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JP4378247B2 - 圧子先端検査装置及び圧子先端検査方法 - Google Patents
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JP4378247B2 - 圧子先端検査装置及び圧子先端検査方法 - Google Patents

圧子先端検査装置及び圧子先端検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧子先端検査装置及び圧子先端検査方法に関する。
従来から、圧子を使用して、試料表面に荷重を負荷し、くぼみを形成させることによって、試料の硬さを測定する硬さ試験機が使用されている。具体的には、例えば、硬さ試験機は、荷重レバーを有しており、荷重レバーの一方の端部には圧子が備えられ、もう一方の端部には電磁力を発生させるフォースコイルが備えられている。フォースコイルで発生した力は、荷重レバーを介して圧子に伝達される。この荷重レバーを介して伝達された力によって、圧子は、試料を押圧し、試料にくぼみを形成させる。このときの圧子の押し込み深さや、このとき形成したくぼみの大きさなどから、試料の硬さや強度特性などを求めることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−124681
ところで、圧子の先端部は、円錐形状や、三角錐形状、四角錐形状などを成している。上述のような硬さ試験機において、正確性の高い測定結果、再現性の高い測定結果を得るためには、圧子の先端部の形状(先端形状)が常に一定であることが望ましい。その一方で、圧子の先端部は、試料を直接押し付ける部分であり、さらに、尖っているため、磨耗したり、損傷したりしやすい。そのため、これまで、光学顕微鏡で観察する方法やナイフエッジ法など、様々な方法によって圧子の先端形状の検査が行われてきた。また、最近では、原子間力顕微鏡で観察する方法なども試みられている。しかしながら、これらの方法では、検査装置の性能の面から、又は、検査装置の操作性の面から、ナノメートルオーダの微小な磨耗、損傷を検出するのが困難であるという問題点がある。
本発明の課題は、より簡易に、微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置及び圧子先端検査方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、圧子先端検査装置であって、圧子を略鉛直方向に上下移動させる圧子移動部と、上面が開口し、内部に粘性流体を貯留する貯留部と、前記貯留部の重量を測定する重量測定部と、前記圧子移動部を鉛直下方向に移動させて、当該圧子の先端部を前記貯留部が有する粘性流体に押し込み、次いで、前記圧子移動部を鉛直上方向に移動させて、当該圧子の先端部を前記貯留部が有する粘性流体から引き上げる移動制御を行う移動制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧子先端検査装置であって、前記重量測定部は、前記貯留部の重量の経時変化を測定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の圧子先端検査装置であって、前記重量測定部による測定結果が予め設定された許容範囲内の値か否かに基づいて、圧子の先端形状の合否を判定する判定部を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、圧子先端検査方法であって、圧子を略鉛直下方向に移動させて、当該圧子の先端部を、内部に粘性流体を貯留する貯留部に押し込み、次いで、前記圧子を略鉛直上方向に移動させて、当該圧子の先端部を前記貯留部が有する粘性流体から引き上げる際の前記貯留部の重量変化を測定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、移動制御部による圧子移動部の移動制御によって、圧子の先端部を貯留部が有する粘性流体に押し込み、次いで、貯留部が有する粘性流体から引き上げることができる。そして、重量測定部によって当該貯留部の重量が測定されているため、移動制御部によって圧子移動部を移動制御するだけで、圧子の先端部を粘性流体から引き上げる際に、圧子の先端部に吸着してくる粘性流体の重量を測定することができる。したがって、圧子の先端形状の変化に伴い変化する、圧子の先端部に吸着してくる粘性流体の量を簡単に測定することができることとなって、より簡易に、圧子の先端部における微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、圧子の先端部を、貯留部が有する粘性流体に押し込み、その後、貯留部が有する粘性流体から引き上げるといった、移動制御部による圧子移動部の移動制御に付き従って起こる貯留部の重量の変化を、経時変化として取得することができる。したがって、圧子の先端形状の変化に伴い変化する、圧子の先端部に吸着してくる粘性流体の量をより詳細に把握することができることとなって、より正確に、圧子の先端部における微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、判定部によって、自動的に、圧子の先端部に吸着してきた粘性流体の量の測定結果が、予め設定された許容範囲内の値か否かに基づいて、圧子の先端形状の合否が判定されるため、オペレータの労力を軽減することができることとなる。さらに、圧子の先端形状の合否の判定を客観的に行うことができることとなって、より簡易に、且つ、より正確に、圧子の先端部における微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、圧子の先端部を貯留部が有する粘性流体から引き上げる際に、圧子の先端部に吸着してくる粘性流体の重量を測定するため、圧子の先端形状の変化に伴い変化する、圧子の先端部に吸着してくる粘性流体の量を簡単に測定することができることとなって、より簡易に、圧子の先端部における微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査方法を提供することができる。
以下、図を参照して、本発明にかかる圧子先端検査装置及び当該圧子先端検査装置における圧子先端検査方法の最良の形態を詳細に説明する。
圧子先端検査装置100は、例えば、図1に示すように、圧子Aの先端形状を測定する測定部1と、測定部1から得たデータを処理する処理部5とを備えて構成される。測定部1と処理部5とは、電気的に接続されている。
測定部1は、例えば、図1及び図2に示すように、圧子Aを略鉛直方向に上下移動させる圧子移動部10と、圧子移動部10を上下移動させる駆動部20と、圧子Aの下方に配置され、上面が開口し、内部に粘性流体31を貯留する貯留部30と、貯留部30の重量を測定する重量測定部40とを備えて構成される。
圧子移動部10は、その先端に圧子Aが取り付けられており、略鉛直方向に上下移動できるようになっている。ここで、圧子Aは、例えば、硬さ試験機などから取り外され、圧子Aの軸が略鉛直方向に対して平行となるように、且つ、圧子Aの先端部aが下方を向くように、圧子移動部10の先端に取り付けられる。また、圧子Aの先端部aは、理想的には、円錐形状や、三角錐形状、四角錐形状などを成している。
駆動部20は、圧子Aが取り付けられた圧子移動部10を略鉛直方向に上下移動させるものであって、駆動源(図示略)として、例えば、圧電素子やフォースコイルなどを備えている。この駆動部20の駆動源から発生する力を用いて圧子移動部10を上下移動させることによって、圧子Aの先端部aを、貯留部30が有する粘性流体31に押し込んだり、粘性流体31から引き上げたりできるようになっている。
貯留部30は、圧子移動部10に取り付けられた圧子Aの下方に配置されている。貯留部30が貯留する粘性流体31としては、例えば、水やオイルなどが挙げられるが、圧子Aに対するぬれ性がよく、ある程度の粘度があり、揮発性が低いものが好ましい。
重量測定部40は、貯留部30の重量を測定するためのものであって、例えば、電子天秤などによって構成されている。
処理部5は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)51や、RAM(Random Access Memory)52、入力部53、表示部54、記憶部55などを備えている。
CPU51は、記憶部55に記憶された圧子先端検査装置100用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。なお、本発明におけるCPU51は、測定部1の駆動部20に駆動信号を出力したり、測定部1の重力測定部40から重量測定データを取り込んだりする。
RAM52は、CPU51によって実行される処理プログラムなどをRAM52内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などをデータ格納領域に格納する。
入力部53は、例えば、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キーなどから構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号をCPU51に出力する。また、入力部53は、必要に応じてマウス、タッチパネルなどのポインティングデバイスや、その他の入力装置を備えるものとしても良い。なお、本発明における入力部53は、例えば、オペレータが、CPU51に対して、圧子Aの先端部aを測定するよう指示したり、圧子Aの先端形状の合否を判定するよう指示したりする際などに使用される。
表示部54は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネルなどから構成され、CPU51から入力される表示信号に従って所要の表示処理を行う。なお、本発明における表示部54は、例えば、測定によって得られた重量測定データをグラフ化したものなどを表示する。
記憶部55は、圧子先端検査装置100で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU51によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部55に記憶されている。具体的には、本発明における記憶部55には、合否判定基準データベース551、圧子先端形状測定プログラム552、圧子先端形状判定プログラム553などが記憶されている。
合否判定基準データベース551は、圧子Aの先端形状の合否を判定するための基準となる合否判定基準データと、圧子Aの種類データとを対応付けて記憶している。具体的には、合否判定基準データには、例えば、圧子先端検査装置100を用いて、理想の先端形状を有する圧子Aの先端部aを測定することによって得た、理想の重量測定データが含まれている。当該合否判定基準データをグラフ化すると、例えば、図3の破線で示したような曲線(基準曲線)を描く。圧子Aの種類データは、圧子Aをその形状別に分類したものであり、圧子Aの種類として、例えば、円錐圧子や、三角錐圧子、四角錐圧子などが挙げられる。合否判定基準データは、圧子Aの種類によって異なるため、合否判定基準データベース551には、圧子Aの種類データと、それに対応する合否判定基準データとが、圧子Aの種類ごとに記憶されている。
圧子先端形状測定プログラム552は、CPU51に、圧子Aの先端部aを測定する機能を実現させる。具体的には、オペレータによる入力部53の操作によって、圧子Aの先端部aの測定が指示されると、CPU51は、圧子先端形状測定プログラム552を実行して、駆動部20に駆動信号を出力すると共に、重量測定部40から重量測定データを時系列的に取り込む。
CPU51からの駆動信号によって、駆動部20は、圧子Aが取り付けられた圧子移動部10を、所定の速度で略鉛直下方向に移動させ、次いで、所定の速度で略鉛直上方向に移動させる。圧子移動部10の略鉛直下方向の移動によって、圧子Aの先端部aは粘性流体31の表面と接触し、所定の荷重で粘性流体31に押し込まれる。その後、圧子移動部10の略鉛直上方向の移動によって、粘性流体31に押し込まれた圧子Aの先端部aは、粘性流体31から引き上げられる。
圧子移動部10が一往復した時点で、CPU51は、駆動部20への駆動信号の出力を停止すると共に、重量測定部40からの重量測定データの取り込みを停止する。そして、重量測定部40から取り込んだ時系列的重量測定データを、例えば、グラフ化して表示部54に表示させる。このとき、表示部54には、例えば、図3の実線で示したような曲線(測定曲線)が表示される。ここで、CPU51は、かかる圧子先端形状測定プログラム552を実行することによって、移動制御部として機能する。
圧子先端形状判定プログラム553は、CPU51に、時系列的重量測定データ、すなわち、圧子先端形状測定プログラム552を実行することによって得た圧子Aの先端部aの測定結果から、当該圧子Aの先端形状の合否を判定する機能を実現させる。具体的には、オペレータによる入力部53の操作によって、圧子Aの先端形状の合否判定が指示されると、CPU51は、圧子先端形状判定プログラム553を実行して、合否判定基準データベース551から圧子Aの種類データを読み出し、合否判定基準データベース551に記憶されている全ての圧子Aの種類を表示部54に表示させる。表示部54に表示された圧子Aの種類の中から、オペレータによる入力部53の操作によって、測定に使用した圧子Aの種類が選択されると、CPU51は、合否判定基準データベース551から、オペレータが選択した圧子Aの種類に対応する合否判定基準データを読み出し、読み出した合否判定基準データを、例えば、グラフ化して表示部54に表示させる。このとき、表示部54には、例えば、図3に示すように、測定曲線と共に基準曲線が表示される。
さらに、CPU51は、オペレータが選択した圧子Aの種類に対応する合否判定基準データと、圧子先端形状測定プログラム552を実行することによって得た時系列的重量測定データとを対比して、時系列的重量測定データが予め設定された合格許容範囲内に入っているか否かを判定し、その判定結果を表示部54に表示させる。
具体的には、例えば、合否判定基準データから描かれる基準曲線と、時系列的重量測定データから描かれる測定曲線との間の乖離部分の面積を算出し、その乖離面積が合格許容範囲内の値か否かによって判断する。また、例えば、合否判定基準データの最小値と時系列的重量測定データの最小値との差が、合格許容範囲内の値か否かによって判断する。ここで、CPU51は、かかる圧子先端形状判定プログラム553を実行することによって、判定部として機能する。
次いで、図4、5を参照して、圧子先端検査装置100を用いた検査における、圧子Aの先端部aの時系列的な様子を説明する。
圧子Aの先端部aの測定における圧子Aの先端部a及び粘性流体31の表面付近の時系列的な様子は、理想の先端形状を有する圧子A(理想の圧子A)、すなわち、全く磨耗、損傷していない圧子Aを用いて測定を行った場合、例えば、図4に示すようになり、磨耗、損傷した圧子Aを用いて測定を行った場合、例えば、図5に示すようになる。そして、理想の圧子Aの先端部aを測定することによって、例えば、図3の破線で示すような曲線(基準曲線)が得られ、磨耗、損傷した圧子Aの先端部aを測定することによって、例えば、図3の実線で示すような曲線(測定曲線)が得られる。ここで、図3の横軸は測定時間を示し、縦軸は重量変化、すなわち、測定中の貯留部30の重量から測定前の貯留部30の重量を引いた差を示す。また、図3の基準曲線及び測定曲線において、図4(a)〜(f)、図5(a)〜(f)のそれぞれの様子に対応する位置を示す。なお、図3、図4及び図5は、概念的に示した図であり、実測値を示した図ではない。
圧子Aの先端部aの測定は、圧子Aの先端部aと粘性流体31とが、完全に離れた状態から始める(図4(a)、図5(a))。
まず、駆動部20によって、圧子Aを備えた圧子移動部10は、所定の速度で、略鉛直下方向に移動する。すると、圧子Aの先端部aは、粘性流体31の表面に近づいてゆき、やがて、粘性流体31の表面に接触する。このとき、圧子Aの先端部aと粘性流体31との接触面積は、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して大きくなる(図4(b)、図5(b))。また、接触までに要する時間は、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して長くなる(図3)。これは、磨耗、損傷した圧子Aの方が、磨耗したり損傷したりして長さが短くなっており、その分だけ移動距離が長くなるためである。
圧子Aの先端部aが、粘性流体31の表面に接触すると、駆動部20によって、圧子Aの先端部aは、所定の荷重で粘性流体31に押し込まれ、やがて、圧子Aの先端部aに作用する鉛直下向きの力と、圧子Aの先端部aに作用する鉛直上向きの力とが釣り合う。このとき、粘性流体31に押し込まれた深さは、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して小さくなる(図4(c)、図5(c))。これは、磨耗、損傷した圧子Aの方が、粘性流体31との接触面積が大きいためである。また、釣り合った際の貯留部30の重量の増加は、磨耗、損傷した圧子Aと、理想の圧子Aのとで同一となる(図3)。これは、磨耗、損傷した圧子Aの先端部a、理想の圧子Aの先端部a、共に同一の荷重で粘性流体31に押し込まれるためである。
圧子Aの先端部aに作用する鉛直下向きの力と、圧子Aの先端部aに作用する鉛直上向きの力とが釣り合うと、次に、駆動部20によって、圧子Aを備えた圧子移動部10は、所定の速度で、略鉛直上方向に移動する。すると、圧子Aの先端部aは、粘性流体31から引き上げられはじめる。このとき、圧子Aの先端部aに吸着してくる粘性流体31の量は、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して多くなる(図4(d)、図5(d))。これは、磨耗、損傷した圧子Aの方が、粘性流体31との接触面積がより大きいためである。したがって、貯留部30の重量の減少は、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して大きくなる(図3)。
さらに、圧子Aが引き上げられると、やがて、圧子Aの先端部aに吸着してきた粘性流体31に作用する鉛直下向きの力と、圧子Aの先端部aに吸着してきた粘性流体31に作用する鉛直上方向の力とが釣り合う(図4(e)、図5(e))。釣り合った際の貯留部30の重量の減少は、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して大きくなり、釣り合うまでに要する時間は、磨耗、損傷した圧子Aの方が、理想の圧子Aと比較して長くなる(図3)。これは、磨耗、損傷した圧子Aの方が、粘性流体31との接触面積がより大きく、吸着してきた粘性流体31の量がより多かったためである。
圧子Aの先端部aに吸着してきた粘性流体31に作用する鉛直下向きの力と、圧子Aの先端部aに吸着してきた粘性流体31に作用する鉛直上方向の力とが釣り合うと、その直後に、圧子Aの先端部aと粘性流体31とが離れる。そして、圧子Aの先端部aが、粘性流体31から完全に引き上げられる(図4(f)、図5(f))。
以上説明した本発明の圧子先端検査装置100によれば、CPU51が圧子先端形状測定プログラム552を実行することによる圧子移動部10の移動制御によって、圧子Aの先端部aを貯留部30が有する粘性流体31に押し込み、次いで、貯留部30が有する粘性流体31から引き上げることができる。そして、重量測定部40によって当該貯留部30の重量が測定されているため、CPU51が圧子先端形状測定プログラム552を実行して圧子移動部10を移動制御するだけで、圧子Aの先端部aを粘性流体31から引き上げる際に、圧子Aの先端部aに吸着してくる粘性流体31の重量を測定することができる。したがって、圧子Aの先端形状の変化に伴い変化する、圧子Aの先端部aに吸着してくる粘性流体31の量を簡単に測定することができることとなって、より簡易に、圧子Aの先端部aにおける微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置100を提供することができる。
また、圧子Aの先端部aを、貯留部30が有する粘性流体31に押し込み、その後、貯留部30が有する粘性流体31から引き上げるといった、CPU51が圧子先端形状測定プログラム552を実行することによる圧子移動部10の移動制御に付き従って起こる貯留部30の重量の変化を、経時変化として取得することができる。したがって、圧子Aの先端形状の変化に伴い変化する、圧子Aの先端部aに吸着してくる粘性流体31の量をより詳細に把握することができることとなって、より正確に、圧子Aの先端部aにおける微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置100を提供することができる。
さらに、CPU51が圧子先端形状判定プログラム553を実行することによって、自動的に、圧子Aの先端部aに吸着してきた粘性流体31の量の測定結果が、予め設定された許容範囲内の値か否かに基づいて、圧子Aの先端形状の合否が判定されるため、オペレータの労力を軽減することができることとなる。さらに、圧子Aの先端形状の合否の判定を客観的に行うことができることとなって、より簡易に、且つ、より正確に、圧子Aの先端部aにおける微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査装置100を提供することができる。
また、以上説明した本発明の圧子先端検査方法によれば、圧子Aの先端部aを貯留部30が有する粘性流体31から引き上げる際に、圧子Aの先端部aに吸着してくる粘性流体31の重量を測定するため、圧子Aの先端形状の変化に伴い変化する、圧子Aの先端部aに吸着してくる粘性流体31の量を簡単に測定することができることとなって、より簡易に、圧子Aの先端部aにおける微小な磨耗、損傷を検出することができる圧子先端検査方法を提供することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではない。
処理部2に代えて、CPU51や、RAM52、入力部53、表示部54、記憶部55などを備えた外部機器を備えても良い。この場合、測定部1の駆動部20と重量測定部40とは、外部機器のCPU51と、ケーブルによって接続される。
圧子Aを形状別に分類した圧子Aの種類と、合否判定基準データとを対応付けて、合否判定基準データベース551に記憶したが、圧子Aの種類の分類方法は、検査する圧子Aを特定することができれば、特に制限はなく、例えば、圧子Aの製品番号などによって分類しても良い。
また、合否判定基準データにおいては、圧子Aの種類が同一であれば、合否判定基準データも同一であると仮定しても良いし、例えば、圧子先端検査装置100を用いて、硬さ試験に全く使用していない段階、すなわち、全く磨耗、損傷していない段階の圧子Aの先端部aを、個別に測定して、合否判定基準データを取得しても良い。
本発明においては、CPU51が、圧子先端形状判定プログラム561を実行することによって、測定によって得られた時系列的重量測定データが予め設定された合格許容範囲内の値か否かを判定するとしたが、例えば、合格許容範囲のデータを圧子Aの種類と対応付けて記憶したデータベースを記憶部55に記憶しておいても良い。この場合、合格許容範囲をより自由に変更できるという利点がある。
また、合格許容範囲は予め設定されている必要はなく、例えば、圧子Aの先端形状の判定を行うごとに、オペレータの入力部53の操作によって設定されても良い。
さらに、処理部2によって、圧子Aの先端形状の合否を判定する必要はなく、例えば、オペレータが、表示部54に表示されたグラフ化された合否判定基準データと、グラフ化された時系列的重量測定データとを対比して、圧子Aの先端形状の合否の判定を行っても良い。
表示部54に表示される合否判定基準データや測定によって得られた時系列的重量測定データなどは、グラフ化される必要はない。合否判定基準データと、測定によって得られた時系列的重量測定データとが比較できるのであれば、例えば、値が列挙されているだけでも良い。
また、重量測定データは、時系列的なものである必要はなく、例えば、最小値だけであっても良い。
本発明の実施の形態である圧子先端検査装置の要部構成を示すブロック図である。 圧子先端検査装置の検査部の要部構成を示す図である。 圧子先端検査によって得られる重量の経時変化を示す概念図である。 理想の先端形状を有する圧子を用いた圧子先端検査における、圧子の先端部と粘性流体の表面付近を時系列的(a)〜(f)に示す概念図である。 磨耗、損傷した圧子を用いた圧子先端検査における、圧子の先端部と粘性流体の表面付近を時系列的(a)〜(f)に示す概念図である。
符号の説明
1 測定部
5 処理部
10 圧子移動部
20 駆動部
30 貯留部
31 粘性流体
40 重量測定部
51 CPU(移動制御部、判定部)
55 記憶部
100 圧子先端検査装置
552 圧子先端形状測定プログラム(移動制御部)
553 圧子先端形状判定プログラム(判定部)
A 圧子
a 圧子Aの先端部

Claims (4)

  1. 圧子を略鉛直方向に上下移動させる圧子移動部と、
    上面が開口し、内部に粘性流体を貯留する貯留部と、
    前記貯留部の重量を測定する重量測定部と、
    前記圧子移動部を鉛直下方向に移動させて、当該圧子の先端部を前記貯留部が有する粘性流体に押し込み、次いで、前記圧子移動部を鉛直上方向に移動させて、当該圧子の先端部を前記貯留部が有する粘性流体から引き上げる移動制御を行う移動制御部と、
    を備えることを特徴とする圧子先端検査装置。
  2. 前記重量測定部は、前記貯留部の重量の経時変化を測定することを特徴とする請求項1に記載の圧子先端検査装置。
  3. 前記重量測定部による測定結果が予め設定された許容範囲内の値か否かに基づいて、圧子の先端形状の合否を判定する判定部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧子先端検査装置。
  4. 圧子を略鉛直下方向に移動させて、当該圧子の先端部を、内部に粘性流体を貯留する貯留部に押し込み、
    次いで、前記圧子を略鉛直上方向に移動させて、当該圧子の先端部を前記貯留部が有する粘性流体から引き上げる際の前記貯留部の重量変化を測定することを特徴とする圧子先端検査方法。
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