JP4380903B2 - 内燃機関用ブリーザ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のブリーザの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の駆動中に発生するブローバイガスを大気中に排出するブリーザは、一般にシリンダヘッドの上部に取付けられ、パイプで下方に誘導して大気中に開放するものが多く用いられてきた。しかしながら、内燃機関が大型化し、一気筒、一シリンダヘッドの構造のものにおいては、気筒数が多くなるとその数だけブリーザを設ける必要があり、構造が複雑で、場積も多く必要となり、コストも高くなるという問題があった。そのため、シリンダヘッドに溜まったブローバイガスが最終的に集まるクランクケースから、ブローバイガスを排出させる方法が用いられるようになった。
【0003】
図4は従来のクランクケースに装着された一例のブリーザ装置30を示す、V型の内燃機関の正面一部断面図である。クランクケース1の上部にオイルとガスとを分離する分離室31が取付けられ、クランクケース1の下部側面と分離室31の下部とは連結管32およびオイルパイプ33により連結され、連通している。分離室31の上部には排出管34が取付けられ、内部にはバッフルプレート35が設けられている。クランクケース1の下部にはオイル溜2が取付けられている。
【0004】
内燃機関を駆動すると、クランクケース1内のブローバイガスは連結管32を経て分離室31に導入され、バッフルプレート35によりオイルとガスとは分離される。分離されたオイルはオイルパイプ33を通ってクランクケース1内に戻され、ガスは排出管34から大気中に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成においては、ブローバイガスの圧力が高い場合、オイルが分離室を通過してしまい、排出管からオイルがガスとともに噴き出すことがある。
【0006】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、オイルを噴き出すことがなく、構造簡単で、大きな場積を必要とせず、大型内燃機関においてもコストの安い内燃機関用ブリーザ構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、第1発明は、内燃機関に装着されるブリーザの構造において、クランクケースの側面から排出されるブローバイガス中のオイルを分離する第1分離室と、第1分離室に取付けられ、分離されたオイルを、前記クランクケースの下部のオイル溜に戻すオイル戻し手段と、第1分離室の上方に位置し、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第2分離室と、第1分離室と第2分離室とを接続する連結管と、第2分離室とオイル溜とを連通し、かつ第2分離室で分離されたオイルを前記オイル溜に戻す第2オイルパイプと、第2分離室に取付けられ、分離されたガスを排出する排出口とを有し、分離されたオイルを前記オイル溜に戻す第2オイルパイプを、内燃機関のクランク軸方向での前記第2分離室の前後端部に取付けた構成としている。
【0008】
第1発明によると、第1分離室と第2分離室とを直列に配置したため、第1分離室で分離できなかったオイルを第2分離室で確実に分離でき、排出口からオイルが噴き出す恐れは無い。
また、分離されたオイルをオイル溜に戻す第2オイルパイプを、内燃機関のクランク軸方向での第2分離室の前後端部に取付けたため、内燃機関が傾斜しても第2分離室にオイルが溜まるのを防止し、オイルが大気中に流出することを防止できる。
【0009】
第2発明は、内燃機関に装着されるブリーザの構造において、クランクケースに連通して取付けられ、クランクケースの側面から排出されるブローバイガス中のオイルを分離する第1分離室と、第1分離室に取付けられ、分離されたオイルを、前記クランクケースの下部のオイル溜に戻す第1オイルパイプと、第1分離室の上方に位置し、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第2分離室と、第1分離室と第2分離室とを接続する連結管と、第2分離室とオイル溜とを連通し、かつ第2分離室で分離されたオイルを前記オイル溜に戻す第2オイルパイプと、第2分離室に取付けられ、分離されたガスを空気中に排出する排出口とを有し、分離されたオイルを前記オイル溜に戻す第2オイルパイプを、内燃機関のクランク軸方向での前記第2分離室の前後端部に取付けた構成としている。
【0010】
第2発明によると、クランクケースに連通して第1分離室を取付け、第1分離室と第2分離室とを直列に配置したため、ブローバイガスを効率よく第1分離室に導くことができ、さらに第1分離室で分離できなかったオイルを第2分離室で確実に分離でき、排出口からオイルが噴き出す恐れは無い。
【0011】
第3発明は、第1又は第2発明に基づき、前記内燃機関用ブリーザ構造は、複数個の前記第1分離室と、1個の前記第2分離室とより構成している。
【0012】
第3発明によると、クランクケースに複数個の第1分離室を設けたため、大型内燃機関に対して容量的に十分対応可能であり、第1分離室で大部分のオイルを分離するため、第2分離室は1個で十分な効果を得ることができる。したがって、部品点数を低減でき、かつコンパクトで、大きい場積を必要としない内燃機関用ブリーザ構造が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る内燃機関用ブリーザ構造の実施形態について、図面を参照して詳述する。
【0016】
図1はブリーザ装置10の一例を示す正面図であり、図2は図1のA矢視図である。クランクケース1の下部側面には2個の第1分離室11,11が取付けられている。それぞれの第1分離室11はクランクケース1の内部に連通しており、第1分離室11の下部と、クランクケース1の下部に取付けられたオイル溜2とはオイル戻し手段である第1オイルパイプ12により接続されている。第1分離室11内には所定のバッフルプレート13が設けられている。クランクケース1の上部側面には1個の第2分離室20が、第1分離室11,11の上方に位置して取付けられている。第1分離室11,11の上部と、第2分離室20の下部とは連結管14,14により連結され、連通している。
【0017】
第2分離室20の左右下部、つまり、内燃機関のクランクシャフトの軸方向での前後端部と、オイル溜2とは第2オイルパイプ21,21により連通されている。また、第2分離室20の左右下部には2個の排出口22,22が設けられている。排出口22,22には排出管23,23が取付けられ、オイル溜2の下方で開口している。第2分離室20の内部には所定のバッフルプレート24が設けられている。第2分離室20に取付けられた左右各2個の連結管14,14、オイルパイプ21,21、および排出口22,22の開口部は第2分離室20の内部で連通している。
【0018】
次に作動について説明する。内燃機関が駆動されるとオイルを含んだブローバイガスは第1分離室11に入り、バッフルプレート13により殆どのオイルは分離され、第1オイルパイプ12を通ってオイル溜2に戻される。その後ブローバイガスは連結管14を通って第2分離室20に入り、バッフルプレート24により残ったオイルとガスとは完全に分離され、オイルは第2オイルパイプ21を経てオイン溜2に戻される。分離されたガスは排出口22から排出管23を経て大気中に排出される。また、第2分離室20の内燃機関のクランクシャフトの軸方向での前後端部に第2オイルパイプ21,21を設けたので、内燃機関が傾斜しても第2分離室20にオイルが溜まるのを防止し、オイルが大気中に流出することを防止できる。
【0019】
また、ブリーザ装置10の他の実施形態の構成を示す図3のように、第1分離室11aはクランクケース1の内部とパイプ11bにより連通している構成とし、クランクケース1の下部のオイル溜2と接続するための第1オイルパイプ12を設けなくても良い。この場合にはブローバイガスはパイプ11bより第1分離室11aに流入し、バッフルプレート13aにより分離されたオイルはオイル戻し手段も兼ねたパイプ11bよりオイル溜2に戻る。
【0020】
以上の説明では、一例として、第1分離室11の上方に、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第2分離室20を設けた構成のもので説明したが、さらに、第2分離室20の上方に、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第3分離室を設けても良いし、又さらに、第3分離室の上方に、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第4分離室を設けるなどして、複数の分離室を直列に接続した構成としても良い。
【0021】
本発明の内燃機関用ブリーザ構造は上記のような構成としたため、ブローバイガスの圧力が高くてもブローバイガス中のオイルは効果的に分離され、オイルが大気中に排出されることはない。また、構造簡単で、大きな場積を必要とせず、大型内燃機関においてもコストの安い内燃機関用ブリーザ構造が得られる。また、内燃機関が傾斜しても、オイルが大気中に流出することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関用ブリーザの構成を示す正面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本発明の内燃機関用ブリーザの他の実施形態の構成を示す正面図である。
【図4】従来の内燃機関用ブリーザの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1…クランクケース、2…オイル溜、10…ブリーザ装置、11,11a…第1分離室、12…第1オイルパイプ、13,13a,24…バッフルプレート、14…連結管、20…第2分離室、21…第2オイルパイプ、22…排出口、23…排出管。
Claims (3)
- 内燃機関に装着されるブリーザの構造において、
クランクケース(1)の側面から排出されるブローバイガス中のオイルを分離する第1分離室(11)と、
第1分離室(11)に取付けられ、分離されたオイルを、前記クランクケース(1)の下部のオイル溜(2)に戻すオイル戻し手段と、
第1分離室(11)の上方に位置し、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第2分離室(20)と、
第1分離室(11)と第2分離室(20)とを接続する連結管(14)と、
第2分離室(20)とオイル溜(2)とを連通し、かつ第2分離室(20)で分離されたオイルを前記オイル溜(2)に戻す第2オイルパイプ(21)と、
第2分離室(20)に取付けられ、分離されたガスを排出する排出口(22)とを有し、
分離されたオイルを前記オイル溜(2)に戻す第2オイルパイプ(21)を、内燃機関のクランク軸方向での前記第2分離室(20)の前後端部に取付けた
ことを特徴とする内燃機関用ブリーザ構造。 - 内燃機関に装着されるブリーザの構造において、
クランクケース(1)に連通して取付けられ、クランクケース(1)の側面から排出されるブローバイガス中のオイルを分離する第1分離室(11)と、
第1分離室(11)に取付けられ、分離されたオイルを、前記クランクケース(1)の下部のオイル溜(2)に戻す第1オイルパイプ(12)と、
第1分離室(11)の上方に位置し、ブローバイガス中のオイルとガスとを分離する第2分離室(20)と、
第1分離室(11)と第2分離室(20)とを接続する連結管(14)と、
第2分離室(20) とオイル溜(2)とを連通し、かつ第2分離室(20)で分離されたオイルを前記オイル溜(2)に戻す第2オイルパイプ(21)と、
第2分離室(20)に取付けられ、分離されたガスを空気中に排出する排出口(22)とを有し、
分離されたオイルを前記オイル溜(2)に戻す第2オイルパイプ(21)を、内燃機関のクランク軸方向での前記第2分離室(20)の前後端部に取付けた
ことを特徴とする内燃機関用ブリーザ構造。 - 請求項1又は2記載の内燃機関用ブリーザ構造において、
前記内燃機関用ブリーザ構造は、複数個の前記第1分離室(11)と、1個の前記第2分離室(20)とより構成された
ことを特徴とする内燃機関のブリーザ構造。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000303702A JP4380903B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 内燃機関用ブリーザ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000303702A JP4380903B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 内燃機関用ブリーザ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002115523A JP2002115523A (ja) | 2002-04-19 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2000303702A Expired - Fee Related JP4380903B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 内燃機関用ブリーザ構造 |
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| JP (1) | JP4380903B2 (ja) |
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2000
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| JP2002115523A (ja) | 2002-04-19 |
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