図1は、本発明の実施の一形態である画像形成装置1の概略の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、たとえばデジタルカラー複写機などの画像形成装置であり、CPU(Central Processing Unit)10、CCD(Charge Coupled Device)センサ11、スキャナASIC(Application Specific Integrated Circuit)12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、画像書込み装置16、および画像書込み部17を含む。
CPU10は、図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することによって、制御用バス19を介して接続されるCCDセンサ11、スキャナASIC12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、画像書込み装置16、および画像書込み部17を制御する。CCDセンサ11は、RGB(Red-Green-Blue)の3色のアナログ信号を、デジタル化された画像データに変換するA/D(analog-to-digital)変換部11aを含む。CCDセンサ11は、図示しない原稿台に載置された原稿を読取り、読取った画像を表すRGBのアナログ信号を、A/D変換部11aによって、デジタル化されたRGBの画像データに変換し、変換した画像データを、データバス20aを介してスキャナASIC12に送信する。
スキャナASIC12は、CCDセンサ11を含む図示しないスキャナ部を制御し、データバス20aを介してCCDセンサ11からRGBの画像データを受信し、受信したRGBの画像データを、データバス20bを介して入力処理ASIC13に送信するとともに、その画像データを、制御用バス19を介してCPU10に送信する。入力処理ASIC13は、データバス20bを介してスキャナASIC12から受信したRGBの画像データを、CMY(Cyan-Magenta-Yellow)の3色の画像データに変換し、変換した画像データを、データバス20cを介して領域分離ASIC14に送信する。
領域分離ASIC14は、データバス20cを介して入力処理ASIC13から受信したCMYの画像データを、たとえば文字領域あるいは写真領域などに区別した領域識別情報を生成し、生成した領域識別情報を、制御用バス19を介してCPU10に送信する。さらに入力処理ASIC13から受信したCMYの画像データを、そのままデータバス20dを介して中間調ASIC15に送信する。中間調ASIC15は、データバス20dを介して領域分離ASIC14から受信したCMYの画像データから、黒色の画像データを生成するとともに、生成した黒色の画像データ分を、受信したCMYの画像データから差し引いて、CMYK(Cyan-Magenta-Yellow-Black)の画像データを生成する。さらに生成したCMYKの画像データを、データバス20eを介して画像書込み装置16に送信する。
画像書込み装置16は、データバス20eを介して中間調ASIC15からCMYKの画像データを受信する。さらに、受信したCMYKの画像データに対して、受信したCMYKの画像データを出力画像にしたときに生じるぼやけあるいは粒状性劣化を防止する処理、および階調の再現性に関連する処理を、制御用バス19を介してCPU10から受信した領域識別情報に基づいて行った後、処理後のCMYKの画像データを、データバス20fを介して画像書込み部17に送信する。画像書込み部17は、データバス20fを介して画像書込み装置16から受信したCMYKの画像データに基づく画像を出力する。画像書込み部17は、たとえばプリンタなどのカラー画像出力装置であり、画像書込み装置16から受信した画像データに基づく画像を紙などに出力する。
データバス20は、デジタル化された画像データ、つまり1画素が予め定めるビット数で表される画像データを伝送するデータバスであり、CCDセンサ11とスキャナASIC12とを接続するデータバス20a、スキャナASIC12と入力処理ASIC13とを接続するデータバス20b、入力処理ASIC13と領域分離ASIC14とを接続するデータバス20cと、領域分離ASIC14と中間調ASIC15とを接続するデータバス20dと、中間調ASIC15と画像書込み装置16とを接続するデータバス20e、および画像書込み装置16と画像書込み部17とを接続するデータバス20fを含む。
データバス20は、画像データをビット別に伝送する伝送路を含む。データバス20aおよびデータバス20bは、たとえばRGBの色毎に8ビット、つまり24ビットの画像データを伝送するためのものであり、24本の伝送路から構成される。データバス20cおよびデータバス20dは、たとえばCMYの色毎に8ビット、つまり24ビットの画像データを伝送するためのものであり、24本の伝送路から構成される。データバス20eおよびデータバス20fは、たとえばCMYKの色毎に8ビット、つまり32ビットの画像データを伝送するためのものであり、32本の伝送路から構成される。
各色の8ビットは、各色の濃度を2進数で表す重み度数(以下重みという)を有し、8段階の重みを有するビット、すなわち最も小さい重み20の第1のビット、重み21の第2のビット、重み22の第3のビット、重み23の第4のビット、重み24の第5のビット、重み25の第6のビット、重み26の第7のビット、および最も大きい重み27の第8のビットから構成される。
CPU10は、不良の伝送路を特定するためのテストデータを生成する。テストデータは、たとえば1つの伝送路で伝送される画像データのみから形成される出力画像を出力させるためのテストデータを、すべての伝送路について生成して、1組のテストデータとしたものである。具体的には、各ビットとも、データが「1」のとき、伝送路の信号がHighレベル(以下「H」と略す)であり、データが「0」のとき、伝送路の信号がLowレベル(以下「L」と略す)であるとすると、1つの伝送路のみ「H」で他の伝送路を「L」としたテストデータを、すべての伝送路について生成する。したがって、32本の伝送路に対する1組のテストデータは、32個のテストデータを含む。CPU10は、1組のテストデータに含まれる32個のテストデータを順次データバスに伝送させて、1組のテストデータから形成される1組の出力画像を画像書込み部17に出力させる。同様に24本の伝送路に対する1組のテストデータは、24個のテストデータを含む。
たとえば、CMYKの4色のうち、Cの色の第4ビットの伝送路に不良があるか否かをテストするためのテストデータは、Cの第4ビットのみ「H」で、他のすべてのビットを「L」とするテストデータを用いる。CPU10が、このテストデータを、制御用バス19を介して画像書込み装置16に送信すると、画像書込み装置16は、受信したテストデータを、データバス20fを介して画像書込み部17に送信する。画像書込み部17は、データバス20fを介して画像書込み装置16から受信したテストデータに基づく出力画像を出力する。Cの第4ビットの画像データから形成される出力画像が出力されていないときは、データバス20fの伝送路のうち、Cの第4ビットを伝送する伝送路に、常時「L」となる不良があることを特定することができる。逆に、データバス20fのCの第4ビットを伝送する伝送路に、常時「H」となる不良がある場合は、Cの第4ビット、つまり23の重みの濃度が常時出力されるので、白色が表示される領域にその濃度のCの色が表示され、さらに他の濃度の領域にはCの23の重みの濃度が重畳されて出力されるので、Cの第4ビットを伝送する伝送路に、常時「H」となる不良があることを特定することができる。
図2は、図1に示した画像形成装置1が生成した1組のテストデータに基づく印字確認パターンを示す図である。図2に示した印字確認パターンつまり1組の出力画像は、CMYKの4色が正しく表示されたか否かを確認するためパターンである。図2(1)は、A4サイズの用紙に、印字確認パターンが正しく出力された画像を示している。上段に、色の区別を示す「K」、「C」、「M」、および「Y」の文字が出力され、各色を示す文字の下に、各色が8段階の濃度で示された部分と白色の部分とが示されている。8段階の濃度は、上から順に、最下位ビットである第1ビットつまり20の濃度、第2ビットつまり21の濃度、第3ビットつまり22の濃度、第4ビットつまり23の濃度、第5ビットつまり24の濃度、第6ビットつまり25の濃度、第7ビットつまり26の濃度、および最上位ビットである第8ビットつまり27の濃度である。白色の部分は、白色印字つまり印字を行わない部分である。
図2(2)は、Cの第4ビットの画像データを伝送する伝送路に、常時「L」となる異常がある場合の印字例である。A4の用紙に印字された印字確認パターンの中で、Cの第4ビットの部分が白色であり、Cの第4ビットの濃度の色が出力されていない。したがって、この印字確認パターンの例からは、Cの第4ビットの画像データを伝送する伝送路に常時「L」となる異常があることがわかる。すなわち印字確認パターンの各ビットに対応する位置の印字の有無を確認することによって、印字されていない位置に対応するビットの伝送路、つまり常時「L」となっている伝送路を特定することができる。
上述した実施の形態では、CPU10が1組のテストデータ(以下1組のテストデータを単にテストデータともいう)を生成したが、上述したテストデータを生成する回路、たとえばテストデータジェネレータを、スキャナASIC12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、および画像書込み装置16に、それぞれ設けてもよい。この場合、CPU10からの指示で、各テストデータジェネレータにテストデータを生成させて、生成されたテストデータをそれぞれのデータバスに伝送させる。テストデータジェネレータは、たとえば32ビットのシフトレジスタで構成され、まず両端のビットのうちどちらかのビットだけ「1」で、他のビットが「0」のデータを設定し、その後「1」のビットに対して他端のビットの方向に、順次1ビットシフトすることによって、32個のテストデータを生成することができる。
このように、1つの伝送路で伝送される画像データのみから形成される出力画像を出力させるためのテストデータを、伝送手段であるデータバス20に含まれるすべての伝送路について生成して1組のテストデータとし、生成された1組のテストデータを伝送手段に伝送させて、1組のテストデータから形成される1組の出力画像である印字確認パターンを、出力手段である画像書込み部17に出力させるので、伝送路に対応した印字確認パターンを出力することができる。したがって、出力された印字確認パターンから、画像データを伝送する伝送路の傷害部位を特定することができる。
さらに、CPU10は、1組のテストデータから形成される1組の出力画像を画像書込み部17に出力させた後、出力された1組の出力画像をCCDセンサ11に読取らせ、A/D変換部11aによってデジタル化された確認用画像データつまりRGBの画像データを、スキャナASIC12を介して受信する。CPU10は、受信したRGBの画像データを解析して、不良のある伝送路を特定する。たとえば印字確認パターンの中に印字されていない部分があれば、その部分の色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路に、常時「L」になる不良があることを特定することができる。さらに白色の部分がなく、かつ正しい印字確認パターンに一致しない濃度の部分がある場合は、白色印字の部分に出力されている色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路に、常時「H」になる不良があることを特定することができる。
CPU10は、CCDセンサ11に読取らせ、スキャナASIC12を介して受信したRGBの3色の画像データに基づいて解析するが、出力された印字確認パターンは、CMYKの4色で表示されているので、Rの画像データとGの画像データとを足し合わせてYの色、Gの画像データとBの画像データとを足し合わせてCの色、およびBの画像データとRの画像データを足し合わせてMの色、およびRの画像データとGの画像データとBの画像データと足し合わせて白の色に変換して解析する。
このように、制御手段であるCPU10は、出力手段である画像書込み部17によって出力された1組の出力画像である印字確認パターンを、読取手段であるCCDセンサ11に読取らせて生成させた確認用画像データに基づいて、伝送手段であるデータバス20の不良の伝送路を特定するので、画像形成装置1が不良の伝送路を特定することができる。したがって、印字確認パターンを人が解析しなくても、自動的に不良のある伝送路を特定することができる。
さらに、1組のテストデータから形成されるべき1組の出力画像である印字確認パターンのうち、確認用画像データが示す1組の出力画像に含まれない出力画像を形成する画像データを伝送する伝送路を、不良の伝送路として特定するので、1組の出力画像に基づいて、不良の伝送路を特定することができる。したがって、印字確認パターンを人が解析しなくても、自動的に不良のある伝送路を特定することができる。
図3は、図1に示した画像形成装置1における不良の伝送路の切替えに係る詳細な構成の一部を示すブロック図である。図1に示した中間調ASIC15および画像書込み装置16の詳細な構成と、それらに関連するCPU10および画像書込み部17とを示している。中間調ASIC15、画像書込み装置16、および画像書込み部17は、制御用バス19を介して、CPU10に接続されている。
中間調ASIC15は、中間調ASIC15について上述した画像の処理を行う画像処理部A15aと、4つの後述するビット切替え部A30とを含む。画像処理部A15aから出力される32ビットの画像データは、4つのビット切替え部A30に、それぞれCMYKの各色の8ビットの画像データとして入力される。たとえばCの色の8ビット、つまりCの色の第1ビット〜第8ビットの画像データが最上部のビット切替え部A30に入力され、Mの色の8ビットの画像データが2番目のビット切替え部A30に入力され、Yの色の8ビットの画像データが3番目のビット切替え部A30に入力され、Kの色の8ビットが4番目のビット切替え部A30に入力される。4つのビット切替え部A30から出力される画像データは、データバス20eを介して画像書込み装置16に送信される。
データバス20eは、32本の伝送路21から構成され、伝送路21のうち重みの小さいビットは、不良のある伝送路のための迂回路22として用いられる。すなわちCの色の8ビットに対する迂回路はCの色の第1ビットであり、Mの色の8ビットに対する迂回路はMの色の第1ビットであり、Yの色の8ビットに対する迂回路はYの色の第1ビットであり、Kの色の8ビットに対する迂回路はKの色の第1ビットである。
画像書込み装置16は、4つの後述するビット切替え部B31と、画像書込み装置16について上述した処理を行う画像処理部B16aと、4つのビット切替え部A30とを含む。中間調ASIC15に含まれる4つのビット切替え部A30から出力された画像データは、データバス20eを介して、画像書込み装置16に含まれる4つのビット切替え部B31に送信される。すなわち中間調ASIC15に含まれる最上部のビット切替え部A30から出力されるCの色の8ビットの画像データは、画像書込み装置16に含まれる最上部のビット切替え部B31に入力される。同様に、2番目のビット切替え部A30から出力されるMの色の8ビットの画像データは、2番目のビット切替え部B31に入力され、3番目のビット切替え部A30から出力されるYの色の8ビットの画像データは、3番目のビット切替え部B31に入力され、4番目のビット切替え部A30から出力されるKの色の8ビットの画像データは、4番目のビット切替え部B31に入力される。
4つのビット切替え部B31から出力される画像データは、画像処理部B16aに入力され、画像処理部B16aから出力される画像データは、画像書込み装置16に含まれる4つのビット切替え部A30に入力される。画像書込み装置16に含まれる4つのビット切替え部A30から出力される画像データは、データバス20fを介して画像書込み部17に送信される。
ビット切替え部A30は、CPU10からの指示によって、上位ビットの画像データを伝送する伝送路を迂回路に切替えるための回路である。たとえば図3に示した最上部のビット切替え部A30は、データバス20eのCの色の第1ビットの伝送路21を、Cの色の第2ビット〜第8ビットのための迂回路22として用いるための切替え回路である。他の3つのビット切替え部A30は、それぞれM、Y、およびKの色の画像データに対する切替え回路である。ビット切替え部A30は、ON/OFFスイッチ32と、第2ビット〜第8ビットのうちいずれか1ビットのデータを、第1ビットに転送するための回路とを含む。
ON/OFFスイッチ32は、たとえば半導体で形成されるアナログスイッチなどで実現され、第1ビットの入力側に設けられる。ON/OFFスイッチ32は、ONのとき導通状態になり、第1ビットの画像データを出力し、OFFのとき遮断状態となり、第1ビットの画像データを出力しない。ON/OFFスイッチ32は、第1ビットの伝送路21が迂回路として用いられるとき、OFFにされる。
第2ビット〜第8ビットのうちいずれか1ビットのデータを、第1ビットに転送するための回路も、たとえば半導体で形成されるアナログスイッチなどを用いて実現され、たとえば第1ビットのON/OFFスイッチ32の出力側と、第2ビット〜第8ビットのそれぞれのビットとの間に、それぞれアナログスイッチを設けて、迂回させるビットと接続されるアナログスイッチのみを、ONとすることによって、迂回させるビットの画像データを迂回路22に転送することができる。
ビット切替え部B31は、CPU10からの指示によって、迂回路22で転送された画像データを元のビットの伝送路に戻すための切替え回路である。たとえば図3に示した最上部のビット切替え部B31は、Cの色の迂回路22、つまりCの色の第1ビットの伝送路21で伝送された画像データを、第2ビット〜第8ビットのいずれかの伝送路21に戻すための切替え回路である。他の3つのビット切替え部B31は、それぞれM、Y、およびKの色の画像データに対する切替え回路である。ビット切替え部B31は、7つのON/OFFスイッチ33と、第1ビットの画像データを第2ビット〜第8ビットのいずれかのビットに転送する回路と、ON/GND切替えスイッチ34とを含む。
ON/OFFスイッチ33は、ON/OFFスイッチ32と同じものであり、第2ビット〜第8ビットのそれぞれの入力側に設けられ、迂回路22を伝送された画像データの元のビットのON/OFFスイッチ33のみがOFFとされ、他のビットのON/OFFスイッチ33はONとされる。
第1ビットの画像データを第2ビット〜第8ビットのいずれかのビットに転送する回路は、たとえば半導体で形成されるアナログスイッチなどを用いて実現され、たとえば第1ビットと、第2ビット〜第8ビットのそれぞれのON/OFFスイッチ33の出力側との間にアナログスイッチを設けて、元のビットへのアナログスイッチのみをONとすることによって、迂回路22で転送された画像データを元のビットに戻すことができる。
ON/GND切替えスイッチ34は、たとえば半導体で形成されるアナログスイッチなどで実現され、第1ビットの出力側に設けられる。ON/GND切替えスイッチ34は、ONのとき動通状態となり、第1ビットの画像データが出力され、GNDのとき、Lowレベルの信号が出力される。ON/GND切替えスイッチ34は、第1ビットの伝送路21が迂回路として用いられるとき、GNDにされる。
図3に示した画像形成装置1は、データバス20eのCの第4ビットの伝送路21にオープンまたはショートなどの不具合があり、Cの第4ビットの画像データを、Cの第1ビットの伝送路を迂回路22として伝送する場合の例を示している。Cの画像データに対するビット切替え部A30は、ON/OFFスイッチ32をOFFとし、第4ビットの画像データを第1ビットのON/OFFスイッチ32の出力側に転送する。Cの画像データに対するビット切替え部B31は、第4ビットのON/OFFスイッチ33のみOFFとし、第1ビットと第4ビットとを接続するアナログスイッチをONにして、第1ビットの画像データを第4ビットに転送する。ON/GND切替えスイッチ34は、GNDとして、迂回路22を伝送された第4ビットの画像データが第1ビットの画像データとして出力されないようにする。
このように、切替え手段、たとえばビット切替え部A30およびビット切替え部B31によって、不良の伝送路を、画像データの各ビットのうちで最も重みの小さいビットに対応する伝送路に切換えるので、最も濃度の薄いビットの画像データの情報だけが欠如した画像を出力することができる。したがって、画像データを伝送する伝送路に障害があっても、不自然さを最小限にした画像を出力することができる。
M、Y、およびKの各色についても、それぞれビット切替え部A30およびビット切替え部B31が設けられているので、それぞれ独立に不良の伝送路を迂回路に切替えることができる。
図3に示した画像形成装置1では、迂回路として第1ビットの伝送路を用いたが、不良の伝送路に対応するビットの重みよりも、小さい重みのビットの伝送路を迂回路として用いてもよい。具体的には、第2ビットの伝送路を第3ビット〜第8ビットの伝送路のうちのいずれか1つの伝送路の迂回路、第3ビットの伝送路を第4ビット〜第8ビットの伝送路のうちのいずれか1つの伝送路の迂回路、第4ビットの伝送路を第5ビット〜第8ビットの伝送路のうちのいずれか1つの伝送路の迂回路、第5ビットの伝送路を第6ビット〜第8ビットの伝送路のうちのいずれか1つの伝送路の迂回路、第6ビットの伝送路を第7ビットまたは第8ビットの伝送路の迂回路、第7ビットの伝送路を第8ビットの伝送路の迂回路として用いてもよい。
第2ビット〜第7ビットの伝送路も迂回路として用いる場合は、ビット切替え部A30には、ON/OFFスイッチ32を第2ビット〜第7ビットのそれぞれの入力側に設け、かつ第3ビット〜第8ビットの各伝送路の画像データを目的の迂回路に転送するためのアナログスイッチを設ける必要がある。さらにビット切替え部B31には、迂回路の画像データを元のビットの伝送路に戻すためのアナログスイッチを設け、かつON/GND切替えスイッチ34を第2ビット〜第7ビットのそれぞれの出力側に設ける必要がある。
このように、切替え手段、たとえばビット切替え部A30およびビット切替え部B31によって、不良の伝送路を他の伝送路と切替えるので、不良の伝送路のビットの画像データを、迂回路を介して伝送することができる。したがって、画像データを伝送する伝送路に障害があっても、不自然さをより低減した画像を出力することができる。
さらに、複数の迂回路を用いることができるので、同じ色の伝送路の中に、不良の伝送路が複数あっても、その複数の不良の伝送路に対して、それぞれ別の伝送路を割り当てることができる。したがって、不自然さをより低減した画像を出力することができる。
画像書込み部17は、図示しない4つのビット切替え部B31を含む。すなわち画像書込み装置16の4つのビット切替え部A30と、画像書込み部17の4つのビット切替え部B31とが、データバス20fによって、CMYKの色およびビット位置が対応するように接続される。画像書込み装置16の4つのビット切替え部A30および画像書込み部17の4つのビット切替え部B31は、中間調ASIC15の4つのビット切替え部A30および画像書込み装置16の4つのビット切替え部B31がデータバス20eの不良の伝送路を迂回路に切替えるのと同様に、CPU10の指示によって、データバス20fの不良の伝送路を迂回路に切替える。
CCDセンサ11は、A/D変換部11aの出力側に3つのビット切替え部A30を含み、データバス20aはこの3つのビット切替え回路A30に接続される。スキャナASIC12は、入力側に3つのビット切替え部B31を含み、データバス20aは、この3つのビット切替え部B31に、RGBの色およびビット位置が対応するように接続される。
同様に、スキャナASIC12、入力処理ASIC13、および領域分離ASIC14は、それぞれ出力側に3つのビット切替え部A30を含み、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、および中間調ASIC15は、それぞれ入力側に3つのビット切替え部B31を含む。データバス20bは、スキャナASIC12の3つのビット切替え部A30と、入力処理ASIC13の3つのビット切替え部B31とを、RGBの色およびビット位置が対応するように接続する。データバス20cは、入力処理ASIC13の3つのビット切替え部A30と、領域分離ASIC14の3つのビット切替え部B31とを、CMYの色およびビット位置が対応するように接続する。データバス20dは、領域分離ASIC14の3つのビット切替え部A30と、中間調ASIC15の3つのビット切替え部B31とを、CMYの色およびビット位置が対応するように接続する。
CCDセンサ11の3つのビット切替え部A30およびスキャナASIC12の3つのビット切替え部B31は、CPU10の指示によって、データバスaの不良の伝送路を迂回路に切替える。同様に、CPU10の指示によって、スキャナASIC12の3つのビット切替え部A30および入力処理ASIC13の3つのビット切替え部B31は、CPU10の指示によって、データバス20bの不良の伝送路を迂回路に切替え、入力処理ASIC13の3つのビット切替え部A30および領域分離ASIC14の3つのビット切替え部B31は、CPU10の指示によって、データバス20cの不良の伝送路を迂回路に切替え、さらに領域分離ASIC14の3つのビット切替え部A30および中間調ASIC15の3つのビット切替え部B31は、CPU10の指示によって、データバス20dの不良の伝送路を迂回路に切替える。
このように、CCDセンサ11、スキャナASIC12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、画像書込み装置16、および画像書き込み部17などの処理手段である処理ユニット間毎に、切替え手段、たとえばビット切替え部A30とビット切替え部B31との組みを設けるので、隣接する2つの処理ユニットを接続するデータバス毎に不良の伝送路を迂回路に切替えることができる。
読取手段は、たとえばCCDセンサ11であり、出力手段は、たとえば画像書込み部17であり、制御手段およびテストデータ生成手段は、たとえばCPU10であり、伝送手段は、たとえばデータバス20であり、処理手段は、たとえばスキャナASIC12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、および画像書込み装置16であり、切換手段は、たとえば各処理ユニットに含まれるビット切替え部A30およびビット切替え部B31である。
図4〜図9は、図1に示した画像形成装置1における不良の伝送路の迂回路への切替え処理を示すフローチャートである。図4は、図1に示したデータバス20aにおける不良の伝送路を迂回路に切替える処理を示すフローチャートである。画像形成装置1の電源が投入され、たとえば電源投入時の初期設定を行うときに、ステップS1に移る。
ステップS1では、白紙の原稿を原稿台に載せるように促す指示を、画像形成装置1の表示部などに表示して、操作者に白紙の原稿を原稿台に載置させ、載置したことを操作者が図示しない操作部へのキー操作で画像形成装置1に通知すると、ステップS2に移行する。ステップS2では、CCDセンサ11は、白紙の原稿を読取り、読取った画像をRGBの画像データにデジタル化し、デジタル化したRGBの画像データを、データバス20aを介して、スキャナASIC12へ送信する。スキャナASIC12は、CCDセンサ11から受信した画像データを、制御用バス19を介してCPU10に送信する。
ステップS3では、CPU10は、スキャナASIC12から受信した画像データのすべてのビットが「1」、つまりデータバス20aのすべての伝送路の信号レベルが「H」であるか否かを判定する。読み込んだ原稿の色が白色であるので、伝送路に常時「L」になる不良がなければ、RGBのすべての色のビットが「1」、つまりすべての伝送路が「H」となる。画像データが、すべての伝送路が「H」であることを示しているとき、ステップS4に進み、いずれかの伝送路が「L」であることを示しているとき、ステップS7に進む。
ステップS4では、黒色の原稿を原稿台に載せるように促す指示を、画像形成装置1の表示部などに表示して、操作者に黒色の原稿を原稿台に載置させ、載置したことを操作者が図示しない操作部へのキー操作で画像形成装置1に通知すると、ステップS5に移行する。あるいは原稿台のOC(Original Cover)をオープンにした状態、つまり原稿台のカバーを開いた状態としてもよい。さらにCCDセンサ11で黒色の原稿を読取り、読取った画像をRGBの画像データにデジタル化し、デジタル化したRGBの画像データを、データバス20aを介して、スキャナASIC12に送信する。スキャナASIC12は、CCDセンサ11から受信した画像データを、制御用バス19を介してCPU10に送信する。
ステップS5では、CPU10は、スキャナASIC12から受信した画像データのすべてのビットが「0」、つまりデータバス20aのすべての伝送路の信号レベルが「L」であるか否かを判定する。読み込んだ原稿の色が黒色であるので、伝送路に常時「H」になる不良がなければ、RGBのすべての色のビットが「0」、つまりすべての伝送路が「L」となる。画像データが、すべての伝送路が「L」であることを示しているとき、ステップS6に進み、いずれかの伝送路が「H」であることを示しているとき、ステップS8に進む。ステップS6では、CPU10は、データバス20aの全ビット、つまりすべての伝送路に異常はなく、正常な印字動作が可能であると判断して、図5に示すステップS11に進む。
ステップS7では、CPU10は、「H」にならなかったビット、つまり信号レベルが「L」であると判定された伝送路に異常があると判断し、補正処理を行う。補正処理は、異常があると判断された伝送路を、迂回路に切替える処理である。具体的には、CPU10は、CCDセンサ11の3つのビット切替え部A30のうち、異常があると判断された伝送路(以下不良の伝送路ともいう)に接続されているビット切替え回路A30に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示し、かつスキャナASIC12の3つのビット切替え部B31のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部B31に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示する。CPU10から指示されたCCDセンサ11のビット切替え部A30およびスキャナASIC12のビット切替え部B31は、それぞれ不良の伝送路を迂回路に切替えて、図5に示すステップS11に進む。
ステップS8では、CPU10は、「L」にならなかったビット、つまり信号レベルが「H」であると判定された伝送路に異常があると判断し、ステップS7で行われる補正処理と同様の補正処理を行い、図5に示すステップS11に進む。
図5は、図1に示したデータバス20fにおける不良の伝送路の迂回路への切替え処理を示すフローチャートである。図4に示したステップS6〜ステップS8処理のうちいずれかの処理が行われた後、ステップS11に移る。
ステップS11では、CPU10は、CMYKの画像データを伝送する32本のデータバス20fのためのテストデータを生成し、生成したテストデータを、制御用バス19を介して画像書込み装置16に送信する。テストデータは、たとえば図2に示した印字確認パターン(以下テスト印字パターンあるいはテストパターンともいう)を出力させるための画像データである。画像書込み装置16は、CPU10から受信したテストデータを、データバス20fを介して画像書込み部17に送信する。画像書込み部17は、画像書込み装置16から受信したテストデータから形成される1組の出力画像を出力、すなわちテスト印字パターンを紙などに印字する。
ステップS12では、スキャナ、たとえばCCDセンサ11は、印字されたテスト印字パターンを読取ってRGBの画像データを生成し、生成した画像データ、すなわち読取った画像をRGBの画像データにデジタル化して、デジタル化されたRGBの画像データを、スキャナASIC12を介してCPU10に送信する。
ステップS13では、CPU10は、スキャナASIC12から受信したRGBの画像データを、CMYKの画像データに変換して解析する。すなわちRの画像データとGの画像データとを足し合わせてYの色、Gの画像データとBの画像データとを足し合わせてCの色、およびBの画像データとRの画像データを足し合わせてMの色、およびRの画像データとGの画像データとBの画像データと足し合わせて白の色、すなわち濃淡を逆にして黒の色に変換し、印字されたテスト印字パターンの各ビットの位置の印字の有無を確認することによって、CMYKの画像データの全ビットが印字されているか否かを判定する。全ビットが印字されているとき、ステップS14に進み、印字されていないビットがあるとき、ステップS15に進む。
ステップS14では、印字されたテスト印字パターンの白色印字の部分が白色であるか否かを判定する。白色印字の部分がすべて白色であるとき、データバス20bの伝送路に不良はないと判断して、図6に示すステップS21に進み、白色印字の部分が白色でないとき、ステップS15に進む。
ステップS15では、CPU10は、画像書込み装置16と画像書込み部17とを接続するデータバス20fの伝送路に不良があると判断する。不良の伝送路は、ステップS13で、印字されていないビットがあると判定されたときは、印字されていないビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路であり、ステップS14で、白色印字の部分が白色でないと判定されたときは、白色印字の部分に印字されている色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路である。
ステップS16では、CPU10は、画像書込み装置16と画像書込み部17とを接続するデータバス20fの補正処理を行う。すなわち、CPU10は、画像書込み装置16の4つのビット切替え部A30のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部A30に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示し、かつ画像書込み部17の4つのビット切替え部B31のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部B31に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示する。CPU10から指示された画像書込み装置16のビット切替え部A30および画像書込み部17のビット切替え部B31は、それぞれ不良の伝送路を迂回路に切替えて、図6に示すステップS21に進む。
図6は、図1に示したデータバス20eにおける不良の伝送路の迂回路への切替え処理を示すフローチャートである。図5に示したステップS14またはステップS16の処理の後、ステップS21に移る。
ステップS21では、CPU10は、CMYKの画像データを伝送する32本のデータバス20eのためのテストデータを生成し、生成したテストデータを、制御用バス19を介して中間調ASIC15に送信する。テストデータは、たとえば図2に示したテスト印字パターンを出力させるための画像データである。中間調ASIC15は、CPU10から受信したテストデータを、データバス20eを介して画像書込み装置16に送信する。画像書込み装置16に送信されたテストデータは、画像書込み部17に転送され、画像書込み部17によって、テスト印字パターンとして印字される。
ステップS22では、CCDセンサ11は、印字されたテスト印字パターンを読取ってRGBの画像データを生成し、生成したRGBの画像データを、スキャナASIC12を介してCPU10へ送信する。ステップS23では、CPU10は、スキャナASIC12から受信したRGBの画像データを、CMYKの画像データに変換して、印字されたテスト印字パターンの各ビットに対応する位置の印字の有無を確認することによって、CMYKの画像データの全ビットが印字されているか否かを判定する。全ビットが印字されているとき、ステップS24に進み、印字されていないビットがあるとき、ステップS25に進む。
ステップS24では、印字されたテスト印字パターンの白色印字の部分が白色であるか否かを判定する。白色印字の部分がすべて白色であるとき、図7に示すステップS31に進み、白色印字の部分が白色でないとき、ステップS25に進む。
ステップS25では、CPU10は、中間調ASIC15と画像書込み装置16とを接続するデータバス20eの伝送路に不良があると判断する。不良の伝送路は、ステップS23で、印字されていないビットがあると判定されたときは、印字されていないビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路であり、ステップS24で、白色印字の部分が白色でないと判定されたときは、白色印字の部分に印字されている色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路である。
ステップS26では、CPU10は、中間調ASIC15と画像書込み装置16とを接続するデータバス20eの補正処理を行う。すなわち、CPU10は、中間調ASIC15の4つのビット切替え部A30のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部A30に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示し、かつ画像書込み装置16の4つのビット切替え部B31のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部B31に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示する。CPU10から指示された中間調ASIC15のビット切替え部A30および画像書込み装置16のビット切替え部B31は、それぞれ不良の伝送路を迂回路に切替えて、図7に示すステップS31に進む。
図7は、図1に示したデータバス20dにおける不良の伝送路の迂回路への切替え処理を示すフローチャートである。図6に示したステップS24またはステップS26の処理の後、ステップS31に移る。
ステップS31では、CPU10は、CMYの画像データを伝送する24本のデータバス20dのためのテストデータを生成し、生成したテストデータを、制御用バス19を介して領域分離ASIC14に送信する。テストデータは、ステップS11で生成されたCMYKの32ビットの画像データから、Kの色の8ビットの画像データを除いたCMYの24ビットの画像データである。領域分離ASIC14は、CPU10から受信したテストデータを、データバス20dを介して中間調ASIC15に送信する。中間調ASIC15に送信されたテストデータは、画像書込み装置16を経由して、画像書込み部17に転送され、画像書込み部17によって、テスト印字パターンとして印字される。領域分離ASIC14から入力されたテストデータは、CMYの24ビットのテストデータであり、伝送路などに異常がなければ、テスト印字パターンの各ビットの位置のうち、Kの色の各ビットの位置には印字されない。
ステップS32では、CCDセンサ11は、印字されたテスト印字パターンを読取ってRGBの画像データを生成し、生成したRGBの画像データを、スキャナASIC12を介してCPU10に送信する。ステップS33では、CPU10は、スキャナASIC12から受信したRGBの画像データを、CMYの画像データに変換して、印字されたテスト印字パターンの各ビットに対応する位置のうち、Kの各ビットに対応する位置を除いた位置の印字の有無を確認することによって、CMYの画像データの全ビットが印字されているか否かを判定する。CMYの全ビットが印字されているとき、ステップS34に進み、CMYのビットのうちで印字されていないビットがあるとき、ステップS35に進む。
ステップS34では、印字されたテスト印字パターンのCMYの白色印字の部分が白色であるか否かを判定する。CMYの白色印字の部分がすべて白色であるとき、図8に示すステップS41に進み、白色印字の部分が白色でないとき、ステップS35に進む。
ステップS35では、CPU10は、領域分離ASIC14と中間調ASIC15とを接続するデータバス20dの伝送路に不良があると判断する。不良の伝送路は、ステップS33で、印字されていないビットがあると判定されたときは、印字されていないビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路であり、ステップS34で、白色印字の部分が白色でないと判定されたときは、白色印字の部分に印字されている色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路である。
ステップS36では、CPU10は、領域分離ASIC14と中間調ASIC15とを接続するデータバス20dの補正処理を行う。すなわち、CPU10は、領域分離ASIC14の3つのビット切替え部A30のうち、不良の伝送路が接続されているビット切替え部A30に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示し、かつ中間調ASIC15の3つのビット切替え部B31のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部B31に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示する。CPU10から指示された領域分離ASIC14のビット切替え部A30および中間調ASIC15のビット切替え部B31は、それぞれ不良の伝送路を迂回路に切替えて、図8に示すステップS41に進む。
図8は、図1に示したデータバス20cにおける不良の伝送路の迂回路への切替え処理を示すフローチャートである。図7に示したステップS34またはステップS36の処理の後、ステップS41に移る。
ステップS41では、CPU10は、CMYの画像データを伝送する24本のデータバス20cのためのテストデータを生成し、生成したテストデータを、制御用バス19を介して入力処理ASIC13に送信する。テストデータは、ステップS11で生成されたCMYKの32ビットの画像データから、Kの色の8ビットの画像データを除いたCMYの24ビットの画像データである。入力処理ASIC13は、CPU10から受信したテストデータを、データバス20cを介して領域分離ASIC14に送信する。領域分離ASIC14に送信されたテストデータは、中間調ASIC15および画像書込み装置16を経由して、画像書込み部17に転送され、画像書込み部17によって、テスト印字パターンとして印字される。この場合も、テストデータがCMYの24ビットのテストデータであるので、テストデータが中間調ASIC15から入力された場合と同様に、伝送路などに異常がなければ、テスト印字パターンの各ビットの位置のうち、Kの色の各ビットの位置には印字されない。
ステップS42では、CCDセンサ11は、印字されたテスト印字パターンを読取ってRGBの画像データを生成し、生成したRGBの画像データを、スキャナASIC12を介してCPU10に送信する。ステップS43では、CPU10は、スキャナASIC12から受信したRGBの画像データを、CMYの画像データに変換して、印字されたテスト印字パターンの各ビットに対応する位置のうち、Kの各ビットに対応する位置を除いた位置の印字の有無を確認することによって、CMYの画像データの全ビットが印字されているか否かを判定する。CMYの全ビットが印字されているとき、ステップS44に進み、CMYのビットのうちで印字されていないビットがあるとき、ステップS45に進む。
ステップS44では、印字されたテスト印字パターンのCMYの白色印字の部分が白色であるか否かを判定する。CMYの白色印字の部分がすべて白色であるとき、図9に示すステップS51に進み、白色印字の部分が白色でないとき、ステップS45に進む。
ステップS45では、CPU10は、入力処理ASIC13と領域分離ASIC14とを接続するデータバス20cの伝送路に不良があると判断する。不良の伝送路は、ステップS43で、印字されていないビットがあると判定されたときは、印字されていないビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路であり、ステップS44で、白色印字の部分が白色でないと判定されたときは、白色印字の部分に印字されている色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路である。
ステップS46では、CPU10は、入力処理ASIC13と領域分離ASIC14とを接続するデータバス20cの補正処理を行う。すなわち、CPU10は、入力処理ASIC13の3つのビット切替え部A30のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部A30に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示し、かつ領域分離ASIC14の3つのビット切替え部B31のうち、不良の伝送路が接続されているビット切替え部B31に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示する。CPU10から指示された入力処理ASIC13のビット切替え部A30および領域分離ASIC14のビット切替え部B31は、それぞれ不良の伝送路を迂回路に切替えて、図9に示すステップS51に進む。
図9は、図1に示したデータバス20bにおける不良の伝送路の迂回路への切替え処理を示すフローチャートである。図8に示したステップS44またはステップS46の処理の後、ステップS51に移る。
ステップS51では、CPU10は、RGBの画像データを伝送する24本のデータバス20bのためのテストデータを作成し、生成した画像データを、制御用バス19を介してスキャナASIC12に送信する。テストデータは、ステップS11で生成されたCMYKの32ビットの画像データから、Kの色の8ビットの画像データを除いたCMYの24ビットの画像データである。スキャナASIC12は、CPU10から受信したテストデータを、データバス20bを介して入力処理ASIC13に送信する。
入力処理ASIC13は、CPU10からの指示によって、スキャナASIC12から受信したテストデータに対して、RGBからCMYへの変換を行なわずに、領域分離ASIC14に送信する。領域分離ASIC14に送信されたテストデータは、中間調ASIC15および画像書込み装置16を経由して、画像書込み部17に転送され、画像書込み部17によって、テスト印字パターンとして印字される。この場合も、テストデータがCMYの24ビットのテストデータであるので、テストデータが中間調ASIC15から入力された場合と同様に、伝送路などに異常がなければ、テスト印字パターンの各ビットの位置のうち、Kの色の各ビットの位置には印字されない。
ステップS52では、CCDセンサ11は、印字されたテスト印字パターンを読取ってRGBの画像データを生成し、生成したRGBの画像データを、スキャナASIC12を介してCPU10に送信する。ステップS53では、CPU10は、スキャナASIC12から受信したRGBの画像データを、CMYの画像データに変換して、印字されたテスト印字パターンの各ビットに対応する位置のうち、Kの各ビットに対応する位置を除いた位置の印字の有無を確認することによって、CMYの画像データの全ビットが印字されているか否かを判定する。CMYの全ビットが印字されているとき、ステップS54に進み、CMYのビットのうちで印字されていないビットがあるとき、ステップS55に進む。
ステップS54では、印字されたテスト印字パターンのCMYの白色印字の部分が白色であるか否かを判定する。白色印字の部分が白色でないとき、ステップS55に進み、CMYの白色印字の部分がすべて白色であるとき、終了する。
ステップS55では、CPU10は、スキャナASIC12と入力処理ASIC13とを接続するデータバス20bの伝送路に不良があると判断する。不良の伝送路は、ステップS53で、印字されていないビットがあると判定されたときは、印字されていないビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路であり、ステップS54で、白色印字の部分が白色でないと判定されたときは、白色印字の部分に印字されている色の濃度のビットの画像データを伝送する伝送路が不良の伝送路である。
ステップS56では、CPU10は、スキャナASIC12と入力処理ASIC13とを接続するデータバス20bの補正処理を行う。すなわち、CPU10は、スキャナASIC12の3つのビット切替え部A30のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部A30に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示し、かつ入力処理ASIC13の3つのビット切替え部B31のうち、不良の伝送路に接続されているビット切替え部B31に、不良の伝送路を迂回路に切替えるように指示する。CPU10から指示されたスキャナASIC12のビット切替え部A30および入力処理ASIC13のビット切替え部B31は、それぞれ不良の伝送路を迂回路に切替えて、終了する。
上述した実施の形態では、CPU10がテストデータを生成したが、スキャナASIC12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、および画像書込み装置16に、それぞれテストデータジェネレータを設けて、各テストデータジェネレータにテストデータを生成させてもよい。この場合、スキャナASIC12、入力処理ASIC13、領域分離ASIC14、中間調ASIC15、および画像書込み装置16は、CPU10からの指示によって、それぞれのテストデータジェネレータでテストデータを生成し、生成したテストデータを、それぞれデータバス20bを介して入力処理ASIC13、データバス20cを介して領域分離ASIC14、データバス20dを介して中間調ASIC15、データバス20eを介して画像書込み装置16、およびデータバス20fを介して画像書込み部17に送信する。
このように、白色の画像および黒色の画像を、読取手段であるCCDセンサ11に読取らせて生成させた確認用画像データを、第1の部間伝送手段であるデータバス20aを介して読取手段に接続された処理手段であるスキャナASIC12から受け取り、受け取った確認用画像データに基づいて、第1の部間伝送手段に含まれる不良の伝送路を特定するので、画像の入力側の伝送路の不良を特定して、不良の伝送路を迂回路に切替えることができる。したがって、入力側の伝送路の不良に起因する画像の不自然さを改善することができる。
さらに、1組のテストデータを伝送手段であるデータバスに伝送させる際、出力手段である画像書込み部17に接続された処理手段の出力側の第2の部間伝送手段から順次上流側に、たとえば画像書込み装置16、中間調ASIC15、領域分離ASIC14、入力処理ASIC13、およびスキャナASIC12の出力側のデータバスから順に、1組のテストデータを伝送させるので、出力側の伝送手段が複数の第2の部間伝送手段から構成されていても、どの第2の部間伝送手段に不良があるかを特定することができる。したがって、出力側の伝送路の不良に起因する画像の不自然さを改善することができる。
さらにまた、不良の伝送路を特定したときは、不良が特定された伝送路を含む伝送路に対して、不良の伝送路を迂回路に切替えた後、次の伝送路に1組のテストデータを伝送してテストするので、上流側の伝送路および下流側の伝送路に不良があっても、上流側の不良の伝送路のビットが、下流側の迂回路に対応するビットの重みと同じ重みのビットでなければ、その上流側の不良の伝送路を特定することができる。したがって、不良の伝送路のビットの重みが迂回路のビットの重みと同じでなければ、上流側の不良の伝送路と下流側の不良の伝送路とを特定することができる。
図4〜図9は、本発明の実施の他の形態である画像形成方法の処理工程を示すフローチャートでもある。このように、1つの伝送路で伝送される画像データのみから形成される出力画像を出力させるためのテストデータを、伝送手段に含まれるすべての伝送路について生成して1組のテストデータとし、生成された1組のテストデータを伝送路によって伝送し、1組のテストデータから形成される1組の出力画像である印字確認パターンを出力し、出力された1組の出力画像を読取って確認用画像データを生成し、1組のテストデータから形成されるべき1組の出力画像のうち、確認用画像データが示す1組の出力画像に含まれない出力画像を形成する画像データを伝送する伝送路を、不良の伝送路として特定し、さらに特定された不良の伝送路を他の伝送路と切換えるので、不良の伝送路のビットの画像データを、迂回路を介して伝送することができる。したがって、画像データを伝送する伝送路に障害があっても、不自然さをより低減した画像を出力することができる。