JP4389591B2 - 車両のステアリング支持構造 - Google Patents
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Description
すなわち、乗員Aが着座する座席としてのドライバーズシート100が配設される車室101内の前部にダッシュパネルを設け、このダッシュパネルの後方には車幅方向に延びる車体剛性部材としてのステアリング支持メンバ102を設ける一方、前端部にウオームとラックとからなるステアリングギヤおよびタイロッド等を含む操舵装置が連結され、かつ後端部にステアリングホイール103が取付けられたステアリングシャフト104を設けて、上述のステアリング支持メンバ102の下側に該ステアリングシャフト104を支持させたものである。
つまり、上述のステアリングホイール103が角度θbだけ前傾している関係上、乗員の体格の差異に応じて該ステアリングホイール103の車両前後方向の位置を調整する際、その調整代が不足する問題点があった。
また、ステアリングホイール103上部を把持した乗員Aの手と肩部との間の距離が大で、ステアリングホイール103下部を把持した乗員Aの手と肩部との間の距離が小さく、窮屈となり、このように上下で乗員Aの手と肩部との間の距離の差が大きくなるので、ステアリングホイール103の操作性が悪く、乗員Aの疲労感低減を図ることが不可能であった。
さらに、上記作動部材は車両の正面衝突時に後方へ後退する上記ダッシュパネルに取付けられたものである。つまり、車両の正面衝突時に一番先に後退するダッシュパネルに作動部材を取付けたので、確実なタイミングでステアリングシャフトの中間を後方に後退させることができる。
上述の複数のシャフトは、ステアリングホイールの操舵力を伝達すると共に、軸芯線方向には相対移動が可能なアウタシャフトとインナシャフトとで構成してもよい。
この発明の一実施態様においては、上記伸長部は軸芯線方向に伸長した後に分離されるものである。
上記構成によれば、伸長部が伸長後に分離されるので、ステアリングシャフトの挙動コントロールがより一層確実となり、乗員の安全性をさらに良好に確保することができる。
上記構成によれば、衝突時に後退しつつ斜め下方に移動するペダル取付けブラケットを利用するので、作動部材によりステアリングシャフトの中間を後方に引き込む時、このステアリングシャフトの中間が他の部材と干渉することがなく、確実な引き込み作動を確保することができ、かつ、その構造の簡素化を図ることができる。
上記構成によれば、伸長部にてステアリングシャフトの挙動をコントロールして、乗員の安全性を確保することと、車両前後方向の調整代拡大を考慮したステアリングシャフトの望ましいレイアウトとの両立を図ることができる。
図面は車両のステアリング支持構造を示し、図1、図2、図3において、乗員Aが着座する座席としてのドライバーズシート1を設けている。このドライバーズシート1(運転席)は、シートクッション2と、シートバック3と、ヘッドレストとを備えている。
上述のダッシュロアパネル6の上部には、車幅方向に延びる閉断面構造のカウルボックス8を取付けている。このカウルボックス8はカウルパネル9とダッシュアッパパネル10とを接合して、車幅方向に延びるカウル閉断面11を形成した車体剛性部材である。
さらに、上述のダッシュロアパネル6の後方には車幅方向に延びる車体剛性部材としてのステアリング支持メンバ13を設けている。
このステアリング支持メンバ13は、車体剛性部材としての左右のヒンジピラー間に張架されたものである。
すなわち、図3に示すように、ステアリングコラム15内に配設されたアウタシャフト16とインナシャフト17とから成る2次コラプシブル移動が可能な第1ステアリングシャフト18と、この第1ステアリングシャフト18の前端部にステアリングジョイントとしてのユニバーサルジョント19(関節部)を介して接続された第2ステアリングシャフト20(インタミディエイトシャフト)と、この第2ステアリングシャフト20の前端部にステアリングジョイントとしてのユニバーサルジョイント21(関節部)を介して接続され、かつ、アウタシャフト22とインナシャフト23とを有する第3ステアリングシャフト24(ピニオン入力軸)とを備えている。つまり、上述のステアリングシャフト14は関節部によって連結された複数のシャフト18,20,24を備えている。
上述のメータ部50は、スピードメータやエンジン回転計としてのタコメータなどを有するメータ本体51と、メータカバー52と、メータフード53とを有し、メータカバー52とメータフード53とは連結部材54にて一体的に接続されている。
すなわち、メータ本体51の前部上側中央には1つのメータ支持部アッパ55を設けると共に、前部下側両サイドには2つのメータ支持部ロア56,56(但し、図面では一方のみを示す)を設けている。
上述のメータ部50を各メータ支持ブラケット57,58に取付ける場合には、上側のメータ支持部アッパ55のピン59を、メータ支持ブラケット57のピン孔60に挿入して、メータ部50を仮預けした後に、下方からメータ支持部ロア56を介してボルト62をメータ支持ブラケット58のナット61に締付け固定すると、メータ部50を取付けることができる。
上述のペダル支持ブラケット70は、図2、図6、図7、図8に示すように、バルブオペレーティングロッド72をブレーキペダル71側へ導出する開口76をもった前面板77と、左右の側面板78,79と、これら左右の側面板78,79を連結する上面板80および背面板81とを一体的に組み合わせたもので、図8に示すように、該ペダル支持ブラケット70の背面板81には折曲げ部81aを一体形成して、この折曲げ部81aには側面視L字状のフック部材82を取付けている。このフック部材82は後述するステアリングシャフト14の中間部を後方に移動させて伸長部の伸長乃至分離を促進させるための部材である。
(特に、第2および第3ステアリングシャフト20,24参照)を後方に略くの字状に変形(図13参照)させるように引き込む作動部材である。
しかも、上述のペダル支持ブラケット70の上側後部には下面側が開放する略ボックス形状のペダルコントロールブラケット85(図9参照)を被着状に配設すると共に、このペダルコントロールブラケット85とステアリング支持メンバ13との間には、コの字形状のバックアップブラケット86を取付け、これら両ブラケット85,86をボルトナットまたは溶接により互に接合して、これら両ブラケット85,86(何れも剛性部材)が車両の正面衝突時においても、その位置が不変となるように構成している。
図11のイに示す構造はインナシャフト20Bに円周上60度の開角で放射状に延びる複数の突部を形成すると共に、アウタシャフト20Aには、これら突部に対応する複数の凹部が形成されたものである。図11のロに示す構造はアウタシャフト20Aおよびインナシャフト20Bを何れも正方形枠状に形成したものである。図11のハに示す構造はインナシャフト20Bをスプライン軸状に形成し、アウタシャフト20Aにはスプライン孔を形成したものであって、この図11のイ,ロ,ハの何れの構造においても両シャフト20A,20Bがスライド可能に構成されていて、これらのうちの1つを用いることで、回転力を伝達する一方、軸芯線方向には相対移動して、両シャフト20A,20Bが伸長乃至分離する構成を得ることができる。
図3、図4に示すように、ステアリングシャフト14におけるステアリングコラム15は車両の前後方向に延びる長孔32,34に沿ってテレスコピック方向(図3の矢印b方向)に調整することができると共に、上下方向に延びる長孔36,36に沿ってチルト方向(図3の矢印a方向)に調整することができ、この時、メータ部50は上述のステリングコラム15に連結されており、このステアリングコラム15に連動するので、メータ視認性が確保される。
このように、上記実施例の車両のステアリング支持構造は、乗員Aが着座するドライバーズシート1(図1参照)が配設される車室5内の前部にダッシュロアパネル6が設けられ、該ダッシュロアパネル6の後方に車幅方向に延びるステアリング支持メンバ13が設けられ、上記ステアリング支持メンバ13に対して、前端部に操舵装置26が連結される一方、後端部にステアリングホイール27が取付けられるステアリングシャフト14を支持した車両のステアリング支持構造であって、上記ステアリングホイール27を上記乗員Aの肩部に正対(正面対向)して配設すると共に、上記ステアリングシャフト14の中間部(第2ステアリングシャフト20参照)に車両の正面衝突時に少なくとも軸心線方向に伸長可能な伸長部(アウタシャフト20A、インナシャフト20B参照)が設けられたものである。
しかも、上記伸長部(アウタシャフト20A、インナシャフト20B参照)は軸芯線方向に伸長した後に分離されるものである(図14参照)。
この構成によれば、衝突時に後退しつつ斜め下方に移動するペダル支持ブラケット70を利用するので、フック部材82によりステアリングシャフト14の中間を後方に引き込む時、このステアリングシャフト14の中間が他の部材と干渉することがなく、確実な引き込み作動を確保することができ、かつ、その構造の簡素化を図ることができる。
この発明の座席は、実施例のドライバーズシート1に対応し、
以下同様に、
ダッシュパネルは、ダッシュロアパネル6に対応し、
ステアリングシャフトの中間部は、第2ステアリングシャフト20に対応し、
伸長部は、アウタシャフト20A、インナシャフト20Bに対応し、
互いに重なって連結された複数のシャフトは、アウタシャフト20A、インナシャフト20Bに対応し、
作動部材は、フック部材82に対応し、
作動部材により後方に移動されるステアリングシャフトの中間部は、第3ステアリングシャフト24に対応し、
ペダルは、ブレーキペダル71に対応し、
ペダル取付けブラケットは、ペダル支持ブラケット70に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
5…車室
6…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)
13…ステアリング支持メンバ
14…ステアリングシャフト
20…第2ステアリングシャフト
20A,20B…シャフト(伸長部)
26…操舵装置
27…ステアリングホイール
70…ペダル支持ブラケット(ペダル取付けブラケット)
71…ブレーキペダル(ペダル)
82…フック部材(作動部材)
Claims (5)
- 乗員が着座する座席が配設される車室内の前部にダッシュパネルが設けられ、
該ダッシュパネルの後方に車幅方向に延びるステアリング支持メンバが設けられ、
上記ステアリング支持メンバに対して、前端部に操舵装置が連結される一方、後端部にステアリングホイールが取付けられるステアリングシャフトを支持した車両のステアリング支持構造であって、
上記ステアリングホイールを上記乗員の肩部に向かって正対するように車両側面視で垂直より所定角度前傾して配設すると共に、
上記ステアリングシャフトの中間部に少なくとも軸芯方向に伸長乃至分離が可能な伸長部を設け、
車両の衝突時に上記ステアリングシャフトに係合して上記伸長部の伸長乃至分離の作動を促進させる作動部材を上記ダッシュパネルに取付けた
車両のステアリング支持構造。 - 上記ステアリングシャフトの中間部は互いに重なって連結された複数のシャフトから構成された
請求項1記載の車両のステアリング支持構造。 - 上記伸長部は軸芯線方向に伸長した後に分離される
請求項1または2記載の車両のステアリング支持構造。 - 上記作動部材を、上記ダッシュパネルに取付けられてペダルを支持し、かつ衝突時に後退しつつ斜め下方に移動するペダル取付けブラケットに設けた
請求項1〜3の何れか1に記載の車両のステアリング支持構造。 - 上記ステアリングシャフトを上記ステアリング支持メンバの上方を介して配設して該ステアリング支持メンバに取付けた
請求項1〜4の何れか1に記載の車両のステアリング支持構造。
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