JP4383640B2 - 二つの部材の連結具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、第一の部材に取り付けられる頭部と、第二の部材に取り付けられる脚部とを備えて、当該第一の部材と第二の部材の連結をなすように用いられる連結具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
中心軸線方向に頭部100と脚部200とを連続して備え、この頭部100を第一の部材に形成させた取付部にはめ付け、かつ、当該脚部200を第二の部材に開設させた取付穴にはめ入れて当該二つの部材を連結し合わせる軸状をなす連結具がある。(意匠公報所載の意匠登録第916156号の意匠参照、図9ないし図11)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる連結具にあっては、前記脚部200を前記取付穴にはめ入れることにより、当該脚部200の一部を一旦弾性的に撓み込ませた後、弾発させて当該脚部200に形成させた掛合突部202を当該取付穴に掛合させるようにするため、かかる脚部200の先端から当該脚部200の基部に亙って当該脚部200の前記撓み込みを許容する溝201を備えさせられていると共に、前記頭部100の肉厚をできる限り均一にするため、当該頭部100の頂端から当該頭部100内に窪み込まされるように形成された肉ぬすみ穴101を備えさせられている。
【0004】
このため、かかる従来の連結具をプラスチック成形するにあたっては、前記脚部200に備えさせられる溝201を形成するように当該脚部200の基部側から先端側に向けて引き抜かれる第一のスライドコアと、前記頭部100の肉ぬすみ穴101を形成するように当該第一のスライドコアと逆向きに引き抜かれる第二のスライドコアと、これらスライドコアの引き抜かれる向きと交叉する向きに離れ出す一対の型との四つの成形型を最低限必要としていた。
【0005】
また、こうしたことから、従来の連結具を一回の成形によって複数個得ようとする場合にも、各連結具を成形する複数の製品形状部を前記一対の型に、前記第一のスライドコアと第二のスライドコアとの引き抜かれる方向に直交する向きで、一列形成することが事実上限界であった。
【0006】
そこでこの発明は、この種の連結具を成形する金型の構造をシンプルにさせると共に、一回の成形で多数の連結具を支障無く成型できるようにし、ひいては、かかる連結具を低廉に供給できるようにすることを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、二つの部材の連結具を、以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)中心軸線方向に頭部と脚部とを連続して備え、この頭部を第一の部材に形成させた取付部にはめ付け、かつ、当該脚部を第二の部材に開設させた取付穴にはめ入れて当該二つの部材を連結し合わせる軸状をなす連結具であって、
(2)前記頭部が、当該頭部の頂端と前記脚部との間に縮径部分を有し、前記第一の部材の取付部に形成された当該縮径部分を前記連結具の中心軸線に交叉する向きより受け入れるはめ入れ穴に当該縮径部分をはめ入れることにより、当該頭部を当該第一の部材に取り付けるようにしてあると共に、
(3)前記脚部が、前記第二の部材の取付穴の穴径よりもやや大きい拡径部分を当該脚部に形成させる掛合突部と、この脚部の先端より当該脚部の基部に亘って形成された撓み込み許容空隙とを備えており、
(4)この撓み込み許容空隙によって前記拡径部分より先に当該取付穴内に当該脚部が入り込むように当該脚部を弾性的にすぼみ込ませ、当該取付穴に当該脚部を入れ込みきった位置での当該脚部の弾発により前記掛合突部を当該取付穴に掛合させて当該脚部を前記第二の部材に取り付けるようにしてあり、
(5)しかも、前記頭部に、前記脚部に形成させた撓み込み許容空隙に連通し、かつ、当該撓み込み許容空隙との連通部分にアンダーカット部を形成させない大きさの肉ぬすみ穴が形成してある。
【0008】
かかる構成によれば、前記頭部の肉厚を適正に保つ前記肉ぬすみ穴を、前記脚部に前記撓み込み許容空隙を形成させるように、当該脚部の基部側から先端側に向けて引き抜かれるスライドコアによって当該撓み込み許容空隙と一緒に形成させることができる。
【0009】
これにより、前記頭部の肉ぬすみ穴を成形するスライドコアを別途用意することなく、最小限の数の型によって、前記脚部に弾性変形特性を備えた連結具をプラスチック材料又はゴム材料により適切に成形することができる。
【0010】
すなわち、この発明によれば、前記頭部に肉ぬすみ穴を備えた連結具を、最小の型数をもって、プラスチック材料などの射出成形品として構成することができる。
【0011】
また、連結具の製品形状部を、この製品形状部における当該連結具の頭部を形成する部分における当該頭部の頂端を成形させる側を向き合わせるように両側にそれぞれ連結具の製品形状部を配した一対の型と、このように両側にそれぞれ配された連結具の製品形状部における脚部を形成する部分からそれぞれ引き抜かれるスライドコアとの四つの型により、成形型を複雑にすることなく、同時に二列分の連結具を成形することができ、連結具のいわゆる多数個取り(一回の成形によって複数の成形品を得ること)を支障無くなすことができる。この結果、連結具をできる限り低廉に供給することが可能とされる。
【0012】
なお、前記撓み込み許容空隙は、前記脚部に当該脚部の先端から基部に亘って延び、かつ、この基部位置で前記頭部の肉ぬすみ穴に連通する溝を形成することにより、また、当該脚部の先端において外方に開放されると共に、当該先端から当該脚部の基部に亘って延び、かつ、この基部位置で前記頭部の肉ぬすみ穴に連通する穴を形成することにより、当該脚部に備えさせることができる。
【0013】
また、前記頭部に形成させた肉ぬすみ穴は、前記撓み込み許容空隙に対し前記のように連通されていれば、当該頭部の頂端において外方に開放されるように形成されてあっても良い。
【0014】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の二つの部材の連結具における撓み込み許容空隙が、脚部の先端から当該脚部の基部に亘って形成された一又は二以上の溝によって形成されている構成としてある。
【0015】
かかる構成によれば、かかる溝により、前記拡径部分より先に当該取付穴内に当該脚部が入り込むように当該脚部を弾性的にすぼみ込ませ、当該取付穴に当該脚部を入れ込みきった位置での当該脚部の弾発により前記掛合突部を当該取付穴に掛合させて当該脚部を前記第二の部材に取り付けるようにすることができると共に、前記頭部の肉厚を適正に保つ前記肉ぬすみ穴を、前記脚部にかかる溝を形成させるように、当該脚部の基部側から先端側に向けて引き抜かれるスライドコアによって当該溝と一緒に形成させることができる。
【0016】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の二つの部材の連結具がさらに、脚部に、溝の窪み方向に対しほぼ90度異なる位置より窪まされ、かつ、当該脚部の長さ方向に長い穴が形成されている構成を備えたものとした。
【0017】
かかる構成によれば、かかる穴によっても、前記掛合突部によって形成された前記脚部の拡径部分を当該脚部の前記取付穴への入れ込みに伴ってよりスムースに撓み込ませるようにすることができる。
【0018】
また、前記溝の窪み方向に対し前記穴の窪み方向がほぼ90度異なることから、この穴の窪み方向に沿った向きにおいて離れ出す一対の型と、前記溝を成形するスライドコアとのおおむね三つの型によって、前記脚部に弾性変形特性を備えた連結具をプラスチック材料又はゴム材料により適切に成形することができる。
【0019】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項2又は請求項3記載の二つの部材の連結具がさらに、溝と当該溝に連通する肉ぬすみ穴とにより頭部と脚部とに亘って形成された中実の芯部を備えている構成とした。
【0020】
かかる構成によれば、連結具の内部において前記頭部と脚部とを接合させ合わせる芯部によって、当該頭部と脚部との一体性、ひいては、連結具の剛性をより高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図8に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0022】
なお、ここで図1および図3は、実施の形態にかかる連結具を中心軸線xを挟んだ一方側および下部フランジ14を破断させた状態で側方から見て示しており、図1に対し図3は、図1の向きと90度異なる向きから当該連結具を見た状態で当該連結具を示している。また、図2は、かかる連結具の脚部2を前記中心軸線xにほぼ直交する向きで断面にして示している。また、図4は、かかる連結具を頭部1の側から見て、また、図5は、脚部2の先端側から見て、それぞれ示している。また、図6および図7は、かかる連結具を前記中心軸線xに沿った向きで断面にして示しており、さらに、図8は、かかる連結具によって第一の部材P1と第二の部材P2とを連結し合わせた状態を側方から見て示している。
【0023】
この実施の形態にかかる二つの部材の連結具は、相互に連結される第一の部材P1と第二の部材P2のうち、第一の部材P1に取り付けられる頭部1と、第二の部材P2に取り付けられる脚部2とを備える軸状をなす連結具であって、かかる連結具を介して当該第一の部材P1と第二の部材P2の連結をなすように用いられるものである。
【0024】
具体的には、かかる連結具は、中心軸線x方向に頭部1と脚部2とを連続して備えている。また、前記頭部1を第一の部材P1に形成させた取付部Tにはめ付け、かつ、前記脚部2を第二の部材P2に開設させた取付穴Hにはめ入れて当該二つの部材P1、P2を連結し合わせる構成を備えている。
【0025】
かかる頭部1は、当該頭部1の頂端10と前記脚部2との間に縮径部分12を有している。この実施の形態にあっては、かかる頭部1は、前記軸状をなす連結具の中心軸線xを円心とするように形成された円板状をなす頂端板11と、この頂端板11との間に間隔を開けて前記中心軸線xを巡るように外向きに張り出す中間フランジ13とを有しており、この頂端板11と中間フランジ13との間が前記縮径部分12としてある。かかる頂端板11と中間フランジ13とは、その板面をほぼ平行に配するように形成されている。また、両者の間の縮径部分12は、前記中心軸線xを中心軸とした円柱状の外面形状を有するように形成してある。
【0026】
そして、この実施の形態にあっては、かかる頭部1の縮径部分12を、前記第一の部材P1の取付部Tに形成された当該縮径部分12を前記連結具の中心軸線xに交叉する向きより受け入れるはめ入れ穴Taにはめ入れることにより、当該頭部1を当該第一の部材P1に取り付けるようにしてある。
【0027】
典型的には、かかる第一の部材P1の取付部Tに形成されるはめ入れ穴Taは、前記頭部1の頂端板11を受け入れる大きさの大径穴部(図示は省略する。)と、この大径穴部に連通すると共に当該頂端板11よりも小さく且つ前記縮径部分12をはめ入れる大きさの小径穴部Tcとを備えたダルマ穴Tbとして構成される。すなわち、かかるダルマ穴Tbにおける大径穴部に前記頭部1の頂端板11を入れ込んだ後、このダルマ穴Tbの小径穴部Tcに当該頭部1の縮径部分12をはめ入れることにより、この小径穴部Tcにおいて当該ダルマ穴Tbから前記頂端板11が抜け出さないようにして、当該取付部Tに連結具の頭部1を取り付けることができる。
【0028】
一方、前記脚部2は、先端側に当該脚部2を前記第二の部材P2に開設された取付穴Hに入れ込みやすいように当該先端に向かうに連れて細める傾斜面20を備えると共に、当該第二の部材P2の取付穴Hの穴径よりもやや大きい拡径部分21を当該脚部2に形成させる掛合突部22と、この脚部2の先端より当該脚部2の基部に亘って形成された撓み込み許容空隙23とを備えた構成としてある。
【0029】
この実施の形態にあっては、かかる脚部2と前記頭部1との連接位置に、前記中心軸線xを巡るように外向きに張り出す下部フランジ14が、前記中間フランジ13との間に間隔を開けるように形成されていると共に、かかる脚部2における当該中間フランジ13に近接した箇所に前記掛合突部22によって前記拡径部分21が形成されている。また、かかる下部フランジ14は、前記取付穴Hに入り込まない大きさに構成されている。
【0030】
そして、かかる脚部2は、この脚部2を前記取付穴Hに入れ込むことに伴って、前記撓み込み許容空隙23によって前記拡径部分21より先に当該取付穴H内に当該脚部2が入り込むように当該脚部2を一旦弾性的にすぼみ込ませ、この後の当該取付穴Hに当該脚部2を入れ込みきった位置での当該脚部2の弾発により前記掛合突部22を当該取付穴Hに掛合させて前記第二の部材P2に取り付けられるように構成してある。
【0031】
すなわち、この実施の形態にあっては、前記取付穴Hにおけるはめ込み手前側の当該取付穴Hの穴縁を巡る面に前記下部フランジ14の脚部2の先端側に向けられた面の少なくとも一部を押し付ける位置まで当該取付穴Hに当該脚部2をはめ入れることができるようにしてあり、この位置が前記取付穴Hに当該脚部2を入れ込みきった位置とされていると共に、この入れ込みきった位置において、当該取付穴Hのはめ込み先側の当該取付穴Hの穴縁に前記脚部2の弾発によって前記掛合突部22における前記下部フランジ14の側に向けられた掛合面22aを掛合させることができるようにしてある。(図8)
【0032】
なお、この実施の形態にあっては、前記下部フランジ14がその突き出し端14aに向かうに連れて前記脚部2の先端側に次第に近付く向きに傾斜する構成としてあると共に、この下部フランジ14の突き出し端14aと前記取付穴Hの穴縁に対する前記掛合突部22の掛合位置との間の連結具の中心軸線xに沿った向きの間隔がパネル状をなす前記第二の部材P2の板厚よりやや小さくなるようにしてあり、かかる下部フランジ14をその傾斜を緩める向きに弾性的にやや変形させて当該下部フランジ14を第二の部材P2の板面に押し付けさせた状態で、ガタつきなく、かつ、当該取付穴Hの差し込み手前側の穴口を当該下部フランジ14によって密に覆うようにして、当該第二の部材P2に脚部2を取り付けることができるようにしてある。
【0033】
また、この実施の形態にあっては、前記撓み込み許容空隙23を、前記脚部2の先端から当該脚部2の基部に亘って形成された二以上の溝23a、23a…によって形成させている。
【0034】
具体的には、この実施の形態にあっては、前記脚部2の直径方向両側位置にそれぞれ、互いに間隔を開けて、当該脚部2の先端から当該脚部2の基部に亘って真っ直ぐに延びる二条の溝23a、23aが形成してあり、かかる脚部2が四つのかかる溝23a、23a…を備えるようにしてある。それぞれの溝23aは、互いにほぼ同じ幅、同じ深さを備えるように形成されていると共に、当該脚部2の先端側にある溝23a端を当該脚部2の先端において外方に開放させている。
【0035】
そして、この実施の形態にあっては、前記脚部2の直径方向両側にそれぞれ形成された前記溝23aによって、この脚部2が左右に区分されており、この溝23aによって区分された脚部2の両側が、前記掛合突部22を備えた撓み込み部24となるようにしてある。
【0036】
また、この実施の形態にあっては、かかる脚部2の直径方向両側に形成された撓み込み部24にそれぞれ、互いに間隔を開けて当該脚部2の中心軸線xに沿って延びる二条の細長い透かし穴25、25が形成されており、この二条の透かし穴25、25を挟んだ両側に前記掛合突部22が形成された構成としてある。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる透かし穴25が特許請求の範囲の請求項3にかかる穴に相当するものとされる。また、このように前記脚部2の直径方向両側に形成された二条の溝23a、23aと、当該二条の溝23a、23aによって区分された二カ所の撓み込み部24、24にそれぞれ形成された二条の透かし穴25、25とにより区分された当該脚部2の前記中心軸線xを巡る四カ所にそれぞれ前記掛合突部22をもった部分が形成されている。
【0037】
かかる掛合突部22を備えた各部分はそれぞれ、当該掛合突部22の頂部22bから前記脚部2の先端に向かうに連れて次第に当該脚部2を細める向きに傾斜する案内面22cを備えると共に、この頂部22bを挟んだ当該案内面22cと反対の側に前記掛合面22aを有するように形成されており、前記取付穴Hへの当該脚部2のはめ入れに伴って当該案内面22cを当該取付穴Hの穴縁ないし穴内面に接しさせながら当該案内面22cの傾斜に従って前記溝23aを撓み込み許容空隙23として、さらに、前記透かし穴25によっても前記撓み込み部24を撓み込み可能なようにして、当該掛合突部22を備えた各部分をスムースに撓み込ませるようにしてある。
【0038】
なお、この実施の形態にあっては、前記二カ所の撓み込み部24、24のそれぞれにおいて、この撓み込み部24に形成された二条の透かし穴25の一方が当該撓み込み部24に隣り合う一方側の二条の溝23a、23aの一方の溝23a側壁23bにおいて当該二条の溝23a、23aの一方に連通し、かつ、この撓み込み部24に形成された二条の透かし穴25の他方が当該撓み込み部24に隣り合う他方側の二条の溝23a、23aの一方の溝23a側壁23bにおいて当該二条の溝23a、23aの一方に連通するようにしてある。
【0039】
また、前記頭部1には、前記脚部2に形成させた撓み込み許容空隙23に連通し、かつ、当該撓み込み許容空隙23との連通部分16にアンダーカット部を形成させない大きさの肉ぬすみ穴15が形成してある。
【0040】
具体的には、この実施の形態にあっては、前記頭部1の縮径部分12の内外面間の肉厚と前記頂端板11の肉厚とをほぼ等しくする大きさと深さを備えた肉ぬすみ穴15が、前記撓み込み許容空隙23を構成する四つの溝23a、23a…における前記脚部2の基部側の溝23a端にそれぞれ連通した状態で、当該頭部1内に四つ形成してある。
【0041】
また、各肉ぬすみ穴15はそれぞれ、前記中心軸線xに直交する向きの前記脚部2の断面形状において、前記溝23aの溝23a内空間内に肉ぬすみ穴15の穴口15aを納めるように形成されており、また、この溝23aとの連通部から前記頂端板11の内面に向けて穴の大きさをほぼ同一に保った状態で前記頭部1内に形成されている。すなわち、かかる溝23aと肉ぬすみ穴15との連通部には、当該溝23aの長さ方向に引き抜かれるスライドコアにより当該溝23aと肉ぬすみ穴15とを同時に形成しようとする場合に、アンダーカットとなる形状がないようにしてある。
【0042】
そして、この実施の形態にあっては、前記のように形成される四つの溝23a、23a…と当該溝23aにそれぞれ前記のように連通する肉ぬすみ穴15とにより、前記頭部1と脚部2とに亘って連結具内に中実の芯部3を形成させており、このように連結具の内部において頭部1と脚部2とを接合させ合わせる芯部3によって、当該頭部1と脚部2との一体性、ひいては、連結具の剛性をより高めるようにしている。
【0043】
この実施の形態にあっては、前記頭部1の肉厚を適正に保つ前記肉ぬすみ穴15を、前記脚部2の直径方向両側にそれぞれ形成させた二条の溝23aを形成させるように、当該脚部2の基部側から先端側に向けて(図6におけるf1方向)引き抜かれるスライドコアによって当該二条の溝23aと一緒に形成させることができる。一方、前記撓み込み部24に形成されている前記透かし穴25は、かかる溝23aの窪み方向に対しほぼ90度異なる位置から窪み込み、当該溝23aに前記のように連通するようにしてある。
【0044】
この結果、この実施の形態にあっては、前記脚部2の一方の撓み込み部24側を成形する型と、当該脚部2の他方の撓み込み部24側を成形する型と、前記スライドコアとのおおむね三つの型によって、前記脚部2に弾性変形特性を備えた連結具をプラスチック材料又はゴム材料により適切に成形することができる。
【0045】
すなわち、この実施の形態にかかる連結具によれば、前記頭部1に肉ぬすみ穴15を備えた連結具を、最小の型数をもって、プラスチック材料などの射出成形品として構成することができる。
【0046】
また、連結具の頭部1の頂端板11を形成する製品形状部の部分を向き合わせるように両側にそれぞれ連結具の製品形状部を配した一対の型と、このように両側にそれぞれ配された連結具の製品形状部における脚部2を形成する部分から引き抜かれるスライドコアとの四つの型により、成形型を複雑にすることなく、同時に二列分の連結具を成形することができ、連結具のいわゆる多数個取り(一回の成形によって複数の成形品を得ること)を支障無くなすことができる。この結果、連結具をできる限り低廉に供給することが可能とされる。
【0047】
なお、この実施の形態にあっては、前記撓み込み許容空隙23を前記脚部2に形成させた溝23aによるものとしているが、当該脚部2の先端において外方に開放されると共に、当該先端から当該脚部2の基部に亘って延び、かつ、この基部位置で前記頭部1の肉ぬすみ穴15にアンダーカット部を形成させないように連通する穴によって当該撓み込み許容空隙23を形成させておくこともある。
【0048】
また、前記頭部1に形成させた肉ぬすみ穴15は、前記撓み込み許容空隙23に対し前記のように連通されていれば、当該頭部1の頂端10において外方に開放されるように形成されてあっても良い。
【0049】
【発明の効果】
この発明にかかる二つの部材の連結具によれば、二つの部材の一方に取り付けられる頭部と、二つの部材の他方に開設された取付穴にはめ付けられる脚部とを備えた連結具における当該頭部の肉厚を適正に保つ前記肉ぬすみ穴を、前記脚部に前記撓み込み許容空隙を形成させるように、当該脚部の基部側から先端側に向けて引き抜かれるスライドコアによって当該撓み込み許容空隙と一緒に形成させることができることから、かかる連結具を成形する金型の構造をシンプルにさせると共に、一回の成形で多数の連結具を支障無く成型できるようにし、ひいては、かかる連結具を低廉に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連結具の一部破断側面図
【図2】図1におけるA−A線断面図
【図3】連結具の一部破断側面図
【図4】連結具の平面図
【図5】連結具の底面図
【図6】図5におけるB−B線断面図
【図7】図5におけるC−C線断面図
【図8】連結具の使用状態を示す側面図
【図9】従来例を示す側面図
【図10】図9と異なる向きから従来例を示す側面図
【図11】図9におけるD−D線断面図
【符号の説明】
x 中心軸線
1 頭部
10 頂端
12 縮径部分
15 肉ぬすみ穴
16 連通部分
2 脚部
21 拡径部分
22 掛合突部
23 撓み込み許容空隙
P1 第一の部材
T 取付部
Ta はめ入れ穴
P2 第二の部材
H 取付穴
Claims (4)
- 中心軸線方向に頭部と脚部とを連続して備え、この頭部を第一の部材に形成させた取付部にはめ付け、かつ、当該脚部を第二の部材に開設させた取付穴にはめ入れて当該二つの部材を連結し合わせる軸状をなす連結具であって、
前記頭部が、当該頭部の頂端と前記脚部との間に縮径部分を有し、前記第一の部材の取付部に形成された当該縮径部分を前記連結具の中心軸線に交叉する向きより受け入れるはめ入れ穴に当該縮径部分をはめ入れることにより、当該頭部を当該第一の部材に取り付けるようにしてあると共に、
前記脚部が、前記第二の部材の取付穴の穴径よりもやや大きい拡径部分を当該脚部に形成させる掛合突部と、この脚部の先端より当該脚部の基部に亘って形成された撓み込み許容空隙とを備えており、
この撓み込み許容空隙によって前記拡径部分より先に当該取付穴内に当該脚部が入り込むように当該脚部を弾性的にすぼみ込ませ、当該取付穴に当該脚部を入れ込みきった位置での当該脚部の弾発により前記掛合突部を当該取付穴に掛合させて当該脚部を前記第二の部材に取り付けるようにしてあり、
しかも、前記頭部に、前記脚部に形成させた撓み込み許容空隙に連通し、かつ、当該撓み込み許容空隙との連通部分にアンダーカット部を形成させない大きさの肉ぬすみ穴が形成してあることを特徴とする二つの部材の連結具。 - 撓み込み許容空隙が、脚部の先端から当該脚部の基部に亘って形成された一又は二以上の溝によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の二つの部材の連結具。
- 脚部に、溝の窪み方向に対しほぼ90度異なる位置より窪まされ、かつ、当該脚部の長さ方向に長い穴が形成されていることを特徴とする請求項2記載の二つの部材の連結具。
- 溝と当該溝に連通する肉ぬすみ穴とにより頭部と脚部とに亘って中実の芯部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の二つの部材の連結具。
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