JP4376384B2 - 架空配電線用絶縁カバ− - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は架空配電線用絶縁カバ−に関し、さらに詳細には、架空配電線のバイパス工事時における針電極式クランプの使用によって生じた絶縁被覆貫通孔を補修せしめるさいに使用する絶縁カバ−に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種架空配電線用絶縁カバ−の一例として、実公平6−31613号公報記載のものが知られており、これを図4及び図5に基づいて説明する。
即ち、同図中、51は絶縁カバ−、52は該絶縁カバ−51を構成する若干弾性を備えた円筒状の合成樹脂製カバ−本体で、該カバ−本体52は外側方に拡開作動せしめるべくその長手方向に沿って所要幅の切欠き53が形成されている。54は上記カバ−本体52の内周面に沿って塗付形成された絶縁性パテ材で、該パテ材54のなす内径は架空配電線Aの外径より若干小径状にすべく所要の厚さに形成せしめられている。55は架空配電線Aに強制的に外嵌して装着せしめるべくカバ−本体52の両端部に各々テ−パ状に延設された装着部、56はカバ−本体52の外周面に着脱自在に取付けられたツマミ片である。その他、Bは針電極式クランプの使用により架空配電線Aに生起された貫通孔、Cはヤットコなどの間接活線工具を示す。
【0003】
そして、上述の如く構成された従来の絶縁カバ−51を架空配電線Aに装着せしめるさいには、まず、図5に示すように、ツマミ片56を間接活線工具Cにより把持せしめつつ、切欠き53部位を架空配電線Aに当てがい、貫通孔Bを中心として当接せしめた後、さらに押圧せしめる。そして、切欠き53に沿ってカバ−本体52及び装着部55をその弾性力に抗して外側方に強制的に拡開作動せしめ、架空配電線Aに外嵌せしめると共に、弾性力により自動的に復元せしめて挟持状に装着せしめるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来例は、ツマミ片56を間接活線工具Cにより把持しつつ架空配電線Aに押圧せしめるという極めて簡単な操作でもって装着せしめることが出来る反面、以下の欠点を有するものである。
まず第1に、絶縁カバ−51自体の弾性力を利用して架空配電線Aに挟持状に装着せしめるものであるから、必然的にその挟持力は弱いものである。このため、装着時においては、架空配電線Aに対するパテ材54の押圧が弱いものとなって貫通孔Bの内部まで充填せしめることが出来ず、ひいては、充分な防水効果が得られないものである。
第2に、上述の如く絶縁カバ−51自体の弾性力を利用して装着せしめるものであるから、長期にわたって装着使用する場合においては絶縁カバ−51の劣化に伴って弾性力が弱化し、防水効果に悪影響を及ぼしやすいものである。
第3に、架空配電線Aが高圧引下げ用ブチルゴム電線(PDB)、あるいは高圧引下げ用EPゴム電線(PDP)等のように被覆層が軟らかい場合においては、被覆層が緩衝材となるために絶縁カバ−51の弾性力を作用せしめずらく、ひいては、装着が不十分となりやすいものである。
【0005】
本発明は従来の問題点を一挙に解決し、架空配電線の被覆層の硬軟を問わず常に確実に装着せしめ、防水効果を有効に発揮せしめることが出来る、絶縁カバ−を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、架空配電線に遊嵌自在とされた所要の長さを有する横断面略円弧状カバ−本体の内周面に沿ってシ−ル材が設けられ、該シ−ル材を架空配電線に圧接せしめるべくカバ−本体の一側には同他側に係着自在とされた帯状締付け片が形成されると共に、カバ−本体の両端部には各々架空配電線を圧入して保持せしめるべく架空配電線の外径より小径状とされた断面略円弧状の保持部が形成されてなることを特徴とする、架空配電線用絶縁カバ−を要旨とするものである。
【0007】
そして、本発明にかかる絶縁カバ−は、貫通孔を中心として所要の架空配電線にシ−ル材を介して当接せしめると共に、両端の保持部を圧入せしめつつ締付け片により強く締付け、被覆層の硬軟に拘りなく常にその貫通孔にシ−ル材を確実に充填状態に装着せしめることが出来るのみならず、長期にわたって防水効果を有効に発揮せしめることが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1aは絶縁カバ−、2aは該絶縁カバ−1aを構成する所要の長さを備えた横断面略半円弧状の合成樹脂製カバ−本体で、該カバ−本体2aは架空配電線Aに遊嵌自在な内径を有するものとされている。3は該カバ−本体2aの内周面に沿って所要の厚さに設けられたシ−ル材で、該シ−ル材3はその内径が架空配電線Aの外径より若干小径状に形成されると共に、ブチルゴムやシリコンゴム等による粘着性シ−ル材、あるいは独立発泡性スポンジなどよりなる弾性シ−ル材等の材質より形成されている。4aは上記シ−ル材3を架空配電線Aに締付けて圧接せしめるべくカバ−本体2aの一側中心にヒンジ5aを介して折曲自在に形成された広幅な帯状締付け片、6aは該締付け片4aの自由端に形成された係合孔、7aは該係合孔6aに係合せしめるべくカバ−本体2aの他側に形成された係合片、8aはカバ−本体2aの両端部に各々同心円状に延設された短尺状の横断面略半円弧状保持部で、該各保持部8aは架空配電線Aに強制的に外嵌して装着せしめるべくその内径が架空配電線Aの外径より若干小径状に形成せしめられている。
【0009】
そして、上述の如く構成された実施例を架空配電線Aに装着せしめるさいには、まず、締付け片4aを間接活線工具Cにより把持せしめつつ架空配電線Aに当てがい、貫通孔Bを中心として当接せしめる(図2参照)。次いで、両端の保持部8aを各々架空配電線Aに強制的に外嵌して保持せしめ、カバ−本体2aを架空配電線Aの軸線方向および周方向に対する遊動を防止せしめる。しかるのち、ヒンジ5aを介して締付け片4aを折曲しつつ締付け、シ−ル材3に架空配電線Aを圧接せしめると共に、係合孔6aを係合片7bに係合して係着せしめる(図3参照)。このさい、締付け片4aでもって締付けることによりシ−ル材3に架空配電線Aを圧接せしめるものであるから、架空配電線A被膜層の硬軟に拘らず常に強固に、しかも確実に装着せしめることが出来るものであって、ひいては、貫通孔Bにシ−ル材3を確実に充填して防水効果を有効に発揮せしめることが出来るのみならず、長期の使用に充分耐えることが出来るものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば以上の次第で、架空配電線に遊嵌自在とされた所要の長さを有する横断面略円弧状カバ−本体の内周面に沿ってシ−ル材が設けられ、該シ−ル材を架空配電線に圧接せしめるべくカバ−本体の一側には同他側に係着自在とされた帯状締付け片が形成されると共に、カバ−本体の両端部には各々架空配電線を圧入して保持せしめるべく架空配電線の外径より小径状とされた横断面略円弧状の保持部が形成されているから、単にカバ−本体自体の弾性力によって挟持状に装着せしめる従来例に比して、架空配電線に両端の保持部を外嵌状に圧入して保持せしめつつ締付け片を他側に係着して締付け、架空配電線被膜層の硬軟に拘わらず常に強固に、しかも確実に装着せしめ、貫通孔にシ−ル材を確実に充填せしめて防水効果を長期にわたり保持せしめることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 実施例の絶縁カバ−1aを架空配電線Aに装着せしめる状態を示す横断面図である。
【図3】 実施例の絶縁カバ−1aを架空配電線Aに装着せしめた状態を示す横断面図である。
【図4】 従来例を示す分解斜視図である。
【図5】 従来例の絶縁カバ−51を架空配電線Aに装着せしめた状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1a 絶縁カバ−
2a カバ−本体
3 シ−ル材
4a 締付け片
6a 係合孔
7a 係合片
8a 保持部
A 架空配電線
B 貫通孔
Claims (1)
- 架空配電線に遊嵌自在とされた所要の長さを有する横断面略円弧状カバ−本体の内周面に沿ってシ−ル材が設けられ、該シ−ル材を架空配電線に圧接せしめるべくカバ−本体の一側には同他側に係着自在とされた帯状締付け片が形成されると共に、カバ−本体の両端部には各々架空配電線を圧入して保持せしめるべく架空配電線の外径より小径状とされた断面略円弧状の保持部が形成されてなることを特徴とする、架空配電線用絶縁カバ−。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32349399A JP4376384B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 架空配電線用絶縁カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32349399A JP4376384B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 架空配電線用絶縁カバ− |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001143552A JP2001143552A (ja) | 2001-05-25 |
| JP4376384B2 true JP4376384B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=18155310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32349399A Expired - Lifetime JP4376384B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 架空配電線用絶縁カバ− |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4376384B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5792237B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2015-10-07 | 中国電力株式会社 | 配電線用絶縁カバー |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32349399A patent/JP4376384B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001143552A (ja) | 2001-05-25 |
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