JP4355907B2 - 溶湯ろ過用フィルタおよび溶湯の清浄化装置並びに清浄化方法 - Google Patents
溶湯ろ過用フィルタおよび溶湯の清浄化装置並びに清浄化方法 Download PDFInfo
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しかし、このように輸送樋に対する溶湯供給を中断する場合は、その中断の分、生産性が低下することになり、その上、所望の鋳造品質を確保する都合上、輸送樋内に残存する溶湯を廃棄処分しなければならず、溶湯歩留りも悪化することになる。
なお、上記問題に対処するには、鋳造ラインを複数設定して交互に使用すればよいが、この場合は、設備の二重投資による設備コストの上昇やメンテナンスコストの上昇が避けられない。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、溶湯に含まれる異物の捕捉機能を有する、ろ過効率の高い溶湯浄化用フィルタを提供し、併せてこのフィルタを用いて効率よく溶湯の清浄化を行うことができる清浄化装置並びに清浄化方法を提供することにある。
このように構成したフィルタにおいては、目の粗い第1フィルタ部材が溶湯流れの上流側に面するように金属溶湯の流路内に配置することにより、溶湯に含まれる異物の大部分が第1フィルタ部材を通過して目の細かい第2フィルタ部材の前面で停止し、第1フィルタ部材と第2フィルタ部材との隙間に捕捉される。したがって、このフィルタを溶湯内から引上げても、フィルタからの異物落下が著しく抑制される。
このように構成した溶湯の清浄化装置においては、金属溶湯が流れる流路に沿って間隔を置いて配置した2台のフィルタユニットを、適宜タイミングで交互に流路内に据付けることで、溶湯流れを中断することなくフィルタを交換することができる。
この第1の装置発明において、上記駆動手段は、フィルタユニットの上端部に結合された水平軸を中心に該フィルタユニットを上流側へ旋回させて、溶湯内から引上げる構成とすることができる。このように構成することで、フィルタユニットが溶湯を掬うように動作し、フィルタに捕捉された異物の落下がより一層抑制される。
このように構成した溶湯の清浄化装置においては、適宜タイミングで巻取手段を作動させることで、上流側の連続フィルタを速やかに更新することができ、第1の発明と同様に溶湯流れを中断することなくフィルタを交換することができる。
この第2の装置発明において、上記連続フィルタは、少なくともその巻取り側を、上流側に向けて上向き傾斜させるようにするのが望ましく、この場合は、フィルタに捕捉された異物の落下がより一層抑制される。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る溶湯の清浄化方法の、他の1つは、上記第2の装置発明により溶湯を清浄化する方法であって、連続フィルタの設置域よりも下流側の湯面高さを監視し、該湯面高さが設定値以下になった時に、巻取手段を作動させて、上流側の連続フィルタを更新することを特徴とする。
ろ過用フィルタを通過する溶湯の通過抵抗は、フィルタに対する異物の堆積量が増すほど、すなわちフィルタの目詰まり増すほど大きくなり、これに応じてフィルタよりも下流側の湯面高さが変化(低下)する。本発明に係る溶湯の浄化方法は、この点に着目してなされたもので、フィルタユニットまたは連続フィルタよりも下流側の湯面高さに応じてフィルタユニットを交代させ、あるいは連続フィルタを更新することで、フィルタの交換を適切なタイミングで行うことができる。
本発明に係る溶湯の清浄化装置によれば、上記フィルタを保持枠内に張ったフィルタユニットの複数を交互に流路内に据付け、または前記フィルタを連続に巻いたフィルタロールから繰出した連続フィルタを上流側に更新することで、溶湯流れを中断することなくフィルタの交換を行うことができ、生産性の向上はもとより溶湯歩留りの大幅な向上を達成でき、その上、設備の二重投資も不要になって、コスト面でも有利となる。
本発明に係る溶湯の清浄化方法によれば、フィルタの目詰りを的確に把握してその交換を行うことができる。
図1は、本発明に係る溶湯の清浄化装置の第1の実施の形態を示したものである。同図において、1は、金属溶湯Mが一定方向Fへ向けて流れる流路2を有する輸送樋、10は、本発明に係る清浄化装置である。輸送樋1は、ここでは、連続鋳造ラインにおいて溶解炉から出湯口へ溶湯Mを連続に輸送する役割をなしており、その流路2内には、出湯量に見合う量の溶湯Mが常時供給されるようになっている。したがって、流路2内における溶湯Mの湯面高さは、鋳造サイクル中、ほぼ一定レベルを維持するようになっている。
連続鋳造に際しては、新規なフィルタ11を張設してなるフィルタユニット12(12A,12B)を用意し、各フィルタ11を構成する目の粗い第1フィルタ15が、閉鎖位置で上流側に面するように、各フィルタユニット12を水平軸13に結合し、そのまま待機位置に待機させる。
そして先ず、2台のフィルタユニット12A,12Bのうちの何れか一方(ここでは、上流側のフィルタユニット12A)が、回転軸13を介して駆動手段14(14A)により旋回させられ、図1に実線で示す閉鎖位置に据付けられる。
なお、この連続フィルタ30の設置域の下流側に湯面センサ22が配置されることは、上記第1の実施の形態と同様である。また、所望により巻取手段36のリール35に隣接して受け皿41とエアブロー用のノズル42とを設けるようにしてもよい。
連続鋳造に際しては、新規な連続フィルタ30をリール31に巻いてなるフィルタロール32を用意し、これを繰出手段としての回転支軸33に取付ける。この時、転向ローラ34は、昇降バー40により流路2の上方へ持上げられており、前記回転支軸33にフィルタロール32を取付けた後は、フィルタロール32から連続フィルタ30の一端を引出し、これを転向ローラ34を迂回させて巻取手段36へ延ばし、その一端をリール35に係止させる。次に、昇降バー40により転向ローラ35を流路2内に下降させ、図示の閉鎖位置に転向ローラ35を据付ける。
上記出湯準備の間および出湯中、連続フィルタ30を通過して溶湯Mが下流側へ流動するが、溶湯Mに含まれる異物は、上流側(巻取り側)に位置する連続フィルタ30に捕捉される。この場合、連続フィルタ30は、目の粗い第1フィルタ部材15と目の細かい第2フィルタ部材16とをわずかの間隔で合せた二重構造となっているので、溶湯に含まれる異物の大部分は第1フィルタ部材15を通過して目の細かい第2フィルタ部材16の前面で停止し、両フィルタ部材15と16との隙間Sに捕捉される。そして、連続フィルタ30に捕捉された異物の量が増加すると、連続フィルタ30を通過する溶湯Mの通過抵抗が上昇し、これに応じて、該連続フィルタ30の設置域より下流側の溶湯Mの湯面高さが次第に低下する。
また、受け皿41を設けた場合は、連続フィルタ30に追従して気中に運びだされた溶湯が受け皿41内に落下し、さらに、ノズル42を設けた場合は、ノズル42からエアブローにより前記空気中に運び出された溶湯が急速に凝固し、この結果、流路2内の溶湯Mが再汚染されることはなくなる。
なお、繰出手段としてのリール31には、適当な制動力を発生するブレーキを付設するようにしてもよく、この場合は、フィルタロール32から不用意に連続フィルタ30が繰出されることはなくなる。
2 流路
10、10´ 溶湯清浄化装置
11 フィルタ
12(12A,12B) フィルタユニット
13 水平軸
14(14A,14B) 駆動手段
15 第1フィルタ部材
16 第2フィルタ部材
17 スペーサ
18 保持枠
20 制御手段
22 湯面センサ
30 連続フィルタ
32 フィルタロール
31 繰出し用リール(繰出手段)
34 転向ローラ
35 巻取り用リール
36 巻取手段
M 溶湯
F 溶湯の流れ方向
Claims (6)
- 比較的目の粗い第1フィルタ部材と該第1フィルタ部材より目の細かい第2フィルタ部材との間にスペーサを介し、該スペーサの板厚分の間隔を空けて一体的に合せてなる溶湯ろ過用フィルタを保持枠内に張ってユニット化したフィルタユニットを備え、該フィルタユニットの少なくとも2台を、金属溶湯が流れる流路に沿って間隔を置いて配置し、駆動手段により各フィルタユニットを上下動させて、それぞれの第1フィルタ部材が上流側に面するように、前記流路内に水門式に据付け可能としたことを特徴とする溶湯の清浄化装置。
- 駆動手段が、フィルタユニットの上端部に結合された水平軸を中心に該フィルタユニットを上流側へ旋回させて、溶湯内から引上げること特徴とする請求項1に記載の溶湯の清浄化装置。
- 比較的目の粗い第1フィルタ部材と該第1フィルタ部材より目の細かい第2フィルタ部材との間にスペーサを介し、該スペーサの板厚分の間隔を空けて一体的に合せてなる溶湯ろ過用フィルタを連続してロール状に巻いたシートロールと、該シートロールを支持する繰出手段と、前記シートロールから繰出された連続フィルタを方向転換させる転向ローラと、該転向ローラで方向転換された連続フィルタを巻取る巻取手段とを備え、金属溶湯が流れる流路内の湯面の上方位置に前記繰出手段と前記巻取手段とを、該巻取手段が該繰出手段よりも上流側に位置するように配置すると共に、該流路の底部に前記転向ローラを配置し、前記連続フィルタは、前記巻取手段による巻取り側で、その第1フィルタ部材が上流側に面するように位置決めすることを特徴とする溶湯の清浄化装置。
- 少なくとも連続フィルタの巻取り側を、上流側に向けて上向き傾斜させること特徴とする請求項3に記載の溶湯の清浄化装置。
- 請求項1または2に記載の清浄化装置により溶湯を清浄化する方法であって、フィルタユニットの設置域よりも下流側の湯面高さを監視し、該湯面高さが設定値以下になった時に、駆動手段を作動させて、溶湯の流れ方向に配置された2台のフィルタユニットを交互に流路内に据付けることを特徴とする溶湯の清浄化方法。
- 請求項3または4に記載の清浄化装置により溶湯を清浄化する方法であって、連続フィルタの設置域よりも下流側の湯面高さを監視し、該湯面高さが設定値以下になった時に、巻取手段を作動させて、上流側の連続フィルタを更新することを特徴とする溶湯の清浄化方法。
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