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JP4389712B2 - 物品移載装置 - Google Patents
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JP4389712B2 - 物品移載装置 - Google Patents

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Description

この発明は、スタッカクレーン等の物品移載装置に関し、特に、移載中の物品への塵埃の飛散を抑制することを可能とする物品移載装置に関する。
従来、スタッカクレーン等の物品移載装置は、互いに平行に配置される一対の支柱と、前記支柱間にて物品を搭載可能とする昇降自在の昇降体と、前記昇降体の昇降手段とを具備していることが多い。
例えば、図5に示されるスタッカクレーン60は、支柱としての一対のマスト62が走行台車61に垂設され、マスト62間に昇降体としてのキャリッジ64が備えられ、マスト62の上部は連結体63により連結されている。
走行台車61は棚Tに沿う軌道L上を走行でき、また、キャリッジ64には棚Tに対して進退自在のスライドフォーク65が備えられている。
また、キャリッジ64を昇降させる昇降手段は、図6に示されるように、キャリッジ64と接続される昇降用吊持部材としてのチェーン66、67と、駆動源としての昇降用モータ68とから構成されている。
このため、キャリッジ64上の物品Wの入庫や、出庫する物品Wのキャリッジ64への取り込みを可能としている。
こうした物品移載装置60では、図6に示されるように、昇降手段の作動に伴ってキャリッジ64が昇降する際に、チェーン66、67等の摺接部から金属粉や微小なグリス等の塵埃Gが飛散し、こうした塵埃がキャリッジ64上の物品Wに付着・堆積することがある。
クリーンルーム等で取り扱う物品は塵埃の付着・堆積を嫌うため、物品移載装置から生じる塵埃を飛散させないようにする必要がある。
従来では、例えば、特許文献1又は特許文献2に示される技術により、昇降手段から生じがちな塵埃の拡散を抑制するようにしている。
特許文献1では、マストの内部に昇降台を昇降させるためのガイドが設けられており、ガイドに昇降台のローラが当接するように図られている。
そして、マストの高さ方向に沿ってスリットが形成され、昇降台に接続される駆動ベルトがこのスリットをほぼ閉塞するように配設されている。
このため、マスト内で生じる塵埃がスリットを通じてマスト外へ飛散しようとしても、スリットを閉塞する駆動ベルトにより遮断され、塵埃の拡散を抑制することができるとしている。
また、特許文献2では、特許文献1に記載されたマストの構造と基本的に一致しているが、マスト後面に吸引ダクトを併設し、マスト内の空気を吸引ダクトへ吸引することにより、マストのスリットから塵埃の拡散を抑制するとしている。
実開平5−92292号公報(第1−2頁、図5) 実開平5−64105号公報(第1−2頁、図1−図2)
しかしながら、特許文献1の物品移載装置では、スリットの幅より幅広のベルトを必然的に採用しなければならない問題がある。
例えば、物品移載装置が取り扱う物品が重量物である場合には、ベルトでは対応できず、ベルトに替えてチェーンあるいはワイヤを用いなければならないが、チェーン又はワイヤではスリットをほぼ閉塞することは事実上不可能である。
また、特許文献2における物品移載装置では、吸引ダクトの設置のみならず吸引のための吸引源等を付加しなければならず、物品移載装置の製作コストが著しく増大するという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、比較的簡単な構造により、昇降体の昇降により生じる塵埃が物品へ飛散することを抑制することができる物品移載装置の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、互いに平行に配置される一対の支柱と、前記支柱間にて物品を搭載可能とする昇降自在の昇降体と、前記昇降体の昇降手段とを具備する物品移載装置において、前記昇降手段は、前記昇降体に接続される昇降用吊持部材と、前記昇降用吊持部材を案内する案内部材と、前記昇降用吊持部材を作動させる駆動源とを含み、前記支柱が前記昇降体と前記昇降用吊持部材の間に位置するように、前記昇降用吊持部材が前記支柱の外側面の近傍に設置され、前記昇降用吊持部材を前記支柱の外側面から覆う支柱側カバーが前記支柱に沿って備えられ、前記支柱側カバーの横幅は前記支柱の横幅と略同一であり、前記昇降体は前記支柱の両横側面と対向する一対の延設部を備え、両延設部は連結板により連結され、前記連結板は前記支柱の外側面と前記支柱カバーとの間隙を横断して配設され、前記連結板には、前記支柱と対向する側とは反対側に前記昇降用吊持部材を前記昇降体に接続するための接続部材が固定されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、塵埃の発生源となる昇降用吊持部材が支柱の外側面の近傍に設置されることから、支柱が昇降体と昇降用吊持部材の間に位置することになる。
このため、昇降用吊持部材において生じる塵埃は、物品へ向けて飛散しようとしても支柱により遮断され、物品に対する塵埃の飛散を抑制することができる。
また、昇降用吊持部材を支柱の外側面の近傍に設置するだけで済み、物品移載装置を
比較的簡単な構造とすることができる。
そして、支柱側カバーが昇降用吊持部材を支柱の外側面から覆うことから、昇降用吊持部材において生じる塵埃の拡散が支柱側カバーにより抑制され、塵埃の大部分は支柱側カバー内に留まる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の物品移載装置において、前記支柱の内側面と平行なガイド面を有するガイド板が前記支柱に沿うように前記内側面寄りに設けられ、前記昇降体は、前記支柱の両横側面に当接する一対の第1の転動ローラを具備するとともに、前記ガイド板に当接する第2の転動ローラを第1の転動ローラの近傍に具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、昇降体が具備する一対の第1の転動ローラは、支柱を挟み込むようにして支柱の両横側面に当接し、昇降体の昇降時において第1の転動ローラは転動される。
また、支柱の内側面寄りに設けられるガイド板に対し、昇降体が具備する第2の転動ローラがガイド板のガイド面に当接し、昇降体の昇降時において第2の転動ローラは転動される。
昇降体の昇降時に、支柱に対する第1の転動ローラの転動による塵埃と、ガイド板に対する第2の転動ローラの転動による塵埃が生じても、ガイド板が昇降体と第1、第2のガイドローラとの間に位置することから、これらの塵埃の物品へ飛散はガイド板により抑制される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の物品移載装置において、前記昇降用吊持部材が前記支柱毎に夫々設置され、前記昇降用吊持部材が前記駆動源により同時に作動されることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、支柱毎に昇降用吊持部材が設置されることから、支柱間において昇降体がより円滑に昇降される。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の物品移載装置において、前記支柱の上部を連結する連結体が備えられ、前記昇降用吊持部材が前記連結体に沿って支柱間を横断するように設置され、前記昇降用吊持部材を覆う連結体側カバーが備えられることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、一方の昇降用吊持部材が支柱の上部において支柱間を横断し、他方の昇降用吊持部材が下部において支柱間を横断することにより、両昇降用吊持部材の長さを同じとすることが可能となり、昇降体の物品の搭載時の荷重による昇降用吊持部材の伸び量を同じとすることができる。
また、連結体側カバーが昇降用吊持部材を覆うことから、支柱間の昇降用吊持部材において生じる塵埃の物品へ飛散は連結体側カバーにより抑制される。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の物品移載装置において、前記昇降手段に含まれる前記駆動源は前記昇降用吊持部材毎に備えられることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、昇降手段に含まれる駆動源が昇降用吊持部材毎に備えられるから、昇降用吊持部材を支柱間を横断させる必要がなく、物品の上方における塵埃の発生箇所を削減することが可能となる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項記載の物品移載装置において、前記昇降用吊持部材はチェーン、ベルト及びワイヤのいずれかであることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、昇降用吊持部材をチェーン、ベルト及びワイヤのいずれかとするから、昇降手段を比較的安価とすることも可能であるほか、取り扱う物品の条件に適した昇降用吊持部材を選択することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項記載の物品移載装置において、前記支柱は多段状の棚に沿って走行可能なスタッカクレーンの走行台車に垂設されるマストであるとともに、前記昇降体は棚に対して進退自在のフォークを具備するキャリッジであることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、スタッカクレーンにおける昇降用吊持部材から生じる粉塵のキャリッジ側の物品への飛散を抑制することができる。
本発明によれば、比較的簡単な構造により、昇降体の昇降により生じる塵埃が物品へ飛散することを抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、この発明の実施形態に係る物品移載装置について図1〜図3を参照して説明する。
この実施形態の物品移載装置は、自動倉庫におけるスタッカクレーンに適用した例である。
図1に示されるスタッカクレーン10は、多段状の棚(図示せず)に対する物品Wの入出庫等を図るためのものであり、床面Fに敷設されている走行用レール16と天井側に設置されている走行用レール17により構成される軌道に対して往復走行自在となっている。
これらの軌道は多段状の棚に沿って敷設されており、各棚に対してスタッカクレーン10が臨むことができるものとなっている。
スタッカクレーン10は、走行用レール16により案内される走行台車11を備えているが、この走行台車11は転動自在の車輪(図示せず)と走行用の駆動モータ(図示せず)を備えている。
また、走行台車11の上面には支柱としての前後一対の断面略ロ字状のマスト12が垂設されており、両マスト12間には後述する昇降体としてのキャリッジ18が昇降自在に備えられている。
マスト12の頂部は連結体13により互いに連結されており、この連結体13は天井側の走行用レール17に案内されるものとなっている。
この連結体13の下面に連結体側カバー29が覆われており、連結体側カバー29が備えられる連結体13は断面略ロ字状を呈することになる。
そして、各マスト12の外側には、支柱側カバーとしてのマスト側カバー14がマストに沿って夫々備えられている。
ここでは、説明の便宜上、マスト12が対向する面を内側面12b(図2を参照)とし、内側面12bと反対の面を外側面12aとし、外側面12aと内側面12bの間の面を横側面12cとし、また、図1においてスタッカクレーンの左側を前方とし、右側を後方とする。
このマスト側カバー14は、図2に示されるように、断面略コ字状の形状であり、マスト側カバー14の上端は連結体13に固定され、その下端は走行台車11に固定されている。
なお、各マスト12の外側面12aと各マスト側カバー14との間には間隙Sが設けられている。
さらに、図2に示されるように、マスト12の内側面12bと平行なガイド面15aを備えた一対のガイド板15がマスト12に沿うように互いに平行に設けられている。
これらのガイド板15はマスト12の内側面12bから両側へ張設され、ガイド板15の端部付近は外側へ向けて屈曲されている。
なお、後部側のマスト12にも同様の一対のガイド板15が設けられている。
次に、昇降体としてのキャリッジ18について説明する。
キャリッジ18は前後のマスト12間に備えられるキャリッジ本体19を備えており、このキャリッジ本体19の中央上面には棚に向けて進退自在のスライドフォーク27が備えられている。
このスライドフォーク27は、キャリッジ本体19に設けられている進退用モータ28により作動され、スライドフォーク27の作動によりキャリッジ18上の物品Wを棚内へ移載したり、棚内の物品Wをキャリッジ18側へ移載することを可能としている。
キャリッジ18の前部には、図2に示されるように、前方側のマスト12の両横側面12cと対向する一対の延設部19aが前方へ向けて備えられている。
そして、各延設部19aの上面にはマスト12の側面とほぼ平行なローラ支持体20が立設されている。
ローラ支持体20には、マスト12の横側面12cに当接する第1の転動ローラ21が上下一対となるように備えられており、これらの第1の転動ローラ21はキャリッジ18の昇降により上下方向に転動されるものとなっている。
また、ローラ支持体20には第1の転動ローラ21とは別の第2の転動ローラ22が備えられている。
第2の転動ローラ22は、第1の転動ローラ21の近傍のキャリッジ本体19側に位置し、マスト12の内側面12bから両側へ張設されたガイド板15のガイド面15aに当接する。
この第2の転動ローラ22は、ガイド面15aに対して上下方向に転動することから、第1の転動ローラ21の向きと直角方向の向きとなっている。
一方、延設部19aの端部付近には、延設部19aを互いに連結する連結板23が垂直に取り付けられている。
従って、この連結板23はマスト12の外側面12aとマスト側カバー14との間隙Sを横断する状態にあり、キャリッジ本体19の昇降により連結板23は間隙Sにおいて上下することになる。
この連結板23の前面側には、後述する昇降用チェーン34、35を接続するための接続部材24が固定され、この接続部材24の上面及び下面にはチェーン接続部25、26が備えられている。
このため、マスト12の外側面12aの近傍に昇降用チェーン34、35が配置されることになる。
そして、昇降用チェーン34、35がマスト12の外側面12aの近傍に設置されることにより、マスト12がキャリッジ18と昇降用チェーン34、35との間に位置することになる。
従って、塵埃の発生源となる昇降用チェーン34、35からキャリッジ18上の物品Wを見た場合、マスト12が昇降用チェーンからの塵埃に対する遮蔽物として存在することになる。
なお、ここではキャリッジ18の前部について説明したが、キャリッジ18の後部についても前部と同様であり、連結板23に接続部材30が固定され、チェーン接続部31、32が備えられる。
次に、キャリッジ18を昇降させる昇降手段としてのキャリッジ昇降機構について図3に基き説明する。
この実施形態におけるキャリッジ昇降機構は、駆動源としての昇降用モータ33と、昇降用吊持部材としての昇降用チェーン34、35、昇降用チェーン34、35を案内する案内部材としての複数のスプロケット36a、36b、37a、37b、38a、38b、39a、39b、40、41とから構成されている。
一方の昇降用チェーン34の一端は、キャリッジ18の前部側における接続部材24の上面のチェーン接続部25に接続されており、他端は図1に示されるようにキャリッジ18の後部側における接続部材30の下面のチェーン接続部32に接続されている。
この昇降用チェーン34は、前部側のマスト12の上方に位置するスプロケット36aと、走行台車11の前部側に備えられた3個のスプロケット37a、38a、39aと、昇降用モータ33の備えるスプロケット33aと、走行台車11の後部側に備えられた1個のスプロケット41に掛装される。
昇降用チェーン34において、昇降用チェーン34の一端と走行台車11のスプロケット37aとの間は、前部側のマスト12の外側面12aの近傍にあり、昇降用チェーン34のこの部分はマスト側カバー14に覆われる状態にある。
また、昇降用チェーン34において、走行台車11の後部のスプロケット41と他端との間は、後部側のマスト12の外側面12aの近傍にあり、昇降用チェーン34のこの部分は同様にマスト側カバー14に覆われる状態にある。
他方の昇降用チェーン35の一端は、キャリッジ18の前部側における接続部材24の下面のチェーン接続部26に接続されており、他端はキャリッジ18の後部側における接続部材30の上面のチェーン接続部31に接続されている。
この昇降用チェーン35は、前後のマスト12の上方に位置するスプロケット44b、40と、走行台車11の前部側に備えられた3個のスプロケット37b、38b、39bと、昇降用モータ33の備えるスプロケット33bに掛装される。
昇降用チェーン35において、昇降用チェーン35の一端と走行台車11のスプロケット39bとの間は、前部側のマスト12の外側面12aの近傍にあり、昇降用チェーン35のこの部分はマスト側カバー14に覆われる状態にある。
また、昇降用チェーン35において、後部側のマスト12の上方のスプロケット40と他端との間は、後部側のマスト12の外側面12aを臨む位置にあり、昇降用チェーン35のこの部分はマスト側カバー14に覆われる状態にある。
さらに、前後のマスト12の上方のスプロケット36b、40間は連結体13に沿って設けられた連結体側カバー29により覆われる状態にある。
そして、昇降用モータ33の正逆の回転により両昇降用チェーン34、35が同時に作動されることになり、昇降用チェーン34、35の作動によりキャリッジ18の昇降が実現される。
この実施形態では、両昇降用チェーン34、35の長さが同じとなるように各スプロケット36a、36b、37a、37b、38a、38b、39a、39b、40、41が配置されている。
両昇降用チェーン34、35を同じ長さとすることにより、キャリッジ18への物品Wの搭載時における昇降用チェーン34、35の伸び量を同じにする意図がある。
なお、前部側のマスト12の上方に位置するスプロケット36a、36bは同軸であり、走行台車11の前部側のスプロケット37a、37bの関係、スプロケット38a、38bの関係、さらにスプロケット39a、39bの関係についても夫々同軸の関係にある。
次に、この実施形態のスタッカクレーン10の作用について説明する。
スタッカクレーン10は入庫又は出庫すべき物品Wをキャリッジ18に搭載するが、物品Wの入庫及び出庫のいずれの場合も、キャリッジ18が昇降される可能性が高い。
キャリッジ18を昇降させる場合、昇降用モータ33の作動により昇降用チェーン34、35が作動され、昇降用チェーン34、35は昇降用モータ33の回転に対応してキャリッジ18の昇降を行なう。
昇降時において第1の転動ローラ21はマスト12の横側面12cにて転動され、第2の転動ローラ22はガイド板15のガイド面15aを転動する。
第1の転動ローラ21がマスト12の横側面12cを転動することによりスタッカクレーン10の幅方向へのキャリッジ18の妄動は防止され、また、第2の転動ローラ22がガイド板15を転動することによりキャリッジ18の前後方向の妄動は防止され、キャリッジ18は安定した状態を保って円滑に昇降される。
この実施形態では図1及び図3において昇降用モータ33のスプロケット33a、33bが左回転すると、キャリッジ18が上昇し、スプロケット33a、33bが右回転するとキャリッジ18が下降する。
キャリッジ18が昇降を行なうと、昇降用チェーン34、35と各スプロケット36a〜41との摺接等により塵埃が生じる。
特に、キャリッジ18の上方において塵埃が生じると、キャリッジ18上の物品Wに飛散する塵埃が付着・堆積されやすくなるが、昇降用チェーン34、35がマスト12の外側面12aの近傍にあり、マスト12が昇降用チェーン34、35とキャリッジ18の間に位置することから、マスト12が遮蔽物となって塵埃の物品Wへの飛散を妨げることになる。
さらに、マスト側カバー14が昇降用チェーン34、35を覆うから、塵埃の周囲への拡散がマスト側カバー14により抑制される。
また連結体13に沿う部分では連結体側カバー29により塵埃の物品Wへの飛散が防止される。
なお、マスト12とマスト側カバー14との間に間隙Sが夫々設けられるものの、連結板23の厚さを薄くすることにより、間隙Sからの塵埃の漏出は抑制される。
この実施形態に係るスタッカクレーン10によれば以下の効果を奏する。
(1)キャリッジ18の昇降時に昇降用チェーン34、35において生じる塵埃は、キャリッジ18上の物品Wへ向けて飛散しようとしてもマスト12により遮断され、物品Wに対する塵埃の飛散を抑制することができる。また、昇降用チェーン34、35をマスト12の外側面12aの近傍に設置するだけで済み、スタッカクレーン10の構造を比較的簡単とすることができる。

(2)マスト側カバー14が昇降用チェーン34、35をマスト12の外側面12aから覆うことから、昇降用チェーン34、35において生じる塵埃の周囲への拡散がマスト側カバー14により抑制され、塵埃の大部分をマスト側カバー14内に留めることができる。また、昇降用チェーン34、35は連結体13に沿うようにマスト12間を横断し、連結体側カバー29が昇降用チェーン35を覆うことから、マスト13、14間の昇降用チェーン35において生じる塵埃の物品Wへ飛散は連結体側カバー29により抑制される。
(3)マスト12毎に昇降用チェーン34、35が設置されることから、夫々の昇降用チェーン34、35を同時に作動することによりキャリッジ18を円滑に昇降することができる。また、一方の昇降用チェーン35がマスト12の上部において横断し、他方の昇降用チェーン34がマスト12の下部において横断することにより、両昇降用チェーン34、35の長さを同じ長さとすることが可能となり、キャリッジ18への物品Wの搭載時の荷重による昇降用チェーン34、35の伸び量を夫々同じとすることができ、安定したキャリッジ18の昇降を図ることができる。
(4)キャリッジ18の昇降時に、マスト12の横側面12cに対する第1の転動ローラ21の転動による塵埃と、ガイド板15に対する第2の転動ローラ22の転動による塵埃が生じても、ガイド板15がキャリッジ18と第1、第2の転動ローラ21、22との間に位置することから、これらの塵埃の物品Wへの飛散はガイド板15により抑制される。
(5)昇降用チェーン34、35や各転動ローラ21、22がマスト12内に収容されることがないことから、昇降用チェーン34、35の装着が比較的簡単であり、スタッカクレーン10の組立作業や保守作業が容易となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るスタッカクレーン50を図4に基づいて説明する。
この実施形態では、説明の便宜上、第1の実施形態で用いた符号を一部共通して用い、共通又は類似する構成についてはその説明を省略し、先の実施形態の説明を援用する。
図4に示されるように、第2の実施形態におけるスタッカクレーン50では、各マスト12の外側面12aを臨む昇降用チェーン51、52毎に設けられた昇降用モータ53、54により作動される。
走行台車11の上面には前後一対のマスト12が立設され、マスト12毎にマスト側カバー14が夫々備えられている。
前部のマスト12の外側面12aの近傍に昇降用チェーン51が備えられるが、この昇降用チェーン51は前部のマスト12の上方に位置するスプロケット55と走行台車11の前部側面に設けられる昇降用モータ53のスプロケット53aに掛装されている。
この昇降用チェーン51の一端はキャリッジ本体21の前部における接続部材24上面のチェーン接続部25に接続され、他端は下面の接続部26に接続されている。
一方、後部のマスト12の外側面12aを臨むように昇降用チェーン52が同様に備えられ、この昇降用チェーン52は後部のマスト12上部のスプロケット56と走行台車11の後部側面に設けられる昇降用モータ54のスプロケット54aに掛装されている。
この昇降用チェーン52の一端はキャリッジ本体19の後部における接続部材30上面のチェーン接続部31に接続され、他端は下面のチェーン接続部32に接続されている。
そして、昇降用モータ53、54の各スプロケット53a、54aと同軸の別のスプロケット(図示せず)が設けられ、このスプロケットに連動用チェーン57が掛装されている。
連動用チェーン57は各昇降用チェーン51、52の作動を互いに連動させるためのチェーンである。
なお、後部のマスト12付近の昇降用チェーン52のスプロケット56、54a間の部分はマスト12内を挿通するとしているが、これは連動用チェーン57を作動させることができるようにスプロケット53a、54aの回転方向を一致させるためである。
この実施形態のスタッカクレーン50によれば、以下の効果を奏する。
昇降用チェーン51、52毎に昇降用モータ53、54を設けているので、マスト12の上部において昇降用チェーン51、52をマスト12間を横断させる必要がなく、キャリッジ18の上方における塵埃の発生を削減することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、物品移載装置としてスタッカクレーンについて説明したが、ここでいう物品移載装置はスタッカクレーンに限定する主旨ではない。例えば、支柱が固定されるエレベータ式の物品移載装置でもよく、少なくとも、一対の支柱を備え、支柱間に昇降用吊持体により昇降される昇降体を備える物品移載装置であればよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、支柱としてのマスト毎に昇降用吊持体としての昇降用チェーンを備えるとしたが、例えば、一方の支柱のみに昇降用吊持体を備え、他方の支柱には昇降体を昇降をガイドするガイド部材を設けるようにしてもよい。この場合、昇降体の円滑な昇降を配慮する必要はあるが、塵埃の発生する箇所を大幅に削減できる。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、昇降用吊持部材としてチェーンを用いたが、昇降用吊持部材はチェーンの他にワイヤーやベルトを用いてもよく、取り扱う物品の重量や物品移載装置の規模等の条件に応じて適宜選択すればよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、支柱としてのマストと支柱側カバーとしてのマスト側カバーとの間に間隙が設けられたが、間隙からの塵埃を漏出を防止するために、支柱の基部付近に吸引源を設けて吸引源の負圧作用により支柱側カバー内の塵埃を床下へ回収するようにしてもよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では駆動源としての昇降用モータを走行台車に設けるとしたが、支柱や昇降体に設けてもよく駆動源の場所は特に制限されない。
第1の実施形態に係るスタッカクレーンの側面図である。 第1の実施形態に係るスタッカクレーンにおける要部の拡大平面図である。 第1の実施形態に係る昇降用チェーンの掛装状態を示す概略斜視図である。 第2の実施形態に係るスタッカクレーンの側面図である。 自動倉庫におけるスタッカクレーンを示す概略側面図である。 従来技術のスタッカクレーンの側面図である。
符号の説明
10、50、60 スタッカクレーン
12、62 マスト
13 連結体
14 マスト側カバー
15 ガイド板
18、64 キャリッジ
20 ローラ支持体
21 第1の転動ローラ
22 第2の転動ローラ
23 連結板
24、30 接続部材
27、65 スライドフォーク
33、53、54 昇降用モータ
34、35、51、52 昇降用チェーン
33a、33a、36a、36b、37a、37b、38a、38b、39a、39b、40、41、53a、54a、55、56 スプロケット
57 連動用チェーン

Claims (7)

  1. 互いに平行に配置される一対の支柱と、前記支柱間にて物品を搭載可能とする昇降自在の昇降体と、前記昇降体の昇降手段とを具備する物品移載装置において、
    前記昇降手段は、前記昇降体に接続される昇降用吊持部材と、前記昇降用吊持部材を案内する案内部材と、前記昇降用吊持部材を作動させる駆動源とを含み、
    前記支柱が前記昇降体と前記昇降用吊持部材の間に位置するように、前記昇降用吊持部材が前記支柱の外側面の近傍に設置され、
    前記昇降用吊持部材を前記支柱の外側面から覆う支柱側カバーが前記支柱に沿って備えられ、
    前記支柱側カバーの横幅は前記支柱の横幅と略同一であり、
    前記昇降体は前記支柱の両横側面と対向する一対の延設部を備え、両延設部は連結板により連結され、
    前記連結板は前記支柱の外側面と前記支柱カバーとの間隙を横断して配設され、
    前記連結板には、前記支柱と対向する側とは反対側に前記昇降用吊持部材を前記昇降体に接続するための接続部材が固定されていることを特徴とする物品移載装置。
  2. 前記支柱の内側面と平行なガイド面を有するガイド板が前記支柱に沿うように前記内側面寄りに設けられ、前記昇降体は、前記支柱の両横側面に当接する一対の第1の転動ローラを具備するとともに、前記ガイド板に当接する第2の転動ローラを第1の転動ローラの近傍に具備することを特徴とする請求項1記載の物品移載装置。
  3. 前記昇降用吊持部材が前記支柱毎に夫々設置され、前記昇降用吊持部材が前記駆動源により同時に作動されることを特徴とする請求項1又は2記載の物品移載装置。
  4. 前記支柱の上部を連結する連結体が備えられ、前記昇降用吊持部材が前記連結体に沿って支柱間を横断するように設置され、前記昇降用吊持部材を覆う連結体側カバーが備えられることを特徴とする請求項3記載の物品移載装置。
  5. 前記昇降手段に含まれる前記駆動源は前記昇降用吊持部材毎に備えられることを特徴とする請求項3記載の物品移載装置。
  6. 前記昇降用吊持部材はチェーン、ベルト及びワイヤのいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の物品移載装置。
  7. 前記支柱は多段状の棚に沿って走行可能なスタッカクレーンの走行台車に垂設されるマストであるとともに、前記昇降体は棚に対して進退自在のフォークを具備するキャリッジであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の物品移載装置。
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