以下、図面を参照して本発明の梱包箱の実施の形態について説明する。図1〜図3は本実施の形態の梱包箱の構成例を示し、図1は梱包箱の要部展開平面図、図2は梱包箱の要部展開斜視図、図3は箱体を組み立てた状態の一部破断斜視図である。
本実施の形態の梱包箱1は、図3に示すように、箱体2の内部に例えば付属品を収納する収納部3が形成される。この収納部3を図1および図2に示す一枚の板状の紙部材を折り曲げることで構成する。なお、図1および図2は箱体2の中で収納部3を構成する部位の展開図である。
梱包箱1は、図1および図2に示すように、仕切り部4と、仕切り部4の一端から延在した底部形成部材5Aを備える。底部形成部材5Aは仕切り部4と折り曲げ部6a、6bを介して連接する側板部7と、折り曲げ部6a、6bと平行な折り曲げ部8を介して側板部7と連接する底板部9を備える。
底部形成部材5Aにおいて、底板部9を挟んで側板部7と対向する部位に、この折り曲げ部8と平行な折り曲げ部10を介して底板部9と連接する第1の内壁部11を備える。
また、折り曲げ部8の一方の端部と折り曲げ部10の一方の端部の間を結び、これら折り曲げ部8、10と直交する折り曲げ部12を介して底板部9と連接する第2の内壁部13を備える。
更に、第2の内壁部13と対向する部位に、折り曲げ部8の他方の端部と折り曲げ部10の他方の端部の間を結び、これら折り曲げ部8、10と直交する折り曲げ部14を介して底板部9と連接する第3の内壁部15を備える。
従って、底板部9は折り曲げ部8、10、12および14を辺部とした長方形あるいは正方形となる。
仕切り部4は開口部16を備える。開口部16は一の辺部17が折り曲げ部6a、6bと一列になる位置に形成される。仕切り部4において開口部16の辺部17と対向する部位には、辺部17と平行な折り曲げ部18を介して連接する第1の外壁部19を備える。
第1の外壁部19には、折り曲げ部18と対向する部位である先端に舌片部19aが形成される。これに対応して、第1の内壁部11には、舌片部19aが嵌る孔部であるスリット11aが形成される。
仕切り部4において、辺部17の一方の端部と折り曲げ部18の一方の端部の間を結び、折り曲げ部18と直交する折り曲げ部20を介して連接する第2の外壁部21を備える。更に、第2の外壁部21と対向する部位に、辺部17の他方の端部と折り曲げ部18の他方の端部の間を結び、折り曲げ部18と直交する折り曲げ部22を介して連接する第3の外壁部23を備える。
従って、開口部16は辺部17と、折り曲げ部18、20および22を辺部とした長方形あるいは正方形となる。ここで、開口部16と底板部9は略同じ形状とする。本例では開口部16と底板部9を長方形として説明するが、開口部16の長手方向の長さをL1、短手方向の長さをL2とし、底板部9の長手方向の長さをL3、短手方向の長さをL4とすると、紙の厚みに応じて、L1>L3およびL2>L4とする。
また、後述するように、第1の内壁部11、第2の内壁部13および第3の内壁部15と、第1の外壁部19、第2の外壁部21および第3の外壁部23は、収納部3の側壁部を構成する。収納部3の深さは側板部7の短手方向の長さL5となる。
このため、各内壁部と各外壁部の短手方向の長さは、側板部7の短手方向の長さL5と同じかあるいは短くする。本例では、第1の内壁部11の短手方向の長さをL6とすると、L5>L6である。また、第2の内壁部13の短手方向の長さと第3の内壁部15の短手方向の長さを共にL7とすると、L5>L7である。
これに対して、第1の外壁部19の短手方向の長さと第2の外壁部21の短手方向の長さ、および第3の外壁部23の短手方向の長さを共にL8とすると、L5=L8である。
以上説明した梱包箱1は、各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで、図3に示す収納部3が形成される。図4および図5は本実施の形態の梱包箱の組み立て途中の状態を示し、図4は要部展開斜視図、図5は要部側面図であり、以下に収納部3を形成する動作について説明する。
ここで、梱包箱1においては、予め、プレス加工等によって各折り曲げ部を押圧して薄肉部を形成する等により、各折り曲げ部において折り曲げが行える加工が行われている。なお、1枚の紙部材に山折りの箇所と谷折りの箇所が混在する場合は、折り曲げる方向に応じた加工が行われる。
底部形成部材5Aにおいて、折り曲げ部10を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第1の内壁部11を折り曲げる。同様に、折り曲げ部12を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第2の内壁部13を折り曲げ、折り曲げ部14を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第3の内壁部15を折り曲げる。
このように第1の内壁部11と第2の内壁部13および第3の内壁部15を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の底板部9が形成される。
次に、仕切り部4において、折り曲げ部18を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第1の外壁部19を折り曲げる。同様に、折り曲げ部20を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第2の外壁部21を折り曲げ、折り曲げ部22を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第3の外壁部23を折り曲げる。
このように第1の外壁部19と第2の外壁部21および第3の外壁部23を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の開口部16が形成される。
次に、折り曲げ部6a、6bを矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して側板部7を折り曲げると共に、折り曲げ部8を矢印方向に山折りにして、側板部7に対して底板部9を折り曲げる。
そして、図5(a)に示すように、開口部16に底板部9が対向するように折り曲げ部6a、6bおよび折り曲げ部8を折り曲げて行き、底板部9が仕切り部4に対して平行となるようにする。
開口部16に底板部9を対向させると、側板部7が底板部9に対して立設した状態となる。また、開口部16と底板部9は略同じ形状であるので、第1の内壁部11と第1の外壁部19、第2の内壁部13と第2の外壁部21、および第3の内壁部15と第3の外壁部23がそれぞれ重なる。
このとき、第1の外壁部19の内側に第1の内壁部11が重なり、第2の外壁部21の内側に第2の内壁部13が重なり、第3の外壁部23の内側に第3の内壁部15が重なるようにする。
そして、第1の内壁部11に形成されたスリット11aに、第1の外壁部19に形成された舌片部19aを挿入することで、図5(b)に示すように収納部3が形成される。
図6は舌片部とスリットの構成例を示す要部正面図である。スリット11aは、第1の内壁部11の一部に一文字に切り込みを入れて形成される。なお、舌片部19aの挿入を容易にするため、スリット11aの両端に舌片部19aの挿入方向に沿った切り込み11bを入れて挿入誘導部を構成しても良い。
舌片部19aは、図6(a)に示すように、スリット11aの挿入方向に対して先端が細くなるように、舌片部19aの両端に傾斜部を設けることで、スリット11aへの挿入作業が容易となる。
これに対して、図6(b)に示すように、スリット11aの挿入方向に対して舌片部19aの両端に凸部19bを形成して抜け防止部を構成することで、組立後の舌片部19aのスリット11aからの抜けを防止できる。
なお、本例ではスリット11aを第1の内壁部11に形成し、舌片部19aを第1の外壁部19に形成したが、スリットを外壁部に形成し、舌片部を内壁部に形成しても良い。
また、第2の内壁部と外壁部、更には第3の内壁部と外壁部にスリットと舌片部を形成しても良いが、収納部3の強度保持と組立容易性を勘案すると、側板部7と対向する第1の内壁部と外壁部にスリットと舌片部を形成する形態が望ましい。
図7は収納部が組み立てられた状態を示し、図7(a)は斜視図、図7(b)は図7(a)のA−A断面図である。収納部3は、直方体の上面が開口部16によって開口する。また、開口部16と対向する底面は底板部9で塞がれる。更に、直方体の4側面を構成する側壁部の中で、一の面は側板部7で構成される。
残りの3面の側壁部は、第1の外壁部19と第1の内壁部11、第2の外壁部21と第2の内壁部13、そして第3の外壁部23と第3の内壁部15によってそれぞれ構成される。
紙等の板状の部材を折り曲げると、折り曲げた方向に対して反対方向に戻ろうとする。このため、図7(b)に示すように、第2の外壁部21は矢印aで示す内側へ戻ろうとする。これに対して、第2の外壁部21の内側に重なる第2の内壁部13は矢印bで示す外側へ戻ろうとする。これにより、第2の外壁部21と第2の内壁部13は互いに押し付け合い、収納部3の側壁部の形状が保持される。
更に、第2の外壁部21は開口部16側に折り曲げ部20が存在し、第2の内壁部13は底板部9側に折り曲げ部12が存在するので、第2の内壁部13等に外力を受けた際に折り曲げ部が変形しにくい構造となっている。
同様に、第3の外壁部23は矢印cで示す内側へ戻ろうとする。これに対して、第3の外壁部23の内側に重なる第3の内壁部15は矢印dで示す外側へ戻ろうとする。これにより、第3の外壁部23と第3の内壁部15は互いに押し付け合い、収納部3の側壁部の形状を保持する。
更に、第3の外壁部23は開口部16側に折り曲げ部22が存在し、第3の内壁部15は底板部9側に折り曲げ部14が存在するので、第3の内壁部15等に外力を受けた際に折り曲げ部が変形しにくい構造となっている。
図7(b)では図示されないが、第1の外壁部19と第1の内壁部11も同様である。更に、第1の外壁部19の舌片部19aを第1の内壁部11のスリット11aに挿入しているので、第1の外壁部19と第1の内壁部11による側壁部の形状が保持されると共に、収納部3全体の形状が保持される。
さて、図1で説明したように、開口部16の長手方向の長さをL1、短手方向の長さをL2とし、底板部9の長手方向の長さをL3、短手方向の長さをL4としたとき、紙の厚みに応じて、L1>L3およびL2>L4としている。
すなわち、各外壁部の内側にそれぞれ内壁部を重ねるので、開口部16と底板部9の大きさを紙の厚さ相当分異ならせることで、図7に示すように収納部3を組み立てた場合、外壁部と内壁部が面で接することになって強度が向上する。また、見栄えが良くなる。
また、各内壁部と各外壁部の短手方向の長さは、側板部7の短手方向の長さL5と同じかあるいは短くする。特に、各内壁部の短手方向の長さを側板部7の短手方向の長さL5より短くすることで、各内壁部の先端が仕切り部4の表面に突出する形態となることを防ぐ。これにより、仕切り部4の上に物品本体を載せる収納形態であっても、収納の妨げになることはない。
このように、本実施の形態の梱包箱1では、簡単な形状の紙部材を折り曲げるだけで、強度が向上して形状を保持できる収納部3を構成することができる。これにより、収納部3を構成するための別部品の使用や、糊付け作業は不要である。従って、別部品の材料費や、糊付けの作業工程が不要であるので、梱包箱のコストを抑えることができる。
また、収納部3の側壁部は外力による変形が起こりにくく、外壁部と内壁部を重ね合わせた構成でほぼ閉塞された形態となるので、収納部3に収納される付属品等を梱包しているビニール製の袋を廃止することが可能となる。従って、環境への対応を考慮した使用が可能となる。
なお、本例では収納部3の4面の側壁部の中で、側板部7で構成される面以外の3面全てを外壁部と内壁部の二重構造としたが、少なくとも1面を二重構造とし、スリットと舌片部で係止する構成とすれば、収納部3の形状を保持することができる。
特に、側板部7と対向する面を第1の内壁部11と第1の外壁部19を重ね合わせた構成とし、スリット11aと舌片部19aで第1の内壁部11と第1の外壁部19を係止する構成とすれば、第2の内壁部13と第2の外壁部21はどちらか一方、同様に第3の内壁部15と第3の外壁部23はどちらか一方を備えれば、十分な強度を備えた構成として収納部3の形状を保持することができる。
すなわち、仕切り部4と底板部9を連接している側板部7と対向する部位で外壁部と内壁部を重ね合わせて仕切り部4と底板部9が係止できるような構成とすれば、収納部3の形状を保持するための強度が向上する。
更に、上述したように収納部3の側壁部を外壁部と内壁部のどちらか一方で構成する部位では、側壁部を外壁部で構成する場合は外壁部を底板部に係止する例えば鉤部等の係止構造を備え、側壁部を内壁部で構成する場合は内壁部を仕切り部に係止する例えば鉤部等の係止構造を備えれば、収納部3の形状保持の強度をより向上させることができる。
図8は梱包箱の全体構成例を示す展開平面図であり、次に箱体2の全体の構成について説明する。梱包箱1は図3に示すような箱体2の側壁部を構成する4枚の側板部31、32、33、34を備える。側板部31と側板部32は折り曲げ部35を介して連接し、側板部32と側板部33は折り曲げ部36を介して連接し、側板部33と側板部34は折り曲げ部37を介して連接する。
側板部31は側板部32と対向する部位に折り曲げ部38を介して糊付け片39が連接する。この糊付け片39は側板部34の端部に接合される。また、側板部31は折り曲げ部40を介して蓋部41が連接する。更に、蓋部41と対向する部位に折り曲げ部42を介して底板部43が連接する。
蓋部41は側板部31と対向する部位に折り曲げ部44を介して舌片部45が連接する。また、蓋部41の一方の側部には折り曲げ部46を介して糊付け片47が連接し、糊付け片47と対向する他方の側部には折り曲げ部48を介して中折れ片49が連接する。
中折れ片49は折り曲げ部48に対して45度の角度を成す折り曲げ部50を備え、他端が折り曲げ部51を介して側板部32と連接する。
側板部32は中折れ片49と対向する部位に折り曲げ部52を介して底板部53が連接する。
側板部33は折り曲げ部54を介して第1の側板部55が連接する。第1の側板部55に折り曲げ部56を介して図1〜図3等で説明した仕切り部4が連接する。折り曲げ部56には、蓋部41に連接した舌片部45が嵌るスリット56aが形成される。なお、仕切り部4に形成される収納部に関連する部位は図1〜図3等で説明した番号を付して、ここでは説明を省略する。
仕切り部4には、図1〜図3等で説明した構成の他に、折り曲げ部57を介して第2の側板部58が連接し、折り曲げ部59を介して第3の側板部60が連接する。
第2の側板部58には脚部58aが形成され、第3の側板部60には脚部60aが形成される。また、第2の側板部58は折り曲げ部61を介して上片部62が連接し、第3の側板部60は折り曲げ部63を介して上片部64が連接する。
側板部33は第1の側板部55と対向する部位に折り曲げ部65を介して底板部66が連接する。
側板部34は折り曲げ部67を介して中折れ片68が連接する。また、中折れ片68と対向する部位に折り曲げ部69を介して底板部70が連接する。中折れ片68は折り曲げ部67と45度の角度を成す折り曲げ部71を備え、他端に蓋部41に連接した糊付け片47が接合される。
以上説明した梱包箱1は、収納部3に関連する部位に関しては、図4、図5等で説明した動作によって各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで収納部3が形成される。
更に、他の各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで箱体2が形成される。ここで、図8においては図面上に現れている側を梱包箱1の表面とし、各折り曲げ部において、破線で示す折り曲げ部は山折り方向に折り曲げ、二点鎖線で示す折り曲げ部は谷折り方向に折り曲げるとする。
図9は箱体を組み立てた状態を示す斜視図で、以下に箱体2を形成する動作について説明する。上述したが、梱包箱1においては各折り曲げ部で折り曲げが行える加工が行われている。まず、各側板部を連接する折り曲げ部35、36、37と、糊付け片39の折り曲げ部38と、中折れ片49の折り曲げ部48を山折りにし、糊付け片39を側板部34の他端に糊付けして側板部31、32、33、34を枠状に組み立てる。また、糊付け片47の折り曲げ部46を山折りにし、糊付け片47を中折れ片68に糊付けする。
次に、底板部43の折り曲げ部42と、底板部53の折り曲げ部52と、底板部66の折り曲げ部65と、底板部70の折り曲げ部69とをそれぞれ山折りにし、各底板部の所定の位置を糊付けして各底板部を組み合わせて、箱体2の底部を形成する。
箱体2の内部に収納される収納部3の形成動作はここでは省略するが、仕切り部4においては、第1の側板部55と側板部33との折り曲げ部54を山折りにし、第1の側板部55と仕切り部4との折り曲げ部56を谷折りにすることで、仕切り部4が箱体2の内部に入るようにする。
また、折り曲げ部57を谷折りにして第2の側板部58を仕切り部4に対して立設させると共に、折り曲げ部59を谷折りにして第3の側板部60を仕切り部4に対して立設させる。更に折り曲げ部61を山折りにして上片部62で箱体2の開口部の隙間を塞ぐと共に、折り曲げ部63を山折りにして上片部64で箱体2の開口部の隙間を塞ぐ。
ここで、図9に示すように仕切り部4を箱体2の内部に入れると、仕切り部4は第2の側板部58の脚部58aと、第3の側板部60の脚部60aと、収納部3を構成する部位によって支持される。
蓋部41は、折り曲げ部40を山折りにする。また、中折れ片49の折り曲げ部51と中折れ片68の折り曲げ部67を山折りにし、中折れ片49の折り曲げ部50と中折れ片68の折り曲げ部71は谷折りにする。
これにより、図9に示すように蓋部41は箱体2に対して折り曲げ部40を支点に開閉できるようになる。そして、舌片部45の折り曲げ部44を山折りにして、舌片部45をスリット56aに挿入すれば、箱体2の開口部を蓋部41で塞ぐことができる。
以上説明した梱包箱1では、収納部3に付属品等を収納できると共に、仕切り部4上に物品本体を収納することができる。そして、梱包箱1は収納部3を含めて1枚の紙部材を折り曲げることで形成され、収納部3の形成のために、複雑な形状の紙部材を使用したり、複雑な組立作業を行う必要がない。
また、仕切り部4の下側に収納部3が形成され、仕切り部4は第2の側板部58の脚部58aと、第3の側板部60の脚部60aと、収納部3を構成する部位によって支持されるので、仕切り部4上に物品本体を収納することで、物品の下方に空間が形成されることになって、箱体2の底部からの衝撃を物品が受けにくい構成とすることができる。また、仕切り部4上に物品を収納する形態であれば、箱体2の蓋部41を開けたときに、物品をすぐに見ることができる。
図10は本実施の形態の梱包箱の変形例を示し、図10(a)は梱包箱の要部展開斜視図、図10(b)は収納部を組み立てた状態の要部斜視図である。
この変形例では、仕切り部4と連接する底部形成部材5Bにおいて、底板部9と仕切り部4の間に介在する側板部の構造を変更したものである。なお、図1および図2等で説明した構成と同じ機能を有する部位については同じ番号を付して説明する。
具体的には、底部形成部材5Bは仕切り部4と折り曲げ部6a、6bを介して連接する第1の側板部7aと、折り曲げ部6a、6bと平行な折り曲げ部8aを介して第1の側板部7aと連接する第2の側板部7bと、折り曲げ部8aと平行な折り曲げ部8bを介して第2の側板部7bと連接する底板部9を備える。
底部形成部材5Bにおいて、底板部9を挟んで第2の側板部7bと対向する部位に、折り曲げ部10を介して底板部9と連接する第1の内壁部11を備える。また、折り曲げ部12を介して底板部9と連接する第2の内壁部13を備える。更に、第2の内壁部13と対向する部位に折り曲げ部14を介して底板部9と連接する第3の内壁部15を備える。
仕切り部4は開口部16を備える。また、仕切り部4は折り曲げ部18を介して連接する第1の外壁部19と、折り曲げ部20を介して連接する第2の外壁部21と、折り曲げ部22を介して連接する第3の外壁部23を備える。
本変形例でも、開口部16と底板部9は略同じ形状で、かつ、底板部9の大きさを、辺部17と、折り曲げ部18、20、22を辺とする開口部16より若干小さくする。
また、収納部3の深さは第1の側板部7aと第2の側板部7bの短手方向の長さを合計した値の半分となる。このため、各内壁部と各外壁部の短手方向の長さは、第1の側板部7aと第2の側板部7bの短手方向の長さの合計の半分と同じかあるいは短くする。
以上説明した梱包箱1は、各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで、図10(b)に示す収納部3が形成される。図11および図12は変形例の梱包箱の組み立て途中の状態を示し、図11は要部展開斜視図、図12は要部側面図であり、以下に収納部3を形成する動作について説明する。
まず、底部形成部材5Bにおいて、折り曲げ部10を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第1の内壁部11を折り曲げる。同様に、折り曲げ部12を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第2の内壁部13を折り曲げ、折り曲げ部14を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第3の内壁部15を折り曲げる。
このように第1の内壁部11と第2の内壁部13および第3の内壁部15を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の底板部9が形成される。
次に、仕切り部4において、折り曲げ部18を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第1の外壁部19を折り曲げる。同様に、折り曲げ部20を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第2の外壁部21を折り曲げ、折り曲げ部22を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第3の外壁部23を折り曲げる。
このように第1の外壁部19と第2の外壁部21および第3の外壁部23を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の開口部16が形成される。
次に、折り曲げ部6a、6bを矢印方向に谷折りにして、仕切り部4に対して第1の側板部7aを折り曲げる。また、折り曲げ部8aを矢印方向に谷折りにして、第1の側板部7aに対して第2の側板部7bを折り曲げる。更に、折り曲げ部8bを矢印方向に山折りにして、第2の側板部7bに対して底板部9を折り曲げる。
そして、図12に示すように、開口部16に底板部9が入り込むように折り曲げ部6a、6bおよび折り曲げ部8a、8bを折り曲げて行き、底板部9が開口部16と対向し仕切り部4に対して平行となる位置まで押し込む。
開口部16に底板部9を対向させると、第2の側板部7bが底板部9に対して立設した状態となる。また、第1の外壁部19の内側に第1の内壁部11が重なり、第2の外壁部21の内側に第2の内壁部13が重なり、第3の外壁部23の内側に第3の内壁部15が重なる。
これにより、図10(b)に示すように、一の面が開口した直方体形状の収納箱3が形成される。この変形例でも、収納部3の4面の側壁部の中の3面は、第1の外壁部19と第1の内壁部11、第2の外壁部21と第2の内壁部13、そして第3の外壁部23と第3の内壁部15によってそれぞれ構成される。
板状の紙部材を折り曲げると、折り曲げた方向に対して反対方向に戻ろうとする。このため、各外壁部は内側へ戻ろうとする。これに対して、外壁部の内側に重なる各内壁部は外側へ戻ろうとする。これにより、各外壁部と各内壁部は互いに押し付け合い、収納部3の側壁部の形状が保持される。
ここで、変形例では収納部3の側壁部の1面を構成する側板部を、第1の側板部7aと第2の側板部7bで二重に構成したので、収納部3の全体の強度を保つことができる。このため、変形例ではスリットと舌片部は設けていないが、例えば第1の内壁部11にスリットを形成し、第1の外壁部19に舌片部を形成しても良い。
なお、変形例の梱包箱において、箱体の全体構成については図8で説明した構成を適用することができる。
また、各実施の形態の収納部は開口部が四角形の直方体形状であるが、開口部および底部とも複数の辺部から構成されていれば、本発明を適用できるので、例えば開口部の形状が八角形でも良い。
1・・・梱包箱、2・・・箱体、3・・・収納部、4・・・仕切り部、5・・・底部形成部材、6a、6b・・・折り曲げ部、7・・・側板部、8・・・折り曲げ部、9・・・底板部、10・・・折り曲げ部、11・・・第1の内壁部、11a・・・スリット、12・・・折り曲げ部、13・・・第2の内壁部、14・・・折り曲げ部、15・・・第3の内壁部、16・・・開口部、17・・・辺部、18・・・折り曲げ部、19・・・第1の外壁部、19a・・・舌片部、20・・・折り曲げ部、21・・・第2の外壁部、22・・・折り曲げ部、23・・・第3の外壁部