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JP4390171B2 - 食品加工機における粉散布装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品加工機における粉体自動散布装置に関し、詳しくは、食品同士の付着、あるいは食品の機械への付着を防止するために、小麦粉、澱粉等を食品に散布するための食品加工機における粉体自動散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、食品加工機において、食品同士の付着あるいは食品の機械への付着等を防止するために、小麦粉、澱粉等の粉を食品に散布する粉散布装置が用いられている。
例えば、特公昭53−43586号公報には、目の粗い織布の袋に粉を入れ、コンベアを走行する菓子素材に袋ごと接触させて粉を付着させる技術が開示されている。
【0003】
また、特開平3−7532号公報には、粉入れホッパに入れた粉をかき落とし棒で攪拌して粉入れホッパの底部の孔から排出して散布する技術が開示されている。
また、特公昭50−7256号公報には、ホッパ内に収容された澱粉をファンの回転で添加室に導入して通過する麺帯に添加する技術が開示されている。
また、特公昭53−43586号公報には、上下2段コンベアで移送される麺に対して2個所の澱粉散布機で麺の表裏に散布する技術が開示されている。
【0004】
その他、種々の粉散布装置が提案されているが、刷毛、布等を使用して塗るようにして散布する装置(上記特公昭53−43586号公報等)、あるいは機械的な振動やブラシ等を利用して散布する装置(特開平3−7532号公報等)、あるいは空気を利用して食品に直接又はベルトコンベア等へ間接に吹きつける流体的散布装置(上記特公昭50−7256号、特公昭53−43586号公報等)に分類できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、この種の粉散布装置では、次のような機能が要求されている。
1)環境衛生上から装置外への粉の散乱が少ない。
2)余剰粉の発生が少ない。
3)食品に対して必要な箇所に確実に均一に散布される。
4)安全面、トラブル時の対応のため、視覚的に遮るものが少ない。
5)あらゆる食品の形状に対応可能である。
【0006】
上記したような従来技術では、これらの要求を満たすことは困難であった。
例えば、パン等の生地より成形までのラインについて考えると、先ず生地を製造後、連続してカットする工程に入り、次いで成形し、あんを注入し、表面に加工を施す等の工程を経るので、粉の必要な箇所は各工程の前段階全てにわたる。製パン以外の例えば菓子類、めん類等でも同様である。
これらの各工程で粉散布装置の機構が異なるとすると、複雑な機構で高価な装置となり、また、メンテナンスの労力、時間も多く必要とする。また、余剰粉等が発生すると、工場内での浮遊により環境衛生面での問題が生じるという問題がある。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、食品成形物の表裏に対して確実に均一に散布されると共に、あらゆる食品の形状に対応可能であり、また、吸引により余剰粉の発生が少なく、環境衛生を阻害することのない食品加工機における粉散布装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
ベルトコンベアで連続して搬送される食品成形物に粉を散布する食品加工機における粉散布装置において、
記ベルトコンベア上に設置され、成形後の食品成形物を前記ベルトコンベア上に降下する食品成形機と、
前記食品成形物のベルトコンベア降下位置より、コンベア搬送方向上流側に設置され、空気による散布は行わず、前記ベルトコンベア上に粉を振動で散布する機械的散布部と、
前記食品成形機のコンベア搬送方向下流側に前記ベルトコンベアと平行に設置されたチャネル状のハウジングと、
前記ハウジングに取付けられ、粉と空気を混合して前記ベルトコンベア上の食品成形物に吹きつけて散布する混合散布部と、
前記ハウジング内に取付けられ、前記混合散布部のコンベア搬送方向下流側に配設されて、前記ベルトコンベア周辺の余剰粉を吸引する吸引手段とを備え、
前記機械的散布部と食品成形機とがチャネル状のハウジング外に配設されているとともに、前記ハウジングの両側下部はベルトコンベアの両側に位置する開口部となっており、該開口部から空気を噴出させてエアカーテンを形成したことを特徴とする。
【0009】
かかる発明によれば、粉の散乱の少ない機械的散布部と空気による混合散布部とで食品成形物の表裏に対して確実に均一に散布されると共に、あらゆる食品の形状に対応可能であり、また、吸込みダクトにより余剰粉の吸引により余剰粉の発生が少なくなり、環境衛生を阻害することがない。
【0010】
また、本発明は、前記ハウジングは、前記ベルトコンベアの両側部分に対向する開口部が両側壁に形成され、この開口部から空気を噴出させてベルトコンベアの両側部にエアカーテンを形成するようにしたことを特徴とする。
かかる発明によれば、ベルトコンベアはハウジングからのエアカーテンで仕切られているので装置外への粉の散乱が少なく、かつ視覚的に遮るものがないので安全面、トラブル時の対応がしやすい。
【0011】
また、本発明は、前記混合散布部は、下部に散布孔を有する混合槽と、この混合槽に粉及び空気を供給して混合しつつ前記散布孔から粉を散布させる混合散布手段と、前記混合槽の前後に設けられ、前記ベルトコンベア上の余剰粉を吸引する吸込みダクトとで構成されていることを特徴とする。
かかる発明によれば、空気による混合散布部で食品成形物に確実に均一に散布されると共に、あらゆる食品の形状に対応可能であり、また、混合槽の前後の吸込みダクトにより余剰粉の吸引が可能となる。
【0012】
また、本発明は、前記ハウジングの外壁に前記ベルトコンベアの両側に配置される仕切板が設けられ、前記ハウジングの開口部から余剰粉を吸引するようにしたことを特徴とする。
かかる発明によれば、ベルトコンベアの両側部からも余剰粉が吸引でき、余剰粉の回収率がより向上し、仕切板により粉の散乱が確実に防止される。
【0013】
また、本発明は、前記トレーの下部には、トレーに落下した余剰粉を吸引して回収する回収口が設けられていることを特徴とする。
かかる発明によれば、トレーの回収口から回収された粉を再利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0015】
図1は、本発明の食品加工機における粉体自動散布装置の第1実施形態の全体構成を示す側面図である。
同図に示すように、本実施の形態の食品加工機における粉体自動散布装置は、機械的散布部1と、食品成形機2と、ハウジング3と、このハウジング3内に取付けられた混合散布部4及び吸込みダクト5と、下部に設置されるベルトコンベア6と、このベルトコンベア6の下部に設けられたトレー7とで概略構成されている。
【0016】
機械的散布部1は、図2に示すように、下面に散布孔10を有するダクト11と、このダクト11内に配置されたスパイラルコンベア12と、ダクト11の振動手段(図示せず)からなる。
食品成形機2は、図示のものは小麦粉等を延ばしてのシート状の成形物14を加工するロール13で構成されている。
ハウジング3は、図3に示すように、内部が空洞15となっているチャネル状の形状であって、本実施の形態ではエアカーテンの発生機能を兼用している。すなわち、ハウジング3の両側下部はベルトコンベア6の両側に位置する開口部17となっており、かつ上側部には空気供給用のダクト18が形成されている。
【0017】
混合散布部4は、図4及び図5に示すように、混合槽21と、この混合槽21内に設けられたスパイラルコンベア22と、混合槽21の前後両側面に取付けられた吸込みダクト23、23とで構成されている。混合槽21は、下部に溝部24が形成され、この溝部24の底面に散布孔25が形成されている。混合槽21の側部には外部から空気を供給する空気供給口26が設けられている。吸込みダクト23、23の下端部は空気を吸い込む吸込口27となっている。
【0018】
図5に示すように、上記混合散布部4は、ハウジング3内に嵌め込まれ、スパイラルコンベア22、空気供給口26、及び空気吸込口27を各々ハウジング3の側壁の開口部22A、26A、27Aから外部に突出させている。
吸込みダクト5は、上記混合散布部4の前部に位置するようにケース体に嵌め込まれ、その吸込み口38をベルトコンベア6に対向させ、上部の空気吸引口29をハウジング3から外部に突出させている。
【0019】
次に、上記食品加工機における粉体自動散布装置の動作を説明する。
食品成形機2で連続的に成形された成形物14はベルトコンベア6で搬送されている。機械的散布部1のスパイラルコンベア12で粉をダクト11内に送り込み、ダクト11に振動を付与することにより、粉は散布孔10からベルトコンベア6上に散布される。ここでは、粉の散乱防止のため、空気による散布は行わず、機械的散布のみで行っている。粉は成形物14の裏面に付着しながらベルトコンベア6上で搬送される。
【0020】
ハウジング3では、ダクト18から空気を供給し、開口部17から噴出させてベルトコンベア6の両側でエアカーテン20を形成する。このエアカーテン20でベルトコンベア6の両側が仕切られ、粉の散乱が抑制される。
混合散布部4では、スパイラルコンベア22により混合槽21内に粉を送り込み、同時に空気供給口26から空気を送って両者を混合させつつ散布孔25から粉を成形物14の表面に散布する。また、同時に吸込み口27から空気を吸い込むことにより、余剰粉(散乱粉を含む)の回収を行う。さらに次段に配置されている吸込みダクト5からも余剰粉の回収が行われる。これらの回収操作と上記エアカーテン20の仕切りで大部分の粉は散乱が抑制されるが、ベルトコンベア6からあふれた粉はトレー7から回収口7aを介して回収される。
【0021】
混合散布部4では、粉の散布量を調整する手段を設けることも可能である。例えば、混合散布部4のハウジング3への取付け角度を変更したり、あるいは空気供給口26からの空気量を調整することで散布量を加減することができる。
以上のように、本実施の形態では、機械的散布部1と空気による混合散布部4とで食品成形物14の表裏に対して確実に均一に散布されると共に、あらゆる食品の形状に対応可能である。また、ハウジング3からのエアカーテン20で仕切られているので装置外への粉の散乱が少なく、かつ吸込みダクト5、23により余剰粉の吸引により余剰粉の発生が少なく、工場内の環境衛生を阻害することがない。また、エアカーテン20を採用することにより視覚的に遮るものがないので安全面、トラブル時の対応がしやすい。
【0022】
上記第1実施の形態ではハウジング3をエアカーテン発生部として利用する例を示したが、図6の第2実施の形態に示すように、ハウジング3の外壁をベルトコンベア6の両側にまで延長して仕切板30を形成し、この仕切板30で粉の散乱を防止すると共に、第1実施の形態とは逆にダクト18から空気を吸引し開口部17から余剰粉をハウジング3でも回収するようにしている。なお、この仕切板30は中が見えるように透明であることが好ましく、その場合は透明な樹脂製の仕切板30を別にハウジング3に取付けるようにしてもよい。
この第2実施の形態では、ベルトコンベア6の両側部からも余剰粉が吸引できるので、余剰粉の回収率がより向上し、仕切板30により粉の散乱が確実に防止される。
【0023】
以上、この発明の第1及び第2の実施の形態を説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、成形物14はシート状の例を示しているが、食品成形機2の種類は、例えば菓子類、パン生地、あるいはめん類等任意の食品の成形機でよく、図示のものに限定するものではない。
なお、トレー7の回収口7aから回収された粉は再利用してもよいし、再利用不能であれば廃棄してもよい。廃棄する場合は、粉を空気とを同時に水に通して排水すれば、フィルタ等が不要になり、フィルタ交換の手間が省ける。
【0024】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明によれば、機械的散布部と空気による混合散布部とで食品成形物の表裏に対して確実に均一に散布されると共に、あらゆる食品の形状に対応可能であり、また、吸込みダクトにより余剰粉の吸引により余剰粉の発生が少なくなり、環境衛生を阻害することがない。
また、本発明によれば、ベルトコンベアはハウジングからのエアカーテンで仕切られているので、装置外への粉の散乱が少なく、かつ視覚的に遮るものがないので安全面、トラブル時の対応がしやすい。
【0025】
また、本発明によれば、空気による混合散布部で食品成形物に確実に均一に散布されると共に、あらゆる食品の形状に対応可能であり、かつ混合槽の前後の吸込みダクトにより余剰粉の吸引が可能となる。
また、本発明によれば、ベルトコンベアの両側部からも余剰粉が吸引でき、余剰粉の回収率がより向上し、仕切板により粉の散乱が確実に防止される。
また、本発明によれば、トレーの回収口から回収された粉を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の食品加工機における粉散布装置の第1実施形態を示す側面図である。
【図2】 機械的散布部の概略を示す斜視図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 混合散布部の一部断面斜視図である。
【図5】 ハウジング及び混合散布部の分解斜視図である。
【図6】 本発明の第2実施形態を示す図3に対応した断面図である。
【符号の説明】
1 機械的散布部
2 食品成形機
3 ハウジング
4 混合散布部
5 吸込みダクト(吸引手段)
6 ベルトコンベア
7 トレー
7a 回収口
20 エアカーテン
21 混合槽
22 コンベア(粉供給手段)
23 吸込みダクト(吸引手段)
25 散布孔
26 空気供給口(空気供給手段)
27 空気吸込口

Claims (5)

  1. ベルトコンベアで連続して搬送される食品成形物に粉を散布する食品加工機における粉散布装置において、
    記ベルトコンベア上に設置され、成形後の食品成形物を前記ベルトコンベア上に降下する食品成形機と、
    前記食品成形物のベルトコンベア降下位置より、コンベア搬送方向上流側に設置され、空気による散布は行わず、前記ベルトコンベア上に粉を振動で散布する機械的散布部と、
    前記食品成形機のコンベア搬送方向下流側に前記ベルトコンベアと平行に設置されたチャネル状のハウジングと、
    前記ハウジングに取付けられ、粉と空気を混合して前記ベルトコンベア上の食品成形物に吹きつけて散布する混合散布部と、
    前記ハウジング内に取付けられ、前記混合散布部のコンベア搬送方向下流側に配設されて、前記ベルトコンベア周辺の余剰粉を吸引する吸引手段とを備え、
    前記機械的散布部と食品成形機とがチャネル状のハウジング外に配設されているとともに、前記ハウジングの両側下部はベルトコンベアの両側に位置する開口部となっており、該開口部から空気を噴出させてエアカーテンを形成したことを特徴とする食品加工機における粉散布装置。
  2. 前記ハウジングは、前記ベルトコンベアの両側部分に対向する開口部が両側壁に形成され、この開口部から空気を噴出させてベルトコンベアの両側部にエアカーテンを形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の食品加工機における粉散布装置。
  3. 前記混合散布部は、下部に散布孔を有する混合槽と、この混合槽に粉及び空気を供給して混合しつつ前記散布孔から粉を散布させる混合散布手段と、前記混合槽の前後に設けられ、前記ベルトコンベア上の余剰粉を吸引する吸込みダクトとで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の食品加工機における粉散布装置。
  4. 前記ハウジングの外壁に前記ベルトコンベアの両側に配置される仕切板が設けられ、前記ハウジングの開口部から余剰粉を吸引するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の食品加工機における粉散布装置。
  5. 前記トレーの下部には、トレーに落下した余剰粉を吸引して回収する回収口が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の食品加工機における粉散布装置。
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