JP4356407B2 - 感放射線性樹脂の評価方法 - Google Patents
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Description
例えば、感放射線性樹脂組成物として、2−アルキル−2−アダマンチル基、または1−アダマンチル−1−アルキルアダマンチル基で保護されたアルカリ可溶性を有し、それ自身ではアルカリに不溶または難溶であるが、酸の作用でアルカリに可溶となる樹脂と特定のスルホニウム塩系酸発生剤を含有する化学増幅型ポジ型レジスト組成物(特許文献1参照)。特定の基板密着性脂環式エステルと特定の脂環式骨格を有する酸脱離性のエステルに、第3成分として上記2成分の中間の極性を持つ特定の脂環式エステルを加えて3元共重合させたフォトレジスト用高分子化合物(特許文献2参照)、同じく脂環式骨格を有する特定構造の3種の単量体ユニットを特定の割合で含む樹脂(特許文献3参照)等が知られている。
また、これらの感放射線性樹脂組成物に用いられる樹脂は、感放射線性樹脂組成物としたときの解像度や透過率により、あるいは樹脂と溶媒との溶解度パラメーターにより、それぞれ評価されてきた。
また、評価方法がないため、従来のレジスト性能を維持したまま、現像欠陥を発生することがなく、またLER特性に優れた感放射線性樹脂組成物が得られないことである。
上記係数(kD)は溶液の濃度変化に伴う拡散係数変化を表す。また、溶液の濃度変化時の濃度とはレジストがウエハー上にスピン塗布されるときの濃度変化を想定することができるので、係数(kD)は塗布後の膜中に生成する樹脂成分の拡散係数から求められる流体力学半径の平均値を間接的に表す指標となる。
この係数(kD)は、その値が正の値であった場合、高濃度でも樹脂同士の接触・絡まりが見られず結果として塗布後に樹脂成分の凝集を形成し難いが、負の値であった場合、高濃度で樹脂同士の接触・絡まりが見られ、この係数(kD)の微小な変化で生成する樹脂成分の凝集体(クラスター)分布の大小に大きく影響することが分かった。このため、係数(kD)は非常に重要な値であると考えられる。特に、未露光部の現像液に対する溶解性が乏しいArF用途のポリアクリル酸エステルベースの樹脂を用いる場合、その樹脂成分の凝集体の流体力学半径の分布ばらつきが現像液に対する溶解性のばらつきに反映され、現像欠陥やLERのロット間差へと結びつく可能性があることが見出された。このため、係数(kD)を測定することにより、レジストをその原料段階で評価・選別できることが分かった。本発明はこのような知見に基づくものである。
また、酸解離性基含有樹脂(A)と、レジスト溶剤(B)と、感放射線性酸発生剤(C)とを含有し、上記酸解離性基含有樹脂(A)は、該樹脂(A)のレジスト溶剤(B)溶液の動的光散乱測定により、該溶液の濃度変化に伴う感放射線性樹脂の溶液中の拡散係数変化を表す係数(kD)が−2.20g/g以上であり、酸解離性基含有樹脂(A)を複数含有する場合には、それらのうち少なくとも1つの樹脂(A)のkD値が−2.20g/g以上であるので、活性放射線、特に、ArFエキシマレーザー(波長193nm)に代表される遠紫外線に感応する化学増幅型レジストとして、放射線に対する透明性が高く、感度、解像度、ドライエッチング耐性、パターン形状も良好であるレジストとしての基本的性能を有しているだけでなく、第一に、現像欠陥の発生を抑えることができ、第二に、樹脂の粒経分布に起因するLERを改善することができ、今後さらに微細化が進むと予想される半導体デバイスの製造に極めて好適に使用することができる。
なお、レーザー光源としては、Arレーザー(波長488nm)、固体半導体レーザー(YAG2倍波、532nm)等を、散乱光検出部には、例えば光電子倍増管(フォトマルチプライヤー)、フォトダイオ−ド等を使用できる。
溶液中に溶解している物質はブラウン運動による濃度揺らぎを生じる。動的光散乱法では、溶液に干渉性の高いレーザー光などを当てて、濃度揺らぎに起因する散乱光強度の時間変化を制御コンピューターメモリー上に記憶させ、散乱光強度の時間相関関数を計算した指数型減衰曲線から、各濃度おける拡散係数を測定することができる。
一方、線状高分子一本鎖の挙動を調べるためには、希薄とされる有限濃度域の測定値の濃度ゼロ外挿から得られる無限希釈状態での拡散係数D0を用いる必要がある。
また、下の(イ)式で定義されるアインシュタイン−ストークスの関係より得られる無限希釈状態における流体力学半径RHは線状高分子一本鎖あたりの広がりを表すパラメーターとして使用される。
(イ):D0=kBT/6πηRH
ここで、D0は無限希釈状態での拡散係数、kBはボルツマン定数、Tは絶対温度、ηは溶媒粘度、RHは無限希釈状態での流体力学半径をそれぞれ表す。
なお、感放射線性樹脂組成物中の樹脂成分の分子量程度では、一般的に測定されるすべての散乱角度、例えば12〜155度の散乱角度、において質点として観測される。このため、内部運動・回転運動などに起因する拡散係数の散乱角度、すなわちq=4nπ/λ×sin(θ/2)[nは溶媒の屈折率、λはレーザービームの波長、θは散乱角度]で定義される散乱ベクトルq依存性は認められず、樹脂成分の並進拡散運動が測定される。従って、各散乱角度における拡散係数の平均値を、その濃度における「見かけ上の拡散係数」の実測値とできる。
理論的な扱いでは通常濃度cの単位はg/mlを用いるのが一般的ではあるが、本発明では感放射線性樹脂組成物の調製が重量測定で行なわれているので重量%を使用した。従って、後述するkDの単位はg/gとなる。
(ロ):D=D0(1+kDc)
本発明においては、(ロ)式における拡散係数の濃度勾配kDを用いて感放射線性樹脂の現像欠陥を評価する。
動的光散乱法を用いて測定される濃度勾配kDは、静的光散乱法により測定される第2ビリアル係数A2と密接な関係にあるとされている。第2ビリアル係数A2は高分子鎖と溶媒の相互作用を表すパラメーターとして高分子溶液物性において一般的に用いられている。具体的にはA2=0を非摂動状態であるθ状態として、溶媒和によりポリマーの広がりが理論よりも大きくなり排除体積効果が現れるA2>0を良溶媒系、逆にポリマーセグメント間に引力が働き広がりが小さくなるとされているA2<0を貧溶媒系として定義している。A2の符号が負で値が小さいほどポリマーと溶媒の相性は悪くなり、場合によっては析出、沈殿してしまう。
以上のことから、濃度勾配kDは樹脂溶液の濃度変化に伴う感放射線性樹脂の溶液中の拡散係数変化を表す係数(kD)といえる。また、このkD値が感放射線性樹脂の微小な溶解性の僅かな相違点を表しているので、この値により感放射線性樹脂の現像欠陥およびLERを評価できる。
特に樹脂と溶媒との組み合わせにおいて、kD値が負の値をとる樹脂と溶媒との組み合わせに適用することが好ましい。
また、kD値は評価の対象となる感放射線性樹脂および溶媒の組み合わせによって異なるが、ポリアクリル酸エステルベースの樹脂とそのレジスト溶媒の場合、−2.20g/g以上、好ましくは−2.10g/g以上である。
アルカリ不溶性またはアルカリ難溶性であって酸の作用によりアルカリ易溶性となる酸解離性基含有樹脂(A)は、下記式(1−1)で表される繰り返し単位(1−1)と式(1−2)で表される繰り返し単位(1−2)とを含有することが好ましい。
これらの置換基のうち、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ヒドロキシメチル基、シアノ基、シアノメチル基等が好ましい。
これらのアルキル基のうち、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が好ましい。
式(1−2)中の−C(R2)3を形成する官能基側鎖として好ましいものを挙げると、1−メチル−1−シクロペンチル基、1−エチル−1−シクロペンチル基、1−メチル−1−シクロヘキシル基、1−エチル−1−シクロヘキシル基、2−メチルアダマンタン−2−イル基、2−メチル−3−ヒドロキシアダマンタン−2−イル基、2−エチルチルアダマンタン−2−イル基、2−エチル−3−ヒドロキシアダマンタン−2−イル基、2−n−プロピルアダマンタン−2−イル基、2−n−プロピル−3−ヒドロキシアダマンタン−2−イル基、2−イソプロピルアダマンタン−2−イル基、2−イソプロピル−3−ヒドロキシアダマンタン−2−イル基、2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル基、2−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル基、8−メチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル基、8−エチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル基、4−メチル−テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−イル基、4−エチル−テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−イル基、1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−1−メチルエチル基、1−(トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル)−1−メチルエチル基、1−(テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]デカ−4−イル)−1−メチルエチル基、1−(アダマンタン−1−イル)−1−メチルエチル基、1−(3−ヒドロキシアダマンタン−1−イル)−1−メチルエチル基、1,1−ジシクロヘキシルエチル基、1,1−ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)エチル基、1,1−ジ(トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル)エチル基、1,1−ジ(テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−イル)エチル基、1,1−ジ(アダマンタン−1−イル)エチル基等が挙げられる。
式(2−2)におけるR3、式(2−3)におけるR4、式(2−4)におけるR5において、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。また、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状アルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
繰り返し単位(1−1)の含有率が、20モル%未満では、レジストとしての現像性および解像性が低下する傾向にあり、その含有率が70モル%をこえるとレジスト溶媒への溶解性が低下する傾向にある。繰り返し単位(1−2)の含有率が、10モル%未満では、レジストとしての解像性が劣化する傾向にあり、含有率が60モル%をこえるとレジストとしての現像性が低下する傾向にある。また、その他の繰り返し単位を含有でき、含有量は通常50モル%以下、好ましくは30モル%以下である。
上記重合に使用される溶媒としては、例えば、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、プロピオン酸メチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の飽和カルボン酸エステル類;γ−ブチロラクトン等のアルキルラクトン類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン類、ジエトキシエタン類等のエーテル類;2−ブタノン、2−ヘプタノン、メチルイソブチルケトン等のアルキルケトン類;シクロヘキサノン等のシクロアルキルケトン類;2−プロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類等を挙げることができる。
これらの溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。また、重合における反応温度は、通常、40〜120℃、好ましくは50〜100℃であり、反応時間は、通常、1〜48時間、好ましくは1〜24時間である。
樹脂(A)の精製法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。金属等の不純物を除去する方法としては、ゼータ電位フィルターを用いて樹脂溶液中の金属を吸着させる方法や蓚酸やスルホン酸等の酸性水溶液で樹脂溶液を洗浄することで金属をキレート状態にして除去する方法等が挙げられる。また、残留単量体やオリゴマー成分を規定値以下に除去する方法としては、水洗や適切な溶媒を組み合わせることにより残留単量体やオリゴマー成分を除去する液々抽出法、特定の分子量以下のもののみを抽出除去する限外濾過等の溶液状態での精製方法や、樹脂溶液を貧溶媒へ滴下することで樹脂を貧溶媒中に凝固させることにより残留単量体等を除去する再沈澱法や濾別した樹脂スラリー貧溶媒で洗浄する等の固体状態での精製方法が有る。また、これらの方法を組み合わせることもできる。
上記再沈澱法に用いられる貧溶媒としては、精製する樹脂の物性等に左右され一概には例示することはできない。適宜、貧溶媒は選定されるものである。
また、樹脂(A)のMwとゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」という。)との比(Mw/Mn)は、通常、1〜5、好ましくは1〜3である。本発明において、樹脂(A)は、単独でまたは2種以上を混合して使用できる。
本発明で使用できるレジスト溶剤(B)は特に限定されるものではないが、上記樹脂(A)を溶解させること、沸点が約150℃以上あること、および樹脂溶液塗布時にハレーションを発生させないことの3つの条件を満たすレジスト溶剤であることが好ましい。
好ましいレジスト溶剤(B)としては、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、2−オクタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、酢酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、N−メチルピロリドン、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用できるが、例中、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、γ−ブチロラクトン等が好ましい。
感放射線性酸発生剤(C)として好ましいものとしては、
トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム2−(3−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカニル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムN,N−ビス(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニル)イミデート、トリフェニルスルホニウムカンファースルホネート、
トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム2−(3−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカニル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムN,N−ビス(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニル)イミデート、トリ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムカンファースルホネート、
ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム2−(3−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカニル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムN,N−ビス(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニル)イミデート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムカンファースルホネート、
酸拡散制御剤(F)としては、レジストパターンの形成工程中の露光や加熱処理により塩基性が変化しない含窒素有機化合物が好ましい。このような含窒素有機化合物としては、「3級アミン化合物」、「アミド基含有化合物」、「4級アンモニウムヒドロキシド化合物」、「含窒素複素環化合物」等が挙げられる。
「含窒素複素環化合物」としては、例えば、イミダゾール、4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、ベンズイミダゾール、2−フェニルベンズイミダゾール、N−メチル2−フェニルベンズイミダゾール、N−ベンジル2−フェニルベンズイミダゾール、N−(3−ヒドロキシプロピル)2−フェニルベンズイミダゾール、等のイミダゾール類;ピリジン、2−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2−エチルピリジン、4−エチルピリジン、2−フェニルピリジン、4−フェニルピリジン、2−メチル−4−フェニルピリジン、ニコチン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、キノリン、4−ヒドロキシキノリン、8−オキシキノリン、アクリジン等のピリジン類;ピペラジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン等のピペラジン類のほか、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、キノザリン、プリン、ピロリジン、ピペリジン、3−ピペリジノ−1,2−プロパンジオール、モルホリン、4−メチルモルホリン、1,4−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ [2.2.2] オクタン等が挙げられる。
酸拡散制御剤(F)の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して、通常、5重量部以下、好ましくは3重量部以下、さらに好ましくは2重量部以下である。この場合、酸拡散制御剤の配合量が5重量部を超えると、レジストとしての感度や露光部の現像性が低下する傾向がある。なお、酸拡散制御剤の配合量が0.01重量部未満であると、プロセス条件によっては、レジストとしてのパターン形状や寸法忠実度が低下するおそれがある。
このような他の添加剤としては、例えば、1−アダマンタンカルボン酸t−ブチル、1−アダマンタンカルボン酸t−ブトキシカルボニルメチル、1−アダマンタンカルボン酸α−ブチロラクトンエステル、1,3−アダマンタンジカルボン酸ジ−t−ブチル、1−アダマンタン酢酸t−ブチル、1−アダマンタン酢酸t−ブトキシカルボニルメチル、1,3−アダマンタンジ酢酸ジ−t−ブチル、2,5−ジメチル−2,5−ジ(アダマンチルカルボニルオキシ)ヘキサン等のアダマンタン誘導体類;デオキシコール酸t−ブチル、デオキシコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、デオキシコール酸2−エトキシエチル、デオキシコール酸2−シクロヘキシルオキシエチル、デオキシコール酸3−オキソシクロヘキシル、デオキシコール酸テトラヒドロピラニル、デオキシコール酸メバロノラクトンエステル等のデオキシコール酸エステル類;リトコール酸t−ブチル、リトコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、リトコール酸2−エトキシエチル、リトコール酸2−シクロヘキシルオキシエチル、リトコール酸3−オキソシクロヘキシル、リトコール酸テトラヒドロピラニル、リトコール酸メバロノラクトンエステル等のリトコール酸エステル類:アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸時プロピル、アジピン酸ジn−ブチル、アジピン酸ジt−ブチル等のアルキルカルボン酸エステル類;等が挙げられる。
これらの他の添加剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。他の添加剤の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して、通常、50重量部以下、好ましくは30重量部以下である。この場合、添加剤の配合量が50重量部をこえると、レジストとしての耐熱性が低下する傾向がある。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のノニオン系界面活性剤のほか、以下商品名で、KP341(信越化学工業(株)製)、ポリフローNo.75、同No.95(共栄社化学(株)製)、エフトップEF301、同EF303、同EF352(トーケムプロダクツ(株)製)、メガファックスF171、同F173(大日本インキ化学工業(株)製)、フロラードFC430、同FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(旭硝子(株)製)等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用できる。界面活性剤の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して、通常、2重量部以下である。
これらの増感剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用できる。増感剤の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して、好ましくは50重量部以下である。
さらに、上記以外の添加剤としては、ハレーション防止剤、接着助剤、保存安定化剤、消泡剤等が挙げられる。
合成例、実施例および比較例における各測定・評価は、下記の要領で行なった。
(1)MwおよびMn
東ソー(株)製GPCカラム(G2000HXL 2本、G3000HXL 1本、G4000HXL 1本)を用い、流量1.0ミリリットル/分、溶出溶媒テトラヒドロフラン、カラム温度40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
(2)kD値
合成例3〜6で得られる樹脂(A−3)〜(A−6)に関して、規定濃度の樹脂溶液を調製後充分にローター攪拌を行ない均一溶液を得た。このとき用いた溶剤(B)の混合比は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/シクロヘキサノン/γ−ブチロラクトン=53.46/43.85/2.69(重量%)を用いた。この樹脂溶液を上記混合比の溶剤(B)を用いて規定濃度に希釈したサンプルを孔径0.2ミクロンのフィルター(有機溶媒用)で濾過し、メタノール還流洗浄器にて2時間以上洗浄を行なった直径20mmの石英ガラスセルに注入した。溶液粘度は温度に依存するため、23.00±0.02℃で精密に制御して動的光散乱測定を行なった。各散乱角度における拡散係数の平均値を、その濃度における見かけ上の拡散係数Dとする。このDを濃度c(単位重量%)に対してプロットした図において切片はD0、勾配はD0×kDを表すので、両者よりそれぞれの樹脂溶液のkD値を得ることができる。
(3)放射線透過率
組成物溶液を石英ガラス上に塗布し、表2に示した温度条件に保持したホットプレート上で表2に示した条件の間PBを行って形成した膜厚0.34μmのレジスト被膜について、波長193nmにおける吸光度から、放射線透過率を算出して、遠紫外線領域における透明性の尺度とした。
(4)感度
ArF光源にて露光を行なう場合、ウエハー表面に膜厚77nmのARC29A((Brewer Science社製)膜を形成したシリコーンウエハー(ARC29A))を用い、各組成物溶液を、基板上にスピンコートにより塗布し、ホットプレート上にて、表2に示す条件でPBを行なって形成した膜厚215nmのレジスト被膜に、ニコン製ArFエキシマレーザー露光装置(S306C 開口数0.78)を用い、マスクパターンを介して露光した。その後、表2に示す条件でPEBを行なったのち、2.38重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により、25℃で40秒間現像し、水洗し、乾燥して、ポジ型のレジストパターンを形成した。このとき、マスクにおいて線幅100nmでピッチ1100nm(1L10S)が線幅70nmになるような露光量(マスクバイアス:+30nm)を最適露光量とし、この最適露光量を感度とした。
(5)バイアス
上記最適露光量におけるマスクにおいて線幅100nmでピッチ220nm(1L1.2S)の線幅と上記70nmとの差をバイアスとする。
現像欠陥はケー・エル・エー・テンコール(株)社製の欠陥検査装置(KLA2351)を用いる方法により評価した。欠陥検査用ウエハーは、次のように作製した。ARC29A(日産化学社製)77nmをウエハー基板に作成した基板上に、評価用レジストを210nmの膜厚で塗布後126℃/90秒の条件でPBし、Nikon社製ArF露光装置(S306C)により180nmのアクティブパターンが全面にあるマスクを介してその最適露光量にて露光した。露光後、126℃/90秒の条件でPEBを行なった後、2.38重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により23℃で40秒間現像し、水洗、乾燥して、欠陥検査用ウエハーを作製した。上記の塗布、焼成および現像は東京エレクトロン社製のACT8を使用し、すべてインラインで実施した。
上述の方法により作成した欠陥検査用ウエハーを、ケー・エル・エー・テンコール(株)社製の欠陥検査装置(KLA2351)を使用することにより露光部の現像欠陥を検査した。欠陥総数の検査は、アレイモードで観察して、比較イメージとピクセル単位の重ね合わせによって生じる差異から抽出される欠陥総数を検出することにより行なった。欠陥総数の検出は、0.15μm以上の欠陥を検出できるように、この装置の感度を設定して行なった。
(7)LER
上記最適露光量で形成された70nmのラインパターンにおいて、日立ハイテクノロジーズ社製S9220を用いて、その線幅を別のY軸上で10点以上線幅を測定したときの線幅ばらつき(3σ)を計測した。そのばらつき(3σ)が15nm以上の場合「不良」とし、15nm未満の場合「良好」とした。
樹脂(A−1)、樹脂(A−2)および樹脂(A−3)を表1に示す割合で混合した混合物を表2に示す他の成分を配合した感放射線性樹脂組成物溶液について、表3の条件で評価し、評価結果を表4に示す。なお、樹脂(A−1)および樹脂(A−2)の係数(kD)はそれぞれ−2.4g/gおよび−2.9g/gであった。
表2における重合体(A−1)〜(A−6)以外の成分は以下の通りである。
レジスト溶剤(B)
B−1:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
B−2:シクロヘキサノン
B−3:γ−ブチロラクトン
酸発生剤(C)
C−1: 1−(4−n−ブトキシナフタレンー1−イル)テトラヒドロチオフェニウム パーフルオロ−n−オクタンスルホネート
酸拡散制御剤(F)
D−1:N−t−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール
添加剤(E)
E−1:デオキシコール酸t−ブトキシカルボニルメチル
樹脂(A−3)を樹脂(A−4)に代える以外は実施例1と同様にして係数(kD)の測定、および感放射線性樹脂組成物溶液を作製して、表3の条件で評価し、評価結果を表4に示す。
樹脂(A−3)を樹脂(A−5)に代える以外は実施例1と同様にして係数(kD)の測定、および感放射線性樹脂組成物溶液を作製して、表3の条件で評価し、評価結果を表4に示す。
また、この評価方法を用いることで、KrFエキシマレーザーあるいはArFエキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線の如き各種の放射線を使用する微細加工に有用な化学増幅型レジストとして好適に使用できる感放射線性樹脂組成物の製造に適用できる。
Claims (3)
- 前記感放射線性樹脂が下記式(1−1)で表される繰り返し単位(1−1)と式(1−2)で表される繰り返し単位(1−2)とを含有する樹脂であることを特徴とする請求項1記載の感放射線性樹脂の評価方法。
(式(1−1)および式(1−2)において、R1は相互に独立に水素、メチル基を表し、各R2は相互に独立に炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基もしくはその誘導体または炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を表し、かつR2の少なくとも1つが該脂環式炭化水素基もしくはその誘導体であるか、あるいは何れか2つのR2が相互に結合して、それぞれが結合している炭素原子とともに炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基もしくはその誘導体を形成し、残りのR2が炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基または炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基もしくはその誘導体を表し、R3は水素あるいは炭素数1〜4の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基またはアルコキシ基を表し、Yは単結合、メチレン基、ジメチルメチレン基、酸素、硫黄を表す) - 前記現像特性は、現像欠陥およびラインエッジラフネス特性であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の感放射線性樹脂の評価方法。
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