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JP4356707B2 - Ip電話システム - Google Patents
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Description

本発明は、IP電話システム、IP電話機、ソフトフォンを備えたパーソナルコンピュータ(PC)等の端末装置に関する。
近年、IP電話が急速に普及している。これに伴い、特に企業内では内線電話網にIP電話システムを導入する傾向にある。IP電話とは、ネットワークシステムにおいてVoIP(Voice over IP)技術を用いた音声等のデータを送受信する仕組みである。
このIP電話システムの仕組みについては、インターネットのドキュメントの1つであるRFC(Request For Coment)3261に規定されているSIP(Session Initiation Protocol)を用いてIP電話を行う方式が主に挙げられ、電話呼の着信側機器が自電話番号とIPアドレスとの対応関係を示すバインデイング情報をIPテレフォニ−サーバ(又はSIPサーバ)に登録することや、そのバインデイング情報を定期的に更新するレジスタ処理が行われることによる端末管理と、ネットワークシステム上での制御データと音声データのやり取りにおいて電話システムを実現している。
IP電話システムに利用されるIP電話機にも、様々なタイプがある。例えば、IPネットワークに直接接続して使用される固定IP電話機やソフトフォンと呼ばれる電話アプリケーションプログラムを搭載し、スピーカ及びマイクを含むPCからなるソフトフォン電話端末や無線LANアクセスポイントを経由してIPネットワークに接続される無線電話端末などがある。また固定IP電話機には、机上の配線をよりシンプルにできるように、PCを接続できるハブ装置を内蔵したハブ内蔵型IP電話機が存在する。すなわち、該PC接続用のLANポートと上位ネットワーク収容装置に接続するためのLANポートを含むハブ装置を内蔵し、PCを接続可能なハブ内蔵型IP電話機である。
また、一方では、IP電話システムにおいて、電話を利用する際の利便性向上における各種の提案例がある。例えば、電話発信時に電話番号の見間違え、キーの押し間違えをなくすため、ユーザーが直接ダイヤルを回さずにPCとの連携により自動発信(PCに設けられた電話帳アプリケーションを起動し、電話帳に登録した電話番号情報の中から所望の電話番号を選択すると、該選択電話番号の端末に自動的に発信)させるといったIP電話システムである。
その一例として特開2001−127902号公報、特開2003−283700号公報が挙げられる。
しかしながら、これらのIP電話機やIP電話システムは、IP電話機間の呼設定や通話を可能とするIPテレフォニ−サーバ等に予め発信元として通話する固定電話を登録しておくことが必要である。
一方で、ネットワークシステムの進化やIP電話に代表されるコミュニケーション機器の進化により、企業内のワークスタイルにも変革がおきている。例えば、従業員に固定の机や座席を用意せず、従業員は毎朝自分の好きな場所や机で仕事を行うスタイルや、業務プロジェクトに応じて自由に机や座席を変更することができる、いわゆるレイアウトフリーなオフィススタイル(新しいワークスタイル)が提案され、実用化されている。
IP電話システムは、IP電話の移設に伴う工事作業が不要でプラグアンドプレイ(Plug&Play)に使用できる手軽さから、ネットワークに接続できるパソコンとIP電話機およびそれらが使える環境さえあれば、どこの机や座席であってもパソコンとIP電話機を接続した場所が自席環境となり得る。
すなわち、この様なIP電話システムにおいては、出張の多い従業員などに対して所属する職場や出張先となる社内拠点などに共用席を設け、レイアウトフリーなオフィススタイル、つまり従業員の机や座席を固定せず自由な席で仕事ができる「フリーアドレス制」を導入することにより、組織の壁を超えた仕事をしやすくすることや空席率の高い従業員席を集約して、少しでも無駄なスペースを抑えることができ、オフィス経費の削減効果及び組織変更の実現などにもより迅速にかつ柔軟に対応できる効果が期待できる。
特開2001−127902号公報 特開2003−283700号公報
しかしながら、従来のIP電話システム、IP電話機機、ソフトフォン等は、上記新しいオフィススタイル、ワークスタイルとの関係についてまでは特に考慮されていない。つまり、IPネットワークに毎回接続する固定IP電話機や呼制御側のIPアドレスが変わる環境での利用についてまでは想定されていなかった。
レイアウトフリーなオフィススタイルにおいて、上記のハブ内蔵型IP電話機を用いた形態を考えた場合、一般にIP電話機とPCは物理的に接続可能な極近距離に位置し、PCからの操作によってIP電話機が利用できれば便利である。上述した従来技術の如く、PCを利用しての電話発信や指定したIP電話機を用いて通話する方式において、上記機能を実現するには、例えばPC側に予め利用するIP電話機のIPアドレスや電話番号情報を設定し、管理しておく必要がある。従って、レイアウトフリーなオフィススタイルで、利用するIP電話機が毎日変わる場合、またPCやIP電話機のIPアドレスが変わる場合には、動的に自動で対応できないという課題がある。
また、IP電話機側にユーザーIDとパスワードでログインすることにより、そのIP電話機をユーザー個人の電話番号が割り振られた電話機に変えると言うことも考えられる。しかしながら、この場合、ログインされる前の電話番号に電話を掛けてしまうと電話が繋がらないという問題が起きる。
本発明の目的は、かかる点に鑑みなされ、レイアウトフリーなオフィス環境に使用して好適なIP電話機等を提供することにある。
また、ハブ内蔵型IP電話機にPCを接続するだけで、PC側ソフトフォンのハンドセット代わりにIP電話機を利用でき、かつIP電話機に掛けられた電話およびソフトフォンに掛けられた電話の両方とも受けることが可用なIP電話機及びIP電話システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明に係るIP電話機には、IP電話機が自身の電話番号を読み出し、該読み出し電話番号情報をPC側に通知する手段を設け、PC側には、IP電話機からの通知を受け取る手段を設ける。
IP電話機にPCが接続されると、上記通知手段を用いてPC側にIP電話機の電話番号情報通知を行い、PC側がその通知を受けIP電話機が存在することを検知し、PCとIP電話機が事前の設定を必要とせずに連携できるように構成した。
また、PCにソフトフォンがインストールされている場合は、上記手段によりIP電話機の電話番号情報が取得できることで、ソフトフォン宛に電話が掛かってきた場合に、その通話をソフトフォンが自動的にIP電話機へ通話を転送することによって、ソフトフォンのハンドセット代わりにIP電話機が使えるようにした。
本発明によれば、レイアウトフリーなオフィス環境(フリーアドレス制)に使用して好適なIP電話機を提供することができる。
例えば、机上に設置されたハブ内蔵型IP電話機にPCを接続するだけで、事前の設定を必要とせずIP電話機とPCとの動的連携が実現できる。
また、PCにソフトフォンがインストールされている場合は、IP電話機がソフトフォンのハンドセット代わりに利用できると共に、ソフトフォン宛に掛かってきた電話、IP電話機宛に掛かった電話の双方ともIP電話機側で受けることができ、かつ座席の島(複数のデスクを突合せて所望のエリアを構成するブロック)毎に机上配置されるIP電話機の電話番号のみをグルーピング設定しておくだけで、隣に座る人のソフトフォン宛に掛かった電話にもIP電話機側で代理応答が可能となる。
レイアウトフリーなオフィス環境に使用して好適なIP電話機を、簡単な構成で実現した。
以下、本発明の実施を図面に基づいて説明する。図14は一般的な企業内IP電話システムの概略構成を示すブロック図である。
同図において、IPネットワーク18に接続されたIPテレフォニーサーバ(またはSIPサーバとも呼ばれる)11(以下、IPTサーバ11とする)は、IPネットワーク18に接続された内線電話システム内の電話端末12、13、14を管理し、これら電話端末間の通話のための呼制御を行うものである。すなわち、上記IP電話機12、13、14の各内線番号と各IPアドレス等を自身の管理テーブルにて管理し、各IP電話機からなる電話端末間の呼接続制御と通話管理を実現するものである。各電話端末には、上述したように様々なタイプがある。
内線IP電話システムの構築時には、すべての電話端末12、13、14にIPアドレスと電話番号を割当てる必要がある。また同時にIPTサーバ11にも上述の如く、電話端末の設定情報(電話番号情報やIPアドレス等)を管理情報として登録しておく必要がある。これらの設定内容の整合性が取られることにより内線IP電話システムとして機能する。
図14のIP電話機12、13にあたる机上設置型のIP電話機は、パーソナルコンピュータ(PC)との相性を考えて配線をよりシンプルにできるように構成されている。
図2はその一形態を示すハブ内蔵型IP電話機のイメージ図である。ハブ内蔵型IP電話機25は、図3に示す如く、IP電話機能を有するIP電話機22とPC等を接続するためのハブ装置(ネットワーク接続装置)21とから構成されている。ハブ装置21は、上位ネットワーク収容装置に接続するためのLANポート26及びPC23に接続するためのLANポート27を含むインターフェース部(コネクト部)を備えており、各装置が互いに通信できるように構成されている。
図4はハブ内蔵型IP電話機25とLANスイッチ28とPC23との接続構成例を示す図である。ハブ内蔵型IP電話機25はLANケーブル24を用いてLANスイッチ28と接続されている。ハブ内蔵型IP電話機25には、LANケーブル24を介してPC23を接続することができる。これにより机上の配線をよりシンプルにすることができるため、特にオフィス向けのIP電話機として好適である。
また、PC23にソフトフォンがインストールされているような環境においては、上述のハブ内蔵型IP電話機や近隣のIP電話機を用いてソフトフォンと受信連携させると良い。例えば、ソフトフォンとそれに連携させたいIP電話機を、予め同じ電話番号として設定することにより、電話が掛かってくるとソフトフォンとIP電話機の両方が鳴動し、先にオフフックした端末で通話できるという手法である。
他に同様の効果を実現する実施例として、電話システムを管理する装置に複数の電話番号を事前にグループ設定させておくことにより、着信時にグループ設定された電話端末の全てを鳴動することができる、いわゆるPBX(Private Branch eXchange)機能におけるグループ着信と呼ばれている手法がある。
本発明は、斯様なIP電話機の適用例において、上述した新たなワークスタイルに好適なIP電話機を提供するため、例えば、図1に示す如く、ハブ内蔵型IP電話機25のLANポート27に対応するインターフェース部(コネクト部)に、IP電話機の制御に対応するソフトフォンを有するPCを接続したとき、その接続を検知し、IP電話機25の自電話番号情報をPC側のソフトフォンに通知する処理部を含む装置を設けたものである。PC接続検知方法としては、PCがIP電話機に接続されたとき、その接続をコネクト部のLink Up検知をもってハード的に検出する方法が考えられるが、この検知方法は、この方法に限られえるものではなく、他の方法であっても良く、例えば手動で接続されたことを検知する方法であっても良いことは勿論である。通知処理部を含む装置は、接続検知を受けて予めメモリに登録してある自電話番号情報を読み出してPC側へ送信可能に構成されていれば良い。
その一例を以下に説明する。図1は本発明の一実施例を示すハブ内蔵型IP電話機とソフトフォンとのネットワークへの接続例を示すブロック図である。
同図において、6はソフトフォンを内蔵したパーソナルコンピュータ(ソフトフォン)を示し、該コンピュータ(ソフトフォン)はハブ内蔵型IP電話機25のハブ装置部分5を経由してIPネットワークに接続される。
図5はハブ内蔵型IP電話機の概略構成図である。ハブ内蔵型IP電話機は、基本的には上述した図2、図3に示す如くIP電話機能を有するIP電話機22と上位ネットワーク収容装置に接続するためのLANポート26及びパーソナルコンピュータ(PC)に接続するためのLANポート27を含むハブ装置21とから構成されている。本発明は、更にIP電話機とハブ装置21とに接続され、IP電話機自身の電話番号情報をPC側に通知する通知処理装置を設けたものである。以下、その構成について説明する。
図5において、3はIP電話装置25のIP電話機(図3のIP電話機22に相当)部分を示し、該IP電話機部分は、電話番号などを入力するボタン31を含む操作部、電話番号情報等を表示するディスプレイを含む表示部32、マイク33およびスピーカ34を含む受話器部と、各種プログラムや設定情報などを格納するメモリ36、音声情報のエンコード/デコードなどを行う音声処理部37、データ通信・音声通信などの通信の処理を行うネットワーク処理部38、IP電話システムにおける呼接続の処理を行う呼制御処理部39、上記各部を制御する制御部35から構成される。
5はハブ装置部分(図3のハブ装置21に相当)を示し、該ハブ装置部分は、フレームなどの情報を格納するメモリ51、ネットワークを流れるフレームの処理を行うフレーム処理部52、LANケーブル24を介して情報の送受信を行うネットワークインターフェース部53から構成される。フレームには、送信先ポート、送信元ポート、各種メッセージを含むUDP(User Datagram Protocol)パッケージと、該UDPパッケージ、送信先IPアドレス、送信元IPアドレスを含むIPパケットおよび送信先MACアドレス、送信元MACアドレス等から構成されている。IP電話機部分3とハブ装置部分5は、図2、図3に示す一般的なハブ内蔵型IP電話装置25を構成しており、これらの構成及び動作は周知なので、詳細説明は省略する。
4はハブ装置部分5のネットワークインターフェース部53およびフレーム処理部52とIP電話機部分3の制御部35とに接続され、IP電話機自身の電話番号情報をPC側に通知する通知処理装置部分を示し、該処理装置部分は、通知処理部41からなっている。
図6は通知処理部41を構成する処理機能をさらに詳細に記した図である。通知処理部41は、IP電話機のネットワークインターフェース部にPCが接続されたことを検知するLink Up検知部411と、通知処理部41が使用するメモリ36内のメモリエリアにある情報(電話番号情報)をリセットするリセット処理部412と、上記IP電話機に割り振られた電話番号をIP電話装置部分3から読み出し取得する電話番号取得処理部413と、取得電話番号情報を上記ハブ装置部分5を介してPC6などに送信する電話番号通知送信部414を備えている。この電話番号情報の通知処理手順は後述する。
図7はIP電話機部分3にLANケーブル24とハブ装置部分5(ネットワークインターフェース部)を介して接続され、該IP電話機部分3と連携可能なPC6の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。PC6にはキーボード61、表示装置62、マイク63、スピーカ64が接続され、これらはPCの入力装置及び出力装置を構成している。またPC6には、PCの基本的な各種処理を行うOS67、上記入力/出力装置といった各種デバイスの制御を行うデバイス制御部66、データ通信・音声通信などの情報の送受信を行うネットワークインターフェース部65、PC6の各種処理を実行するプログラムや設定情報(電話番号情報やIPアドレス)などを格納するメモリ68とから構成される基本機能部分に、加えてPC6にインストールされるソフトフォン部分7が設けられる。ソフトフォン部分7は、各処理部を制御する制御部71、音声情報のエンコード/デコードなどの制御を行う音声処理部72、IP電話システムにおける呼接続の処理を行う呼制御処理部73、データ通信・音声通信などのソフトフォンに関わる通信の処理を行うネットワーク処理部74及びIP電話機部分3からの電話番号情報通知を受けるための通知連携部75から構成される。
図8は通知連携部75を構成する処理機能をさらに詳細に記した図である。通知連携部75はIP電話機側から送信される電話番号情報通知の受信および受信判定を行う受信判定部751と、電話番号情報の受信有無によって連携処理フラグの設定を行うフラグ処理部752と、受信した該電話番号情報(転送先番号)を保存する転送先番号保存部753と、上記連携処理フラグのONによってソフトフォン宛に掛かってきた電話をIP電話機側へ転送処理を行う転送処理部754とを備えている。
PC6における通知連携部75を除いては一般的なPCとソフトフォンが備える機能で実現可能なものである。従って、それらの詳細説明は省略する。また図7において、通知連携部75はソフトフォン7を構成する一構成要件として説明しているが、ソフトフォンがない構成でも通知連携部75がPCを構成する一プログラムとして存在すれば、IP電話機部分3との連携がとれるものとする。
図9は図5のIP電話機部分3側の電話番号情報をPC6側に通知する通知処理部41における処理フローを示すフローチャートであって、IP電話機のネットワークインターフェース部にPCが接続されたことをLink Up検知部411が検知した時に処理が開始される。本フローチャートに従う処理はPC6が接続される側のLANポート(図2のLANポート27参照)のみに行われ、それ以外のポートには行わない。
まずステップ81において、リセット処理部412(図6参照)がメモリ36内の本処理部の設定情報(電話番号情報)を記憶するための所定の記憶エリアをリセットする。
次に、ステップ82において電話番号取得部413(図6参照)がIP電話機3に設定されている電話番号情報を読み出してメモリ36の所定の記憶エリアに保存する。次いで、ステップ83において電話番号通知送信部414(図6参照)が前ステップにおいて保存した電話番号情報を取り出して、フレーム処理部52に渡すことによりネットワークインターフェース部53を介してPC6側へ送信される。
ここでIP電話機部分3側が初めてPC6に電話番号情報を通知する際、相手側端末のアドレス情報がわからないと送れないので、イーサネット(Ethernet:登録商標)ネットワークにおけるブロードキャストの仕組みを使用する。これにより、相手先のアドレス情報がわからない場合でも電話番号情報を送る(電話番号情報通知)ことができる。電話番号情報通知の送信を行った後は、再びステップ82に戻り、上述処理を繰り返す。これにより何らかの要因でIP電話機3側の電話番号が変わった場合にも、自動的に新しいIP電話機の電話番号情報をPC6側に通知することができる。
図10および図11は図7の上記PC6の通知連携部75における処理を示すフローチャートである。通知連携部75は通知受信処理9と着信処理10から構成される。
まず、図10の通知受信処理9について説明する。同図おいて、ステップ91にて受信判定部751(図8参照)がIP電話機の通知処理部41からの通知情報(電話番号情報)の受信を判定する。判定の結果、受信の場合(Yes)はステップ92においてフラグ処理部752(図8参照)がメモリ68内のフラグ情報を保存する所定の記憶エリアをONに設定し、ステップ93において転送先番号保存部753(図8参照)が通知情報で受け取った電話番号情報をメモリ68内の転送先電話番号情報を保存する所定の記憶エリアに保存する。受信していない場合(No)はステップ94においてフラグ処理部752(図8参照)がメモリ68内のフラグ情報を保存する所定の記憶エリアにOFFを設定し、ステップ95において転送先番号保存部753(図8参照)がメモリ68内の転送先電話番号情報を保存する所定の記憶エリアの値をクリアする。以降、上述の判定と処理を繰り返す。
次に、図11の着信処理10について説明する。同図において、ソフトフォン6宛に着信があった時点に処理が開始されるもので、ステップ101にて転送処理部754(図8参照)が図10の通知受信処理9のステップ92、94により設定されているメモリ68内のフラグ情報(ON/OFF)内容を判定し、フラグビットがONになっている場合(ON)ステップ102にてその着信に応答すると共に通知受信処理9のステップ93で、メモリ68内の転送先電話番号情報を保存する所定の記憶エリアに保存されている転送先電話番号へ通話の転送処理を行う。フラグビットがOFFになっている場合(OFF)はステップ103にてソフトフォン6での着信動作処理を行う。
なお、ステップ102において、着信に応答してからその通話をIP電話機25へ転送完了するまで通常は最低でも数秒の時間が掛かる。この間、電話を掛けた側には無音の待ち状態となってしまうため利用者に混乱が起きやすい。そこでステップ102において着信に応答した時点から転送処理が完了するまでの間「ただ今呼び出しています」等のメッセージを音声処理部72により発信元(12)へ流すことも容易に実施できる(図12のステップ119にて説明)。
図12は図1に示す適用例において、PC6の通知連携部75の処理によって連携フラグがセットされ、かつソフトフォン6宛に着信があった時に、その通話を上記ステップで設定された転送先電話番号へ転送する場合の呼接続シーケンス(SIPシーケンス)である。本シーケンスは一般的なIP電話システムが備える呼接続シーケンスを記したもので、通常のIP電話システム機能で実現可能なものである。
図12の各IP電話機12、ハブ内蔵型IP電話機25、ソフトフォン(PC)6には、それぞれ装置/端末を識別するためのユニークな電話番号201(1000番)、202(3000番)、203(2000番)が設定されている。なおこの時点で各IP電話端末はIPTサーバ11にレジストされている状態である。
まず、ハブ内蔵型IP電話機25をソフトフォン(PC)6に接続すると、図9で説明した如く、ハブ内蔵型IP電話機25の電話番号3000番の情報をソフトフォン6に転送する(ステップ110)。ソフトフォン6は、図10で説明した如く、その電話番号情報(転送先電話番号情報)を受信し、保存する。
次に、発信元のIP電話機12からソフトフォン6の2000番に対して電話を掛けると、ソフトフォン6へ着信通知が実行される(ステップ111、ステップ112)。ソフトフォン6はIP電話機12に対し、呼び出し中を伝え(ステップ113、ステップ114)、またオフフックによる応答を伝える(ステップ115、ステップ116)。応答通知を受け取ったIP電話機12は、呼接続の確立を伝える通知を実行する(ステップ117、ステップ118)。これらはIPTサーバ11を通じて行われる。呼接続通知がソフトフォン6に送られることで、呼接続シーケンス上でのIP電話機12とソフトフォン6との通話が始まる(ステップ119)。
ここで本発明のソフトフォン6は呼が確立すると上述した図11のステップ102の処理手順によりハブ内蔵型IP電話機25に転送処理を行うため、ステップ119の通話は内部的に処理され着信側ユーザーに通話状態を意識させない。またこの時に図11にて上述したように「ただ今呼び出しています」等のメッセージをIP電話機12へ流すなど、ユーザーへの利便性向上を意識した実施例も想定される。
以下、転送手順例を図12の呼接続シーケンスの続きにおいて説明する。ソフトフォン6はIP電話機12に対して電話番号3000番に転送する旨を通知し(ステップ120)、次いで相互に通知シーケンスを行う(ステップ121〜ステップ125)。ソフトフォン6との転送通知シーケンスが終わると、IP電話機12は転送通知シーケンスに従い転送先である電話番号3000番との呼接続を行う(ステップ126〜ステップ129)。これによりハブ内蔵型IP電話機25との通話が始まり(ステップ130)、同時に転送の完了をソフトフォン6に対して通知する(ステップ131、ステップ132)。
上記実施例では電話の着信に伴うソフトフォンとIP電話機の連携を説明したが、発信時の連携もIP電話機側の電話番号情報を事前に設定(従来技術の如く、予めIPテレフォニ−サーバ等に発信元として通話する固定電話を登録)しておくことを必要とせず、ソフトフォンと連携して使用可能なIP電話機の電話番号情報を自動的に取得できることから、あとは従来技術によるPCからの発信連携方式、つまりPC側の電話帳アプリケーションなどを用いることで、より便利に取得電話番号の発信連携を実現できるものである。
図13はレイアウトフリーなオフィススタイルをイメージした図である。この図を用いて実際のオフィスにおける本発明の利用イメージを説明する。
図13には、業務を行うための事務机が複数設置されており、各机の上にはハブ内蔵型IP電話機25が設置されている。またここではその電話機25に3000番台の電話番号(3000番、3001番、3002番、3003番、3004番、3005番)が割り振られているものとする。従業員は固定の座席を用意されておらず、毎朝自分の好きな机を利用して仕事を行うスタイルのため、朝出社すると個人ロッカーから自分のPCを取り出して好きな席に座り、机上に設置されるハブ内蔵型IP電話機25にPCを接続して利用する。各個人に配布のPCにはソフトフォンがインストールされており、その電話番号にはそのPCを利用する従業員専用の番号が割り振られている。ここでは、PC6を利用する従業員専用の電話番号として2000番が割り振られている。
このようなワークスタイルにおいて、本発明のIP電話機を利用するに際しては、ソフトフォン搭載のPC6をハブ内蔵型IP電話機25(3000番)に接続するだけで、その電話機25をソフトフォンのハンドセット代わりに利用できる。すなわち、2000番のソフトフォン宛に掛かってきた電話は、本発明によるシステムが自動的に3000番の電話機25に転送させる。これにより、3000番の電話機25に掛かってきた電話はもちろん、2000番のソフトフォン(PC6)に掛けられた電話も使い勝手の良い机上電話機25で通話することができる。この時、例えば2000番のソフトフォンに掛けられた電話は一旦PC6側で発信元へ応答してから、その電話をIP電話機25に転送するため、PC上のソフトフォン画面にて着信通知を表示することができ、PC側にて2000番、3000番のどちらの番号宛に掛けられた電話かが容易に判定できる。またIP電話機25とPC6の連携によりIP電話機25にどちら宛の電話かを通知する手段を付けることも容易に実現可能である。
最後に、本発明のIP電話機を利用したレイアウトフリーなオフィススタイルにおける最適な代理応答の実施例を説明する。通常、代理応答を行うためには予め代理応答を行える電話番号を指定してIPテレフォニーサーバにグループ設定しておく必要がある。
しかし、毎日座る席が変わることが前提のレイアウトフリーなオフィススタイルで考えた場合、どの机の席に誰が座るかが不明のため実用的なグループ設定ができないと言う課題がある。そのため、隣のソフトフォン宛に掛かってきた電話にすら代理応答することができない現象が生じてしまう。
本発明は、かかる課題を是正するものであり、そのためソフトフォン宛に掛けられた電話がIP電話機側に自動的に転送される効果を利用して、座席の島毎に机上配置されるIP電話機の電話番号だけをグループ設定しておくものである。
具体的には、図13に示すように、机上の固定IP電話機の各電話番号(3000番、3001番,3002番,3003番,3004番,3005番)をIPTサーバ11にグループ設定として登録しておく。すると、2000番のソフトフォン宛に電話が掛かってきた電話は、自動的に3000番のIP電話機に転送されるため、グループ設定がされている3001番のIP電話機を用いて、その着信に代理応答することが可能となる。これにより上記課題の解決が図れる。
企業において特にレイアウトフリーなオフィス環境を導入する場合に、より利便性の高いIP電話機およびIP電話システムを提供することができる。
本発明の一実施例を示すハブ内蔵型IP電話機とソフトフォンとのネットワークへの接続例を示すブロック図 ハブ内蔵型IP電話機のイメージ図 LANにおける一般的なIP電話機とPCの接続構成例を示す図 ハブ内蔵型IP電話機を用いた接続構成例を示す図 本発明を実施するためのハブ内蔵型IP電話機の構成図 通知処理部を構成する処理機能をさらに詳細に記した図 本発明を実施するためのIP電話機と連携を行うPCの構成図 通知連携部を構成する処理機能をさらに詳細に記した図 通知処理部における処理のフローチャート 通知連携部における通知受信処理のフローチャート 通知連携部における着信処理のフローチャート 着信および転送を示した呼制御シーケンス図 レイアウトフリーなオフィススタイルでの本発明の実施イメージ図 一般的IP電話のシステム構成を示す図
符号の説明
6:ソフトフォン、11:IPテレフォニーサーバ、12:IP電話機、25:ハブ装置内蔵型IP電話機、41:通知処理部、75:通知連携部、414:Link Up検知部、412:リセット処理部、413:電話番号取得処理部、414:電話番号通知送信部、751:受信判定部、752:フラグ処理部、753:転送先番号保存部、754:転送処理部

Claims (6)

  1. ソフトフォンと連携可能又はソフトフォンを内蔵したパーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータが接続可能なIP電話機と、上記パーソナルコンピュータ、上記IP電話機を含む端末を管理し、これら端末間の通話のための呼制御を行うIPテレフォニーサーバと、上記端末および上記サーバを接続するIPネットワークとからなるIP電話ネットワークシステムにおいて、
    上記IP電話機に、上記パーソナルコンピュータが上記IP電話機に接続されたとき、該IP電話機の電話番号情報を該パーソナルコンピュータに通知する手段を設け、
    上記パーソナルコンピュータに、所望の発信元IP電話機から上記パーソナルコンピュータ宛てに電話が着信したとき、該着信した呼を上記電話番号情報の上記IP電話機に転送する手段を設け、
    発信時には、上記パーソナルコンピュータから上記IP電話機、上記テレフォニーサーバを通して通話相手電話機の電話番号へ呼発信し、
    着信時には、通話相手電話機からの着呼を上記パーソナルコンピュータで受け、該着呼を該パーソナルコンピュータから上記IP電話機3へ転送し、該IP電話機を呼出し、該IP電話機をもって通話相手先電話機との通話を可能に構成した
    ことを特徴とするIP電話ネットワークシステム。
  2. 上記IP電話機が、ハブ内蔵型IP電話機からなり、該IP電話機に上記パーソナルコンピュータを接続したとき、上記通知手段は該IP電話機の電話番号情報を該パーソナルコンピュータに自動的に通知する手段である請求項1記載のIP電話ネットワークシステム。
  3. 上記IP電話機に上記電話番号情報通知手段を設け、上記パーソナルコンピュータに上記着信した呼を転送する手段を設けた請求項1記載のIP電話ネットワーク。
  4. IPネットワーク及びソフトフォンと連携可能又はソフトフォンを内蔵したパーソナルコンピュータが接続可能なIP電話機において、
    上記パーソナルコンピュータを接続したとき、自電話番号情報を該パーソナルコンピュータに通知する手段と、発信元IP電話機から上記パーソナルコンピュータに着信があったとき、該パーソナルコンピュータから該着信した呼を受信する手段とを備え、
    上記呼に基づいて発信元IP電話機との間で通話を可能にするIP電話機能を有することを特徴とするIP電話機。
  5. 上記IP電話機がハブ内蔵型IP電話機であり、該ハブ内蔵型IP電話機は、上記パーソナルコンピュータを該IP電話機に接続したとき、該IP電話機の電話番号情報を該パーソナルコンピュータに自動的に通知する上記電話番号情報通知手段を備えている請求項4記載のIP電話機。
  6. ソフトフォンと連携可能又はソフトフォンを内蔵したパーソナルコンピュータにおいて、
    IP電話機へ接続可能なインターフェース手段と、上記IP電話機に接続されたとき、該IP電話機の電話番号情報を受信し、保存する記憶手段と、発信元IP電話機から電話が掛かってきたとき、該発信元IP電話機からの呼を上記IP電話機に転送する手段とを備え、該呼に基づいて発信元IP電話機と上記IP電話機との間で通話を可能にするパーソナルコンピュータ。
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