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JP4369964B2 - 印刷装置 - Google Patents
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JP4369964B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関し、さらに詳しくは、印刷後に印刷装置から排出される印刷用紙を仕分けるための制御機構に関する。
一枚の原稿から大量の画像形成が行える装置の一つに印刷装置があり、その印刷装置の一つとして孔版印刷装置がある。
孔版印刷装置は、樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを周面に倦装された回転自在の版胴に対して穿孔製版されたマスタを装着し、版胴内部からのインキ供給によって版胴とプレスローラとで挟持搬送される印刷用紙に対してインキを滲出させて印刷が行われるようになっている。
この種孔版印刷装置における印刷後の印刷用紙の後処理の一つとして、排紙トレイに排出されて積載される印刷用紙を、必要枚数毎に仕分ける仕分け作業がある。
従来、印刷用紙の仕分け作業としては、オペレータが仕分け枚数毎に設定枚数をカウンターにセットし、セットした枚数の印刷が終了した後、再度印刷用紙をセットして次の印刷枚数を設定する方法とか、排紙積載された印刷用紙を数えて仕分けする方法が採られていた。しかし、このような従来の仕分け作業ではオペレータが印刷終了まで、常時、印刷装置の印刷状況を監視し、仕分け毎に印刷用紙の枚数を数え直す等の手間がかかり、印刷処理が面倒であった。
そこで、このような不具合を解消するために、印刷装置にメモリ機能を持たせ、印刷装置の操作パネルのテンキー等を用いて仕分け枚数を入力し、その印刷枚数に応じて排出される印刷用紙を区分するようにした仕分け方法がある。
仕分け方法には、テンキー等によって入力された印刷枚数に基づき、その印刷枚数毎の印刷用紙群(クラス)に仕分けるようにしたり、あるいは各印刷用紙群(クラス)毎での印刷用紙の枚数を異ならせて仕分けるようにしたクラスモード方法がある。
一方、仕分けに用いられる構成には、仕分け対象となる印刷用紙群の最初の印刷用紙あるいは最後の印刷用紙を対象としてスライドアームにより排紙台上に排出される際の搬送方向と逆方向にずらすことで印刷用紙群毎の境界を明確にするようにした構成(例えば、本願の先願に係る特開平10−166706号)、あるいは、上記スライドアームに代えて印刷用紙を吸引搬送可能な吸引手段を用いた構成(例えば、本願の先願に係る特開平10−139260号)がある。
図2は、上記したスライドアームを用いた仕分け装置の要部構成を示しており、同図において、仕分け装置60は、排紙台52のエンドプレート52Aから排紙台52の印刷用紙載置面側に向け進退可能なスライダ61と、スライダ61を進退可能に支持するとともに昇降可能に支持する移動台62と、移動台62の昇降駆動部63と、エンドプレート52Aに突き当たって端縁が揃えられる印刷用紙Sを排出方向(図示矢印方向)と逆方向に移動させるスライダ進退手段64とを備えている。
昇降駆動部63は、エンドプレート52Aによって支持されている保持部材65に軸方向両端が支持されているネジ軸63Aと、このネジ軸63Aを回転駆動する昇降モータ63Bと、保持部材65に軸方向両端が支持されてネジ軸63Aと平行する移動台ガイドロッド63Cとで構成され、昇降モータ63Bの回転方向に応じて移動台62をガイドロッド63Cの軸方向に沿って昇降させることができる。
スライダ進退手段64は、スライダ61に形成されているラックと噛み合うピニオン64Aを備えており、このピニオン64Aは進退モータ64Bの回転軸に固定されている。スライダ進退手段64は、進退モータ64Bの回転方向に応じてエンドプレート52Aから排紙台52の用紙積載面に対して進退することができる。
昇降駆動部63およびスライダ進退手段64は、排紙台52上に排出積載される印刷用紙における仕分け枚数に相当する位置に向け昇降し、その位置でスライダ61を排紙台52の用紙積載面に向け進出させることにより印刷用紙群の仕分け位置に相当する箇所の印刷用紙をその排出方向と逆方向にずらして仕分けの境目とするようになっている。
上記構成を備えた仕分け装置60では、1組目の印刷動作によって排紙台52上に排出積載された印刷用紙群の上面位置を仕分け初期位置として移動台62が定置される。スライダ61が上記した位置に位置決めされた状態で2組目の印刷が行われた最初の1枚の印刷用紙が排出されると、印刷動作が一時中断される。この初期位置において、図7に示すように、印刷用紙S1の先端部を押圧することができるスライダ61の用紙押圧部61Aをエンドプレート52Aから排紙台52上方に臨ませる。
2組目の印刷用紙を対象とした印刷により最初に排出された印刷用紙S1は先端がスライダ61の用紙押圧部61Aに押圧されると、図8に示すように、スライダ61がエンドプレート52Aから排紙台52内方に向け突出し、これに応じて印刷用紙S1が排出方向と逆方向に押し戻される。
印刷用紙S1を排出方向と逆方向に押し戻したスライダ61は、押し戻された印刷用紙S1の上に連続して排出される印刷用紙が1枚以上積載されるまで押し戻した状態を維持する。これにより、1枚以上積載される印刷用紙を押し戻された印刷用紙の錘として利用し、押し戻された印刷用紙の位置ずれが防止できるようにされる。スライダ61は、押し戻された印刷用紙S1の錘としての印刷用紙がある程度積載されると、図9に示す状態に復帰するようになっている。なお、図9中、符号S1’は、3組目の印刷が開始されて排出される最初の印刷用紙を示している。
上記スライダ61によって押し戻される印刷用紙は、前述したように、仕分けされる印刷用紙群の最初の印刷用紙を対象とすることに限らず、排出される印刷用紙の最後のものを対象とすることもある。
特開平10−166706号公報 特開平10−139260号公報
(旧段落「0015」欄)
スライダ61により、排出される印刷用紙群の最初の印刷用紙を排出方向と逆方向に押し戻して仕分けの境目とする場合には、次のような不具合がある。
つまり、最初の印刷用紙を仕分けする場合として、製版後の1枚目の印刷用紙である版付け紙が仕分け動作されてしまう場合がある。この場合には、版付け紙が仕分け動作されてしまうので、それをユーザがチェックするために取り出し、チェックした結果がよかった場合にその版付け紙を仕分け位置に戻してもらう必要がある。また、版付け紙を複数枚作成し、それら複数枚の版付け紙を元に戻すような場合には、仕分け位置とそうでない通常位置とに分けて戻してもらう必要がある。複数枚の版付け紙全てを仕分け位置に戻してもらうこともできるが、この場合には、他の仕分け状態、つまり、1枚の印刷用紙のみが排出方向と逆方向に押し戻されている状態と相違してしまい、仕分け箇所を見誤ることもあり好ましくない。このように、最初の印刷用紙を仕分け対象とする場合には、ユーザによって仕分けされた状態を維持することが必要となるので、ユーザの作業負担が多くなってしまう。
さらに、追加印刷を行うような場合には、追加印刷で得られる最初の1枚目で印刷動作を一旦停止し、ずらし処理を行い、その後、2枚目以降の連続印刷が実行されることになるので、ずらし処理に要する時間が印刷工程内にそのまま含まれてしまうことから、全体の印刷時間が長くなることになり、印刷処理の高速化が図れなくなる。
また、最初の印刷用紙を対象としないで最後の印刷用紙を仕分け対象とし、最後の印刷用紙が排出された直後にずらすようにした場合には、2組目の印刷用紙群の印刷用紙が仕分けされた1組目の最後の印刷用紙の上に1枚以上排出積載されたらスライダ61をずらし待機位置に戻すように制御することも可能であるが、仮に、2組目の印刷用紙群が原稿が変わって製版工程を実行されるような場合、製版ジャムが検出されて印刷動作が一時停止したようなときには、既に1組目の印刷用紙群の最後の印刷用紙がずらし処理を終了しているので、その状態でスライダ61をずらし待機位置に戻してしまうことになる。このため、排紙台上の最上位の印刷用紙が仕分けのためにずらされた位置で不安定なまま、換言すれば、錘としての印刷用紙になるべき印刷用紙がないままでジャム解消後の印刷動作の復帰を待つことになるので、せっかく仕分けのためにずらした印刷用紙が、場合によっては飛んでしまい、戻すにしても他の印刷用紙からずらした位置に戻さなければいけなくなり、ユーザにとっては扱いにくい仕分け装置となってしまう虞がある。
本発明の目的は、仕分け対象となる印刷用紙を排出される最初の印刷用紙とした場合あるいは印刷用紙群の最後の印刷用紙とした場合にユーザに仕分け負担がかかることがないようにして取り扱い性を向上させることができる構成を備えた印刷装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、印刷後に排出される印刷用紙を必要枚数毎に仕分ける仕分け装置を備え、上記仕分け装置が、仕分けられる印刷用紙群の境界に位置する印刷用紙の先端を印刷用紙の排出方向と逆方向に押圧して押し戻すことにより他の用紙に対してずらすことにより仕分け位置の境目とし、ずらされた印刷用紙の上面に新たな印刷用紙を積載したうえで上記ずらしに用いた部材を印刷用紙上面から外れたずらし待機位置に戻す構成とされている印刷装置において、印刷装置の本体に設けられている操作部と、上記操作部に設けられていて、上記仕分け装置の動作内容を表示可能な表示部と、上記操作部での操作指令に基づき印刷モードおよび仕分けモードを選択指令する制御部とを備え、上記制御部は、上記操作部での操作設定により仕分けモードが設定されると、次の組の印刷用紙を対象とした印刷動作が開始される直前に、前の組の印刷用紙群のうちで最終排出された印刷用紙を対象として他の印刷用紙に対してその先端を排出方向と逆方向に押圧して押し戻すことによりずらした状態で、ずらされた印刷用紙の上にこのずらされた印刷用紙に対する錘として作用する1枚以上の排紙が行われた時点で上記ずらしに用いた部材を上記ずらし待機位置に戻すように制御することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、上記制御部は、連続して印刷が行われる場合に、前の組の最終排出された印刷用紙のずらし作業に関して、次の印刷動作が行われない場合、製版のマスタにジャムが発生した場合および版付け紙のジャムが発生した場合のいずれかに該当した場合のいずれかを対象としてずらし作業を行わないことを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、仕分けモードが設定された場合、次の組の印刷用紙を対象とした印刷動作が開始される直前に、前の組の印刷用紙群の内で最終排出された印刷用紙を対象として他の印刷用紙に対してずらし処理することができるので、仕分けの境目に仕分けのためにずらされた印刷用紙の上に、さらに錘として1枚以上、次の印刷用紙を積載するようにして、仮に印刷装置が一時停止した場合でも、次の組の1枚目の印刷用紙が排出される直前までは、ずらし処理が行われていない状態が得られる。これにより、次の組の印刷用紙群が原稿が変わって製版工程に入るような場合に製版ジャムを起こして印刷装置が一時停止したような場合、既に前の組の印刷用紙群の最終排出された印刷用紙がずらし処理が行われている場合と違ってずらし処理が行われないので、ずらされた印刷用紙が錘となる印刷用紙の排出がないことにより飛んだりする虞のあるままのように、不安定なままとなるようなことをなくすことができる。従って、不安定のままである場合のように、仮に、ずらし位置に印刷用紙を戻す際にずらした状態で戻さなければならないというユ−ザにとって仕分け負担を強いるようなことを防止して取扱性を向上させることが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、連続して印刷が行われる場合に、前の組の最終排出された印刷用紙のずらし作業に関して、次の印刷動作が行われない場合、製版のマスタにジャムが発生した場合および版付け紙のジャムが発生した場合のいずれかに該当した場合のいずれかを対象としてずらし作業を行わないようにしているので、例えば、前の組で最終排出された印刷用紙を排出直後にずらした場合のように、ずらされた印刷用紙に対する錘としての印刷用紙がジャムのために積載されずに不安定なまま放置されてしまうようなことを、上述した、ずらさないままとすることによりなくすことができる。この結果、ずらされた印刷用紙が錘としての印刷用紙が排出されないことにより、せっかくずらしにより仕分けられた印刷用紙が飛んでしまったりしてずらした状態を維持しなくなったり、戻す場合のように、他の印刷用紙からずらした位置に戻す等のユーザへの作業負担が増えるのを防ぐことができる。
以下、図示実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明実施例による印刷装置の一つである孔版印刷装置を示す概要図である。
図1において、孔版印刷装置1は、その内部に正逆回転可能な版胴2を備えている。
版胴2の内部には、インキ供給機構3が配置され、また版胴2の近傍には版胴2の中心を通る縦線をはさんだ一方および他方の各上方に製版部10および排版部30がそれぞれ配置され、版胴2の上方には画像読み取り部100が配置されている。
版胴2は、回転軸2Aにより正逆回転可能に設けられたシリンダであり、周面にはメッシュスクリーンが取り付けられている。メッシュスクリーンは、一部を除いて多数の穿孔を有し、インキの滲出をおこなわせるものである。版胴2にはその表面に揺動可能なクランパ2Bを有するマスタの挟持機構が設けられており、版胴周面で穿孔が形成されていない部分にマスタの先端が位置した際にその先端を把持することができるようになっている。マスタは先端以外の部分が版胴2の表面に滲出するインキによって粘着される。
インキ供給機構3は、版胴2の内周面に当接するインクローラ3Aとこのインクローラ3Aに当接して回転するドクターローラ3Bを備え、またインクローラ3Aには、版胴2の周壁をはさんでプレスローラ4が対向当接している。インキはインクローラ3Aとドクターローラ3Bとの対向部に形成される楔状空間に溜められインクローラ3Aの回転に伴いプレスローラ4との対向部に移送されて版胴2の表面に滲出する。
プレスローラ4は、版胴2の周面に対して接離可能に設けられ、後述する給紙装置5から繰り出された印刷用紙Sが到達した際に版胴2の表面に圧接してマスタの穿孔からインキを印刷用紙表面に転移させるために用いられる。
製版部10は、芯材11Aに倦装されているロール状の孔版マスタ11がプラテンローラ13および搬送ローラ14によって繰り出される過程で画像読み取り部100からの画像情報に基づいてサーマルヘッド12を用いて穿孔処理し、必要な長さの孔版マスタ11が繰り出された時点でカッター15により裁断することができるようになっている。製版部10から繰り出される穿孔処理後の孔版マスタ11は、その先端が上述したように版胴2上に位置する挟持機構によって把持される。
排版部30は、版胴2に対して接離可能な一方のローラ30Aと排版ボックス31の近傍に位置する他方のローラ30Bとに掛け渡されたベルト32を用いて版胴2上から孔版マスタ11を回収するようになっており、回収された孔版マスタ11は、圧縮部材33によって凝縮される。
画像読み取り部100は、自動原稿給送装置から原稿載置台101上に給送される原稿Pを照明する光源103、原稿Pからの反射光をCCD104に向け導光する複数の反射鏡105および結像レンズ106を備えており、CCD104にて原稿からの反射光を受光することにより原稿画像に応じた画像情報を制御部20に出力する。制御部20では、画像情報に基づいて製版部10のサーマルヘッド12の駆動信号を出力する。
版胴2に接離可能なプレスローラ4をはさんで一方に給紙装置5が配置され、他方には印刷用紙の排出搬送装置41が配置されている。
給紙装置5は、給紙トレイ5A内に収容されている印刷用紙Sの最上位のものに当接する繰り出しローラ6によって繰り出された印刷用紙Sを分離ローラ7、8で重送を阻止したうえでレジストローラ9により版胴2に向け給送するようになっており、レジストローラ9は、版胴2に倦装されている孔版マスタ11の画像位置と整合するように給紙タイミングを設定するようになっている。
排出搬送装置41は、版胴2の近傍に位置する剥離爪40によって剥離された印刷用紙Sをローラ42、43に掛け回されている搬送ベルト44およびその下方に位置する吸引装置46により吸引搬送して後述する排紙台52に向け排出する。
排紙台52は、排出搬送装置41によって排出される印刷用紙Sの移送経路延長線上に配置され、詳細を図示しないが、孔版印刷装置1の本体側の端部を支点として起倒可能に支持されている。排紙台52は印刷時に倒されて図1に示すように排出搬送装置41から排出される印刷用紙Sを受容する態位とされる。
排紙台52には、印刷用紙Sの搬送方向前方(下流側)に位置するエンドプレート52Aの近傍に仕分け装置60が配置されている。
図2は、仕分け装置60を説明するための模式図であり、同図において仕分け設けられている遮光片と移動体62に設けられて遮光片が出入り可能な透過型光センサとを組み合わせた構成が用いられている。
昇降駆動部63およびスライダ進退手段64は、後述する制御部20によって動作制御され、排紙台52上に排出積載される印刷用紙における仕分け枚数に相当する位置に向け昇降し、その位置でスライダ61を排紙台52の用紙積載面に向け進出させることにより印刷用紙群の仕分け位置に相当する箇所の印刷用紙をその排出方向と逆方向にずらして仕分けの境目とするようになっている。
スライダ進退手段64は、後述する制御部20による作動制御によって、図9に示したように、スライダ61の先端がエンドプレート52Aから離間した状態に相当するずらし待機位置に戻すように初期設定されている。
一方、上記制御部20は、その構成が図3に示されている。
図3において制御部20は、マイクロコンピュータにより主要部が構成されており、図示しないI/Oインターフェースを介して入力側には、本実施例に関係する部材として、後述する操作部70、印刷動作および排紙動作さらには仕分け動作を監視する各種センサ群80がそれぞれ接続され、出力側には、本実施例に関係する部材として、仕分け装置60、操作部70に設けられている表示部71、警告ブザー72および穿孔時でのサーマルヘッドへの駆動部をはじめとして孔版印刷装置1内で印刷作業を実行するのに必要な各種駆動部が接続されている。なお、図2では、便宜上、出力側に接続されている孔版印刷装置1内の各種駆動部は印刷装置1として纏めて表示されている。
操作部70は、図4に示すように操作パネルで構成されており、そのパネル面には、印刷モードを設定するための各種キースイッチ群70A、仕分け実行用キースイッチ70B、印刷開始キースイッチ70C、試し刷りキースイッチ70D、テンキー70E等が設けられ、さらに表示部71として液晶ディスプレイが設けられている。
制御部20は、前述したように、製版処理をはじめとして印刷に係る動作制御を行うと共に、印刷用紙の仕分け管理を行うようになっている。
つまり、制御部20では、操作部70において仕分けモードが設定されている場合、仕分け条件に応じて仕分け装置60のスライダ61を各仕分け対象となる印刷用紙群のうちで先に仕分けられた印刷用紙群内で最終排出された印刷用紙を他の印刷用紙に対してずらすべくスライダ61を進退動作させると共に、操作部70からの印刷動作の一時停止の指示あるいは紙詰まり検知信号による印刷動作の自動停止の指示があった時には、それが錘となる印刷用紙の排出を待っている状態であっても、スライダ61を強制的にずらし待機位置に戻すようになっている。
制御部20での上記動作制御により、排紙台52に積載されている印刷用紙を取り出そうとする場合には、排紙台52からスライダ61が退出しているので、スライダ61によって邪魔されることなく印刷用紙の取り出しが行えるようになる。
一方、制御部20では、上述したスライダ61を強制的にずらし待機位置に戻す場合として、仕分けモードが設定されていて、かつ、連続印刷が設定されていない場合が対象とされている。
つまり、次の組の印刷用紙を対象として印刷開始キースイッチ70C(図4参照)の押下により印刷動作を開始する直前に、既に印刷を終了した1組目の印刷用紙群のうちで最終排出された印刷用紙を対象として他の印刷用紙に対してずらし処理を行い、このずらし処理が終了して1枚以上排紙されると、スライダ61をずらし待機位置に戻すようになっている。
制御部20でのこのような動作制御により、1組の印刷終了後、次の原稿で新たな印刷対象となる印刷用紙群のうちで連続印刷ではないために最初に排出される印刷用紙が、いわゆる、版付け紙であるような場合、その印刷状態を確認するために排紙台52から取り出す際にスライダ61が邪魔になることがない。
しかも、版付け紙の確認が終わり、その版付け紙が印刷良好である場合、印刷開始キースイッチ70Cを押下することになるが、そのときに1組目の印刷用紙群のうちで最終排出された印刷用紙のずらし処理が行われているので、ずらし処理された用紙である、最終排出された印刷用紙の上で、版付け紙がエンドプレート52Aに突き当てられながら排紙台52に戻されることになり、この戻された印刷用紙に対してさらに1枚以上排紙した後にスライダ61をずらし待機位置に戻すので、確認処理が行われて排紙台52上に戻される印刷用紙と、ずらし処理されている印刷用紙とを混同することがないようにできる。これにより、オペレータに対して最初に取り出した印刷用紙と既に仕分け処理されている印刷用紙との境界位置を再設定してもらうような手間をなくすことができる。
本実施例は以上のような構成であるから、制御部20の動作を説明するためのフローチャートが示されている図5、図6により作用を説明すると、次の通りである。
図5は、上記制御部20の制御のうちで印刷動作が紙詰まりなどが原因して一時停止される場合を示しており、同図において孔版印刷装置1での印刷動作が開始されると、操作部70での印刷モード設定の入力判別(ST1)、仕分けモード設定の入力判別(ST2)が実行される。仕分けモードの設定がなされていない場合には、各種の印刷条件設定に応じて通常の印刷処理が実行される。
仕分けモードの設定入力が実行されると、そのモードに応じてずらし処理を含む印刷処理が開始される(ST3)。この印刷処理では、印刷用紙の紙詰まり検知または操作部70のストップキー70F(図4参照)の押下による一時停止指令の監視が行われている。
印刷処理内での紙詰まりあるいは操作部70からの一時停止指令が判別され(ST4)、一時停止による印刷動作が停止した場合には、仕分け装置60のスライダ61が強制的にずらし待機位置に戻されるように制御される(ST5)。これにより、排紙台52から印刷用紙を取り出すような場合には、スライダ61が紙取り出しの際の邪魔にならない状態に維持される。
一時停止状態が解除されたかどうかが判別され(ST6)、解除されていない場合には警告表示する(ST7)。
一方、図6は上記制御部20の制御のうちで仕分けモードでの2組の連続印刷を行う場合を示しており、同図において孔版印刷装置1での印刷動作が開始されると、操作部70での印刷モード設定の入力判別(ST10)、仕分けモード設定の入力判別(ST11)が実行される。仕分けモードが設定されていない場合には、各種の印刷条件設定に応じて通常の印刷処理が実行される。
仕分けモードの設定入力が実行されると、そのモードに応じて印刷処理が開始される(ST12)。この印刷処理においても、印刷用紙の紙詰まり検知および操作部70での一時停止指令の監視が行われている。
仕分けモードにおいて設定された1組の印刷用紙群の枚数が排出されたかどうかが判別され(ST13)、1組の印刷用紙群が排出された場合には、2組目の印刷用紙群を対象とする印刷動作開始が可能な状態かどうかが判別される(ST14)。
ステップST14において印刷動作開始が可能な状態であると判別された場合には、その印刷動作の開始直前に1組目の印刷用紙群内の印刷用紙のうちで最終排出された印刷用紙を対象としてずらし処理が実行され(ST15)、その後に2組目の印刷用紙の1枚目がスライダ61の上に排紙されたかどうかが判別され(ST16)、1枚以上排紙されたと判別されると、スライダ61がずらし待機位置に戻される(ST17)。ずらし処理は、図7および図8に示したように、スライダ61の用紙押圧部61Aで1組目の印刷用紙群のうちで最終排出された印刷用紙を押圧し、その状態でスライダ61が排紙台52の用紙載置面側に突出させられることで印刷用紙を排出方向と逆方向にずらして行われる。スライダ61は、ずらし処理が終了すると、スライダ61上に1枚以上排紙されてから図9に示すようにずらし待機位置に戻される。
なお、ステップST15において実行されるずらし処理に先立ち、本実施例では、図示はしないが、排紙台52での印刷用紙の有無を判別するようになっている。つまり、排紙台52上に印刷用紙が載置されていない場合には、ずらし処理を行う必要がないので、ずらし処理を実行する前に予め印刷用紙の有無を検知し、印刷用紙がある場合に限ってずらし処理を実行する。これにより、無駄な処理を省くことができるので、印刷処理の迅速化が図れる。
また前述したが、オペレータが製版後、初めての印刷による版付け紙の仕上がり具合を確認する場合がある。この場合には、試し刷りされた版付け紙を排紙台52から取り出すことになるが、仮に版付け紙をそのまま排紙台52上に戻す際には、その版付け紙が排出される直前の印刷用紙が他の印刷用紙に対してずらされているので、版付け紙をそのまま排紙台52に戻したとしても、既に仕分けが終了している1組目の印刷用紙群との境目が変化することがない。
つまり、製版後、初めての印刷による版付け紙を取り出す場合には、その版付け紙が排出される前の組の印刷用紙群の最終の印刷用紙が排出された直後にその最終排出された印刷用紙をずらすのではなく、版付け紙のように次の組での印刷処理で1枚目の印刷用紙が排出される直前に前の組の最終排出された印刷用紙をずらしている。
これにより、版付け紙がジャムを生じて排出されない場合には、その版付け紙が相当する次の組の1枚目の印刷用紙が排出されないことになるので、前の組の最終排出された印刷用紙は、ずらされないままとなっている。このため、例えば、前の組で最終排出された印刷用紙を排出直後にずらした場合のように、ずらされた印刷用紙に対する錘としての印刷用紙がジャムのために積載されずに不安定なまま放置されてしまうようなことを、上述した、ずらさないままとすることによりなくすことができる。この結果、ずらされた印刷用紙が錘としての印刷用紙が排出されないことにより、せっかくずらしにより仕分けられた印刷用紙が飛んでしまったりしてずらした状態を維持しなくなったり、戻す場合のように、他の印刷用紙からずらした位置に戻す等のユーザへの作業負担が増えるのを防ぐことができる。
このように、1組目の印刷用紙群のうちで最終排出された印刷用紙を対象としてずらし処理を行うようにすると、例えば、既に仕分け処理が終了している段階で、追加印刷を行うような場合にも便利である。つまり、追加印刷する際に追加印刷分の最初の1枚目が排紙される直前までの間に追加印刷以前に仕分け処理された印刷用紙群の最終排出された印刷用紙をずらすので、追加印刷された印刷用紙群が排出された場合でもそれ以前に排出積載されている印刷用紙群との境目は明確にされていることはもちろん、ずらし処理に要する時間が印刷工程の中に隠れてしまい、ずらし処理を含めた印刷処理全体での処理時間が長くなるようなことがない。このため、一旦、仕分け処理が終了している時点で連続して追加印刷を行う場合でも、仕分け処理が終了している印刷用紙群との混同が避けられ、しかも、印刷時間が長くなることもない。
なお、上記実施例では、スライダによる進退動作によって印刷用紙を押圧品柄ずらす構成を対象として説明したが、本発明はこのような構成に限らない。例えば、印刷用紙の先端を引っかけてずらすようにしたり、あるいは吸引動作によって印刷用紙をずらすようにすることも可能である。
また、仕分け装置60は、排出搬送装置40の下方部に配置し、印刷装置本体側からスライダ61を排紙台52の用紙載置面に向け送出させることにより、印刷用紙群の仕分け位置に相当する印刷用紙をその排出方向と逆方向にずらして仕分けの境目とするようにしてもよい。
本発明実施例による印刷装置の一例である孔版印刷装置を示す概要図である。 図1に示した孔版印刷装置に用いられる仕分け装置の構成を説明するための模式図である。 図1に示した孔版印刷装置に用いられる制御部の構成を説明するためのブロック図である。 図4に示した制御部に接続されている操作部の構成を説明するための図である。 図4に示した制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 図4に示した制御部の別の動作を説明するためのフローチャートである。 仕分け装置の一例を示す模式図である。 図7に示した仕分け装置の一態様を示す模式図である。 図7に示した仕分け装置の初期状態を示す模式図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
2 版胴
20 制御部
52 排紙台
60 仕分け装置
61 印刷用紙のずらし動作を行うスライダ
62 移動台
63 昇降駆動部
64 スライダ進退手段
70 操作部
71 表示部
72 警告ブザー
80 各種センサ群
S 印刷用紙

Claims (2)

  1. 印刷後に排出される印刷用紙を必要枚数毎に仕分ける仕分け装置を備え、上記仕分け装置が、仕分けられる印刷用紙群の境界に位置する印刷用紙の先端を印刷用紙の排出方向と逆方向に押圧して押し戻すことにより他の用紙に対してずらすことにより仕分け位置の境目とし、ずらされた印刷用紙の上面に新たな印刷用紙を積載したうえで上記ずらしに用いた部材を印刷用紙上面から外れたずらし待機位置に戻す構成とされている印刷装置において、
    印刷装置の本体に設けられている操作部と、
    上記操作部に設けられていて、上記仕分け装置の動作内容を表示可能な表示部と、
    上記操作部での操作指令に基づき印刷モードおよび仕分けモードを選択指令する制御部とを備え、
    上記制御部は、上記操作部での操作設定により仕分けモードが設定されると、次の組の印刷用紙を対象とした印刷動作が開始される直前に、前の組の印刷用紙群のうちで最終排出された印刷用紙を対象として他の印刷用紙に対してその先端を排出方向と逆方向に押圧して押し戻すことによりずらした状態で、ずらされた印刷用紙の上にこのずらされた印刷用紙に対する錘として作用する1枚以上の排紙が行われた時点で上記ずらしに用いた部材を上記ずらし待機位置に戻すように制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    上記制御部は、連続して印刷が行われる場合に、前の組の最終排出された印刷用紙のずらし作業に関して、次の印刷動作が行われない場合、製版のマスタにジャムが発生した場合および版付け紙のジャムが発生した場合のいずれかに該当した場合のいずれかを対象としてずらし作業を行わないことを特徴とする印刷装置。
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