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JP4396967B2 - 筆記具用キャップとクリップとの取付構造 - Google Patents
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JP4396967B2 - 筆記具用キャップとクリップとの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ボールペン、シャープペンシルなどの筆記具に用いられるキャップと、そのキャップに取り付けられるクリップとの取付構造に関する。
キャップにクリップを固定した固定構造は数多く知られている。クリップがキャップと一体に成形されている場合は、問題にはならないが、クリップとキャップとが別の部品で形成され、それらが組み合わせされている場合、クリップとキャップとが過度の荷重により外れてしまうという問題が存在する。また、衣服のポケット縁などの被狭持物が薄い場合は、問題にならないが、ノートや本など被狭持物の厚みが相当ある場合には、クリップに大きな荷重がかかるため、外れてしまうおそれがある。
クリップとキャップとが別部品として形成された固定構造として、例えば、特許文献1が存在する。
実開昭51−63425号公報本特許文献1の第2図を模式的に示した図10及び図11を用いて従来の問題を詳細に説明する。 図10は、ケース体1の側面に形成された突出部2にクリップ3が固定されたものを示している。クリップ3の一部は、内側に折曲げられ、この折曲げ部(図示省略)が突出部2の両側面に形成された溝4a、4bに挿入固定されている。 クリップ3に対し、上方(ケース体1から離れる方向)に過度の荷重がかかると、突出部2の破損や変形などにより、折曲げ部が溝4a、4bから外れ、その結果、クリップ3が外れてしまうおそれがある。 この問題を解決する一つの手段として溝上面5と突出部上面2aとの距離Aを大きくする手段が考えられる。A部の寸法を大きくしたものを図11に示す。 A部の寸法を大きくすると、結果的に、突出部2の突出量Bや、クリップ頂部3aの突出量Cも大きくなる。なお、突出量B、Cはケース体1の中心軸からの距離を示している。
上述のように、A部の寸法を大きくすることで、クリップ3の外れに対してはよくなるが、その一方、クリップ3の頂部3aの寸法Cが大きくなってしまったり、突出部2の突出量Bが大きくなってしまうため、外観を損なうおそれがある。また、クリップ3の外れ防止のために、突出部2を大きくせざるを得ないとすると、デザイン上の制約が大きくなってしまう。
そこで、本発明はキャップからのクリップの外れを防止しつつ、外観を損なわない筆記具用キャップとクリップとの固定構造を提供することを課題とする。
課題を解決する第1の手段は、一方に開放部と他方に閉塞部とが形成された筆記具用キャップと、クリップとの取付構造であり、前記キャップには、前記クリップが取り付けられるクリップ取付部が設けられ、該クリップ取付部は、基部と、基部から外方に向かって突出した突出部とからなり、該突出部の両側には、周方向に向かって突出するとともにキャップの長手方向に沿って顎部が形成され、前記基部と顎部との間には、クリップの折曲部が挿入される挿入溝が形成されるとともに、該挿入溝の底部にクリップの係合部が係合される被係合部が形成され、クリップの一方端には、両側面を内方に折り曲げられた内方折曲部と、内方折曲部の内部に形成され内部に前記顎部を収容する収容部と、収容部の少なくとも一方端に形成された開口部と、内方折曲部の先端に形成され、クリップ取付部に設けられた被係合部と係合する係合部とが設けられ、前記挿入溝は、キャップの閉塞部方向に進むにしたがいキャップ軸心方向へ傾斜して形成されていることを特徴とするものである。
キャップとクリップとの取付は、後述する実施形態のように、クリップを開放部側から閉塞部側に向かって挿入する方法に限られず、閉塞部側から開放部側に向かって挿入する方法であってもよい。また、内方折曲部とクリップ上面とを結ぶ側壁部を弾性変形を利用して拡開させ、取付部の上方から挿入溝に内方折曲部を嵌入させる方法であってもよい。
この第1の手段のように、挿入溝を、キャップの閉塞部方向に進むにしたがいキャップ軸心方向へ傾斜して形成させることで、閉鎖部側の顎部の肉厚を十分に確保しつつ、キャップ外周面からの突出部の高さを抑えることができる。この結果、外観を損なわずにクリップの外れを防止できる筆記具用キャップとクリップとの取付構造を提供することができる。
第2の手段は、前記第1の手段において、キャップ開放部側の前記突出部上面のキャップ中心軸からの距離を、キャップ閉塞部側の前記突出部上面のキャップ中心軸からの距離よりも大きくしたことを特徴とするものである。
開放部側における顎部の厚みも確保することが可能となり、顎部の破損、変形などによるクリップの外れをより防止できるようになる。
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記係合部と被係合部は、クリップを、クリップ取付部にキャップの開放部側から閉塞部側に向かって挿入した際に係合される構造であって、前記挿入溝上面と突出部の上面との距離は、キャップ開放部側の方がキャップ閉塞部側よりも小さいことを特徴とするものである。
クリップ上面の閉塞部側の端部において、クリップの上面と突出部上面との間に形成される隙間を小さくし、キャップ軸中心からクリップの前方開口部におけるクリップ上面までの距離を小さくすることができ、外観を損なわないキャップとすることができる。
第4の手段は、第1、第2又は第3の手段において、前記基部が設けられた箇所におけるキャップの肉厚は、開放部側よりも閉塞部側の方が大きいことを特徴とするものである。
挿入溝が、キャップの閉塞部方向に進むにしたがいキャップ軸心方向へ傾斜しているため、基部の肉厚が閉塞部方向に進むに従って、小さくなる傾向にある。基部の肉厚が小さいと、基部の閉塞部側が変形、破損するおそれもある。キャップの閉塞部側の肉厚を厚くすることで、基部の周辺の変形等を防止し、クリップの外れ等を防止する。
本発明によりキャップからのクリップの外れを防止しつつ、外観を損なわない筆記具用キャップとクリップとの固定構造を提供することができる。
以下本発明の実施の形態を図1から図9を用いて説明する。
図1は、キャップ10にクリップ40が取り付けられた状態を示す上面図である。キャップ10は、キャップ本体11と天冠12とにより構成されている。このキャップ本体11の側面の天冠側には、クリップ取付部13が形成されており、この取付部13にクリップ40が係止されている。なお、本実施の形態においては、キャップ10はキャップ本体11と天冠12とにより構成されているが、天冠12を用いることなく、キャップ本体11の一方端を単に閉塞させるだけでもよい。
以下、本明細書において、キャップ10のうち、天冠12などが設けられることで閉塞された方向を閉塞部側といい、閉塞部側とは反対側であって、筆記具の抜き差しが行われる側を開放部側という。なお、天冠12に誤ってキャップ10を飲み込んだときに通気を行わせる、通気部を形成することもできるが、この場合も天冠12側を閉塞部側という。
図2は、図1から天冠12を取り除いた状態を示す上面図である。天冠12を取り除いた点以外は図1と同様である。以下、図面を見やすくするため、このように天冠12を取り除いた状態の図を用いて説明する。
図3は、キャップ本体11へのクリップ40の取り付けを示す上面図である。本実施の形態においては、クリップ40はキャップ本体11の開放部側から挿入固定される。後で詳細に説明するが、クリップ40の閉塞部側の一方端においてクリップ40の両側面を内方に折曲げることで内方折曲部41が形成されている。この内方折曲部41の先端には鋸刃状の係合部42が形成されている。
一方、キャップ本体11の閉塞部側にも、クリップ取付部13が形成され、この取付部13には鋸刃状の被係合部14が形成されており、この被係合部14と前述の係合部42が係合することでキャップ本体11にクリップ40が固定される。
前記係合部42と被係合部14は、クリップ40をキャップ本体11に開放部側から閉塞部側に向かって挿入する際に抵抗を小さくし、挿入とは逆方向に荷重がかかった際には、抵抗が大きくなるような形状となっている。より具体的には、キャップ閉塞部側に向かって鋸刃の山を漸次高くするとともに、ある高さに到達したら、一段落とし、更に、この一段落ちた点から再度鋸刃の山を高くするというものである。そして、係合部42と被係合部14にはこの形状が連続して形成されている。
図4は、クリップ40の詳細を示す下面図(B)及び側面図(A)である。クリップ40の一方端(図中左端)には、クリップ40の両側面を内方に折曲げられた内方折曲部41が形成されている。内方折曲部41とクリップ上面45との間には側壁部46が形成されている。また、内方折曲部41の内部には、クリップ取付部13の顎部17を収納する収納部43が形成されている。また、収納部43の両端には、開口部44が形成されており、閉塞部側の開口部44より顎部17が挿入される。また、前述したが、内方折曲部41の先端には、クリップ取付部13に設けられた被係合部14と係合する係合部42が形成されている。
図5は、クリップ取付部13の詳細を示す側面図(A)及びB−B線における断面図(B)、C−C線における断面図(C)である。このクリップ取付部13は、基部15と、基部15から外方に向かって突出した突出部16とからなる。この突出部16の両側には、周方向に向かって突出するとともに、キャップ本体11の長手方向に沿った形で顎部17が形成されている。基部15と顎部17との間には、上述のクリップ40の内方折曲部41が挿入される挿入溝18が形成されている。この挿入溝18の底部には、クリップ40の係合部42が係合される被係合部14が形成されている。そして、挿入溝18は、(A)に示すようにキャップ10の閉塞部方向に進むに従って、下降して(キャップ10の軸心方向へ傾斜して)形成されている。
そして、クリップ40は図3に示したように、クリップ取付部13にキャップ10の開放部側から閉塞部側に向かって挿入した際に係合される構造となっている。
さらに、挿入溝上面18aと突出部16の上面16aとの距離に特徴を持たせている。キャップ開放部側における挿入溝上面18aと突出部上面16aとの距離Yの方が、キャップ閉塞部側における挿入溝上面18aと突出部上面16aとの距離Xよりも小さくなっている。このように、挿入溝上面18aと突出部上面16aとの距離に相違を持たせた理由は後述の図6において説明する。
クリップ取付部13は、基部15から外方に向かって突出部16が形成されている。突出部16の両側面には、周方向の両側に突出した顎部17が形成されている。また、上面から各顎部17に向かってテーパー面19が形成されている。各顎部17と基部15との間には、挿入溝18が形成され、挿入溝18の底部には被係合部14が形成されている。
次に図6について説明する。図6は、図5を説明するための補足図である。図5では、前述のようにキャップ開放部側における挿入溝上面18aと突出部上面16aとの距離Yの方が、キャップ閉塞部側における挿入溝上面18aと突出部上面16aとの距離Xよりも小さくなっている。仮に、距離Yの方が、距離Xよりも大きい場合は以下のような問題が生じる。クリップ40をクリップ取付部13に対してキャップ10の開放部側から挿入する場合、クリップ40の閉塞部側の開口部44の寸法S(開口部44におけるクリップ上面45と内方折曲部41との距離S)を、突出部16の開放部側端面21における挿入溝上面18aと突出部16の上面16aとの距離Tよりも大きくしなければ、クリップ40をクリップ取付部13に挿入することができない。このため、Sの寸法はTよりも大きくしなければならない。
図7は図6に示した状態から、キャップ本体11とクリップ40とを固定した状態を示す側面図である。図6のような寸法関係(S>T)においてクリップ40をクリップ取付部13に取り付けた状態を図7に示す。その結果、クリップ上面45の閉塞部側の端部45aにおいて、クリップ40の上面45と突出部上面16aとの間に隙間50が形成されることになる。この隙間50の分だけ、キャップ軸中心からクリップの前方開口部44におけるクリップ上面45までの距離Gは大きくなってしまう。
よって、クリップ40を、クリップ取付部13にキャップ10の開放部側から閉塞部側に向かって挿入した際に係合される構造である場合は、前記挿入溝上面18aと突出部上面16aとの距離は、キャップ開放部側の方がキャップ閉塞部側よりも小さいようにしておくことが望ましくなる。
図8は、図3の状態からクリップ40をキャップ本体11に取り付けた後における側面図を示している。本図では、前記挿入溝上面18aと突出部16の上面16aとの距離を、キャップ開放部側の方がキャップ閉塞部側よりも小さいようにしてあり、かつ、挿入溝18が傾斜して形成されているため、閉塞部側の開口部44における顎部17の厚さを十分に確保でき、また、閉塞部側の開口部44におけるクリップ上面45とキャップ中心軸との距離Gを小さくすることができる。また、クリップ上面45の閉塞部側の端部45aにおけるキャップ中心軸から突出部上面16aまでの距離Eと、突出部16の開放部側端面21におけるキャップ中心軸から突出部上面16aまでの距離Fとの関係を、EよりもFの方が大きくなるように形成してある。このような関係とすることで、開放部側においても顎部17の厚みを確保でき、顎部17の破損、変形などによるクリップ40のはずれを抑制することができる。
図9は、キャップ本体11にクリップ40を取り付けた状態における縦断面図である。キャップ本体内周面には、段部20を形成し、該段部20よりも閉塞部側の肉厚が大きくなるようにしてある。この結果、挿入溝18とキャップ内周面との距離(厚さ)が、開放部側よりも閉塞部側の方が大きく(厚く)なっている。
挿入溝18が、キャップ10の閉塞部方向に進むにしたがいキャップ軸心方向へ傾斜しているため、基部15の肉厚が閉塞部方向に進むに従って、小さくなる傾向にある。基部15の肉厚が小さいと、基部15の閉塞部側が変形、破損するおそれもある。キャップ10の閉塞部側の肉厚を厚くすることで、基部15の周辺の変形等を防止し、クリップ40の外れ等を防止する。なお、キャップ本体11の肉厚を厚くするためには、キャップ内周面を漸次キャップ閉塞部方向に向かって縮径するようにしてもよい。
キャップにクリップが取り付けられた状態を示す上面図である。 図1から天冠を取り除いた状態を示す上面図である。 キャップ本体へのクリップの取り付けを示す上面図である。 クリップの詳細を示す下面図(B)及び側面図(A)である。 クリップ取付部の詳細を示す側面図(A)及び断面図(B)、(C)である。 図5を説明するための補足図である。 図6に示した状態から、キャップ本体とクリップとを固定した状態を示す側面図である。 図3の状態からクリップをキャップ本体に取り付けた後における側面図を示している。 キャップ本体にクリップを取り付けた状態における縦断面図である。 従来の技術を模式的に示した縦断面図である。 従来の技術を模式的に示した縦断面図である。
符号の説明
1 ケース体
2 突出部
2a 突出部上面
3 クリップ
3a クリップ頂部
4a 溝
4b 溝
5 溝上面
10 キャップ
11 キャップ本体
12 天冠
13 クリップ取付部
14 被係合部
15 基部
16 突出部
16a 突出部上面
17 顎部
18 挿入溝
18a 挿入溝上面
19 テーパー面
20 段部
21 開放部側端面
40 クリップ
41 内方折曲部
42 係合部
43 収納部
44 開口部
45 クリップ上面
45a クリップ上面閉塞部側端部
46 側壁部
50 隙間
A 溝上面と突出部上面との距離
B 突出部の突出量
C クリップ頂部の突出量
X キャップ閉塞部側における挿入溝上面と突出部上面との距離
Y キャップ開放部側における挿入溝上面と突出部上面との距離
S クリップの閉塞部側の開口部の寸法
T 突出部の開放部側端面における挿入溝上面と突出部上面との距離
E クリップ上面の閉塞部側の端部におけるキャップ中心軸から突出部上面までの距離
F 突出部の開放部側端面におけるキャップ中心軸から突出部上面との距離
G キャップ中心軸からクリップの前方開口部におけるクリップ上面までの距離

Claims (4)

  1. 一方に開放部と他方に閉塞部とが形成された筆記具用キャップと、クリップとの取付構造であって、前記キャップには、前記クリップが取り付けられるクリップ取付部が設けられ、
    該クリップ取付部は、
    基部と、
    基部から外方に向かって突出した突出部とからなり、
    該突出部の両側には、周方向に向かって突出するとともにキャップの長手方向に沿って顎部が形成され、前記基部と顎部との間には、クリップの折曲部が挿入される挿入溝が形成されるとともに、
    該挿入溝の底部にクリップの係合部が係合される被係合部が形成され、
    クリップの一方端には、
    両側面を内方に折り曲げられた内方折曲部と、
    内方折曲部の内部に形成され内部に前記顎部を収容する収容部と、
    収容部の少なくとも一方端に形成された開口部と、
    内方折曲部の先端に形成され、クリップ取付部に設けられた被係合部と係合する係合部とが設けられ、
    前記挿入溝は、キャップの閉塞部方向に進むにしたがいキャップ軸心方向へ傾斜して形成されていることを特徴とする筆記具用キャップとクリップとの取付構造。
  2. キャップ開放部側の前記突出部上面のキャップ中心軸からの距離を、キャップ閉塞部側の前記突出部上面のキャップ中心軸からの距離よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の筆記具用キャップとクリップとの取付構造。
  3. 前記係合部と被係合部は、クリップを、クリップ取付部にキャップの開放部側から閉塞部側に向かって挿入した際に係合される構造であって、
    前記挿入溝上面と突出部の上面との距離は、キャップ開放部側の方がキャップ閉塞部側よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具用キャップとクリップとの取付構造。
  4. 前記基部が設けられた箇所におけるキャップの肉厚は、開放部側よりも閉塞部側の方が大きいことを特徴とする請求項1、2、又は、3に記載の筆記具用キャップとクリップとの取付構造。

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