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JP4367093B2 - 輻射パネル構造体および空気調和機 - Google Patents
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JP4367093B2 - 輻射パネル構造体および空気調和機 - Google Patents

輻射パネル構造体および空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、輻射パネル構造体および空気調和機に関する。
従来、温度調整された空気を室内へと吹き出して室内の温度調整を行う対流型空気調和機がよく利用されている。この対流型空気調和機は、通常、室内へと吹き出される空気が通る吹出し口を備えている。この吹出し口は、例えば、空気調和機の室内機の長手方向に沿って室内機の正面下部に設けられた開口である。対流型空気調和機は、吹出し口から温度調整された空気を室内へと吹き出し、温度調整された空気の対流を室内に発生させる。これによって、温度調整された空気を室内の広範囲に到達させることができ、室内の温度調整を行うことができる(特許文献1参照)。
特開2001−41488号公報
しかし、上記のような対流型空気調和機では、ドラフトが発生する恐れがある。すなわち、対流型空気調和機では、吹出し口から吹き出た空気の対流が、室内の居住者等に直接に接触し易い。このため、居住者等が不快感を感じる恐れがある。
そこで、本願発明者は、特願2003−042805号特許出願明細書に記載された輻射パネル構造体を案出している。この輻射パネル構造体は、温度調整された空気によって大気圧より大きな圧力が生じる圧力発生空間を有し、空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。これにより、輻射と穏やかな空気の吹出しとによって、ドラフトを抑えた穏やかな温度調整を行うことができる。
ところで、このような輻射パネル構造体は、室内の天井面に近接して設置されて使用される場合がある。このような場合、天井面において結露が発生する恐れがある。すなわち、輻射パネル構造体によって冷房を行う場合に輻射パネル構造体が天井面に近接していると、輻射パネルから生じる冷輻射や冷気の吹出しによって天井面が冷却される。このため、天井面において結露が生じる恐れがある。
本発明の課題は、天井面での結露の発生を抑えることができる輻射パネル構造体および空気調和機を提供することにある。
請求項1に記載の輻射パネル構造体は、輻射パネルと断熱材と外部フレームとを備える。輻射パネルは、温度調整された空気が送られる内部空間を有し、室内の天井面に近接して配置され、天井面よりも小さな面積を有し、空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。断熱材は、輻射パネルの天井面側に位置する上面に固定される。外部フレームは、輻射パネルの側面を囲み、天井面に固定される。また、断熱材の上面は平坦な形状を有し、天井面との間に隙間を隔てて配置される。外部フレームは、隙間の側方を覆う。
この輻射パネル構造体では、断熱材は、輻射パネルの天井面側に位置する上面に固定される。従って、輻射パネルが有する内部空間と天井面との間に断熱材が位置して、内部空間から天井面への冷気の伝導を抑えることができる。これにより、天井面での結露の発生を抑えることができる。また、断熱材は輻射パネルの外側から取り付けが可能であるため、断熱材の取り付けが容易である。
請求項2に記載の輻射パネル構造体は、輻射パネルと断熱材と外部フレームとを備える。輻射パネルは、温度調整された空気が送られる内部空間を有し、室内の天井面に近接して配置され、天井面よりも小さな面積を有し、空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。断熱材は、輻射パネルの天井面側に位置する上面と、内部空間との間に設けられる。外部フレームは、輻射パネルの側面を囲み、天井面に固定される。また、輻射パネルの上面は平坦な形状を有し、天井面との間に隙間を隔てて配置される。外部フレームは、隙間の側方を覆う。
この輻射パネル構造体では、断熱材は、輻射パネルの天井面側に位置する上面と、内部空間との間に設けられる。従って、輻射パネルが有する内部空間と天井面との間に断熱材が位置して、内部空間から天井面への冷気の伝導を抑えることができる。これにより、天井面での結露の発生を抑えることができる。
請求項3に記載の輻射パネル構造体は、請求項1または2に記載の輻射パネル構造体であって、輻射パネルは、平坦な形状を有する。
この輻射パネル構造体では、輻射パネルは、平坦な形状を有する。このため、輻射パネルが天井面に設けられても室内の居住者等に圧迫感を与える恐れが少ない。また、この輻射パネル構造体では、輻射パネルが天井面に沿うように配置された場合であっても、断熱材によって天井面での結露の発生を抑えることができる。従って、輻射パネルを天井面に近接させて配置することが可能であり、室内の居住者等への圧迫感を低減することができる。
請求項4に記載の輻射パネル構造体は、請求項2に記載の輻射パネル構造体であって、輻射パネルは、上面と内部空間との間に、断熱材を収納する断熱材収納部を有する。
この輻射パネル構造体では、上面と内部空間との間に、断熱材を収納する断熱材収納部を有する。従って、断熱材収容部へと断熱材を収納させることによって、断熱材を輻射パネル構造体に取り付けることができる。このため、断熱材の取り付けが容易である。
請求項5に記載の輻射パネル構造体は、請求項1から4のいずれかに記載の輻射パネル構造体であって、輻射パネルは、袋部と内部フレームとを有する。袋部は、柔軟且つ空気が透過可能な材料によって袋状に形成され、内部空間を内部に構成する。内部フレームは、袋部の内部に配置され袋部を所定形状に保持する。
この輻射パネル構造体では、袋部が柔軟且つ空気が透過可能な材料によって形成されており、袋部の内部の内部空間から袋部の表面を通って空気が穏やかに吹き出ると共に輻射が生じる。また、このような柔軟且つ空気が透過可能な材料が使用された場合には、袋部の形状を保持することが困難であるが、この輻射パネル構造体では、内部フレームによって、袋部の形状を所定形状に保持することができる。
請求項6に記載の輻射パネル構造体は、請求項5に記載の輻射パネル構造体であって、外部フレームは、袋部の外部において輻射パネルの側面を囲み、天井面に固定される。
この輻射パネル構造体では、外部フレームによって輻射パネルの側面が囲まれる。このため、袋部から側方へと吹き出た空気を所望の方向へと集約することが容易になる。
請求項7に記載の輻射パネル構造体は、請求項6に記載の輻射パネル構造体であって、外部フレームは、内部フレームを支持する支持部を有する。
この輻射パネル構造体では、内部フレームが外部フレームの支持部によって支持される。また、内部フレームは、袋部の形状を所定形状に保持する。このため、袋部を含む輻射パネルを内部フレームを介して外部フレームによって支持することができる。従って、この輻射パネル構造体は、輻射パネルを容易に支持することができる。
請求項に記載の輻射パネル構造体は、請求項1からのいずれかに記載の輻射パネル構造体であって、上記隙間の大きさは、断熱材の厚さより小さい。
請求項に記載の空気調和機は、請求項1からのいずれかに記載の輻射パネル構造体と、送風装置とを備える。送風装置は、輻射パネル構造体へと温度調整された空気を送る。
この空気調和機では、送風装置から温度調整された空気が輻射パネルへと送られ、温度調整された空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行うことができる。そして、輻射パネル構造体では、断熱材が、内部空間の天井面側に設けられる。このため、内部空間の冷気によって天井面が冷却されることを抑えることができる。これにより、この空気調和機では、天井面での結露の発生を抑えることができる。
請求項1に記載の輻射パネル構造体では、天井面での結露の発生を抑えることができる。また、断熱材は輻射パネルの外側から取り付けが可能であるため、断熱材の取り付けが容易である。
請求項2に記載の輻射パネル構造体では、断熱材は、輻射パネルの天井面側に位置する上面と、内部空間との間に設けられる。従って、輻射パネルが有する内部空間と天井面との間に断熱材が位置して、内部空間から天井面への冷気の伝導を抑えることができる。これにより、天井面での結露の発生を抑えることができる。
請求項3に記載の輻射パネル構造体では、輻射パネルを天井面に近接させて配置することが可能であり、室内の居住者等への圧迫感を低減することができる。
請求項4に記載の輻射パネル構造体では、断熱材収容部へと断熱材を収納させることによって、断熱材を輻射パネル構造体に取り付けることができ、断熱材の取り付けが容易である。
請求項5に記載の輻射パネル構造体では、袋部が柔軟且つ空気が透過可能な材料によって形成されており、袋部の内部の内部空間から袋部の表面を通って空気が穏やかに吹き出ると共に輻射が生じる。また、内部フレームによって、袋部の形状を所定形状に保持することができる。
請求項6に記載の輻射パネル構造体では、袋部から側方へと吹き出た空気を所望の方向へと集約することが容易になる。
請求項7に記載の輻射パネル構造体では、この輻射パネル構造体は、輻射パネルを容易に支持することができる。
請求項に記載の空気調和機では、天井面での結露の発生を抑えることができる。
<第1実施形態>
[全体構成]
本発明の第1実施形態にかかる空気調和機100を図1および図2に示す。図1は、空気調和機100および空気調和機100が配置された室内Rの側面図であり、図2は、図1におけるII−II断面図である。この空気調和機100は、輻射パネル構造体1aと室内
機2a(送風装置)と室外機3(図8参照)とを備えており、輻射と、温度調整された空気の吹き出しとによって冷暖房等の室内Rの空気調和を行うことができる。
[輻射パネル構造体]
輻射パネル構造体1aは、図1に示すように、天井面CLの近傍に天井面CLに沿って配置され、温度調整された空気の温度を利用した輻射と、温度調整された空気の吹出しとによって冷暖房等の空気調和を行う。輻射パネル構造体1aは、図1および図2に示すように、全体として薄い板状の外形を有しており、平面的な形状となっている。室内Rの側方に隣接する空間は、室内機2aを収納する室内機収納空間SP1となっており、室内Rと室内機収納空間SP1とは仕切り部材Wによって仕切られている。仕切り部材Wは、室内Rの床面から天井面CLまでに亘って設けられているが、室内Rと室内機収納空間SP1との間で空気の出入りが可能となっている。輻射パネル構造体1aの側面の一つは、仕切り部材Wに近接しており、室内機収納空間SP1内の室内機2aと接続されている。輻射パネル構造体1aは、輻射パネル4aと外部フレーム5aとを有している。
〔輻射パネル〕
輻射パネル4aは、輻射と空気の吹出しとを行う部分である。輻射パネル4aの外観図を図3に示す。図3(a)は輻射パネル4aの平面図であり、図3(b)は輻射パネル4aの側面図である。なお、図3(a)の輻射パネル4aの平面図は、天井面CLに設置された輻射パネル4aを下方から見上げた図である。輻射パネル4aは、薄い板状の外形であり平坦な形状を有している。輻射パネル4aは、室内Rの天井面CLに近接して配置されており、平面視において長方形の外形を有する。輻射パネル4aは、袋部40aと内部フレーム41a(図5および図6参照)と断熱材42とを有する。
〈袋部〉
袋部40aは、天井面CLの近傍に天井面CLに略平行に配置される。袋部40aは、織布や不織布等の繊維系材料から袋状に形成され、図4に示すように、圧力発生空間PS(内部空間)を内部に構成する。なお、図4は、袋部40aの側面断面図を示しているが、内部フレーム41a等は省略している。圧力発生空間PSには、室内機2aから温度調整された空気が送られることによって、大気圧より大きな圧力が生じる。また、袋部40aを形成する繊維系材料は、柔軟且つ空気が透過可能であると共に約0.9の輻射率を有する。このため、圧力発生空間PSに送られた空気は、袋部40aの繊維の目の隙間から穏やかに吹出される。また、圧力発生空間PSに送られた空気によって袋部40aの温度が調整されることにより、袋部40aから輻射が生じる。これにより、穏やかな空気の吹出しと輻射とによって室内Rの温度調整を行うことができる。なお、繊維系材料は伸縮性を有している。
袋部40aは、平坦な薄型の板状形状を有し、上面43、下面44および側面45によって構成される。
袋部40aの上面43は、室内Rの天井面CLに沿って天井面CLに略平行に配置されている。また、袋部40aの上面43は、天井面CLに近接して配置される。
袋部40aの下面44は、室内Rに面する位置に天井面CLと略平行に配置されている。袋部40aの下面44は、図3(a)に示すように、下方の室内Rに対して長方形の投影形状を有しており、例えば、室内Rに配置される寝具を平面的に覆う程度の大きさを有している。
袋部40aの側面45は、図3(b)に示すように、それぞれ細長い長方形の形状を有している。袋部40aの側面45からも上面43や下面44と同様に空気の吹き出しと輻射とが生じるが、袋部40aの側面45からの空気の吹き出しと輻射とは、外部フレーム5aによって所望の方向へと集約される。外部フレーム5aについては、後に詳細に説明する。
また、図3(a)に示すように、袋部40aの側面45の一つには、内部フレーム41aが挿入される開口である内部フレーム挿入口46と、内部フレーム挿入口46を開閉する開閉部47とが設けられている。開閉部47は、内部フレーム挿入口46を開閉するファスナーによって構成される。
さらに、袋部40aの側面45の一つには、空気取入れ口48が設けられている。空気取入れ口48は、温度調整された空気を取り入れる部分であり、空気取入れ口48は、図4に示すように、一端が室内機2aの吹出し口25に取り付けられたダクト9の他端に接続され、室内機2aから圧力発生空間PSへと送られる空気が通過する。
〈内部フレーム〉
内部フレーム41aは、袋部40aの内部に配置され袋部40aを上記のような薄い板状の形状に保持する部材である。内部フレーム41aの外観図を図5に示す。図5(a)は、内部フレーム41aの平面図であり、天井面CL側から内部フレーム41aを見た図である。内部フレーム41aは、平坦な形状に組み合わされた複数の線状部材L1−L6から構成される。複数の線状部材L1−L6は、例えば、ステンレスなどの金属や樹脂等の所定の剛性を有する材料によって形成されている。
図5(a)に示すように、内部フレーム41aの上面58は、略長方形の外形を有しており、長方形の2つの長辺を構成する2本の第1線状部材L1と、2本の第1線状部材L1に亘って設けられる複数の第2線状部材L2とによって構成されている。複数の第2線状部材L2のうちの2本は、長方形の短辺を構成し、他の第2線状部材L2は、長方形の短辺に平行に略等間隔に配置されている。第2線状部材L2は、第1線状部材L1の間隔よりも僅かに長く形成されており、このため、第2線状部材L2の両端は、第1線状部材L1、すなわち、長方形の長辺から僅かに突出する突出部410を形成している。この内部フレーム41aの上面58は、袋部40aの上面43を上記のような形状に保持する。
内部フレーム41aの下面59は、図6に示すように、内部フレーム41aの上面58の外形と同様の大きさの長方形状に組み合わされた第3線状部材L3と、内部フレーム41aの上面58の外形よりも一回り小さな長方形状に組み合わされた第4線状部材L4と、第3線状部材L3と第4線状部材L4とをつなぐ第5線状部材L5とによって構成されている。この内部フレーム41aの下面59は、袋部40aの下面44を上記のような形状に保持する。なお、図6は、図5(b)におけるVI−VI断面図である。
また、内部フレーム41aの側面57は、図5(b)に示すように、内部フレーム41aの上面58と下面59とをつなぐ複数の第6線状部材L6によって構成されている。この内部フレーム41aの側面57は、袋部40aの側面45を上記のような形状に保持する。
内部フレーム41aは、図3(a)に示す袋部40aの内部フレーム挿入口46から袋部40aの内部へと挿入される。袋部40aと内部フレーム41aとは、内部フレーム41aが袋部40aの内部に配置された状態で開閉部47のファスナーを閉めることにより袋部40aに所定のテンションが作用するように寸法が設計されている。
〈断熱材〉
断熱材42は、図3(b)および図4に示すように、輻射パネル4aの天井面CL側に位置する上面、すなわち、袋部40aの上面43に固定されており、圧力発生空間PSの天井面CL側に設けられている。袋部40aの上面43と天井面CLとの間には、約6mmの隙間が設けられており、断熱材42は袋部40aの上面43に固定されて、この隙間に面している。断熱材42は、約5mmの厚さを有するシート状の形状であり、断熱材42と天井面CLとの間隔は極僅かとなっている。従って、断熱材42は天井面CLに近接している。断熱材42は、袋部40aの上面43の略全体を覆っている。
〔外部フレーム〕
外部フレーム5aは、図2に示すように、外形が長方形の短辺の一つが欠けた形状となるように組み合わされた木製の枠であり、袋部40aの外部において輻射パネル4aの側面、すなわち袋部40aの側面45を囲む。なお、外部フレーム5aを構成する材料は木に限らず輻射パネル4aを支持できる所定の剛性を有するものであればよい。外部フレーム5aは、袋部40aの空気取入れ口48が設けられる側面45すなわち仕切り部材Wに面する側面45を除く他の全ての側面45を囲んでいる。従って、外部フレーム5aは、輻射パネル4aの室内Rに面する側面45の全体を囲んでいる。外部フレーム5aは、図1に示すように、上端が天井面CLに隙間なく固定されており、下端は袋部40aの下面44と略同じ高さとなっている。外部フレーム5aの高さ方向寸法は約60mmであり、輻射パネル構造体1aは、非常に薄型な形状となっている。従って、輻射パネル構造体1aでは、室内Rの居住者等へと与える圧迫感が低減されている。なお、袋部40aは自重や内圧等によって下面44が下方へ凸に膨らんだ形状となるが、外部フレーム5aは、膨らみの基端となる下面44と側面45との接続位置と略同じ高さとなっている。
また、外部フレーム5aは、図7に示すように、内部フレーム41aを支持する支持部50を有する。なお、図7は、図2におけるVII−VII断面図である。支持部50は、外部フレーム5aの2つの長辺の両方に設けられている。支持部50は、外部フレーム5aの内側に設けられたスリット51と、スリット51に設けられる金属製のレール52とによって構成されている。スリット51は、外部フレーム5aの内側のうち天井面CLに近い位置に設けられており、天井面CLに平行に設けられている。内部フレーム41aの突出部410が、外部フレーム5aの側方からこの支持部50に通されて支持部50に係止することによって、輻射パネル4aが外部フレーム5aに支持される。
[室内機]
室内機2aは、輻射パネル4aの圧力発生空間PSへと温度調整された空気を送る。室内機2aは、上述したように、室内Rから仕切られた室内機収納空間SP1に配置される。室内機2aは、図8に示すように、室内熱交換器20、室内ファン21、室内ファンモータ22、室内機ケーシング23(図1参照)などを備えている。
室内機ケーシング23は、室内熱交換器20、室内ファン21、室内ファンモータ22等を内部に収納しており、図4に示すように、吸込み口24と吹出し口25とを備えている。
吸込み口24は、室内Rから室内機ケーシング23内へと取り入れられる空気が通る開口である。吸込み口24は、室内機ケーシング23の下面に設けられており、下方から空気を吸込む。
吹出し口25は、吸込み口24よりも上方に設けられており、室内機ケーシング23内で室内熱交換器20を通って輻射パネル構造体1aへと送られる空気が通る開口である。吹出し口25は、輻射パネル構造体1aの空気取入れ口48に接続されるダクト9の一端と接続される。
室内熱交換器20は、図8に示すように、室外熱交換器30や圧縮機32等と冷媒配管26,27を介して接続されている。室内熱交換器20は、通過する空気との間で熱交換を行うことによって、空気の温度調整を行う。室内ファン21は、室内ファンモータ22によって回転駆動され、室内Rから取り込まれ輻射パネル構造体1aへと送られる空気流を生成する。この空気流は、吸込み口24から室内機ケーシング23の内部に取り込まれ、室内熱交換器20、吹出し口25および空気取入れ口48を通って輻射パネル4aの内部の圧力発生空間PSへと到る空気の流れである。
[室外機]
室外機3は、室外に配置され、図8に示すように、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、電動弁34、室外ファン38、室外ファンモータ39、室外熱交換器30等を備えている。圧縮機32、電動弁34、四路切換弁33、室外熱交換器30等は、室内熱交換器20と共に冷媒回路を構成している。室外ファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動され、室外熱交換器30を通る空気の流れを生成する。
[空気調和機の運転動作]
次に、この空気調和機100によって室内Rの空気調和を行う場合の運転動作について説明する。
冷房運転時には、室内熱交換器20が、蒸発器として機能して、通過する空気から熱を奪う。室内ファン21によって室内機収納空間SP1を経て吸込み口24から室内機ケーシング23内に取り込まれた室内Rの空気は、室内熱交換器20を通過する際に熱を奪われて冷却される。
この冷却された空気は、吹出し口25、ダクト9、空気取入れ口48を通り、袋部40a内の圧力発生空間PSへと送られる。空気が圧力発生空間PSに送られると、大気圧より大きな正の静圧が圧力発生空間PSに生じる。すなわち、図9に示すように、天井面CLに平行に流れる空気の流れ(実線矢印A1参照)に対して垂直な方向に大気圧より大きな圧力が生じる。このため、冷却された空気が、袋部40aの繊維の隙間から押し出され、室内Rへと穏やかに吹き出される(実線矢印A2参照)。
また、袋部40aが冷却された空気と接触することによって、袋部40aが冷却される。このため、袋部40aによる冷輻射が生じる(破線矢印A3参照)。
このように、この空気調和機100では、袋部40aの繊維の隙間からの穏やかな吹き出しと、袋部40aの冷輻射とによって、室内Rの冷房が行われる。
暖房運転時には、室内熱交換器20が凝縮器として機能して、通過する空気を加熱する。加熱された空気は、冷房運転時と同様に、袋部40a内の圧力発生空間PSへと送られる。そして、加熱された空気が、袋部40aの繊維の隙間から押し出され、室内Rへと穏やかに吹き出される。また、袋部40aが加熱された空気と接触することによって、袋部40aが加熱される。そして、袋部40aによる熱輻射が生じる。このように、この空気調和機100では、袋部40aの繊維の隙間からの穏やかな吹出しと、袋部40aの熱輻射とによって、室内Rの暖房が行われる。
[特徴]
(1)
この輻射パネル構造体1aでは、袋部40aの上面に断熱材42が設けられているため、袋部40aを天井面CLに近接させても、天井面CLへの冷気の伝達を抑えることができる。このため、天井面CLにおける結露の発生を抑えることができる。
(2)
この輻射パネル構造体1aでは、天井面CLにおける結露の発生を抑えることができるため、袋部40aを天井面CLに近接して天井面CLに沿って配置することが可能である。従って、輻射パネル4aの位置を高くすることができ、室内Rへの飛び出しを小さくすることができる。このため、天井面CLに設けられる輻射パネル構造体1aが居住者等へ与える圧迫感を低減することができる。
(3)
この輻射パネル構造体1aでは、袋部40aが柔軟な繊維系材料によって形成されているため、袋部40aだけでは、上記のような袋部40aの形状を保持することは困難である。しかし、この輻射パネル構造体1aでは、内部フレーム41aが袋部40aを内部から支持しているため、袋部40aの形状を上記のような形状に容易に保持することができる。
(4)
この輻射パネル構造体1aでは、外部フレーム5aによって輻射パネル4aの袋部40aの側面45が囲まれる。このため、袋部40aから側方へと吹き出た空気を下方向の室内Rへと集約することが容易である。
また、この輻射パネル構造体1aでは、外部フレーム5aの上端が天井面CLに隙間なく固定されており、外部フレーム5aは、袋部40aの仕切り部材Wに面する側面45を除く他の全ての側面45を囲んでいる。このため、この輻射パネル構造体1aでは、天井面CLと輻射パネル4aとの間に埃が侵入することを抑えることができる。
(5)
この輻射パネル構造体1aでは、内部フレーム41aが外部フレーム5aの支持部50によって支持される。このため、袋部40aの内部に内部フレーム41aが収容された状態で、内部フレーム41aの突出部410が支持部50に係止するように輻射パネル4aを外部フレーム5aに取り付けることによって、袋部40aを含む輻射パネル4aを外部フレーム5aによって容易に支持することができる。これにより、この輻射パネル構造体1aでは、輻射パネル4aを天井面CL近傍に容易かつ安定的に設置することができる。
(6)
この輻射パネル構造体1aでは、ダクト9および外部フレーム5aから輻射パネル4aを容易に取り外すことができる構造となっており、開閉部47のファスナーを開閉することによって内部フレーム挿入口46から内部フレーム41aを容易に出し入れすることができる。このため、上記の輻射パネル構造体1aを利用することによって、周期的に袋部40aを交換するメンテナンスを行い、袋部40aを清潔に保つサービスを提供することができる。
(7)
この輻射パネル構造体1aでは、袋部40aの内部に内部フレーム41aを挿入した状態で、開閉部47を閉じることによって、袋部40aの内部に内部フレーム41aを設置することができる。このため、袋部40aと開閉部47との寸法を近いものとして袋部40aの寸法を比較的小さくしても、袋部40aの伸縮性を利用して内部フレーム41aを袋部40aの内部に挿入することができる。これにより、袋部40aに所定のテンションが作用した状態とすることができる。従って、袋部40aに所定のテンションが作用した状態とすることができ、袋部40aの膨らみやたるみを抑えることができる。これにより、輻射パネル構造体1aの美観を向上させることができる。また、平坦な形状を保持することによって、輻射や空気の吹出しを下方へと均一に行うことができ、むらの少ない温度調整を行うことができる。
<第2実施形態>
[構成]
本発明の第2実施形態にかかる輻射パネル4bを図10に示す。
輻射パネル4bの袋部40bは、内部が上下2段に分かれた2重構造となっており、袋部40bの上面49と圧力発生空間PSとの間に、断熱材42を収納する断熱材収納部60を有する。この断熱材収納部に断熱材42が収納されることによって、断熱材42が、輻射パネル4bの天井面CL側に位置する上面49と圧力発生空間PSとの間に設けられ、天井面CLへの冷気の伝達を防止することができる。
他の構成については、第1実施形態にかかる空気調和機100と同様である。
[特徴]
この輻射パネル4bでは、断熱材収容部60へと断熱材42を収納させることによって、断熱材42を輻射パネル構造体に取り付けることができる。このため、断熱材42の取り付けが容易である。
<他の実施形態>
(1)
上記の実施形態では、袋部40aが繊維系材料によって形成されているが、所定の輻射率を有し空気が透過可能な他の材料が使用されてもよい。例えば、多孔質性の樹脂フィルムなどが使用されもよい。
(2)
上記の実施形態では、室内機2aは室内機ケーシング23の下面に設けられた吸込み口24から空気を吸込んでいるが、吸込み口24が室内機ケーシング23の側面、後面または側面と後面との両方に設けられた室内機が使用されてもよい。例えば、図11に示すような室内機2bが考えられる。この室内機2bは、室内Rの天井面CLに設けられる天吊型室内機であり、薄型の平坦な形状を有する。室内機2bは、室内機ケーシング28の側面に設けられる吸込み口29を有する。なお、「側面」や「後面」とは、室内機のうち輻射パネル構造体1aが設けられる側を正面としたときの「側面」や「後面」を意味する。
このような室内機2bでは、吸込み口29が下方の居住者等の視野に入り難くなり、美観が向上する。
(3)
上記の実施形態において、繊維の目の粗い繊維系材料を使用することによって、袋部40aの膨らみを防止してもよい。また、圧力発生空間PSへと送られる空気の流量制御を併せて行うことによっても膨らみを抑えることができる。例えば、必要流量に対して袋部40aの膨らみが所定値以下となるような繊維の目の粗さを有する繊維系材料が選択されるとよい。これにより、膨らみを抑えて下方への略均一な空気の吹出しを行うことができる。
また、穏やかな吹出しと輻射を行うための第1層と、第1層の膨らみを抑えるための第2層とを有する2重構造の袋部40aが利用されてもよい。第1層は、例えば、上記のような繊維系材料や流量制御された多孔パネルによって形成され、第2層は、第1層の外側に設けられ、第1層よりも繊維の目が粗く膨らまない繊維系材料によって形成される。また、第2層は、木製、金属性、樹脂製など材料によって格子状に形成されてもよい。このような構成によっても袋部40aの膨らみを抑えることができる。
(4)
袋部40aを形成する材料は必ずしも1種類である必要はなく、複数の異なる伸縮性を有する材料で袋部40aを形成してもよい。例えば、袋部40aの下面の中央部分は比較的伸縮性の低い材料で形成し、袋部40aの下面の周辺部分は比較的伸縮性の高い材料で形成することが考えられる。この場合、圧力発生空間PSに空気が送られると、静圧によって袋部40aが膨らむ程度が部分によって異なる。従って、複数の異なる伸縮性を有する材料で袋部40aを形成することによって、膨らんだ状態の袋部40aを所望の形状にすることができる。
(5)
上記の実施形態において、袋部40aの周囲にテンションアジャスターを配置してもよい。このテンションアジャスターは、袋部40aのテンションを調整する機構である。袋部40aが伸縮性を有する材料によって形成されると、圧力発生空間PSの静圧や自重などによって、袋部40aの下面が下方に凸に膨らんだ形状となる。そして、下面の下方への垂れ下がり量は、経時変化により大きくなる。このような場合に、テンションアジャスターによって、袋部40aの一部を巻き取って袋部40aにテンションをかけて垂れ下がり量を低減させるとよい。これにより、袋部40aを所定形状に保持することができる。
(6)
上記の実施形態では、袋部40aは伸縮性を有する材料によって形成されているが、伸縮性の少ない、或いは伸縮性を有さない材料によって形成されてもよい。これにより、袋部40aの下面の垂れ下がりの増大を防止することができる。
(7)
外部フレーム5aなどに輻射温度センサーを設け、室内機に吸込み温度センサーを設けて、制御部(図示せず)による室内の温度制御を行ってもよい。輻射温度センサーは、対象となる人や寝具等の輻射温度を測定する。吸込み温度センサーは、室内機に吸込まれる空気の温度を測定することによって、室内Rの温度を測定する。制御部は、輻射温度と吸込み温度とに基づいて、吹出される空気の温度や風量などを制御する。これにより、より適切な室内Rの温度制御が可能である。
また、上記の輻射温度センサーの向きを変更可能な構造としてもよい。これにより、輻射パネル4aのうち輻射温度の測定が必要な部分の輻射温度の測定が可能となり、より適切な室内Rの温度制御が可能である。
さらに、輻射温度センサーが人検知センサーを兼ねてもよい。輻射温度センサーによって室内Rへの人の出入りを検知することによって、人の出入りにあわせて空気調和機100のオン・オフを自動的に行う制御を行うことができる。
(8)
輻射パネル構造体1aに、袋部40a内の圧力発生空間PSの圧力を測定する圧力センサーと、圧力発生空間PS内の空気を抜くための弁とが備えられ、圧力発生空間PS内の圧力が所定レベルを超えたときに弁を開く制御が行われてもよい。また、圧力センサーが無くても所定圧力に達すると開き、それ以下では閉じる自動調整が可能な弁が用いられてもよい。これにより、袋部40aの膨らみを所定レベル以下に抑えることができる。
(9)
袋部40aの下面をそれぞれ別々に吹出しを行うことができる複数の吹出し部分によって構成して、室内Rの所定部分を狙って微風吹出しを行う制御が行われてもよい。これにより、よりきめ細かい部分的な温度調整が可能となる。
(10)
上記の実施形態では、袋部40aに断熱材42が固定されているが、内部フレーム41aに断熱材42が固定されてもよい。このような構成によっても、上記と同様に天井面CLでの結露の発生を抑えることができる。
(11)
上記の実施形態では、室内Rの空気を室内機ケーシング23に取り込んで輻射パネル構造体1aへと送っているが、室外から取り込んだ空気を輻射パネル構造体1aへと送ってもよい。また、室内機2aと室外機3とが一体となった送風装置が用いられてもよい。
(12)
上記の実施形態では、輻射パネル4aは平面視において長方形の形状を有しているが、他の形状を有するものでもよい。例えば、正方形や6角形のなどの他の多角形や円形のものであってもよい。
(13)
上記の実施形態では、輻射パネル4aと室内機2aとは、ダクト9を介して接続されているが、輻射パネル4aが室内機2aに固定されており、輻射パネル4aと室内機2aとが一体とされていてもよい。
本発明は、天井面での結露の発生を抑えることができる効果を有し、輻射パネル構造体および空気調和機として有用である。
空気調和機および空気調和機が配置された室内の側面図。 図1におけるII−II断面図。 (a)輻射パネルの平面図。 (b)輻射パネルの側面図。 輻射パネルの側面断面図。 (a)内部フレームの平面図。(b)内部フレームの側面図。 図5(b)におけるVI−VI断面図。 図2におけるVII−VII断面図。 室内機と室外機との冷媒回路図。 空気調和機による温度調整を示す模式図。 第2実施形態にかかる袋部の側面断面図。 他の実施形態にかかる室内機を示す側面図。
1a 輻射パネル構造体
2a,2b 室内機(送風装置)
4a、4b 輻射パネル
5a 外部フレーム
40a、40b 袋部
41a 内部フレーム
42 断熱材
43,49 上面
50 支持部
60 断熱材収納部
CL 天井面
PS 圧力発生空間(内部空間)
R 室内

Claims (9)

  1. 温度調整された空気が送られる内部空間(PS)を有し、室内(R)の天井面(CL)に近接して配置され、前記天井面(CL)よりも小さな面積を有し、前記空気の吹出しと輻射とによって前記室内(R)の温度調整を行う輻射パネル(4a)と、
    前記輻射パネル(4a)の前記天井面(CL)側に位置する上面(43)に固定される断熱材(42)と、
    前記輻射パネル(4a、4b)の側面(45)を囲み、前記天井面(CL)に固定される外部フレーム(5a)と、
    を備え、
    前記断熱材(42)の上面(43)は平坦な形状を有し、前記天井面(CL)との間に隙間を隔てて配置され
    前記外部フレーム(5a)は、前記隙間の側方を覆う、
    輻射パネル構造体(1a)。
  2. 温度調整された空気が送られる内部空間(PS)を有し、室内(R)の天井面(CL)に近接して配置され、前記天井面(CL)よりも小さな面積を有し、前記空気の吹出しと輻射とによって前記室内(R)の温度調整を行う輻射パネル(4b)と、
    前記輻射パネル(4b)の前記天井面(CL)側に位置する上面(49)と、前記内部空間(PS)との間に設けられる断熱材(42)と、
    前記輻射パネル(4a、4b)の側面(45)を囲み、前記天井面(CL)に固定される外部フレーム(5a)と、
    を備え、
    前記輻射パネル(4b)の上面(49)は平坦な形状を有し、前記天井面(CL)との間に隙間を隔てて配置され
    前記外部フレーム(5a)は、前記隙間の側方を覆う、
    輻射パネル構造体(1a)。
  3. 前記輻射パネル(4a、4b)は、平坦な形状を有する、
    請求項1または2に記載の輻射パネル構造体(1a)。
  4. 前記輻射パネル(4b)は、前記上面(49)と前記内部空間(PS)との間に、前記断熱材(42)を収納する断熱材収納部(60)を有する、
    請求項2に記載の輻射パネル構造体(1a)。
  5. 前記輻射パネル(4a、4b)は、柔軟且つ空気が透過可能な材料によって袋状に形成され前記内部空間(PS)を内部に構成する袋部(40a,40b)と、前記袋部(40a,40b)の内部に配置され前記袋部(40a,40b)を所定形状に保持する内部フレーム(41a)とを有する、
    請求項1から4のいずれかに記載の輻射パネル構造体(1a)。
  6. 前記外部フレーム(5a)は、前記袋部(40a,40b)の外部において前記輻射パネル(4a、4b)の側面(45)を囲み、前記天井面(CL)に固定される
    請求項5に記載の輻射パネル構造体(1a)。
  7. 前記外部フレーム(5a)は、前記内部フレーム(41a)を支持する支持部(50)を有する、
    請求項6に記載の輻射パネル構造体(1a)。
  8. 前記隙間の大きさは、前記断熱材(42)の厚さより小さい、
    請求項1からのいずれかに記載の輻射パネル構造体(1a)。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の輻射パネル構造体(1a)と、
    前記輻射パネル構造体(1a)へと温度調整された前記空気を送る送風装置(2a,2b)と、
    を備える空気調和機(100)。
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