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JP4365678B2 - タイヤ用のコードプライ及びタイヤの製造方法 - Google Patents
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JP4365678B2 - タイヤ用のコードプライ及びタイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生産性を損ねることなくタイヤのユニフォミティの向上や振動ノイズの低減などを図るのに役立つタイヤ用のコードプライ及びタイヤの製造方法に関する。
空気入りタイヤのカーカスプライやベルトプライ等は、タイヤ用のコードプライが用いられる。このコードプライの製造方法は次の通りである。先ず、図13に示すように、平行に配列されたタイヤコードaの配列体bを薄いゴムシートでゴム被覆して巾Wの長尺な帯状ストリップcを形成する。図14(A)には、帯状ストリップcの断面図(図13のI−I断面)の一例を示す。帯状ストリップcの非カットの側縁e、eの両方ないし一方(この例では両方)には、ジョイント用に斜めに成形された耳部kが設けられている。
次に、帯状ストリップcを角度θでバイアスカットし、カットされたバイアスカット片fを、向きを揃えかつ非カットの側縁eを順次ジョイントすることにより長尺なタイヤ用のコードプライgが形成される。ジョイントは、例えば図14(B)に示すように、先ず前記耳部k、k同士を重ねるとともに、この部分を押圧する。これにより、図14(C)のように、バイアスカット片f、fがジョイント部jでジョイントされたコードプライgが形成される。
コードプライgは、タイヤ周方向に対してタイヤコードaが、前記角度θで傾斜する。例えばラジアルタイヤのベルト用のコードプライでは、前記角度θは通常17〜23゜程度に設定される。またコードプライgの幅wは、バイアスカットのピッチをhとするとき、h・sin θで定めることができる。
長尺に形成されたコードプライgは、一旦、ロール体などに巻き取られる。そして、次の工程である生カバー形成工程では、コードプライgが、タイヤサイズに応じた必要な長さLだけ切り出される。切り出されたコードプライgは、生カバー成形用のドラムへと供給される。このようなコードプライgの製造に関する技術として、次の先行文献が知られている。
特開2001−121622号公報 特開平11−165360号公報
ところで、タイヤ1本に使用されるコードプライgには、その長さLの中に複数枚のバイアスカット片f、換言すれば複数個のジョイント部jが含まれる。発明者らは、種々の実験の結果、このジョイント部jがタイヤユニフォミティや走行時の振動ノイズなどに影響を与えているとの知見を得た。即ち、ジョイント部jは、図14(C)に示したように、張力やジョイント時の外力等によってタイヤコードa、a間の配列ピッチP2が他の部分の配列ピッチP1よりも大きくなったり、又は耳部kの影響によりゴム部分の厚さQが小さくなる傾向がある。このようなジョイント部jは、加硫後もプライの剛性をタイヤ周方向において不均一化する因子として働く。
一例として、前記帯状ストリップcの幅Wを4インチ(101.6mm)、バイアスカット角θを21゜、カットのピッチhを140mmとした場合、175/70R13の乗用車用ラジアルタイヤでは、タイヤ1本分のベルトプライの長さLの中に7ないし8個のジョイント部jが含まれる。かかるタイヤのフォースバリエーションを調べると、7〜8次に大きなピークが表れる。つまり、ノイズのピークの次数とプライのジョイント部jの数とが符合している。また、さらに解析を進めたところ、このような7〜8次のノイズの次数成分は、車両のエンジン爆発サイクルと共鳴し易く、車両走行中に「ウォーン」、「ウォーン」といういわゆるビートノイズ現象を引き起こすことが分かった。
このような振動ノイズの高次のピーク的な次数成分を除去するためには、帯状ストリップcの幅Wを大きくし、1枚のコードプライのジョイント数を減じることが考えられる。しかしながら、帯状ストリップcの幅を大きくすることは生産設備の高騰化を招く。またジョイント数の減少は、低次のノイズ成分のピークが生じやすくかつユニフォミティの悪化を招きやすい。逆に前記幅Wを小さくして、ジョイント部の数を増大させることも考えられるが、この方法では、バイアスカット片fをジョイントするジョイント作業が倍増し生産性が著しく低下する。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、帯状ストリップに、予めジョイント部と同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部を少なくとも1カ所設けることを基本として、タイヤ1本当たりに含まれることとなるジョイント部の数を擬似的に増大させることにより、生産性を損ねることなくタイヤのユニフォミティの向上や振動ノイズの低減などを図るのに役立つタイヤ用のコードプライ及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、平行に配列されたタイヤコードをゴム被覆した長尺の帯状ストリップのバイアスカット片を、向きを揃えかつ非カットの側縁をジョイントすることにより形成されたタイヤ用のコードプライであって、前記帯状ストリップに、前記ジョイントされたジョイント部と同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部を少なくとも1カ所設けたことを特徴とするタイヤ用のコードプライである。
また請求項2記載の発明は、前記擬似ジョイント部は、帯状ストリップにおいて、隣り合う前記タイヤコードの配列ピッチを変えることにより形成されることを特徴とする請求項1記載のタイヤ用のコードプライである。
また請求項3記載の発明は、前記擬似ジョイント部は、そのタイヤコードの配列ピッチがジョイント部のタイヤコードの配列ピッチと実質的に等しいことを特徴とする請求項2記載のタイヤ用のコードプライである。
また請求項4記載の発明は、前記擬似ジョイント部は、帯状ストリップの幅を実質的に均等に分割する位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ用のコードプライである。
また請求項5記載の発明は、前記擬似ジョイント部は、帯状ストリップの幅を非均等に分割する位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ用のコードプライである。
また請求項6記載の発明は、前記タイヤコードがスチールコードであり、前記コードプライがベルトプライであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤ用のコードプライである。
また請求項7記載の発明は、平行に配列されたタイヤコードをゴム被覆し両側縁が平行な定幅かつ長尺な帯状ストリップを形成する帯状ストリップ形成工程、前記帯状ストリップを長さ方向に対して角度θかつ一定長さでバイアスカットし四辺形のバイアスカット片を形成するバイアスカット工程及び前記バイアスカット片の非カットの前記側縁をジョイントすることによりコードプライを形成するジョイント工程を含んで形成されるタイヤ用のコードプライを用いてタイヤを製造するタイヤの製造方法であって、前記帯状ストリップ形成工程は、前記帯状ストリップに、前記ジョイントされたジョイント部と同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部を少なくとも1カ所設けて形成することを特徴とするタイヤの製造方法である。
本発明では、帯状ストリップに、前記ジョイントされたジョイント部と同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部が少なくとも1カ所設けられる。このため、バイアスカット片をジョイントしたタイヤ1本当たり(タイヤ1周長当たり)に使用されるコードプライは、バイアスカット片の数の少なくとも2倍のジョイント部を擬似的に持つことになる。これにより、ジョイント部の数が擬似的に増大し、タイヤのユニフォミティの向上に役立つ。また擬似ジョイント部の数を適切に設定した場合、走行時の振動のピークノイズの成分をエンジン爆発音などと共鳴するのを防止しうる。本発明は、ジョイント部を擬似的に増加させるものであるため、帯状ストリップの幅などを広幅とする必要がなく、かつ、物理的なジョイント作業の増加も皆無であるから、生産設備の高騰化や生産性の悪化をも防止できる。
以下、本発明の実施の一形態を、図面に基づき説明する。
図1には、本発明の全体的な概念図を示す。本実施形態のタイヤ用のコードプライ1(以下、単に「コードプライ」ということがある。)は、平行に配列されたタイヤコード2をゴム被覆した長尺の帯状ストリップ3のバイアスカット片4を、向きを揃えかつ非カットの側縁eをジョイントすることにより形成される。
コードプライ1としては、例えばベルトプライ、カーカスプライ、バンドプライ又はビード部に配される補強プライ等を挙げることができる。この実施形態のコードプライ1は、乗用車用ラジアルタイヤのベルトプライを示している。ベルトプライの場合、タイヤコード2には、線径が例えば0.5〜1.2mm程度のスチールコードが好適に使用される。プライの種類に応じて、使用されるタイヤコード2の材質や線径が異なることは言うまでもない。また本実施形態の帯状ストリップ3は、例えば幅Wが例えば4〜8インチ(101.6〜203.2mm)程度で形成されるものを示す。
本発明では、帯状ストリップ3に、予め前記ジョイントされたジョイント部jと同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部5が少なくとも1カ所設けられる。この擬似ジョイント部5は、ジョイント部jの形状に対応し、それと実質的に同形状となるよう定められる。
図2(A)は、図1の帯状ストリップ3のA−A断面図を、図2(B)は、図1のコードプライ1のB−B断面図(ジョイント部jの断面図)をそれぞれ示す。本実施形態のコードプライ1のジョイント部jは、図2(B)のように、断面略三角形状の凹部6を有することにより他の部分のゴム厚さtaよりも小さいゴム厚さtbをなし、かつ、タイヤコード2の配列ピッチPbが他の部分の配列ピッチPaよりも大である態様が例示される。
コードプライ1の基本のゴム厚さtaは、タイヤコード2の外径にもよるが、この例では1.0〜1.4mm程度に仕上げられている。またジョイント部jの最小のゴム厚さtbは、前記ゴム厚さtaの0.4〜0.8倍程度の厚さをなしている。ジョイント部jの凹み幅mは2〜3mm程度である。また、コードプライ1において、基本のタイヤコード2の配列ピッチPa(タイヤコード2の中心間距離)は、1.2〜2.0mm程度とされており、ジョイント部jのタイヤコード2の配列ピッチPbは、前記配列ピッチPaの1.4〜2.0倍程度に拡大されている。
帯状ストリップ3に設けられる擬似ジョイント部5は、図2(A)のように、前記ジョイント部jと実質的に同形状に形成される。即ち、本実施形態の擬似ジョイント部5は、ゴム部分が断面三角形状で凹んだ凹部7が設けられその最小厚さが前記ジョイント部jのゴム厚さtbと等しく、かつ、タイヤコード2の配列ピッチがジョイント部jのタイヤコード2の配列ピッチPbと実質的等しく設定されている。帯状ストリップ3において、擬似ジョイント部5以外の部分のタイヤコード2の配列ピッチは、コードプライ1の前記配列ピッチPaと等しく設定されている。この擬似ジョイント部5は、帯状ストリップ3の長さ方向に連続してのびている。また帯状ストリップ3の両側の側縁eには、従来のものと同様、耳部kが設けられている。
また本実施形態では、擬似ジョイント部5が、帯状ストリップ3に間隔を隔てて2箇所設けられた態様を示す。また擬似ジョイント部5は、帯状ストリップ3の幅Wを実質的に均等、この例では3等分に分割する位置に設けられたものを示している。
このような帯状ストリップ3は、バイアスカット片4へとカットされ、図14(B)ないし(C)と同様に非カットの側縁eをジョイントされることによって、前記コードプライ1を形成する。図1、図3に示すように、帯状ストリップ3の擬似ジョイント部5は、バイアスカット片4にも残存する。即ち、バイアスカット片4には、その非カットの側縁e、eと平行にのびる擬似ジョイント部5が少なくとも1ケ所(この例では2箇所)が含まれる。このため、バイアスカット片4をジョイントしたコードプライ1には、ジョイント部j、jの間に少なくとも一つ(この例では2つ)の擬似ジョイント部5が含まれ得る。
図3はコードプライの拡大平面図を示し、また図4は図3に示したコードプライ1のC−C拡大断面図を示す。上述のようなバイアスカット片4を用いて形成されたコードプライ1は、ジョイント部jと擬似ジョイント部5とは、実質的に同形状となり、かつ、本実施形態では実質的に等間隔で並ぶ。ジョイント部jと擬似ジョイント部5とは、剛性も近似したものになるから、このようなコードプライ1は、実質的にジョイント部jの数が3倍に増加したものと等価である。従って、このようなコードプライ1をタイヤに用いた場合、振動ノイズのピーク成分を高次数化し、タイヤのユニフォミティを向上させる。特に擬似ジョイント部5の数を適切に設定した場合には、従来問題視されていた7〜8次の振動ピークを容易に減じることができ、エンジン爆発音との共鳴を防いで振動乗り心地優れた空気入りタイヤを製造するのに役立つ。
コードプライ1の剛性は、ゴム(トッピングゴム)とタイヤコードとで決定されるが、タイヤコード2の配列ピッチに比べると、ゴムの寄与率は非常に小さい。従って、擬似ジョイント部5は、帯状ストリップ3において、隣り合うタイヤコード2の配列ピッチをジョイント部jのそれと同じにすれば足りる。換言すれば、「擬似ジョイント部5とジョイント部jとが同形状」とは、少なくともタイヤコード2の配列ピッチPbが実質的に等しく設定されていることを意味する。従って、必ずしも本実施形態のようにゴム厚さまでも同一ないし近似させる必要はない。図5には、本発明の範囲に含まれる帯状ストリップ3の他の例を示している。この例の擬似ジョイント部5は、タイヤコード2の配列ピッチが、ジョイント部jのタイヤコード2の配列ピッチと同じに設定されるが、ゴム厚さは異なっている。
また、本実施形態のジョイント部jは、タイヤコード2の配列ピッチが他の部分によりも大きくなる例を示しているが、これとは逆にタイヤコード2の配列ピッチが小さくなる場合もあり得る。この場合、擬似ジョイント部5もこれに合わせるべく、タイヤコード2の配列ピッチが設定されるのは言うまでもない。また、ジョイント部jのタイヤコード2の配列ピッチが他の部分と同一であり、かつ、単にゴム厚さだけが異なっているような場合、これに合わせて擬似ジョイント部5のゴム厚さを調節することになる。このように、本実施形態のコードプライ1は、ジョイント部jが、他の部分と異なる剛性部分を有していることが前提となり、擬似ジョイント部5はジョイント部jと実質的に同じ剛性を持つ。これにより、加硫中の張力などによって、コードプライは、ジョイント部jと、擬似ジョイント部5との各コードピッチはほぼ等しいものとなる。
また本発明では、コードプライ1のジョイント部jを擬似的に増加させるため、帯状ストリップ2の幅Wなどを小さくし、物理的なジョイント作業を増大させることがない。従って、コードプライの生産性の悪化が防止できる。また、大型のトッピング設備などを用いて帯状ストリップの幅を大とし、ジョイント部の数を減じる必要もない。従って、横糸を用いることなくタイヤコード2を配列させてトッピングするいわゆるスチラスチック方式の小型トッピング装置を用いることが可能である。これは、生産設備の高騰化を防止するのに役立つ。
帯状ストリップ3に形成される擬似ジョイント部5の数は特に限定されないが、好ましくは1〜5箇所、より好ましくは1〜3箇所とするのが望ましい。特にジョイント部jのタイヤコード2の配列ピッチが他の部分よりも大きい場合、帯状ストリップ3に含まれる擬似ジョイント部5の数が増加しすぎると、タイヤコード2のいわゆる目飛びが大きくなる場合があり、タイヤに使用した際に偏摩耗や耐久性面において不利となる傾向がある。好ましくは、隣り合う擬似ジョイント部5、5間のピッチ、又は、擬似ジョイント部5と隣り合うジョイント部jとのピッチが10〜50mm、より好ましくは20〜50mmであるのが望ましい。
また本実施形態の擬似ジョイント部5は、帯状ストリップ3の幅Wを実質的に均等に分割する位置(この例では実質的に3等分する位置)に設けられたものが例示される。しかし、このような態様のみならず、例えば図6ないし図7に示すように、帯状ストリップ3の幅Wを非均等に分割する位置に設けることもできる。
次にこのようなコードプライ1を製造する方法について説明する。
図8は本実施形態のタイヤ用のコードプライを製造する製造装置1の平面図、図9はその一部についての側面図をそれぞれ示す。本実施形態の製造装置11は、ストリップ供給装置12と、該ストリップ供給装置12から供給されてくる帯状ストリップ3を一時的に貯えうるフェスツーン13と、該フェスツーン13を経て供給された帯状ストリップ3を長さ方向に搬送する搬送装置14と、この帯状ストリップ3をバイアスカット片4に定寸切りする切断装置15と、該バイアスカット片4を搬送する供給コンベア16と、該供給コンベア16から供給されたバイアスカット片4を順次ジョイントしてコードプライ1を形成する貼付コンベア17とを含む。
前記ストリップ供給装置2は、本実施形態では、複数本のタイヤコード2…を平行に配列させて供給するコードスタンド12Aと、供給されたタイヤコード2にゴム被覆するトッピング装置12Bとを含んで構成される。前記トッピング装置12Bは、例えば図10に示すように、スクリュー式のゴム押出機本体20と、その先端に設けられたゴムを押し出しする押出ヘッド21とを含んで構成される。押出ヘッド21には、その一方の側面側にダイス22が設けられる。該ダイス22は、他方の側面側から供給されるタイヤコード2を、ゴム押出機本体20から送給される未加硫のトッピングゴムで被覆しその吐出口24から吐出しうる。なお吐出口24には、帯状ストリップ3における擬似ジョイント部5の凹部7を成形するための凸部24a、24aが設けられている。
また前記タイヤコード2は、押出ヘッド21の前記他方の側面側に設けられたコード整列用バッフル(図示省略)を経てダイス22へと通される。バッフルは、横糸を用いずに複数のタイヤコード10を平行かつコード間隔を保って並列状態で送り出すことができる。即ち、本実施形態ではスチラスチック方式のトッピング装置12Bが用いられる。またタイヤコード2は、一定の前記配列ピッチPaで配列された基準配列部Zと、この配列ピッチPaよりも大きい配列ピッチPbをなし前記擬似ジョイント部5を形成することとなる間引き配列部Xとを有して整列されてダイス22へ供給される。
前記フェスツーン13は、帯状ストリップ13の長手方向と直角かつ水平な軸心を有する複数のローラにより構成される。これらのローラは、帯状ストリップ3を一時的に滞留させることにより、その前後の装置間の帯状ストリップ3の送り速度差を吸収するのに役立つ。
前記搬送装置14は、例えばベルトコンベアからなり、上流側に配された第1のコンベア14Aと、その下流側に連ねて配された第2のコンベア14Bとを含み、これらの間には、切断装置15が設けられる。
本実施形態の切断装置15は、例えば図11に示すように、搬送装置14を跨って配された門型フレーム26と、該門型フレーム26の上枠材26Uに回動可能に枢着された支軸27と、該支軸27の下端に固着されたガイド手段28と、このガイド手段28に沿って走行可能に設けられた切断具29とを含んで構成されている。
前記支軸27には、前記上枠材26Uに固定されたステップモータなどのモータM1のトルクが例えば歯車等を用いた減速手段30を介して伝達される。これにより、支軸27は、門型フレーム26に対して、軸心回りに所定の角度で向きを変えかつ停止できる。また前記ガイド手段28は、本実施形態では、水平にのびる溝型状の案内レール28Aと、この案内レール28Aのガイド溝に沿って水平に走行可能な走行片28Bとで構成される。走行片28Bには、駆動モータM2の動力が図示しないチェーン等を介して連係され、該走行片28Bを所定の向きに走行させうる。また前記切断具29は、前記走行片28Bに固着されかつ下方へとのびるカッタホルダ29Aと、このカッタホルダ29Aに回動自在に枢着された本実施形態では、外周面に切り刃を形成した円盤状カッタ29Bとを含む。
このような切断装置15は、モータM1を所定角度で駆動しかつ停止することにより、前記ガイド手段28の向き、即ちカッタ29Bが帯状ストリップ3をバイアスカットしうる角度θを所望の値に設定できる。しかる後、走行片28Bを案内レール28Aに沿って走行させることにより、帯状ストリップ3をバイアスカットしうる。なおカッタ21Bは、下降により帯状ストリップ3を押し切るギロチン状のものでも良い。また帯状ストリップ3をバイアスカットするピッチは、第1のコンベア14Aにおいて帯状ストリップ3の送り量などを適宜調節することによりなしうる。
前記供給コンベア16は、例えば図12に示すように、搬送面を下向きとしたベルトコンベアであって、前記搬送装置14とは一直線状に並んで配されている。また、供給コンベア16のコンベアベルト16aには、その内周面側にマグネット(図示省略)が装着されており、この磁力がコンベアベルト16aを介してバイアスカット片4のタイヤコード2を吸着する。また供給コンベア16は、貼付コンベア17を跨りかつその上部に位置するテーブル状のフレーム30に、昇降手段31を介して昇降自在に取り付けられている。
前記昇降手段31は、本実施形態では、フレーム30に固定されかつロッド下端に前記供給コンベア16を取り付けたシリンダー等の昇降具31aと、前記供給コンベア16の上面から立上がりかつ前記フレーム30に設けた軸受け部30aにスライド自在に挿入されたガイド軸31bとから構成されたものが例示される。
供給コンベア16は、初期の状態でコンベアベルト16aの搬送面が、前記第2のコンベア4B上のバイアスカット片4の上面と略同高さの位置Y1にある。そして、この位置Y1にて第2のコンベア14B上に送られてきたバイアスカット片4の端部を吸着し、コンベアベルト16aを駆動することにより、第2のコンベア14Bから該バイアスカット片4をコンベアベルト16aの下面へと乗り継ぎさせ得る。
そして供給コンベア16は、バイアスカット片4が貼付コンベア7に接する下降位置Y2まで下降し、該バイアスカット片4を貼付コンベア7上へと受け渡す。この受け渡しは、例えば、前記マグネットをシリンダー等によってコンベアベルト16aの内周面から離れる向きに移動せしめ、バイアスカット片4への吸着を解除して行うことができるが、マグネットが電磁石であるときには、その通電を入切しても良い。このように、供給コンベア16は、バイアスカット片4を第2のコンベア4Bから貼付コンベア17の所定の位置へと供給しうる。
前記貼付コンベア17は、前記供給コンベア16とは、例えば前記角度θと同じ角度で交わるベルトコンベヤで構成される。前記貼り付けコンベヤ17に送られたバイアスカット片4の非カットの側縁e(耳部kの無い側の側縁)は、図14(B)に示したように、予め待機しているバイアスカット片4の耳部kの上に載置され、かつ同図(C)のように押圧されて順次ジョイントされる。ジョイント後、貼付コンベア17は、例えばバイアスカット片4の接合方向の長さSに相当する距離を間欠的に送られる。このような動作を繰り返すことにより、長尺なコードプライ1を製造することができる。コードプライ1は適宜ロール対に巻取らせても良いし、また適宜寸断されることもある。
このようにして形成されたコードプライ1は、生カバー形成工程において、長手方向をタイヤ周方向としてカーカスプライの外側に貼り付けされる。形成された、生カバーは加硫され空気入りタイヤが製造される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
タイヤ用のコードプライとして、ベルトプライを表1の仕様に基づき試作した。ベルトプライの共通仕様として、帯状ストリップの幅Wを4インチ、バイアスカットの角度θを21゜とした。コードプライの仕様を表1に示す。
Figure 0004365678
次に、上記各コードプライを使用してタイヤサイズ175/70R13 82Sの乗用車用空気入りラジアルタイヤを試作した。そして、ノイズ性能、ユニフォミティについてテストを行った。テスト方法は次の通りである。
<ノイズ性能>
1.官能評価
排気量1300cm3 の国産FF乗用車の全輪に、リム13×5J、空気圧200kPaの条件で供試タイヤを装着し、アスファルト路面のテストコース内をドライバー1名乗車で走行するとともに、ドライバーの官能によりノイズの大きさを比較例1を6点とする10点法で評価した。数値が大きいほど良好である。
2.ロードノイズ性能
上記の車両条件で、荒れたアスファルト路面を速度50km/H で走行するとともに、運転席右耳元にマイクを設置して騒音レベルdB(A)を測定し、比較例1を基準とする騒音差で表示した。マイナス表示が好ましい。
<ユニフォミティ>
JASO C607−2000に準拠し、リム(13×5J)、内圧(200kPa)、荷重(3.54kN)の下で、試供タイヤ各7本のRFV(ラジアルフォースバリエーション)の7次、8次成分を比較した。数値が小さいほど良好である。テストの結果などを表2に示す。
Figure 0004365678
テストの結果、実施例のコードプライを用いた例タイヤDないしFは、いずれもロードノイズ及びRFVにおいて有意な効果を奏していることが確認できた。
本発明のタイヤ用のコードプライの製造方法を説明する概念図である。 (A)は図1のA−A拡大断面図、(B)は同B−B拡大断面図である。 タイヤ用のコードプライの部分平面図である。 そのC−C拡大断面図である。 帯状ストリップの他の形態を示す断面図である。 帯状ストリップの他の形態を示す断面図である。 帯状ストリップの他の形態を示す断面図である。 本発明のコードプライ製造装置の一実施例を示す平面図である。 その一部を示す側面図である。 トッピング装置の一例を示す部分斜視図である。 切断装置の一例を示す部分斜視図である。 供給コンベアの一例を示す部分斜視図である。 従来のタイヤ用のコードプライの製造方法を示す概念図である。 (A)は図13のI−I拡大断面図、(B)、(C)はバイアスカット片のジョイントを説明する拡大断面図である。
符号の説明
1 タイヤ用のコードプライ
2 タイヤコード
3 帯状ストリップ
4 バイアスカット片
5 擬似ジョイント部

Claims (7)

  1. 平行に配列されたタイヤコードをゴム被覆した長尺の帯状ストリップのバイアスカット片を、向きを揃えかつ非カットの側縁をジョイントすることにより形成されたタイヤ用のコードプライであって、
    前記帯状ストリップに、前記ジョイントされたジョイント部と同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部を少なくとも1カ所設けたことを特徴とするタイヤ用のコードプライ。
  2. 前記擬似ジョイント部は、帯状ストリップにおいて、隣り合う前記タイヤコードの配列ピッチを変えることにより形成されることを特徴とする請求項1記載のタイヤ用のコードプライ。
  3. 前記擬似ジョイント部は、そのタイヤコードの配列ピッチがジョイント部のタイヤコードの配列ピッチと実質的に等しいことを特徴とする請求項2記載のタイヤ用のコードプライ。
  4. 前記擬似ジョイント部は、帯状ストリップの幅を実質的に均等に分割する位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ用のコードプライ。
  5. 前記擬似ジョイント部は、帯状ストリップの幅を非均等に分割する位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ用のコードプライ。
  6. 前記タイヤコードがスチールコードであり、前記コードプライがベルトプライであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤ用のコードプライ。
  7. 平行に配列されたタイヤコードをゴム被覆し両側縁が平行な定幅かつ長尺な帯状ストリップを形成する帯状ストリップ形成工程、
    前記帯状ストリップを長さ方向に対して角度θかつ一定長さでバイアスカットし四辺形のバイアスカット片を形成するバイアスカット工程
    及び前記バイアスカット片の非カットの前記側縁をジョイントすることによりコードプライを形成するジョイント工程を含んで形成されるタイヤ用のコードプライを用いてタイヤを製造するタイヤの製造方法であって、
    前記帯状ストリップ形成工程は、前記帯状ストリップに、前記ジョイントされたジョイント部と同形状かつ長さ方向にのびる擬似ジョイント部を少なくとも1カ所設けて形成することを特徴とするタイヤの製造方法。
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