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JP4397330B2 - 楽曲再生装置及び楽曲再生プログラム - Google Patents
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Description

本発明は、楽曲データを再生する楽曲再生装置及び楽曲再生プログラムに関する。
記憶部等に記憶されている楽曲データを再生するときには、その楽曲データをそのまま再生するのが通常である。
そして、その楽曲の内容に関する情報、例えば、その楽曲のジャンル、演奏時間、その楽曲にユーザの好みのフレーズが含まれているかどうか、どのようなパート構成であるか、といった情報は、再生された楽曲を聴くことにより取得していた。
なお、音楽信号を分析してその音楽ジャンルを判別し、そのジャンルに対応するホールシミュレーションモードでサラウンド音場補正を行う技術は特許文献1に記載されている。
特開平8−37700号公報
上述のように、ユーザは、記憶部等に記憶されている楽曲データがどのような内容のものであるのかを知るために、再生させる楽曲をそのまま聴いて解釈していたため、楽曲の内容の解釈には経験と時間を必要としていた。
なお、上記特許文献1に記載されたものは、音楽ジャンルに従って総合的な音場設定を行うものであり、これにより、楽曲の内容を知ることは困難である。
そこで、本発明は、効率の良い楽曲の解釈を可能とする楽曲再生装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の楽曲再生装置は、楽曲データを記憶する記憶手段と、楽曲データを再生する再生手段と、前記再生手段から出力される楽音信号に対して、制御信号に基づいて3次元音響空間内の任意の位置に立体音響として音像を定位させる処理を行う音像定位処理手段と、楽曲の内容とそれに対応する立体音響としての音像を3次元音響空間内に定位させる定位方法が定義されている定位制御テーブルであって、その内容をユーザが任意に変更することが可能な定位制御テーブルと、前記楽曲データの再生が指示されたときに、その楽曲データからその楽曲の内容に関する情報を取得する分析手段と、前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であるか否かを判定する手段と、前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であると前記判定する手段において判定されたときに、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させるとともに、前記音像定位処理手段に前記定位制御テーブルに定義されている対応する3次元音響空間における音像の定位方法を実行するための制御信号を送る手段と、前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報でないと前記判定する手段において判定されたときに、前記音像定位処理手段による3次元音響空間における音像の定位処理を行うことなく、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させる手段とを有するものである。
また、前記定位制御テーブルには、楽曲の内容とそれに対応する3次元音響空間における音像の定位方法の優先順位が定義されている。
そして、前記分析手段は、楽曲データに付属する属性情報からその楽曲の内容に関する情報を取得するもの、あるいは、楽曲データの演奏情報を分析してその楽曲の内容に関する情報を取得するものである。
さらに、前記分析手段により取得した楽曲の内容に関する情報を、その楽曲データに対応付けて記憶する手段を有するものである。
さらにまた、前記3次元音響空間における音像の定位方法は、楽曲中の特定の区間において3次元音響空間における音像の定位位置を移動させるもの、楽曲の構成部分に応じて3次元音響空間における音像の定位位置を分割して配置するもの、あるいは、楽曲中の特定の区間において、3次元音響空間における音像の定位位置を分割又は結合させるものであってもよい。
さらにまた、本発明の楽曲再生プログラムは、楽曲データを記憶する記憶手段と、楽曲データを再生する再生手段と、前記再生手段から出力される楽音信号に対して、制御信号に基づいて3次元音響空間内の任意の位置に立体音響として音像を定位させる処理を行う音像定位処理手段と、楽曲の内容とそれに対応する立体音響としての音像を3次元音響空間内に定位させる定位方法が定義されている定位制御テーブルであって、その内容をユーザが任意に変更することが可能な定位制御テーブルとを有する楽曲再生装置における楽曲再生プログラムであって、コンピュータを、前記楽曲データの再生が指示されたときに、その楽曲データからその楽曲の内容に関する情報を取得する分析手段、前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であるか否かを判定する手段、前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であると前記判定する手段において判定されたときに、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させるとともに、前記音像定位処理手段に前記定位制御テーブルに定義されている対応する3次元音響空間における音像の定位方法を実行するための制御信号を送る手段、及び、前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報でないと前記判定する手段において判定されたときに、前記音像定位処理手段による3次元音響空間における音像の定位処理を行うことなく、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させる手段として動作させるものである。
このような本発明の楽曲再生装置及び楽曲再生プログラムによれば、楽音の分析結果を立体音響の音像の定位に反映させて再生することにより、効率の良い楽曲解釈が可能となる。すなわち、従来と同じ聴覚のみで、一回の再生を行う時間も同じでありながら、定位による付加情報が追加されているために、ユーザがあらかじめその定位の仕方の意味を知っていれば、その曲の内容に関する各種情報(曲のジャンル、演奏時間、好みのフレーズの有無、パートなど)を容易に知ることができる。
このことは、大量の音楽配信を受けて、様々な曲を聴くときなどに便利である。
また、ユーザが自分で定位方法を設定することができるため、自動的に、最も適した定位、又はユーザが好む定位とすることができる。
図1は、本発明の楽曲再生装置の一実施の形態の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の楽曲再生装置は、携帯電話などの移動端末、携帯音楽再生機、AV機能を有するパーソナルコンピュータなど各種の装置に適用することができるが、図1には、携帯電話などの移動端末である場合を示している。
図1において、10は楽曲再生装置(移動端末)、11は楽曲再生装置10全体の動作を制御する制御部(CPU)、12は各種制御プログラムやデータを記憶するROM及びRAMからなるメモリ、13は楽曲データを記憶する楽曲情報保持部、14は各種タイミング信号を出力するタイマ、15は前記楽曲情報保持部13に記憶されている楽曲データからその内容に関する情報を取得する楽曲分析部、16は表示部21に各種情報を表示するための表示制御部、17は前記楽曲情報保持部13に記憶されている楽曲データに含まれている演奏情報を再生してスピーカ22へ出力する演奏制御部、18は操作器23からの操作信号を入力する操作部、19は通信部、20はアンテナ、21は液晶表示部などの表示部、22は少なくとも2個設けられ前記演奏制御部17からの演奏情報を立体再生することができるスピーカ(又はヘッドフォン)、23は各種操作情報を入力する操作キーなどの操作器、24は各種データを転送するためのバスである。
前記楽曲情報保持部13に記憶される楽曲データとしては、SMF(Standard MIDI File)、SMAF(Synthetic music Mobile Application Format)等の演奏情報(シーケンスデータ)を含むデータが基本であるが、オーディオデータ(MP3(MPEG Audio Layer-3)、AAC(MPEG-2 Audio AAC (Advanced Audio Coding))などのオーディオ圧縮フォーマットデータ)であってもよい。そして、この楽曲データは、元々ステレオ、あるいは3D音響のフォーマットのデータであってもよいし、全くのモノラルのデータであってもよい。
また、前記楽曲分析部15は、前記CPU11によるソフトウェア処理によって実現するようにしてもよい。
さらに、前記演奏制御部17は前記楽曲データを再生することができる音源部であり、FM音源、WT(Wave Table)音源、MP3デコーダなどのデコーダ、あるいは、それらの複合音源を備えている。
図2は、前記図1に記載された移動端末である楽曲再生装置が接続されるシステムの全体構成を示す図である。
この図において、1、2及び3は、前記図1に示した移動端末10であり、基地局4を介して、インターネットなどの大規模ネットワーク5に接続することができるようになされている。大規模ネットワーク5には配信サーバ6及び7が接続されており、前記移動端末1〜3は、該配信サーバ6又は7から、楽曲データをダウンロードして、前記楽曲情報保持部13(図1)に記憶し、前記演奏制御部17を用いて再生することができるようになされている。
図3は、前記演奏制御部17の詳細な構成を示す図である。
演奏制御部17において、31は前記バス24に接続された第1のインターフェース回路、32は該第1のインターフェース回路31を介して入力される演奏情報(シーケンスデータ)が格納される第1のFIFO(First in first out)バッファ、33は該第1のバッファ32を介して演奏情報を受け取り、該演奏情報中のデュレーションデータにより指定されるタイミングでイベントデータを音源34に出力するシーケンサ、34は前記シーケンサ33から供給される演奏情報(イベントデータ)に基づいて対応する楽音を生成する音源、35は前記音源34から入力される楽音信号又は後述するMP3デコーダ38からの楽音信号に対して、前記第1のインターフェース回路31を介して入力される音像定位制御用信号(3D制御用信号)に基づいて音像定位処理を行う音像定位処理回路(3D回路)である。
また、36は前記バス24に接続された第2のインターフェース回路、37は該第2のインターフェース回路36を介して供給されるオーディオ圧縮フォーマットデータ(この例では、MP3データ)を格納する第2のFIFOバッファ、38は前記第2のバッファ37から供給されるMP3データをデコードして前記音像定位処理回路35に出力するMP3デコーダである。
さらに、39は前記音像定位処理回路35から出力されるディジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換するA/D変換器(DAC)であり、該DAC39の出力信号が増幅されて前記ステレオのスピーカ22から出力されることとなる。
図4は、前記音像定位処理回路35の構成例を示すブロック図である。
図示するように音像定位処理回路35は、第1の入力信号ch1とLチャンネルの出力Loutとの間に設けられたFIRフィルタ41、第2の入力信号ch2とLoutとの間に設けられたFIRフィルタ42、ch1とRチャンネルの出力Routとの間に設けられたFIRフィルタ43、及び、ch2とRoutとの間に設けられたFIRフィルタ44により構成されている。そして、音像を配置したい位置に対応して予め用意されているフィルタ係数(HRTF:頭部伝達関数)を前記FIRフィルタ41〜44に設定することにより、聴取者の周りの任意の位置(3次元)から音が出ているように聞こえるようにすることができる。ここで、HRTF(Head Related Transfer Function)は、音源から聴取者の鼓膜までの音の伝達特性を表した伝達関数であり、人が音像を判断するための、両耳に届く時間誤差や周波数特性などの情報を包括しているものである。
なお、図4には、入力が2チャンネルの場合を示しているが、1チャンネルでも、もっと多いチャンネルでも構成を変えることにより可能である。定位は、各々のチャンネルで単独に行うことができる。例えば、図4において、ch1は右、ch2は正面というように各チャンネルで独立に仮想音源位置を配置することができる。
このように構成された楽曲再生装置10において、前記操作器23の操作などにより前記楽曲情報保持部13に記憶されている楽曲の再生が指示されると、前記楽曲分析部15は、その楽曲データからその楽曲の内容に関する情報を取得し、前記CPU11は、該取得した楽曲の内容に関する情報に応じて決定される定位方法でその楽曲の再生を開始する。このように、楽曲の分析結果を立体音響の音像の定位に反映させて再生することにより、効率の良い楽音解釈が可能となる。
ここで、楽曲の内容に関する情報の取得方法としては、(1)楽曲データに付属する属性情報から取得する方法、及び、(2)楽曲データの演奏情報又はオーディオデータそのものを分析して取得する方法の2通りがある。
(1)楽曲データ付属情報
例えば、SMAFファイルのコンテンツ・インフォ・チャンクなどには、ジャンル名、アーティスト名、作成日時などの各種情報を格納することができるようになされており、このデータからジャンル等の情報を取得することができる。また、オーディオデータファイルにも各種情報を格納した属性情報が付属している場合があり、この属性情報からジャンル等の情報を取得することができる。
また、SMAFファイルには、Aメロ、Bメロ、サビなどの区間に対応したアドレスが入れられるようになっており、また、チャンネルごとに、メロディ、リズム等が指定できるようになっている。これらの情報が格納されていれば、それを利用して、演奏の構成に関する情報を取得することができる。
(2)演奏情報の分析
楽曲再生指示があると、楽曲分析部15がシーケンスデータ又はオーディオデータの全体をサーチし、所定のアルゴリズムで演奏時間、高頻度のフレーズなどを抽出する。そして、その情報を前記CPU11に送る。
なお、一度、情報を取得すれば、その楽曲データに対応付けて記憶しておき、次回以降に再生するときには、その情報を使用するようにする。
また、定位方法としては、(A)楽曲自体(楽曲全体)を定位させる、(B)楽曲の特定区間(フレーズ又はパート)の定位を移動させる、(C)楽曲の構成部分(区間、パート、特定部分)に応じて定位を分割して配置する、及び、(D)楽曲の途中で定位の分割、結合を行う、の各種の方法がある。
上記情報取得方法で取得された楽曲の内容に関する情報と上述した定位方法とを組み合わせることにより、楽曲に関する種々の情報を表現することができる。これらの例について、図5を参照して説明する。
図5の(A)は楽曲自体(楽曲全体)を定位させる場合を示す図である。この例では、聴取者の右に定位が置かれている。
例えば、楽曲データに付属している属性情報から演歌、J−POPなどのジャンル情報を取得し、演歌は真右、J−POPは右45°、ROCKは真左などというように定位させて再生する。
あるいは、前記楽曲分析部15により演奏情報を直接分析して、例えば、演奏時間が30秒以下であれば真右、30秒以上1分以下であれば正面、それ以上であれば真左というように定位を決定する。
さらに、演奏情報から頻度の高いフレーズを抽出し、演奏情報の分類情報とフレーズの対応関係を記憶したデータベースを使って、抽出したフレーズをキーに分類情報を検索し、検索された分類情報に応じて定位を決定する(ジャンル分析)。例えば、最高頻度のフレーズが、「♪:ド、♪:レ、♪:ミ」の場合、定位を右にする。
さらにまた、そのユーザの過去の利用情報を基に、ユーザの嗜好に近いものかどうかを分析し、嗜好度を評価する。例えば、ユーザが過去に利用したなかで頻度の高いものを嗜好度の目安として使用する。ジャンル「演歌」がユーザに好まれていると判断できれば、演歌の演奏情報は定位を右に置いて再生する(嗜好分析)。
このように、楽曲の分析結果や付属する属性情報を、楽曲を再生するときの定位に反映することができる
図5の(B)は楽曲の特定部分(フレーズ又はパート)の定位を移動させる場合の例を示す図である。この場合は、特定のフレーズの再生、又は、特定のパートについて、図示するように、音像位置を聴取者の周りを一周するように移動させている。これにより、楽音の時間情報を定位の移動に反映させることができる。
例えば、楽曲データに付属する属性情報を使用し、定位を移動させる。これにより、今、特定フレーズであることがはっきりわかる。特定フレーズの繰り返しなど、演奏情報の構成情報が付属する場合は、各フレーズ区間の演奏時間でそのフレーズを含むパートの定位を一周させる。また、特定フレーズが無く繰り返しのないパートについては、演奏の最初から最後までかけて定位を一周させる。
あるいは、演奏情報を直接分析して、時間情報、演奏情報の構成情報を取得する。例えば、特定フレーズの繰り返し状態などをパート別に分析し、フレーズにより演奏情報の構成の分析ができた場合には、上述と同様に定位を一定速度で一周させる。なお、一周は純粋な円運動でなくとも、移動状態を利用者が認識し、時間推移状態を意識できるような対称性のある起動であれば、円、楕円、正多角形、立体など、どのようなものでもよい。
図5の(C)は曲の構成部分で定位を分割して配置する場合の例を示す図である。
楽曲データに構成情報が付属する場合は、その情報を使用して、定位を分割させるための情報を取得する。あるいは、演奏情報を直接分析して、演奏の構成情報を取得する。
例えば、(1)Aメロは右、Bメロは左、サビは正面に定位を置く(例1)。あるいは、(2)リズムパートは右、メロディーパートは左に定位を置く(例2)。さらに、(3)類似フレーズは右、ランダムフレーズは左に、(4)コードの協和性において、協和部分は右、不協和部分は左に、などとすることもできる。
このように、楽音の構成情報を定位の分割に反映させることができる。
図5の(D)は曲の途中で定位を分割又は結合させる場合の例を示す図である。
この場合は、定位を移動させながら分割と結合のタイミングで時間を表現する。例えば、図示するように、フェードイン中には左右に別れていた音像を結合して正面に置き、フェードアウト中には左右に分割させる。このようにフェードイン/アウト部分で、定位の分割/結合を行うことにより、あとどの位で演奏が終了するのかといったことがわかる。すなわち、定位の分割から結合で時間情報を表現することができる。
楽曲データに構成情報(例えば、フェードイン、フェードアウトのタイミングの情報)が付属する場合は、直接その情報を使用し、定位を分割又は結合させるための情報を取得する。また、演奏情報を直接分析して、演奏の構成情報を取得する。
このように、定位を移動させながら、分割と結合のタイミングで時間を表現することができる。
次に、上述のような処理を行うために、前記CPU11により実行される処理について、図6に示す定位制御テーブル及び図7に示すフローチャートを参照して説明する。
図6は、定位制御テーブルの一例を示す図であり、この図に示すように、定位制御テーブルには、楽曲の分析により取得された楽曲の内容とそれに対応する定位方法及び優先順位が定義されている。この定位制御テーブルは、前記楽曲情報保持部13又は前記メモリ12に記憶されており、前記CPU11は、この定位制御テーブルを参照して、前記楽曲分析部15により分析された楽曲の内容に応じた定位方法を決定している。なお、この定位制御テーブルの内容は、前記操作器23等を用いてユーザが任意に変更することができるようになされている。
図6に示した例では、第1番目の優先順位として、特定のフレーズ(フレーズ1、2)があるときに、そのフレーズの定位を移動(一周)させることが定義されており、第2番目の優先順位として、ジャンル(演歌、J−POP)に応じて定位を右又は左に設定することが定義されており、第3番目の優先順位として、その他のジャンルのときは、曲の構成部分(リズムパート、メロディパート、その他パート)に応じて定位を右、正面、左に分割して配置することが定義されている。
図7は、前記CPU11により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザにより前記楽曲情報保持部13に記憶されている楽曲データが指定され、その再生が指示されると、前記CPU11はその楽曲データを分析することを楽曲分析部15に指示し、その楽曲に内容に関する情報を取得する(ステップS1)。この分析は、上述のように、(1)楽曲データに付属している属性情報などから取得する方法、及び、(2)演奏情報を分析してその楽曲の内容に関する情報を取得する方法の2通りがあり、そのいずれか一方又は両方によりその楽曲の内容に関する情報(ジャンル、演奏の構成に関する情報、演奏時間、所定のフレーズが含まれているか否か、等々の情報)を取得する。
次に、CPU11は、ステップS1で取得された曲の内容を表す情報が、前記定位制御テーブル中に定義されている情報であるか否かを判定する(ステップS2)。
その結果、前記定位制御テーブルに記録されている情報が取得されていたときは、その曲の楽曲データを順次前記演奏制御部17に送って、その再生を開始する(ステップS3)とともに、前記定位制御テーブルに定義されている定位方法を実行するための3D制御用信号を前記音像定位処理回路35に送る(ステップS4)。このステップS3とS4を楽曲の終了まで繰り返して、その曲の再生を終了する。
一方、前記ステップS2の判定の結果、前記定位制御テーブルにおいて設定されている情報が取得されていなかったと判定されたときは、曲の内容に応じた定位の制御をすることなく通常通りの楽曲データの再生を行う(ステップS6,S7)。
このようにして、前記定位制御テーブルを参照して、楽曲の内容に応じた定位をもってその楽曲を再生することができ、ユーザはその楽曲の解釈を容易に行うことができる。
なお、各楽曲の内容に関する情報に基づく定位方法として前記図5に示したものは単なる例であり、これに限られることはなく、任意の定位情報を設定することができる。
また、定位を制御するための各種情報、例えば、図6の定位制御テーブルの全部又は一部を楽曲データに付属させ、通信部19等を介して他の同様の端末へ送信してもよい。送信された端末では、同様の定位で楽曲を再生することができる。
本発明の楽曲再生装置の一実施の形態である携帯端末の構成を示すブロック図である。 図1に示した携帯端末が使用されるシステム全体の構成を示す図である。 本発明の楽曲再生装置における演奏制御部の構成を示す図である。 音像定位処理回路の構成を示すブロック図である。 定位方法の例を示す図であり、(A)は楽曲自体を定位する例、(B)はフレーズ又はパートの定位を移動させる例、(C)は曲の構成部分で定位を分割して配置する例、(D)は曲の途中で定位を分割又は結合する例を示す図である。 定位制御テーブルの一例を示す図である。 CPU11により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10:楽曲再生装置、11:制御部(CPU)、12:メモリ、13:楽曲情報保持部、14:タイマ、15:楽曲分析部、16:表示制御部、17:演奏制御部、18:操作部、19:通信部、20:アンテナ、21:表示部、22:スピーカ、23:操作器、31,36:インターフェース回路、32,37:FIFOバッファ、33:シーケンサ、34:音源、35:音像定位処理回路、38:デコーダ、39:D/A変換器、41〜44:FIRフィルタ

Claims (9)

  1. 楽曲データを記憶する記憶手段と、
    楽曲データを再生する再生手段と、
    前記再生手段から出力される楽音信号に対して、制御信号に基づいて3次元音響空間内の任意の位置に立体音響として音像を定位させる処理を行う音像定位処理手段と、
    楽曲の内容とそれに対応する立体音響としての音像を3次元音響空間内に定位させる定位方法が定義されている定位制御テーブルであって、その内容をユーザが任意に変更することが可能な定位制御テーブルと、
    前記楽曲データの再生が指示されたときに、その楽曲データからその楽曲の内容に関する情報を取得する分析手段と、
    前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であるか否かを判定する手段と、
    前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であると前記判定する手段において判定されたときに、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させるとともに、前記音像定位処理手段に前記定位制御テーブルに定義されている対応する3次元音響空間における音像の定位方法を実行するための制御信号を送る手段と、
    前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報でないと前記判定する手段において判定されたときに、前記音像定位処理手段による3次元音響空間における音像の定位処理を行うことなく、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させる手段と
    を有することを特徴とする楽曲再生装置。
  2. 前記定位制御テーブルには、楽曲の内容とそれに対応する3次元音響空間における音像の定位方法の優先順位が定義されていることを特徴とする請求項1記載の楽曲再生装置。
  3. 前記分析手段は、楽曲データに付属する属性情報からその楽曲の内容に関する情報を取得するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の楽曲再生装置。
  4. 前記分析手段は、楽曲データの演奏情報を分析してその楽曲の内容に関する情報を取得するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の楽曲再生装置。
  5. 前記分析手段により取得した楽曲の内容に関する情報を、その楽曲データに対応付けて記憶する手段を有することを特徴とする請求項4記載の楽曲再生装置。
  6. 前記3次元音響空間における音像の定位方法は、楽曲中の特定の区間において3次元音響空間における音像の定位位置を移動させるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の楽曲再生装置。
  7. 前記3次元音響空間における音像の定位方法は、楽曲の構成部分に応じて3次元音響空間における音像の定位位置を分割して配置するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の楽曲再生装置。
  8. 前記3次元音響空間における音像の定位方法は、楽曲中の特定の区間において、3次元音響空間における音像の定位位置を分割又は結合させるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の楽曲再生装置。
  9. 楽曲データを記憶する記憶手段と、楽曲データを再生する再生手段と、前記再生手段から出力される楽音信号に対して、制御信号に基づいて3次元音響空間内の任意の位置に立体音響として音像を定位させる処理を行う音像定位処理手段と、楽曲の内容とそれに対応する立体音響としての音像を3次元音響空間内に定位させる定位方法が定義されている定位制御テーブルであって、その内容をユーザが任意に変更することが可能な定位制御テーブルとを有する楽曲再生装置における楽曲再生プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記楽曲データの再生が指示されたときに、その楽曲データからその楽曲の内容に関する情報を取得する分析手段、
    前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であるか否かを判定する手段、
    前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報であると前記判定する手段において判定されたときに、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させるとともに、前記音像定位処理手段に前記定位制御テーブルに定義されている対応する3次元音響空間における音像の定位方法を実行するための制御信号を送る手段、及び、
    前記分析手段により取得された情報が前記定位制御テーブル中に定義されている楽曲の内容に関する情報でないと前記判定する手段において判定されたときに、前記音像定位処理手段による3次元音響空間における音像の定位処理を行うことなく、前記再生手段にその楽曲データの再生を開始させる手段
    として動作させることを特徴とする楽曲再生プログラム。
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