JP4376885B2 - マルチビーム走査装置 - Google Patents
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Description
また、回転多面鏡による偏向角を狭めると、所望の走査幅を得るのに回転多面鏡以後の光路長を長くしなければならず、複数の偏向光束に対して結像光学系を共通化するために結像光学系を回転多面鏡に近接させる必要があり、このため偏向光束による結像倍率が大きくなる。このため感光体上に結像する光スポットのスポット径を小さくすることが困難になり、光スポットにおける光エネルギの集中性が低くなるので、これを補償するために高出力の光源が必要となる。また、偏向角が狭いと、1ライン分の光束偏向時間が短くなり、1画素を書き込むための時間が短くなるため偏向光束を変調する変調周波数を高くする必要があり、高周波の変調ドライバ回路が必要になる。上記のような高出力の光源や高周波の変調ドライバ回路は高価であるので、カラー画像形成装置の低コスト化に対する妨げになる。
「主走査対応方向」は、個々の光束に関し、光源から被走査部に至る光路上で主走査方向と対応する方向であり、「副走査対応方向」は、個々の光束に関し、光源から被走査部に至る光路上で副走査方向と対応する方向である。
即ち、各偏向光束が、主レンズと補助レンズとにより、対応する被走査部に集光される。各偏向光束は光路屈曲手段により対応する被走査部へ導かれる。
「主レンズ」は、回転多面鏡における「同一の偏向反射面により偏向される複数の光束」に対して共通に配備され、主として複数の偏向光束を主走査対応方向において各被走査部に集光させる機能と、光走査を等速化する機能を有する。
「補助レンズ」は、複数の光束の個々に対して配備され、主レンズと共働して対応する偏向光束を被走査部上に集光させるとともに、主・副走査対応方向の所望の光学特性を与える機能を有する。各補助レンズは、主レンズよりも、対応する各光束の被走査部側に配備される。従って、偏向光束は先ず主レンズを透過し、次いで補助レンズを透過して被走査部に至る。
「光路屈曲手段」は、各偏向光束を、対応する被走査部へ導くように光路を屈曲させる手段である。
「同一の偏向反射面に入射する複数光束」は、回転多面鏡の回転軸方向において、互いに異なる入射角で入射する。複数の補助レンズは同一の形状を有し、対応する光束の、偏向反射面への入射角に応じて、副走査対応方向へのシフト量:ΔZが設定される。
上記シフト量:ΔZは、個々の補助レンズに入射する偏向光束に関連した走査線曲がりを有効に軽減するように、各補助レンズに応じて設定される。シフト量:ΔZは「ΔZ=0」の場合を含む。
上記のように、各光束は偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結像しているので、主レンズと補助レンズとは、各光束に就き「偏向反射面位置と被走査部位置とを副走査対応方向において幾何光学的に略共役な関係」とする機能を持ち、従って回転多面鏡における「面倒れ」を補正する機能を有する。
この場合、即ち、回転多面鏡の同一の偏向反射面に入射する光束を2光束とするとき、これらが「回転多面鏡の回転軸に直交する面に対して略対称的」に入射するように、且つ、入射角の絶対値:|θ|ラジアンが条件:
(2) 0.01<|θ|<0.15
を満足するようにするのが良い(請求項2)。
また、|θ|が0.15ラジアン以上になると、走査線曲がりが大きくなり、補助レンズのシフト量:ΔZの調整で有効に補正することが困難になる。
上記交叉位置が、主レンズの被走査部側レンズ面よりも被走査部側に位置する場合には、回転多面鏡が回転軸方向に大型化し駆動モータの負荷も増大する。上記交叉位置が偏向反射面よりも光源側に位置する場合には、主レンズの副走査対応方向のレンズ幅が著しく大きくなり、主レンズのコストが高くなる。
(1) 0.05<(1/θ)・ΔZ/fz<0.4
を満足することが好ましい(請求項1)。
θが小さい場合、適正なΔZも小さくて良く、両者の比:ΔZ/θはある一定範囲にあることが好ましい。また、補助レンズは、対応する偏向光束に関して、偏向反射面と被走査部とを、副走査対応方向において幾何光学的に共役な関係にするための主要な光学要素であり「正のパワー」を持ち、上記fzは「実質的に補助レンズと被走査部との面間隔」となる。
(1)式の上限の0.4以上になると、ΔZが大きく、補助レンズの周辺部で補助レンズの屈折作用が過大になり、入射角:θの符号が逆になる2つの偏向光束において「逆向きの走査線曲がり(カラー画像の形成において、色ずれ等の原因となる)」が発生する。また下限の0.05以下になると、ΔZが小さく、走査線曲がりを補正する効果が小さい。
請求項6記載のマルチビーム走査装置は、それぞれが主走査対応方向に長い線像に結像し、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を有する共通の回転多面鏡により偏向される複数の光束により、複数の画像を同時に書き込む方式のマルチビーム走査装置であって、共通の回転多面鏡の2つの偏向反射面のそれぞれにより2光束が偏向され、上記2つの偏向反射面により偏向される2対の2光束の各対に対して、請求項1〜5の任意の1に記載されている1個の主レンズと、2個の補助レンズが配備され、同時に偏向される4光束により、4つの感光体を同時走査する装置である。
また、主レンズを共通化したことにより発生する走査線曲がりを、偏向光束ごとに設けた補助レンズのシフト量で補正するので、走査光学系としての光学性能を保ったまま走査線曲がりを有効に補正することができる。
請求項1,2,3記載の発明では、走査線曲がりを有効に補正しつつ、画像形成装置を小型化することが可能になり、回転多面鏡や主レンズのサイズ増加を有効に軽減できる。請求項4〜6記載の発明では、主レンズ・補助レンズの構成が簡単で、マルチビーム走査装置の小型化、低コスト化が容易になる。
上には、同一の被走査部を走査する光束は1光束であるとしたが、同一の被走査部を複数の光束で走査し、同一の被走査部の複数ラインを同時に走査する複数ライン同時走査方式にこの発明を適用することも可能である。
光束L1は、回転多面鏡10により反射されると主レンズ12Aを透過し、ミラー14A1により光路を折り曲げられ、補助レンズ16A1を透過して作像ユニット100Yに入射する。
光束L2は、回転多面鏡10により反射されると主レンズ12Aを透過し、ミラー14A2により光路を折り曲げられ、補助レンズ16A2を透過し、ミラー17Aにより再度、光路を折り曲げられて作像ユニット100Mに入射する。
光束L4は、回転多面鏡10により反射されると主レンズ12Bを透過し、ミラー14B2により光路を折り曲げられ、補助レンズ16B2を透過して作像ユニット100Kに入射する。
ミラー14A1,14A2,17A,14B1,14B2,17Bは「光路屈曲手段」を構成する。
作像ユニット100K,100C,100M,100Yは「構成的には同一のもの」で、現像に用いられるトナーの色が異なる。作像ユニット100Kでは黒トナーが用いられ、作像ユニット100C,100M,100Yでは、それぞれシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナーが用いられる。
光束L2を例に取って説明すると、光束L2は上記「回転多面鏡10の回転軸に直交する平面」に対して角:θをもって、回転多面鏡10の偏向反射面10Aに入射し、上記平面に対して−θの反射角で反射され、主レンズ12Aに入射する。入射角:θは、図2に示すように、上記平面から時計回りの角を「正」とする。主レンズ12Aを透過した光束L2は、ミラー14A2により反射され、補助レンズ16A2を透過して被走査部1002に至る。被走査部1002は、作像ユニット100Mの感光体の感光面である。破線で示す光束L1は、偏向反射面10Aに上記平面に対して−θの入射角で入射し、反射されると補助レンズ16A1を透過し、ミラー14A1により反射され、被走査部1001に至る。被走査部1001は作像ユニット100Yの感光体101の感光面である。
各補助レンズに対すシフト量:ΔZは「各光束による光走査の走査線曲がりを可及的に補正する」ように設定される。
同じ主レンズ12Aと共働する2つの補助レンズ16A1,16A2は、図22に示す「仮想的な光学配置」において、互いに「対称軸」に対して対称的に配備される。図1に示す、別の主レンズ12B、補助レンズ16B1,16B2やミラー14B1,14B2,17B等の配置も、図2に示す光学配置と同様である。
光源としての半導体レーザは、発光波長:780nmのものを用い、光源からの放射光束をカップリングレンズにより「平行光束」化し、シリンドリカルレンズにより回転多面鏡の偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結像させるようにした。従って、回転多面鏡により偏向される各偏向光束は「主走査対応方向において平行光束」である。主レンズは「fθレンズ」とし、補助レンズは「長尺トロイダルレンズ」とした(請求項4)。さらに、fθレンズを「両面が共軸回転対称非球面」の単レンズとし、補助レンズの入射側面を「主走査対応方向に非円弧形状を持つ樽型トロイダル面」、射出側面を「ノーマルトロイダル面」とした(請求項5)。
X=(Y2/R)/[1+√{1−(1+K)(Y/R)2}]
+A・Y4+B・Y6+C・Y8+D・Y10+F・Y12+G・Y14+
H・Y16+I・Y18+...(3)
なる式におけるR,K,A,B,C,D,..を与えて特定される曲線形状(これを「非円弧形状」という)をX軸の回りに回転して得られる曲面である。
0(偏向反射面) 37.955
1 10.00 -172.1 -172.1 1.57251
2 61.96 -56.4 -56.4
3 4.0 -460.0 -31.0 1.57251
4 83.32 -700.0 -15.7 。
R(Rm=Rs)=−172.1,K=3.54,
A= 1.11E−7,B=−3.81E−11,
C=−3.43E−14,D= 1.08E−17
主レンズの射出側面(第2面)の共軸回転対称非球面形状
R(Rm=Rs)=−56.4,K=0.027,
A= 4.28E−7,B=−3.61E−11,
C= 2.1E−14,D=−2.8E−17
上記において、例えば「E-7」は「10−7」を意味し、この値が直前の数値に掛けられるのである。
図2におけるXY面の形状(Y方向は「主走査対応方向」である)
R(Rm)=−460.0,K=−131,
A= 1.05E−7,B=−2.05E−12,
C=−4.43E−16,D=−6.33E−21
F= 2.22E−24,G= 6.77E−28,
H= 4.41E−32,I=−1.5E−35
樽型トロイダル面は、この非円弧形状をX方向にRs=−15.7だけ離れ、Y方向に平行な軸の回りに回転して得られる曲面である。
補助レンズの射出側面(第4面)は通常の「ノーマルトロイダル面」である。
光束L2に関する主レンズ12Aと補助レンズ16A2とによる結像における「像面湾曲」、「走査線曲がり」、「fθ特性」を図4に示す。
これらは、光束L1,L3,L4に就いても同様のものになる。
12A 主レンズ
14A1,14A2,17A ミラー
16A1,16A2 補助レンズ
100K,100C,100C,100Y 作像ユニット
Claims (6)
- それぞれが主走査対応方向に長い線像に結像し、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を有する共通の回転多面鏡により偏向される複数の光束により、複数の画像を同時に書き込む方式のマルチビーム走査装置において、
同一の偏向反射面により偏向される複数の光束に対して共通に配備される主レンズと、
上記複数の光束の個々に対して配備される補助レンズと、
各偏向光束を、対応する被走査部へ導くように光路を屈曲させる光路屈曲手段とを有し、
上記主レンズは主として、上記複数の偏向光束を主走査対応方向において各被走査部に集光させる機能と、光走査を等速化する機能とを有し、
上記補助レンズは、上記主レンズよりも各被走査部側に配備され、主レンズと共働して、対応する偏向光束を被走査部上に集光させるとともに、主・副走査対応方向の所望の光学特性を与える機能を有し、
同一の偏向反射面に入射する複数光束は、回転多面鏡の回転軸方向において、互いに異なる入射角で入射し、
上記複数の補助レンズは、同一の形状を有し、対応する光束の偏向反射面への入射角に応じて、副走査対応方向へのシフト量:ΔZが設定され、
補助レンズの副走査対応方向の焦点距離をfzとするとき、
入射角:θが0でない光束に対する補助レンズに就いて、入射角:θと上記ΔZおよびfzが条件:
(1) 0.05<(1/θ)・ΔZ/fz<0.4
を満足し、
同一の偏向反射面に入射し、上記入射角が異なる符号を持つ光束に対応する上記ΔZの符号は異なることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 請求項1記載のマルチビーム走査装置において、
回転多面鏡の同一の偏向反射面に入射する光束は2光束で、これらは回転多面鏡の回転軸に直交する面に対して略対称的に入射し、入射角の絶対値を|θ|ラジアンとするとき、|θ|が条件:
(2) 0.01<|θ|<0.15
を満足することを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 請求項2記載のマルチビーム走査装置において、
同一の偏向反射面により偏向された2光束が、回転多面鏡の回転軸に平行な方向において交叉する位置が、上記偏向反射面と主レンズの被走査部側レンズ面との間に位置することを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 請求項1乃至3の何れか1つに記載のマルチビーム走査装置において、
回転多面鏡に入射する複数の光束が何れも、主走査対応方向に略平行光束であり、主レンズがfθレンズで、補助レンズが長尺トロイダルレンズであることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 請求項4記載のマルチビーム走査装置において、
fθレンズは両面が共軸回転対称非球面であり、
補助レンズは、入射側面が主走査対応方向に非円弧形状を持つ樽型トロイダル面で、射出側面がノーマルトロイダル面であることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - それぞれが主走査対応方向に長い線像に結像し、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を有する共通の回転多面鏡により偏向される複数の光束により、複数の画像を同時に書き込む方式のマルチビーム走査装置において、
共通の回転多面鏡の2つの偏向反射面のそれぞれにより2光束が偏向され、上記2つの偏向反射面により偏向される2対の2光束の各対に対して、請求項1〜5の任意の1に記載されている1個の主レンズと、2個の補助レンズが配備され、同時に偏向される4光束により、4つの感光体を同時走査することを特徴とするマルチビーム走査装置。
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| JP2006277004A JP4376885B2 (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | マルチビーム走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2006277004A JP4376885B2 (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | マルチビーム走査装置 |
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