JP4361682B2 - 直交ダイレクト・シーケンス符号分割多重アクセス(ods−cdma)通信システムに多重データ・レートを組み込むための装置 - Google Patents
直交ダイレクト・シーケンス符号分割多重アクセス(ods−cdma)通信システムに多重データ・レートを組み込むための装置 Download PDFInfo
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Description
背景及び先行技術の簡単な説明
スペクトル拡散通信は多数の商用アプリケーションに使用されており、急速に普及している。同期直交ダイレクト・シーケンス符号分割多重アクセス(ODS−CDMA)は、より一般的に使用されている疑似直交CDMAの容量、即ち、帯域幅効率を改善する効果的な技術として提案されてきた(参照により本明細書に援用する米国特許第5,375,140号「無線ダイレクト・シーケンス・スペクトル拡散デジタル・セルラー電話システム」を参照されたい)。
【0002】
従来のダイレクト・シーケンス(DS)広域帯CDMAシステムにおいては、個々のユーザは異なった擬似ノイズ(PN)符号を使用して同じ周波数で送信する。PN符号は疑似直交であり、即ち、比較的低いがゼロではない相互相関値を互いに有している。
【0003】
ODS−CDMAシステムは、時間周波数同期で全ての信号が受信されるように設計されている。したがって、全てのユーザは互いに直交のままであり、理想的な世界においては、あらゆるユーザは他のユーザからの多重アクセス雑音なしに復調され得る。これは、多数のユーザが単一のハブ局へ送信しそこから受信する星形ネットワークにおいて最も実用的である。この構成は、セル方式ネットワーク並びに衛星ネットワークにおいて使用される。
【0004】
ODS−CDMAシステムにおいて、各ユーザには、他のユーザ符号の全てに直交する符号が割り当てられる(即ち、直交符号は互いにゼロの相互相関値を有する)。更に、直交符号期間は、符号がデータ記号時間において整数回(利用可能な直交機能の最大数を結果として生じるので、通常は1回である)繰り返すように選択される。符号エポックは、その符号内でデータ遷移が生じないように、記号遷移と同期している。ユーザ数は利用可能な直交符号の数によって制限され、それは多くても符号の長さに等しい。したがって、チッピング・レートは直交ユーザの最大数と記号レートとの積に等しい。
【0005】
利用可能な帯域幅の効率的な使用は、参照により本明細書に援用される米国特許第5、687、166号「スペクトル拡散CDMA通信のための変調システム」において教示されているように、二重位相拡散及びMPSKデータ変調によって達成される。
【0006】
異なるレートの種々のユーザを受け入れることが望ましことが多いが、ここで、レートは2nによって関連づけられており、nは正の整数である。これを行うための1つの符号効率的な方法は、最低のユーザ・レートにシステムの大きさを合わせ、次いで、より高いレートのデータを多重分離し、即ち、ユーザの名目レートの4倍のデータは多重分離されて4個の符号に拡散され、これは送信のために合計される。このスキームは、直交符号の使用においては効率的であるが、加入者端末の電力増幅器効率にとっては不利である広いダイナミック・レンジを有する信号を生成する。また、これは、元のデータ・ストリームを回復するために、多重相関器及び多重化も必要とする。この技術はBell Labs Technical Journal、vol.2、no.3、1997年夏号の「BALI:高速CDMAデータのための解」においてEjzakその他により論じられている。
【0007】
もう1つの技術は、参照により本明細書に援用される「多重搬送波変調を有する直交符号分割多重アクセス通信システム」という名称の、現在では米国特許第5,574,721号となった米国特許出願第08/352,313号において開示されている。この開示においては、各種のODS−CDMA信号が直交的に間隔をあけた(即ち、チッピング・レートで間隔をあけた)搬送波上で送信され、高レートの単一のユーザからのデータは、多重搬送波上に多重分離されることが示唆されている。やはり、これは広い振幅変化を有する信号を生じることになる。
【0008】
参照により本明細書に援用される米国特許第5,416,797号「CDMAセルラー電話システムにおける信号波形を生成するためのシステム及び方法」においては、名目よりも低いデータ・レートは、名目記号レートを得るために低いレートのユーザのデータ記号を多数回繰り返すことにより、セルから移動体へのリンク(直交である)上で支援されている。この記号列は次いで直交符号によって拡散されて、より低いレートに比例したより低い電力で送信される。この技術は直交符号空間効率的でない、即ち、低レートの各ユーザが高いレートのユーザと同じ量の符号空間を使用するという欠点を有する。
【0009】
IEEE Journal on Selected Areas in
Communication、vol,12、no.4、1994年5月の「CDMAをベースとする第3世代モバイル無線システムの設計研究」において、Baler等は、CDMAシステムにおいて可変データ・レートを支援するために可変長拡散符号を使用することを提案している。しかし、彼らは、必ずしも直交ではないPN符号を使用することを提案している。
【0010】
発明の目的
本発明の目的は、ODS−CDMA通信システムが、全部が等しくないデータ・レートで効率的に機能できる手段を提供することである。このデータ・レートの非等質性が、ODS−CDMA通信システムの信号レート及び直交性が等質データ・レート・システムにおけるのと同じままでありながら、異なったユーザが異なったデータ帯域幅で通信することを可能にしている。
【0011】
発明の別の目的は、データ・レートが2nによって関連づけられ、且つ、利用可能な直交符号空間の使用を効率的にする、即ち、記号レートR/kのユーザが記号レートRのユーザの符号空間のl/kを使用する種々のユーザを支援するODS−CDMAシステムを提供することである。
【0012】
本発明の更なる目的は、全てのレートのユーザが比較的一定な振幅の信号を送信することを保証することである。これは、コスト及び電力消費への影響のために高い送信機電力効率(飽和状態かそれに近い状態)が望ましい加入者端末にとって特に重要である。
【0013】
本発明の更に別の目的は、信号処理の複雑性を最小に維持することである。
発明の要約
ODS−CDMAシステムにおいては、各ユーザは他のユーザ符号の全てに対して直交する符号を割り当てられる(即ち、直交符号は互いに相互相関値ゼロを有する)。更に、直交符号期間は、符号がデータ記号時間において整数回(利用可能な直交関数の最大数を結果として生じるので、通常は1回である)繰り返すように選択され、符号エポックは、その符号内でデータ遷移が生じないように、記号遷移と同期している。したがって、完全に同期したシステムにおいては、個々のユーザを他のユーザからの干渉なしに復調することができる。
【0014】
ユーザ数は利用可能な直交符号の数によって制限され、それは多くても符号の長さに等しい。チッピング・レートは直交ユーザの最大数と記号レートとの積に等しい。これは、固定チッピング・レートについては、R/4のレートでのシステム送信データは、レートRのシステムの4倍の数のユーザを受け入れることができることを意味する。
【0015】
種々のユーザ・レートを有するシステムにおける符号空間の効率的使用は、レートR/4のユーザがレートRのユーザの直交関数空間の1/4を占めるにすぎないことを保証する。本明細書において開示された発明は、符号語のサブシーケンスも直交している直交コードブックの選択によって、かかる直交符号を構成する効率的な方法を教示する。かかるコードブックにより、高レートのユーザのための短い符号はサブシーケンスによって直接決定され、低レートのユーザのための長い符号は、直交符号語がこれらのユーザに割り当てられた状態で、そのサブシーケンスのクロネッカー積によって決定される。好適な実施の形態として、直交コードブックを生成するためにアダマール・マトリックスのシルヴェスター構造が使用される。したがって、本発明は、一定のチップ・レートの同期ODS−CDMA通信システムにおいてどのように可変データ・レートを効率的に支援するかを開示している。
【0016】
本発明の新規性は、より短い符号語を使って高レートのデータを拡散し、逆に、より長い符号語を使って低レートのデータを拡散することを可能にし、これら全てが互いに直交のままである直交コードブックの選択にある。
【0017】
更に、本発明を使用して、各ユーザは振幅が一定である単一の符号を送信するのであり、データの多重化や多重分離を必要としない。開示した技術によって、名目上のデータ・レートよりも高いか低いレートを提供するのに必要な追加の符号生成器又は相関器を必要としないので、受信機及び送信機の複雑性は低くなる。更に、信号の振幅の一定性によって、効率的な電力増幅が可能になる。
【0018】
発明の詳細な説明
ODS−CDMA通信システムの一般化された構造が図1に示される。発明の説明を容易にするためにリターン・リンク構造を示したが、この概念はフォワード・リンクにも適用できる。リターン・リンク構造においては、多くのユーザは、送信用の何らかの媒体を使用する変調器及び送信機プロセスによってハブ局と通信する。最も一般的な送信用媒体は無線周波数電磁放射である。この例においては、リターン・リンクにおける全てのユーザは、同じ形式の変調器を使用して同じ搬送波周波数で送信する。ユーザは、ハブ局で受信される全ての信号が時間同期であるような時期に送信することが必要である。各ユーザにより送信される波形は、直交ODS−CDMA符号で拡散されたMPSK変調データを含む。
【0019】
全てのユーザについて一定のチップ・レートを維持しながら、多数のデータ・レートを提供するために、各ユーザに対する拡散符号の長さが変えられる。短い符号語を使って高レートのデータを拡散し、逆に、長い符号語を使って低レートのデータを拡散し、これら全てが互いに直交であることを可能にする直交コードブックが構成される。好適な実施の形態においては、アダマール・マトリックスのシルヴェスター構造を使ってコードブックが生成される。
【0020】
ディメンションNのシルヴェスター・アダマール・マトリックスが
【0021】
【数1】
のように再帰的に定義されることは、当該技術分野においては周知である。ここで、H(1)=[1]でN=2nであり、nは正の整数である。アダマール・マトリックスH(N)のN個の行は、直交コードブックを定義する。便宜上、これらの行には、一番上の行から始めて0からN−1が付される。H(N)の再帰的構造から、これは形式±H(N/2k)のシルヴェスター・アダマール・サブマトリックスで構成されていることが分かり、ここでkは1からn−1までの範囲の正の整数である。H(N/2k)の行は直交であるので、H(N)の符号語は、やはり直交である長さN/2kのサブシーケンスからなることになる。
【0022】
固定チップ・レートがfcで、基本データ記号レートがfsで、fc=NfsであるようなN個の直交シーケンスのコードブックを有する多重レートODS−CDMA通信システムを想定する。基本記号レートのデータ・ストリームを有するM人のリターン・リンク・ユーザがいる場合に、各ユーザには、M≦Nである限り、N個の直交符号語のうちの1つを割り当てることができる。しかし、基本レートに比べて高いか低いデータ・レートを要求するユーザがいる場合には、それらのユーザにはそれぞれ、より短いか長い符号語を割り当てることができる。これらのより短い(より長い)符号は、ODS−CDMAシステムの直交性が維持され、符号空間が効率的に使用されるような方法で、符号語から構成される。最初に、これらの可変長の符号語を構成する一般的アプローチを動機づけるために、図示した例を考察する。
【0023】
ユーザの1人がより高い記号レート、例えば基本レートの2倍のレート2fsを要求したとする。拡散シーケンス長と記号レートとの積であるチップ・レートは固定されているので、fc=(N/2)(2fs)から、記号当たりの拡散シーケンス長はN/2に低減されなければならないことになる。これは、高レートのユーザの交互の記号を、符号語の最初のN/2チップ及び同じ符号語の最後のN/2チップによって拡散することにより実施することができる。この符号語は2つのN/2サブシーケンスに分割されるので、残りの符号語は、基本レートfsのユーザと高レート2fsのユーザとが互いに干渉しないでODS−CDMAシステムの直交性を維持するように、これら2つのサブシーケンスのそれぞれに対して直交しなければならない。
【0024】
このユーザにk番目の符号語を割り当てるとする(k=0、1、・・・・、N−1)。シルヴェスター・アダマール・マトリックスが直交コードブックとして使用される場合には、(k+(N/2))mod(N)符号語は、同じ2つのサブシーケンス(±符号まで)を含み、したがって他のユーザには割り当てることができないので、要求されたN/2サブシーケンスの直交性を保有していない。例えば、高レートのユーザがk番目の符号語ck=[SN/2 SN/2]を割り当てられた場合には、j=(k+(N/2))mod(N)に関する符号語cj=[SN/2 SN/2]は、他のユーザに割り当てられず、その逆もできない。レート2fsのユーザがN/2空間における単一の短いサブシーケンス(例えば、サブシーケンスSN/2)を割り当てられた場合には、これはN空間のコードブックにおいて2つの符号語を使用することと等価である。よって、代替的な実施においては、レート2fsのユーザは、そのユーザに長さN/2の短いサブシーケンスを割り当て、このサブシーケンスを含む符号語を、割り当て可能な符号語のリストから削除することにより支援できる。
【0025】
一般的に、N個のシルヴェスター・アダマール・シーケンス(ただし、整数pについてN=2p)のコードブック、基本データ記号レートfs及び固定チップ・レートfc=Nfsを有する多重レートODS−CDMAシステムは、基本レートよりも高いデータ・レートを有するユーザを支援できる。ユーザはデータをレート2rfsで送信することを要求することができ、ここで、rは0からpの範囲にある。これは、チッピング・レート、fc=(N/2r)(2rfs)が一定のままであるように、拡散コードの長さをN/2rに低減することにより達成される。長さN/2rのサブシーケンスは、長さNの割り当てられた符号語を2rの副符号に細別することにより生成できる。これらの副符号はレート2rfsのデータ・ストリームの2r個の連続した記号を拡散するのに使用される。シルヴェスター・アダマール・シーケンスの場合には、長さNのあらゆる符号語が長さN/2rの反復されるサブシーケンス(±符号まで)であり、これは同じ長さの他の非同一サブシーケンスに直交である。
【0026】
更に、k番目の符号語が長さN/2rの反復されるサブシーケンス(±符号まで)から構成されるのであれば、全てのi=1、2、・・・・、2r−1及びr>0に関する符号語(k+i(N/2r))mod(N)も同じサブシーケンス(±符号まで)で構成され、システムの直交性が保持される場合には、もはや割り当てに利用できない。実際に、データ・レート2rfsの1人のユーザを支援することは、2r−1の符号が使用不可能にされるので、レートfsの2r人のユーザを支援することと効果的に同等である。
【0027】
多数のユーザが異なったデータ・レートで送信するネットワーク設定においては、新たなユーザのデータ・レート要求を受け入れるために、割り当て可能なサブシーケンスのチェックに関して、適切な規定を作らなければならない。事実、ネットワーク・コントローラは、サブシーケンスがより低いレートのユーザのより長いサブシーケンスに含まれていないことを確認してからサブシーケンスを割り当てなければならない(より低いレートのユーザは、サブシーケンス長にわたって直交ではないであろうから)。更に、そのサブシーケンスは既に使用されているより短い長さのサブシーケンスを含んではならない。
【0028】
ネットワーク・コントローラにとっては、種々のユーザ・レートが変化するにつれて符号空間を最も効率的に使用するために、直交シーケンスの割り当てを定期的に変更する能力を有することが有利である。また、レート2rfsのデータの記号間隔は、レートfsのデータの記号間隔の1/2r倍に低減されるので、アプリケーションに応じて、送信電力を2rだけ増加して同じレベルの性能を維持することが望ましい。
【0029】
逆に、N個の直交シーケンスのコードブック、基本データ・レートfs及び固定チップ・レートfc=Nfsを有する多重レートODS−CDMA通信システムは、基本レートよりも低いデータ・レートを有するユーザを支援できる。ユーザはレートfs/2rでデータを送信することを要求でき、ここでrは0からqの範囲にある正の整数である。fs/2rとより低いレートのユーザは、チップ・レートfc=(2rN)(fs/2r)が一定のままであるように、長さ2rNの長い拡散符号を割り当てられる。この長い符号は、以下のように、このユーザに割り当てられる符号語ck(ただし、k=0、・・・・、N−1)から構成される。
【0030】
まず、サイズ2rの直交関数のセットG(2r)が構成される。これは、シルヴェスター・アダマール・マトリックスでありうるが、必ずしもそうである必要はない。符号語ckを有するG(2r)のf番目の行のクロネッカー積は、長さ2rNの2r個の互いに直交する符号のセットの要素Ljk(ただし、j=0・・・・、2r−1)を作り出す。これらの長い行列のそれぞれは、符号語ckを有するG(2r)の各行のクロネッカー積によって形成されるより長い符号語Ljと同様に、符号語ciに直交であり、ここでi≠kである。したがって、レートfs/2rの2rまでのユーザには、それぞれのユーザに異なったG(2r)の行を割り当てることにより、単一の符号語ckに割り当てることができる。この符号構成技術は、fsによって制限された最大総合記号レートを備えた形式fs/2rの異なったレートを種々のユーザに提供するように一般化され得る。
【0031】
この提案したスキームは、レートfs/2rでのデータの記号間隔がレートfsでのデータの記号間隔の2r倍に増加することを示唆している。より低いデータ・レートのユーザは、同じ記号対雑音エネルギー比(Es/No)を維持するために、送信電力を2rだけ低減することが望ましい。
【0032】
ハブ局は、リターン・リンクのユーザによって送信される信号波形の重ね合わせを受信する。受信信号は、多重レートODS−CDMA受信機によって復調されて拡散解除される。拡散解除動作は、受信した波形を記号間隔にわたって所望のユーザの拡散シーケンスと相関させることを含む。したがって、fsよりも高いデータ・レートのユーザを支援する多重レート・システムにおいては、レート2rfsのユーザの波形は該ユーザの割り当てられたN/2rチップサブシーケンスに対して相関させることにより拡散解除される。逆に、fsよりも低いデータ・レートのユーザを支援する多重レート・システムにおいては、レートfs/2rのユーザの波形は、該ユーザの割り当てられた2rNチップ・クロネッカー積符号と相関させることにより拡散解除される。両方の場合に、拡散解除動作は、直交性を保持するために、全てのユーザの符号語が符号境界で時間整列されること、及び、全てのユーザのデータ記号レートが受信機で知られていることを必要とする。更に、より低いレートを支援するシステムにおいては、クロネッカー積符号を形成する際に使用されるG(2r)の行インデックスは、受信機で知られていなければならない。これらの要件を満たすために、多重レートODS−CDMAシステムにおいて適切な規定が作られる。
【0033】
提案した多重レートODS−CDMAシステムにおけるリターン・リンク構造の機能ブロック図が図1に示される。同図において、M人のユーザがデータ記号レート2r1fs、2r2fs、・・・・、2rMfsでハブ局にデータを送信する。ここでrj(ただし、j=1、...、M)はfsよりも高いレートを支援するシステムについては0からpの範囲にあり、fsよりも低いレートを支援するシステムについては−qから0の範囲にあり、高いレートも低いレートも支援するシステムについては−qからpの範囲にある。j番目のユーザがより高いレート(rj≧0)を要求する場合には、そのユーザの符号生成器はレートfsで長さNの符号語を生成するが、これはレート2rjfsで時分割多重において長さ2rjNの2rj個の副符号を生成することと等価である。一方、j番目のユーザがより低いレート(rj≦0)を要求する場合には、そのユーザの符号生成器はレート2rjfsで長さ2rjNのクロネッカー積符号を生成する。したがって、各記号間隔において、Tj=1/(2rjfs)であり、j番目のユーザのデータ記号には符号生成器からの符号語が乗じられ、その結果得られるチップ・シーケンスが変調されてハブ局に送信される。
【0034】
ハブ局は、M人のリターン・リンク・ユーザの複合信号波形を受信する。ハブ局における例示的な多重レートODS−CDMA受信機の機能ブロック図が図2に示される。受信機は受信波形を復調し、それを拡散解除する。rj≧0のj番目のユーザについては、拡散解除は、復調されたデータのN個のチップの各ブロックを長さ2rjNのサブシーケンスにフォーマットすること、及び、これらのサブシーケンスのそれぞれを符号生成器からの副符号と相関させることを含む。rj≦0であれば、2rjN個のチップの各ブロックは、符号生成器からの長い符号と相関される。チャンネルの歪みがない場合には、相関器の出力はユーザ・データを生じる。
【0035】
本発明を実施した単純な説明的な例は次のとおりである。ディメンションN=4のシルヴェスター・アダマール・マトリックス
【0036】
【数2】
から得られたコードブックと基本データ記号レートfsと固定チップ・レートfc=4fsとを有する多重レートODS−CDMAシステムを想定する。
【0037】
ユーザ1には符号語0、即ちc0=[+1 +1 +1 +1]が割り当てられ、レートfsで送信していると想定する。ここで、新しいユーザ、即ちユーザ2がレート2fsで送信することを要求する。割り当てに利用可能な符号c1、c2及びc3から、c1又はc3のみをユーザ2に割り当てることができる。これは、c2の2つのサブシーケンス、即ち[+1 +1]及び[−1 −1]の長さがc0の対応のサブシーケンスに対して直交ではないからである。符号c1をユーザ2に割り当てるとする。時間間隔Ts=1/fs内にユーザ1によって送信されるチップ・シーケンスはx(1)=s(1)[+1 +1 +1 +1]であり、ここでs(1)はそのときのデータ記号である。同様に、同じ時間間隔内にユーザ2によって送信されるチップ・シーケンスはx(2)=[sa (2)[+1 −1] sb (2)[+1 −1]]であり、ここでsa (2)及びsb (2)はそのときのデータ記号である。そのときの割り当てシナリオでは、記号レートfs以下の新たなユーザには符号c3のみが割り当てのために利用可能である。より高い記号レートを要求するユーザは、コードが再割り当てされなければ支援されない。
【0038】
ハブ局で受信される信号(復調後)は
【0039】
【数3】
の形式である。信号は、適切な拡散符号と相関させることにより拡散解除される。ユーザ1については、これは、送信データ記号を生ずる次の内積を計算することにより達成される。
【0040】
【数4】
ユーザ2のデータ記号は、まず受信したチップ・シーケンスを2個のサブシーケンスr=[ra rb]に分割し(ただし、
【0041】
【数5】
である)、次いで、次の内積を計算することにより得られる。
【0042】
【数6】
及び
【0043】
【数7】
ここで、第3のユーザ、即ちユーザ3がレートfs/2で送信することを要求すると想定する。このユーザに、符号語c3とオーダー2のシルヴェスター・アダマールであるG(2)の行0とを割り当てるとする。ユーザ3の長い拡散符号は、符号語c3を有するG(2)の行0のクロネッカー積、即ち
【0044】
【数8】
によって求められる。これは8チップ長である。
【0045】
レートfs/2の別のユーザには、c3を有するG(2)の行1のクロネッカー積を取って
【0046】
【数9】
を求めることにより構成される直交符号が提供され、又は、2人の別のユーザは、L13を有するG(2)の行のクロネッカー積を取って
【0047】
【数10】
及び
【0048】
【数11】
を構成することにより、レートfs/4で支援することができる。なお、符号L’03及びL’13は16チップ長である。
【0049】
ハブ局では、ユーザ3のデータ記号は、時間Ts=2/fsにわたって受信信号を長い符号L03と相関させることにより得られる。この符号の構成から、ユーザ1及びユーザ2からの干渉は相関器出力においてゼロであることになる。
【0050】
要するに、上記のシステム例は、fsよりも高い2fs及び4fsのレートと、fs/2、fs/4、...、fs/2qの低い記号レートとを支援することができる。
【0051】
多重レート・システムが、総システム・スループット4fsを有する全能力で高いレートのみを許容する場合には、以下の割り当てシナリオ、即ち、
a)4人のユーザがfsで送信する
b)2人のユーザがfsで送信し、1人のユーザが2fsで送信する
c)2人のユーザが2fsで送信する
d)1人のユーザが4fsで送信する
を支援することができる。
【0052】
逆に、多重レート・システムが、各符号語ck(ただし、k=0、1、2、3)について低いレートのみを許容する場合には、次のシナリオ、即ち、
a)1人のユーザがfsで送信する
b)2人のユーザがfs/2で送信する
c)2人のユーザがfs/4で送信し、1人のユーザがfs/2で送信する
d)4人のユーザがfs/4で送信する
e)2q人のユーザがfs/2qで送信する
のうちいくつかを支援することができる。
【0053】
fsの最大データ・レートは符号語毎に支援され得、前述のように、4fsの総システム・スループットを生ずる。最後に、多重レート・システムが高いデータ・レートも低いデータ・レートも許容する場合には、多様な割り当てシナリオが可能であるが、総システム・スループットは4fsによって制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユーザがM人である多重レートODS−CDMAリターン・リンク構造の図である。
【図2】 ハブ局における例示的なODS−CDMA受信機の図である。
Claims (8)
- 少なくとも1つのハブ局と、複数のユーザ端末と、N個の直交シーケンスのコードブックを生成するための手段とを備え、整数pについてN=2pであり、基本データ記号レートがfsであり、固定チップ・レートがfcであり、fc=NfsであるODS−CDMA通信システムであって、
同一のチップ・レートと実質的に一定の振幅の信号とを送信機において維持しながら、多重データ・レートを有するユーザに対して、異なる長さの互いに直交する符号を割り当てることにより、前記ユーザを支援する手段を備え、
ユーザは、前記基本データ記号レートf s よりも低いレートを要求することができ、レートf s /2 r の低いレート(ただし、rは0からqまで)のユーザのデータ記号は、長さ2 r の直交符号と該ユーザに割り当てられたNチップの符号語とのクロネッカー積によって構成される長さ2 r Nの長い符号を使用して拡散されるODS−CDMA通信システム。 - 2rfsのレート(ただし、rは0からpまで)でデータを送信することを望むユーザが、N個の直交シーケンスの前記コードブックからの長さNの割り当てられる符号語を2r個のサブシーケンスに分割することにより生成される長さN/2rの直交サブシーケンスを割り当てられる、請求項1に記載のシステム。
- 前記コードブックにおける前記符号語の選択サブシーケンスも直交であるように直交コードブックを生成するために、アダマール・マトリックスのシルヴェスター構成が使用される、請求項1に記載のシステム。
- ユーザが基本データ記号レートfsよりも低いレートを要求することができ、レートfs/2rの低いレート(ただし、rは0からqまで)のユーザのデータ記号は、シルヴェスター・アダマール・マトリックスH(2r)の行と当該ユーザに割り当てられたNチップの符号語とのクロネッカー積によって構成される長さ2rNのより長い符号を使用して拡散される、請求項1に記載のシステム。
- 少なくとも1つのハブ局と、複数のユーザ端末と、前記ハブ局への及び前記ハブ局からの信号を中継する1つ又は複数の衛星又は他の手段と、N個の直交シーケンスのコードブックを生成する手段とを備え、整数pについてN=2pであり、基本データ記号レートがfsであり、固定チップ・レートがfcであり、fc=NfsであるODS−CDMA通信システムであって、
同一のチップ・レートと実質的に一定の振幅の信号とを送信機において維持しながら、多重データ・レートを有するユーザに対して、異なる長さの互いに直交する符号を割り当てることにより、前記ユーザを支援する手段を備え、
ユーザは、前記基本データ記号レートf s よりも低いレートを要求することができ、レートf s /2 r の低いレート(ただし、rは0からqまで)のユーザのデータ記号は、長さ2 r の直交符号と該ユーザに割り当てられたNチップの符号語とのクロネッカー積によって構成される長さ2 r Nの長い符号を使用して拡散されるODS−CDMA通信システム。 - 2rfsのレート(ただし、rは0からpまで)でデータを送信することを望むユーザが、前記N個の直交シーケンスのコードブックからの長さNの割り当てられた符号語を2r個のサブシーケンスに分割することにより生成される長さN/2rの直交サブシーケンスを割り当てられる、請求項5に記載のシステム。
- 前記コードブックにおける前記符号語のサブシーケンスの選択サブシーケンスも直交であるように直交コードブックを生成するために、アダマール・マトリックスのシルヴェスター構成が使用される、請求項5に記載のシステム。
- ユーザは基本データ記号レートfsよりも低いレートを要求することができ、レートfs/2rの低いレート(ただし、rは0からqまで)のユーザのデータ記号は、シルヴェスター・アダマール・マトリックスH(2r)の行とこのユーザに割り当てられた前記Nチップの符号語とのクロネッカー積によって構成される長さ2rNのより長い符号を使用して拡散される、請求項5に記載のシステム。
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