JP4363682B2 - 内視鏡の操作ワイヤの弛み除去方法とその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入部内に配設された操作ワイヤの牽引によって湾曲部を湾曲操作する湾曲操作機構を備えた内視鏡の操作ワイヤの弛み除去方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、軟性の内視鏡には細長い挿入部の基端部に手元側の操作部が連結されている。また、挿入部は可撓性を備えた細長い可撓管部の先端に湾曲部、先端構成部が順次連結されて構成されている。さらに、操作部には湾曲部を遠隔的に湾曲操作する湾曲操作ノブが配設されている。ここで、操作部の内部には湾曲操作ノブに連結された湾曲操作機構が配設されている。また、挿入部には湾曲操作機構による湾曲操作を湾曲部に伝達する操作ワイヤ等の伝達機構が内挿されている。そして、湾曲操作ノブの回転操作にともない湾曲操作機構を介して操作ワイヤが牽引駆動されて湾曲部が湾曲操作される構成になっている。
【0003】
ところで、内視鏡では一般に湾曲部を繰返し湾曲操作することで操作ワイヤに弛みが生じるおそれがある。この場合には、湾曲操作ノブの操作に湾曲部が追従しない湾曲操作ノブのノブ遊びの現象や、所望の湾曲角度が得られない等の現象が生じる。このような操作ワイヤの弛みを除去する装置の従来技術としては例えば特開昭52−144178号公報、特開平8−19511号公報及び特開平8−286123号公報などがある。
【0004】
そして、特開昭52−144178号公報には操作ワイヤに常に接触させるプーリを設け、操作ワイヤはプーリによって常に張力が加えられ、ワイヤの弛みが自動的に吸収されることにより、操作ワイヤの弛みを除去する調整作業を不要とする構成が示されている。
【0005】
また、特開平8−19511号公報には操作ワイヤに押圧当接して操作ワイヤの弛みを除去する弛み除去部材を設け、この弛み除去部材を操作部ケーシングの外部から操作可能にして操作ワイヤの弛みの除去が操作部ケーシングを外さずに外部から行える構造が示されている。
【0006】
さらに、特開平8−286123号公報には操作ワイヤの弛みを除去する操作用の操作つまみを操作部ケーシングの外部に突出させ、この操作つまみによって操作ワイヤの弛みを除去する方法が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭52−144178号公報の構成では操作ワイヤの弛みを自動的に吸収するための機構を操作部内に内装する必要があるため、操作部全体が大きくなるという問題がある。さらに、操作ワイヤには常に高い張力が加わっているため、湾曲部等への負荷が大きい。そのため、それらの部分の耐久性を向上するために各部品の強度を増す必要があるので、部品が高価で重くなるという問題もある。
【0008】
また、特開平8−19511号公報の場合もワイヤの弛みを除去する機構を操作部に内装する必要があるので、操作部全体が大型化する問題がある。さらに、同公報にはワイヤの弛み除去調整用のネジの回転を保持するための機構が示されておらず、その構造を付加するためにはさらに操作部の内部構造が複雑化する。また、ワイヤの弛み除去調整作業は小孔を介して行う必要があるため作業性が悪いという問題もある。
【0009】
さらに、特開平8−286123号公報でも操作部の内部には操作ワイヤの弛みを除去する弛み除去機構が組み込まれるので、やはり操作部全体が大型化することは避けられない。また、調整つまみがケーシングの外部に突出した状態で配されているために内視鏡操作の妨げとなるという問題がある。さらに、操作部を組み立てる際には操作部の内部構造とケーシングを正確に位置決めする必要がある。そのため、各部品の精度及び組み立て精度を高くする必要があるため原価が高くなるという問題がある。
【0010】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、操作部を大型化することなく、作業性の良い内視鏡の操作ワイヤの弛み除去方法とその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、湾曲部を有する挿入部と、この挿入部の後端に連結され、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有する操作部と、一端が前記湾曲部の先端に固定され、他端が前記湾曲操作機構と連結部材を介して連結された操作ワイヤと、前記湾曲操作機構と連結されて前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作ノブが配設され、前記操作部の外装部材の一部を形成する操作部ケーシングと、前記操作部ケーシングにおける前記挿入部側の端部に連結され、その部分の前記操作部の外装部材を形成する保持部ケーシングと、前記操作部の内部に配設され、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作時に前記連結部材の走行を規制するガイド部材と、前記連結部材に設けられ、前記操作ワイヤの基端部の係合部材を係脱可能に係止する円形溝であるワイヤ係止溝部が前記操作ワイヤの移動方向に沿って複数連設されたワイヤ係止部と、を具備する内視鏡における前記操作ワイヤの弛み除去作業時に、少なくとも前記操作部から前記保持部ケーシングを外す第1の工程と、前記保持部ケーシングを外した後の前記操作部の露出部から前記ガイド部材を外す第2の工程と、前記ガイド部材を外した後、前記操作ワイヤの基端部の前記係合部材を前記ワイヤ係止部のいずれかの前記ワイヤ係止溝部に選択的に係止することにより、前記操作ワイヤの弛みを除去する第3の工程とを具備したことを特徴とする内視鏡の操作ワイヤの弛み除去方法である。
そして、湾曲操作ノブの操作に湾曲部が追従しない現象や、所望の最大湾曲角度が得られない現象が生じ、操作ワイヤの弛み除去作業を行う場合には、まず操作部から保持部ケーシングを外す(第1の工程)。次に、連結部材の走行を規制するガイド部材を外す(第2の工程)。このとき、操作部から保持部ケーシングが外されているため広い作業スペースでガイド部材を外す作業が行える。次に、操作ワイヤの基端部の係合部材をワイヤ係止部のいずれかの円形溝であるワイヤ係止溝部に選択的に係止することにより、連結部材と操作ワイヤの弛みを除去する(第3の工程)。この作業時にも広い作業スペースで上記作業が行える。さらに、さらに、ガイド部材が外されていることから連結部材を操作部より引き出しての作業も可能となるようにしたものである。
請求項2の発明は、湾曲部を有する挿入部と、この挿入部の後端に連結され、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有する操作部と、一端が前記湾曲部の先端に固定され、他端が前記湾曲操作機構と連結部材を介して連結された操作ワイヤと、前記湾曲操作機構と連結されて前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作ノブが配設され、前記操作部の外装部材の一部を形成する操作部ケーシングと、前記操作部ケーシングにおける前記挿入部側の端部に連結され、その部分の前記操作部の外装部材を形成する保持部ケーシングと、前記操作部の内部に配設され、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作時に前記連結部材の走行を規制するU字部を有するガイド部材と、前記連結部材に設けられ、前記操作ワイヤの基端部の係合部材を係脱可能に係止する円形溝であるワイヤ係止溝部が前記操作ワイヤの移動方向に沿って複数連設されたワイヤ係止部と、前記操作ワイヤの弛み除去作業時に、少なくとも前記操作部から前記保持部ケーシングを外すとともに、前記保持部ケーシングを外した後の前記操作部の露出部から前記ガイド部材を外した状態で、前記操作ワイヤの基端部の前記係合部材を前記ワイヤ係止部のいずれかの前記ワイヤ係止溝部に選択的に係止することにより、前記操作ワイヤの弛みを除去する手段とを具備することを特徴とする内視鏡の操作ワイヤの弛み除去装置である。
請求項3の発明は、前記連結部材の周囲に配設される前記湾曲操作機構を構成する複数の構成部品を一体的に接合してユニット化した湾曲操作機構の構成ユニットが前記操作部の内部に組み込まれた固定用の板状部材に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の操作ワイヤの弛み除去装置である。
請求項4の発明は、前記湾曲操作機構を構成する複数の構成部品は、前記湾曲部の湾曲角度を設定する湾曲角度設定機構と、前記ガイド部材と、前記U字部の幅を規制するスペーサとを有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡の操作ワイヤの弛み除去装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)乃至図10(A),(B)を参照して説明する。図1(A)は本実施の形態の内視鏡1全体の概略構成を示すものである。
【0013】
本実施の形態の内視鏡1には体腔内に挿入される細長い挿入部2の後端部に手元側の操作部3が連結されている。この操作部3にはユニバーサルコード4の基端部が連結されている。このユニバーサルコード4の先端部にはコネクタ5が連結されている。そして、内視鏡1のユニバーサルコード4はコネクタ5を介して図示しない光源装置、ビデオプロセッサに接続されている。
【0014】
また、挿入部2は先端から硬質の先端構成部6と、この先端構成部6の後端に形成された湾曲部7と、この湾曲部7の後端に形成されて可撓性を有する可撓管部8とを順次連結して構成されている。なお、湾曲部7は上下方向および左右方向の2方向にそれぞれ湾曲操作されるとともに、これらの2方向の湾曲操作を組合わせることにより、任意の方向に向けて湾曲操作可能になっている。
【0015】
また、先端構成部6には図1(B)に示すように外周面の一側部に略平面状に切欠された側視型の観察部6aが形成されている。この観察部6aには挿入部2の中心線方向と垂直な方向に向けて配設された対物レンズ9と、この対物レンズ9の方向に向けて開口するノズル10とが設けられている。
【0016】
さらに、先端構成部6の内部には図示しない撮像素子が対物レンズ9と対向配置されている。そして、対物レンズ9で捉えた映像を図示しない撮像素子で電気的な映像信号に変換するようになっている。なお、撮像素子には映像信号を送るための図示しない映像ケーブルが接続されている。この映像ケーブルは挿入部2、操作部3及びユニバーサルコード4内に順次挿通されてコネクタ5に導かれている。
【0017】
さらに、ノズル10には挿入部2内に内挿された図示しない送気管路、送水管路が連結されている。それらの管路は操作部3に設けられた図示しない送気送水シリンダ及びユニバーサルコード4を経てコネクタ5に導かれている。
【0018】
また、先端構成部6には対物レンズ9と同方向に向いた照明レンズ11が設けられている。この照明レンズ11の内部には図示しないライトガイドファイバーの端部が配設されている。このライトガイドファイバーは挿入部2,操作部3及びユニバーサルコード4に順次内挿されてコネクタ5に導かれている。
【0019】
さらに、対物レンズ9及びノズル10の近傍には同方向に開口する処置具起上台収納部12が形成されている。この収納部12内には処置具起上台13が配設されている。
【0020】
次に、図1(A)に戻り、操作部3の構成について説明する。操作部3はその外部を操作部ケーシング14及び保持部ケーシング15によって水密的に覆われている。ここで、保持部ケーシング15の挿入部2側の端部には可撓管部8の急激な屈曲を防止するための弾性ゴムよりなる後述する折れ止め部材16が配設されている。
【0021】
また、操作部ケーシング14には湾曲部7を上下方向に湾曲操作するためのUD湾曲操作ノブ22B及び左右方向に湾曲操作するためのRL湾曲操作ノブ22Aが同軸に配設されている。これらの上下方向のUD湾曲操作ノブ22B及び左右方向のRL湾曲操作ノブ22Aは操作部ケーシング14の内部に配設された後述する湾曲操作機構17(図2参照)に連結されている。
【0022】
また、UD湾曲操作ノブ22B及びRL湾曲操作ノブ22Aと同軸に、処置具起上台13を起上、倒置するための起上ノブ18が配設されている。この起上ノブ18は、操作部ケーシング14の内部の後述する起上操作機構19(図2参照)に連結されている。
【0023】
さらに、操作部ケーシング14にはビデオプロセッサ等の周辺機器を遠隔操作するためのスイッチ20が複数設けられたスイッチボックス21が水密的に固定されている。なお、保持部ケーシング15には図示しない処置具を導入するための処置具導入口23が設けられている。
【0024】
また、操作部3の内部には図2に示すように湾曲操作機構17及び起上操作機構19が設けられている。これらの機構は操作部3の内部に配設された板状の地板24に固定されている。この地板24はアルミニウムを射出成形するダイカストによって形成されている。そして、この地板24は操作部ケーシング14に対して固定板130を介してねじ止め固定されている。
【0025】
また、図3は操作部ケーシング14に覆われた部分の湾曲操作機構17の拡大図、図4は湾曲操作ノブ22の中心軸に沿う断面図である。本実施の形態の湾曲操作機構17には湾曲部7を左右方向に湾曲操作するためのRL湾曲操作機構17Aと、湾曲部7を上下方向に湾曲操作するためのUD湾曲操作機構17Bとが設けられている。ここで、図4に示すように地板24の上面にはRL湾曲操作機構17Aが配置されている。さらに、このRL湾曲操作機構17Aの上側には仕切板25を挟んでUD湾曲操作機構17Bが配置されている。そして、UD湾曲操作機構17Bの上面にはカバー部材27が配設されている。
【0026】
また、地板24にはUD湾曲操作ノブ22B及びRL湾曲操作ノブ22Aの中心線位置に配置される軸部材26の下端部が固定されている。この軸部材26の上端部は仕切板25及びカバー部材27を貫通した状態で操作部ケーシング14の外側に延出されている。
【0027】
さらに、軸部材26の外側には円筒状のRL回転筒体32Aと、このRL回転筒体32Aの外側に配置されたUD回転筒体32Bとがそれぞれ独立に回転自在に装着されている。
【0028】
また、軸部材26の下端部側には2つのスプロケット、すなわちRL湾曲操作機構17AのRLスプロケット28Aと、UD湾曲操作機構17BのUDスプロケット28Bとがそれぞれ回転可能に支持されている。ここで、RLスプロケット28Aは内側のRL回転筒体32Aの下端部に、またUDスプロケット28BはUD回転筒体32Bの下端部にそれぞれ固定されている。
【0029】
さらに、RL回転筒体32Aの上端部にはRL湾曲操作ノブ22Aが、またUD回転筒体32Bの上端部にはUD湾曲操作ノブ22Bがそれぞれ連結されている。そして、RLスプロケット28AはRL回転筒体32Aを介してRL湾曲操作ノブ22Aに連結され、UDスプロケット28BはUD回転筒体32Bを介してUD湾曲操作ノブ22Bに連結されている。
【0030】
また、RLスプロケット28AにはRLチェーン部材29A、UDスプロケット28BにはUDチェーン部材29Bがそれぞれ巻回されている。ここで、仕切板25にはUDスプロケット28B及びRLスプロケット28Aと対向する挿入部2側の縁部に押え部30が樹脂のアウトサート成形によって一体的に形成されている。この押え部30はUDスプロケット28B及びRLスプロケット28Aの位置を規制すると共に、UDスプロケット28B及びRLスプロケット28AからRLチェーン部材29A及びUDチェーン部材29Bを引き離すものである。
【0031】
さらに、仕切板25の両側辺部にはRLチェーン部材29A及びUDチェーン部材29Bの側方へのはみ出しを防止し、さらに湾曲操作時に生じるRLチェーン部材29A及びUDチェーン部材29Bの弛みを吸収するための空間部131を形成する側壁部31が樹脂のアウトサート成形によって一体的に形成されている。
【0032】
また、RLスプロケット28A及びUDスプロケット28Bの外周部にはRLチェーン部材29A及びUDチェーン部材29Bの外れを防止するカバー部材33が地板24に対してねじ止め固定されている。このカバー部材33にはRL回転筒体32A及びUD回転筒体32Bが内挿される筒部材34がねじ止め固定されている。
【0033】
また、図5に示すようにRLチェーン部材29A及びUDチェーン部材29Bの各チェーン部材29の端部には連結部材38が連結されている。この連結部材38には挿入部2内に配設された操作ワイヤ39の基端部が連結されている。この操作ワイヤ39の先端部は湾曲部7の先端に固定されている。なお、この操作ワイヤ39は複数のワイヤを撚り合わせることで製作され、柔軟性を有する撚り線ワイヤを用いている。
【0034】
また、この操作ワイヤ39はガイドコイル40に内挿されている。このガイドコイル40の先端部は可撓管部8の先端に固定されている。なお、このガイドコイル40の基端部側は可撓管部8に内挿されて操作部3に導かれている。さらに、このガイドコイル40の手元側端部には図5に示すように係止ブロック41が半田等によって固定されている。この係止ブロック41は地板24にねじ止め固定されたL字状の係合板42に係合固定されている。
【0035】
そして、RL湾曲操作ノブ22Aの回転操作時にはこのノブ22Aの回転がRL回転筒体32Aを介してRLスプロケット28Aに伝達され、このRLスプロケット28Aがノブ22Aとともに回転するようになっている。さらに、このRLスプロケット28Aの回転にともないRLチェーン部材29Aが走行駆動され、このRLチェーン部材29Aの走行動作にともない連結部材38を介して操作ワイヤ39が牽引駆動されて湾曲部7が左右方向に湾曲操作されるようになっている。
【0036】
同様に、UD湾曲操作ノブ22Bの回転操作時にはこのノブ22Bの回転がUD回転筒体32Bを介してUDスプロケット28Bに伝達され、このUDスプロケット28Bがノブ22Bとともに回転するようになっている。さらに、このUDスプロケット28Bの回転にともないUDチェーン部材29Bが走行駆動され、このUDチェーン部材29Bの走行動作にともない連結部材38を介して操作ワイヤ39が牽引駆動されて湾曲部7が上下方向に湾曲操作されるようになっている。
【0037】
また、操作部ケーシング14の先端部には保持部ケーシング15の後端部と嵌合するリング状の嵌合凹部14aが形成されている。そして、保持部ケーシング15の後端部は操作部ケーシング14の嵌合凹部14aに嵌着され、その端面及び内面が操作部ケーシング14の嵌合凹部14aに当接した状態で連結されている。さらに、保持部ケーシング15の後端部と操作部ケーシング14の嵌合凹部14aとの当接部にはOリング134が装着され、この当接部が水密的にシールされている。
【0038】
また、図6(A)〜(C)は連結部材38と操作ワイヤ39との連結部を示すものである。ここで、連結部材38の後端部にはチェーン部材29(RLチェーン部材29AおよびUDチェーン部材29B)との連結部38Aが設けられている。
【0039】
さらに、連結部材38には操作ワイヤ39の基端部を係脱可能に係止するワイヤ係止部43が設けられている。このワイヤ係止部43には図6(C)に示すように連結部材38の一側面に開口された係合空間43Aが設けられている。この係合空間43には内部側に向けて突設された複数の係合凸部44が操作ワイヤ39の軸方向に沿って並設されている。ここで、係合空間43内には操作ワイヤ39の軸方向に沿って円形溝132を複数連設させることにより、隣接する円形溝132間の連設部分によってこれらの係合凸部44が形成されている。
【0040】
また、連結部材38の他側面(係合空間43の底面)には図6(A),(B)に示すように操作ワイヤ39の軸方向に沿って延設された長孔52と、連結部材38の外面側に突出させた略爪状の当接部88とが形成されている。ここで、長孔52はチェーン部材29との連結部38A側に配置され、係合空間43より狭い幅に設定されている。さらに、当接部88は長孔52よりも操作ワイヤ39との連結部側に配置されている。
【0041】
また、操作ワイヤ39の手元側端部には略管状の止め部材45が半田等によって固定されている。この止め部材45には手元側に大径部46、先端側に小径部47がそれぞれ形成されている。さらに、小径部47には係合部材49が装着されている。
【0042】
この係合部材49は連結部材38の円形溝132と略同径の円柱形状に形成されている。そして、この係合部材49にはその円柱形状の中心線と垂直方向に延設され、その上面及び底面の略中央に貫通した貫通孔48が設けられている。この貫通孔48は止め部材45の小径部47より大径で、大径部46より小径に設定されている。
【0043】
さらに、係合部材49には貫通孔48に止め部材45の小径部47を挿通した際に大径部46の端部が当接する位置に平面部50が形成されている。なお、本実施の形態の係合部材49には貫通孔48の他端側の開口部にも同様の平面部50が形成されている。そのため、係合部材49は貫通孔48の左右対称の形状となっている。
【0044】
そして、係合部材49を円形溝132に挿入することで凸部44によって操作ワイヤ39の軸方向の動きが規制された状態で止め部材45が係合空間43内に係合固定されている。これにより、操作ワイヤ39の連結位置を操作ワイヤ39の軸方向に沿って移動可能な状態で係止するワイヤ固定位置の調整手段が構成されている。
【0045】
さらに、係合部材49の係合位置より手元側には円形溝132と略同径で円柱形状の規制部材51が配設されている。そして、規制部材51が円形溝132に係合されることにより、係合空間43内での止め部材45の動きを規制するようになっている。
【0046】
また、地板24には図5に示すように、連結部材38の移動をガイドするガイド壁133が地板24から略垂直に立設されている。このガイド壁133は連結部材38の係合空間43の開口側に当接し、連結部材38の移動をガイドするようになっている。また、ガイド壁133側に配設されている連結部材38、係合部材49、規制部材51の稜線にはそれぞれ面取りが施されている。
【0047】
また、操作部3の内部には湾曲部7の上下方向および左右方向の2方向のそれぞれの最大湾曲角度を設定するための湾曲角度設定機構53及び2つの連結部材38の側方の走行位置を規制する2つのガイド部材54がそれぞれ設けられている。ここで、2つのガイド部材54には図7に示すように金属板をU字状に曲げることでU字部59がそれぞれ形成されている。このU字部59の端面部の一方にはガイド部材54の長手方向と略平行で、地板24の側方に配設されるように曲げられた固定用曲げ面55が形成されている。さらに、U字部59の他方の端面部には固定用曲げ面55の外側の面に当接した状態で配設される当接用曲げ面56が形成されている。
【0048】
また、固定用曲げ面55には固定用貫通孔139が設けられて、当接用曲げ面56は固定用貫通孔139を覆わないように配置されている。
【0049】
また、2つのガイド部材54は上下2段に積み重ねられた状態で固定用曲げ面55を介して係合部材58に固定ねじ55Aによってそれぞれねじ止め固定されている。ここで、U字部59の端部は係合部材58に設けられた係合溝60に係合固定され、U字部59の幅が規制されている。このとき、ガイド部材54は固定用曲げ面55のみで係合部材58に固定されているが、当接用曲げ面56は固定用曲げ面55に当接した状態で配設されているため当接用曲げ面56側のU字部59は内側に突出することが無い。そのため、当接用曲げ面56側のU字部59が内側に突出して連結部材38の摺動を妨げることはない。
【0050】
また、係合部材58にはガイド部材54の中心線と略同方向に開放するU字状の切り欠き部61が設けられている。さらに、U字部59の長手方向の略中央部にはU字部59の幅を規制するスペーサ57がそれぞれ接着等により一体的に固定されている。なお、U字部59の地板24側に配設される面には地板24の方向に突出する抜け止め用曲げ部67が突設されている。
【0051】
次に、湾曲角度設定機構53について説明する。この湾曲角度設定機構53には地板24に対して固定される1つの固定部材68と、上下方向および左右方向の2方向のそれぞれの最大湾曲角度を調整するための2つの調整ねじ69と、2つのストッパ70とが設けられている。ここで、固定部材68は地板24のおもて面と平行な固定面71と、地板24の側方に配設される側を固定面71と垂直に折り曲げた側面壁72と、その側面壁72の先端側端部を連結部材38の摺動方向と略垂直に折り曲げたねじ受け面73とによって形成されている。さらに、ねじ受け面73には上下方向および左右方向の各方向のガイド部材54と相対する位置にねじ挿通孔74がそれぞれ形成されてる。
【0052】
また、ストッパ70は調整ねじ69のねじ部75が螺合可能なねじ穴部76が設けられた保持部77と、ねじ穴部76の中心線と垂直方向に突出したストッパ部78とから構成されている。さらに、固定部材68のねじ受け面73に設けられたねじ挿通孔74にはその先端側よりねじ部75が挿通される。そして、このねじ部75がストッパ70のねじ穴部76に螺合されることで固定部材68、調整ねじ69、ストッパ70が一体化されている。
【0053】
また、調整ねじ69の手元側の端部にはねじ溝が形成されていない回転支持部79が設けられている。この回転支持部79は係合部材58に設けられた回転孔80に回転可能な状態で支持されている。ここで、調整ねじ69の回転支持部79とは反対側の端部には固定部材68のねじ挿通孔74より大径の調整部81が設けられている。そして、調整部81とストッパ70との隙間を固定部材68の肉厚より大きく設定しておくことにより、その隙間分だけ固定部材68と調整ねじ69及びストッパ70はその軸方向に沿って相対的に移動可能となる。
【0054】
また、調整部81の先端側の端面には十字状の溝部82が形成されている。この溝部82にはネジ止め部材83の規制部84が係脱可能に係合されるようになっている。そして、この溝部82にはネジ止め部材83の規制部84が係合された状態で、固定部85が固定部材68の側面壁72に固定ねじ83Aによってねじ止め固定されることにより、調整ねじ69の回転を規制するようになっている。これによって固定部材68と調整ねじ69及びストッパ70の相対移動が不能となり、係合部材58に対しては回転支持部79と回転孔80との係合方向に対してのみ相対的に移動可能となっている。
【0055】
また、本実施の形態の湾曲角度設定機構53では連結部材38の当接部88とストッパ70のストッパ部78とを当接させて連結部材38の移動を規制することにより、湾曲部3の最大湾曲角度を規制するようになっている。さらに、調整ねじ69の溝部82とネジ止め部材83の規制部84との係合を解除した状態で、湾曲角度設定機構53の調整ねじ69を回転操作することによってストッパ70を操作ワイヤ39の移動方向に沿って移動させ、ストッパ部78の位置を調整することにより、湾曲部3の最大湾曲角度を任意に設定可能になっている。
【0056】
また、地板24には図8(A)に示すように固定部材68の固定面71を収容する凹部87が形成されている。この凹部87は地板24に沿って連結部材38が摺動する面より固定面71の肉厚分低い位置に形成されている。そして、この凹部87には固定面71が地板24の表側から地板24に対して固定ねじ71Aによってねじ止め固定されている。さらに、固定面71の先端側端部には下側のガイド部材54の抜け止め用曲げ部67が略当接した状態で配設されている。
【0057】
また、固定部材68の側面壁72には固定用凸部86が形成されている。そして、固定部材68は固定用凸部86において固定面71での固定方向と垂直で、地板24の側方からも固定ねじ86Aによってねじ止め固定されている。
【0058】
また、上下の2つのガイド部材54は、上下の2つのガイド部材54のU字部59間に仕切板25を挟み込み、かつ上側のガイド部材54のU字部59の上にカバー部材27を配した状態に組付けられる。この状態で、上下の2つのガイド部材54は、スペーサ57が固定されている部分で、地板24の連結部材38が摺動する面と同一の面に固定ねじ57Aによってねじ止め固定されている。このとき、ガイド部材54のU字部59の間には連結部材38の当接部88及びストッパ70のストッパ部78がそれぞれ挿入された状態で配設されている。ここで、地板24への固定部材68およびガイド部材54のねじ止め固定部は保持部ケーシング15によって覆われる位置に配置されている。
【0059】
そして、本実施の形態では連結部材38の周囲に配設される湾曲操作機構17を構成する複数の構成部品、すなわち湾曲角度設定機構53、ガイド部材54およびスペーサ57を一体的に接合してユニット化した湾曲操作機構17の構成ユニットが地板24に対して着脱自在に設けられている。
【0060】
また、地板24には図8(B)に示すように係合部材58の支柱62が固定されている。この支柱62には円柱状の係合部63と、この係合部63の上端部に形成され、係合部63より小径の取付け方向規制部64と、この取付方向規制部64の上端部にけられ、係合部63より大径の垂直位置規制部65とが設けられている。
【0061】
さらに、垂直位置規制部65には図5及び図8(A)に示すように、垂直位置規制部65の円周の一部を切り欠くことで固定用切り欠き66が形成されている。ここで、係合部材58の切り欠き61は支柱62の係合部63及び取付方向規制部64と対応する形状となっており、地板24から垂直位置規制部65の下面まで長さは係合部材58の長さと略同等となっている。
【0062】
そして、支柱62は固定用切り欠き66を保持した状態で地板24に対してその裏面側から固定ねじ62Aによってねじ止め固定されている。さらに、この支柱62の係合部63及び取付方向規制部64には、係合部材58がその取り付け方向及び垂直方向の動きが規制され、かつこの支柱62の中心に対して回転可能な状態で係合固定されている。
【0063】
また、図9は起上ノブ18の近傍の起上操作機構19を示すものである。この起上操作機構19には湾曲操作ノブ22と同軸に回動可能に支持された操作リング35が設けられている。この操作リング35には起上ノブ18が固定されている。さらに、この操作リング35には連結部材89の一端部が回動可能に連結されている。
【0064】
この連結部材89の他端部にはピストン90が同様に回動可能に連結されている。このピストン90には挿入部2に内挿されている図示しない起上ワイヤの基端部が固定されている。この起上ワイヤの先端部は処置具起上台13に連結されている。そして、起上ノブ18の操作によって処置具起上台13の起上及び倒置が可能となっている。
【0065】
なお、図9に示すように支柱62の固定用切り欠き66は、処置具起上台13を倒置した状態で連結部材89が配置される位置と相対するように配置されているため、処置具起上台13を倒置した際に支柱62が連結部材89と干渉することは無い。
【0066】
また、本実施の形態の操作部3と挿入部2との連結部に配設されている折れ止め部材16の構成を図10(A),(B)を参照して説明する。なお、図10(A)は折れ止め部材16と保持部ケーシング15の連結部近傍の断面図を、図10(B)は折れ止め部材16の可撓管部8側端部の断面図をそれぞれ示す。ここで、地板24の先端側の端部には図10(A)に示すように円筒部材91の基端部がねじ止め固定されている。この円筒部材91の先端部には可撓管部8の基端部がねじ止め固定されている。
【0067】
また、円筒部材91の基端部側には保持部ケーシング15の先端部が外装されている。さらに、この円筒部材91の先端側には折れ止め部材16が外装されている。
【0068】
また、円筒部材91には分岐部材93がねじ止め固定されてぃる。この分岐部材93は先端構成部6の収納部12に開口を有する処置具挿通管路92と、処置具導入口23への通路を形成する口金部材94とを連結するものである。ここで、分岐部材93と口金部材94との連結部には異形のパッキン95が配設されることで水密が保たれている。同様に、口金部材94と保持部ケーシング15との間もOリング134及びゴム製の水密蓋96によって水密が保たれている。
【0069】
さらに、分岐部材93の手元側には吸引管路97の先端部が連結されている。この吸引管路97の基端部側は地板24の裏面側を走行する状態で配設されて図示しない吸引シリンダに導かれている。なお、図示しない送気送水管路、ライトガイドケーブル、映像ケーブル等の他の内蔵物も地板24の裏面側を走行する状態で配設されている。
【0070】
また、口金部材94が配設されている位置より先端側の円筒部材91の外周面にはねじ部98が形成されている。この口金部材94のねじ部98には固定リング100の内周面の雌ねじ部が螺合され、保持部ケーシング15を操作部ケーシング14方向に付勢した状態で配設されている。
【0071】
さらに、固定リング100より先端側の円筒部材91の外周面には折れ止め部材16の固定用のねじ部101が設けられている。ここで、折れ止め部材16は金属製の略円筒状の受け部材99と、その外周面を覆うように配設された略円筒状の折れ止めゴム102とから構成されている。そして、この折れ止め部材16は受け部材99をねじ部101に螺合させることで円筒部材91に固定されている。
【0072】
また、受け部材99と当接する保持部ケーシング15の端部との間にはOリング135が、受け部材99と当接する可撓管部8との間にはOリング136がそれぞれ配設され、水密状態が保たれている。
【0073】
さらに、折れ止めゴム102における可撓管部8側の端部外周面には図10(B)に示すように円環状の凹部103が形成されている。そして、この折れ止めゴム102の凹部103の先端側には薄肉部137が形成されている。
【0074】
また、薄肉部137の内径寸法は可撓管部8の外径寸法と同等か、多少大きく設定されている。さらに、この折れ止めゴム102の先端側の薄肉部137の部分には薄肉でゴム製の弾性チューブ104の後端部が凹部103に当接した状態で被覆されている。この弾性チューブ104の先端部は可撓管部8の外周面に被覆されている。そして、折れ止めゴム102の先端側の薄肉部137と可撓管部8との接合部の周囲はこの弾性チューブ104によって覆われている。なお、弾性チューブ104の内径寸法は可撓管部8の外径寸法より小さく設定されており、例えば折れ止めゴム102の内径寸法の90%以下程度に設定されている。これにより、弾性チューブ104と可撓管部8との間は強固に密着し、さらに折れ止めゴム102の薄肉部137も可撓管部8に密着する方向に付勢されて密着した状態で装着されている。また、折れ止めゴム102の先端側の凹部103の深さは弾性チューブ104の肉厚と略同等に設定されている。
【0075】
次に、上記構成の作用について説明する。まず、本実施の形態の内視鏡1の湾曲操作について説明する。操作部3のいずれか一方の湾曲操作ノブ、例えばRL湾曲操作ノブ22Aを所望の方向に回転させると、RL回転筒体32Aを介してRLスプロケット28Aに回転動作が伝達され、このRLスプロケット28Aに巻回されたRLチェーン部材29Aが手元側に引き込まれる。
【0076】
このとき引き出される側のRLチェーン部材29Aは押え部30によってRLスプロケット28Aから引き離されるためRLチェーン部材29AがRLスプロケット28Aに絡み付くことで湾曲操作を妨げることが無い。また、引き離されたチェーン部材29には弛みが生じるが、側壁部31によって側面が覆われた空間部131でその弛みが吸収され、側壁部31が側方に突出することもないため、良好な操作性が得られる。さらに、押え部30及び側壁部31は仕切板25に対して一体的に成形されているため、組立作業が不要で製作が容易である。
【0077】
また、RLチェーン部材29Aが手元側に引き込まれる動作にともない連結部材38、係合部材49及び止め部材45を介して操作ワイヤ39が手元側に引き込まれる。これにより、湾曲部7が所望の方向に湾曲される。このとき、操作ワイヤ39に張力が加わると、その撚り方法によって操作ワイヤ39は回転するが、止め部材45は係合部材49に対して相対的に回転可能であるためにその回転は吸収される。そのため、止め部材45と操作ワイヤ39の固定部には上記回転に起因する負荷が加わることは無く、操作性を妨げる事も無い。
【0078】
また、止め部材45と係合部材49とを別体としているため、止め部材45の体積を縮小でき、操作ワイヤ39を半田によって固定する際の作業が容易である。さらに、湾曲部7の湾曲方向と逆の止め部材45には、操作ワイヤ39を介して手元側に押込まれる方向に負荷が加わるが、規制部材51によって止め部材45の位置が規制されているため、係合部材49から止め部材45が外れることは無く、連結部材38を介してRLチェーン部材29Aが手元側に押込まれ、前記空間部131でRLチェーン部材29Aが弛むことで上記負荷が吸収される。
【0079】
また、RL湾曲操作ノブ22Aをさらに回転させると連結部材38の当接部88がストッパ70のストッパ部78に当接することでその回転範囲、つまり湾曲部7の最大湾曲角度が規制される。ここで、連結部材38の当接部88とストッパ70のストッパ部78とが当接した状態でさらにRL湾曲操作ノブ22Aに負荷を加えると調整ねじ69の調整部81によってねじ受け面73との当接部が手元側に引き込まれるため、固定部材68には固定面71と側面壁72との間に相対的に捩じれる負荷が加わる。しかし、固定部材68は固定面71と固定用凸部86において、その直交する2方向から地板24に固定されているため、上記負荷に対しても高い固定強度が得られる。
【0080】
なお、ここではRL湾曲操作ノブ22Aを所望の方向に回転させる場合の作用について説明したが、UD湾曲操作ノブ22Bを所望の方向に回転させる場合の作用についても同様である。
【0081】
また、湾曲部7の最大湾曲角度を設定する揚合にはネジ止め部材83を固定している固定ねじ83Aを外し、調整ねじ69の溝部82と規制部84との係合を外す。これによって調整ねじ69は回動可能となる。この状態で、回転支持部79と係合部材58の回転孔80とを係合させたまま、調整ねじ69を回転させるとストッパ70はねじ部75に案内されて操作ワイヤ39の移動方向に移動する。この操作によってストッパ70のストッパ部78を操作ワイヤ39の移動方向に移動させることにより、ストッパ70のストッパ部78と連結部材38の当接部88との当接位置を調整することで湾曲部7の最大湾曲角度が設定される。
【0082】
また、上記作業で湾曲部7の最大湾曲角度が調整しきれない場合にはストッパ70をストッパ部78の位置が異なる他のストッパ70に付け替える必要がある。その場合、調整ねじ69を手元側に引き出すことで回転支持部79と係合部材58の回転孔80との係合を外し、さらに固定部材68を固定している2個所の固定ねじ86A、71Aを外すことで、操作部3の地板24から湾曲角度設定機構53を一体的に取外すことが出来る。
【0083】
そして、ストッパ70をストッパ部78の位置が異なるものに付け替え、上記と逆の作業で湾曲角度設定機構53を操作部3の地板24に組付け、ストッパ70のストッパ部78の位置を調整することで湾曲部7の所望の最大湾曲角度を得ることができる。このとき、固定部材68の固定は地板24の上面側からとそれと直交する側面側から2個所の固定ねじ86A、71Aをねじ込む作業によって行われる。そのため、地板24の裏面側に配設された内蔵物に影響を与えないため、それらに損傷を与えることは無い。
【0084】
次に、折れ止め部材16の作用について説明する。挿入部2を体腔内に挿入する場合、その挿入動作の進行にともない可撓管部8は操作部3に対してさまざまな方向に屈曲させる操作が行われる。この際、操作部3と可撓管部8との接合部では弾性を有する折れ止めゴム102によって可撓管部8はなだらかに屈曲するため、可撓管部8の座屈が防止される。
【0085】
さらに、弾性チューブ104によって折れ止めゴム102の薄肉部137は可撓管部8を強く締め付けた状態で取付けられているため、上記操作によっても弾性チューブ104と可撓管部8との当接部及び弾性チューブ104と折れ止めゴム102の薄肉部137との当接部に隙間が生じることはない。また、弾性チューブ104及び折れ止めゴム102の薄肉部137は薄肉であるため可撓管部8を強く締め付けても柔軟であり、負荷は軽微であるため可撓管部8が座屈することはない。さらに、折れ止めゴム102の凹部103の深さと弾性チューブ104の肉厚は略同等であるため、外観上も滑らかである。
【0086】
次に、繰返して湾曲部7を湾曲操作することで操作ワイヤ39に生じる弛みを除去する方法について説明する。この場合には、まず操作部3の保持部ケーシング15を外して湾曲操作機構17を露出する必要があり、それには折れ止め部材16を外す必要がある。
【0087】
この折れ止め部材16を外す際には、まず弾性チューブ104を切断して除去する。ここで、弾性チューブ104はチューブ状の部材であるため安価であり、しかも小さいため持ち運びが容易である。
【0088】
次に、折れ止め部材16をねじ込み方向とは逆方向に回転させ、受け部材99と円筒部材91との螺合を外した後に折れ止め部材16を先端方向に移動させる。このとき、弾性チューブ104が外された折れ止め部材16は可撓管部8に接するか、または多少隙間が生じた状態であるため、上記回転操作や先端方向にずらす際に可撓管部8を損傷することが無く、さらに治具等を使用する必要が無いため作業が容易である。
【0089】
次に、水密蓋96及び口金部材94と分岐部材93の連結を外して口金部材94を取り去り、固定リング100を回転させてねじ部98との螺合を外す。これにより、保持部ケーシング15の固定状態が解除され、保持部ケーシング15を先端側にずらすことで湾曲操作機構17が外部に露出される。
【0090】
続いて、連結部材38の側方のガイド部材54を外し、連結部材38の部分で操作ワイヤ39の弛みを除去する作業スペースを確保する必要がある。このとき、ガイド部材54を外すに当たってはその側方の湾曲角度設定機構53も併せて外す必要がある。
【0091】
それらを外す際には、まず固定部材68を固定している2本の固定ねじ86A、71Aを外す。この際、地板24の裏面側の内蔵物を損傷することが無いことは前述の通りである。
【0092】
また、固定部材68の固定面71とガイド部材54の抜け止め用曲げ部67は略当接した状態で配設されているため回転支持部79と回転孔80の係合が外れることはなく、湾曲角度設定機構53とガイド部材54は一体化された状態が保たれる。
【0093】
その後、スペーサ57が固定された部分でガイド部材54、仕切板25及びガイド部材27を固定している固定ねじ57Aを外す。これにより、湾曲角度設定機構53、ガイド部材54及びスペーサ57が一体化された部材は支柱62に対して係合部材58が係合されたのみの状態となる。ここで、上記3本の固定ねじ86A、71A、57Aは、保持部ケーシング15を外すことで操作部3の外部に露出されるため、その着脱作業が容易である。
【0094】
続いて、上記一体化された部材を挿入部2の方向に引き出す。このとき、ガイド部材54や抜け止め用曲げ部67が係合板42や地板24に干渉する揚合には支柱62を支点とした回転操作を組み合せることで一体的に外すことができる。
【0095】
この状態で、次に、操作ワイヤ39の弛みを除去する作業が行われる。ここでは、まず連結部材38を地板24の側方に引き出すことで係合空間43の円形溝132と係合部材49との係合を外す。このとき、ガイド部材54及び湾曲角度設定機構53が外され、広い作業スペースが確保されているため作業性が良い。
【0096】
次に、操作ワイヤ39の弛み量に合わせて各方向の操作ワイヤ39の調整長さを決定し、その長さ分、規制部材51の円形溝132への係止位置を手元側にずらす。このとき、連結部材38の長孔52を介して規制部材51を外側に押出すことで規制部材51を容易に円形溝132から外すことが出来る。
【0097】
その後、係合部材49を規制部材51が係合されている位置より2つ分挿入部2側の円形溝132に係合する。このとき、その前後に形成された凸部44によって係合部材49がその軸方向にずれることはない。以上の作業によって操作ワイヤ39の弛みは除去され、湾曲操作ノブ22の遊びは解消される。
【0098】
次に、再組立の作業として、まず湾曲角度設定機構53、ガイド部材54及びスペーサ57が一体化された部材を上記と逆の作業で操作部3の地板24に組付ける。このとき、ストッパ70のストッパ部78の位置は分解前と同じ位置に配置される。なお、最大湾曲角度の減少は操作ワイヤ39の弛みによって生じるので、上記作業で操作ワイヤ39の弛みを除去しているため、再組立作業時には最大湾曲角度の再設定を行う必要は無い。
【0099】
次に、固定リング100、口金部材94及び折れ止め部材16をそれぞれ組付け、最後に新しい弾性チューブ104を組付ける。この弾性チューブ104を組付ける際には挿入部2の最大径及び折れ止めゴム102の薄肉部137より大径で、折れ止めゴム102における凹部103より手元側の部分より小径の図示しない作業用パイプに弾性チューブ104を外装し、その作業用パイプを先端構成部6側から挿入する。この作業用パイプは折れ止めゴム102の凹部103に当接することでそれ以上手元側へ引き込むことはできないため、固定の位置決め作業が容易である。その後、弾性チューブ104を保持した状態で、作業用パイプを引き抜くが、その際には弾性チューブ104の端面と折れ止めゴム102の凹部103とを密着させた状態で作業用パイプを引き抜くことで外観が平滑な状態で組み立てられる。
【0100】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では操作ワイヤ39の弛み除去作業を行う場合には、保持部ケーシング15を外した後に操作ワイヤ39の弛みの除去作業を行うため、操作ワイヤ39の弛み除去機構を操作部3内に内装する必要がない。そのため、操作部3が大型化することが無い。
【0101】
さらに、操作ワイヤ39の弛みの除去作業は保持部ケーシング15を外した後、続いて連結部材38の側方に配されるガイド部材54も外した後に行うため、広い作業スペースが確保されて作業性が良い。
【0102】
なお、本実施の形態においては保持部ケーシング15を外す前に折れ止め部材16を外しているが、折れ止め部材16を外さずに保持部ケーシング15が外せる構成を採用しても良い。
【0103】
さらに、ガイド部材54を外す際に湾曲角度設定機構53も併せて外しているが、湾曲角度設定機構53を外さずに連結部材38の側方に配されるガイド部材54のみを外す構成を採用しても良い。
【0104】
また、図11は電子内視鏡装置200のシステム全体の概略構成を示すものである。この電子内視鏡装置200の主要部は、体腔内に挿入し観察や処置を行う内視鏡201と、この内視鏡201に照明光を供給する光源装置202と、内視鏡201から伝送された映像信号を処理するビデオプロセッサ203とから構成されている。ここで、この電子内視鏡装置200では挿入部先端部に撮像手段を備えた電子式の内視鏡201を用いた構成となっている。さらに、ビデオプロセッサ203にはこのビデオプロセッサ203で信号処理された映像信号による被写体像を表示するモニタ204、映像信号を記録再生するVTR205、映像信号により被写体の像を印字するビデオプリンタ206、映像信号を記録する大容量の記憶装置であるビデオディスク207等が接続されている。
【0105】
また、内視鏡201には、体腔内に挿入される細長の挿入部208と、この挿入部208の基端部に連結された把持部を兼ねた手元側の操作部209と、この操作部209の側方へ延設されたユニバーサルコード210とが設けられている。ここで、ユニバーサルコード210の内部にはライトガイドや、信号ケーブルが配設されている。さらに、このユニバーサルコード210の先端部にはコネクタ211が設けられている。
【0106】
そして、内視鏡201は、コネクタ211を介して光源装置202と接続され、さらにこのコネクタ211の側部より延出した信号ケーブル212を介してビデオプロセッサ203と電気的に接続されている。
【0107】
また、挿入部208には、細長い軟性の可橈管部213の先端側に複数の湾曲管が連結されてなる湾曲可能な湾曲部214が連設され、この湾曲部214の先端に撮像光学系や照明光学系等を配設した先端構成部215が設けられている。
【0108】
さらに、操作部209には、送気送水ボタン216および吸引ボタン217が設けられている。そして、先端構成部215に設けられた体腔内を観察する対物レンズへの送気・送水を送気送水ボタン216の操作によって行うとともに、吸引ボタン217の操作によって体腔内の汚物等を吸引する動作を制御するようになっている。
【0109】
また、送気送水ボタン216、吸引ボタン217が設けられている面には第1のスイッチ218が並設されている。さらに、操作部209の頭部、即ち操作部209における挿入部208との接続端部とは反対側の端部には台形状のスイッチボックス223が設けられている。このスイッチボックス223には、図12(A)に示すように第2のスイッチ224、第3のスイッチ225、第4のスイッチ226が隣り合った面にそれぞれ設けられている。ここで、第2のスイッチ224は第1のスイッチ218の配置面の延長面上に配置されている。さらに、第3のスイッチ225は操作部209における挿入部208との接続端部とは反対側の面に配置されている。そして、第4のスイッチ226は第2のスイッチ224とは略反対側の面に配置されている。
【0110】
また、前記各スイッチ218、224、225、226はビデオプロセッサ203を介してVTR205、ビデオプリンタ206、ビデオディスク207等前述の周辺機器の遠隔操作を行ったり、或いはビデオプロセッサ203を遠隔操作し、画像のフリーズ及びレリーズや、側光モード等の制御や、モニタ204に出力される画面サイズの変更などの動作指示を行えるようになっている。そして、各スイッチ218、224、225、226の機能は内視鏡201やビデオプロセッサ203により自由に選択できるようになっている。このとき、第1のスイッチ218および第4のスイッチ226は操作部209を把持したまま操作できる。そのため、第1のスイッチ218および第4のスイッチ226は第2のスイッチ224、第3のスイッチ225に比べ操作性が良いので、使用頻度の高い機能である写真撮影(レリーズ)や、画像の一時停止(フリーズ)などを選択し、これらの第1のスイッチ218および第4のスイッチ226に割り当てても良い。
【0111】
また、第1〜第4の各スイッチ218、224、225、226の外表面には、他のスイッチと区別するための識別記号を記してもよく、例えば、第1のスイッチ218には“1”、第2のスイッチ224には“2”、第3のスイッチ225には“3”、第4のスイッチ226には“4”を記しても良い。なお、これらの識別記号は数字に限らず、アルファベットや、ローマ数字等のその他の物と区別できる記号ならば何でも良く、また、印刷、彫り込み、突起等のどのような方法で記されていても良い。
【0112】
次に、第2〜第4の各スイッチ224、225、226の詳細構造を図12(A),(B)乃至図18(A),(B)を用い説明する。なお、図12(A)はスイッチ224、225、226のそれぞれの中心軸を通る面で切断したときの断面図であり、図12(B)は図12(A)のA−A線断面図、図13は図12(A)のB−C−D−E−F−G線断面図、図14は図13のH−H線断面図(一部J−J線断面図)、図15は図13のL−L線断面図、図16は図14のスイッチ224、225、226の横断面図、図17はスイッチボックス223の分解斜視図である。
【0113】
また、スイッチボックス223の外壁部を構成するスイッチボックスケーシング232は図12(A)に示すように一方の端面が開口され、この開口端面が操作部209の操作部ケーシング229の後端面に当接されている。ここで、操作部ケーシング229の後端面には略矩形枠形状の矩形枠状突起230が設けられている。この矩形枠状突起230の外周部位には水密部材としてOリング231が介挿されている。そして、このOリング231によって操作部ケーシング229とスイッチボックスケーシング232との間の水密が確保されている。
【0114】
また、図17に示すように、第2のスイッチ224は、各種操作指示のスイッチング動作を行うスイッチ部としてタクトスイッチ233と、このタクトスイッチ233を支持するスイッチ台座234と、タクトスイッチ233およびスイッチ台座234を覆い、タクトスイッチ233を押圧する押圧部としてのスイッチキャップ235とから構成されている。ここで、スイッチキャップ235は弾性体、例えばシリコンゴム、フッ素ゴム等のゴム部材で形成されている。なお、このスイッチキャップ235は熱可塑性のエラストマで形成してもよい。
【0115】
また、タクトスイッチ233にはこのタクトスイッチ233の電気信号を伝送するケーブル236が半田等により接続されている。ここで、タクトスイッチ233は接着剤などによりスイッチ台座234に接着固定されており、スイッチ台座234には接着溜まり269が設けられている。
【0116】
また、タクトスイッチ233とケーブル236を半田にて接続する際に半田が盛り上がり、凸状になることがあるため、この凸部を避けるためにスイッチ台座234には半田逃げ部270が設けられている。
【0117】
さらに、スイッチキャップ235の内面には図14および図16に点線で示すように複数のリブ237がスイッチキャップ235の中心から放射線状に設けられており、これらのリブ237によってスイッチキャップ235を押圧したときの力量を良好にするようにしている。そして、図16に示したようにタクトスイッチ233とケーブル236との接続部239は複数のリブ237とリブ237の隙間に設けられている。
【0118】
ここで、このリブ237の本数を変えることによりスイッチキャップ235の押圧力量を調整することができる。さらに、スイッチキャップ235の押圧時にリブ237以外の薄肉部が変形することによりタクトスイッチ233を押圧したときのクリック感が得られる。
【0119】
また、タクトスイッチ233の可動部233aとスイッチキャップ235の間には適宜のクリアランス272が設けられている。そして、スイッチキャップ235を押圧したときにこのクリアランス272によって十分な作動距離が得られ、操作感が向上するようになっている。また、スイッチ台座234にはタクトスイッチ233に接続されたケーブル236が貫通する略半円形状のケーブル孔238が設けられている。
【0120】
さらに、スイッチボックスケーシング232にはスイッチキャップ235を収容する凹部240が設けられている。この凹部240の底部にはスイッチ台座234の足部241が貫通する係止孔242が開口している。ここで、図18(A)にタクトスイッチ233、スイッチ台座234、スイッチキャップ235を組付けたときの足部241側からの矢視図を示す。この図18(A)に示すように、足部241の断面は略四角形状になっている。そして、スイッチキャップ235の中心軸271a、271bに対して足部241の3辺(足部辺241a、241b、241c)は同一の大きさとなっており、残り1辺(足部辺241d)は前記3辺とは異なる大きさの非対称形状となっている。
【0121】
また、スイッチ台座234を覆うスイッチキャップ235の足部241側の開口は略楕円形状になっており、その1辺(スイッチキャップ辺235a)は足部241の大きさの異なる1辺(足部辺241d)に当接する大きさとなっている。さらに、係止孔242も足部241の断面形状と同じように非対称の略四角形状になっている。
【0122】
つまり、スイッチキャップ235を足部241に組付ける際はスイッチキャップ辺235aと足部辺241dを当接するように組付けることで、スイッチ台座234に対するスイッチキャップ235の位置決めが行え、リブ237とリブ237の隙間に必ずタクトスイッチ233とケーブル236の接続部239が配置されることになる。
【0123】
また、スイッチキャップ235により覆われ、一体となったタクトスイッチ233、スイッチ台座234、スイッチキャップ235を凹部240に挿入するときは、足部241と係止孔242の形状を合わせて挿入することで、スイッチ台座234とスイッチボックスケーシング232の位置決めが可能となり、スイッチキャップ235のスイッチボックスケーシング232に対する位置決めが可能となる。そこで、例えば、スイッチキャップ235の上部にそのスイッチの識別番号が付してある場合は、その識別番号が常に所定の方向を向くようになり、誤組立の防止になり、組立が容易となる。
【0124】
また、足部241には空気挿通切り欠き273が設けられている。そして、この空気挿通切り欠き273を通して操作部ケーシング229内からスイッチキャップ235内部までが連通している。そのため、例えば、スイッチキャップ235に切れが生じた可能性がある場合、操作部ケーシング229内を加圧し、漏水検知を行うが、操作部ケーシング229内からスイッチキャップ235内部までが連通しているためスイッチキャップ235に切れが生じていると、その部位から空気が漏れてきて漏水検知が確実に行える。
【0125】
また、足部241にはEリングが挿通できるEリング溝244が設けられている。そして、足部241を係止孔242に挿通した後、Eリング243にてスイッチ台座234を係止するようになっている。
【0126】
また、凹部240の底部にはケーブル236を挿通するケーブル孔245が開口されている。そして、ケーブル236はケーブル孔238、ケーブル孔245を通り、スイッチボックスケーシング232の内部に導かれる。ここで、スイッチキャップ235の側面円周上には略三角形状でその最大直径が凹部240の直径より大きな突起246が設けられている。これにより、スイッチキャップ235は弾性体で形成されているため、スイッチキャップ235を凹部240に収容したときに、突起246が凹部240の側面により変形され、スイッチキャップ235と凹部240との間の水密が確保される。
【0127】
また、スイッチキャップ235をスイッチボックスケーシング232に組付けた際、スイッキャップ235の上面はスイッチボックスケーシング232の外面より突出しており、術者の指が届きやすくなっている。
【0128】
また、スイッチ台座234の足部241には円形の貫通口247が設けられている。そして、スイッチ台座234をスイッチボックスケーシング232に収容し、Eリング243をEリング溝244に挿入する際に、貫通口247に金属等からなるL字型の引っ張り治具(図示しない)を引っかけ、スイッチボックスケーシング232の内部に引き込むことにより、Eリング243をEリング溝244に挿入しやすくし、組立が容易になる。
【0129】
なお、他の第3、第4のスイッチ225、226も第2のスイッチ224と同様な構成になっており、同様にスイッチボックスケーシング232に組付けられている。
【0130】
また、図13に示すようにスイッチボックスケーシング232の内面には、Oリング231のスイッチボックスケーシング232内部へのあばれを防ぐために複数の小さな凸部であるリブ248が設けられている。つまり、Oリング231は矩形枠状突起230の外周、スイッチボックスケーシング232の内面、リブ248の端面及び操作部ケーシング229の端面に囲まれた範囲内に収容されている。そして、このOリング231のあばれが防止されることにより、操作部ケーシング229とスイッチボックスケーシング232との間の水密が確保される。
【0131】
ここで、スイッチボックスケーシング232はノリル等の樹脂によりモールド成形により形成されているため、肉厚部を設けるとモールド成形時の材質の熱収縮によりひけ等が生じてしまい、外観不良なものとなってしまう。従って、Oリング231の変形を防ぐ凸部は複数の小さなリブにした方が望ましい。
【0132】
また、穴埋め部材249は、内視鏡を術者が誤って落下させてしまった時や、机のかど等にぶつけたときにスイッチボックスケーシング232へのその衝撃を受け止める穴埋め部材である。この穴埋め部材249の側面249a、249bはスイッチボックスケーシング232の内面とほぼ同形状をしている。さらに、この穴埋め部材249にはスイッチ224、スイッチ225、スイッチ226のそれぞれのスイッチ台座234のスイッチボックスケーシング232内部への出っ張りを避けるための切り欠き250a、250b、250cが設けられている。
【0133】
ここで、スイッチボックスケーシング232の側面232A、232Bへの衝撃は穴埋め部材249の側面249a、249bが受け止めるようになり、スイッチボックスケーシング232の破損を防止する。また、スイッチ224、スイッチ225、スイッチ226が配置されている面に衝撃を受けた際は、各スイッチ部のそれぞれのスイッチ台座234の足部241の底部が穴埋め部材249の各切り欠き250の上面250a、250b、250cに突き当たることで受け止められ、スイッチボックスケーシング232の破損が防止される。
【0134】
さらに、図15に示すように、スイッチボックスケーシング232には金属で形成された雌ねじ251がインサート成形によりこのスイッチボックスケーシング232と一体に形成されている。また、穴埋め部材249の下面には金属製の押え部材252が配設されており、この押え部材252と雌ねじ251との間で穴埋め部材249を挟持するようになっている。そして、雌ねじ251にねじ込み固定される固定ねじ253を用いて穴埋め部材249は押え部材252とともにスイッチボックスケーシング232に挟持、固定されている。
【0135】
また、穴埋め部材249の固定をより強固なものにするために、穴埋め部材249の側面249a、249bとスイッチボックスケーシング232の内面の249a、249bと相対する面とは接着剤により接着固定されている。
【0136】
さらに、穴埋め部材249とスイッチボックスケーシング232との接着強度をより強度なものにするために、スイッチボックスケーシング232のリブ248にかみ合う突起254が穴埋め部材249の側面249a、249bに設けられている。そして、この突起254とスイッチボックスケーシング232の突起246とがかみ合うことで接着面積が増し、穴埋め部材249とスイッチボックスケーシング232との接着強度が向上される。
【0137】
また、穴埋め部材249には図13に示すように第3のスイッチ225のケーブル236が貫通するケーブル孔255が開口されている。そして、ケーブル236はこのケーブル孔255を通り、操作部ケーシング229側へ導かれる。
【0138】
さらに、穴埋め部材249にはケーブル溝256がケーブル孔255に連結された状態で設けられている。そして、ケーブル孔255を通ったケーブル236はケーブル溝256の溝に沿わせて、一方は第2のスイッチ224側へ、他方は第4のスイッチ226側へ導かれ、第2のスイッチ224のケーブル236と、第4のスイッチ226のケーブル236とそれぞれ一緒に束ねられる。ここで、第3のスイッチ225は、この第3のスイッチ225のケーブル236が押え部材252を避けて操作部ケーシング229側へ導かれるように図13に示すJ−J線のように傾いている。
【0139】
また、押え部材252の一側面252aは図13に示すようにケーブル溝256の側壁の一部となっている。このように押え部材252の一側面252aをケーブル溝256の側壁の一部とすることで、穴埋め部材249へケーブル溝256を加工する手間が少なくなり加工費が安くなる。
【0140】
さらに、図13に示すようにスイッチボックスケーシング232の内周面には上下計4本の突起246がスイッチボックスケーシング232の内側に向けてそれぞれ延設されている。これらの突起246は操作部ケーシング229の矩形枠状突起230に設けられた凹部257とそれぞれ係合されるようになっている。そして、スイッチボックスケーシング232を操作部ケーシング229の一端に当接させたとき、このスイッチボックスケーシング232の突起246と操作部ケーシング229の凹部257とが係合されることによりスイッチボックスケーシング232の操作部ケーシング229に対する回転方向の動きが規制されるようになっている。
【0141】
また、図12(B)に示すように操作部ケーシング229におけるスイッチボックス223との接合端面には矩形枠状突起230の内側に基盤取付部材として金属製の基盤固定板258が当接して設けられている。この基盤固定板258は固定ねじ259により操作部ケーシング229に挟持固定されている。
【0142】
また、基盤固定板258には図18(B)に示すようにL字状に折り曲げられた3つの連結板部258a、258b、258cが設けられている。これらの連結板部258a、258b、258cは図12(B)に示すように操作部ケーシング229に設けられた3つの貫通口260を通り操作部ケーシング229内へ案内されている。そして、これらの連結板部258a、258b、258cには湾曲部214の湾曲機能を行う図示しない湾曲操作機構を取り付ける取付基盤280が取り付けられるようになっている。
【0143】
また、図12(B)に示すように基盤固定板258の隣り合う2辺には平面部258A、258Bが設けられている。さらに、矩形枠状突起230の内周面の少なくとも2辺には平面部230A、230Bが設けられている。そして、基盤固定板258のそれぞれの平面258A、258Bは矩形枠状突起230の内側の平面230A、230Bに当接されている。
【0144】
ここで、取付基盤280には複雑で、部品点数の多い湾曲操作機構が取り付けられるため、取付基盤280の取り付けは操作部ケーシング229に対して正確な位置に行わなければならない。つまり、取付基盤280が取り付く基盤固定板258も操作部ケーシング229に対して正確な位置に取り付けなければならない。そこで、基盤固定板258に設けられた258A、258Bを矩形枠状突起230の平面230A、230Bに当接させながら固定ねじ259にて固定すれば、基盤固定板258の操作部ケーシング229に対する位置が正確に位置決めできる。そして、組立の際は基盤固定板2258A、258Bを矩形枠状突起230の平面230A、230Bに当接させながら固定ねじ259にて固定すればよいので、その組立は容易になる。
【0145】
また、基盤固定板258及び操作部ケーシング229にはケーブル236を操作部ケーシング229内へ導くための開口261a、261b、261cが設けられている。そして、ケーブル236は開口261a、261b、261cを通り、操作部ケーシング229内へ導かれている。
【0146】
また、基盤固定板258は操作部209を極力軽量化するために矩形枠状突起230内に収まる大きさで極力小さく形成されている。ここで、この基盤固定板258には固定ねじ262のねじ部が貫通する貫通孔263が開口されている。また、押え部材252には固定ねじ262と螺合する雌ねじ264が設けられている。さらに、操作部ケーシング229には基盤固定板258の貫通孔263のワッシャー265より大きな貫通口266が開口されている。
【0147】
そして、固定ねじ262を操作部ケーシング229の貫通口266および基盤固定板258の貫通孔263を順次通して押え部材252の雌ネジに螺挿することで押え部材252を操作部ケーシング229側へ引き寄せることができる。これにより、スイッチボックスケーシング232を操作部ケーシング229に当接させることができ、操作部ケーシング229とスイッチボックスケーシング232が挿入部208の長手方向に対して固定される。
【0148】
そこで、上記構成の電子内視鏡装置200では電子式内視鏡201のスイッチボックス223上の各スイッチ224、225、226を上方から投影して見たときに、タクトスイッチ233とケーブル236との接続部239をスイッチキャップ235のリブ237とリブ237との隙間に設けているので、スイッチキャップ235を押圧したときにリブ237が接続部239に当たることがない。そのため、繰り返し使用しても接続部239が破損することがなく、スイッチボックス223上の各スイッチ224、225、226の耐久性が向上する。
【0149】
また、基盤固定板258が操作部ケーシング229の外面に当接して固定されているので、図18に示すように取付基盤280に作用する引っ張り力Fは、各連結板部258a、258b、258cを介して基盤固定板258に伝わり操作部ケーシング229の外面全体で受け止めることになる。このように、取付基盤280に作用する引っ張り力Fは操作部ケーシング229の外面全体で受け止めることにより、固定ねじ259及びこの固定ねじ259が係合する雌ネジにその負荷が集中することがないため、固定ねじ259及びこの固定ねじ259が係合する雌ネジが破損することがなく、基盤固定板258の耐久性が向上する。
【0150】
また、基盤取付部材である基盤固定板258は操作部ケーシング229の外側に当接されている一つのみであるので、従来に比べて部品点数を減らすことができ、安価な内視鏡201を提供できる。
【0151】
また、図19は基盤固定板258と操作部ケーシング229との連結部の構成を次の通り変更したものである。すなわち、ここでは図12に示すように操作部ケーシング229における基盤固定板258との当接面に曲率Rの凸曲面部229tを突設するとともに、基盤固定板258には操作部ケーシング229の凸曲面部229tとかみ合う曲率Rの凹曲面を備えた係合部258tを設けたものである。そして、基盤固定板258と操作部ケーシング229との当接面において、基盤固定板258の係合部258tと操作部ケーシング229の凸曲面部229tとがかみ合うようにしたものである。
【0152】
また、図19では操作部ケーシング229とスイッチボックスケーシング232とをスナップフィットアクション作用により接続固定したものである。すなわち、穴埋め部材249にはスナップフィットアクションを行い、操作部ケーシング229と係止するための凸部275を有したスナップフィット係止部276が設けられている。また、操作部ケーシング229にはスナップフィット係止部276が貫通する貫通口277が設けられている。
【0153】
そして、基盤固定板258と操作部ケーシング229との当接面において、基盤固定板258の係合部258tと操作部ケーシング229の凸曲面部229tとをかみ合わせ、曲率Rを有している曲面間で当接させるようにしたので、当接面積が広くなり、取付基盤280に作用する引っ張り力Fが分散され、その圧力が軽減される。そのため、基盤固定板258に作用する負荷が軽減され、基盤固定板258の耐久性が向上する。
【0154】
さらに、スナップフィット係止部276を操作部ケーシング229の貫通口277に挿入すると、スナップフィット係止部276の凸部275が操作部ケーシング229の内面に係止し、スイッチボックスケーシング232が操作部ケーシング229に固定される。そのため、スイッチボックスケーシング232は操作部ケーシング229にスナップフィットアクション作用により固定されているので、修理時等に容易にスイッチボックスケーシング232を取り外すことができ、修理を容易に行うことができる。
【0155】
なお、基盤固定板258と操作部ケーシング229の接合面の凹凸は上記構成の曲率Rの曲面に限定されることはなく、三角形状であっても良いし、本構成の効果を損なわなければ如何様の形態にも変形実施できることは勿論である。
【0156】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 湾曲部を有する挿入部と、挿入部の後端に連結され、湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有する操作部と、一端が湾曲部の先端に固定され、他端が湾曲操作機構と連結部材を介して連結された操作ワイヤと、湾曲操作時の連結部材の走行を規制するガイド部材と、操作部の外装の一部を形成し、内部の湾曲操作機構と連結されて湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作ノブを有する操作部ケーシングと、操作部ケーシングの挿入部側に連結し、その部分の外装を形成する保持部ケーシングよりなる内視鏡において、少なくとも保持部ケーシングを外す工程と、ガイド部材を外す工程と、操作ワイヤと湾曲操作機構の連結部において操作ワイヤの弛みを除去する工程よりなる操作ワイヤの弛み除去方法。
【0157】
(付記項2) ガイド部材の固定部を、保持部ケーシングを外した際に外部に露出する位置に配したことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0158】
(付記項3) 湾曲部を湾曲しない状態での前記連結部材を、保持部ケーシングを外した際に外部に露出する位置に配したことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0159】
(付記項4) 保持部ケーシングの挿入部側に配され、挿入部の座屈を防止する折れ止め部材を外す工程を付加したことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0160】
(付記項5) 保持部ケーシングに設けられた処置具導入口を構成する部材を外す工程を付加したことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0161】
(付記項6) 湾曲操作機構の一部を構成し、連結部材が当接することで湾曲部の湾曲角度を設定するための湾曲角度設定部材を外す工程を付加したことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0162】
(付記項7) 湾曲角度設定部材の固定位置を保持部ケーシングを外した際に外部に露出する位置に配したことを特徴とする付記項6に記載の内視鏡。
【0163】
(付記項1〜7の従来技術) 付記項1〜7の従来技術には特開昭52−144178号公報、特開平8−19511号公報及び特開平8−286123号公報がある。
【0164】
(付記項1〜7が解決しようとする課題) 特開昭52−144178号公報の問題点
操作ワイヤはプーリによって常に張力が加えられ、ワイヤの弛みが自動的に吸収されるため調整作業は不要である。しかしその機構を操作部内に内装する必要があるため操作部全体が大きくなるという問題点があった。さらに操作ワイヤには常に高い張力が加わっているため、湾曲部等への負荷が大きく、それらの部分の耐久性を向上するために各部品の強度を増す必要があり、部品が高価で重くなるという問題があった。
【0165】
特開平8−19511号公報の問題点
操作ワイヤの弛みの除去がケーシングを外さずに外部から行える構造が示されている。しかしこの場合もワイヤの弛みを除去する機構を操作部に内装する必要があり、操作部全体が大型化するとの問題点があった。さらに調整用のネジの回転を保持するための機構が示されてなく、その構造を付加するためにはさらに構造が複雑化する。また調整作業は小孔を介して行う必要があるため作業性が悪いという問題点があった。
【0166】
特開平8−286123号公報の問題点
ここではケーシングの外部に突出した操作つまみによって操作ワイヤの弛みを除去する方法が示されているが、やはり操作部全体が大型化することは避けられない。また調整つまみがケーシングより突出した状態で配されているために操作の妨げとなるという問題がある。さらに操作部を組み立てる際には操作部の内部構造とケーシングを正確に位置決めする必要がある。そのため各部品の精度及び組み立て精度を高くする必要があるため原価が高くなるという問題があった。
【0167】
(付記項1〜7の目的) 付記項1〜7の目的は、操作部を大型化することなく、作業性の良い操作ワイヤの弛みの除去方法を提供することである。
【0168】
(付記項1〜7の作用) 湾曲操作ノブの操作に湾曲部が追従しない現象や所望の最大湾曲角度が得られない現象が生じた場合には、まず保持部ケーシングを外す。次に連結部材の走行を規制するガイド部材を外すが、保持部ケーシングが外されているため広いスペースでの作業が行える。次に連結部材と操作ワイヤの弛みを除去するが、この際にも広いスペースで作業が行える。さらにガイド部材が外されていることから連結部材を操作部より引き出しての作業も可能である。
【0169】
(付記項1〜7の効果) 付記項1〜7の効果は、操作部を大型化することなく、作業性の良い操作ワイヤの弛みの除去方法が提供されることである。
【0170】
(付記項8) 内視鏡に係る各種操作指示を行う押釦装置を操作部に設けた内視鏡において、
前記押釦装置は、内視鏡に係る操作指示のスイッチング動作を行うスイッチ部と、
前記スイッチ部に接続され、スイッチ部からの電気信号を伝送するケーブルと、
前記スイッチ部を覆い、押圧することにより前記スイッチ部を操作し、且つ複数のリブを有した押圧部とを有し、
前記押釦装置を上方から投影して見たときに、前記スイッチ部とケーブルとの接続部を前記押圧部のリブとリブとの隙間に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0171】
(付記項9) 前記押圧部は弾性体から形成されていることを特徴とする付記項8に記載の内視鏡。
【0172】
(付記項10) 前記押圧部のリブは押圧部の中心から放射線状に形成されていることを特徴とする付記項8乃至付記項9に記載の内視鏡。
【0173】
(付記項8〜10の従来技術) 従来技術として特開平2−92333号公報がある。
【0174】
(付記項8〜10が解決しようとする課題) 従来技術では、内視鏡用の押釦装置は押圧部として弾性材料のゴムからなる防水膜とスイッチ本体とから構成されている。また、防水膜には前記スイッチを押圧するプランジャが設けられており、また、プランジャの変形を防止するために金属製の筒状体が設けられている。そして、金属製の筒状体はゴムの防水膜にインサート成形により一体となって成形されている。ここで、インサート成形は非常に高価であり、防水膜が高価なものとなってしまうという問題があった。
【0175】
また、前記問題を解決するために金属製のプランジャをなくすことが考えられるが、プランジャが変形してしまいスイッチ本体を良好に作動させることはできない。プランジャの変形を押さえスイッチ本体を良好に作動させるために、防水膜とスイッチ本体の間隔を狭くし、プランジャを短くしようとしたものがある。ここで、防水膜はゴムで成形されており、ゴム硬度を種々変更したり、ゴムにリブを設けたりして、防水膜を押圧したときの力量及びスイッチ本体を押圧したときのクリック感を最適なものにしようとしている。しかしながら、前述のように防水膜とスイッチ本体の間隔が狭くなっているため、防水膜を押圧したときにスイッチとスイッチからの電気信号を伝達するケーブルとの接触部を防水膜に設けられたリブで押してしまい、繰り返しスイッチを操作しているとスイッチとケーブルとの接続部を破損してしまうという問題があった。
【0176】
(付記項8〜10の目的) 本発明の目的は耐久性のある押釦装置を有する内視鏡を提供することにある。
【0177】
(付記項8〜10の作用) 押釦装置を上方から投影して見たときに、内視鏡に係る操作指示のスイッチング動作を行うスイッチ部とスイッチ部からの電気信号を伝送するケーブルとの接続部を押圧部に設けられたリブとリブとの隙間に設けることによって、押圧部を押圧したときに、押圧部のリブが前記接続部にあたることがなくなり、スイッチ部の耐久性が向上する。
【0178】
(付記項8〜10の効果) 耐久性のあるスイッチ部を有した押釦装置を有する内視鏡を提供することである。
【0179】
(付記項11) 湾曲機構の取付基盤を固定する基盤固定部材を操作部に設けた内視鏡において、
操作部本体ケーシングの外側に前記基盤固定部材を当接させて固定すると共に、
操作部本体ケーシングに設けた貫通口を介して操作部本体ケーシング内に前記基盤固定部材を延在させた連結板部を設け、
前記連結板部と前記取付基盤とを固定したことを特徴とする内視鏡。
【0180】
(付記項12) 前記基盤固定部材と前記操作部本体ケーシングとの当接面において、
前記両者がかみ合うように、前記基盤固定部材と前記操作部本体ケーシングにそれぞれ凹凸部を設けたことを特徴とする付記項11に記載の内視鏡。
【0181】
(付記項11、12の従来技術) 従来技術として特公平3−74568号公報がある。
【0182】
(付記項11、12が解決しようとする課題) 従来の技術では、一対の金属体で操作部本体ケーシングの側壁を挟み込み、この3者を貫通する止めネジとナットで締め付け固定している。また、前記一対の金属体のうち操作部本体ケーシング内にある金属体を基盤固定部材とし、湾曲機構を取り付ける取付基盤と連結する連結部を延在するようにしている。
【0183】
ところで、内視鏡挿入部の先端部を湾曲操作可能にするために、内視鏡操作部は湾曲操作機構を構成する歯車や湾曲操作ワイヤ等を操作部内に内装した取付基盤に装着する構造となっている。ここで、湾曲操作ワイヤには大きな引っ張り力や曲げ力等が作用するために、湾曲機構を取付けている取付基盤には常に引っ張り力が作用しており、取り付け基盤を固定する基盤固定部材はケーシング本体に対して強固に固定されている必要がある。
【0184】
ここで、操作部本体ケーシング内にある金属体を基盤固定部材とすると、その基盤固定部材には操作部本体ケーシングから離間されるような力が作用する。すると、この力は一対の金属板を固定している止めネジ及びこのこの止めネジを伝わりケーシング外側の金属板のねじ部に集中するようになる。そのため、従来の構造では止めネジ及び金属体のねじ部に負荷が集中するために、止めネジ及び金属体のねじ部が破損しやすいという問題があった。また、複数の金属体が必要なため部品点数が多くなってしまい原価が高くなってしまうという問題があった。
【0185】
(付記項11、12の目的) 本発明の目的は、基盤固定部材に大きな力が作用しても、基盤固定部材を固定しているネジ及び基盤固定部材のねじ部に大きな力が作用することがなく、耐久性のある基盤固定部材を有する内視鏡を提供することにある。また、部品点数を減らし、安価な内視鏡を提供することにある。
【0186】
(付記項11、12の作用) 基盤固定部材を操作部本体ケーシングの外側に当接させて固定し、基盤固定部材に設けた連結板部を操作部本体ケーシングに設けた貫通口を介して操作部本体ケーシング内に延在し、操作部内で連結板部と取付基盤とを固定することによって、基盤固定部材にかかる負荷を操作部本体ケーシング外面に分散することができるので、基盤固定部材を固定しているネジ及び基盤固定部材のねじ部に大きな力が作用することがなくなり、基盤固定部材の耐久性が向上する。また、基盤固定部材は操作部本体ケーシングの外側に当接されている一つのみであるので、部品点数を減らすことができる。
【0187】
基盤固定部材と操作部本体ケーシングにそれぞれが当接する面に凹凸を設けることにより、当接面積を増やすことができ、基盤固定部材及び操作部本体ケーシングにかかる圧力を減らすことができ、基盤固定部材の耐久性を向上することができる。
【0188】
(付記項11、12の効果) 耐久性のある基盤固定部材を有した内視鏡を提供することである。また、安価な内視鏡を提供することである。
【0189】
【発明の効果】
本発明によれば内視鏡における操作ワイヤの弛み除去作業時には少なくとも操作部から保持部ケーシングを外した後、その操作部の露出部からガイド部材を外し、さらにその後、操作ワイヤと湾曲操作機構との連結部において操作ワイヤの弛みを除去するようにしたので、操作部を大型化することなく、操作ワイヤの弛みの除去作業の作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)は内視鏡全体の概略構成図、(B)は先端構成部の周辺部分を示す斜視図。
【図2】 第1の実施の形態の内視鏡における操作部の内部構成を示す縦断面図。
【図3】 第1の実施の形態の内視鏡における湾曲操作機構の要部の縦断面図。
【図4】 第1の実施の形態の内視鏡における湾曲操作ノブの中心軸に沿う要部の縦断面図。
【図5】 第1の実施の形態の内視鏡における保持部ケーシングによって覆われた部分の内部構成を示す要部の縦断面図。
【図6】 第1の実施の形態の内視鏡における連結部材を示すもので、(A)は一側部側の側面図、(B)は内部構成を示す縦断面図、(C)は他側部側の側面図。
【図7】 第1の実施の形態の内視鏡における湾曲操作機構の着脱ユニットの分解斜視図。
【図8】 (A)は第1の実施の形態の内視鏡における湾曲操作機構の着脱ユニットのねじ止め状態を示す側面図、(B)は湾曲操作機構の着脱ユニットの支柱部分の縦断面図。
【図9】 第1の実施の形態の内視鏡における処置具起上台を倒置した状態を示す要部の縦断面図。
【図10】 (A)は第1の実施の形態の内視鏡における折れ止め部材と保持部ケーシングとの連結部付近の縦断面図、(B)は折れ止め部材における可撓管部側の端部を示す要部の縦断面図。
【図11】 電子内視鏡装置のシステム全体の概略構成図。
【図12】 (A)は操作部のスイッチの構造を示す縦断面図、(B)は(A)のA−A線断面図。
【図13】 図12(A)のB−C−D−E−F−G線断面図。
【図14】 図13のH−H線断面図。
【図15】 図13のL−L線断面図。
【図16】 スイッチ部の内部構成を示す横断面図。
【図17】 スイッチ部の分解斜視図。
【図18】 (A)はスイッチ部の裏面側を示す平面図、(B)はスイッチと取付け基板との連結状態を示す要部の縦断面図。
【図19】 本体ケーシングと基板固定板との連結状態を示す要部の縦断面図。
【符号の説明】
2 挿入部
3 操作部
7 湾曲部
14 操作部ケーシング
15 保持部ケーシング
17 湾曲操作機構
22A RL湾曲操作ノブ
22B UD湾曲操作ノブ
38 連結部材
39 操作ワイヤ
54 ガイド部材
Claims (4)
- 湾曲部を有する挿入部と、
この挿入部の後端に連結され、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有する操作部と、
一端が前記湾曲部の先端に固定され、他端が前記湾曲操作機構と連結部材を介して連結された操作ワイヤと、
前記湾曲操作機構と連結されて前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作ノブが配設され、前記操作部の外装部材の一部を形成する操作部ケーシングと、
前記操作部ケーシングにおける前記挿入部側の端部に連結され、その部分の前記操作部の外装部材を形成する保持部ケーシングと、
前記操作部の内部に配設され、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作時に前記連結部材の走行を規制するガイド部材と、
前記連結部材に設けられ、前記操作ワイヤの基端部の係合部材を係脱可能に係止する円形溝であるワイヤ係止溝部が前記操作ワイヤの移動方向に沿って複数連設されたワイヤ係止部と、
を具備する内視鏡における前記操作ワイヤの弛み除去作業時に、少なくとも
前記操作部から前記保持部ケーシングを外す第1の工程と、
前記保持部ケーシングを外した後の前記操作部の露出部から前記ガイド部材を外す第2の工程と、
前記ガイド部材を外した後、前記操作ワイヤの基端部の前記係合部材を前記ワイヤ係止部のいずれかの前記ワイヤ係止溝部に選択的に係止することにより、前記操作ワイヤの弛みを除去する第3の工程と
を具備したことを特徴とする内視鏡の操作ワイヤの弛み除去方法。 - 湾曲部を有する挿入部と、
この挿入部の後端に連結され、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有する操作部と、
一端が前記湾曲部の先端に固定され、他端が前記湾曲操作機構と連結部材を介して連結された操作ワイヤと、
前記湾曲操作機構と連結されて前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作ノブが配設され、前記操作部の外装部材の一部を形成する操作部ケーシングと、
前記操作部ケーシングにおける前記挿入部側の端部に連結され、その部分の前記操作部の外装部材を形成する保持部ケーシングと、
前記操作部の内部に配設され、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作時に前記連結部材の走行を規制するU字部を有するガイド部材と、
前記連結部材に設けられ、前記操作ワイヤの基端部の係合部材を係脱可能に係止する円形溝であるワイヤ係止溝部が前記操作ワイヤの移動方向に沿って複数連設されたワイヤ係止部と、
前記操作ワイヤの弛み除去作業時に、少なくとも前記操作部から前記保持部ケーシングを外すとともに、前記保持部ケーシングを外した後の前記操作部の露出部から前記ガイド部材を外した状態で、前記操作ワイヤの基端部の前記係合部材を前記ワイヤ係止部のいずれかの前記ワイヤ係止溝部に選択的に係止することにより、前記操作ワイヤの弛みを除去する手段とを具備することを特徴とする内視鏡の操作ワイヤの弛み除去装置。 - 前記連結部材の周囲に配設される前記湾曲操作機構を構成する複数の構成部品を一体的に接合してユニット化した湾曲操作機構の構成ユニットが前記操作部の内部に組み込まれた固定用の板状部材に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の操作ワイヤの弛み除去装置。
- 前記湾曲操作機構を構成する複数の構成部品は、前記湾曲部の湾曲角度を設定する湾曲角度設定機構と、前記ガイド部材と、前記U字部の幅を規制するスペーサとを有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡の操作ワイヤの弛み除去装置。
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