置検出回路24からの表示情報及びペン先座標位置情報をもとにペン入力装置10を駆動し、つまりモータ17を回転駆動してブラシ13を所定の方向に向け、かつ圧電素子16を振動させ、これにより破線で示したようにペン入力装置10のペン先を次に操作すべき所定の位置に誘導する。従って、操作者は入力ミスすることなく、入力操作を容易に行えるものとなる。
ブラシ部11がペン軸方向に振動される形態では、その振動によってブラシ13が入力面に押し付けられたり、引き離されるに伴って、ブラシ13が所要の変形をし、入力面に対するブラシ13の滑り運動が誘起されて、その滑りの往復での摩擦係数の相異により誘導力を得るものであり、よってブラシ13はそのような変形ができる程度の弾性を必要とする。このようなブラシ13は例えば適度の弾性を有する硬質プラスチック等で作製することができる。
以上、説明した実施例ではブラシ13が同一方向に揃って植設されているブラシ部11をペン軸回りに回転させることにより入力面と接触するブラシ13の向きを変え、これによりペン先が誘導される方向を変えるものとなっているが、これに替え、図4に示したような構成を採用することもできる。
上記のような構造とされたブラシ部31は領域により8つの方位に向いたブラシ13を有するものとなっているため、植設板12を入力面21に対して所定の方向に傾ければ、その傾斜方向に応じて入力面21と接触するブラシ13の向きが変わるものとなる。
3つの圧電素子34は電圧を印加することによりペン軸方向に伸縮するものとされ、よってこれら圧電素子34を駆動制御することにより、例えば図4Cに例示したようにブラシ部31は入力面21に対して傾斜し、特定の領域の、つまり所定の方向に向いたブラシ13が選択的に入力面21と接触するものとなる。そして、この状態でブラシ部31を圧電素子16によりペン軸方向に振動させれば、ペン先は矢印Fで示した方向に誘導されるものとなる。
なお、上述したブラシ部11及び31ではいずれもブラシ13が入力面と当接するものとなっているが、例えば入力面に対し、所要の強い押圧力を必要とする場合には、図5に示したように植設板12の植設面中央にチップ状の押圧部35を設け、ブラシ13と共に押圧部35が入力面に当接するようにするのが好ましい。
図6に示したブラシ部41はこの問題を解決するもので、この例ではブラシ13が植設される植設体42は略半球形状をなすものとされ、即ちブラシ13の植設面42aがペン軸回りに回転対称な凸状をなす曲面とされている。植設面42aはペン軸回りの方位(経度)に応じて8つの領域に分割され、各領域に分けてブラシ13がそれぞれ植設されている。
このようにブラシ部41を構成すれば、ペン入力装置が入力面に対し、任意の角度で傾斜されて当接されても、ブラシ13は所定の大きさの傾斜で常に入力面に接触するものとなり、よってブラシ13が有効に接触しないといった状況は発生しない。入力面に接触するブラシ13の方向はブラシ部11と同様、ブラシ部41をペン軸回りに回転することにより変えることができる。
そこで、これを補償するために実際にペン先に誘起されている誘導力を検出し、その大きさの変化をブラシ部の振動振幅にフィードバックするようにした構成について、図7を参照して説明する。
このような応力センサ51には例えば軸52がダイアフラムによって支持され、軸52の傾斜に伴うダイアフラムの変形(変位)を静電容量の変化によって検出する構造の静電容量型シリコンセンサを用いることができる。なお、応力センサ51の固定側は軸53を介して圧電素子16の端面に連結固定されている。
なお、駆動振幅制御回路55は移動検出回路54と応力センサ51からの入力を受け、これらを比較して図8Bに示す状態を判定したら、操作者がペン入力装置を移動させているものとして、その時の入力を無視し、これに対し、図8Aに示す状態を判定したら、その時の移動検出回路54の出力情報をブラシ部11振動誘起の誘導力の大きさを表すものとして採用する。
以上説明したように、この発明ではペン先に設けたブラシ部を振動させることによってペン先に誘導力を誘起するものとなっているが、ブラシ部のペン軸方向もしくはペン軸に垂直な面内方向の振動は下記(1),(2)の理由により、数10Hzオーダの振動とするのが好ましい。
(2)図7に示したペン入力装置では応力センサを具備するものとなっているが、この応力センサの時定数を、ブラシ部の振動周波数より十分大きく、振動を検出しないで外力だけを抽出できるように選定できるようにするためにブラシ部の振動は数10Hzオーダとする。なお、応力センサの応答速度は数Hz程度とすることができる。
Claims (5)
- 画面入力装置の入力面に対する入力操作に用いるペン入力装置であって、
ペン先に設けられ、そのペン先を上記入力面に当接させた時に入力面との間の摩擦係数がペン先を移動させる方向によって異なるように植設されたブラシを有するブラシ部と、
そのブラシ部を操作して上記入力面に接触するブラシの向きを変えるブラシ操作手段と、
上記ブラシ部をペン軸方向もしくはペン軸に垂直な面内の不特定方向に振動させる振動発生手段とを具備し、
上記入力面にペン先が当接されたペン入力装置には、上記ペン軸方向もしくはペン軸に垂直な面内の不特定方向の振動により、上記入力面と上記ブラシとの間に向きによって差のある摩擦力が発生し、上記入力面と接触している上記ブラシの向きに従い、その摩擦力の小さい方向にペン先を誘導する力が作用する構造とされていることを特徴とするペン入力装置。 - 請求項1記載のペン入力装置において、
上記ブラシ部は上記入力面と対向される植設面にブラシが同一方向に傾斜して植設されているものとされ、
上記ブラシ操作手段は上記ブラシ部をペン軸回りに回転駆動するものとされていることを特徴とするペン入力装置。 - 請求項1記載のペン入力装置において、
上記ブラシ部は上記入力面と対向される植設面がペン軸回りの方位に応じて複数の領域に分割されて、その領域毎に互いに異なる方向に傾斜してブラシが植設されているものとされ、
上記ブラシ操作手段は上記ブラシ部をペン軸に対して傾斜駆動して、上記複数の領域のうちの一つの領域のブラシを選択的に上記入力面に接触させるものとされていることを特徴とするペン入力装置。 - 請求項1記載のペン入力装置において、
上記ブラシ部は上記ブラシの植設面がペン軸回りに回転対称な凸状をなす曲面とされると共に、ペン軸回りの方位に応じて複数の領域に分割され、
上記ブラシ操作手段は上記ブラシ部をペン軸回りに回転駆動して、上記複数の領域のうちの一つの領域のブラシを選択的に上記入力面に接触させるものとされ、
上記入力面に接触する上記ブラシの方向は上記領域毎に互いに異なる方向とされていることを特徴とするペン入力装置。 - 請求項1乃至4記載のいずれかのペン入力装置において、
上記入力操作により入力されるペン先の座標位置の情報からペン先の上記入力面上における移動を検出する移動検出手段と、
上記ペン先に作用するペン軸に垂直な面内方向の外力を検出する応力センサと、
それら移動検出手段及び応力センサの検出に基づいて、上記振動により作用する上記ペン先を誘導する力の大きさの変化を判断し、その変化に応じて上記振動発生手段の駆動を制御する制御手段とを備えることを特徴とするペン入力装置。
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