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JP4369835B2 - マット - Google Patents
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Description

本発明は、浴室、プール等の脱衣場の床面に敷かれる足拭きマットのようなマットに関する。
浴室、プール等の脱衣場の床面に敷かれる足拭きマットのようなマットは、例えば不織布を用いてなり、マット下の床面を濡らさないために、吸水性を有する(特許文献1参照)。
特開2000−70106号公報
しかしながら、従来のマットを形成する不織布の繊維は、一般に円形断面を有するため、濡れた足の裏に対する摩擦力が小さい。この結果、足の裏の水を効率良く掻き落とすことができず、また、利用者が足を滑らせることがあるという問題があった。
更に、従来の吸水性を有するマットは、利用者が多い場合に乾燥が遅れて全体が濡れた状態となり、後の利用者が使用時に不快感を免れ得ないことがあるという問題があった。
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、不織布が、その長手方向に沿う突条部を有する繊維からなることにより、足の裏の水を効率良く掻き落とすことができ、また、利用者が足を滑らせることを抑制でき、更に、利用者が多い場合でも、利用者が使用時に不快感を覚えることを抑制できるマットを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、不織布の裏面に保水層を備えることにより、利用者が多い場合でも、利用者が使用時に不快感を覚えることを更に抑制できるマットを提供することにある。
本発明の他の目的は、不織布の裏面側に滑り止め層を備えることにより、利用者が足を滑らせることを更に抑制できるマットを提供することにある。
本発明の他の目的は、融着されている不織布及び保水層夫々がポリエステルを主成分とし、保水層は更にアクリルを主成分とすることにより、不織布及び保水層を容易に融着させることができ、更に保水層の保水力を向上させることができるマットを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、融着されている不織布、保水層及び滑り止め層の内、不織布及び保水層夫々がポリエステルを主成分とし、滑り止め層がポリプロピレンを主成分とし、滑り止め層の裏面に粘着性を有する合成樹脂が塗布してあることにより、不織布、保水層及び滑り止め層を容易に融着させることができ、更に滑り止め層の床面に対する粘着力を向上させることができるマットを提供することにある。
発明に係るマットは、不織布を用いてなるマットにおいて、前記不織布の裏面に、前記不織布に浸透した水を保水する保水層を備え、該保水層の裏面に、床面に対する滑り止めとなる滑り止め層を備え、前記不織布は、その長手方向に沿う突条部を有する繊維からなり、前記不織布の表面に、複数本の起毛列が離隔形成してあり、前記不織布はポリエステルを主成分とし、前記保水層はポリエステル及びアクリルを主成分とし、前記滑り止め層は、ポリプロピレンを主成分とする不織シートの裏面に、粘着性を有する合成樹脂を塗布してなり、前記不織布と前記保水層と前記滑り止め層とは、周縁部及び中央部が融着してあり、該中央部の融着部分は溝部を形成していることを特徴とする。
発明にあっては、例えば一般の足拭きマットと同様に、浴室、プール等の脱衣場の床面に敷かれて使用される。本発明のマットは不織布を用いてなり、不織布は、その長手方向に沿う突条部(例えば尖鋭条部)を有する繊維からなる。即ち、不織布を形成する繊維は、円形断面繊維ではなく、その断面に突部(例えば尖鋭部)を有する異形断面繊維である。このため、不織布を形成する繊維、ひいては不織布は、濡れた足の裏に対する摩擦力が大きい。また、突条部を有する異形断面繊維で形成された不織布は、円形断面繊維で形成された不織布よりもシャリ感が高い。更に、不織布は多孔質であるため、表面側から裏面側への水の浸透性、及び通気性が高い。なお、異形断面繊維が複数の突条部を有する場合、突条部同士は異形断面繊維の周方向位置に離隔配置される。
更にまた、不織布の表面には、複数本の起毛列が離隔形成されている。
更に、本発明のマットは、不織布に浸透した水を保水する保水層を、不織布の裏面に、例えば不織布に密着して備える。この場合、保水層と不織布とは、縫い合わせ、貼り合わせ等で接合される。本発明のマットは、不織布に浸透した水を保水層が保水するため、不織布が濡れた状態にならず、また、不織布から床面へ水が移動して床面を濡らすこともない。
更に、本発明のマットは、床面に敷かれた場合に、床面に対する滑り止めとなる滑り止め層を、不織布の裏面側に、例えば不織布の裏面に密着して、又は不織布の裏面に密着配置された保水層の裏面に密着して備える。この場合、滑り止め層と不織布と、又は滑り止め層と不織布及び保水層とは、縫い合わせ、貼り合わせ等で接合される。滑り止め層は、滑り止めの手段を有していない不織布、保水層等に比べて、床面に対する摩擦力、接着力等が高い。
更に、本発明のマットは、ポリエステル及びアクリルを主成分とする保水層を、ポリエステルを主成分とする不織布の裏面に融着して備える。ポリエステルを主成分とする不織布と、アクリルを主成分としポリエステルを全く又はほとんど含まない保水層とは融着し難いが、ポリエステルを主成分としアクリルを全く又はほとんど含まない保水層は保水力が低いため、保水層にポリエステルとアクリルとが主成分として含まれる。
更に、本発明のマットは、ポリプロピレンを主成分とし、表面(上面)の不織布とは別の不織布である不織シートを用いてなる滑り止め層を、ポリエステルを主成分とする不織布及び保水層の裏面に融着して備える。ポリプロピレンを主成分とする場合、不織シートと不織布及び保水層とは融着し易い。また、滑り止め層の不織シートの裏面の全面又は一部に、粘着性を有する合成樹脂が塗布してある。塗布された合成樹脂は、床面に対する粘着力が高い。
更にまた、不織布と保水層と滑り止め層とは、周縁部及び中央部が融着してあり、中央部の融着部分は溝部を形成している。
発明のマットによれば、突条部によって、即ち不織布を形成する異形断面繊維の形状及び摩擦力によって、足の裏の水を効率良く掻き落とすことができ、また、利用者の足が滑ることを抑制することができる。更に、不織布の表面が起毛させてあるため、足の裏の水が更に効率良く掻き落とされ、また、利用者の足が滑ることを更に抑制することができる。しかも、複数本の起毛列が離隔形成されている分、不織布の表面積が大きいため、本発明のマットは、水の浸透性、通気性、及び速乾性に優れている。
更にまた、不織布は水の浸透性が高いため、不織布が掻き落とした水、不織布に滴り落ちた水等を、不織布を通して床面まで浸透させることによって、又は、不織布を通して、不織布の裏面に配置した保水層まで浸透させて保水することによって、不織布の表側、即ちマットの表面が濡れた状態のままになることを抑制することができる。この結果、利用者が多い場合でも、利用者が使用時に不快感を覚えることを抑制することができる。
更にまた、異形断面繊維で形成された不織布はシャリ感が高いため、マットは利用者にとって快適な触感を有し、更に、利用者に不織布の湿り気を気づかれ難い。つまり、利用者の快適性を向上させることができる。
また、不織布は通気性が高いため、足拭きマットとしての使用後、又は洗濯後の乾燥が早い。このため、利用者の快適性及び利便性を向上させることができる。
更に、本発明のマットによれば、不織布が掻き落とした水、不織布に滴り落ちた水等を、不織布に浸透させて保水層へ至らせ、保水層で保水する。このことによって、不織布の表側、即ちマットの表面が濡れた状態のままになることを抑制することができ、また、マットが敷かれている床面を濡らしてしまうことを抑制することができる。
この結果、利用者が多い場合でも、利用者がマットの使用時に不快感を覚えることを抑制することができる。また、利用者がマットから床面へ移動した場合に、足の裏が再び濡れてしまうことを抑制することができる。更に、濡れた床面を改めて拭き掃除する必要がない。つまり、利用者の快適性及び利便性を向上させることができる。
更に、本発明のマットによれば、滑り止め層の床面に対する摩擦力、接着力等が高いため、滑り止め層によってマットを床面に固定させることができる。この結果、利用者がマットごと足を滑らせることを抑制することができる。
更に、滑り止め層が防水性を有する場合は、マットが敷かれている床面を濡らしてしまうことを防止することができる。
更に、本発明のマットによれば、保水層がポリエステルを主成分とするため、保水層は、アクリルを主成分としポリエステルを全く又はほとんど含まない保水層に比べて、ポリエステルを主成分とする不織布と容易に融着することができ、この結果、不織布と保水層とが分離してしまうことを抑制することができる。
また、保水層はアクリルを主成分とするため、ポリエステルを主成分としアクリルを全く又はほとんど含まない保水層に比べて、保水力が高い。この結果、保水層は、不織布を浸透してきた水を、確実に保水することができる。
更に、本発明のマットによれば、滑り止め層がポリプロピレンを主成分とする不織シートを用いてなる。このため、滑り止め層は、ポリプロピレンを全く又はほとんど含まない不織シートを用いてなる滑り止め層に比べて、ポリエステルを主成分とする不織布及び保水層と容易に融着することができる。この結果、不織布と保水層と滑り止め層とが分離してしまうことを抑制することができる。
また、全面又は一部に、例えばポリエチレンを主成分とし、粘着性を有する合成樹脂を塗布された不織シートを用いてなる滑り止め層は、例えば合成樹脂を塗布されていない不織シートを用いてなる滑り止め層よりも床面に対する粘着力が高いため、滑り止め層によってマットを床面に確実に固定させることができる。
更に、滑り止め層の不織シート全面に合成樹脂を塗布してある場合は、粘着力をよりいっそう高めることができ、しかも、滑り止め層に防水性を持たせることができる。一方、滑り止め層の不織シートの一部に合成樹脂を塗布してある場合は、粘着力が強すぎて床面からマットを剥離させ難くなったり剥離後の床面に合成樹脂が残留したりすることを抑制でき、しかも、製造時における合成樹脂の使用量を低減することができる。
更にまた、不織布と保水層と滑り止め層とを融着させてマットを製造する場合、不織布と保水層と滑り止め層とを、例えばラミネート加工で張り合わせたり、糸で縫い合わせたりするよりも、製造工程数を低減させることができる等、本発明は優れた効果を奏する。
しかも、不織布と保水層と滑り止め層とは、周縁部のみならず、中央部も融着してある。このため、不織布と保水層と滑り止め層とを、周縁部のみが融着されている場合よりも強固に接合することができる。
また、マットは可撓性を有するため、例えばマットを折り曲げて保存することができる。特に、マットは溝部で容易に折り曲げることができ、更に、元の形状に戻した場合に、折り曲げによる変形が不織布の起毛列で生じて美観を損ねることを抑制することができる。更にまた、溝部は、溝部が形成されていない部分よりも弾性が低いため、溝部で折り曲げた場合は、マットの弾性によって元の形状に戻ることが抑制される。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は、本発明に係るマット1の構成を示す平面図及び底面図であり、図3(a)及び図3(b)は、同じく正面図及び側面図である。また、図4はマット1が備える不織布2、保水層4、及び滑り止め層3の構成を示す斜視図である。更に図5は、マット1が備える不織布2の異形断面繊維200の断面図である。
図6(a)及び図6(b)は、マット1の構成を示す概略平面図及び概略底面図であり、図7(a)及び図7(b)は、同じく概略正面図及び概略側面図である。また、図8(a)及び図8(b)は、マット1の構成を示す概略拡大平面図及び概略断面図である。図8(a)は、マット1が田字状の融着部10によって区分けされている4個の正方形の内の1個を拡大して示しており、図8(b)は図8(a)におけるA−A′線の断面図である。また、図6(a)、図7及び図8では、起毛列20,20,…の詳細な図示は省略してある。
マット1は平面視が656mm×656mmの略正方形であり、表面(上面)が不織布2、裏面(下面)が滑り止め層3、内部が保水層4である。即ち、マット1は三層構造である。マット1の中央部には十字状の溝部が形成してあり、四辺には溝部の底部の厚みと略同一の厚みを有するロ字状の周縁部が溝部に一体的に形成してある。この溝部及び周縁部は、不織布2、滑り止め層3、及び保水層4が融着加工されてなる。つまり、マット1には、田字状の融着部10が形成されている。更にマット1には、田字状の融着部10によって区分けされている4個の正方形夫々に、融着部10の厚みと略同一の厚みを有する融着部11が形成されている。本実施の形態における融着部11,11,…夫々は、花模様を形成している。また、融着部10の周縁部と溝部との交差部に、紐、チェーン等を挿通可能な孔部1aが形成してある。
不織布2はポリエステル100%であり、ニードルパンチ加工によって形成されている。不織布2は、その断面の周方向位置に、その長手方向に沿う4本の尖鋭な突条部20a,20a,…を有する異形断面繊維200からなる。本実施の形態における不織布2の異形断面繊維200は、図5に示すように、四辺が凹状の略菱形の断面を有し、このため、四辺が直線状の略菱形の断面を有する異形断面繊維よりも、突条部20a,20a,…が更に鋭く尖っている。なお、異形断面繊維200の断面形状は、菱形に限らず、各種多角形、星型等でも良い。
また、不織布2の上面には、一辺方向に並置され、その長手方向がマット1の他辺方向に沿う起毛列20,20,…が形成してある。各起毛列20,20,…は約3mmの幅と約2mmの高さを有し、一対の起毛列20,20が約1mm離間して並置され、一対の起毛列20,20同士が約4mm離間して規則的に並置されている。一方、不織布2の下面は起毛していない。不織布2の厚さは、起毛列20の高さを除いて約2mmである。
滑り止め層3はポリプロピレン100%であり、約0.5mmの厚さを有する不織布である不織シートを用いてなる。滑り止め層3を形成している不織シートの繊維は、異形断面繊維ではない。滑り止め層3の下面3aには、ポリエチレン100%であり粘着性を有する合成樹脂が全面的に塗布されることによって滑り止め加工が施されている。一方、滑り止め層3の上面3bには、合成樹脂は塗布されていない。
保水層4は、ポリエステル50%及び吸水アクリル50%を含み、約8mmの厚さを有する中綿を用いてなる。保水層4は、不織布2に浸透した水を吸収して保水する。
マット1を製造する場合、例えば製造者が、滑り止め層3となるべく一面に合成樹脂が塗布された薄手の不織シート、保水層4となるべき中綿、及び不織布2となるべく一面に起毛列20,20,…が形成された厚手の不織布を準備する。次に、製造者は、下面3aとなるべく合成樹脂が塗布された一面を下側にして薄手の不織シートを配置し、この不織シートの上面3b上に中綿を積層し、この中綿の上に、起毛列20,20,…を上側にして厚手の不織布を積層する。次いで、製造者は、不織布2となる不織布、保水層4となる中綿、及び滑り止め層3となる不織シートを、プレス機を用いた約170℃の熱融着によって接合し、最後に、所望の形状に裁断することによって、マット1を形成する。ここで、マット1の融着部10,11は、熱融着加工によって同時的に形成される。
なお、不織布2、保水層4、及び滑り止め層3の接合は、熱融着に限らず、ラミネート加工による貼り合わせ、糸を用いた縫い合わせ等でも良い。ただし、熱融着による接合は、貼り合わせ、縫い合わせ等による接合よりも製造工程が簡易である。
また、不織布2と滑り止め層3とを接合し、保水層4は、接合された不織布2と滑り止め層3との間に配置されているだけでも良い。ただし、本実施の形態のように保水層4も不織布2及び滑り止め層3に接合することによって、中綿である保水層4がマット1の内部に偏在することが防止される。この結果、保水層4の偏在によるマット1の変形、保水力の低下等が防止される。
以上のようなマット1は、例えばバスマットとして用いられ、浴室の扉の前の床面に敷かれる。マット1は洗濯が可能であり、例えば汚損した場合に洗濯し、洗濯後に乾燥させることによって、清潔な状態で、繰り返し再使用することができる。
マット1上面の不織布2は、突条部20a,20a,…を有する異形断面繊維で形成されており、また、このため円形断面繊維で形成されている一般の不織布よりも、利用者の足の裏に対する摩擦力が大きい。加えて、不織布2の上面には起毛列20,20,…が設けられている。この結果、利用者の濡れた足の裏の水を効率良く掻き落とすことができ、更に、利用者の足が滑ることを抑制することができる。
更にまた、不織布2は多孔質であり、しかも起毛列20,20,…が形成されているため表面積が大きい。この結果、不織布2は水の浸透性、通気性、及び速乾性に優れている。
具体的には、不織布2が掻き落とした水、不織布2に滴り落ちた水等は、不織布2を速やかに通過して保水層4に到達し、保水される。このため、不織布2、即ちマット1の表面が濡れた状態のままになることを抑制することができ、利用者が多い場合でも、利用者が使用時に不快感を覚えることを抑制することができる。また、不織布2の通気性及び表面積の大きさによって、保水層4が保水した水分、不織布2に僅かに残留する水分等が容易に蒸発する。更に、マット1の洗濯後の乾燥も早い。更にまた、孔部1aに紐、チェーン等を挿通させて吊り下げることができ、この場合、例えば風通しの良い物干し場に吊り下げることによって、マット1の乾燥を更に早めることができる。
また、突条部20a,20a,…を有する異形断面繊維200で形成された不織布2は、円形断面繊維で形成された不織布2よりもシャリ感が高い。このため、マット1は利用者にとって快適な触感を有し、更に、利用者の足の裏に対する接触面積が小さいため、利用者に不織布2の湿り気を気づかれ難い。つまり、利用者の快適性を向上させることができる。
また、不織布2に浸透した水が保水層4に保水され、マット1の外部へ漏出しないため、マット1下の床面が濡れることを抑制することができる。
マット1が床面に敷かれた場合、滑り止め層3は、下面3aに塗布された粘着性を有する合成樹脂が床面に粘着するため、床面に対する滑り止めとなる。この結果、マット1が床面に固定され、利用者がマット1ごと足を滑らせることを抑制することができる。更に、滑り止め層3の全面に合成樹脂が塗布されているため、水分が保水層4を浸透した場合でも、マット1の外部までは漏出しない。この結果、マット1下の床面が濡れることを抑制することができる。なお、下面3aに、合成樹脂を例えば縞模様状に塗布してあっても良い。
また、マット1の固定位置を変更する場合、マット1が汚損した場合等、マット1を床面から剥離させる場合、利用者がマット1の端部を掴んで持ち上げることによって、マット1は容易に床面から剥離される。
融着部10及び融着部11は、不織布2と滑り止め層3と保水層4とを接合して、不織布2、滑り止め層3、及び/又は保水層4の分離を抑制している。なお、融着部10はマット1の周縁にのみ形成されても良いが、本実施の形態のように田字状に形成されることによって、不織布2と滑り止め層3と保水層4とを更に強固に接合することができ、しかもマット1の装飾を兼ねることができ、マット1の美観を向上させている。また、融着部11も接合と装飾とを兼ねて、マット1の各層の分離を抑制し、美観を向上させている。なお、融着部10及び融着部11の形状は、本実施の形態の形状に限るものではない。例えば、融着部11を設けず、代わりに、融着部10の溝部を増やしても良い。
マット1は、ポリエステル製の不織布、ポリプロピレン製の不織シート、並びにポリエステル及びアクリルの混紡の中綿で構成されているため可撓性を有し、この結果、例えばマット1を折り曲げて保存することができる。特にマット1は、融着部10の溝部で容易に折り曲げることができ、更に、元の形状に戻した場合に、折り曲げによる変形が不織布2の起毛列20,20,…で生じて美観を損ねることが抑制される。また、融着部10の溝部は、溝部が形成されていない部分よりも弾性が低いため、融着部10の溝部で折り曲げた場合は、マット1の弾性によって元の形状に戻ることが抑制される。
また、不織布2、滑り止め層3及び保水層4は夫々ポリエステル又はポリプロピレンを主成分とするため互いに融着し易い。つまり、例えば綿を主成分とする保水層4、吸水アクリルを主成分としポリエステルを含まない保水層4等を用いて融着する場合よりも、各層が強固に接合される。一方、ポリエステルを主成分とし吸水アクリルを含まない保水層4は、不織布2及び滑り止め層3との融着に関しては有利であるが、保水力が低いという問題がある。保水層4は、ポリエステル及び吸水アクリルを50%ずつ含むため、融着と接合との両方に対して有利である。
なお、マット1は、滑り止め層3を省いた不織布2及び保水層4を融着してなる2層構造でも良く、保水層4を省いた不織布2及び滑り止め層3を融着してなる2層構造でも良い。また、マット1は、滑り止め層3及び保水層4を省いた不織布2を用いてなる1層構造でも良い。更に、滑り止め層3は、不織シートに合成樹脂を塗布する構成ではなく、保水層4又は不織布2の裏面に合成樹脂を塗布する構成でも良い。
本発明に係るマットの構成を示す平面図である。 本発明に係るマットの構成を示す底面図である。 本発明に係るマットの構成を示す正面図及び側面図である。 本発明に係るマットが備える不織布、保水層、及び滑り止め層の構成を示す斜視図である。 本発明に係るマットが備える不織布の繊維の断面図である。 本発明に係るマットの構成を示す概略平面図及び概略底面図である。 本発明に係るマットの構成を示す概略正面図及び概略側面図である。 本発明に係るマットの構成を示す概略拡大平面図及び概略断面図である。
符号の説明
1 マット
2 不織布
200 異形断面繊維
20a 突条部
3 滑り止め層
4 保水層

Claims (1)

  1. 不織布を用いてなるマットにおいて、
    前記不織布の裏面に、前記不織布に浸透した水を保水する保水層を備え、
    該保水層の裏面に、床面に対する滑り止めとなる滑り止め層を備え、
    前記不織布は、その長手方向に沿う突条部を有する繊維からなり、
    前記不織布の表面に、複数本の起毛列が離隔形成してあり、
    前記不織布はポリエステルを主成分とし、
    前記保水層はポリエステル及びアクリルを主成分とし、
    前記滑り止め層は、ポリプロピレンを主成分とする不織シートの裏面に、粘着性を有する合成樹脂を塗布してなり、
    前記不織布と前記保水層と前記滑り止め層とは、周縁部及び中央部が融着してあり、
    該中央部の融着部分は溝部を形成していることを特徴とするマット。
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