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JP4399802B2 - 点眼薬カプセルの開封装置 - Google Patents
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本発明は、一回使い切り点眼薬を密封収納した容器の一部を開封するための装置に関する。
リウマチ等により、手指先の障害を伴う、シェーグレン症候群やスティーブンスジョンソン症候群の患者は、乾燥性角結膜炎が必発の合併症である。この乾燥性角結膜炎の治療薬として、一回使い切り点眼薬が処方されており、患者は毎日6〜8回程度の点眼を行う必要がある。しかし、該点眼薬カプセルを開封する際には開封口近傍を手指で強く折る行為を必要とするが、手指先の障害を伴う患者にとっては、この作業は疼痛を伴うものである。また、図9で示すように、例えば、親指背側湾曲変形40のために、点眼薬カプセル50を把持しづらい等の作業困難を伴うものであった。このため、やむなく一回使い切りでない、防腐剤を含む通常の点眼薬を使用し、かえって病状を悪化させることが問題となっていた。
この開封作業を補助するツールとしては、例えば特許文献1に示されるような鋏があるが、手指先の障害を伴う患者にとっては、この作業でさえも疼痛や手指先変形のための作業困難を伴うものであった。さらに、鋏等で切断した場合には、鋏に付着した細菌が切断口を介して点眼薬に混入し、細菌等による感染症を併発することが問題となっていた。また、リウマチを伴わなくても乾燥性角結膜炎によって重度の視力障害におちいっている患者にとっても、特許文献1に示されるような鋏では、指を怪我し易い等危険で、また作業困難でもあり、自力ではしづらいという問題があった。
このため、上記のようなリウマチ等の手指障害を持つ患者や、乾燥性角結膜炎によって重度の視力障害におちいっている患者はもちろん、そのような患者を受け入れる医療現場にとっても、手指の障害部の疼痛や不自由を伴わず、容易に、かつ、清潔に、一回使い切り点眼薬を開封できるようにすることは、喫緊の課題であった。
特開平7−241393
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、リウマチ等の手指の障害を持つ患者が障害部の疼痛や不自由を伴わず、また、重度の視力障害におちいっている患者にとっても容易に、開封できる一回使い切り点眼薬カプセルの開封装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は一回使い切り点眼薬カプセルの開封部分からの細菌等による汚染もなく開封できる開封装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、点眼薬カプセル50の折開部近傍54を挟むように設けられた挟持部12と、挟持部と一体に設けられた把持部14と、を有し、折開部近傍54を挟持部12で狭持した状態で折り曲げ動作を行うことにより、点眼薬カプセルを開封させる点眼薬カプセル50の開封装置であり、挟持部12が折開部近傍54を挟むため挿入口19から基端部12bまで同じ幅の直状間隔を空けて対向配置された直状の長尺挟持杆16aと、長尺挟持杆より短い先端を有する直状の短尺挟持杆16bと、からなり、把持部14は挟持部12の基端部12bに一体に設けられ、さらに、折開部近傍54を載せて、挿入口19から基端部12bに向けて短尺挟持杆16bによって挟まれていない長尺挟持杆16a先端の上辺に沿わせながら、長尺挟持杆16a及び短尺挟持杆16bによって挟まれる部分に引き込むことができる案内構造を有する点眼薬カプセルの開封装置から構成される。
その際に、両挟持杆16a,16bの間隔20が、折開部近傍54を挟持部12で狭持したときに挟持部12がぐらつかない程度の間隔に設定されているとよい。
また、本発明による点眼薬カプセルの開封装置は、装置全体が薄板材18で形成されていてもよい。また、挟持杆16a,16bの間隔20は基端部12bで終端されているとよい。
本発明の点眼薬カプセルの開封装置によれば、折開部近傍の折り曲げ動作によって、容器の一部を開封する点眼薬カプセルの開封装置であって、折開部近傍を挟むように設けられた挟持部と、挟持部と一体に設けられた把持部と、を有し、折開部近傍を挟持部で狭持した状態で折り曲げ動作を行うことにより、点眼薬カプセルを開封させる構成であるから患者等は手指の障害部の疼痛や不自由を伴わず、折開部近傍を挟持部で挟持した状態で把持部を把持し、折り曲げるという簡単な操作で点眼薬カプセルを開封することができる。また、点眼薬カプセルの開封口に、本発明の開封装置が直接触れることなく開封できるので、細菌等による感染症を併発することもなく、患者等は安心して使用することができる。
また、挟持部が折開部近傍を挟むための所要の間隔を空けて対向配置された複数の挟持杆からなる構成であるから、シンプルな構造でも、折開部近傍を挟持部で挟持した状態で把持部を把持し、折り曲げるという簡単な操作で点眼薬カプセルの開封を実現できる。
また、挟持杆の間隔が、折開部近傍を挟持部で狭持したときに挟持部がぐらつかない程度の間隔に設定されている構成であるから、折り曲げ操作に余分な動作も不要であり、手指の傷害を伴う患者にとっても手指の障害部の疼痛や不自由を伴わずより少ない力及び少ない動きをもって、容易に開封できる。
また、装置全体が薄板材で形成される構成であるから、軽量で持ち運びにも便利であり、外出先でも手軽に持ち運んで、開封し点眼できる、と同時に、収納スペースも少なくできる。さらに、製作容易化及び低コスト化も実現できる。
また、挟持部が、点眼薬カプセルの折開部近傍を挟持杆に沿わせながら装着できる案内構造を有している構成であるから、重度の視力障害を有する患者や、手指の障害を持つ患者にとっても安全で容易な折り曲げ操作により、点眼カプセルを開封することができるという効果がある。
また、挟持部が長尺と短尺の一対の挟持杆から形成される構成であるから、例えば、長辺を案内構造として使用することにより、非常にシンプルな構造であっても安全で容易な折り曲げ操作によって点眼カプセルを開封することができる。さらに、製作容易化及び低コスト化も実現できる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1ないし図5に示すように、本実施形態の装置は、一回使い切り点眼薬を密封収納した点眼薬カプセル50を開封するための装置10(以下本装置)で、本装置10は、装置全体が薄板材18で形成され、狭持部12と把持部14を備えている。そして、図6および図8に示すように、点眼薬カプセルの折開部近傍54を挟持部12で挟持した状態で、把持部14を把持して折り曲げ動作を行うことにより、本装置10が開封口59に接触することなく点眼薬カプセル50を開封できる。
本実施形態において、点眼薬カプセルの折開部52は折り曲げ動作により点眼薬カプセル50を開封させる、開封部位である。図4または図5に示すように、折開部52は折り曲げ動作によって、点眼薬カプセルの頭部56と首部57を破断分離できる程度の脆弱な接続構造を有して形成される。例えば、頭部56と首部57とが薄肉部を介して接続されていてもよい。そして、図8に示すように、開封後は開封口59が点眼薬の導出口となる。
本実施形態において、本装置10の挟持部12は点眼薬カプセルの折開部近傍54を挟持するための、挟持手段である。図1ないし図3において、挟持部12は、長尺挟持杆16aと、短尺挟持杆16bと、長、短尺挟持杆16a,bが一体となる基端部12bと、挿入口19と、を備えている。
図1ないし図3において、長尺挟持杆16aは、本装置10の先端側に、基端部12bから長尺挟持杆16aの先端までの長さが短尺挟持杆16bの長さよりも長い長辺を有する、長方形の薄板材として形成されている。また、短尺挟持杆16bは、長尺挟持杆16aの上側に長尺挟持杆16aと所要の間隔を空けて対向配置され、基端部12bから短尺挟持杆16bの先端までの長さが、点眼薬カプセル50を平面でみたときの折開部近傍54の幅よりも長い長辺を有する、長方形の薄板材で形成される。また、長、短尺挟持杆16a,bの幅は、点眼薬カプセル50の折り曲げ操作で発生する応力にも変形しない程度の幅であればよい。
図1ないし図3において、挿入口19は、短尺狭持杆16bの先端と、該先端から所要の間隔を空けて下方に位置し、該先端より長く突出した、長尺挟持杆16aの先端部16a1との間隙開口に形成される。したがって、挿入口19は、例えば、長尺挟持杆16aの先端部16a1の上辺に、点眼薬カプセル50の折開部近傍54を載せて、挿入口19から基端部12bに向けて長尺挟持杆16aの上辺に沿わせながら、長、短尺挟持杆16a,bで挟まれる部分に引き込むことができる案内構造を形成している。
図1ないし図3において、長、短尺挟持杆16aと16bは、折開部近傍54を挟むための所要の間隔を空けて対向配置されている。そして、その間隔20は点眼薬カプセル50を正面で見たときの折開部近傍54の幅と略同じに設定されているため、挟持したときのぐらつきもなく、折り曲げる際に余分な動きを伴わず操作できる。本実施形態において長、短尺挟持杆16aと16bの間隔は、固定であるが、点眼薬カプセルのヴァリエーションに対応できるように、間隔を調整できる態様で設けられていてもよいし、異なった間隔で複数の挟持杆を備えていてもよい。
本実施形態において、本装置10の把持部14は、挟持部12で点眼薬カプセル50の折開部近傍54を挟持した状態で、本装置10を把持する把持部位である。図1及び図2において、把持部14は、本装置10の挟持部12と反対端に、手のひらである程度ゆとりをもって把持できる程度の幅と、長さあるいは大きさの長方形の薄板材として挟持部12と一体に、形成されている。把持部の形状は、本実施形態の形状に限らず、大雑把な握り動作で、折り曲げ操作が容易に行えれば、楕円形、台形等の任意の形状であってもよい。
本実施形態において、本装置10は薄板材18で形成されるが、薄板材に限らず、例えば、手に障害のある患者に対応した操作容易な任意の形状であってもよい。また、本実施形態において、本装置10の材料は、折り曲げ操作で発生する応力でも変形をしない程度の剛性を有する合成樹脂製で形成されているが、変形しないものであれば木製、金属製であってもよい。
次に、本実施形態による点眼薬カプセルの開封装置の作用について説明する。まず、例えば、本装置10を右手で把持する。その際に、装置10は薄板材18で形成されているので、必ずしも手のひらで把持する必要もなく、例えば、手の指の間に挟む等、手の障害に対応した把持方法が可能である。また、軽量で持ち運びにも便利であり、外出先でも手軽に持ち運んで、開封し点眼できる、と同時に、収納スペースも少なくできる。
次に、例えば、点眼薬カプセル50を左手で把持し、図6で示すように、本装置10の狭持部12に装着する。その際に、前記案内構造を利用して、挿入口19から基端部12bに向けて容易に装着できるので、重度の視力障害を有する患者や、手指の障害を持つ患者にとっても、不自由を伴わずに装着できる。また、その際に、短尺挟持杆16bの基端部12bから先端までの長さは、点眼薬カプセル50を平面で見たときの折開部近傍54の幅より長く設定されており、挟持杆16aと16bの間隔20は、点眼薬カプセル50を正面で見たときの折開部近傍54の幅Tと略同じに設定されているため、挟持したときのぐらつきもなく、折り曲げる際に余分な動きを伴わず操作できる。
次に、図7および図8に示すように、点眼薬カプセルの折開部52近傍を挟持部12で挟持した状態で、把持部14を把持して折り曲げ動作を行う。その際、長尺挟持杆16aの上辺と点眼薬カプセルの折開部52近傍が接する部位が支点22で、把持部14の上辺が力点24で、短尺挟持杆16bの下辺と点眼薬カプセルの折開部52近傍が接する部位が作用点26となるてこの原理により、少ない力で折り曲げることができる。また、その際、把持部14が手のひらである程度ゆとりをもって把持できる程度の大きさで形成されているので、大雑把な握りでも手の力が点眼薬カプセルに伝わりやすく、不自由な手指に頼ることなく、開封できる。
また、図8で示される様に、本装置10と、折開部52は、点眼薬カプセル頭部56により離隔しているので、本装置10と、開封口59が触れることもなく、開封できる。したがって、患者等は、細菌等による感染症を併発することもなく、安心して使用することができる。
以上説明した本発明の点眼薬カプセルの開封装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の点眼薬カプセルの開封装置は、リウマチ等の手指の障害を持つ患者や重度の視力障害におちいっている患者だけでなく、手指が不自由な老人等においても無理なく使用できる。また、病院、製薬会社、一般家庭等の広範な用途がある。
本発明の実施形態に係る装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る装置のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る点眼薬カプセルの平面図である。 本発明の実施形態に係る点眼薬カプセルの正面図である。 本発明の実施形態に係る装置を点眼薬カプセルに装着した状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る折り曲げ操作を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る折り曲げ操作後の点眼薬カプセルの開封状態を示す説明図である。 手指の障害をもつ患者の開封作業困難性の例を説明する斜視図である。
10 点眼薬カプセルの開封装置
12 挟持部
14 把持部
16、16a、16b 挟持杆
18 薄板材
20 長、短尺挟持杆の間隔
50 点眼薬カプセル
52 折開部
54 折開部近傍

Claims (4)

  1. 点眼薬カプセルの折開部近傍を挟むように設けられた挟持部と、挟持部と一体に設けられた把持部と、を有し、折開部近傍を挟持部で狭持した状態で折り曲げ動作を行うことにより、点眼薬カプセルを開封させる点眼薬カプセルの開封装置であり、
    挟持部が折開部近傍を挟むため挿入口から基端部まで同じ幅の直状間隔を空けて対向配置された直状の長尺挟持杆と、長尺挟持杆より短い先端を有する直状の短尺挟持杆と、からなり、
    把持部は挟持部の基端部に一体に設けられ、
    さらに、折開部近傍を載せて、挿入口から基端部に向けて短尺挟持杆によって挟まれていない長尺挟持杆先端の上辺に沿わせながら、長尺挟持杆及び短尺挟持杆によって挟まれる部分に引き込むことができる案内構造を有することを特徴とする点眼薬カプセルの開封装置。
  2. 両挟持杆の間隔が、折開部近傍を挟持部で狭持したときに挟持部がぐらつかない程度の間隔に設定されていることを特徴とする請求項1記載の点眼薬カプセルの開封装置。
  3. 装置全体が薄板材で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の点眼薬カプセルの開封装置。
  4. 挟持杆の間隔は基端部で終端されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の点眼薬カプセルの開封装置。
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