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JP4394473B2 - 移動式壁 - Google Patents
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本発明は、犯罪が発生する蓋然性が高い状況において防犯や警備の目的に用い
られる移動式壁に関する。
従来の移動式壁としては、例えばアジャスターを締め上げる方式の可動性のある間仕切り壁が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−241194号公報
ところで、近年、窃盗、強盗などの犯罪の増加により、住民の間に、自らの生活の安全に対する不安感が高まっていることが推測される。現在では、特に住宅分野での防犯環境設計に大きな期待が寄せられている。
この防犯環境設計としては、まず一番目に、アクセス・コントロールがある。これは、ドア、窓、格子、錠の防備を強めたり、フェンス、防犯灯、警報機を備えて、住宅への不法なアクセスを断つという方法である。
また二番目に、自然的監視というコンセプトがある。これは、住宅や街並みの設計を工夫して、住民が意識しなくても、不審なものが自然と目に入ってしまうような構造を作り出すというものである。例えば街路照明を改善する、住宅の周りの隠れ場を減らす、戸外の活動が目に入るよう住宅の窓からの見通しを良くするといった方策が取られる。
しかしながら、現実には、このような防犯環境設計により事前に策を講じた住宅に暮らしていながら、住宅に不法に侵入されてしまい、窃盗、強盗などの犯罪を防止できなかった事例も発生している。
そこで、本発明の課題は、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、窃盗、強盗などの犯罪を防止できる移動式壁を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、壁体部1とこの壁体部1に設けられた収容部2を備え、収容部2に建物43の上階に至る階段31を収容することにより階段31を隠蔽する移動式壁であって、壁体部1は、天井41に形成され、上階から階段31に出入りするための開口部42を閉め切る位置と、開口部42を開口する位置との間を横移動可能であり、壁体部1が開口部42を閉め切る位置に位置した際に、収容部2に階段31が収容されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、壁体部1を横移動させることにより、開口部42を閉め切り、かつ、階段31を隠蔽できるので、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、家人は身体一つで又は財物を持って階段31を通って上階に待避した上で壁体部1を横移動させることにより、自分や財物の存在を侵入者に悟られないようにすることが可能となり、盗難、強盗等の犯罪を防止できる。
ここで、上階への待避を急ぐあまり財物を下階に残したままとなる事態を回避することとして、より確実に盗難等の犯罪を防止しようとする観点からすれば、財物を収容した金庫等を事前に上階に設置しておくことが好ましい。
また、請求項2に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の移動式壁において、階段31は、上部が傾斜する傾斜壁3の上部に形成されており、壁体部1の下部に階段31の段形形状に対応する形状を有する収容部2が設けられており、この収容部2が傾斜壁3の上部と嵌り合うとともに壁体部1の壁面11が傾斜壁3の壁面32と面一となることにより階段31を隠蔽することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、壁体部1を横移動させることにより、収容部2が傾斜壁3の上部と嵌り合い、かつ、壁体部1の壁面11が傾斜壁3の壁面32と面一となり、より完全に階段31を隠蔽できるので、より確実に犯罪を防止できる。
さらに、請求項3に記載の発明は、例えば図示しないが、請求項1又は請求項2に記載の移動式壁において、壁体部1及び傾斜壁3に収納部を設けたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、収納部がカモフラージュとなって隠蔽した階段31がより発見されにくくなり、より一層確実に犯罪を防止できるとともに、壁体部1及び傾斜壁3の内部スペースの有効活用を図ることも可能となる。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、例えば図示しないが、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移動式壁において、壁体部1は、開口部42を閉め切った状態で固定するための固定手段を備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、開口部42を閉め切った状態で壁体部1を固定できるので、仮に家人が階段31を通って上階に待避したことを侵入者に悟られた場合でも、家人が壁体部1を固定することにより、侵入者は家人を追い詰めることが困難となり、より一層確実に犯罪を防止できる。
また、請求項5に記載の発明は、例えば図示しないが、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の移動式壁において、壁体部1は、開口部42を上階で閉め切るための把手を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、階段31を通って上階に待避した後で把手を用いて壁体部1を横移動させることができるので、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、家人は上階に待避した状態で円滑かつ迅速に開口部42を閉め切り階段31を隠蔽することが可能となり、より一層確実に犯罪を防止できる。
本発明に係る移動式壁によれば、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、家人は自分や財物の存在を侵入者に悟られないようにすることが可能となり、盗難、強盗等の犯罪が防止される。
また、壁体部を横移動させることにより、収容部が傾斜壁の上部と嵌り合い、かつ、壁体部の壁面が傾斜壁の壁面と面一となるようにすれば、より完全に階段を隠蔽することが可能となり、より確実に犯罪が防止される。
さらに、壁体部及び傾斜壁に収納部を設ければ、収納部がカモフラージュとなって隠蔽した階段がより発見されにくくなり、より一層確実に犯罪が防止されるとともに、壁体部及び傾斜壁の内部スペースが有効活用される。
さらにまた、壁体部が開口部を閉め切った状態で固定するための固定手段を備えれば、仮に家人が階段を通って上階に待避したことを侵入者に悟られた場合でも、家人が壁体部を固定することにより、侵入者は家人を追い詰めることが困難となり、より一層確実に犯罪が防止される。
また、壁体部が開口部を上階で閉め切るための把手を備えれば、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、家人は上階に待避した状態で円滑かつ迅速に開口部を閉め切り階段を隠蔽することが可能となり、より一層確実に犯罪が防止される。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、ここでは、侵入者が住宅に不法に侵入した状況において犯罪を防止する目的に用いる場合について説明するが、本発明は、これに限られるものではない。すなわち、将来の侵入者による不法侵入に備え、例えば建物の下階に防犯カメラを設け、撮影した映像を上階に設けた警備室で監視することにより、犯罪を未然に防止する目的に用いるような場合でも、本発明の適用が可能である。
図1は本発明の一実施の形態に係る移動式壁の全体構成を示す斜視図(図1(a)は壁体部が開口部を閉め切る位置にあるとき、図1(b)は壁体部1が開口部を開口する位置にあるとき)である。
本実施の形態において、移動式壁は、図1に示すように、壁体部1と、階段31を収容する収容部2とを備えたものとして構成されている。
以下、壁体部1、収容部2、階段31及び移動式壁についてさらに詳細に説明する。
(1)壁体部1
壁体部1は、図1に示すように、天井41に形成され、上階から階段31に出入りするための開口部42を閉め切る位置と、開口部42を開口する位置との間を横移動可能であるものとして構成されている。すなわち、このような壁体部1によれば、横移動させることにより、開口部42を閉め切ることが可能となっている。
ここで、壁体部1としては、汎用の材料等を用いて適宜製作しても差し支えないが、防犯上、壁体部1が容易に破壊できないものであることが必要である。
また、壁体部1は、図示しないが、開口部42を閉め切った状態で固定するための固定手段を備えたものとして構成されている。つまり、開口部42を閉め切った状態で壁体部1を固定できるので、仮に家人が階段31を通って上階に待避したことを侵入者に悟られた場合でも、家人が壁体部1を固定することにより、侵入者は家人を追い詰めることが困難となり、より一層確実に犯罪を防止できることとなっている。
このような固定手段としては、例えば錠やかんぬきなどの汎用品の中から適宜選定して差し支えないが、防犯上、少なくとも破壊するのに相当に時間を要するものであることが必要である。
さらに、壁体部1は、図示しないが、開口部42を上階で閉め切るための把手を備えたものとして構成されている。つまり、階段31を通って上階に待避した後で把手を用いて壁体部1を横移動できるので、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、家人は上階に待避した状態で円滑かつ迅速に開口部42を閉め切り階段31を隠蔽することが可能となり、より一層確実に犯罪を防止できることとなっている。
(2)収容部2
収容部2は、図1に示すように、壁体部1に設けられるものとして構成されており、建物43に固定されており、建物43の上階に至る階段31を収容する機能を果たすものとして構成されている。そして、この収容部2に階段31を収容することにより、階段31が隠蔽されるようになっている。
具体的には、収容部2は、同図に示すように、壁体部1の下部に階段31の段形形状に対応する形状を有するものとして構成されている。
すなわち、この収容部2が傾斜壁3の上部と嵌り合うとともに壁体部1の壁面11が傾斜壁3の壁面32と面一となり、これにより、より完全に階段31を隠蔽できるので、より確実に犯罪を防止できることとなっている。
(3)階段31
階段31は、図1に示すように、建物43の下階から上階に至る段形の通路である。そして、下階の天井41には、上階から階段31に出入りするための開口部42が形成されている。
ここで、階段31は、同図に示すように、上部が傾斜する傾斜壁3の上部に形成されている。つまり、収容部2を階段31の段形形状に対応する形状に形成することにより、収容部2が傾斜壁3の上部と嵌り合うとともに壁体部1の壁面11が傾斜壁3の壁面32と面一となるように構成されている。
(4)移動式壁
移動式壁は、図1に示すように、壁体部1と壁体部1に設けられた収容部2を備えており、収容部2に建物43の上階に至る階段31を収容することにより階段31を隠蔽する役割を果たすものとして構成されている。
具体的には、この移動式壁は、同図に示すように、開口部42を閉め切る位置と開口部42を開口する位置との間で横移動可能であるものとして構成されている。そして、壁体部1が開口部42を閉め切る位置に位置した際に、収容部2に階段31が収容されるものとして構成されている。
すなわち、このような移動式壁によれば、壁体部1を横移動させることにより、開口部42を閉め切り、かつ、階段31を隠蔽できる。
したがって、侵入者が住宅に不法に侵入した場合でも、家人は身体一つで又は財物を持って階段31を通って上階に待避した上で壁体部1を横移動させることにより、自分や財物の存在を侵入者に悟られないようにすることが可能となり、盗難、強盗等の犯罪を防止できることとなっている。
ここで、この移動式壁は、同図に示すように、収容部2が傾斜壁3の上部と嵌り合うとともに壁体部1の壁面11が傾斜壁3の壁面32と面一となることにより階段31を隠蔽するように構成されている。
すなわち、このような移動式壁によれば、壁体部1を横移動させることにより、収容部2が傾斜壁3の上部と嵌り合い、かつ、壁体部1の壁面11が傾斜壁3の壁面32と面一となり、より完全に階段31を隠蔽できるので、隠蔽した階段31がより発見されにくくなり、より確実に犯罪を防止できることとなっている。
また、壁体部1及び傾斜壁3は、図示しないが、収納部を設けたものとして構成されている。
すなわち、このような移動式壁によれば、収納部がカモフラージュとなるので、隠蔽した階段31がより一層発見されにくくなり、より一層確実に犯罪を防止できることとなっている。加えて、傾斜壁3の内部スペースの有効活用を図ることも可能となっている。
このような収納部としては、例えば完成品である家具を壁体部1及び傾斜壁3に取り付けたもの、現場で壁体部1及び傾斜壁3に造作を加えたもの等の中から適宜選定して差し支えないが、壁体部1に家具を取り付け又は造作を加えることにより、防犯上、壁体部1が容易に破壊できるものとなる事態は回避する必要がある。
本発明の一実施の形態に係る移動式壁の全体構成を示す斜視図(図1(a)は壁体部が開口部を閉め切る位置にあるとき、図1(b)は壁体部が開口部を開口する位置にあるとき)である。
符号の説明
1 壁体部
2 収容部
3 傾斜壁
11 壁面
31 階段
32 壁面
41 天井
42 開口部
43 建物

Claims (5)

  1. 壁体部とこの壁体部に設けられた収容部を備え、該収容部に建物の上階に至る階段を収容することにより該階段を隠蔽する移動式壁であって、
    前記壁体部は、天井に形成され、上階から前記階段に出入りするための開口部を閉め切る位置と、前記開口部を開口する位置との間を横移動可能であり、前記壁体部が前記開口部を閉め切る位置に位置した際に、前記収容部に階段が収容されることを特徴とする移動式壁。
  2. 前記階段は、上部が傾斜する傾斜壁の上部に形成されており、
    前記壁体部の下部に前記階段の段形形状に対応する形状を有する収容部が設けられており、
    この収容部が前記傾斜壁の上部と嵌り合うとともに該壁体部の壁面が該傾斜壁の壁面と面一となることにより前記階段を隠蔽することを特徴とする請求項1に記載の移動式壁。
  3. 前記壁体部及び前記傾斜壁に収納部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の移動式壁。
  4. 前記壁体部は、前記開口部を閉め切った状態で固定するための固定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の移動式壁。
  5. 前記壁体部は、前記開口部を上階で閉め切るための把手を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の移動式壁。
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