JP4397577B2 - エレベーターの運転制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベーターの運転制御装置に関し、特に、群管理を行っているエレベーターシステムにおけるエレベーターの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
群管理制御を行っているエレベーターシステムにおいて、従来、エレベーターの電力節約を行うために、建物内でエレベーターの需要が低くなると、特定のかごを休止させるようにしているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭57−33171号公報
【0004】
当該特許文献においては、各かごの起動回数または走行時間をそれぞれ測定し、測定結果の最大のかごから順に優先的に休止させて、機械的な故障発生率を低減させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来のシステムにおいては、省電力のために、各かごの起動回数と走行時間を考慮して、特定のエレベーターを選択して休止させており、電源の投入・遮断回数については全く考慮していないが、実際の群管理制御システムにおいては、起動時間や走行時間よりも、電源の投入・遮断によって生じる温度上下変動に起因する部品の品質低下の方が大きな問題となる。すなわち、電源投入時と遮断時での温度差が大きな箇所である部品の半田接続部においては、金属疲労によるひびが発生し、機器故障が発生してしまうという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、電源の投入・遮断回数を各かご間で均等になるように制御することにより、電源投入・遮断によるエレベーターの部品の品質低下を最小限に抑えて、信頼性の高い運行を行うエレベーターの運転制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、電源を有するとともにエレベーター単体を個別に制御するための複数の各台制御装置を備えたエレベーターの運転制御装置であって、上記各台制御装置の上記電源の遮断回数あるいは投入回数の少なくともいずれか一方を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されている上記電源の遮断回数あるいは投入回数に基づいて、電源を遮断すべき各台制御装置を選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された各台制御装置の電源を遮断するとともに、上記記憶手段に記憶されている遮断回数あるいは投入回数の値を1だけ増加させる遮断手段と、上記各台制御装置からの情報に基づいてエレベーターの群管理制御を行う群管理制御装置とを備え、上記記憶手段は、上記各台制御装置の基板に設けられた各台制御装置側記憶部と、上記群管理制御装置の基板に設けられた群管理制御装置側記憶部とから構成され、上記各台制御装置側記憶部および上記群管理制御装置側記憶部の両方に、上記遮断回数あるいは上記投入回数のデータが記憶されており、上記各台制御装置は、上記各台制御装置の基板の交換時に、上記群管理制御装置に対して、上記群管理制御装置側記憶部に記憶されている当該各台制御装置の上記電源の投入・遮断回数のデータを初期化するための初期化命令を出力するエレベーターの運転制御装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベーターの運転制御装置の全体の構成を示したブロック図である。図1に示すように、当該システムにおいては、複数のエレベーター単体#1〜#2(図示省略)を個別に制御するための各台制御装置(図中、CCと示す。)1〜2と、各台制御装置1〜2から伝送される乗場情報に基づいて各エレベーター単体#1〜#2の割当て処理などを行う群管理制御装置(図中、GCと示す。)3とが、群管理各台通信路4により接続されている。
【0009】
各台制御装置1〜2および群管理制御装置3の内部には、図1に示すように、記憶部6,7,8が、それぞれ、実装されている。記憶部6〜7は、各台制御装置1〜2の電源を投入/遮断した回数を記憶する。また、記憶部8も、同様に、各台制御装置1〜2の電源を投入/遮断した回数を記憶する。
【0010】
また、各台制御装置1〜2には、それぞれ、それらの電源を制御する各台制御用電源装置(図中、PSと示す。)11〜12が接続されている。各台制御用電源装置11〜12は、図1に示すように、群管理各台通信路4により、群管理制御装置3にも接続されている。
【0011】
次に、エレベーター単体#1を電源遮断する時の動作について、図2を用いて、説明する。まず、群管理制御装置3から電源遮断命令を受けた各台制御装置1は、かご内に乗客がおらず、エレベーターが利用されていない状態、すなわち、電源が遮断可能になる状態まで待つ(ステップS21)。各台制御装置1が電源遮断可能になると、各台制御装置1の各台制御用電源装置11は、各台制御装置1の電源を遮断する(ステップS22)。その後、エレベーターの利用頻度が増えると、群管理制御装置3から電源投入命令が各台制御用電源装置11に送信される(ステップS23)。電源投入命令を受信した各台制御用電源装置11は、各台制御装置1の電源を投入する(ステップS24)。各台制御装置1が制御処理可能になり、群管理各台通信処理が可能になると、群管理制御装置3内の記憶部8に保存してある電源投入回数を1だけ増やし、その数を記憶する(ステップS25)。記憶した電源投入回数は群管理各台通信路4を経由して、各台制御装置1へ電源投入回数を送信する(ステップS26)。各台制御装置1は受信した電源投入回数を、各台制御装置1内の記憶部6に記憶する(ステップS27)。
【0012】
なお、上記図2の説明においては、各台制御装置1を電源遮断する例について説明したが、電源遮断すべき各台制御装置は、過去の電源投入回数に応じて、選択される。すなわち、群管理制御装置3は、自身の記憶部8あるいは各台制御装置1〜2の記憶部6〜7に記憶されている電源投入回数を参照して、その数が最小である各台制御装置を電源遮断するように選択し、選択した各台制御装置に対して、図2のステップS21で説明した電源遮断命令を送信する。これにより、電源の投入・遮断によって生じる部品の温度上下変動に起因する品質低下を各台制御装置間で均等になるように制御することができる。
【0013】
次に、群管理制御装置3が記憶部8に記憶した電源投入回数に応じて、電源を遮断する動作について図5を使用して説明する。
【0014】
群管理制御装置3は利用乗客が少ない、あるいは、利用乗客が無い状態で、1台以上の各台制御装置1または2のサービスを停止するため、各台制御装置1または2の電源遮断が必要と判断する(ステップS51)。予め設定された順番で各台制御装置1の電源が遮断可能か否かを決定するために、群管理制御装置3内の記憶部8に記憶された各台制御装置1の電源投入回数を参照する(ステップS52)。参照した電源投入回数が、予め設定された設定回数(しきい値)以下の場合、各台制御装置1に電源遮断命令を送信する(ステップS53)。一方、参照した電源投入回数が設定回数に達している場合には、電源投入回数が設定回数に達していない他の各台制御装置2に電源遮断命令を送信する(ステップS54)。なお、以降の電源遮断手順は、図2と同一となる。
【0015】
以上のように、本実施の形態においては、過去の電源投入回数を記憶する記憶部を、群管理制御装置あるいは各台制御装置に設けて、過去の電源投入回数に応じて電源を遮断する各台制御装置を選択するようにしたので、電源の投入・遮断によって生じる部品の温度上下変動に起因する品質低下が均等になるように、各台制御装置を制御することができる。このように、本実施の形態においては、電源の投入・遮断回数を各かご間で均等になるように制御することにより、電源投入・遮断によるエレベーターの部品の品質低下を最小限に抑えて、信頼性の高い運行を行うことができる。
【0016】
なお、図5のステップS54において、他の各台制御装置2についても記憶部6〜8のいずれかの電源投入回数のデータを参照して、その値も設定回数に達している、または、予め定義された近傍値(すなわち、設定回数が50回の場合、45回以上を近傍値というように予め定義しておく。)に達している場合には、警告を表示するか、アラーム音を鳴らして、使用者に通告するようにしてもよい。
【0017】
実施の形態2.
本実施の形態においては、群管理制御装置3の基板を交換した場合の動作の一例を図3を使用して説明する。なお、本実施の形態に係るエレベーターの運転制御装置の全体の構成は、図1に示したものと同じであるため、図1を参照し、ここではその説明は省略する。
【0018】
群管理制御装置3の基板を交換した場合には、まず、群管理制御装置3の基板を交換後、電源が投入された時点で、群管理制御装置3の記憶部8に記憶されている電源投入回数が初期状態であることを認識する(ステップS31)。次に、各台制御装置1〜2へ電源投入回数の送信を要求するためのデータ送信要求を出力する(ステップS32)。電源投入回数の送信要求を受信した各台制御装置1〜2は、各台制御装置1〜2内の記憶部6〜7に記憶された電源投入回数を送信する(ステップS33)。電源投入回数のデータを受信した群管理制御装置3は、群管理制御装置3内の記憶部8の電源投入回数データを変更する(ステップ34)。
【0019】
以上のように、本実施の形態においては、群管理制御装置3の基板交換時に、各台制御装置1〜2の記憶部6〜7から、各電源投入回数のデータを送信してもらい、それを自身の記憶部8に記憶するようにしたので、基板交換によって失われる各電源投入回数のデータを、使用者が入力しなくても、自動的に、記憶部8に記憶されるため、使用者の手間が省け、効率が良くなるとともに、入力ミスの問題も防げ、利便性および信頼性の向上を図ることができる。
【0020】
実施の形態3.
本実施の形態においては、各台制御装置1の基板を交換した場合の動作について図4を使用して説明する。なお、本実施の形態に係るエレベーターの運転制御装置の全体の構成は、図1に示したものと同じであるため、図1を参照し、ここではその説明は省略する。
【0021】
各台制御装置1の基板を交換した場合には、各台制御装置1の基板を交換後、電源が投入された時点で、記憶部6に記憶されている電源投入回数が初期状態であることを認識する(ステップS41)。各台制御装置1は、群管理制御装置3へ電源投入回数の初期化命令を送信する(ステップS42)。群管理制御装置3は、当該電源投入回数の初期化命令を受信する(ステップS43)。群管理制御装置3は、当該初期化命令に従って、群管理制御装置3内の記憶部8に記憶された各台制御装置1の電源投入回数を初期化する(ステップS44)。
【0022】
上記の説明においては、各台制御装置1の基板を交換する場合について説明したが、当然ながら、各台制御装置2の基板を交換する場合も同様の動作する。
【0023】
以上のように、本実施の形態においては、各台制御装置1の基板交換時に、各台制御装置1から、群管理制御装置3の記憶部8における各台制御装置1の電源投入回数のデータを初期化するための初期化命令が送信され、群管理制御装置3は、それに基づいて、記憶部8のデータの初期化を行うようにしたので、各台制御装置1の基板交換時に、使用者が群管理制御装置3の記憶部8のデータを初期化しなくても、自動的に初期化されるため、使用者の手間が省け、効率が良くなるとともに、初期化忘れミスの問題も防げ、利便性および信頼性の向上を図ることができる。
【0024】
なお、上記の実施の形態1〜3においては、記憶部6〜8に、電源投入回数を記憶する例について述べたが、その場合に限らず、電源遮断回数を記憶するようにしてもよく、その場合も同様の効果が得られる。
【0025】
【発明の効果】
この発明は、電源を有するとともにエレベーター単体を個別に制御するための複数の各台制御装置を備えたエレベーターの運転制御装置であって、上記各台制御装置の上記電源の遮断回数あるいは投入回数の少なくともいずれか一方を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されている上記電源の遮断回数あるいは投入回数に基づいて、電源を遮断すべき各台制御装置を選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された各台制御装置の電源を遮断するとともに、上記記憶手段に記憶されている遮断回数あるいは投入回数の値を1だけ増加させる遮断手段と、上記各台制御装置からの情報に基づいてエレベーターの群管理制御を行う群管理制御装置とを備え、上記記憶手段は、上記各台制御装置の基板に設けられた各台制御装置側記憶部と、上記群管理制御装置の基板に設けられた群管理制御装置側記憶部とから構成され、上記各台制御装置側記憶部および上記群管理制御装置側記憶部の両方に、上記遮断回数あるいは上記投入回数のデータが記憶されており、上記各台制御装置は、上記各台制御装置の基板の交換時に、上記群管理制御装置に対して、上記群管理制御装置側記憶部に記憶されている当該各台制御装置の上記電源の投入・遮断回数のデータを初期化するための初期化命令を出力するエレベーターの運転制御装置であるので、電源の投入・遮断回数を各かご間で均等になるように制御することにより、電源投入・遮断によるエレベーターの部品の品質低下を最小限に抑えて、信頼性の高い運行を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエレベーターの運転制御装置の全体の構成を示したブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの運転制御装置の動作を示した流れ図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係るエレベーターの運転制御装置の動作を示した流れ図である。
【図4】 本発明の実施の形態3に係るエレベーターの運転制御装置の動作を示した流れ図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの運転制御装置の動作を示した流れ図である。
【符号の説明】
1,2 各台制御装置、3 群管理制御装置、4 群管理各台通信路、6,7,8 記憶部、11,12 各台制御用電源装置。
Claims (2)
- 電源を有するとともにエレベーター単体を個別に制御するための複数の各台制御装置を備えたエレベーターの運転制御装置であって、
上記各台制御装置の上記電源の遮断回数あるいは投入回数の少なくともいずれか一方を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶されている上記電源の遮断回数あるいは投入回数に基づいて、電源を遮断すべき各台制御装置を選択する選択手段と、
上記選択手段によって選択された各台制御装置の電源を遮断するとともに、上記記憶手段に記憶されている遮断回数あるいは投入回数の値を1だけ増加させる遮断手段と、
上記各台制御装置からの情報に基づいてエレベーターの群管理制御を行う群管理制御装置と
を備え、
上記記憶手段は、上記各台制御装置の基板に設けられた各台制御装置側記憶部と、上記群管理制御装置の基板に設けられた群管理制御装置側記憶部とから構成され、上記各台制御装置側記憶部および上記群管理制御装置側記憶部の両方に、上記遮断回数あるいは上記投入回数のデータが記憶されており、
上記各台制御装置は、
上記各台制御装置の基板の交換時に、上記群管理制御装置に対して、上記群管理制御装置側記憶部に記憶されている当該各台制御装置の上記電源の投入・遮断回数のデータを初期化するための初期化命令を出力する
ことを特徴とするエレベーターの運転制御装置。 - 上記群管理制御装置は、
上記群管理制御装置の基板の交換時に、各台制御装置側記憶部に記憶されている上記遮断回数あるいは上記投入回数のデータを上記群管理制御装置に対して送信させるためのデータ送信要求を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの運転制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002340768A JP4397577B2 (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | エレベーターの運転制御装置 |
Publications (2)
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| JP4397577B2 true JP4397577B2 (ja) | 2010-01-13 |
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Family Applications (1)
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