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JP4385419B2 - 外観検査方法及び外観検査装置 - Google Patents
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JP4385419B2 - 外観検査方法及び外観検査装置 - Google Patents

外観検査方法及び外観検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体素子、撮像素子(CCD等)、液晶ディスプレイ又は薄膜磁気ヘッドなどのマイクロデバイスを製造するために用いられる基板等の被検査物に対して照明光を照明することにより、被検査物の露光ムラ、デフォーカス、塗布不良、傷等の外観検査を行う外観検査方法及び外観検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて、検査・測定の分野でもウエハやレチクル上のパターンの欠陥を観察、検査する検査装置に対して要求される分解能も、世代毎に微細化の一途を辿っている。
【0003】
一方、ウエハに対するレジストの塗布ムラ、露光ムラ、デフォーカス、塗布不良、傷等を検査する外観検査においては、検査の分解能向上の要求は少ないものの、製造コスト削減に対する重要性が高まっていることから、従来目視に頼っていた上記外観検査を自動的に行う自動外観検査装置の実現に期待が寄せられている。
【0004】
従来、この種の外観検査装置としては、均一な光源で検査ステージ上の被検査物であるウエハ全面を照明するとともに、二次元のカメラでウエハ全面を一括して撮影して検査画像として取り込む方式のものが採用されている。また、特開平8−75661には、基板上の繰り返しパターンからの回折光を受光することにより、基板上の傷、異物、シミなどの欠陥を検査する方法が開示されている。
【0005】
これらの方法で基板を検査する際には、従来熟練した検査担当者が目視で行っていた検査と同等のスループットが要求されるため、例えば、基板の画像撮影に係る時間を目視検査と同等にする必要がある。そのため、基板全体を一括して撮影する方式が近年採用され、スループットの一層の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の外観検査方法及び外観検査装置には、以下のような問題が存在する。
上記欠陥検出は、その種類に応じて相違していることが多い。例えば、被検査物表面の傷や異物の検査には、光照明によって被検査物表面の欠陥から発せられる散乱光が利用されている。また、レジストの塗布ムラ、露光ムラ、デフォーカス、塗布不良の検査には、光照明によって被検査物から発生する回折光が利用されている。
【0007】
そして、目視に頼っていた検査を自動で行うという本来の目的から、従来検査担当者が目視で行っていた検査項目に準じた検査を実施することが求められている。そのため、従来の外観検査方法及び外観検査装置では、上記各検査項目に応じて基板を別々に撮影する等、複数の検査工程を順次経る必要があり、検査のスループットが長くなるという欠点があった。
【0008】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、目視で行っていた検査と同等の検査を自動で行う際にも、この検査のスループットを短くすることのできる外観検査方法及び外観検査装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、実施の形態を示す図1ないし図4に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の外観検査方法は、第1のステージ(10,10a,10b)に載置された被検査物(W)を照明してその散乱光を受け取ることにより被検査物(W)を検査する第1の工程と、第2のステージ(11)に載置された被検査物(W)を照明してその回折光を受け取ることにより被検査物(W)を検査する第2の工程と、前記第1の工程及び前記第2の工程のうちいずれか一方に次いで他方を行うように被検査物(W)を第1のステージ(10,10a,10b)と第2のステージ(11)との間にわたって搬送する搬送工程とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
従って、本発明の外観検査方法では、被検査物(W)をレジストが塗布された基板とした場合、第1のステージ(10,10a,10b)において、被検査物(W)から発せられる散乱光を利用して被検査物(W)表面の傷や異物を第1の工程として検査している間に、第2のステージ(11)において、被検査物(W)から発せられる回折光を利用してレジストの塗布ムラ、露光ムラ、デフォーカス、塗布不良を第2の工程として並行して検査することができる。そして、第1の工程および第2の工程のうちいずれか一方が完了すると、搬送工程において、被検査物(W)が第1のステージ(10,10a,10b)と第2のステージ(11)との間にわたって搬送される。この後、搬送された被検査物(W)に対しては、他方の工程の検査が行われる。
【0011】
また、本発明の外観検査装置は、被検査物(W)を照明してその散乱光を受け取ることにより被検査物(W)を検査する第1のステージ(10,10a,10b)と、被検査物(W)を照明してその回折光を受け取ることにより被検査物(W)を検査する第2のステージ(11)と、第1のステージ(10,10a,10b)における検査及び第2のステージ(11)における検査のうちいずれか一方に次いで他方を行うように被検査物(W)を第1のステージ(10,10a,10b)と第2のステージ(11)との間にわたって搬送する搬送機構(12)とを備えることを特徴とするものである。
【0012】
従って、本発明の外観検査装置では、第1のステージ(10,10a,10b)において、被検査物(W)から発せられる散乱光を利用して被検査物(W)表面の傷や異物を検査している間に、第2のステージ(11)において、被検査物(W)から発せられる回折光を利用してレジストの塗布ムラ、露光ムラ、デフォーカス、塗布不良を並行して検査することができる。そして、両ステージ(10,11)における検査のうちいずれか一方(10,10a,10b)における検査が完了すると、搬送機構(12)が被検査物(W)を第1のステージ(10,10a,10b)と第2のステージ(11)との間にわたって搬送する。搬送された被検査物(W)に対しては、他方のステージ(11)における検査が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の外観検査方法及び外観検査装置の第1の実施の形態を、図1から図5を参照して説明する。
ここでは、被検査物を、例えば、半導体デバイス製造用のウエハとし、外観検査装置を半導体製造時における検査工程で用いる場合の例を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の外観検査装置1の平面図である。
外観検査装置1は、ウエハ(被検査物)Wの外観を検査するものであって、キャリアセット部2と搬送部3と検査部4とが順次一方向(Y方向)に配置された構成になっている。
【0015】
キャリアセット部2は、ウエハWを複数枚(例えば25枚)収納可能なキャリア5がセットされる場所であって、該キャリア5を位置決めした状態で支持する支持台6をX方向に、間隔をあけて複数台(図では二台)配置した構成になっている。
【0016】
搬送部3には、吸着アーム8を有するスカラ型の搬送ロボット7が配設されている。搬送ロボット7は、支持台5と検査部4との間でウエハWを搬送するものであって、上下方向(Z方向)および支持台6が配置された左右方向(X方向)に移動自在、且つXY平面に沿って旋回、伸縮自在とされている。
【0017】
検査部4は、本体カバー9と、該本体カバー9内に配置された散乱検査ステージ(第1のステージ)10、回折検査ステージ(第2のステージ)11、搬送スライダ(搬送機構)12とを主体として構成されている。本体カバー9の搬送部3側の壁面には、開口部(不図示)およびこれらを開閉自在なシャッタ13,14が配設されている。
【0018】
シャッタ13は、散乱検査ステージ10に対向配置されている。また、シャッタ14は、回折検査ステージ11に対向配置されている。これらシャッタ13,14は、搬送ロボット7によるウエハWの搬送時に開動作を行い、検査撮影時に閉動作を行うことにより、検査時に本体カバー9内を遮光し、暗室状態を維持するようになっている。
【0019】
散乱検査ステージ10は、ウエハWを照明して、該ウエハWの表面に存在する欠陥によって発生する散乱光を受け取ることで該ウエハWの表面に存在する欠陥を検査する、いわゆる散乱検査を実施する際にウエハWが載置されるものであって、いずれも不図示の回転機構、昇降軸および水平二軸の移動機構によって、回転自在、且つXY平面に沿って水平方向に移動自在、さらに昇降自在になっている。この散乱検査ステージ10は、プリアライメントのためにウエハWの裏面中央部を保持するようになっている。また、散乱検査ステージ10の近傍には、後述する位置合わせ機構15と、図2に示すように、光源16と凹面鏡17と撮影手段であるCCDカメラ18とが付設されている。
【0020】
図1に示す位置合わせ機構15は、搬送されたウエハWに対して散乱検査前にウエハWの位置合わせ(プリアライメント)を行うものであって、エッジ検出部19とステージ制御部(不図示)とから構成されている。エッジ検出部19は、散乱検査ステージ10が回転したときに、該散乱検査ステージ10上のウエハWのエッジと、ウエハWに形成されたノッチまたはオリフラ(オリエンテーションフラット)の位置を検出することによって、ウエハWの方位角および中心位置を検出するものである。
【0021】
ステージ制御部は、エッジ検出部19の検出結果に基づいて散乱検査ステージ10の移動を制御するものである。具体的には、エッジ検出部19の検出結果に基づいて、ウエハWが所定の方位角を有するように、且つウエハWがエッジ検出部19近傍に設けられた検査位置Kの所定位置に移動するように散乱検査ステージ10を制御する。なお、このステージ制御部は、搬送ロボット7、搬送スライダ12、回折検査ステージ11等の駆動を統括制御する主制御部(不図示)により制御されている。
【0022】
図2は、散乱ステージ10、光源16、凹面鏡17およびCCDカメラ18の配置を示す図である。
光源16は、白色光(照明光)を射出するメタルハライドランプ等で構成され、図1に示すように、検査位置Kにある散乱検査ステージ10の上面、すなわち水平面に対して白色光が微小角度で入射する位置に配置されている。
凹面鏡17は、検査位置Kの上方に配置され、光源16がウエハWへ向けて照明した際に発生する散乱光を、CCDカメラ18で結像するように反射するものである。CCDカメラ18は、凹面鏡17で反射された散乱光を撮影するものである。
【0023】
回折検査ステージ11は、ウエハWを照明して、該ウエハW上の繰り返しパターンからの回折光を受け取ることで該ウエハWの表面に存在する欠陥を検査する、いわゆる回折検査を実施する際にウエハWが載置されるものであって、ウエハWを保持するホルダ21と、昇降機構22とを主体として構成されている。また、回折検査ステージ11には、傾斜機構(不図示)が付設されている。
【0024】
ホルダ21は、ウエハWの面精度を保つため、該ウエハWの裏面全体を支持するようになっている。その結果、ウエハW表面上の欠陥の検出精度を一定に保つことができる。
【0025】
昇降機構22は、ホルダ21に対して出没自在に突出して、搬送スライダ12で搬送されたウエハWを解除自在に吸着するものである。
傾斜機構は、ホルダ21を揺動軸20周りに揺動させることで、該ホルダ21に保持されたウエハWを任意の角度で傾斜させる構成になっている。
【0026】
また、回折検査ステージ11の近傍には、図3に示すように、光源23と凹面鏡24,25と撮影手段であるCCDカメラ26とが付設されている。光源23は、光源16と同様に、メタルハライドランプ等の白色光(照明光)を凹面鏡24へ向けて射出するものである。凹面鏡24は、回折検査ステージ11の側方に配置され、光源16から入射した白色光を回折検査ステージ11のホルダ21へ向けて反射するものである。凹面鏡25は、回折検査ステージ11の上方に配置され、光源23が凹面鏡24を介してウエハWを照明した際に発生する回折光を、CCDカメラ26で結像するように反射するものである。CCDカメラ26は、凹面鏡25で反射された回折光を撮影するものである。
【0027】
搬送スライダ12は、散乱検査ステージ10と回折検査ステージ11との間にわたってウエハWを搬送するものであって、X方向に沿って設置されたガイド27と、該ガイド27に沿って移動自在に装着された吸着アーム28とから構成されている。
【0028】
図4に示すように、吸着アーム28の下面側には、該吸着アーム28に対して一定の間隔をあけて吸着部28a、28bが設けられている。これら吸着部28a、28bは、ウエハWの両端を下方から引っかけるようにして吸着するようになっている。また、吸着部28a、28b間の中心位置および、散乱検査ステージ10、回折検査ステージ11の中心位置は、X方向に沿った略直線上に並ぶ構成になっている。
【0029】
上記の構成の外観検査装置1によりウエハWの外観検査を行う方法を、始めにウエハW一枚のときの例を用いて説明する。
まず、検査対象となるウエハWは、キャリア5に収納された状態でキャリアセット部2の支持台6にセットされる。ここで、ウエハW上のライン・アンド・スペースパターンのピッチに対するノッチ(またはオリフラ)の方位角は、既知であり、主制御部に入力されている。また、このパターンに応じた回折条件を満足するウエハWの傾斜角も、ウエハ毎にあらかじめ主制御部に入力されているものとする。
【0030】
次に、搬送ロボット7の吸着アーム8が、キャリア5から所定のウエハWを吸着して取り出すとともに、シャッタ13を介して検査部4の本体カバー9内に進入しウエハWを散乱検査ステージ10に載置する。このとき、搬送ロボット7に連動してシャッタ13が開口部の開動作を行うため、ウエハWの搬送は滞りなく実施される。そして、ウエハWの搬送が完了して搬送ロボット7が本体カバー9内から退避すると、シャッタ13は閉動作を行い、本体カバー9内の暗室状態が維持される。
【0031】
ウエハWが散乱検査ステージ10に載置されると、ウエハWの検査に先だってウエハWの位置合わせ工程が行われる。すなわち、検査ステージ10が、位置合わせ機構15のエッジ検出部19へ移動するとともに回転駆動する。ここで、エッジ検出部19は、回転するウエハWのエッジとノッチ(またはオリフラ)の位置とから、該ウエハWの方位角と中心位置とを検出する。
【0032】
そして、ステージ制御部は、ウエハWの中心が検査位置Kの所定位置にくるように、且つウエハWが光源16に対して所定の方位角を有するように、散乱検査ステージを水平方向に移動させながら回転させる。このとき、水平方向の移動と回転駆動とを同時に行うため、ウエハWの位置合わせに要する時間を短縮することができる。
【0033】
ウエハWが検査位置Kの所定位置にセットされると、第1の工程(一方の工程)である散乱検査が実施される。すなわち、図2に示すように、光源16から白色光が射出され、散乱検査ステージ10上のウエハ(図2では図示略)の全面を、ウエハ表面と平行に近い微小角度で照明する。このとき、ウエハWに傷や異物等の欠陥が存在する場合には、その部位で散乱光が発生する。散乱光は、凹面鏡17で反射してCCDカメラ18に結像し撮影される。そして、散乱光の情報を含む電気信号が主制御部へ出力される。
【0034】
主制御部は、入力した電気信号に基づいて画像処理を行い、欠陥の大小、明暗等をその座標位置を伴って検出し、所定の閾値と比較することで、このウエハWに対して回折検査を実施するか中止するかを決定する。ここで、欠陥が所定の閾値を越えていた場合、このウエハWに対する回折検査の中止が決定される。
【0035】
また、散乱検査工程において検出された欠陥が閾値を越えないものの、レジストの塗布ムラ等の可能性があるときは、その可能性に応じた重み付けを欠陥の座標位置に対して行うとともに、追加検査モードを主制御部に設定する。
かくして、散乱検査工程が終了する。
【0036】
なお、ウエハWによっては、散乱検査ステージ10を再度回転させて、上記とは異なる方位角を設定することにより、一枚のウエハWに対して複数回の散乱検査を行うことも可能である。
【0037】
散乱検査工程が終了すると、位置合わせ工程で検出したウエハWの方位角等の位置情報を用い、ウエハWを散乱検査ステージ10に載置したまま散乱検査ステージ10を回転させ、ウエハWが第2の工程(他方の工程)である回折検査工程で必要な向きにあらかじめ合わせる。なお、散乱検査工程でウエハWに対する回折検査の中止が決定されている場合は、この位置合わせを実施しない。
【0038】
ウエハWの位置合わせが完了すると、散乱検査工程に次いで回折検査工程を行うようにウエハWを搬送する搬送工程に入る。すなわち、まず、ウエハWの高さが吸着アーム28と吸着部28a、28bとの間になるように、散乱検査ステージ10が上昇する。次に、搬送スライダ12の吸着アーム28がガイド27に沿って散乱検査ステージ10の検査位置Kに移動すると、散乱検査ステージ10が下降する。これにより、吸着部28a、28bは、ウエハWの両端を引っかけるようにして吸着保持する。
【0039】
この状態で、吸着アーム28をX方向に沿って移動させ、回折検査ステージ11のホルダ21の上方に位置させる。ここで、ホルダ21を水平にした状態で、昇降機構22がホルダ21に対して上方に突出して吸着アーム28の吸着部28a、28bに保持されたウエハWを吸着する。吸着アーム28を退避させた後に昇降機構22を下降させ、ウエハWをホルダ21に載置する。かくして、ウエハWは、散乱検査ステージ10から回折検査ステージ11へ搬送され、搬送工程が完了する。
【0040】
ここで、散乱検査工程でウエハWに対する回折検査の中止が決定されている場合は、搬送ロボット7がシャッタ14に対向する位置まで移動し、開口部を介して直ちにウエハWを回折検査ステージ11から搬出するとともに、所定のキャリア5に収納する。
【0041】
一方、ウエハWに対する回折検査を実施すると決定されている場合は、回折検査工程が開始される。ウエハWがホルダ21にセットされると、傾斜機構によりホルダ21が揺動軸20周りに揺動することで、ウエハWを回折条件を満足する傾斜角度に傾斜させる。そして、図3に示すように、光源23から白色光を射出すると、この白色光は凹面鏡24で反射して回折検査ステージ11のホルダ21上のウエハ(図3では図示略)全面をテレセントリックに照明する。
【0042】
このとき発生する回折光は、凹面鏡25で反射してCCDカメラ26に結像し撮影される。そして、回折光の情報を含む電気信号が主制御部へ出力される。主制御部は、入力した電気信号に基づいて画像処理を行い、欠陥の大小、明暗等をその座標位置を伴って検出する。
【0043】
ここで、本来、回折検査は完了するが、主制御部に追加検査モードが設定されているときは、検査形態を変更して追加検査を行う。すなわち、欠陥の可能性がある座標位置を回折検査するのに有効な傾斜角を求めるとともに、傾斜機構を駆動してウエハWがこの傾斜角になるようにホルダ21を揺動する。この後、上記と同様に、ウエハWに対して回折検査を実施し、散乱検査において塗布ムラ等の可能性ありと検出された部位を重点に再検査する。
【0044】
なお、この追加検査モードにおいては、傾斜角を変えずに、回折光の情報を含む電気信号のゲイン値が高まるように再回折検査を行ったり、再検査を行わず当初の検査で得られた電気信号に対して塗布ムラ等の可能性ありと検出された部位の信号を増幅したりしてもよい。
【0045】
なお、ウエハWによっては、主制御部に追加検査モードが設定されていない場合でも、ホルダ21を再度揺動して、上記とは異なる傾斜角を設定することにより、一枚のウエハWに対して複数回の回折検査を行うことが可能である。
【0046】
回折検査工程が終了すると、上述したように、搬送ロボット7がシャッタ14に対向する位置まで移動するとともに、シャッタ14が開動作を行う。そして、吸着アーム8が開口部を介して本体カバー9内に進入し、ウエハWを吸着した後に該本体カバー9内から退避する。吸着アーム8の退避に伴ってシャッタ14は閉動作を行い、本体カバー9内の暗室状態を維持する。
【0047】
この後、搬送ロボット7は、搬出したウエハWが収納されていたキャリア5に対向する位置まで移動し、該ウエハWが元々収納されていたスロットにウエハWを収納する。
【0048】
なお、ウエハWを元の位置に戻さずに、散乱検査および回折検査終了済みのウエハ専用のキャリアを配置しておき、検査終了後のウエハを順次このキャリアに収納する手順としてもよい。また、さらに、検査によって使用不可とされたウエハ用に別途専用のキャリアを配置してもよい。
【0049】
続いて、上記の外観検査装置1により、複数枚のウエハWに対して外観検査を行う方法について説明する。ここで、図示はしていないが、検査部4に搬送されるウエハを搬送される順に、W1、W2…とする。
搬送ロボット7は、ウエハW1を散乱検査ステージ10に載置して本体カバー9内から退避すると、新たなウエハW2をキャリア5から取り出して、シャッタ13の前で待機する。
【0050】
ウエハW1の散乱検査が終了して、搬送スライダ12によってウエハW1が散乱検査ステージ10から回折検査ステージ11へ搬出されると、搬送ロボット7はウエハが載置されていない散乱検査ステージ10に次のウエハW2を搬入して載置する。このとき、シャッタ13が開動作を行うことはいうまでもない。
【0051】
この後、検査部4では、回折検査ステージ11へ搬送されたウエハW1に対する回折検査と、散乱検査ステージ10へ搬送された次のウエハW2に対する散乱検査とが並行して実施される。この間、搬送ロボット7は、回折検査が終了した後にウエハW1を取り出すために、シャッタ14に対向する位置まで移動しておく。
【0052】
そして、検査部4での検査が終了すると、搬送ロボット7は回折検査ステージ11からウエハW1を取り出して、所定のキャリア5に収納する。同時に、搬送スライダ12が散乱検査ステージ10にあるウエハW2を回折検査ステージ11へ搬送するとともに、搬送ロボット7がキャリア5から、さらに次のウエハW3を取り出して散乱検査ステージ10へ搬送する。そして、ウエハW4以降もこの流れを順次繰り返す。
この流れを簡略的に表したものが第5図である。
検査が完了したウエハは、キャリア5ごと搬送されて、次の検査工程、例えば重ね合わせ検査等が行われる。
【0053】
本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、散乱検査工程と回折検査工程を設け、搬送スライダ12が、これら異なる検査を行うステージ10,11間にわたってウエハWを搬送する搬送工程を設けているので、従来、目視で行っていた検査と同等の機能を維持しながら、複数の検査を自動で行う際にもスループットが長くなってしまうことを防止できる。
【0054】
また、本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、散乱検査ステージ10から回折検査ステージ11へウエハW1を搬送することに応じて、新たなウエハW2を散乱検査ステージ10へ搬入するので、散乱検査工程と回折検査工程とを並行して同時に実施することができるようになり、検査のスループットを大幅に向上させることができる。
【0055】
さらに、本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、回折検査ステージ11において、光源23、凹面鏡24,25を固定し、ウエハWを傾斜させる構成になっているので、ウエハWを固定し、光源23、凹面鏡24,25の複数の機器を一体的に移動させる場合に比較して一層のスループット向上が可能になることに加えて、ダスト対策にも寄与することができる。
【0056】
そして、本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、散乱検査に先だって位置合わせ工程で、ウエハWをパターンに応じた方位角に位置合わせするので、ウエハWに応じて最適な位置で検査を行うことが可能になり、検査精度が向上するとともに、検査によって単に欠陥の有無を検出するだけでなく、その欠陥が発生した座標位置を特定することができるので、その後に、その部位を集中的に検査する、いわゆるミクロ検査も容易に行うことができる。
【0057】
また、散乱検査終了後、ウエハWを散乱検査ステージ10に載置したまま回転させて、回折検査で必要な向きにあらかじめ位置合わせを行うので、回折検査においてもウエハWに応じて(例えば、ウエハW上のパターンの配列方向に応じて)最適な位置での検査が可能になり検査精度を向上できるとともに、散乱検査と同様に、欠陥が発生した座標位置を特定することができ、回折検査後のミクロ検査も容易に行うことができる。さらに、回折検査ステージに別途位置合わせ機構を設ける必要がなくなるので、装置の小型化並びにコストダウンも実現することができる。
【0058】
しかも、本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、散乱検査の検査結果に基づいて、ウエハWにレジストの塗布ムラ等の可能性があるときは、通常の回折検査に加えて追加検査モードを設定し、欠陥の可能性がある部位に対して重点的に回折検査を行うので、より細かな欠陥も確実に検出することが可能になり、検査精度を向上させることができる。
【0059】
加えて、本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、散乱検査の検査結果に基づいて、欠陥の大きさが閾値を越えていた場合、回折検査を中止するようになっているので、使用不能のウエハに対して回折検査を行うという無駄な工程を削除することが可能になり、スループットを向上させることができる。また、この回折検査が中止されたウエハWを、散乱検査ステージ10から直接検査部4から搬出するのではなく、一旦回折検査ステージ11を介してから搬出しているので、図5に示したウエハ搬送の流れを中断させることなく、所定通りに検査を実施することができる。
【0060】
また、本実施の形態の外観検査装置では、搬送ロボット7がウエハWを搬送する際に通過する開口部にシャッタ13,14を設けてあるので、検査時には、本体カバー9内を暗室状態に維持することが可能になり、装置外部からの迷光の影響を最小限に抑えることもでき、検査精度の向上につながる。
【0061】
図6は、本発明の外観検査装置の第2の実施の形態を示す図である。
この図において、図1から図5に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施の形態と上記の第1の実施の形態とが異なる点は、キャリアセット部および検査部の構成である。
【0062】
すなわち、キャリアセット部2aには、キャリア5を位置決めした状態で支持する支持台6がX方向に間隔をあけて三台配置されている。
【0063】
また、検査部4aには、本体カバー9内に、二台の散乱検査ステージ10a,10bがX方向に並んで配置されている。各散乱検査ステージ10a、10bには、位置合わせ機構15,15、光源16,16、凹面鏡17,17(図6では不図示)およびCCDカメラ18,18がそれぞれ付設されている。
【0064】
本体カバー9の搬送部3側の壁面には、散乱検査ステージ10a,10b、回折検査ステージ11に対向するように開口部(不図示)および該開口部を自在に開閉するシャッタ13a,13b,14がそれぞれ配置されている。そして、搬送ロボット7は、シャッタ13a,13b,14のそれぞれに対向する位置に移動自在になっている。同様に、搬送スライダ12は、吸着アーム28がガイド27に沿って移動して、シャッタ13a,13b,14のそれぞれにアクセス可能になっている。
他の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0065】
上記の構成の外観検査装置1で外観検査を行う方法を説明する。
ここでは、ウエハ一枚当たりに必要な回折検査時間が一単位時間であったときに、位置合わせ工程を含めたウエハ一枚当たりの散乱検査時間が二単位時間必要である場合の例を用いて説明する。また、上記と同様に、検査部4aに搬送されるウエハを順にW1、W2…とする。
【0066】
まず、搬送ロボット7は、キャリア5から所定のウエハW1を取り出し、シャッタ13aを介して散乱検査ステージ10a上に載置する。搬送ロボット7が本体カバー9内から退避すると、位置合わせ工程を経てウエハW1に対して散乱検査が実施される。
【0067】
一方、搬送ロボット7は、キャリア5からウエハW2を取り出し、シャッタ13bを介して散乱検査ステージ10b上に載置する。搬送ロボット7が本体カバー9内から退避すると、位置合わせ工程を経てウエハW2に対して散乱検査が実施される。このとき、散乱検査10a上のウエハW1は、ほぼ半分の工程が終了しているように、ウエハW2を搬入するタイミングを調整する。
【0068】
そして、二単位時間が経過してウエハW1に対する検査が終了すると、搬送スライダ12がウエハW1を回折検査ステージ11に搬送する。これに伴って、搬送ロボット7は、次のウエハW3を散乱検査ステージ10aに搬入する。散乱検査ステージ10aにウエハW3がセットされると、該ウエハW3に対する位置合わせと、回折検査ステージ11におけるウエハW1の回折検査とがほぼ同時に開始される。このとき、散乱検査ステージ10bでは、ウエハW2に対する検査が半分程度完了している。
【0069】
ここからほぼ一単位時間が経過すると、散乱検査ステージ10b上のウエハW2に対する散乱検査と、回折検査ステージ11上のウエハW1に対する回折検査がほぼ同時に終了する。そして、搬送ロボット7がシャッタ14を介して回折検査ステージ11からウエハW1を取り出し、キャリア5に収納するとともに、搬送スライダ12が散乱検査ステージ10b上のウエハW2を回折検査ステージ11に搬送する。
【0070】
ここで、搬送ロボット7は、ウエハW1をキャリア5に収納すると、即座に次のウエハW4をキャリア5から取り出し、シャッタ13bを介して散乱検査ステージ10bに搬入する。散乱検査ステージ10aでは、ウエハW3に対する検査が半分程度完了している。そして、上記の動作を順次繰り返す。
【0071】
このように、本実施の形態の外観検査方法及び外観検査装置では、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えて、検査時間の長い散乱検査工程に次いで検査時間の短い回折検査工程を行う場合、散乱検査工程を回折検査工程に対して複数並行して行うとともに、搬送工程では散乱検査工程が終了したウエハから順次回折検査を行うように搬送することにより、回折検査工程を行う周期を、検査時間の長い散乱検査工程の周期に合わせる必要がなく、短い検査時間に設定することが可能になり、スループットを一層短縮することができるようになる。
【0072】
なお、上記実施の形態において、回折検査ステージ11のホルダ21と光源23とを独立して固定される構成にしてあるが、例えば、図7に示すように、ホルダ21上に光源23を固定するような構成であってもよい。この場合、光源23の白色光の入射角は、ホルダ21上のウエハ表面の法線に対して80°〜89°に設定されている。そして、ホルダ21上のウエハWと光源23とは、揺動軸20周りに一体的に揺動することができる構成になっている。
【0073】
従来、図8に示すように、ホルダ21は、傾斜位置21aから水平状態を経て傾斜位置21bまで揺動可能であるので、光源23は、例えば傾斜位置21aにあるホルダ21上のウエハWを全面照明するために、照明エリアA1で白色光を射出する必要があった。ところが、ホルダ21が水平状態にあるときは、照明エリアA2のみ白色光を射出すればことが足りるため、照明エリアA2の外側部分が無駄になっていた。
【0074】
そのため、浅い角度の入射角等、所定の回折条件での検査の際に、図7のように、光源23とホルダ21とを一体的に構成することにより、ホルダ21上のウエハWに対する入射角および入射光量が常に一定になり、ロスのない適正な照明エリアでの照明が可能になる。また、CCDカメラ26の受光角を任意に設定し、回折条件を満たす角度では回折光を撮影し、回折条件を満たさない角度では散乱光を撮影することも可能である。
【0075】
また、上記実施の形態では、照明光である白色光を射出する光源16,23を別々に設ける構成としたが、ビームスプリッタを設けて一つの光源を共用する構成であってもよい。この場合、光源の数が減少するので、装置の小型化、コストダウンが実現する。
【0076】
また、上記実施の形態では、散乱検査工程の後に回折工程を実施する構成としているが、これに限られることなく、回折検査ステージ11に位置合わせ機構15を設けることにより、回折工程の後に散乱検査工程を実施することが可能になる。
【0077】
ウエハWに、該ウエハWを識別するためのバーコードを貼設し、搬送ロボット7または搬送スライダ12にバーコードリーダを取り付け、あらかじめ主制御部に入力されているピッチに対するノッチ(またはオリフラ)の方位角等を読み込むような構成であってもよい。
【0078】
また、回折検査で必要な向きにするために、ウエハWをあらかじめ散乱検査ステージ10で回転する構成としたが、例えば、昇降機構22に回転機構を付加して、この回転機構によってウエハWを所定の方位角に合わせるような構成であってもよい。この場合、回路パターンにロジックが含まれる等で複数の方位角での検査が必要なときに、複数の方位角を設定することができて汎用性が高まる。
【0079】
さらに、散乱検査ステージ10と回折検査ステージ11との間に、搬送スライダ12の移動に伴って開閉動作を行うシャッタを設ける構成として、それぞれの検査に用いられる白色光が迷光として各検査に影響しない構成にしてもよい。
【0080】
また、搬送工程での搬送手段として搬送スライダ12を用いる構成としたが、これに限定されず、例えば、搬送ロボット7を用いて、ウエハWを散乱検査ステージ10と回折検査ステージとの間にわたって搬送するような構成としてもよい。
【0081】
なお、被検査物を半導体デバイス製造用のウエハしたが、これに限られず、液晶表示デバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはマスク等に適用可能である。ここで、ガラス基板のように面積の広い被検査物に対しては全面一括照明ではなく、光源、凹面鏡、CCDカメラに対して被検査物を相対移動させて走査照明する方式や、被検査物を順次ステップ移動させながら照明する方式も採用可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る外観検査方法は、第1の工程で、散乱光を受け取ることで被検査物を検査し、第2の工程で回折光を受け取ることで被検査物を検査し、搬送工程で、第1、第2のいずれか一方に次いで他方を行うように被検査物を搬送し、位置合わせ工程では、第1の工程及び前記第2の工程のうち何れか一方で、被検査物の検査に先だって被検査物に形成されたノッチまたはオリフラの位置を検出し、被検査物上のパターンのピッチに対するノッチ又はオリフラの方位角に応じて、ステージを移動させることにより、被検物を該被検物に形成されたパターンの方位角に応じて位置あわせする位置合わせ工程を行うと共に、前記第1の工程及び前記第2の工程の一方の工程終了後、該一方の工程で用いたステージに被検査物を載置したまま位置合わせ工程による被検査物の位置情報を用いて該被検査物を他方の工程で必要な向きに予め合わせてから前記搬送工程により前記他方の工程のステージへ搬送する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、従来、目視で行っていた検査と同等の機能を維持しながら、複数の検査を自動で行う際にもスループットが長くなってしまうことを防止できるという効果が得られる。
更に、回折検査で必要な向きにあらかじめ位置合わせを行うので、回折検査においても被検査物に応じて(例えば、被検査物のパターンの配列方向に応じて)最適な位置での検査が可能になり検査精度を向上できる。
【0083】
請求項2に係る外観検査方法は、搬送工程により、第1のステージ、第2のステージのいずれか一方のステージから他方のステージへ被検査物を搬送することに応じて新たな被検査物を一方のステージへ搬入する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、第1の工程と第2の工程とを並行して同時に実施することができるようになり、検査のスループットを大幅に向上できるという効果が得られる。
【0084】
請求項3に係る外観検査方法は、位置合わせ工程において、被検査物に形成されたノッチまたはオリフラの位置を検出し、被検査物上のパターンのピッチに対するノッチまたはオリフラの方位角に応じて、被検査物の位置合わせを行う構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、被検査物に応じて最適な位置で検査を行うことが可能になり、検査精度が向上するとともに、検査によって単に欠陥の有無を検出するだけでなく、その欠陥が発生した座標位置を特定することができるので、その後に、その部位を集中的に検査する、いわゆるミクロ検査も容易に行うことができるという優れた効果を奏する。
【0085】
請求項4に係る外観検査方法は、第1、第2の工程のうち、一方の工程終了後、一方の工程で用いたステージに被検査物を載置したまま、被検査物を他方の工程で必要な向きにあらかじめ合わせてから、搬送工程により他方の工程へ搬送する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、他方の工程においても被検査物に応じて最適な位置での検査が可能になり検査精度を向上できるとともに、一方の検査と同様に、欠陥が発生した座標位置を特定することができ、検査後のミクロ検査も容易に行うことができる。さらに、他方の工程に用いられるステージに別途位置合わせ機構を設ける必要がなくなるので、装置の小型化並びにコストダウンも実現できるという効果が得られる。
【0086】
請求項5に係る外観検査方法は、検査時間の長い工程を短い工程に対して複数並行して行うとともに、長い工程が終了した被検査物から順次短い工程を行うように搬送する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、検査時間の短い工程を行う周期を、検査時間の長い工程の周期に合わせる必要がなく、短い検査時間側に設定することが可能になり、スループットを一層短縮することができるという優れた効果を奏する。
【0087】
請求項6に係る外観検査方法は、一方の工程での被検査物の検査結果に基づいて、他方の工程の検査形態を変更する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、他方の工程で通常の検査に加えて追加検査を設定し、欠陥の可能性がある部位に対して重点的に検査を行うことができるので、より細かな欠陥も確実に検出することが可能になり、検査精度を向上できるという効果が得られる。
【0088】
請求項7に係る外観検査方法は、一方の工程での被検査物の検査結果に基づいて、他方の工程の実施または中止を決定する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、使用不能の被検査物に対して他方の工程で検査を行うという無駄な工程を削除することが可能になり、スループットを向上させることができる。
【0089】
請求項8に係る外観検査方法は、一方の工程での被検査物の検査結果に基づいて、他方の工程を中止する場合、他方の工程を行うステージを介して被検査物を搬出する構成となっている。
これにより、この外観検査方法では、被検査物の搬送の流れを中断させることなく、所定通りに検査を実施することができるという効果が得られる。
【0090】
請求項に係る外観検査装置は、第1のステージで散乱光を受け取ることで被検査物を検査し、第2のステージで回折光を受け取ることで被検査物を検査し、搬送機構が、第1、第2のいずれか一方に次いで他方を行うように被検査物を搬送し、前記第1のステージ及び前記第2のステージのうち他方での検査に先だって、前記第1のステージ及び前記第2のステージのうち少なくとも一方の位置合わせ機構により前記搬送機構により搬送する前に、該第1又は第2のステージを回転させ、前記被検査物に形成されたパターンの方位角に応じて必要な向きに予め位置合わせする構成となっている。
これにより、この外観検査装置では、従来、目視で行っていた検査と同等の機能を維持しながら、複数の検査を自動で行う際にもスループットが長くなってしまうことを防止できるという効果が得られる。
更に、回折検査で必要な向きにあらかじめ位置合わせを行うので、回折検査においても被検査物に応じて(例えば、被検査物のパターンの配列方向に応じて)最適な位置での検査が可能になり検査精度を向上できる。
【0091】
請求項10に係る外観検査装置は、位置合わせ機構における検出部で、被検査物に形成されたノッチまたはオリフラの位置を検出し、検出された被検査物上のパターンのピッチに対するノッチまたはオリフラの方位角に応じて、前記被検査物の位置合わせを行う構成となっている。
これにより、この外観検査装置では、被検査物に応じて最適な位置で検査を行うことが可能になり、検査精度が向上するとともに、検査によって単に欠陥の有無を検出するだけでなく、その欠陥が発生した座標位置を特定することができるので、その後に、その部位を集中的に検査する、いわゆるミクロ検査も容易に行うことができるという優れた効果を奏する。
【0092】
請求項11に係る外観検査装置は、第1ステージに用いる照明光と、第2のステージに用いる照明光とが一つの光源を共用する構成となっている。
これにより、この外観検査装置では、光源の数が減少するので、装置の小型化、コストダウンが実現するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であって、散乱検査ステージ、回折検査ステージおよび搬送スライダを備える外観検査装置の平面図である。
【図2】 同散乱検査ステージに、光源、凹面鏡およびCCDカメラが付設された正面図である。
【図3】 図1における回折検査ステージに、光源、凹面鏡およびCCDカメラが付設された正面図である。
【図4】 本発明の外観検査装置を構成する吸着アームの外観斜視図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態を示す図であって、ウエハに対する検査の流れを示す概念図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態を示す図であって、一台の回折検査ステージに対して二台の散乱検査ステージが配設された外観検査装置の平面図である。
【図7】 本発明の回折検査ステージの別の構成を示す正面図である。
【図8】 従来のホルダと光源とを示す正面図である。
【符号の説明】
W ウエハ(被検査物)
1 外観検査装置
10、10a、10b 散乱検査ステージ(第1のステージ)
11 回折検査ステージ(第2のステージ)
12 搬送スライダ(搬送機構)
15 位置合わせ機構

Claims (9)

  1. 第1のステージに載置された被検査物を照明してその散乱光を受け取ることにより該被検査物を検査する第1の工程と、
    第2のステージに載置された被検査物を照明してその回折光を受け取ることにより該被検査物を検査する第2の工程と、
    前記第1の工程及び前記第2の工程のうちいずれか一方に次いで他方を行うように前記被検査物を前記第1のステージと前記第2のステージとの間にわたって搬送する搬送工程とを備え、
    前記第1の工程及び前記第2の工程のうち何れか一方では、前記被検査物の検査に先だって前記被検査物に形成されたノッチまたはオリフラの位置を検出し、前記被検査物上のパターンのピッチに対するノッチ又はオリフラの方位角に応じて、ステージを移動させることにより、該被検物を該被検物に形成されたパターンの方位角に応じて位置あわせする位置合わせ工程を行うと共に、前記第1の工程及び前記第2の工程の一方の工程終了後、該一方の工程で用いたステージに前記被検査物を載置したまま該位置合わせ工程による該被検査物の位置情報を用いて該被検査物を他方の工程で必要な向きに予め合わせてから前記搬送工程により前記他方の工程のステージへ搬送することを特徴とする外観検査方法。
  2. 前記搬送工程により前記第1の工程及び前記第2の工程のうちいずれか一方のステージから他方のステージへ前記被検査物を搬送することに応じて、新たな被検査物を前記一方のステージへ搬入することを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
  3. 前記第1の工程及び前記第2の工程のうちいずれか検査時間の長い工程に次いで短い工程を行う場合、該長い工程を該短い工程に対して複数並行して行うとともに、前記搬送工程は該各長い工程が終了した前記被検査物から順次該短い工程を行うように搬送することを特徴とする請求項1または2に記載の外観検査方法。
  4. 前記第1の工程及び前記第2の工程のうちいずれか一方の工程での前記被検査物の検査結果に基づいて、他方の工程の検査形態を変更することを特徴とする請求項1、2または3記載の外観検査方法。
  5. 前記第1の工程及び前記第2の工程のうちいずれか一方の工程での前記被検査物の検査結果に応じて該被検査物における他方の工程の実施または中止を決定することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の外観検査方法。
  6. 前記一方の工程での前記被検査物の検査結果に応じて前記他方の工程を中止する場合、該他方の工程を行うステージを介して該被検査物を搬出することを特徴とする請求項記載の外観検査方法。
  7. 被検査物を照明してその散乱光を受け取ることにより該被検査物を検査する第1のステージと、
    前記被検査物を照明してその回折光を受け取ることにより該被検査物を検査する第2のステージと、
    前記第1のステージにおける検査及び前記第2のステージにおける検査のうちいずれか一方に次いで他方を行うように前記被検査物を前記第1のステージと前記第2のステージとの間にわたって搬送する搬送機構とを備え、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージのうち少なくとも一方には、前記第1のステージ及び前記第2のステージのうち他方での検査に先立って、前記搬送機構により搬送する前に、該第1又は第2のステージを回転させ、前記被検査物に形成されたパターンの方位角に応じて必要な向きに予め位置合わせする位置合わせ機構を備えていることを特徴とする外観検査装置。
  8. 前記位置合わせ機構は、前記被検査物に形成されたノッチまたはオリフラの位置を検出する検出部を備え、前記検出部で検出された前記被検査物上のパターンのピッチに対するノッチまたはオリフラの方位角に応じて、前記被検査物の位置合わせを行うことを特徴とする請求項記載の外観検査装置。
  9. 前記第1のステージに用いる照明光と前記第2のステージに用いる照明光とは一の光源を共用することを特徴とする請求項7または8記載の外観検査装置。
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