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JP4357944B2 - 固体レーザ加工装置およびレーザ溶接方法 - Google Patents
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JP4357944B2 - 固体レーザ加工装置およびレーザ溶接方法 - Google Patents

固体レーザ加工装置およびレーザ溶接方法 Download PDF

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Description

本発明は固体レーザ加工装置と、その装置を使用する鋼板の重ねレーザ溶接方法に関する。
レーザビームは通常の光と違って広がり角がきわめて小さいため、小さなスポット径に集光でき高いエネルギ密度が得られる。このためプリント基板の穴開けなどの微細加工や、鋼板の溶接など多方面で利用されている。
しかし、その用途によっては、レーザビームが均一な強度分布を有していないために不具合を生じることもあり、ビーム品質の向上を目的とした提案も数多くなされている(例えば、特許文献1参照)。
レーザを用いた従来の溶接技術では、市販されている組レンズや非球面レンズといった特殊なレンズを用いてレーザビームの球面収差の影響を無くし均一な強度分布を有するビーム品質を得るようにしている。しかし、これらのレンズは非常に高価であり、また、特殊な工程で製作されるために製作のリードタイムが長いため生産ラインでは使用し難いという問題がある。
また、高品質なレーザビームを使用するレーザ溶接では、ビームの強度分布が均一でそのプロファイルのエッジ部の勾配が急峻なために、例えば、鋼板の重ね溶接などでは鋼板間に隙間がある場合に鋼板が溶断されてしまい、溶接部に溶け落ちが発生することがある。
特開2002−283085号公報
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、安価で、強度分布が緩やかなレーザビームを得る固体レーザ加工装置と、その装置を用いた鋼板の重ねレーザ溶接方法を提供することを課題とする。
本発明者は、従来は使用できないとされていたビーム品質の悪いレーザビームを用いて、極めて単純な転写光学系と組み合わせることにより上記の課題を解決できることを見出し、鋭意研究の結果、本発明を完成した。
本発明の固体レーザ加工装置は、レーザビームを発振する固体レーザ発振器と、該レーザビームのビーム径を制限するビーム径調整手段と、該調整されたレーザビームを導光する光ファイバと、該導光されたレーザビームを転写光学系を介して被加工物表面に照射する加工ヘッドと、を備える固体レーザ加工装置であって、
前記ビーム径調整手段は、M2で定義されるビーム品質を85≦M2≦105に調整して広がりの小さい高品質成分と広がりの大きい拡散成分とからなるレーザビームとなすアパーチャであり、前記転写光学系は、凸面側が対向するように配設されている一対の平凸レンズを有し、該平凸レンズの中心部分の領域を透過する該高品質成分の集光点と、該平凸レンズの中心部分の領域を除く周辺部分の領域を透過する該拡散成分の集光点とをレーザビームの軸線上でずらして集光することを特徴とする。
本発明のレーザ溶接方法は、レーザビームを発振する固体レーザ発振器と、該レーザビームのビーム径を制限するビーム径調整手段と、該調整されたレーザビームを導光する光ファイバと、該導光されたレーザビームを転写光学系を介して被加工物表面に照射する加工ヘッドと、を備える固体レーザ加工装置を用いたレーザ溶接方法において、前記ビーム径調整手段では、M2で定義されるビーム品質が85≦M2≦105となるように前記レーザビームのビーム径を調整して該レーザビームを広がりの小さい高品質成分と広がりの大きい拡散成分とからなるレーザビームとして前記光ファイバへ導光し、凸面側が対向するように配設されている一対の平凸レンズを備える前記転写光学系では、前記高品質成分を該平凸レンズの中心部分の領域を透過して集光するとともに、前記拡散成分を該平凸レンズの中心部分の領域を除く周辺部分の領域を透過して集光し、該高品質成分の集光点と該拡散成分の集光点とをレーザビームの軸線上でずらして集光することで、前記被加工物表面に照射されるレーザビームの強度分布を該レーザビームの集光点の中心部分で高く周縁部に向かってなだらかに低くなるベル型のプロファイルとすることを特徴とする。
本発明の固体レーザ加工装置についてその実施の形態を図1から5を参照しながら説明する。
図1に、本実施の形態の固体レーザ加工装置の概要を示す。レーザ加工装置1は固体レーザ発振器2と光ファイバ11と転写光学系13を内蔵する加工ヘッド12とから構成される。
固体レーザ発振器2は、励起部となるレーザ媒質6と部分反射ミラー8と全反射ミラー7との間にこの励起部を挟んで構成するレーザ共振器3と、結合光学系4と、レーザビームの径を制御するアパーチャ5とを備えている。
レーザ媒質6としては、Nd:YAGからなる固体状ロッド型媒質を用いることが望ましく、特に、鋼板の重ね溶接を行う場合には、この固体状ロッド型媒質を大型化して1ロッド当たりの出力を高め、ロッド段数を削減して高出力化することが望ましい。ロッド媒質を大型化し高出力化することで部分反射ミラーから出射するレーザビームは広がりの大きな低品質のビームとなるが、この広がりの大きなビーム成分は、結合光学系4を通過してアパーチャ5で制限することにより、鋼板などの溶接に好適なビーム品質とすることができる。
結合光学系4は、レーザ共振器3から出射されたレーザビームを伝送・集光用の光ファイバ11に入射するもので、リレーレンズ9と集光レンズ10とからなる。
アパーチャ5は、レーザビームのビーム品質を調整するもので、開口径を調整することでレーザ共振器3から出射されるレーザビームの広がりを制御するものである。
本発明の固体レーザ加工装置においては、アパーチャは、レーザ共振器3から出射されるレーザビームのビーム品質M2を85≦M2≦105の範囲で調整することができる。ビーム品質M2が85より低いと、ビームの強度分布においてエッジがシャープすぎるために鋼板の間に隙間があった場合に、鋼板が溶断されてしまったり溶け落ち不良が発生したりして好ましくない。また、ビーム品質M2が105より高いと集光径が広がりすぎて溶け込み不足となることがあり適当ではない。
ここで、ビーム品質のパラメータM2は、下記に示すISO規格に定義されているものであり、光学システムを通過するときの、ガウシアンビームに対する非ガウシアンビームの集光径・広がり角の関係を示す不変量である。
(ISO11146:1999(E) Laser and laser-related equipment--Test methods for laser beam parameters--Beam widths,divergence angle and beam propagation factor 3.6)
このビーム品質M2が小さいレーザビームほど、ビームが広がりにくく、小さなスポットが得られる高品質のビームであるといえる。一般的に、CO2レーザによる鋼板の切断作業などでは、ビーム品質M2が10未満であることが望ましいとされている。また、鋼板の溶接作業においては、ビーム品質M2が75未満のYAGレーザが用いられることが多い。
ここで、入射角、出射角とM2、NA(開口数)との関係について説明する。
図8でレーザ共振器3から出射されたレーザビームb1は、集光レンズ10で集光されアパーチャ5の開口を通過して光ファイバ11に入射し、光ファイバ中を伝送されて、レーザビームb2として出射される。
レーザビームは等径の光ファイバ中を内部全反射によって伝搬するため、光ファイバへの入射角θ1は光ファイバ中で保存される。従って、出射角θ2の値は(1)式のように入射角θ1と略等しくなる。
θ1≒θ2 (1)
また、光ファイバの直径をD、レーザビームの波長をλとすれば、ビーム品質M2の値は(2)式で与えられる。
2=π・D・(θ2/1.5)/(2・λ) (2)
(2)式において、θ2の値を係数1.5で除しているのは、M2においてビーム径の定義として使用する2次モーメント径と、ビーム最外角で定義するθ2との整合をとるためである。例えば、、波長を1.06μm、ファイバ径を0.6mmとすれば、ビーム品質85<M2<105は、0.143rad<θ2<0.177radに相当する。従って、(1)式の関係より、0.143rad<θ1<0.177radとなるようアパーチャの開口径A、アパーチャから光ファイバまでの距離Lを設定すればよい。
入射角θ1とアパーチャの開口径A、アパーチャから光ファイバまでの距離Lとの関係は(3)式を用いて求めることができる。
θ1=tan-1(A/2L)≒A/2L (3)
なお、NA(開口数)の値は(4)式に相当する。
NA=sinθ1≒sinθ2≒A/2L (4)
加工ヘッド12は、転写光学系13を内蔵している。転写光学系13は2枚の平凸レンズ14が球面側を対向して配設されており、入射したレーザビームを被加工物の表面に集光して転写することができる。
本発明のレーザ溶接方法は、上記の固体レーザ加工装置を用いるものであり、被加工物表面に照射されるレーザビームの強度分布が、レーザビームの集光点の中央部分で高く周縁部に向かってなだらかに低くなるベル型のプロファイルであることを特徴とする。
被加工物へ照射されるレーザビームの強度分布のプロファイルがベル型であるので、鋼板の重ね溶接に際して良好な溶接品質を得ることができる。
本発明の固体レーザ加工装置により溶接に好適なプロファイルを有するレーザビームが得られる原理を図1に拡大して示した転写光学系13を中心に説明する。
まず、本発明の固体レーザ加工装置1においては、固体レーザ発振器2から出射されたレーザビームは、アパーチャ5で広がり成分が制限され光ファイバ11へ入射され伝送される。ファイバ出射端12における強度分布は、図2に示すように矩形となって転写光学系へ入射される。
ファイバ出射端12から出射されたレーザビームは、アパーチャ5でビーム品質が85≦M2≦105の範囲に調整されたビームであるために、ビームの拡散成分を多量に含んでいる。従って、2枚の平凸レンズ14を組み合わせた転写光学系13では、ビームの高品質成分(概ねM2<75)は破線H1、H2で囲まれたレンズの中心部分の領域を透過して集光点F1に集光する。ところが、低品質成分(拡散成分:75<M2)は拡散し、最も低品質のビーム成分は実線L1,L2のように拡散して平凸レンズ14の球面収差により集光点F2に集光することとなる。
すなわち、光ファイバ11から同時に出射したレーザビームは、レンズ14の球面収差によりF1からF2の間に集光点をずらして集光することとなる。ビームの低品質成分L1,L2は、集光点F2に集光後、L1’、L2’のように拡散するので、高品質ビームH1,H2との交点で形成されるビームスポットSが、エネルギの集中した最も細いビーム部分(ビームウエスト)となり、レーザ溶接に好適なスポットとすることができる。
ビームスポットSにおけるレーザビームの強度分布は、図3に示すように、レーザビームの集光点の中心部で強度が高くその周縁部に向かってなだらかに低くなるベル型のプロファイルとなっている。すなわち、破線H1,H2で囲まれたレンズの中心部分を透過して被加工物表面に転写されたビームは、ビーム品質が高いので図4(a)に模式的に示すトップハット型のプロファイルとなっている。しかし、ビーム品質の低い拡散成分は、レンズ14の球面収差の影響を強く受けるために、このトップハット型の強度分布(a)と球面収差の影響を受けた拡散分布による強度分布(b)とが加算されて、レーザスポットSの強度分布(c)であるベル型のプロファイルを形成することができると考えられる。
本発明のようにレーザスポットの強度分布が中央部で高く周縁部に向かうに従ってなだらかに低下するベル型のプロファイルであるレーザビームを用いてレーザ溶接を行う場合には、ビームスポットSの中央部はエネルギ強度が高いので鋼板を穿孔してキーホールを形成する。しかし、周縁部は中央部に比べてエネルギ強度が低いために、鋼板は溶融しないで予熱される穏やかな溶接となり、鋼板が溶断されたり溶け落ちを発生すると云った不具合の発生をおさえることができる。つまり鋼板同士の隙間のばらつきに対する許容度を大きくすることができる。
また、図5に模式的に示すように入射エネルギが同一である場合には、ベル型のプロファイルC1ではトップハット型のプロファイルC2よりもその裾野が広がるとともにピーク高さが高くなるので、ビームが鋼板の裏側まで貫通し易くなり、従って、レーザ出力を低くしてもトップハット型の場合と同様の溶接効果を得ることができると考えられる。
なお、本実施の形態では、転写光学系を2枚の平凸レンズの組合せとした。これは、加工ヘッドに内蔵される転写光学系が、レンズ2枚のみの簡単な構成であれば生産ラインにおける信頼性が高く、また、ごく一般的なレンズであるので入手が容易でコスト的にも有利であるからである。従って、転写光学系はこのような2枚の平凸レンズの組合せに制限されるものではなく、球面収差により入射ビームの強度分布を崩して、ベル型のプロファイルとすることのできる球面レンズであれば好適に使用することができる。
図1に示す固体レーザ加工装置を用いて鋼板のレーザ重ね溶接を行った。
ここでは、レーザ発振器から出射されるビーム品質をM2=105とし、コア径0.6mmの光ファイバを使用した。また、加工ヘッドの転写光学系は、直径が50mmで焦点距離が100mmの平凸レンズを球面側を対向させて110mmの間隔で設置した組合せと(実施例1)、直径が50mmで焦点距離が120mmの平凸レンズを球面側を対向させて70mmの間隔で設置した組合せ(実施例2)との2水準とした。
鋼板としては厚さ0.7mmの自動車用の鋼板2枚を使用して、この鋼板を上下に重ねて上板の上表面からレーザビームを照射した。
溶接条件は、溶接速度を4m/minとし、アルゴンガスを15L/minで吹き付けてシールドした。
以上の条件で重ね溶接を行い、レーザビームの集光径に対する溶接ビードの裏抜け限界出力の変化を、従来のトップハット型のプロファイルをもつレーザビームによる溶接と比較して評価した。結果を図6に示す。ここで、裏抜け限界出力とは、図7の(b)のように上板T1の表面側からレーザビームを照射して、ビードDが下板T2の下面に抜け出す限界のレーザビーム出力である。なお、図7(a)は、ビードが下板2の厚さ方向の途中までしか到達していないので十分な溶接強度を得ることができない溶接不具合を示しており、図7(c)は、裏抜け限界出力以上のエネルギが付与されているので、ビードは下板2の下面にまで十分に到達しており必要な溶接強度を得ることができる好ましい溶接状態であることを示している。
図6で直線(以下、裏抜け限界線という)Q1は、トップハット型のプロファイルをもつレーザビームを用いて得られたものである。ビーム品質をM2=75とし、転写光学系により集光点の強度分布がトップハット型のプロファイルをもつレーザビームとし、転写倍率を変化させることによってビームの集光径を変化させ、各集光径における裏抜け限界出力を求めて作成したものである。なお、溶接する鋼板の厚さなどのその他の条件は実施例と同様である。
図6から、トップハット型のプロファイルをもつレーザビームを用いる場合には、裏抜け限界線Q1より上の領域Aが良好な重ね溶接を得ることのできる条件範囲であり、裏抜け限界線Q1の下側の領域Bでは良好な重ね溶接を得ることができない条件範囲であることが分かる。
図6において、P1(○)は焦点距離が100mmの平凸レンズを用いた実施例1により得られた結果である。また、P2(○)は焦点距離が120mmの平凸レンズを用いた実施例2により得られた結果である。このP1とP2とを結んで得られる直線Q2がレーザ品質M2を105とした場合の裏抜け限界線である。
裏抜け限界線Q1とQ2とを比較することにより、同一集光径であれば、裏抜け限界出力をΔEだけ低くできることが分かる。
この様に本発明のレーザ溶接方法によれば、鋼板の重ね溶接において集光径に対して必要な入熱量が下がり、良好な重ね溶接を得ることのできる溶接条件範囲を広げることができる。すなわち、トップハット型のプロファイルを有するビーム品質がよい(高ビーム品質の)レーザによる溶接と比較して、ビーム品質の悪い(低ビーム品質の)収差を含んだ強度分布のベル型プロファイルを有するレーザで重ね溶接を行うと、集光径あたりに必要な入熱エネルギが少ないにもかかわらず、同等の溶接強度を有する重ね溶接を行うことができるわけである。
実際に自動車用鋼板のレーザ重ね溶接に用いるレーザ集光径は0.6mm程度であり、使用されるファイバのコア径としては0.6mmが一般的である。従って、入射レーザのビーム品質は、光ファイバへの入射限界であるM2<120あれば成立するが、前述の通り、一般的な固体レーザ加工装置ではビーム品質がM2<75程度と過剰品質気味であり、その結果レーザ加工装置の製造コストも高いものとなる。
ところが、本発明によれば、8≦M2≦105といった低いビーム品質であっても十分に所望の溶接を実施することができるので、大出力ロッド型固体レーザ媒質を使用することにより、固体レーザ加工装置の製造コストを圧倒的に抑えることができるとともに、発振器サイズも大幅にコンパクト化することが可能である。
さらに、本発明の固体レーザ加工装置では、加工ヘッドの転写光学系をごく一般的な球面レンズを使用した簡単な構成とすることができるので、低コストで入手することができ、また、生産ラインにおける信頼性も高くすることができ、ロボットなどにも容易に組み込むことができる。
本発明のレーザ溶接方法によれば、ビームの強度分布をベル型のプロファイルとすることができるので、重ね溶接における鋼板の隙間に対する余裕度を高くすることができ溶断などの不具合を低減して溶接品質を向上することができる。
以上のように、本発明の固体レーザ加工装置と、その装置を用いたレーザ溶接方法は、レーザ溶接における設備費の低減と生産性の向上に大きな効果を奏する。
本発明の固体レーザ加工装置の構成を示す概略模式図である。 高ビーム品質の強度分布でトップハット型のプロファイルを示す模式図である。 本発明の低ビーム品質の収差を含んだ強度分布のプロファイルを示す模式図である。 図3のプロファイルが形成されるメカニズムを示す概念図である。 同一入射エネルギによるトップハット型プロファイルと収差成分を含むベル型プロファイルとを重ねて示した概念図である。 レーザ重ね溶接における溶接可能条件範囲を示す線図である。 レーザ重ね溶接のレーザ出力によるビード形成の変化を示す模式図である。 入射角、出射角とM2、NA(開口数)との関係について説明する説明図である。
符号の説明
2:固体レーザ発振器 3:レーザ共振器 4:結合光学系 5:アパーチャ 6:ロッド型固体レーザ媒質 7:全反射ミラー 8:部分反射ミラー 11:光ファイバ 12:加工ヘッド 13:転写光学系 14:平凸レンズ 15:被加工物 H1,H2:ビームの高品質成分 L1,L2:ビームの低品質成分
F1:高品質成分の集光点 F2:低品質成分の集光点 S:ビームウエスト

Claims (2)

  1. レーザビームを発振する固体レーザ発振器と、該レーザビームのビーム径を制限するビーム径調整手段と、該調整されたレーザビームを導光する光ファイバと、該導光されたレーザビームを転写光学系を介して被加工物表面に照射する加工ヘッドと、を備える固体レーザ加工装置であって、
    前記ビーム径調整手段は、M2で定義されるビーム品質を85≦M2≦105に調整して広がりの小さい高品質成分と広がりの大きい拡散成分とからなるレーザビームとなすアパーチャであり、
    前記転写光学系は凸面側が対向するように配設されている一対の平凸レンズを有し、該平凸レンズの中心部分の領域を透過する該高品質成分の集光点と、該平凸レンズの中心部分の領域を除く周辺部分の領域を透過する該拡散成分の集光点とをレーザビームの軸線上でずらして集光することを特徴とする固体レーザ加工装置。
  2. レーザビームを発振する固体レーザ発振器と、該レーザビームのビーム径を制限するビーム径調整手段と、該調整されたレーザビームを導光する光ファイバと、該導光されたレーザビームを転写光学系を介して被加工物表面に照射する加工ヘッドと、を備える固体レーザ加工装置を用いたレーザ溶接方法において、
    前記ビーム径調整手段では、M2で定義されるビーム品質が85≦M2≦105となるように前記レーザビームのビーム径を調整して該レーザビームを広がりの小さい高品質成分と広がりの大きい拡散成分とからなるレーザビームとして前記光ファイバへ導光し、
    凸面側が対向するように配設されている一対の平凸レンズを備える前記転写光学系では、前記高品質成分を該平凸レンズの中心部分の領域を透過して集光するとともに、前記拡散成分を該平凸レンズの中心部分の領域を除く周辺部分の領域を透過して集光し、該高品質成分の集光点と該拡散成分の集光点とをレーザビームの軸線上でずらして集光することで、
    前記被加工物表面に照射されるレーザビームの強度分布を該レーザビームの集光点の中心部分で高く周縁部に向かってなだらかに低くなるベル型のプロファイルとすることを特徴とするレーザ溶接方法。
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