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JP4373027B2 - 電子カメラ - Google Patents
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JP4373027B2 - 電子カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラで用いられる技術に関し、特に記録画像のサイズの自由度を高める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、デジタルカメラ等と呼ばれている電子カメラの普及は目覚ましいものがある。この電子カメラは、被写体像を撮影してその被写体像についての画像を表現する画像データをメモリカード等の記録媒体に記録させるものが一般的である。
【0003】
多くの電子カメラでは、記録する画像の縦横の画素数若しくはその画像のサイズとその画像を表現する画像データに対して施されるデータ圧縮の圧縮率との組み合わせの異なる画質モードが用意されており、ユーザによるその画質モードの選択によって記録画像の画質を選択できるように構成されている。
【0004】
図4は、ある電子カメラに用意されている画質モードの例を示す図である。この電子カメラでは、大別してTIFF、SHQ、HQ、SQなる名称が付されている4種類の画質モードが用意されている。以下、同図について説明する。
TIFFモードとは、いわゆるTIFF(Tagged Image File Format)と呼ばれる画像フォーマットに従った形式で画像データを記録する画質モードであり、このモードが選択されているときには画像データに対するデータ圧縮は行なわれない。この電子カメラでは、ユーザは、TIFFモードでの画像記録において、記録画像の画素数を同図に示す5種類のものから選択することが可能である。TIFFモードでは、画像データに対するデータ圧縮が行なわれないので、良好な画質での画像記録が行なえるものの1枚の画像を表現する画像データのデータ量は非常に多くなる。
【0005】
SHQモード及びHQモードは、いずれもこの電子カメラに備えられている撮像素子が有している2048×1536個の全ての画素からなる画像を表現する画像データを記録する画質モードであり、SHQモードは画像データのデータ量を1/3程度にデータ圧縮したものを記録するモードであり、HQモードは画像データのデータ量を1/8程度にデータ圧縮したものを記録するモードである。このデータ圧縮率の違いにより、SHQモードによる記録画像の画質はHQモードによる記録画像よりも良好である。
【0006】
SQモードは、記録画像の画素数と画像データに施されるデータ圧縮の圧縮率とをユーザが選択できる画質モードであり、ユーザは、記録画像の画素数を同図に示す4種類から選択し、更に画像データに施されるデータ圧縮の圧縮率について、SHQ/HQモードと同様の、1/3程度又は1/8程度のいずれかを選択することができる。
【0007】
画質モードの選択では、例えば印刷を前提にするときなどで高い画質での画像記録を必要とするときには画素数が多く、データ圧縮率が低い若しくはデータ圧縮が行なわれない画質モードが選択され、その一方で通信容量の小さい通信回線での画像データの伝送をするときなどでデータ量の少ない画像記録を所望するときには画素数が少なく、データ圧縮率が高い画質モードが選択されるのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子カメラでは、記録される画像の縦横比、すなわち記録画像のアスペクト比は、選択された画像の画素数若しくは画像サイズの大小に関係なく予め定められている比、例えば縦:横で3:4の比に固定されているか、あるいは2、3程度用意されているアスペクト比からユーザが選択する程度の自由度しかなく、任意のアスペクト比での画像の記録を電子カメラで行なうことができなかった。そのため、ユーザは、所望のアスペクト比の画像を得るために、撮影により得られた記録画像に対してトリミング加工を施す等の作業を撮影後に行なっていた。
【0009】
また、記録画像データに対してトリミング処理を施すためには、処理ツールとしてPCと画像処理ソフトウェアとを用意しなければならない煩わしさがあり、これらを用意するための金銭的な負担も生じる。
以上の問題を鑑み、任意のアスペクト比で画像を撮影して記録することのできる電子カメラを提供することが本発明が解決しようとする課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子カメラは、被写体像を撮像して該被写体像についての撮像画像を表現する画像データを得る撮像手段と、画像データで表現されている画像のサイズを設定されたアスペクト比に変換する変換手段と、前記変換手段によってアスペクト比が変換された前記撮影画像を表現する画像データを記録媒体に記録させる制御を行なう記録制御手段と、前記撮像手段によって得られた画像データで表現される撮像画像を表示すると共に、前記変換手段によって該撮像画像のアスペクト比が変換されると含まれなくなる該撮像画像の範囲にハーフトーン表示を併せて行なう画像表示手段と、を備え、前記画像表示手段は、前記ハーフトーン表示として、前記被写体像の輝度に応じて異なる表示処理を行うように構成することによって前述した課題を解決する。
【0015】
前述した構成によれば、電子カメラが通常とは異なるアスペクト比で画像の記録を行なう設定となっていることをユーザが容易に認識できる。また、スクリーンの有無の視認性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を実施する電子カメラの構成を示す図である。
合焦レンズ1は被写体像を撮像素子2の受光面で結像させる。
【0019】
撮像素子2は、合焦レンズ1によって結像された被写体像を電気信号に変換する。なお、本実施形態においては、撮像素子として各画素に対してイエロー(Ye)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、グリーン(G)の4色のいずれかの色からなる補色系フィルタを備えたCCD(Charge Coupled Device )を使用している。
【0020】
A/D変換部3は、撮像素子2から出力されたアナログ信号である電気信号をデジタルデータである画像データに変換するアナログ−デジタル変換を行なう。
CDS(Correlated Double Sampling)処理部4は、撮像素子2の出力信号に含まれるノイズ成分を低減させる処理を行なう。
【0021】
色信号生成部5は、撮像素子2による前述した補色系フィルタを通して得られている被写体像に基づいて得られている画像データから、全ての画素について加法混色における三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色ついての明るさを示すデータが揃えられた画像データへと変換する処理を行なう。
【0022】
AWB及びγ補正処理部6は、画像の色温度を補償する自動ホワイトバランス(AWB)処理、及びその画像における各画素の明るさの階調を補正するγ補正処理を画像データに施す。
リサイズ処理部7は、ユーザによる設定指示に応じて画像データを変更し、一定のアスペクト比を維持しつつ指示されたサイズに画像をトリミングしてなるリサイズ画像についての画像データを取得する。
【0023】
切り出し処理部8は、ユーザによる設定指示に応じて画像データを変更し、リサイズ処理部7によってリサイズされた画像の上下端若しくは左右端に含まれる画像を削除してなる画像についての画像データを取得する。
マトリクス処理部9は画像データにおける各画素の色データの表現をR、G、Bの各色による表現から輝度成分であるY成分と色差成分であるCb成分及びCr成分とによる表現へと変換する。
【0024】
圧縮処理部10はJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等による画像データのデータ圧縮処理をユーザによる設定指示に応じて行ない、更に圧縮された(若しくは非圧縮の)画像データを記録媒体11に記録させる制御も行なう。
【0025】
記録媒体11は画像データが記録されるものであり、例えばメモリカードなどが利用可能である。
伸張処理部12は、記録媒体11から読み出した画像データにデータ圧縮処理が施されている場合に、その画像データにデータ伸張処理を施す。
【0026】
YUV変換部13は、LCDディスプレイ16での表示に便利なように、撮像素子2による前述した補色系フィルタを通して得られている被写体像に基づいて得られている画像データを、輝度成分であるY成分と色差成分であるU成分及びV成分とで各画素の色表現がなされる画像データへ変換する。また、伸張処理部12からの出力であるYCbCrの成分で色表現されている画像データについても、LCDディスプレイ16での表示に便利なYUV成分で色表現がなされる画像データへと変換する。
【0027】
表示処理部14は、ユーザによる画素数の設定指示に応じ、LCDディスプレイ16に表示される画像のうち、記録が行なわれない画像の上下端若しくは左右端の部分に対し、半透明のスクリーンが重ねられてそのスクリーンを通してその部分の画像が透けて見えるような効果を与える処理であるハーフトーン処理を行なう。ハーフトーン処理の詳細は後述する。また、表示処理部14は、CPU17からの指示に従って動作設定表示等の各種の情報をLCDディスプレイ16に表示させるための文字データの生成や他の画像への重畳合成などの画像処理も行なう。
【0028】
ビデオエンコーダ15は、デジタルデータである画像データをアナログ信号である画像信号へ変換するデジタル−アナログ変換、及び画像信号をLCDディスプレイ16の入力信号のフォーマットであるビデオ信号へ変換する信号変換を行なう。
【0029】
LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ16は、入力されたビデオ信号で表現されている画像を表示する液晶表示素子である。
CPU17は、この電子カメラ全体の動作制御を司る中央処理装置である。
SDRAM(Synchronous DRAM)18は、CPU17が制御処理を実行するときに利用するワークメモリとして、また、画像データを一時的に記憶しておく画像データメモリとして利用されるランダム・アクセス・メモリである。
【0030】
AF/AE/AWB用データ取得部19は、画像データからAF(Auto Focus)・AE(Auto Exposure )・自動ホワイトバランスの各制御処理のためのデータのデータを取得する。
駆動制御部20は、CPU17による指示に従い、駆動モータ21の動作を制御する。
【0031】
駆動モータ21は合焦レンズ1を移動させて合焦レンズ1の合焦点を移動させるためのモータである。
撮像制御部22は、CPU17による指示に従い、撮像素子2の撮像動作を制御する。
【0032】
入力指示取得部23はユーザによって操作されるボタンスイッチ群の総称であり、CPU17は入力指示取得部23に対してユーザにより行なわれた操作に基づいてそのユーザからの指示を取得する。入力指示取得部23には、撮影指示をユーザが行なうためのレリーズボタン、この電子カメラの動作モードを切り換えるためのモードボタン、上下左右の指示ボタンを有していて操作に対応する指示の内容が動作モードによって異なる十字キースイッチなどがある。
【0033】
本実施形態における電子カメラは以上の構成要素を備えている。
なお、この電子カメラには、従来の電子カメラと同様の、図4に示す画質モードが用意されているものとする。
次に図2について説明する。同図は、図1に示した電子カメラに備えられているLCDディスプレイ16に表示される画面例を示している。以下、図2に示す各画面について説明する。
【0034】
(a)は、電子カメラの動作モードを撮影動作設定モードにすると表示される設定画面の例である。この画面は、前述した画質モードにおけるTIFFモード若しくはSQモードがこの電子カメラに設定されたときに、画像の縦横の画素数を任意にユーザが設定できる「フリーサイズ」が選択されると表示される。
【0035】
同図において、▲1▼に示されている数字は記録媒体11にあと何枚の画像を記録することができるのかを示す数値である、残撮影可能枚数である。なお、この残可能撮影枚数は記録媒体11の空き容量、画質モード、及び記録する画面の画素数によって決定する値であり、この値を求める手法については後述する。
【0036】
▲2▼はこの電子カメラに現在設定されている、画像記録を行なうときの画質モードを示す表示であり、この画面ではSQモードが選択されていることを示している。
▲3▼はSQモードでの画像記録を行なうときに画像データに対して施されるデータ圧縮の程度を示す表示であり、この電子カメラでは、例えば1/8程度のデータ圧縮を撮影画像データに行なうことが選択されたときには「標準」の文字が、また例えば1/3程度である、「標準」のものよりも圧縮率の低いデータ圧縮を撮影画像データに行なうことが選択されたときには「高画質」の文字が、この部分に表示される。
【0037】
▲4▼及び▲5▼の数字はこの電子カメラに現在設定されている、画像の記録を行なうときの該画像の画素数を示しており、▲4▼は横の画素数を、また、▲5▼は縦の画素数をそれぞれ示している。
▲6▼は、入力指示取得部23の十字キースイッチを操作することによって、画像記録を行なうときの横の画素数を現在は変更することが可能であることを示す表示である。この表示がなされているときには、十字キースイッチの上下を示すボタンを操作するとその操作に応じて▲4▼に示されている横の画素数が増減される。ここで十字キースイッチの右を示すボタンを操作すると▲6▼の表示が▲4▼の表示の周囲から▲5▼の表示の周囲へと移動し、今度は▲5▼に示されている縦の画素数を変更することが可能であることが示される。なお、▲6▼の表示が▲4▼の表示の周囲になされているときに十字キースイッチの左を示すボタンを操作するか、若しくは▲6▼の表示が▲5▼の表示の周囲になされているときに十字キースイッチの右を示すボタンを操作すると、その後は▲2▼や▲3▼に表示されている、画質モードの設定の変更やSQモードにおけるデータ圧縮率の変更が十字キースイッチへの操作によって行なえるようになる。
【0038】
また、▲7▼は、LCDディスプレイ16に表示される撮像素子2による現在の撮像画面のうち、▲4▼及び▲5▼の数字によって示される画素数の画像に含まれて記録される画像部分をユーザに明示するための、有色(例えば青色)且つ半透明のスクリーンの表示である。
【0039】
(a)に示す画面全体のサイズは横2048画素×縦1536画素であり、本実施形態におけるLCDディスプレイ16のアスペクト比は3:4であるので、LCDディスプレイ16には(a)の画面全体が表示される。ここで、▲4▼及び▲5▼での画素数の現在の設定が横1600画素×縦1536画素とされているので、LCDディスプレイ16に表示される画面のうち記録媒体11に記録されない左右両端の部分に、▲7▼に示すスクリーンが画像合成されて表示される。このスクリーン部分の幅は、▲4▼及び▲5▼での画素数の設定の変更に従って直ちに変更されるようにすると記録される画像領域の範囲が直ぐに認識できるので便利である。
【0040】
なお、以降の説明においては、画像のアスペクト比の値を明示するときにはKなるパラメータを用い、この値を(縦画素数)/(横画素数)なる計算の結果として得られる値で示すこととする。
(a)においては、▲4▼及び▲5▼での画素数の設定が横1600画素×縦1536画素とされているので、このときのKの値は1536/1600=0.96となる。
【0041】
(b)は、電子カメラの動作モードを撮影モードに設定したときにLCDディスプレイ16に表示される画面を示している。
この電子カメラの撮影動作設定が(a)のように設定されているときに動作モードを撮影モードに設定すると、撮像素子2による現在の撮像画像(スルー画像)がLCDディスプレイ16に(b)のように表示される。このとき、(a)に示した設定に応じ、スルー画像のうちの記録されない左右端の部分については▲7▼に示すスクリーンが画像合成されて表示される。このスクリーンは半透明であるので、撮像画像のうちのこの部分の画像が透けて見えるように表示される。このスクリーン部分の合成処理は、例えばいわゆる網掛けに用いられるような一様なピッチで並べられている単色の点からなるスクリーントーンを透過合成する処理で実現可能である。
【0042】
なお、電子カメラの動作モードが撮影動作設定モードであるときに、(a)の表示をスルー画像に(b)のように重畳させて表示させるようにすると、スルー画像を見ながら記録される画像領域の範囲を設定できるので便利である。
(c)は、(a)の▲4▼及び▲5▼で画素数の設定された画素数で決定される記録画像のアスペクト比Kが0.75未満のときの画面表示を示したものであり、このときには、(a)の▲7▼に示したようなスクリーン部分がスルー画像の上下端に重畳されたように表示される。
【0043】
(d)は、撮影動作設定が(a)のように設定されているときに撮影が行なわれて記録媒体11に記録された画像データをこの電子カメラが読み出してLCDディスプレイ16に再生表示させたときの再生画像を示している。本実施形態においては、LCDディスプレイと記録画像とのアスペクト比が不一致であるときには、記録画像の全てを再生表示することを優先し、記録画像の存在しない部分についてはいわゆるブルーバックのような単色の表示で画面を埋めるようにしている。
【0044】
(e)は、撮影動作設定が(a)のように設定されているときに撮影が行なわれて記録媒体11に記録された画像データをこの電子カメラが複数画像分読み出してLCDディスプレイ16にいわゆるインデックス表示を行なうときの画面を示している。(e)に示すように、インデックス表示画面に表示される画像(インデックス画像)は、(d)に示したLCDディスプレイ16の表示画面全体の再生画像が縮小されたものとなるようにしている。
【0045】
(f)は、(c)と同様のスルー画像表示画面であるが、スルー画像が暗い場合、すなわち画像データにおける画素の輝度データの平均が小さい場合には、▲7▼のスクリーンの色を変更して例えば白色や黄色、桃色などの明るい色とし、スクリーンの有無の視認性を向上させることを示したものである。
【0046】
なお、図2の(a)、(b)、(c)、(f)に示した▲7▼のスクリーンは、元のスルー画像における縦横の画素数と▲4▼及び▲5▼に設定された画像における縦横の画素数とが一致するとき、すなわち両者のアスペクト比が一致するときにはLCDディスプレイ16に表示されず、両者のアスペクト比が異なるときには表示されるようにする。こうすることにより、電子カメラが通常とは異なるアスペクト比で画像の記録を行なう設定となっていることをユーザが容易に認識できる。
【0047】
次に図2(a)における▲1▼に示される残撮影可能枚数を求める手法の例について説明する。
電子カメラの画質モードがTIFFモードであるときには、まず、下記の式が計算される。
【0048】
n=(空き容量)÷(画素数×3+ヘッダ容量)
ここで、記録媒体11の空き容量、画素数は記録画像を構成する画素数(画像の縦の画素数×横の画素数)である。また、「3」とは、各画素がRGB3バイトのデータで表現されていることを示している。なお、ヘッダ容量は、記録媒体11に記録される画像データファイルに付されるヘッダ情報の容量である。
【0049】
そして、この式によって得られた値nを超えない最大の自然数が残撮影可能枚数となる。
数値例を挙げると、記録媒体11の空き容量が16777216バイト(16Mバイト)、画像を構成する画素数が縦2000画素、横1000画素、ヘッダ容量が15000バイトであるときには、2<n(ほぼ2.79)<3となり、残撮影可能枚数は2枚と求められる。
【0050】
また、電子カメラの画質モードがSHQ、HQ、SQモードに設定されていて画像データに対してJPEG方式によるデータ圧縮処理が施されるときには、まず、下記の式が計算される。
n=(空き容量)÷(画素数×2×圧縮率+ヘッダ容量)
ここで、「2」とは、JPEG方式によるデータ圧縮処理後の画像データにおいては、輝度及び色相が各画素当たり2バイトのデータの割合で表現されていることを示している。また、圧縮率はJPEG方式によるデータ圧縮処理において設定できるデータ圧縮の圧縮率を示しており、この電子カメラにおいては、「標準」の画質での画像記録を行なうときには1/8、「高画質」での画像記録を行なうときには1/3の値が用いられるようにしている。
【0051】
そして、この式によって得られた値nを超えない最大の自然数が残撮影可能枚数となる。
数値例を挙げると、記録媒体11の空き容量が16777216バイト(16Mバイト)、画像を構成する画素数が縦2000画素、横1000画素、ヘッダ容量が15000バイトであり、「高画質」での画像記録を行なうときには、12<n(ほぼ12.4)<13となり、残撮影可能枚数は12枚と求められる。
【0052】
なお、画像データの圧縮処理においては、実際には必ずしも圧縮率の設定値を満たす程度にまで画像データが圧縮されるとは限らないので、残撮影可能枚数の算出にはある程度の余裕を見込んで行なうようにするとよい。
残撮影可能枚数は以上のようにして求められる。
【0053】
以下、図1に示した電子カメラのCPU17によって行なわれる制御処理について説明する。
図3は、CPU17によって行なわれる制御処理の内容を示すフローチャートである。同図に示されている一連の処理は、予め格納されている制御プログラムをCPU17が実行することによって実現される。
【0054】
図3(a)は撮影動作設定モード処理の処理内容を示している。この処理は、入力指示取得部23に対してなされた操作によってこの電子カメラの動作モードが撮影動作設定モードへ切り換えられたときに開始され、その後動作モードが撮影動作設定モード以外の他のモードへ切り換えられたときに終了する。
【0055】
まず、S101において表示処理部14に指示が与えられて図2(a)に示した撮影動作設定画面のうちの▲1▼から▲6▼をスルー画像に合成させる画像処理が行なわれ、この画像処理によって得られた合成画像をLCDディスプレイ16に表示させる。
【0056】
S102では、入力指示取得部23の十字キースイッチへの操作内容が取得され、撮影動作設定画面の表示をその操作内容に基づいたものに変更させる指示が表示処理部14に与えられる。
S103では、前ステップで取得された操作内容によって、画質モードをTIFFモード若しくはSQモードとすることが指示されていたか否かが判定され、判定結果がYesならばS104に、NoならばS109に、それぞれ進む。
【0057】
S104では、この電子カメラの画質モードがTIFFモード若しくはSQモードであるときにおける設定が、「フリーサイズ」に設定されているか否かが判定され、判定結果がYesならばS105に、NoならばS109に、それぞれ進む。
【0058】
S105では、S102で取得された操作内容によって取得された画素数の設定により得られる画像記録時のアスペクト比Kが、予め定められている比K0(例えば0.75)に一致するか否かが判定され、判定結果がYesならばS106に、NoならばS109に、それぞれ進む。
【0059】
S106では、AF/AE/AWB用データ取得部19から得られるデータで把握できる、現在のスルー画像の明るさ(輝度)が予め定められているものよりも暗いか否かが判定され、判定結果がYesならばS108に、NoならばS107に、それぞれ進む。
【0060】
S107では、図2における(b)若しくは(c)のように、スルー画像に▲7▼のスクリーンを重畳合成させる画像処理を行なわせる指示が表示処理部14に与えられ、その指示に応じて行なわれた画像処理によって得られた合成画像をスルー画像としてLCDディスプレイ16に表示させる。この処理を終えた後には処理がS101へ戻り、このスルー画像に図2(a)の▲1▼から▲6▼を合成する処理が行なわれ、その後は上述した処理が繰り返される。
【0061】
S108では、図2における(f)のように、例えば白色や黄色、桃色などの明るい色を用いた▲7▼のスクリーンを重畳合成させる画像処理を行なわせる指示が表示処理部14に与えられ、その指示に応じて行なわれた画像処理によって得られた合成画像をスルー画像としてLCDディスプレイ16に表示させる。この処理を終えた後には処理がS101へ戻り、このスルー画像に図2(a)の▲1▼から▲6▼を合成する処理が行なわれ、その後は上述した処理が繰り返される。
【0062】
S109では、スルー画像に対して表示処理部14で画像処理を施すことなく、そのままLCDディスプレイ16に表示させる。この処理を終えた後には処理がS101へ戻り、このスルー画像に図2(a)の▲1▼から▲6▼を合成する処理が行なわれ、その後は上述した処理が繰り返される。
【0063】
以上までの処理が撮影動作設定モード処理である。
次に図3(b)について説明する。同図に示すフローチャートは、撮影モード処理の処理内容を示している。この処理は、入力指示取得部23に対してなされた操作によってこの電子カメラの動作モードが撮影モードへ切り換えられたときに開始され、その後動作モードが撮影モード以外の他のモードへ切り換えられたときに終了する。
【0064】
まず、S201では、この電子カメラの撮影動作についての現在の設定状態に基づいて実行される、図3(a)の撮影動作設定モード処理におけるS107、S108、S109のうちのいずれかの処理によって得られるものと同様のスルー画像を作成するための画像処理を行なう指示が表示処理部14に与えられ、その画像処理によって得られた合成画像がスルー画像としてLCDディスプレイ16に表示される。
【0065】
S202では、入力指示取得部23のレリーズボタンに対して1stレリーズ、すなわちいわゆる半押しの操作がなされたか否かが判定され、この判定結果がYesとなるまで、すなわちこの1stレリーズが検出されるまでこのS202の判定処理が繰り返される。
【0066】
S203では駆動制御部20に指示を与えてAF/AE/AWB用データ取得部19で取得されたデータに基づいて駆動モータ21を制御させ、合焦レンズ1の位置を移動させて撮像素子2の受光面に結像している被写体像を適切に結像させるAF制御処理が実行される。
【0067】
S204では、撮像制御部22に指示を与えてAF/AE/AWB用データ取得部19で取得されたデータに基づいて撮像素子2を制御させ、露出を適切に設定させるAE制御処理が実行される。
S205では、入力指示取得部23のレリーズボタンに対して2ndレリーズ、すなわちいわゆる全押しの操作がなされたか否かが判定され、この判定結果がYesとなるまで、すなわちこの2ndレリーズが検出されるまでこのS205の判定処理が繰り返される。
【0068】
S206では、撮像素子2の受光面に結像している被写体像を表現する画像データを記録媒体に記録させる撮影処理が実行される。
S207では、AWB及びγ補正処理部6に指示を与え、AF/AE/AWB用データ取得部19で取得されたデータに基づいた自動ホワイトバランス処理が実行される。そして、撮影処理が終了した後には処理がS201へ戻り、上述した処理が繰り返される。
【0069】
以上までの処理が撮影モード処理である。
これらの図3に示した制御処理をCPU17が実行することによって、図1に示す電子カメラにおいて任意のアスペクト比での画像の確認を撮影時に行ない、且つそのアスペクト比で画像を撮影することができるようになる。
【0070】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、種々の改良・変更が可能である。
例えば、上述した電子カメラでは記録媒体11に記録させる画像についての縦及び横の画素数の指示を取得するようにしていたが、その代わりに、画像を構成する縦及び横の画素数を図4に示したような所定の設定値からユーザが選択した選択結果と、ユーザが任意に指定した画像のアスペクト比の指定結果とを取得できるようにして、選択された所定値の縦及び横の画素で構成される画像から指定されたアスペクト比でトリミングして得られる部分画像であってトリミング前の画像の領域を最も広く含むものを記録媒体11に記録するように構成することも可能である。
【0071】
また、記録媒体11に記録させる画像についての縦及び横の画素数の指示を撮像素子2から得られる画像の画素数を超えて指定可能とし、そのような指定がなされたときには画素間の補間処理を行なって画像を構成する画素数を増加させてからリサイズ処理部7による画像のリサイズを行なわせるようにすることも可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る電子カメラでは、被写体像に応じてスクリーンの有無の視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電子カメラの構成を示す図である。
【図2】LCDディスプレイにおける画面表示例を示す図である。
【図3】CPUによって行なわれる制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図4】電子カメラに用意されている画質モードの例を示す図である。
【符号の説明】
1 合焦レンズ
2 撮像素子
3 A/D変換部
4 CDS処理部
5 色信号変換部
6 AWB及びγ補正処理部
7 リサイズ処理部
8 切り出し処理部
9 マトリクス処理部
10 圧縮処理部
11 記録媒体
12 伸張処理部
13 YUV変換部
14 表示処理部
15 ビデオエンコーダ
16 LCDディスプレイ
17 CPU
18 SDRAM
19 AF/AE/AWB用データ取得部
20 駆動制御部
21 駆動モータ
22 撮像制御部
23 入力指示制御部

Claims (3)

  1. 被写体像を撮像して該被写体像についての撮像画像を表現する画像データを得る撮像手段と、
    画像データで表現されている画像のサイズを設定されたアスペクト比に変換する変換手段と、
    前記変換手段によってアスペクト比が変換された前記撮影画像を表現する画像データを記録媒体に記録させる制御を行なう記録制御手段と、
    前記撮像手段によって得られた画像データで表現される撮像画像を表示すると共に、前記変換手段によって該撮像画像のアスペクト比が変換されると含まれなくなる該撮像画像の範囲にハーフトーン表示を併せて行なう画像表示手段と、
    を備え、
    前記画像表示手段は、前記ハーフトーン表示として、前記被写体像の輝度に応じて異なる表示処理を行う
    ことを特徴とする電子カメラ。
  2. 前記画像表示手段は、前記被写体像の輝度が暗い場合には、前記被写体像の輝度が明るい場合に比べて、前記ハーフトーン表示の色に明るい色を用いることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
  3. 画像を構成する画素の該画像における縦方向及び横方向の数を各々独立に指示する画素数指示手段と、
    前記画素数指示手段により指示された画素の縦方向及び横方向の数に基づいて前記画像のアスペクト比を設定する画像サイズ設定手段と、
    を更に備え、
    前記変換手段は、前記画像のサイズを、前記画像サイズ設定手段により設定されたアスペクト比に変換する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子カメラ。
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